JPH06206055A - 加圧超音波洗浄装置 - Google Patents

加圧超音波洗浄装置

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JPH06206055A
JPH06206055A JP27400593A JP27400593A JPH06206055A JP H06206055 A JPH06206055 A JP H06206055A JP 27400593 A JP27400593 A JP 27400593A JP 27400593 A JP27400593 A JP 27400593A JP H06206055 A JPH06206055 A JP H06206055A
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cleaning liquid
cleaning
liquid
ultrasonic
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JP27400593A
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Yoshihide Shibano
佳英 柴野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超音波洗浄槽内の洗浄液を加圧する加圧装置が
破損されにくい加圧超音波洗浄装置を提供する。 【構成】槽本体4と開閉自在の蓋体6とからなる超音波
洗浄槽1に、洗浄液供給手段10を設け、超音波洗浄槽
1内の洗浄液3を加圧する加圧手段を設ける。加圧手段
は洗浄液密封槽10、超音波洗浄槽1と接続する液体導
管8,15、洗浄液密封槽10内の洗浄液3を加圧する
気体加圧装置18からなる。超音波洗浄槽1内の洗浄液
3を循環させる洗浄液循環手段32,8を設ける。加圧
装置18が洗浄液密封槽10内の洗浄液3の加圧と同時
に密閉容器2内に加圧気体を圧入して密閉容器2内を加
圧する。圧入液密封槽58を設け、密封容器2と接続す
る液体圧入導管59を設け、加圧装置18が洗浄液密封
槽10内の洗浄液3の加圧と同時に圧入液密封槽58に
収容された液体55を加圧して該加圧力を液体圧入導管
59を介して密封容器2に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波洗浄槽に供給され
た洗浄液中にワークを浸漬して該洗浄液に超音波を放射
することにより上記ワークの表面のバリ、異物等を除去
して洗浄を行う超音波洗浄装置に関し、さらに詳しくは
上記超音波洗浄槽を密閉し、上記超音波洗浄槽内に充填
された洗浄液を加圧して上記洗浄液中に浸漬されたワー
クの洗浄を行う加圧超音波洗浄装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、底部に超音波振動子を設けた超音
波洗浄槽に洗浄液を供給し、この洗浄液中にワークを浸
漬して洗浄液に超音波を放射することにより上記ワーク
表面のバリ、異物等を除去して洗浄を行う超音波洗浄装
置が知られている。本発明者の検討によれば、上記超音
波洗浄装置では、上記超音波振動子から洗浄液に超音波
を放射すると洗浄液中に空洞(キャビテーション)が生
じ、このキャビテーションが崩壊するときに生じる衝撃
波に上記ワークが曝されることにより、上記ワーク表面
のバリ、異物等が除去され、洗浄されるものと考えられ
る。従って、上記超音波洗浄装置において効率よく洗浄
を行うためには、まず上記キャビテーションが発生しや
すい条件を整えなければならない。
【0003】本発明者は、上記キャビテーションの発生
条件について検討を重ねた結果、上記キャビテーション
は上記洗浄液を脱気して溶存している気体の濃度を低く
するほど発生しやすくなり、逆に溶存気体の濃度が高い
と上記超音波振動子装置から放射される超音波により上
記キャビテーションが生じたときに溶存気体が該キャビ
テーション中で気化して気泡を生じ、キャビテーション
が崩壊しにくくなることを見出した。上記気泡は上記超
音波を吸収する作用も有するので、相乗的に上記衝撃波
が弱められることになる。従って、溶存気体の気泡が発
生する場合には、この気泡のバブリングによる以外には
洗浄効果が得られず、上記キャビテーションの崩壊によ
る超音波本来の洗浄効果はほとんど得られない。
【0004】また、本発明者は、上記キャビテーション
は上記洗浄液が脱気されていて、しかも適度に加圧され
ている場合に最も発生しやすくなることを見出し、脱気
された洗浄液に静水圧を掛けて使用する加圧超音波洗浄
装置を提案している(特公平4−46637号公報参
照)。
【0005】図4に示すように、上記加圧超音波洗浄装
置において、超音波洗浄槽61は底部に超音波振動子6
2が取着され洗浄液63が収容される槽本体64と、洗
浄液63にワーク65が浸漬されたときに槽本体64を
密閉する蓋体66とからなる。蓋体66は昇降シリンダ
67により槽本体64を開閉自在に昇降されるようにな
