JPH06204528A - 薄膜半導体太陽電池とその製造方法 - Google Patents
薄膜半導体太陽電池とその製造方法Info
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- JPH06204528A JPH06204528A JP43A JP36149892A JPH06204528A JP H06204528 A JPH06204528 A JP H06204528A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 36149892 A JP36149892 A JP 36149892A JP H06204528 A JPH06204528 A JP H06204528A
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Abstract
による耐久性の向上、良質な膜を有する薄膜半導体太陽
電池とその製造方法を提供すること。 【構成】 金属層Agに、Ni、Zn、Sn、及びAu
のうち少なくとも一種類の元素を混合した合金金属層を
DCスパッタリング法により、堆積する。その製造方法
として、DCスパッタの放電空間内に、RFバイアスを
印加する。金属層内に、異種金属を混合し、スパッタす
る事で、より信頼性が向上する。また、DCスパッタの
放電空間内に、RFバイアスを印加し、より均一化され
た良質な膜が出来る。
Description
いて、高効率、低コストおよびより高い耐久性を持った
良質な薄膜半導体太陽電池とその製造方法を提供するも
のである。
その使用の結果発生する二酸化炭素の為に地球の温暖化
をもたらすと言われる石油や石炭、不測の事故により、
さらには正常な運転時においてすら放射線の危険が皆無
とは言えない原子力に全面的に依存していくことは問題
が多い。
地球環境に対する影響が極めて少ないので、一層の普及
が期待されている。しかし現状においては、本格的な普
及を妨げているいくつかの問題点がある。従来、太陽光
発電用としては、単結晶または多結晶のシリコンが多く
用いられてきた。しかしこれらの太陽電池では結晶の成
長に多くのエネルギーと時間を要し、またその後も複雑
な工程が必要となるため量産効果があがりにくく、低価
格での提供が困難であった。
iと記載)や、CdS・CuInSe2などの化合物半
導体を用いた、いわゆる薄膜半導体太陽電池が盛んに研
究、開発されてきた。これらの太陽電池では、ガラスや
ステンレススティールなどの安価な基板上に必要なだけ
の半導体層を形成すればよく、その製造工程も比較的簡
単であり、低価格化できる可能性を持っている。
率が結晶シリコン太陽電池に比べて低く、しかも長期の
使用に対する信頼性に不安があるため、これまで本格的
に使用されてこなかった。そこで薄膜半導体太陽電池の
性能を改善するため、様々な工夫がなされている。その
一つが、基板表面の光の反射率を高めることにより、薄
膜半導体層で吸収されなかった太陽光Lを、再び半導体
層に戻し入射光を有効に利用するための裏面反射層(導
電性基板上に、金属層/透明導電層をそれぞれ堆積した
もの。)である。すなわち、反射率の高い金属の層を基
板上に形成した後、薄膜半導体層を形成するとよい。反
射率の高い金属としては、銀(Ag)、銅(Cu)、ア
ルミニューム(Al)などが知られているが、なかでも
Agは、反射率が98%と際だって高く、太陽電池特
性、特に光電流(Jsc)向上において、その効果は高
い。
性質を持った透明導電層を介在させると、多重干渉効果
によりさらに反射率を高めることができる。この様な透
明導電層を用いることは薄膜太陽電池の信頼性を高める
上で効果がある。特公昭60−41878号公報には透
明導電層を用いることにより半導体と金属層が合金化す
ることを防止できるとの記載がある。また米国特許4,
532,372号および4,598,306号には、適
度な抵抗を持った透明導電層を用いることにより万が
一、半導体層に短絡箇所が発生しても電極間に過剰な電
流が流れるのを防止できるとの記載がある。
めの別の工夫として、太陽電池の表面又は/裏面反射層
との界面を微細な凹凸状(テクスチャー構造)とする方
法がある。このような構成とすることにより、太陽電池
の表面又は/裏面反射層との界面で太陽光Lが散乱さ
れ、更に半導体の内部に閉じこめられ、(光トラップ効
果)半導体中で有効に吸収できる様になる。薄膜半導体
の表面から太陽光Lを入射する場合には、裏面反射層に
用いる金属層の表面をテクスチャー構造とすればよい。
M.Hirasaka, K.Suzuki, K.N
akatani,M.Asano, M.Yano,
H.OkaniwaはAlを基板温度や堆積速度を調整
して堆積することにより裏面反射層用のテクスチャー構
造が得られることを示している(Solar Cell
Materials 20(1990)pp99−1
10)。
る裏面反射層の考え方と、テクスチャー構造の考え方を
組み合わせることもできる。米国特許4,419,53
3号には金属層の表面がテクスチャー構造を持ち、且つ
その上に透明導電層が形成された裏面反射層の考え方が
開示されている。そのような裏面反射層を用いた薄膜半
導体太陽電池の一例を図3に示す。101は導電性の基
板である。その表面に反射率が高く表面がテクスチャー
構造となった金属層102が形成されている。
されている。透明導電層103は半導体層104を透過
してきた太陽光Lに対しては透明である。その表面も金
