JPH06204741A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JPH06204741A
JPH06204741A JP34817092A JP34817092A JPH06204741A JP H06204741 A JPH06204741 A JP H06204741A JP 34817092 A JP34817092 A JP 34817092A JP 34817092 A JP34817092 A JP 34817092A JP H06204741 A JPH06204741 A JP H06204741A
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JP
Japan
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circuit
oscillation
voltage
power supply
transistor
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JP34817092A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Suzuki
哲雄 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は発振回路の改善に関し、電源電圧の
高低に係わらず相補型トランジスタ回路の出力インピー
ダンスを次段回路の入力インピーダンスにのみ依存させ
ることなく、その出力インピーダンスを規定し、又は、
少なくとも発振起動時には、それを低く設定して低電圧
域でも発振起動することを目的とする。 【構成】 発振素子11,相補型トランジスタ回路12
及び負荷素子13を具備し、相補型トランジスタ回路1
2が第1,第2の電源線VCC,VSS間に接続され、相補
型トランジスタ回路12の入出力間に発振素子11が接
続され、相補型トランジスタ回路12の出力部outと第
2の電源線VSS間に負荷素子13が接続されることを含
み構成し、また、相補型トランジスタ回路12の出力部
outに接続された負荷素子13の一端と第2の電源線V
SSとの間にスイッチング素子14が接続され、スイッチ
ング素子14が外部制御信号S1又は内部制御信号S2
に基づいてオン・オフ制御されることを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図9,10) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図2〜4) (2)第2の実施例の説明(図5〜8) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、発振回路に関するもの
であり、更に詳しく言えば、電池駆動機器に内蔵される
クロック発振回路の改善に関するものである。
【0003】近年,ハンディ端末機やノート型パーソナ
ルコンピュータ等の電池駆動を前提とした携帯電子機器
が開発され、該携帯機器向けの半導体集積回路では使用
部品への要求特性として動作電源電圧の低電圧化が図ら
れ、その動作電圧の下限を決定する要素として発振回路
の起動特性が上げられる。
【0004】これによれば、発振回路のCMOSインバ
ータ回路の出力端が帰還抵抗を介してその共通ゲートに
接続され、その発振特性の安定化が図られている。この
ため、CMOSインバータ回路を構成するトランジスタ
の閾値電圧に比べて、電源電位が十分高い場合には、周
波数の小振幅の原発振信号に基づいて発振起動をするこ
とができる。しかし、電池駆動方式のマイクロコントロ
ーラ等において、電源電位が低くなるにつれて、発振に
要するゲインが得られなくなる。
【0005】そこで、少なくとも発振起動時には、低電
圧域でも小振幅が得られ、容易に発振起動することがで
きる回路が望まれている。
【0006】
【従来の技術】図9,10は、従来例に係る説明図であ
り、図9(a)は従来例に係る低電圧発振回路の構成図
である。また、図9(b)は、その発振起動特性図であ
り、図9(c)はその動作点p付近の拡大図をそれぞれ
示している。
【0007】例えば、電池駆動方式のマイクロコントロ