っており、上部には空気抜き弁68を備えた空気抜き導
管69が接続されている。
【0006】上記超音波洗浄槽61には、槽本体64が
蓋体66に密封されて超音波洗浄槽61を形成したとき
に超音波洗浄槽61内の全空間に充填されるように洗浄
液63を供給するための洗浄液供給口70が槽本体64
の側面に設けれており、洗浄液供給用導管71により槽
本体64の側面に洗浄液供給口70に相対向して設けら
れた洗浄液排出口72に接続されている。
【0007】洗浄液供給用導管71は流量調整弁73
a,73bを介して洗浄液供給口70及び洗浄液排出口
72に接続されており、洗浄液供給用導管71の途中に
は洗浄液63を脱気する脱気装置74及び洗浄液排出口
72から洗浄液63を取り出して脱気装置74に供給す
るポンプ75が設けられている。尚、脱気装置74の上
流には洗浄液63に含まれる異物を除去するためにフィ
ルター76が設けられている。
【0008】また、槽本体64の側面にはピストン77
が内蔵された加圧用シリンダー78が設けられ、蓋体6
6により密閉された超音波洗浄槽61内の洗浄液63に
静水圧を掛ける加圧手段を構成している。
【0009】上記加圧超音波洗浄装置によれば、密閉さ
れた超音波洗浄槽61内に脱気装置74で脱気された洗
浄液63を供給して超音波洗浄槽61内の全空間に充填
し、該洗浄液63に加圧用シリンダー78に内蔵されて
いるピストン77により静水圧を掛けることにより上記
洗浄液63が適度に加圧されている状態を容易に達成す
ることができ、上記キャビテーションが最も発生しやす
い条件を容易に整えることができる。
【0010】しかしながら、上記加圧用シリンダー78
は洗浄液63の加圧のために大きな力が加えられる上、
超音波洗浄槽61に直接接続されていてその接続部の開
口面積が大であるので、超音波洗浄時には上記キャビテ
ーションの崩壊による強力な衝撃力の作用を受けやす
く、特に上記接続部に破損を生じ易いとの不都合があ
る。超音波洗浄槽61は圧力容器として使用されるの
で、一旦上記のような破損が生じると、修理することが
極めて難しく、槽本体64全体を加圧用シリンダー78
と共に交換しなければならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は超音
波洗浄槽内の洗浄液を加圧するときに、加圧装置が破損
されにくい加圧超音波洗浄装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の加圧超音波洗浄
装置は、上記目的を達成するために、底部に超音波振動
子が取着され脱気された洗浄液が収容される槽本体と該
洗浄液中にワークが浸漬されたときに該槽本体を密閉す
る開閉自在の蓋体とからなる超音波洗浄槽に、該槽本体
が該蓋体により密閉されたときに該超音波洗浄槽内の全
空間に充填されるように洗浄液を供給する洗浄液供給手
段を設け、該超音波洗浄槽内に充填された洗浄液を加圧
する加圧手段を設けてなる加圧超音波洗浄装置におい
て、上記加圧手段は該超音波洗浄槽と独立に該洗浄液を
収容する洗浄液密封槽を設け、該超音波洗浄槽と該洗浄
液密封槽とを接続する液体導管を設け、該洗浄液密封槽
に収容された洗浄液を加圧して該洗浄液に加えられる圧
力を該液体導管を介して該超音波洗浄槽に伝達する加圧
装置を設けてなることを特徴とする。
【0013】上記加圧超音波洗浄装置では、上記加圧装
置としてエアコンプレッサーのような気体を介して上記
洗浄液密封槽内の洗浄液を加圧する気体加圧装置が用い
られる。
【0014】また、上記加圧超音波洗浄装置では、上記
超音波洗浄槽に収容されている洗浄液を循環させる洗浄
液循環手段を設け、上記加圧装置が、上記洗浄液循環手
段を介して上記超音波洗浄槽に加圧力を伝達することを
特徴とする。
【0015】さらに、上記加圧超音波洗浄装置では、上
記加圧装置が上記気体加圧装置による加圧気体を介して
上記洗浄液密封槽内の洗浄液を加圧するときに、同時に
上記密閉容器内に加圧気体を圧入して上記密閉容器内を
加圧することを特徴とする。
【0016】上記密閉容器内の加圧は、上記密閉容器と
独立に上記密閉容器に圧入される液体を収容する圧入液
密封槽を設け、該密封容器と該圧入液密封槽とを接続す
る液体圧入導管を設け、上記加圧装置が上記気体加圧装
置による加圧気体を介して上記洗浄液密封槽内の洗浄液
を加圧するときに、同時に該圧入液密封槽に収容された
液体を加圧気体を介して加圧し、該液体に加えられる圧
力を該液体圧入導管を介して該密封容器に伝達するよう
にしてもよい。上記液体は、熱交換性に優れた冷媒であ
ることが好ましく、さらに上記密閉容器内及び超音波振
動子を腐食したり、超音波振動子の絶縁を破壊すること
のない不活性な液体が用いられる。
【0017】
【作用】上記本発明によれば、上記加圧装置により上記
洗浄液密封槽内の洗浄液が加圧されると、上記洗浄液密
封槽内の洗浄液は上記液体導管により上記超音波洗浄槽
内と連絡しているので、上記加圧装置の加圧力が上記液
体導管を介して上記超音波洗浄槽内に充填されている洗
浄液に伝達され、該洗浄液が加圧される。