属層102と同様テクスチャー構造となっている。この
上に半導体層104がある。ここでは、半導体層として
a−Siのpin接合を用いた例を示す。ここで105
はn型a−Si、106はi型a−Si、107はp型
a−Siである。半導体層104が薄い場合には、図4
に示すように半導体層104が、透明導電層103と同
様のテクスチャー構造を示すことが多い。108は表面
の透明電極である。その上に櫛型の集電電極109が設
けられている。この様な構成の裏面反射層を用いると太
陽電池の変換効率は著しく向上することが期待される。
しかし、実際の使用にあたっては、信頼性の観点から問
題点が残されていた。
ると変換効率が低くなるばかりでなく、しばしば導電性
基板101と集電電極109の間の抵抗が低く規定の出
力が発生しない状態(シャント)が発生する。シャント
を起こした太陽電池を金属顕微鏡で調ベると、しばしば
直接明るいスポットが観察できる。これは半導体層10
4に発生したピンホールで、半導体膚104を堆積する
以前に表面に載っていたダストや、半導体層104の一
部が、半導体層104の堆積後に表面から離脱した跡と
考えられる。この状況で透明電極108を積層すると、
透明電極108が金属層102に直接接触するため、電
極間の抵抗が下がり、また太陽電池の出力電流が外部に
取り出されず、ピンホ−ル110の箇所を流れるため変
換効率が低下すると考えられる。しかし、実際の太陽電
池の生産において、装置間の移動の際、ダストが載った
り、基板の凹凸箇所から半導体層104がフレーク状に
剥離したりするのを完全に防止することは困難である。
しかるに適当な透明電層103を導入することにより、
シャントは大幅に改善できる。これは図4に示すよう
に、ピンホール110において、透明電極108と金属
層102の間に透明導電層103が介在するため、透明
導電層103の抵抗に応じて、リーク電流が制限される
ためと考えられる。
太陽電池の使われ方次第では依然として問題が残る場合
があることが分かった。一般に、太陽電池単体では出力
電圧が0.6〜2.5V程度と低いため、図5に示す様
に、複数のサブモジュール501を直列接続して使用す
る。屋外での実使用時に、もしサブモジュールの内の1
個502に、影503がかかったとすると、このサブモ
ジュール502の出力電流は、他のサブモジュールに比
べ極端に小さくなり、実質的にこのサブモジュールは内
部インピーダンスが大きくなる。そのため他のサブモジ
ュールの出力電圧が逆にかかることになる(パーシャル
シェード状態とよばれる。)。
用されるので、最も厳重なテストとして高温高湿の雰囲
気での逆バイアステストを行なう必要がある。ところ
が、この様なテストを行ってみると透明導電層103を
導入した薄膜太陽電池でも、時間の経過とともにシャン
トが進行する場合が少なくない。特に金属層102の表
面がテクスチャー構造を持つ場合にはシャントの進行が
速くなる傾向が見られる。シャントの影響を軽減するに
は透明層103の抵抗を高めると良いが、抵抗が高すぎ
ると太陽電池の正常な部分で出力電流が制限され、太陽
電池の変換効率を下げてしまう。従って薄膜太陽電池の
変換効率と過酷な環境下での信頼性を両立させることは
困難であった。
従来の薄膜半導体太陽電池では、高温、高湿およびバイ
アス電圧下の信頼性試験(以後、HHB試験と称す
る。)において、時間の経過とともに、変換効率ηが低
下する問題がある。本発明は、この問題を解決しようと
するものである
電池は、少なくともその表面が、金属層からなる導電性
基体上に、透明導電層/半導体層/透明電極を順次堆積
してなる薄膜半導体太陽電池において、前記金属層は、
Agに、Ni、Zn、SnおよびAuのうち少なくとも
一種類の元素を混合したものであることを特徴とする。
に、Niを、2%(重量%以上から30%未満混合する
ことを特徴とする。前記金属層が、Agに、Znを、5
%以上から50%未満混合することを特徴とする。前記
構成において前記金属層が、Agに、Snを、3%以上
から22%未満混合することを特徴とする。
に、Auを3%以上混合することを特徴とする。本発明
の薄膜半導体太陽電池の製造方法は、少なくともその表
面が、金属層からなる導電性基体上に、透明導電層/半
導体層/透明電極を順次堆積してなる薄膜半導体太陽電
池の製造方法において、放電空間内にRFバイアスを印
加し、該金属層をDCスパッタリング法にて堆積するこ
とを特徴とする。
った実験に基づいて説明する。HHB試験において、時
間の経過とともに、変換効率ηが低下する問上記の現象
は、金属層のAgが、水分の存在と、外部から電圧がか
けられることによって起こるマイグレーションである可
能性がある。
dを混合することが知られている。(貴金属のおはなし
田中貴金属工業(株)編日本規格協会P85参照)そこ
で、次に示す実験を行った。 《実験1 Pd合金金属層》表1に示したように、Ag
を主成分とするターゲット内に、それぞれ、Pdを10
%、23%、30%、40%混合したものを作製し、D
Cスパッタリング方法にて、Agを主成分とするPd合
金金属層を堆積した。
導電性基板702、ターゲット703(a)、703
(b)、703(C)、ガス供給手段704、DC電源
705、自動圧力制御装置706、排気ポンプ707、
RF電源708、加熱ヒータ709、バイアス棒710
を例示した。該DCスパッタリング装置701により、
該導電性基板702上に、Pd合金金属層を堆積する。
作製条件として、ターゲット703(a)にAg99.