ーラ等の同一基板上に集積される低電圧発振回路は図9
(a)において、CMOSインバータ回路1及び帰還抵
抗RFから成り、その外付け素子Xとして水晶発振子や
セラミック振動子が接続される。
【0008】当該回路の機能は、発振起動条件を満足す
る電圧がCMOSインバータ回路1に印加されると、外
付け素子Xにより発振された周波数fの入力信号がCM
OSインバータ回路1により反転増幅される。ここで、
図9(b)に示すようなCMOSインバータ回路1の入
出力電圧(VIN−VOUT )特性を期待して接続された帰
還抵抗RFを介して出力電圧VOUT が入力に帰還され、
それに基づく入力電圧VINがCMOSインバータ回路1
に入力される。これにより、図9(c)に示すような高
利得反転増幅された発振周波数fの出力信号が出力され
る。
【0009】ここで、発振起動条件とは、CMOSイン
バータ回路1を構成するp型の電界効果トランジスタT
Pやn型の電界効果トランジスタTNの閾値電圧Vthに
比べて、電源電位VBが十分高い場合をいい、かかる場
合には周波数fの小振幅の原発振信号に基づいて当該低
電圧発振回路が発振起動をする(図9(c)参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
れば図9(a)に示すように、CMOSインバータ回路
1の共通ドレイン(出力端out)が帰還抵抗RFを介し
てその共通ゲート(入力部inに接続され、その発振特
性の安定化が図られている。
【0011】このため、CMOSインバータ回路1を構
成するトランジスタTP,TNの閾値電圧Vthに比べ
て、電源電位VBが十分高い場合には、周波数fの小振
幅の原発振信号に基づいて発振起動をすることができ
る。しかし、電池駆動方式のマイクロコントローラ等に
おいて、電源電位VBが低くなるにつれて、CMOSイ
ンバータ回路1のVIN−VOUT 特性が理想型とは異なっ
てくる。
【0012】ここで、CMOSインバータ回路1を構成
するn型,p型の電界効果トランジスタTN,TPが対
称的な動作となるため、n型の電界効果トランジスタT
Nの場合について説明をすると、そのトランジスタTN
の閾値電圧Vthに比べて電源電位VBが十分高い理想的
な場合には図10(a)に示すような電流−電圧(IDs
−VDs)特性や図10(b)に示すようなゲート・ドレ
イン短絡時の電流−電圧(√IDs−VDs)特性が得
られる。
【0013】しかし、図10(c)に示すようなON抵抗
対時間(Ron−t)特性において、ゲート・ソース間
電圧VGSがその閾値電圧Vthを少し越えた付近では、該
トランジスタTNがON動作するものの、そのON抵抗
は非常に高くなり、十分なゲインが得られない。
【0014】例えば、当該発振回路の動作点pを0.9
〔V〕とし、トランジスタTNの閾値電圧Vthを0.8
〔V〕とした場合であって、該閾値電圧Vthに対して仮
に、その差分電圧が0.1 〔V〕となる電圧に、電源電位
VBが低下した場合には、CMOSインバータ回路(以
下CMOSインバータ回路ともいう)1の出力端outが
高抵抗状態(100 〔kΩ〕以上)となる。これにより、
図10(d)に示すような電源電位〔V〕対ゲインG〔d
B〕特性において、電源電位VBが低下をするほど、発
振に要するゲインが得られなくなる。
【0015】従って、電池駆動方式の携帯電子機器の使
用継続によりバッテリーの端子電圧が低下をしてきた場
合に、その低電圧域では発振回路の小振幅ゲインが不足
をすることから、例えば、マイクロコントロール部が低
い電圧でも駆動できるように設計されているにも係わら
ず、所定クロック信号が発生されず、その単位バッテリ
ー当たりの使用可能時間の長期継続化の妨げとなるとい
う問題がある。
【0016】なお、特開平63−42205 号に見られるよ
うな発振回路では、1つの電界効果トランジスタにより
増幅回路が構成され、大きなゲインを得るために、トラ
ンジスタサイズの大型化が余儀無くされ、その大型化に
よりトランジスタ動作の安定性が低下をするという問題
がある。
【0017】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、電源電圧の高低に係わらずCMO
Sインバータ回路の小振幅増幅動作点での出力インピー