【0018】上記加圧装置は、上記超音波洗浄槽と液体
導管により接続されて別体に構成されており、該液体導
管は従来の加圧用シリンダーに比較してはるかに小口径
であるので、超音波洗浄時のキャビテーション崩壊によ
る衝撃波が該液体導管に侵入しにくくなるので該衝撃波
の作用を受けにくく、また、上記加圧装置と上記超音波
洗浄槽との間には洗浄液が介在するので、該洗浄液が上
記衝撃波を和らげる緩衝材として作用し、上記衝撃波に
よる上記加圧装置の破損が防止される。
【0019】上記加圧超音波洗浄装置では、上記加圧装
置として気体を介して上記洗浄液密封槽内の洗浄液を加
圧する気体加圧装置を用い、上記洗浄液密封槽内に気体
を圧入することにより、上記洗浄液が容易に加圧され
る。
【0020】また、上記加圧超音波洗浄装置では、上記
超音波洗浄槽に収容されている洗浄液を循環させる洗浄
液循環手段を設け、上記加圧手段が上記洗浄液循環手段
を介して上記超音波洗浄槽に加圧力を伝達するようにす
ることにより、上記超音波洗浄槽内の洗浄液が、循環さ
れている状態で加圧される。
【0021】上記加圧超音波洗浄装置では、上記加圧装
置により上記洗浄液を加圧すると上記超音波洗浄槽内に
設けられた上記超音波振動子にも大きな圧力が加わる。
そこで、上記加圧装置が上記気体加圧装置による加圧気
体を介して上記洗浄液密封槽内の洗浄液を加圧するとき
に、同時に上記密閉容器内に加圧気体を圧入して上記密
閉容器内を加圧するようにすることにより、上記密閉容
器内が上記超音波洗浄槽内と同時に共通の加圧装置によ
り加圧されて上記密閉容器内が上記超音波洗浄槽内の洗
浄液とほぼ同圧に加圧されるので、上記密閉容器内から
上記洗浄液による外圧に抗する力が働き、上記密閉容器
内に収容されている上記超音波振動子が保護される。
【0022】また、上記密閉容器内の加圧は、上記密閉
容器と独立に上記密閉容器に圧入される液体を収容する
圧入液密封槽を設け、該密封容器と該圧入液密封槽とを
接続する液体圧入導管を設け、上記加圧装置が上記気体
加圧装置による加圧気体を介して上記洗浄液密封槽内の
洗浄液を加圧するときに、同時に該圧入液密封槽に収容
された液体を加圧気体を介して加圧し、該液体に加えら
れる圧力を該液体圧入導管を介して該密封容器に伝達す
ることによっても、前記同様に上記超音波振動子が保護
される。また、上記密閉容器内の加圧を液体の圧入によ
り行うときには、該液体により超音波振動子が冷却され
るので、連続使用による超音波振動子の発熱が抑制され
る。
【0023】上記密閉容器内の加圧は、上記いずれの構
成で行うときにも上記超音波洗浄槽内の加圧と共通の加
圧装置を用いることにより、上記密閉容器内の加圧のた
めに独立の加圧装置を設ける必要がなくなり、超音波洗
浄装置全体の構成が簡略化される。
【0024】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明の加
圧超音波洗浄装置についてさらに詳しく説明する。図1
は本発明の加圧超音波洗浄装置の一構成例を示す模式
図、図2は図1示の加圧超音波洗浄装置における超音波
洗浄槽の構成を示す説明的断面図、図3は本発明の加圧
超音波洗浄装置の他の構成例を示す模式図である。
【0025】図1に示すように、本実施例の加圧超音波
洗浄装置において超音波洗浄槽1は、底部に超音波振動
子が収容された密閉容器2が取着され脱気された洗浄液
3が収容される槽本体4と、洗浄液3中にワーク5が浸
漬されたときに槽本体4を密閉する開閉自在の蓋体6と
を備えている。
【0026】超音波洗浄槽1には、槽本体4が蓋体6に
密閉されて超音波洗浄槽1を形成したときに超音波洗浄
槽1内の全空間に洗浄液3が充填されるように洗浄液3
を供給するための洗浄液供給口7が槽本体4の側面に設
けられている。洗浄液供給口7は洗浄液供給用導管8に
より供給制御弁9を介して洗浄液貯留槽10に接続され
ている。洗浄液供給用導管8には槽本体4が蓋体6で密
封されたときに洗浄液貯留槽10に貯留されている洗浄
液3を超音波洗浄槽1に供給するポンプ11が設けられ
ており、供給制御弁9の下流に市水導管12が市水供給
制御弁13を介して接続されている。
【0027】超音波洗浄槽1の外部には、該超音波洗浄
槽1とは独立に洗浄液3を収容する洗浄液密封槽14が
設けられている。洗浄液密封槽14は液体導管15によ
り洗浄液供給用導管8に接続されており、洗浄液供給用
導管8を介して超音波洗浄槽1に接続されている。洗浄
液密封槽14は収容されている洗浄液3の上方に上部空
間16が存しており、加圧用導管17を介してエアコン
プレッサー18に接続されている。エアコンプレッサー
18は、洗浄液密封槽14の上部空間16に空気を圧入
することにより洗浄液3を圧縮して加圧する。尚、液体
導管15は槽内加圧制御弁19を介して洗浄液密封槽1
2に接続されている。
【0028】上記洗浄液供給用導管8にはポンプ11の
下流に、洗浄液3に含まれる油分や異物等を濾過するフ
ィルター20及び洗浄液3を脱気する脱気装置21が設
けられている。洗浄液供給用導管8には、脱気のために