99%のターゲットをセットし、電流0.15A、電圧
380V、Arガす24.8sccmを流し、Agをス
パッタする。
%のターゲットをセットし、電圧を印加し、Pdをスパ
ッタする。またこの際、基板ホルダーが回転し、基板ホ
ルダーの回転軸を外して、取り付けられている基板に
は、短い周期でAgとPdが交互に堆積されるため、実
質的に、AgとPdの合金が形成される。こうして、本
発明によるPd合金金属層を0.3μm堆積した。この
時、所定の含有量にするため、該703(b)のターゲ
ットの電流および電圧を制御する。
(ZnO)103を堆積する。さらに、図6に例示した
RFプラズマCVD法による装置を使用し、該薄膜半導
体層104を堆積する。ここで、この図6の装置につい
て説明する。該導電性基板上101に、本発明による合
金金属層102を堆積し、さらに該透明導電層102を
堆積したもの(ここでは、基板601と総称する)を図
のようにセットし、排気用ポンプ605で排気する。ガ
ス供給手段603で、ガスを供給する。RF電源を60
2と、アースにつながる該基板601との間に放電を立
て、原料ガスを分解し該基板601上に成膜を行う。
を350℃としてグロー放電分解法にて、SiH4、P
H3を原料ガスとしてn型a−Si層105を1000
Å、SiH4を原料ガスとしてi型a−Si層106を
3000Å、SiH4、BF3、H2を原料ガスとしてp
型微結晶(μc)a−Si層107を100Å堆積し、
薄膜半導体接合とした(なお、SiH4等グロー放電分
解法によるa−Si中には、10%程度の水素(H)が
含まれる為、一般的にはa−Si:Hと表記されるが、
本説明中では単にa−Siと表記するものとする。)。
この該薄膜半導体層104上に、該透明電極層505を
抵抗加熱蒸着法により800Å堆積した。
の集電電極209を形成し、図1に例示した薄膜半導体
太陽電池を完成した。このPd合金金属層からなる薄膜
半導体太陽電池を、温度80℃、湿度80%、バイアス
電圧−0.8vのHHB試験に、投入し、耐久試験を行
った。表1に、Pd含有率(この含有率は、ICP発光
分光分析法による値である。)、それぞれのPd合金金
属の反射率(R)、80時間後のHHB試験による変換
効率ηの低下率(初期変換効率を100%とする。)を
示した。
たが、反射率Rの低下に伴う、Jscの減少によって、
Agを用いるメリットが損なわれた。そこで、本発明者
らは、以下に説明するように、Agを主成分とする金属
層に、異種金属を混合し、高い反射率Rを持ち、HHB
試駿による変換効率ηの低下率の少ない合金金属層を見
いだす実験を試みた。
同様にして、該DCスパッタリング装置701を使用
し、Niの含有量をそれぞれ、1%、2%、13%、2
5%、30%とし、上記作製条件で、本発明の合金化さ
れた金属層を堆積した。この含有量は、ICP発光分光
分析法による値である。
量が、30%以上になると、反射率が急激に低下し、8
0%以下を示すことが解った。該Pd合金金属層と同様
にして、Ni合金金属層による薄膜半導体太陽電池を作
製し、HHB試験による耐久試験を行った。このHHB
試験による80時間後の変換効率のηの低下は、Niの
含有量が、2%以上になると急激に改善され、10%以
下となることが解った。
未満の範囲にすると、反射率が高く、HHB試験による
変換効率の低下が少ない金属層が得られた。 《実験2−2 Zn合金金属層》実験1と同様にして、
該DCスパッタリング装置701を使用し、Znの含有
量をそれぞれ、4%、5%、23%、48%、50%と
し、上記作製条件で、本発明の合金化された金属層を堆
積した。この含有量は、ICP発光分光分析法による値
である。
量が、50%以上になると、反射率が急激に低下し、8
0%以下を示すことが解った。該Pd合金金属層と同様
にして、Zn合金金属層による薄膜半導体太陽電池を作
製し、HHB試験による耐久試験を行った。このHHB
試験による80時間後の変換効率のηの低下は、Znの
含有量が、5%以上になると急激に改善され、9%以下
となることが解った。
未満の範囲にすると、反射率が高く、HHB試験による
変換効率の低下が少ない金属層が得られた。 《実験2−3 Sn合金金属層》実験1と同様にして、
該DCスパッタリング装置701を使用し、Snの含有
量をそれぞれ、2%、3%、10%、20%、22%と
し、上記作製条件で、本発明の合金化された金属層を堆
積した。この含有量は、ICP発光分光分析法による値
である。
量が、22%以上になると、反射率が急激に低下し、8
0%以下を示すことが解った。該Pd合金金属層と同様
にして、Sn合金金属層による薄膜半導体太陽電池を作
製し、HHB試験による耐久試験を行った。このHHB
試験による80時間後の変換効率のηの低下は、Snの
含有量が、3%以上になると急激に改善され、10%以
下となることが解った。
未満の範囲にすると、反射率が高く、HHB試験による
変換効率の低下が少ない金属層が得られた。 《実験2−4 Au合金金属層》該DCスパッタリング
装置を使用し、Auの含有量をそれぞれ、1%、3%、
28%、75%とし、上記作製条件で、本発明の合金さ
れた金属層を堆積した。
金属層による薄膜半導体太陽電池を作製し、HHB試験
による耐久試験を行った。このHHB試験による80時
間後の変換効率のηの低下率から、Auの含有量3%以
上で、初期効率の8%の低下率であった。よって、Au
合金金属層において、Auの含有量は、3%以上で効果
を示す。
−3、2−4で得られた含有量の範囲を基に、ターゲッ
トを合金化し、スパッタした。そのスパッタ放電空間内
に、RFバイアスを印加する実験を行った。さらに、実
験1と同様にして、反射率Rを測定した。また、この合
金金属層上に、透明導電層(ZnO)/半導体層(a−