ダンスを規定し、又は、少なくとも発振起動時には、そ
れを低く設定し、小振幅ゲインを得て低電圧域でも発振
起動することが可能となる発振回路の提供を目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1(a),(b)は、
本発明に係る発振回路の原理図をそれぞれ示している。
【0019】本発明の第1の発振回路は図1(a)に示
すように、帰還ループ内に接続されたCMOSインバー
タ回路12と、前記CMOSインバータ回路12を構成
するトランジスタのオン抵抗よりも低い抵抗値をもつ負
荷素子13とを具備し、前記CMOSインバータ回路1
2の出力端outと電源線VSSとの間に前記負荷素子13
が接続されることを特徴とする。
【0020】また、本発明の第2の発振回路は第1の発
振回路において、前記CMOSインバータ回路12の出
力端outに接続された負荷素子13の一端と第2の電源
線VSSとの間にスイッチング素子14が接続されること
を特徴とする。
【0021】なお、本発明の第2の発振回路において、
前記スイッチング素子14が外部制御信号S1又は内部
制御信号S2に基づいてオン・オフ制御されることを特
徴とする。
【0022】また、本発明の第1,第2の発振回路にお
いて、前記負荷素子13が半導体基板内に形成された拡
散抵抗又はゲート電位がバイアスされるディプレッショ
ン型の電界効果トランジスタ又はエンハンスメント型の
電界効果トランジスタから成ることを特徴とし、上記目
的を達成する。
【0023】
【作 用】本発明の第1の発振回路によれば、図1
(a)に示すように、CMOSインバータ回路12及び
負荷素子13が具備され、該CMOSインバータ回路1
2の出力端outと第2の電源線VSSとの間に負荷素子1
3が接続される。
【0024】例えば、半導体基板内に形成された拡散抵
抗又はゲート電位がバイアスされるディプレッション型
の電界効果トランジスタ又はエンハンスメント型の電界
効果トランジスタから成る負荷素子13によりCMOS
インバータ回路12の出力インピーダンスが規定され
る。
【0025】このため、CMOSインバータ回路12を
構成する,例えば、電界効果トランジスタのゲート・ソ
ース間電圧がその閾値電圧を少し越えた付近において、
該トランジスタがON動作した場合、その実際のON抵
抗が高くなるものの、該負荷素子13により見かけ上の
ON抵抗を低くくすることができ、電池駆動方式の携帯
電子機器等において、その電源電位VBが低くなってき
た場合であっても、従来例に比べて、低電圧域における
ゲインを十分確保することが可能となる。なお、CMO
Sインバータ回路12を構成するトランジスタの閾値電
圧に比べて、電源電位が十分高い場合には、従来例と同
様に発振素子11の小振幅の原発振信号に基づいて発振
起動をすることが可能となる。
【0026】これにより、電池駆動方式の携帯電子機器
の使用継続によりバッテリーの端子電圧が低下をしてき
た場合であって、その低電圧域においても、発振回路の
小振幅ゲインを確保することができることから、所定ク
ロック信号が発生され、例えば、低電圧駆動仕様のマイ
クロコントロール部を内蔵した携帯電子機器をより一層
低い電圧でも駆動することができ、その単位バッテリー
当たりの使用可能時間の長期継続化を図ることが可能と
なる。
【0027】また、本発明の第2の発振回路によれば、
図1(b)に示すようにCMOSインバータ回路12の
出力端outに接続された負荷素子13の一端と第2の電
源線VSSとの間にスイッチング素子14が接続される。
【0028】例えば、第1の発振回路と同様に、拡散抵
抗,ディプレッション型の電界効果トランジスタ又はエ
ンハンスメント型の電界効果トランジスタから成る負荷
素子13の一端と第2の電源線VSSとの間において、外
部制御信号S1又は内部制御信号S2に基づき、スイッ
チング素子14によりオン・オフ制御することにより、
発振起動時と通常動作時との動作が選択される。
【0029】このため、従来例のように第1,第2の電
源線(電源電圧)VCC,VSS間の高低に係わらずCMO
Sインバータ回路の出力インピーダンスを次段回路の入
力インピーダンスのみに依存させることなく、少なくと
も発振起動時には、スイッチング素子14をオン制御す
ることにより、出力インピーダンスが低く設定され、当