洗浄液供給用導管8から洗浄液3を取り出して脱気装置
21に供給する取水導管22と、脱気装置21で脱気さ
れた洗浄液3を洗浄液供給用導管8に戻す脱気液供給導
管23が設けられており、それぞれ洗浄液取水弁24、
脱気液供給弁25を介して脱気装置21に接続されてい
る。また、洗浄液供給用導管8の取水導管22と脱気液
供給導管23との接続部の中間に流量調整弁26が設け
られ、この間の洗浄液3の流量を調整して脱気装置21
で脱気される洗浄液3の量を調整できるようになってい
る。
【0029】上記脱気装置21としては、真空ポンプに
より減圧にされた密封貯液槽内に洗浄液3を導入して洗
浄液3に溶存する気体を上記密封貯液槽内の減圧された
空間に放出させて除去する装置、中空糸状気体分離膜が
多数収容されてなる気体分離膜モジュールの中空糸状気
体分離膜内部に洗浄液3を流通し、上記中空糸状気体分
離膜の外部を減圧することにより上記中空糸状気体分離
膜を介して洗浄液3に溶存する気体を分離除去する装置
などを挙げることができる。
【0030】また、上記洗浄液供給用導管8にはポンプ
11の上流に洗浄液3を冷却する冷却装置27が設けら
れている。冷却装置27は、洗浄液供給用導管8の外周
部を被覆するように設けられ、図示しない冷却機で冷却
された冷媒を流通することにより内部を貫通する洗浄液
供給用導管8内の洗浄液3を冷却するようになってい
る。
【0031】上記超音波洗浄槽1には、蓋体6に密閉さ
れた超音波洗浄槽1を開けるときに該超音波洗浄槽1に
充填されている洗浄液3を排出する洗浄液排出口28が
槽本体4の上部に設けられており、洗浄液排出口28に
は排出制御弁29を介して排出導管30が接続されてい
る。排出導管30の他端は洗浄液貯留槽10に接続され
ている。また、洗浄液貯留槽10には、排出導管30か
ら戻される洗浄液3の溢水を検知するフローセンサ10
a及び洗浄液貯留槽10の渇水を検知するフローセンサ
10bが設けられており、蓋体6に密閉された超音波洗
浄槽1に充填するために適量の洗浄液3を貯留するよう
になっている。
【0032】また、上記超音波洗浄槽1には、槽本体4
の側面に洗浄液供給口7に相対向して洗浄液取出し口3
1が設けられており、洗浄液取出し口31から超音波洗
浄槽1に収容されている洗浄液3を取り出す洗浄液取出
し導管32が循環制御弁33を介して接続されている。
洗浄液取出し導管32の他端は洗浄液供給用導管8に接
続されており、上記取り出した洗浄液3を洗浄液供給用
導管8及び洗浄液供給口7を介して超音波洗浄槽1に循
環させる循環手段を形成している。
【0033】さらに、上記超音波洗浄槽1には、蓋体6
の頂部に空気抜き導管34が大気開放弁35を介して接
続されており、空気抜き導管34の他端は洗浄液貯留槽
10に接続されている。大気開放弁35は、超音波洗浄
槽1が蓋体6に密閉されて洗浄液3が充填されるとき
に、超音波洗浄槽1の上部に閉じ込められた空気を逃が
すとともに、過剰に充填された洗浄液3を洗浄液貯留槽
10に戻すために三方向弁が用いられている。
【0034】上記超音波洗浄槽1では、加圧用導管17
から分岐される気体導管36が振動子加圧制御弁37を
介して接続されており、超音波洗浄槽1内に充填された
洗浄液3が加圧されると同時にエアコンプレッサー18
から密封容器2に空気が圧入されて密封容器2内が超音
波洗浄槽1内に充填された洗浄液3とほぼ同圧に加圧さ
れるようになっている。尚、振動子加圧制御弁37はエ
アコンプレッサー18が停止されたときに空気を抜くた
めに、三方向弁が使用される。このような超音波振動子
装置の構成の詳細については、本発明者の出願になる実
願平5−55364号明細書に記載されている。
【0035】次に、上記超音波洗浄槽1の構成につい
て、図2を参照して説明する。図2は図1における配管
を省略して示している。
【0036】図2に示すように、超音波洗浄槽1の槽本
体4は上周縁に沿ってフランジ部41が形成されてお
り、フランジ部41が支柱42に取着された薄型シリン
ダ43に支持されて上下動自在に設けられている。薄型
シリンダ43はフランジ部41の周に沿って90°間隔
で1基ずつ、合計4基が設けられている。
【0037】槽本体4の底部に設けられている超音波振
動子を収容する密閉容器2には、中央部を上下に貫通す
る貫通孔44が設けられており、貫通孔44には頂部に
ワーク5を載置する載置台45が設けられたロッド46
が挿通されている。ロッド46は槽本体4の底部に気密
に取着されているブッシュ47を介して槽本体4を貫通
し、支柱42の一つに取着されているロッドレスシリン
ダ48に支持されて、上下動自在に設けられている。ロ
ッド46を支持するロッドレスシリンダ48の支持部4
9は、ロッドレスシリンダ48に対向する他の支柱42
に取着されたレール50に係合されて上下に摺動するよ
うになっている。
【0038】超音波洗浄槽1の蓋体6は支柱51に横方
向に取着されたエアシリンダ52に支持されて水平に前
後動自在に設けられている。蓋体6は支持部材53を介
