JPH0620399B2 - 飼育動物の排便用敷材 - Google Patents
飼育動物の排便用敷材Info
- Publication number
- JPH0620399B2 JPH0620399B2 JP61189238A JP18923886A JPH0620399B2 JP H0620399 B2 JPH0620399 B2 JP H0620399B2 JP 61189238 A JP61189238 A JP 61189238A JP 18923886 A JP18923886 A JP 18923886A JP H0620399 B2 JPH0620399 B2 JP H0620399B2
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- JP
- Japan
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- defecation
- domestic animals
- clay mineral
- beding
- salt
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Description
【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、室内で飼育する動物、いわゆるペットの排便
用敷材に関する。
用敷材に関する。
ここに排便用敷材とは、飼育動物の便器はもとより、飼
育動物の飼育箱(巣箱)または篭の底面に敷設するもの
を含む。
育動物の飼育箱(巣箱)または篭の底面に敷設するもの
を含む。
飼育動物としては、主として、一般にペットとして飼育
されることの多い猫や犬であるが、本発明にかかる敷材
は、その他の飼育動物にも利用することができる。
されることの多い猫や犬であるが、本発明にかかる敷材
は、その他の飼育動物にも利用することができる。
この種の敷材としては、従来一般に砂が使用されていた
が、飼育箱や便器等へ出入りする際に、排泄物を合んだ
砂が飼育箱や便器等の外に飛散するという不都合があっ
た。そのため、最近、ベントナイト等の吸水により団塊
化する粒状の粘土質鉱物を使用し、前記飛散を未然に防
止し、かつ、使用後の処理作業を容易にすることが提案
されている。また、動物の排泄物から放出する悪臭を除
去するため、ゼオライト等の吸着タイプの脱臭剤が単独
または砂等に混合して使用されている。
が、飼育箱や便器等へ出入りする際に、排泄物を合んだ
砂が飼育箱や便器等の外に飛散するという不都合があっ
た。そのため、最近、ベントナイト等の吸水により団塊
化する粒状の粘土質鉱物を使用し、前記飛散を未然に防
止し、かつ、使用後の処理作業を容易にすることが提案
されている。また、動物の排泄物から放出する悪臭を除
去するため、ゼオライト等の吸着タイプの脱臭剤が単独
または砂等に混合して使用されている。
しかし、以下に述べる本発明のように、粘土質鉱物に吸
着タイプ以外の化学脱臭剤を混合したのは、いまだ知ら
れていない。
着タイプ以外の化学脱臭剤を混合したのは、いまだ知ら
れていない。
本発明者の研究によれば、ベントナイト等の粘土質鉱物
にゼオライト等の吸着タイプの脱臭剤を混合した場合に
は、排泄物(尿)による漏れのために十分な脱臭効果が
えられず、一方、水溶性の化学脱臭剤を混合した場合に
は、脱臭性はえられるが、粘土質鉱物の保水力および団
塊化が低下することを知見した。これは、粘土質鉱物
は、中性以外の水溶性を添加すると、その保水力および
団塊化が弱まるからである。そのように低下すると、”
ベトベト”した泥状になってしまう。ちなみに、尿は、
排泄初期の状態では、ほぼ中性であるため、そのような
ことがない。
にゼオライト等の吸着タイプの脱臭剤を混合した場合に
は、排泄物(尿)による漏れのために十分な脱臭効果が
えられず、一方、水溶性の化学脱臭剤を混合した場合に
は、脱臭性はえられるが、粘土質鉱物の保水力および団
塊化が低下することを知見した。これは、粘土質鉱物
は、中性以外の水溶性を添加すると、その保水力および
団塊化が弱まるからである。そのように低下すると、”
ベトベト”した泥状になってしまう。ちなみに、尿は、
排泄初期の状態では、ほぼ中性であるため、そのような
ことがない。
したがって、本発明は、前記知見に基づき、粘土質鉱物
の保水力および団塊化を阻害することなく脱臭効果を十