該発振回路の低電圧域での発振起動が容易となり、振幅
が十分大きくなった通常動作時には、スイッチング素子
14をOFF制御することにより、出力インピーダンスを
次段回路の入力インピーダンスに依存され、負荷素子1
3における消費電力の低減化を図ることが可能となる。
【0030】これにより、第1の発振回路に比べて低消
費電力化を図りつつ、低電圧域での発振起動を十分確保
することが可能となる。
【0031】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の各実施例に
ついて説明をする。図2〜8は、本発明の実施例に係る
低電圧発振回路を説明する図である。
【0032】(1)第1の実施例の説明 図2は、本発明の第1の実施例に係る低電圧発振回路の
構成図であり、図3は、その他の負荷素子から成る低電
圧発振回路の構成図である。また、図4は、本発明の各
実施例に係るディプリーショントランジスタの閾値電圧
(Vth)のコントロールの説明図であり、図5は、その
低電圧発振回路の動作説明図をそれぞれ示している。
【0033】例えば、電池駆動方式のマイクロコントロ
ーラ等の同一基板上に集積可能な低電圧発振回路は図2
(a)において、外付け素子X,CMOSインバータ回
路22,帰還抵抗RF及び負荷抵抗R0から成る抵抗負
荷インバータ回路を構成する。
【0034】すなわち、外付け素子X及び帰還抵抗RF
は発振素子11を構成するものであり、外付け素子Xに
は水晶発振子やセラミック振動子が接続される。CMO
Sインバータ回路22はCMOSインバータ回路12の
一実施例であり、n型の電界効果トランジスタTNとp
型の電界効果トランジスタTPから成る。CMOSトラ
ンジスタ回路22は第1,第2の電源線VCC,VSS(単
に電源線VCC,接地線GNDという)間に接続され、その
入力部inと出力端outとの間に外付け素子Xや帰還抵
抗RFが接続される。なお、相補型のトランジスタ回路
12にはnpn型,pnp型のバイポーラトランジスタ
から成るCMOSインバータ回路を用いても良い。
【0035】負荷抵抗R0は負荷素子13の一例であ
り、CMOSトランジスタ回路22の出力インピーダン
スを規定するものである。負荷抵抗R0はCMOSトラ
ンジスタ回路22の出力端outと接地線GNDとの間に接
続される。なお、負荷抵抗R0は、例えば、図2(b)
に示すような拡散抵抗から成る。図2(b)において、
拡散抵抗は、フィールド酸化膜21Aにより素子分離され
た半導体基板21内にn + 拡散層21Bが設けられ、それ
がPSG膜21Cに絶縁され、そのn+ 拡散層21Bにおい
て、所定の長さに離隔された2端子からアルミ(AL )
配線21Dが引き出される。そのn+ 拡散層21Bから成る
拡散抵抗値は10〔kΩ〕程度である。
【0036】また、図3(a)は、その他の負荷抵抗R
0から成る低電圧発振回路の例であり、拡散抵抗に代え
てゲート電位がバイアスされるディプレッション型のn
型の電界効果トランジスタDFETから成る。該トランジ
スタDFETはゲートが接地線GNDに接続され、ノーマリ
オフ動作であってそのOFF抵抗値が10〔kΩ〕程度に
コントロールされる。
【0037】さらに、図3(b)は、その他の負荷抵抗
R0から成る低電圧発振回路の例であり、ディプレッシ
ョン型のn型の電界効果トランジスタDFETに代えてゲ
ート電位がバイアスされるエンハンスメント型の電界効
果トランジスタEFETから成る。該トランジスタEFET
はゲートが電源線VCCに接続され、ノーマリオン動作で
あってそのON抵抗値が10〔kΩ〕程度にコントロー
ルされる。
【0038】なお、ディプリーショントランジスタDEF
Tの閾値電圧(Vth)の制御は図4(a)に示すよう
に,例えば、マスクROMを集積してマイクロ・コント
ローラ等を形成する半導体集積回路では、イオンインプ
ラテーション時に、Vthコントロールする。図4(b)
はトランジスタ形成領域の平面図であり、図4(b)に
おいて、Vth制御はディプリーショントランジスタDEF
Tを形成するチャネル領域に開口部を有するレジストを
形成し、他のトランジスタに比べてn+ 不純物イオンを
多く注入する。
【0039】これにより、図4(c)において、CMO
Sトランジスタ回路22を構成する他のトランジスタの