Si)/透明電極(ITO)/集電電極を堆積した後、
HHB試験に投入した。
電内に、RFバイアスを印加することにより、HHB試
験において、80時間後では、RFバイアス無しに比べ
て、より高い耐久性が、得られた。金属層の堆積方法
は、スパッタリング方法、蒸着方法、および、イオンプ
レーティング法等がある。特にスパッタリング法による
と、長時間安定して、大面積に渡り、均一な膜が得られ
る。
善するため、基板にバイアス電圧を印加することができ
る。印加する電圧としては、DC電圧を用いても良い
が、RF電圧を用いることもできる。さらに、合金化す
るに際して、スパッタリング法においては、多元スパッ
タ(多数のターゲットを持つ)による方法ととあらかじ
め異種金属を適当な濃度に混合し、合金化したターゲッ
トを用いる方法が挙げられる。
ーゲット上に、異種金属の小片をセットしスパッタする
こともできる。生産性のあるロールツーロール方式につ
いては、合金化されたターゲットを使用すると良い。表
2、3、4、5、および6に、上記の各試料による反射
率の実験結果を示した。
て、上記実験例を基に、Ag93%+Zn5%十Ni2
%を含有したターゲットを作製した。上記のターゲット
を図7のスパッタリング装置を使用し、703内のター
ゲットにセットし、スパッタリングを行った。
(ZnO)を堆積した。さらに、図6に例示したRFプ
ラズマCVD法による装置を使用し、該薄膜半導体層1
04を堆積した。ここで、この図6の装置について説明
する。該導電性基板上101に、本発明による合金金属
層102を堆積し、さらに該透明導電層102を堆積し
たもの(ここでは、基板601と総称する。)を図のよ
うにセットし、排気用ポンプ605で排気した。ガス供
給手段603で、ガスを供給する。RF電源を602
と、アースにつながる該基板601との間に放電を立
て、原料ガスを分解し該基板601上に成膜を行った。
を350℃としてグロ一放電分解法にて、SiH4、P
H3を原料ガスとしてn型a−Si層105を100
Å、SiH4を原料ガスとしてi型a−Si層106を
3000Å、SiH4、BF3、H2を原料ガスとしてp
型微結晶(μc)a−Si層107を100Å堆積し、
薄膜半導体接合とした。
極層505を抵抗加熱蒸着法により800Å堆積した。
さらに、その上にEB蒸着法により1μmの集電電極2
09を形成し、図1に例示した薄膜半導体太陽電池を完
成した。この合金金属層からなる薄膜半導体太陽電池を
HHB試験に、投入し、耐久試験を行った。
おいて、93%を示し、80時間後の変換効率ηは、初
期変換効率ηに比ベ、わずか5%の低下でしかなかっ
た。上記の結果、含有金属が2種類以上である組み合わ
せでも、信頼性向上が可能であると言える。 〈実施例2〉本発明による合金金属層を長尺状基板に堆
積する。これは、ロールスパッタリング装置と呼ばれ、
生産に適した装置である。
ついて説明する。巻き取りチャンバー203、204と
成膜室A201、成膜室B202の4つのチャンバーで
構成されたスパッタリング装置において、成膜室Aで本
発明による合金金属層のスパッタリングを行い、成膜室
Bで透明導電層のスパッタリングを行った。この方式に
より、連続成膜が容易となった。
し、順次反応室A、反応室Bを通過させる搬送チャンバ
ー203、204の巻き取りチャンバーにより、長尺シ
ート状基板217を搬送した。具備された装置として、
反応室A201と反応室B202を排気するためのポン
プ214、215と、反応室AおよびBにスパッタリン
グガスSを供拾するガス供給手段209、210、と、
本発明の合金金属層を形成するために反応室Aに設けら
れた合金ターゲットTa207と、透明導電層を形成す
るために反応室Bに設けられたターゲットTb208
と、ターゲットTaに電圧を印加するための電源212
と、ターゲットTbに電圧を印加するための電源21
3、さらに、もう一つの本発明であるRFバイアス印加
のためのバイアス棒205を装備した。
切りとり、実施例1と同様にして、a−Si太陽電池を
完成した。この方法で、進行方向に対して、左端、右
端、および中央それぞれ5箇所、計15個の試料を作成
し、AM1.5(100mW/cm2)の光照射下にて
特性評価を行ったところ、光電変換効率η=9.8±
0.3%と優れた変換効率が再現性良く得られた。
後の変換効率ηの低下の割合は、8%から9%以内に抑
えることが出来た。 〈実施例3〉モジュール化したサンプルを作製した。上
記したロールスパッタリング装置を用いて、本発明によ
る合金金属層を堆積した後、さらに、ロールツーロール
CVD装置において、半導体層(pin/pin接合)
のSi/Siダブルセルを堆積した。さらに、透明電極
(ITO)を全面に堆積した。
セルにするために、ロール状の基板を縦8cm、横3c
mに切りとり、サブセルとした。集電電極504スクリ
ーン印刷する。このサブセルを直列化し、さらに、PE
T(ポリエチレン=テレフタレート)フィルムをEVA
でラミネーションし、太陽電池モジュールとした。
−ドの実験を行った。一つのサブセルを影にして、HH
B試験に投入し、80時間後、変換効率ηを低下率をみ
たところ5%の低下率であった。
Niを2%以上30%未満、Znを5%以上30%未
満、Snを3%以上22%未満、Auを3%以上、混合
することにより、高効率で、信頼性の高い太陽電池を得
ることができる。特に合金化されたAgの堆積法とし
て、スパッタ放電内にRFバイアスを印加することによ
って、さらに優れた薄膜半導体太陽電池を得ることがで
きる。
念図である。
に用いる装置(RFバイアス印加)例の概念図である。
いて、高効率、低コストおよびより高い耐久性を持った
良質な薄膜半導体太陽電池とその製造方法を提供するも