して、支柱51に横方向に取着されたレール54に係合
されて前後に摺動するようになっている。
【0039】次に、本実施例の加圧超音波洗浄装置の作
動について説明する。
【0040】本実施例の加圧超音波洗浄装置では、ワー
ク5の洗浄操作が開始される前の初期状態では、蓋体6
は図2示のように槽本体4を開放する位置にあり、まず
図1示の市水導管12から槽本体4、洗浄液貯留槽1
0、洗浄液密封槽14に洗浄液3が供給される。上記各
槽に所定量の洗浄液3が供給されると、市水供給制御弁
13が閉じられ市水の供給が終了する。上記初期状態で
は、供給制御弁9、槽内加圧制御弁19、流量制御弁2
6及び排出制御弁29は閉じられており、循環制御弁3
3、洗浄液取水弁24及び脱気液供給弁25が開かれて
いる。
【0041】槽本体4には洗浄液3が洗浄液排出口28
のレベルまで供給されており、槽本体4に収容されてい
る洗浄液3は、ポンプ11により洗浄液取出し口31か
ら取り出され、冷却装置27にて冷却され、フィルター
20で濾過されたのち、脱気装置21にて溶存気体が除
去される。従って、槽本体4には、所定の液温に冷却さ
れ、且つ脱気された洗浄液3が洗浄液供給口7から供給
されるようになっている。
【0042】次に、槽本体4に収容されている洗浄液3
にワーク5を浸漬する。図示しない移送手段により製造
工程から移送されてきたワーク5は、図2示のように、
槽本体4の上方で載置台45に載置される。次いで、ロ
ッドレスシリンダ48を作動させると載置台45を支持
するロッド46が下降し、ワーク5は槽本体4内で超音
波振動子が収容されている密閉容器2上方の洗浄位置に
移動される。
【0043】次に、エアシリンダ52を作動させると、
蓋体6がレール54に沿って前進し、槽本体4を密封す
る位置に移動される。次いで、薄型シリンダ43を作動
させると、槽本体4が上方に移動し、上記位置にある蓋
体6に押圧される。蓋体6は支持部材53が係合してい
るレール54により支持されているので、薄型シリンダ
43の押圧力に抗してその位置を保持することができ、
槽本体4が蓋体6で密封される。
【0044】上記のようにして槽本体4が蓋体6により
密封されて超音波洗浄槽1が形成されると、図1示の空
気抜き導管34の空気抜き弁35が外気に開放されると
共に、洗浄液供給用導管8の供給制御弁9が開かれて、
洗浄液貯留槽10に貯留されている洗浄液3が超音波洗
浄槽1内に導入される。超音波洗浄槽1内の槽本体4に
収容されている洗浄液3の上方には、槽本体4が蓋体6
により密封される際に空気が閉じ込められているが、こ
の空気は空気抜き導管34を介して空気抜き弁35から
逃がされるので、超音波洗浄槽1内の全空間に洗浄液3
が充填される。上記洗浄液3は、冷却装置27及び脱気
手段20を通じて超音波洗浄槽1に供給されるので、超
音波洗浄槽1内に充填された洗浄液3は所定の液温及び
脱気された状態を維持している。
【0045】供給制御弁9は開弁された後、所定の時間
が経過すると、超音波洗浄槽1内の全空間に洗浄液3が
充填されたものと見做されて閉弁される。同時に空気抜
き弁35が空気抜き導管34を洗浄液貯留槽10と接続
する方向に開放されるので、洗浄液3が超音波洗浄槽1
内に過剰に供給されたときには、過剰分の洗浄液3が空
気抜き導管34から洗浄液貯留槽10に戻される。空気
抜き弁35は、上記過剰の洗浄液3が洗浄液貯留槽10
に戻されると直ちに閉弁される。上記のようにすること
により、超音波洗浄槽1内の洗浄液排出口28のレベル
から上の全空間に洗浄液3が過不足なく完全に充填さ
れ、空気が残存することがない。
【0046】上記空気抜き弁35が閉弁されると同時
に、取水導管22の洗浄液取水弁24及び脱気液供給導
管23の脱気液供給弁25が閉弁され、洗浄液供給用導
管8の流量調整弁26が開弁される。この結果、超音波
洗浄槽1内の全空間が脱気された洗浄液3で充填された
状態を維持しながら、洗浄液取出し口31から取り出さ
れた洗浄液3が洗浄液取出し用導管32から洗浄液供給
用導管8を経て洗浄液供給口7に循環されるだけとな
る。このとき、上記のように循環される洗浄液3は脱気
手段21を経由しないので、洗浄液3に関して閉鎖系が
形成される。
【0047】次に、上記閉鎖系が形成されるとエアコン
プレッサー18が作動し、液体導管15の槽内加圧制御
弁19が開放されて、超音波洗浄槽1内の加圧が開始さ
れる。このとき同時に、気体導管36の振動子加圧制御
弁37がエアコンプレッサー18と超音波振動子が収容
されている密封容器2とを接続する方向に開放され、密
封容器2内の加圧が開始される。
【0048】エアコンプレッサー18の作動により、洗
浄液密封槽14ではその上部空間16に空気が圧入され
て、収容されている洗浄液3が圧縮加圧される。洗浄液
3は上記のように閉鎖系を形成しており、洗浄液密封槽
14内の洗浄液3は液体導管15及び洗浄液供給用導管
8を介して超音波洗浄槽1内の洗浄液3と連絡している
ので、上記加圧力は洗浄液3を介して超音波洗浄槽1に
伝達され、超音波洗浄槽1内に充填されている洗浄液3
が加圧される。