閾値電圧(Vth)に比べてノーマリON動作となるよう
なトランジスタDFETを形成することができ、また、そ
れを図4(d)に示すような負荷抵抗として用いること
ができる。
【0040】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る低電圧発振回路によれば、図3(a)に示すよう
に、外付け素子Xや帰還抵抗RF,CMOSトランジス
タ回路22及び負荷抵抗R0が具備され、該CMOSト
ランジスタ回路22の出力端outと接地線GNDとの間に
拡散抵抗,ディプレッション型の電界効果トランジスタ
DFET又はエンハンスメント型の電界効果トランジスタ
EFETから成る負荷抵抗R0が接続され、その出力イン
ピーダンスが規定される。
【0041】このため、CMOSトランジスタ回路22
を構成する,例えば、電界効果トランジスタTNのゲー
ト・ソース間電圧VGSがその閾値電圧Vthを少し越えた
付近において、該トランジスタTNがON動作した場
合、その実際のON抵抗が高くなるものの、該負荷抵抗
R0により見かけ上のON抵抗を低くくすることができ
る。
【0042】例えば、CMOSトランジスタ回路のトラ
ンジスタTPの閾値電圧をVthp=0.9 〔V〕程度と
し、外付け素子Xとして発振周波数f=2〔MHZ〕のセ
ラミック振動子を用い、その負荷抵抗R0=10〔k
Ω〕において、電源電位VB=1.2 〔V〕程度でも安定
に発振起動をすることが可能となった。
【0043】なお、図5の負荷抵抗対発振起動電圧特性
は、CMOSトランジスタ回路のトランジスタTP,T
Nの閾値電圧Vthについて、大,小,中の場合について
負荷抵抗R0と発振起動電圧(電源電位VB)との関係
を求めたものであり、発振起動電圧,すなわち、電源電
位VBが2.0 〔V〕と高い場合には、負荷抵抗R0が1
00〔kΩ〕でも十分発振することを示し、電源電位VB
が2.0 〔V〕から徐々に低下をし、電源電圧VBが1.2
〔V〕以下になると負荷抵抗R0が10〔kΩ〕でない
と、安定に発振起動をすることができないことを示して
いる。
【0044】これにより、図5において、CMOSトラ
ンジスタ回路のトランジスタTP,TNの閾値電圧Vth
が製造プロセスによりバラ付いた場合であっても、一律
に負荷抵抗R0を10〔kΩ〕とすることで発振に要す
るゲインの均一化を図ることが可能となる。このことか
ら、電池駆動方式の携帯電子機器等において、その電源
電位VBが低くなってきた場合であっても、従来例に比
べて、低電圧域におけるゲインを十分確保することが可
能となる。
【0045】このことで、電池駆動方式の携帯電子機器
の使用継続によりバッテリーの端子電圧が低下をしてき
た場合であって、その低電圧域においても、発振回路の
小振幅ゲインを確保することができることから、当該発
振回路により所定クロック信号が発生され、例えば、低
電圧駆動仕様のマイクロコントロール部を内蔵した携帯
電子機器をより一層低い電圧でも駆動することができ、
その単位バッテリー当たりの使用可能時間の長期継続化
を図ることが可能となる。また、当該発振回路を半導体
基板上に低コストにより集積可能となった。
【0046】(2)第2の実施例の説明 図6〜8は、本発明の第2の実施例に係る低電圧発振回
路の説明図であり、図6(a),(b)は、その構成図
である。また、図7(a),(b)はそのスイッチング
制御回路の説明図であり、図8は、その他の低電圧発振
回路の構成図をそれぞれ示している。
【0047】なお、第1の実施例と異なるのは第2の実
施例では、CMOSトランジスタ回路22の出力端out
に接続された負荷抵抗R0の一端と接地線GNDとの間に
スイッチングトランジスタTSWが接続されるものであ
る。
【0048】すなわち、図6(a)において、スイッチ
ングトランジスタTSWはスイッチング素子14の一例で
あり、例えば、該トランジスタTSWがエンハンスメント
型の電界効果トランジスタから構成される。また、その
ゲートに外部制御信号S1の一例となるスイッチ制御信
号が供給され、それに基づいてオン・オフ制御される。
なお、負荷抵抗R0は第1の実施例と同様に、半導体基
板21内に形成された拡散抵抗又は図6(b)に示すよ
うに、ゲート電位が接地線電位にバイアスされるディプ
レッション型の電界効果トランジスタDFETから成る。