のである。
ている化石燃料は、従来より大気を汚染することが問題
視されてきたが、さらに近年その使用の際に発生する二
酸化炭素が地球の温暖化をもたらすことが指摘されてい
る。これに替わるクリーンなエネルギー源といわれる原
子力も、不測の事故に限らず正常な運転時においてすら
放射線の危険が皆無とは言えない。また、これらの地下
資源は無尽蔵ではなく、近い将来枯渇化することが予測
されている。従って、人類がこれからのエネルギー源と
して、これらの地下資源に今後も全面的に依存していく
ことには問題が多い。
ており、地球環境に対する影響が極めて少ないので、将
来的に一層の普及が期待されている。しかし、現状では
いくつかの問題点があり、本格的な普及を妨げている。
結晶のシリコンが多く用いられてきた。しかし、これら
の太陽電池では結晶の成長に多くのエネルギーと時間を
要し、またその後も複雑な工程が必要となるため量産効
果が上がりにくく、低価格での提供が困難であった。
iと記載)や、CdS・CuInSe2などの化合物半
導体を用いた、いわゆる薄膜半導体太陽電池が盛んに研
究、開発されてきた。これらの太陽電池では、ガラスや
ステンレススティールなどの安価な基板上に必要なだけ
の半導体層を形成すればよく、その製造工程も比較的簡
単であり、低価格化できる可能性を持っている。
率が結晶シリコン太陽電池に比べて低く、しかも長期の
使用に対する信頼性に不安があるため、これまで本格的
に使用されてこなかった。そこで薄膜半導体太陽電池の
性能を改善するため、様々な工夫がなされている。
ることにより、薄膜半導体層で吸収されなかった太陽光
Lを、再び半導体層に戻し入射光を有効に利用するため
の裏面反射層(導電性基板上に、金属層/透明導電層を
それぞれ堆積したもの)である。よって、反射率の高い
金属の層を基板上に形成した後、薄膜半導体層を形成す
るとよい。反射率の高い金属としては、銀(Ag)、銅
(Cu)、アルミニウムム(Al)などが知られている
が、なかでもAgは、反射率が98%と際だって高く、
太陽電池特性、特に光電流(ISC)向上において、その
効果は高い。
性質を持った透明導電層を介在させると、多重干渉効果
によりさらに反射率を高めることができる。この様な透
明導電層を用いることは薄膜太陽電池の信頼性を高める
上で効果がある。特公昭60−41878号公報には透
明導電層を用いることにより半導体と金属層が合金化す
ることを防止できるとの記載がある。また米国特許第
4,532,372号および第4,598,306号明
細書には、適度な抵抗を持った透明導電層を用いること
により万が一、半導体層に短絡箇所が発生しても電極間
に過剰な電流が流れるのを防止できるとの記載がある。
めの別の工夫として、太陽電池の表面又は/裏面反射層
との界面を微細な凹凸状(テクスチャー構造)とする方
法がある。このような構成とすることにより、太陽電池
の表面又は/裏面反射層との界面で太陽光Lが散乱さ
れ、更に半導体の内部に閉じこめられ、(光トラップ効
果)半導体中で有効に吸収できる様になる。薄膜半導体
の表面から太陽光Lを入射する場合には、裏面反射層に
用いる金属層の表面をテクスチャー構造とすればよい。
M.Hirasaka, K.Suzuki, K.Nakatani, M.Asano, M.Yano,
H.OkaniwaはAlを基板温度や堆積速度を調整して堆積
することにより裏面反射層用のテクスチャー構造が得ら
れることを示している(Solar Cell Materials 20(199
0)pp99-110)。
る裏面反射層の考え方と、テクスチャー構造の考え方を
組み合わせることもできる。米国特許第4,419,5
33号明細書には金属層の表面がテクスチャー構造を持
ち、且つその上に透明導電層が形成された裏面反射層の
考え方が開示されている。
太陽電池の一例を図3に示す。101は導電性の基板で
ある。その表面に反射率が高く表面がテクスチャー構造
となった金属層102が形成されている。
されている。透明導電層103は半導体層104を透過
してきた太陽光Lに対しては透明である。その表面も金
属層102と同様テクスチャー構造となっている。この
上に半導体層104がある。ここでは、半導体層として
a−Siのpin接合を用いた例を示す。ここで105
はn型a−Si、106はi型a−Si、107はp型
a−Siである。半導体層104が薄い場合には、図4
に示すように半導体層104が、透明導電層103と同
様のテクスチャー構造を示すことが多い。108は表面
の透明電極である。その上に櫛型の集電電極109が設
けられている。この様な構成の裏面反射層を用いると太
陽電池の変換効率は著しく向上することが期待される。
しかし、実際の使用にあたっては、信頼性の観点から問
題点が残されていた。
ると変換効率が低くなるばかりでなく、しばしば導電性
基板101と集電電極109の間の抵抗が低く規定の出
力が発生しない状態(シャント)が発生する。シャント
を起こした太陽電池を金属顕微鏡で調ベると、しばしば
直接明るいスポットが観察できる。これは半導体層10
4に発生したピンホールで、半導体層104を堆積する
以前に表面に載っていたダストや、半導体層104の一
部が、半導体層104の堆積後に表面から離脱した跡と
考えられる。この状況で透明電極層108を積層する
と、透明電極層108が金属層102に直接接触するた
め、電極間の抵抗が下がり、また太陽電池の出力電流が
外部に取り出されず、ピンホール112の箇所を流れる
ため変換効率が低下すると考えられる。しかし、実際の
太陽電池の生産において、装置間の移動の際、ダストが
載ったり、基板の凹凸箇所から半導体層104がフレー
ク状に剥離したりするのを完全に防止することは困難で
ある。しかるに適当な透明電層103を導入することに