【0049】超音波洗浄槽1では、上記のようにして超
音波洗浄槽1内に充填されている洗浄液3が加圧される
と同時に、エアコンプレッサー18により気体導管36
を介して、上記密閉容器2内にも空気が圧入され、密閉
容器2内が超音波洗浄槽1内の洗浄液3とほぼ同圧にな
るように加圧される。上記密閉容器2内の加圧は、超音
波洗浄槽1内に充填されている洗浄液3の加圧と共通の
エアコンプレッサー18により行われるので、密閉容器
2内の圧力は超音波洗浄槽1内の洗浄液3の圧力増加に
対応して増加し、密閉容器2の内部または外部にのみ一
方的に圧力がかかることがない。
【0050】洗浄液密封槽14内の洗浄液3は、上記の
ように加圧された空気に接触するので、空気が溶解し溶
存気体量が増加する。しかし、洗浄液密封槽14内の洗
浄液3は上記のように液体導管15及び洗浄液供給用導
管8を介して超音波洗浄槽1に連絡しており、超音波洗
浄槽1との間に距離があるので、洗浄液密封槽14内の
洗浄液3に溶解した空気が直ちに超音波洗浄槽1まで拡
散することはなく、洗浄液密封槽14内の洗浄液3に溶
解した空気によりワーク5の超音波洗浄中に超音波洗浄
槽1内の洗浄液3の溶存気体量が増加することが避けら
れる。
【0051】次に、密閉容器2に収容されている超音波
振動子から超音波洗浄槽1内の洗浄液3に超音波を放射
して、上記洗浄位置にあるワーク5の洗浄を行う。超音
波洗浄槽1内には所定の液温及び脱気された状態の洗浄
液3が充填されており、洗浄液3は上記のように加圧さ
れているので、超音波によりキャビテーションが発生し
やすい条件が整えられており、上記キャビテーションの
崩壊により強力な衝撃波が発生するので、ワーク5の表
面のバリ、異物等を除去する洗浄を効率よく行うことが
できる。
【0052】このとき、洗浄液密封槽14は、液体導管
15及び洗浄液供給用導管8を介して超音波洗浄槽1に
連絡しており、上記導管はいずれも従来の加圧用シリン
ダーに比較すればはるかに小口径であるので、上記衝撃
波が侵入しにくい。さらに、液体導管15及び洗浄液供
給用導管8内の洗浄液3が、上記衝撃波に対する緩衝作
用を為すので、上記衝撃波により洗浄液密封槽14が破
損されることがない。
【0053】尚、図2示のように槽本体4の底面4a及
び蓋体6の天井面6aはともに、半球状またはそれに近
い凹局面ではなく、断面が直線状に形成されている。ま
た、それぞれ槽本体4の底面4aと側面4bとの接続部
及び蓋体6の天井面6aと側面6bとの接続部は共に、
なだらかな局面ではなく、明確な角部を形成している。
本実施例の超音波洗浄装置は、槽本体4の底部4a及び
蓋体6の天井面6aが上記のように断面直線状の形状に
されていることにより、上記キャビテーションの発生す
る位置を上記洗浄位置に合わせて制御し易くなる。
【0054】また、超音波洗浄槽1内の洗浄液3には、
上記超音波洗浄操作によりワーク5から除去された油分
や異物が分散するが、該油分や異物は洗浄液3が洗浄液
取出し用導管32から取り出されて洗浄液供給用導管8
を経て洗浄液供給口7に循環される過程でフィルター2
0で濾過されて除去される。従って、超音波洗浄槽1内
の洗浄液3は常に清浄な状態が維持される。
【0055】また、超音波洗浄操作により超音波振動子
が発熱すると洗浄液3の温度が上昇するが、洗浄液3は
上記循環される過程で冷却装置27により冷却されるの
で、超音波洗浄槽1内の洗浄液3は常に所定の液温に維
持される。
【0056】ワーク5の洗浄が終了すると、まず、エア
コンプレッサー18が停止され、振動子加圧制御弁37
が大気に開放される。すると、洗浄液密封槽14及び密
閉容器2に圧入されていた空気が振動子加圧制御弁37
から排出され、超音波洗浄槽1内の洗浄液3及び密閉容
器2の加圧状態が解除される。
【0057】次に、槽内加圧制御弁19が閉弁され、同
時に空気抜き弁35が外気に開放されると共に、排出制
御弁29が開弁される。空気抜き弁35の開放により超
音波洗浄槽1内は大気に連絡されているので、超音波洗
浄槽1内の洗浄液排出口28のレベルより上の洗浄液3
は、大気圧により洗浄液排出口28から排出され、洗浄
液排出用導管30を通じて洗浄液貯留槽10に戻され
る。
【0058】超音波洗浄槽1内の洗浄液3の液面が洗浄
液排出口28のレベルまで下降すると、排出制御弁29
が閉弁される。同時に洗浄液供給用導管8の流量調整弁
26が閉弁され、取水導管22の洗浄液取水弁24及び
脱気液供給導管23の脱気液供給弁25が開弁されて初
期状態に戻される。
【0059】次に、図2示の超音波洗浄槽1において、
上記と逆の手順により槽本体4が下降し、蓋体6が槽本
体4を開放する位置に後退し、ロッド46が上昇する。
そして、洗浄が終了したワーク5が図示しない払出し手
段により払い出され、1サイクルの洗浄操作が終了す
る。
【0060】上記洗浄操作を行うと、超音波洗浄槽1内
の洗浄液3の溶存気体量が増加するが、洗浄操作後に初
期状態に戻されると、槽本体4に収容されている洗浄液
3は洗浄液取出し用導管32から取り出されて洗浄液供