なお、第1の実施例のように負荷抵抗R0をエンハンス
メント型の電界効果トランジスタEFETから構成しても
良い。
【0049】また、スイッチ制御信号S1の出力回路は
図7(a)において、カウンタ23及びリセット/セッ
ト回路24から成り、例えば、1チップマイクロコンピ
ュータ内に設けられたカウンタ回路が引用(共用)され
る。当該回路の機能は、マイクロ・コントローラ等から
の命令信号となる発振起動信号SEがカウンタ23及び
リセット/セット回路24に供給されると、当該発振回
路により発生するクロック信号CKがカウンタ23によ
りカンウトされ、その所定パルスが計数されると、該回
路23からリセット/セット回路24にカウンタ出力と
してリセット信号SRが出力され、該回路24では発振
起動信号SEの立ち上がりに同期して立ち上がったスイ
ッチ制御信号S1がリセット信号SRに基づいて立ち下
げられる。
【0050】これにより、一定「H」(ハイ)レベル期
間を有するスイッチ制御信号S1がスイッチングトラン
ジスタTSWのゲートに供給され、発振起動時に負荷抵抗
R0を選択的に接地線GNDに接続することができる。な
お、第1の実施例と同様の記号・名称ものは同じ機能を
有するため、その説明を省略する。
【0051】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る低電圧発振回路によれば、図6(a),(b)に示
すように、CMOSトランジスタ回路22の出力端out
に接続された負荷抵抗R0の一端と接地線GNDとの間に
スイッチングトランジスタTSWが接続される。
【0052】例えば、第1の実施例と同様に、拡散抵
抗,ディプレッション型の電界効果トランジスタ又はエ
ンハンスメント型の電界効果トランジスタから成る負荷
抵抗R0の一端と接地線GNDとの間において、第1の実
施例と異なりスイッチ制御信号S1に基づき、スイッチ
ングトランジスタTSWによりオン・オフ制御することに
より、発振起動時と通常動作時との動作が選択される。
【0053】このため、従来例のように電源電圧VBの
低電圧域での動作時に、CMOSトランジスタ回路の出
力インピーダンスが小振幅増幅動作点で高インピーダン
スとなり、ゲインを失うことなく、発振起動時には、容
量Cの充電によりスイッチングトランジスタTSWをオン
制御することにより、出力インピーダンスを下げ、小振
幅ゲインが得られ、当該発振回路の低電圧域での発振起
動が容易となり、振幅が十分大きくなった通常動作時に
は、スイッチングトランジスタTSWをOFF制御すること
により、出力インピーダンスを次段回路の入力インピー
ダンスに依存させ、負荷抵抗R0における消費電力の低
減化を図ることが可能となる。
【0054】これにより、第1の実施例に比べて低消費
電力化を図りつつ、低電圧域での発振起動を十分確保す
ることが可能となる。また、図8は、本発明の第2の実
施例に係る他の低電圧発振回路の構成図である。なお、
図6(a),(b)の低電圧発振回路の構成と異なるは
図8(a)の他の低電圧発振回路の構成では積分回路が
設けられ、そこで発生したスイッチ制御信号S2により
スイッチングトランジスタTSWを制御するものである。
【0055】すなわち、本発明の第2の実施例に係る他
の低電圧発振回路は図8(a)において、外付け素子
X,トランスファゲート回路TG1,TG2,インバータI
N,CMOSインバータ回路22,n型の電界効果トラ
ンジスタTN2〜TN4,ディプレッション型の電界効果ト
ランジスタDFET,スイッチングトランジスタTSW,容
量C及び抵抗Rから成る。
【0056】当該回路の機能は、発振起動時,すなわ
ち、マイクロ・コントローラ等から「L」(ロー)→
「H」レベルに遷移する発振イネーブル信号(上線を省
略する)HEがトランスファゲート回路TG1,TG2及び
インバータINに供給されると、該トランスファゲート
回路TG1,TG2がON動作をし、該インバータINによ
り反転された発振イネーブル信号HEによりトランジス
タTN2, TN3がON動作をする。これにより、トランス
ファゲート回路TG2が帰還抵抗RFとして機能し、外付
け素子Xにより発振された周波数fの入力信号がCMO
Sインバータ回路22により反転増幅される。
【0057】一方、トランジスタTN3のON動作により