より、シャントは大幅に改善できる。これは図4に示す
ように、ピンホール112において、透明電極層108
と金属層102の間に透明導電層103が介在するた
め、透明導電層103の抵抗に応じて、リーク電流が制
限されるためと考えられる。
太陽電池の使われ方次第では依然として問題が残る場合
があることが分かった。一般に、太陽電池単体では出力
電圧が0.6〜2.5V程度と低いため、図5に示す様
に、複数のサブモジュール501を直列接続して使用す
る。屋外での実使用時に、もしサブモジュールの内の1
個502に、影503がかかったとすると、このサブモ
ジュール502の出力電流は、他のサブモジュールに比
べ極端に小さくなり、実質的にこのサブモジュールは内
部インピーダンスが大きくなる。そのため他のサブモジ
ュールの出力電圧が逆にかかることになる(パーシャル
シェード状態とよばれる。)。
用されるので、最も厳重なテストとして高温高湿の雰囲
気での逆バイアステストを行う必要がある。ところが、
この様なテストを行ってみると透明導電層103を導入
した薄膜太陽電池でも、時間の経過とともにシャントが
進行する場合が少なくない。特に金属層102の表面が
テクスチャー構造を持つ場合にはシャントの進行が速く
なる傾向が見られる。シャントの影響を軽減するには透
明層103の抵抗を高めると良いが、抵抗が高すぎると
太陽電池の正常な部分で出力電流が制限され、太陽電池
の変換効率を下げてしまう。従って薄膜太陽電池の変換
効率と過酷な環境下での信頼性を両立させることは困難
であった。
従来の薄膜半導体太陽電池では、高温、高湿およびバイ
アス電圧下の信頼性試験(以後、HHB試験と称す
る。)において、時間の経過とともに、変換効率ηが低
下する問題がある。本発明は、この問題を解決しようと
するものである。
電池は、少なくともその表面が、金属層からなる導電性
基体上に、透明導電層/半導体層/透明電極を順次堆積
してなる薄膜半導体太陽電池において、前記金属層は、
Agに、Ni、Zn、SnおよびAuのうち少なくとも
一種類の元素を混合したものであることを特徴とする。
に、Niを、2%(重量%以上から30%未満混合する
ことを特徴とする。前記金属層が、Agに、Znを、5
%以上から50%未満混合することを特徴とする。前記
構成において前記金属層が、Agに、Snを、3%以上
から22%未満混合することを特徴とする。前記構成に
おいて、前記金属層が、Agに、Auを3%以上混合す
ることを特徴とする。
は、少なくともその表面が、金属層からなる導電性基体
上に、透明導電層/半導体層/透明電極を順次堆積して
なる薄膜半導体太陽電池の製造方法において、放電空間
内にRFバイアスを印加し、該金属層をDCスパッタリ
ング法にて堆積することを特徴とする。
った実験に基づいて説明する。HHB試験において、時
間の経過とともに、変換効率ηが低下するという上記の
現象は、金属層のAgが、水分の存在と、外部から電圧
がかけられることによって起こるマイグレーションであ
る可能性がある。
dを混合することが知られている(貴金属のおはなし、
田中貴金属工業(株)編日本規格協会P85参照)。そ
こで、次に示す実験を行った。
ように、Agを主成分とするターゲット内に、それぞ
れ、Pdを10%、23%、30%、40%混合したも
のを作製し、DCスパッタリング方法にて、Agを主成
分とするPd合金金属層を堆積した。
導電性基板702、ターゲット703(a)、703
(b)、703(C)、ガス供給手段704、DC電源
705、自動圧力制御装置706、排気ポンプ707、
RF電源708、加熱ヒータ709、バイアス棒710
を例示した。該DCスパッタリング装置701により、
該導電性基板702上に、Pd合金金属層を堆積する。
作製条件として、ターゲット703(a)にAg99.
99%のターゲットをセットし、電流0.15A、電圧
380V、Arガス24.8sccmを流し、Agをス
パッタする。
%のターゲットをセットし、電圧を印加し、Pdをスパ
ッタする。またこの際、基板ホルダーが回転し、基板ホ
ルダーの回転軸を外して、取り付けられている基板に
は、短い周期でAgとPdが交互に堆積されるため、実
質的に、AgとPdの合金が形成される。こうして、本
発明によるPd合金金属層を0.3μm堆積した。この
時、所定の含有量にするため、該703(b)のターゲ
ットの電流および電圧を制御する。
(ZnO)103を堆積する。さらに、図6に例示した
RFプラズマCVD法による装置を使用し、該薄膜半導
体層104を堆積する。ここで、この図6の装置につい
て説明する。該導電性基板上101に、本発明による合
金金属層102を堆積し、さらに該透明導電層103を
堆積したもの(ここでは、基板601と総称する)を図
のようにセットし、排気用ポンプ605で排気する。ガ
ス供給手段603で、ガスを供給する。RF電源を60
2と、アースにつながる該基板601との間に放電を立
て、原料ガスを分解し該基板601上に成膜を行う。
を350℃としてグロー放電分解法にて、SiH4、P
H3を原料ガスとしてn型a−Si層105を1000
Å、SiH4を原料ガスとしてi型a−Si層106を
3000Å、SiH4、BF3、H2を原料ガスとしてp
型微結晶(μc)a−Si層107を100Å堆積し、
薄膜半導体接合とした(なお、SiH4等グロー放電分
解法によるa−Si中には、10%程度の水素(H)が
含まれる為、一般的にはa−Si:Hと表記されるが、
本説明中では単にa−Siと表記するものとする)。こ
の該薄膜半導体層104上に、該透明電極層108を抵
抗加熱蒸着法により800Å堆積した。
の集電電極109を形成し、図1に例示した薄膜半導体
太陽電池を完成した。このPd合金金属層からなる薄膜