給用導管8を経て洗浄液供給口7に循環される過程で脱
気装置21で脱気されるようになるので、次の洗浄操作
時には再び所定の脱気状態になっている。
【0061】上記洗浄操作を繰り返し行うと、ワーク5
により洗浄液3が持ち出されるため、超音波洗浄槽1か
ら洗浄液貯留槽10に戻される洗浄液3の量が次第に減
少する。そこで、フローセンサ10bにより洗浄液貯留
槽10の渇水が検知されると、市水供給制御弁13が開
かれ、フローセンサ10aにより貯留量の上限が検知さ
れるまで、市水導管12から市水が補給される。
【0062】上記実施例では、密封容器2に空気を圧入
して加圧するようにしているが、超音波振動子は連続し
て使用すると発熱してその温度が上昇する傾向があるの
で、該超音波振動子を冷却するために、冷却された空気
を用いるか、或は冷却効果を向上させるために液体を用
いるようにしてもよい。上記流体として液体を用いると
きには、図3示のように、密封容器2に冷却液55を収
容し、冷却液55を循環する冷却液循環導管56を設
け、冷却液循環導管56に冷却液循環ポンプ57を設け
る。そして、密封容器2と独立に冷却液55を収容する
冷却液密封槽58を設け、冷却液密封槽58と密封容器
2とを冷却液導管59で接続する。冷却液密封槽58は
収容されている冷却液55の上方に上部空間60を存し
ており、加圧用導管17から分岐される気体導管36が
振動子加圧制御弁37を介して接続されている。
【0063】図3示の構成によれば、洗浄液密封槽14
の上部空間16及び冷却液密封槽58の上部空間60
に、同時にエアコンプレッサー18から空気が圧入され
る。従って、洗浄液密封槽14に収容された洗浄液3が
圧縮加圧されてその加圧力が液体導管15を介して超音
波洗浄槽1内の洗浄液3に伝達されるのと同時に、冷却
液密封槽58に収容された冷却液55も圧縮加圧されて
その加圧力が冷却液導管59を介して密封容器2内の冷
却液55に伝達され、密閉容器2内の冷却液55が超音
波洗浄槽1内の洗浄液3とほぼ同圧になるように加圧さ
れる。
【0064】上記冷却液55は、熱交換性に優れている
冷媒が用いられ、さらに密封容器2及び超音波振動子を
腐食したり超音波振動子の絶縁を破壊しないことが好ま
しい。このような冷却液55としては、高度にフッ素化
された炭化水素からなるフッ素系不活性液体が好まし
く、例えば、住友スリーエム株式会社製のFluori
nert(商標名)等が用いられる。
【0065】尚、上記各実施例の加圧超音波洗浄装置に
おいて、液体導管15は洗浄液供給用導管8に接続され
ているが、超音波洗浄槽1に直接接続されていてもよ
い。また、上記各実施例の加圧超音波洗浄装置における
上記洗浄操作は、槽本体4、蓋体6及び各弁などの作動
を制御する制御手段を設けて自動的に行うようにしても
よい。
【0066】
【発明の効果】上記本発明によれば、上記超音波洗浄槽
と液体導管により接続されて別体に構成されている加圧
装置により上記超音波洗浄槽内の洗浄液が加圧され、従
来の加圧用シリンダーに比較してはるかに小口径である
上記液体導管に超音波洗浄時のキャビテーション崩壊に
よる衝撃波が侵入しにくく、上記加圧装置と上記超音波
洗浄槽との間に介在する洗浄液が上記衝撃波を和らげる
緩衝材として作用するので、上記衝撃波による上記加圧
装置の破損を防止することができる。また、上記加圧装
置を上記超音波洗浄槽と別体に構成することにより、上
記加圧操作のために上記洗浄液密封槽、液体導管或は加
圧装置等の加圧手段が故障したとしても、該加圧手段の
みを修理または交換することにより容易に復旧すること
ができる。
【0067】上記加圧超音波洗浄装置では、上記加圧装
置として気体加圧装置を用い、上記洗浄液密封槽内に気
体を圧入することにより、上記洗浄液を容易に加圧する
ことができる。
【0068】また、上記加圧超音波洗浄装置では、上記
超音波洗浄槽に収容されている洗浄液を循環させる洗浄
液循環手段を設け、上記加圧装置が上記洗浄液循環手段
を介して上記超音波洗浄槽に加圧力を伝達するようにす
ることにより、上記超音波洗浄槽内の洗浄液を循環され
ている状態で加圧することができる。上記洗浄液が循環
されている状態で加圧できるようにすることにより、上
記洗浄液循環手段にさらに、上記洗浄液を冷却する冷却
手段或は上記洗浄液を濾過する濾過手段を設け、超音波
洗浄により加熱された洗浄液を冷却したり、超音波洗浄
によりワークから洗浄液中に除去された油分、異物など
を濾過することができる。
【0069】上記加圧超音波洗浄装置では、上記加圧装
置が上記気体加圧装置により上記洗浄液密封槽内の洗浄
液を加圧するときに、同時に上記密閉容器内に加圧気体
を圧入して上記密閉容器内を加圧するようにすることに
より、上記密閉容器内が上記超音波洗浄槽内の洗浄液と
ほぼ同圧に加圧され、上記密閉容器内に収容されている
上記超音波振動子を保護することができる。
【0070】また、上記密閉容器内の加圧は、上記密閉
容器と独立に上記密閉容器に圧入される液体を収容する
圧入液密封槽を設け、該密封容器と該圧入液密封槽とを