容量Cに電源電圧VBが充電され、内部制御信号S2の
一例となるスイッチ制御信号S2=「H」レベルに基づ
いてスイッチングトランジスタTSWがON動作され、デ
ィプレッション型の電界効果トランジスタDFET(以下
負荷抵抗R0という)が接地線GNDに接続される。ま
た、発振起動時から通常動作状態に遷移をすると、当該
発振回路により発生したクロック信号CKがトランジス
タTN4のゲートに帰還されることで、容量C,抵抗Rか
ら成る積分回路によりスイッチングトランジスタTSWの
ゲートに供給するスイッチ制御信号が一定「H」レベル
から「L」(ロー)レベルに遷移をする。
【0058】これにより、スイッチ制御信号S2=
「L」レベルに基づいてスイッチングトランジスタTSW
がOFF動作され、負荷抵抗R0が接地線GNDにから開放
される。なお、第1の実施例と同様の記号・名称ものは
同じ機能を有するため、その説明を省略する。
【0059】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る他の低電圧発振回路によれば、図8(a)に示すよ
うに、CMOSトランジスタ回路22の出力端outに接
続されたディプレッション型の電界効果トランジスタD
FET(負荷抵抗R0)の一端と接地線GNDとの間にスイ
ッチングトランジスタTSWが接続され、積分回路で発生
されたスイッチ制御信号S2により該トランジスタTSW
がゲート制御される。
【0060】このため、スイッチ制御信号S2に基づい
てスイッチングトランジスタTSWをオン・オフ制御をす
ることにより、発振起動時と通常動作時との動作を選択
し、従来例のように電源電圧VBの低電圧域での動作時
に、CMOSトランジスタ回路の出力インピーダンスが
小振幅増幅動作点で高インピーダンスとなり、ゲインを
失うことなく、発振起動時には、容量Cの充電によりス
イッチングトランジスタTSWをオン制御することによ
り、出力インピーダンスを下げ、小振幅ゲインが得ら
れ、当該発振回路の低電圧域での発振起動が容易とな
る。
【0061】また、振幅が十分大きくなった通常動作時
には、積分回路で発生されたスイッチ制御信号S2によ
りスイッチングトランジスタTSWをOFF制御することに
より、ディプレッション型の電界効果トランジスタDFE
Tにおける消費電力の低減化を図ることが可能となる。
【0062】これにより、第1の実施例に比べて低消費
電力化を図りつつ、低電圧域での発振起動を十分確保す
ることが可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の低電圧発
振回路によれば、発振素子,CMOSインバータ回路及
び負荷素子が具備され、該CMOSインバータ回路の出
力端と第2の電源線との間に、拡散抵抗,ディプレッシ
ョン型の電界効果トランジスタ又はエンハンスメント型
の電界効果トランジスタから成る負荷素子が接続され、
その出力インピーダンスが規定される。
【0064】このため、CMOSインバータ回路を構成
する電界効果トランジスタのゲート・ソース間電圧がそ
の閾値電圧を少し越えた付近において、該トランジスタ
がON動作した場合、その実際のON抵抗が高くなるも
のの、該負荷素子により見かけ上のON抵抗を低くくす
ることができ、電池駆動方式の携帯電子機器等におい
て、その電源電位VBが低くなってきた場合であって
も、従来例に比べて、低電圧域におけるゲインを十分確
保することが可能となる。
【0065】また、本発明の他の低電圧発振回路によれ
ば、CMOSインバータ回路の出力端に接続された負荷
素子の一端と第2の電源線との間にスイッチング素子が
接続される。
【0066】このため、従来例のように電源電圧の高低
に係わらず、少なくとも発振起動時には、スイッチング
素子をオン制御することにより、出力インピーダンスが
低く設定され、当該発振回路の低電圧域での発振起動が
容易となり、振幅が十分大きくなった通常動作時には、
スイッチング素子をOFF制御することにより、出力イン
ピーダンスを次段回路の入力インピーダンスに依存さ
せ、負荷素子における消費電力の低減化を図ることが可
能となる。
【0067】これにより、電池駆動方式の携帯電子機器
の使用継続によりバッテリーの端子電圧が低下をしてき