半導体太陽電池を、温度80℃、湿度80%、バイアス
電圧−0.8VのHHB試験に、投入し、耐久試験を行
った。表1に、Pd含有率(この含有率は、ICP発光
分光分析法による値である)、それぞれのPd合金金属
の反射率(R)、80時間後のHHB試験による変換効
率ηの低下率(初期変換効率を100%とする。)を示
した。
たが、反射率Rの低下に伴う、ISCの減少によって、A
gを用いるメリットが損なわれた。そこで、本発明者ら
は、以下に説明するように、Agを主成分とする金属層
に、異種金属を混合し、高い反射率Rを持ち、HHB試
駿による変換効率ηの低下率の少ない合金金属層を見い
だす実験を試みた。
同様にして、該DCスパッタリング装置701を使用
し、Niの含有量をそれぞれ、1%、2%、13%、2
5%、30%とし、上記作製条件で、本発明の合金化さ
れた金属層を堆積した。この含有量は、ICP発光分光
分析法による値である。
量が、30%以上になると、反射率が急激に低下し、8
0%以下を示すことが解った。該Pd合金金属層と同様
にして、Ni合金金属層による薄膜半導体太陽電池を作
製し、HHB試験による耐久試験を行った。このHHB
試験による80時間後の変換効率のηの低下は、Niの
含有量が、2%以上になると急激に改善され、10%以
下となることが解った。
未満の範囲にすると、反射率が高く、HHB試験による
変換効率の低下が少ない金属層が得られた。
同様にして、該DCスパッタリング装置701を使用
し、Znの含有量をそれぞれ、4%、5%、23%、4
8%、50%とし、上記作製条件で、本発明の合金化さ
れた金属層を堆積した。この含有量は、ICP発光分光
分析法による値である。
量が、50%以上になると、反射率が急激に低下し、8
0%以下を示すことが解った。該Pd合金金属層と同様
にして、Zn合金金属層による薄膜半導体太陽電池を作
製し、HHB試験による耐久試験を行った。このHHB
試験による80時間後の変換効率のηの低下は、Znの
含有量が、5%以上になると急激に改善され、9%以下
となることが解った。
未満の範囲にすると、反射率が高く、HHB試験による
変換効率の低下が少ない金属層が得られた。
同様にして、該DCスパッタリング装置701を使用
し、Snの含有量をそれぞれ、2%、3%、10%、2
0%、22%とし、上記作製条件で、本発明の合金化さ
れた金属層を堆積した。この含有量は、ICP発光分光
分析法による値である。
量が、22%以上になると、反射率が急激に低下し、8
0%以下を示すことが解った。該Pd合金金属層と同様
にして、Sn合金金属層による薄膜半導体太陽電池を作
製し、HHB試験による耐久試験を行った。このHHB
試験による80時間後の変換効率のηの低下は、Snの
含有量が、3%以上になると急激に改善され、10%以
下となることが解った。よって、Snの含有量は、3%
以上22%未満の範囲にすると、反射率が高く、HHB
試験による変換効率の低下が少ない金属層が得られた。
パッタリング装置を使用し、Auの含有量をそれぞれ、
1%、3%、28%、75%とし、上記作製条件で、本
発明の合金された金属層を堆積した。
金属層による薄膜半導体太陽電池を作製し、HHB試験
による耐久試験を行った。このHHB試験による80時
間後の変換効率のηの低下率から、Auの含有量3%以
上で、初期効率の8%の低下率であった。よって、Au
合金金属層において、Auの含有量は、3%以上で効果
を示す。
−3、2−4で得られた含有量の範囲を基に、ターゲッ
トを合金化し、スパッタした。そのスパッタ放電空間内
に、RFバイアスを印加する実験を行った。
測定した。また、この合金金属層上に、透明導電層(Z
nO)/半導体層(a−Si)/透明電極(ITO)/
集電電極を堆積した後、HHB試験に投入した。
電内に、RFバイアスを印加することにより、HHB試
験において、80時間後では、RFバイアス無しに比べ
て、より高い耐久性が得られた。金属層の堆積方法は、
スパッタリング方法、蒸着方法、および、イオンプレー
ティング法等がある。特にスパッタリング法によると、
長時間安定して、大面積にわたり、均一な膜が得られ
る。
善するため、基板にバイアス電圧を印加することができ
る。印加する電圧としては、DC電圧を用いても良い
が、RF電圧を用いることもできる。さらに、合金化す
るに際して、スパッタリング法においては、多元スパッ
タ(多数のターゲットを持つ)による方法とあらかじめ
異種金属を適当な濃度に混合し、合金化したターゲット
を用いる方法が挙げられる。
ーゲット上に、異種金属の小片をセットしスパッタする
こともできる。生産性のあるロールツーロール方式につ
いては、合金化されたターゲットを使用すると良い。表
2、3、4、5、および6に、上記の各試料による反射
率の実験結果を示した。
て、上記実験例を基づき、Ag93%+Zn5%+Ni
2%を含有したターゲットを作製した。上記のターゲッ
トを図7のスパッタリング装置を使用し、703内のタ
ーゲットにセットし、スパッタリングを行った。
(ZnO)を堆積した。さらに、図6に例示したRFプ
ラズマCVD法による装置を使用し、該薄膜半導体層1
04を堆積した。ここで、この図6の装置について説明
する。該導電性基板上101に、本発明による合金金属
層102を堆積し、さらに該透明導電層103を堆積し
たもの(ここでは、基板601と総称する)を図のよう
にセットし、排気用ポンプ605で排気した。ガス供給
手段603で、ガスを供給する。RF電源602と、ア
ースにつながる該基板601との間に放電を立て、原料
ガスを分解し該基板601上に成膜を行った。
を350℃としてグロー放電分解法にて、SiH4、P
H3を原料ガスとしてn型a−Si層105を100