接続する液体圧入導管を設け、上記加圧装置が上記気体
加圧装置により上記洗浄液密封槽内の洗浄液を加圧する
ときに、同時に該圧入液密封槽に収容された液体を加圧
気体を介して加圧するようにすることによっても、前記
同様に上記超音波振動子を保護することができる。ま
た、上記密閉容器内の加圧を液体の圧入により行うとき
には、該液体により超音波振動子が冷却されるので、連
続使用による超音波振動子の発熱を抑制することができ
る。
【0071】上記密閉容器内の加圧は、上記いずれの構
成で行うときにも上記超音波洗浄槽内の加圧と共通の加
圧装置を用いることにより、超音波洗浄装置全体の構成
を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる加圧超音波洗浄装置の一構成例
を示す模式図。
【図2】本実施例の加圧超音波洗浄装置における超音波
洗浄槽の構成を示す説明的断面図。
【図3】本発明に係わる加圧超音波洗浄装置の他の構成
例を示す模式図。
【図4】従来の加圧超音波洗浄装置の構成例を示す説明
的断面図。
【符号の説明】
1…超音波洗浄槽、2…超音波振動子の密閉容器、3…
洗浄液、4…槽本体、5…ワーク、6…蓋体、8…供給
導管、10…洗浄液貯留槽、11…洗浄液供給ポンプ、
14…洗浄液密封槽、15…液体導管、18…気体加圧
装置、20…脱気手段、27…冷却手段、30…排出手
段、32…洗浄液循環手段、36…気体導管、58…圧
入液密封槽、59…液体圧入導管。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部に超音波振動子が取着され脱気された
    洗浄液が収容される槽本体と該洗浄液中にワークが浸漬
    されたときに該槽本体を密閉する開閉自在の蓋体とから
    なる超音波洗浄槽に、該槽本体が該蓋体により密閉され
    たときに該超音波洗浄槽内の全空間に充填されるように
    洗浄液を供給する洗浄液供給手段を設け、該超音波洗浄
    槽内に充填された洗浄液を加圧する加圧手段を設けてな
    る加圧超音波洗浄装置において、 上記加圧手段は該超音波洗浄槽と独立に該洗浄液を収容
    する洗浄液密封槽を設け、該超音波洗浄槽と該洗浄液密
    封槽とを接続する液体導管を設け、該洗浄液密封槽に収
    容された洗浄液を加圧して該洗浄液に加えられる圧力を
    該液体導管を介して該超音波洗浄槽に伝達する加圧装置
    を設けてなることを特徴とする加圧超音波洗浄装置。
  2. 【請求項2】上記加圧装置が加圧気体を介して上記洗浄
    液密封槽内の洗浄液を加圧する気体加圧装置であること
    を特徴とする請求項1記載の加圧超音波洗浄装置。
  3. 【請求項3】上記超音波洗浄槽に収容されている洗浄液
    を循環させる洗浄液循環手段を設け、上記加圧装置が、
    上記洗浄液循環手段を介して上記超音波洗浄槽に加圧力
    を伝達することを特徴とする請求項1記載の加圧超音波
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】上記加圧装置が上記気体加圧装置による加
    圧気体を介して上記洗浄液密封槽内の洗浄液を加圧する
    ときに、同時に上記密閉容器内に加圧気体を圧入して上
    記密閉容器内を加圧することを特徴とする請求項1記載
    の加圧超音波洗浄装置。
  5. 【請求項5】上記密閉容器と独立に上記密閉容器に圧入
    される液体を収容する圧入液密封槽を設け、該密封容器
    と該圧入液密封槽とを接続する液体圧入導管を設け、上
    記加圧装置が上記気体加圧装置による加圧気体を介して
    上記洗浄液密封槽内の洗浄液を加圧するときに、同時に
    該圧入液密封槽に収容された液体を加圧気体を介して加
    圧し、該液体に加えられる圧力を該液体圧入導管を介し
    て該密封容器に伝達することを特徴とする請求項1記載
    の加圧超音波洗浄装置。
JP27400593A 1992-11-20 1993-11-02 加圧超音波洗浄装置 Pending JPH06206055A (ja)

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JP4-311617 1992-11-20
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228863A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波洗浄装置および同装置を用いた食器洗い機および超音波洗浄方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228863A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波洗浄装置および同装置を用いた食器洗い機および超音波洗浄方法

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