た場合であって、その低電圧域においても、発振回路の
小振幅ゲインを確保することができる。このことから、
低電圧駆動仕様のマイクロコントロール部を内蔵した携
帯電子機器をより一層低い電圧で駆動することができ、
該電子機器の単位バッテリー当たりの使用継続時間の長
期化に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発振回路の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る低電圧発振回路の
構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る他の負荷素子を接
続した低電圧発振回路の構成図である。
【図4】本発明の各実施例に係るDFETの閾値コント
ロールの説明図である。
【図5】本発明の各実施例に係る低電圧発振回路の動作
説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る低電圧発振回路の
構成図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るスイッチング制御
の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る他の低電圧発振回
路の構成図である。
【図9】従来例に係る低電圧発振回路の説明図である。
【図10】従来例に係る問題点を説明する関係特性図であ
る。
【符号の説明】
11…発振素子、 12…CMOSインバータ回路、 13…負荷素子、 14…スイッチング素子、 S1…外部制御信号、 S2…内部制御信号、 VCC…第1の電源線、 VSS…第2の電源線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帰還ループ内に接続されたCMOSイン
    バータ回路(12)と、前記CMOSインバータ回路
    (12)を構成するトランジスタのオン抵抗よりも低い
    抵抗値をもつ負荷素子(13)とを具備し、前記CMO
    Sインバータ回路(12)の出力端(out)と電源線
    (VSS)との間に前記負荷素子(13)が接続されるこ
    とを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発振回路において、前記
    CMOSインバータ回路(12)の出力端(out)に接
    続された負荷素子(13)の一端と電源線(VSS)との
    間にスイッチング素子(14)が接続されることを特徴
    とする発振回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発振回路において、前記
    スイッチング素子(14)が外部制御信号(S1)又は
    内部制御信号(S2)に基づいてオン・オフ制御される
    ことを特徴とする発振回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の発振回路において、
    前記負荷素子(13)が半導体基板内に形成された拡散
    抵抗又はゲート電位がバイアスされるディプレッション
    型の電界効果トランジスタ又はエンハンスメント型の電
    界効果トランジスタから成ることを特徴とする発振回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07162237A (ja) * 1993-12-07 1995-06-23 Nec Corp 発振回路
WO1999026334A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Seiko Epson Corporation Montage amplificateur oscillant et basse tension, et dispositif electronique portatif incorporant ce montage
JP2012101064A (ja) * 2010-11-05 2012-05-31 Ivoclar Vivadent Ag プレスマッフル

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