Å、SiH4を原料ガスとしてi型a−Si層106を
3000Å、SiH4、BF3、H2を原料ガスとしてp
型微結晶(μc)a−Si層107を100Å堆積し、
薄膜半導体接合とした。
極層505を抵抗加熱蒸着法により800Å堆積した。
さらに、その上にEB蒸着法により1μmの集電電極1
09を形成し、図1に例示した薄膜半導体太陽電池を完
成した。この合金金属層からなる薄膜半導体太陽電池を
HHB試験に投入し、耐久試験を行った。
おいて、93%を示し、80時間後の変換効率ηは、初
期変換効率ηに比ベ、わずか5%の低下でしかなかっ
た。上記の結果、含有金属が2種類以上である組み合わ
せでも、信頼性向上が可能であると言える。
尺状基板に堆積する。これは、ロールスパッタリング装
置と呼ばれ、生産に適した装置である。
ついて説明する。巻き取りチャンバー203、204と
成膜室A201、成膜室B202の4つのチャンバーで
構成されたスパッタリング装置において、成膜室Aで本
発明による合金金属層のスパッタリングを行い、成膜室
Bで透明導電層のスパッタリングを行った。この方式に
より、連続成膜が容易となった。
し、順次反応室A、反応室Bを通過させる搬送チャンバ
ー203、204の巻き取りチャンバーにより、長尺シ
ート状基板217を搬送した。具備された装置として、
反応室A201と反応室B202を排気するためのポン
プ214、215と、反応室AおよびBにスパッタリン
グガスSを供拾するガス供給手段209、210と、本
発明の合金金属層を形成するために反応室Aに設けられ
た合金ターゲットTa207と、透明導電層を形成する
ために反応室Bに設けられたターゲットTb208と、
ターゲットTaに電圧を印加するための電源212と、
ターゲットTbに電圧を印加するための電源213、さ
らに、もう一つの本発明であるRFバイアス印加のため
のバイアス棒205を装備した。
切りとり、実施例1と同様にして、a−Si太陽電池を
完成した。この方法で、進行方向に対して、左端、右
端、および中央それぞれ5箇所、計15個の試料を作成
し、AM1.5(100mW/cm2)の光照射下にて
特性評価を行ったところ、光電変換効率η=9.8±
0.3%と優れた変換効率が再現性良く得られた。
後の変換効率ηの低下の割合は、8%から9%以内に抑
えることが出来た。
作製した。上記したロールスパッタリング装置を用い
て、本発明による合金金属層を堆積した後、さらに、ロ
ールツーロールCVD装置において、半導体層(pin
/pin接合)のSi/Siダブルセルを堆積した。さ
らに、透明電極(ITO)を全面に堆積した。
セルにするために、ロール状の基板を縦8cm、横3c
mに切りとり、サブセルとした。集電電極504スクリ
ーン印刷する。このサブセルを直列化し、さらに、PE
T(ポリエチレン=テレフタレート)フィルムをEVA
でラミネーションし、太陽電池モジュールとした。
ードの実験を行った。一つのサブセルを影にして、HH
B試験に投入し、80時間後、変換効率ηを低下率をみ
たところ5%の低下率であった。
Niを2%以上、30%未満、Znを5%以上、30%
未満、Snを3%以上、22%未満、Auを3%以上、
混合することにより、高効率で、信頼性の高い太陽電池
を得ることができる。特に合金化されたAgの堆積法と
して、スパッタ放電内にRFバイアスを印加することに
よって、さらに優れた薄膜半導体太陽電池を得ることが
できる。
念図である。
に用いる装置(RFバイアス印加)例の概念図である。
ト、 704 ガス供給手段、 705 DC電源、 706 自動圧力制御装置、 707 排気ポンプ、 708 RF電源、 709 加熱ヒータ、 710 バイアス棒。
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくともその表面が、金属層からなる
導電性基体上に、透明導電層/半導体層/透明電極を順
次堆積してなる薄膜半導体太陽電池において、前記金属
層は、Agに、Ni、Zn、SnおよびAuのうち少な
くとも一種類の元素を混合したものであることを特徴と
する薄膜半導体太陽電池。 - 【請求項2】 前記金属層が、Agに、Niを、2%
(重量%:以下同じ)以上から30%未満混合すること
を特徴とする請求項1記載の薄膜半導体太陽電池。 - 【請求項3】 前記金属層が、Agに、Znを、5%以
上から50%未満混合することを特徴とする請求項1記
載の薄膜半導体太陽電池。 - 【請求項4】前記金属層が、Agに、Snを、3%以上
から22%未満混合することを特徴とする請求項1記載
の薄膜半導体太陽電池。 - 【請求項5】前記金属層が、Agに、Auを3%以上混
合することを特徴とする請求項1記載の薄膜半導体太陽
電池。 - 【請求項6】少なくともその表面が、金属層からなる導
電性基体上に、透明導電層/半導体層/透明電極を順次
堆積してなる薄膜半導体太陽電池の製造方法において、
放電空間内にRFバイアスを印加し、該金属層をDCス
パッタリング法にて堆積することを特徴とする請求項1
ないし5のいずれか1項記載の薄膜半導体太陽電池の製
造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04361498A JP3078937B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 太陽電池とその製造方法 |
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JPH06204528A true JPH06204528A (ja) | 1994-07-22 |
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