分に奏することができる敷材を提供することを目的とす
る。
の保水力および団塊化を阻害することなく脱臭効果を十
分に奏することができる敷材を提供することを目的とす
る。
(2)発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 前記問題点を解決し、かつ、前記目的を達成するため
の、本発明手段の要旨は、粒状の粘土質鉱物に、固体の
化学脱臭剤を混合してなる飼育動物の排便用敷材を前提
とする。
の、本発明手段の要旨は、粒状の粘土質鉱物に、固体の
化学脱臭剤を混合してなる飼育動物の排便用敷材を前提
とする。
本発明は、前記前提において、前記化学脱臭剤としてフ
マル酸又はその塩の少なくとも一種で、0.02〜1.5重
量%が使用され、かつ、前記粘土質鉱物としてベントナ
イトが使用される。
マル酸又はその塩の少なくとも一種で、0.02〜1.5重
量%が使用され、かつ、前記粘土質鉱物としてベントナ
イトが使用される。
本発明をさらに実施態様に基づいて説明すると、以下の
とおりである。
とおりである。
本発明における成分である粒状の粘土質鉱物としては、
ベントナイト、カオリナイト等が挙げられるが、ベント
ナイトが好ましい。これは、その原材料を粉砕し、ふる
い分け器によって所要粒度のものを採取し、適宜乾燥後
に使用するのがよい。
ベントナイト、カオリナイト等が挙げられるが、ベント
ナイトが好ましい。これは、その原材料を粉砕し、ふる
い分け器によって所要粒度のものを採取し、適宜乾燥後
に使用するのがよい。
本発明におけるもう一つの成分である固体の化学脱臭剤
(または防臭剤、以下では、単に化学脱臭剤という)と
しては、難水溶性で有機酸又はその塩が使用される。こ
れらとしては多種のものが挙げられるが、効能や経済面
等を考慮すると、フマル酸又はその塩が好ましく、これ
は、多量の水中では溶けるが、少量の水に接しても溶け
ないか、または溶けにくい。この有機酸又はその塩の配
合量は0.02〜1.5重量%、とくに0.05〜1重量%であ
り、0.02重量%未満では効果がなく、1.5重量%超で
は、量が増えた割には効果が増さず、しかも、それが酸
又は塩であるため、粘土質鉱物の保水性および団塊化が
低下し好ましくない。
(または防臭剤、以下では、単に化学脱臭剤という)と
しては、難水溶性で有機酸又はその塩が使用される。こ
れらとしては多種のものが挙げられるが、効能や経済面
等を考慮すると、フマル酸又はその塩が好ましく、これ
は、多量の水中では溶けるが、少量の水に接しても溶け
ないか、または溶けにくい。この有機酸又はその塩の配
合量は0.02〜1.5重量%、とくに0.05〜1重量%であ
り、0.02重量%未満では効果がなく、1.5重量%超で
は、量が増えた割には効果が増さず、しかも、それが酸
又は塩であるため、粘土質鉱物の保水性および団塊化が
低下し好ましくない。
本発明は、少なくとも粘土質鉱物および難水溶性の化学
脱臭剤としてのフマル酸又はその塩を含むことを必須要
件とするが、その他の物質、たとえば、ゼオライトを含
んでいてもよい。ゼオライトを含む場合には、その粒径
と粘土質鉱物の粒径との比が1:2〜2:1で、かつ、前者が
後者に対して3〜40重量%使用されることが好ましい。
それらの粒径は0.5〜10mmのものがよい。
脱臭剤としてのフマル酸又はその塩を含むことを必須要
件とするが、その他の物質、たとえば、ゼオライトを含
んでいてもよい。ゼオライトを含む場合には、その粒径
と粘土質鉱物の粒径との比が1:2〜2:1で、かつ、前者が
後者に対して3〜40重量%使用されることが好ましい。
それらの粒径は0.5〜10mmのものがよい。
下表に示すとおり。
ベントナイトは平均粒径が約4mmのものであり、これ
にフマル酸を直接投入して撹拌混合して敷材をえた。な
お、フマル酸にかえてフマル酸ナトリウムを使用した
が、効果は同じであった。
にフマル酸を直接投入して撹拌混合して敷材をえた。な
お、フマル酸にかえてフマル酸ナトリウムを使用した
が、効果は同じであった。
上表記載の評価テストは、つぎのとおり。
敷材100gに0.1%のアンモニア水を注入し、これを5
のガラス瓶に容れて一時間密閉保存しその時間経過後
に直ちに評価した。
のガラス瓶に容れて一時間密閉保存しその時間経過後
に直ちに評価した。
団塊化状態の評価 ○は、指で軽く押圧して固く感ずるもの。
△は、固まってはいるが、やや軟らかいもの。
消臭(脱臭)の評価 ○は、アンモニアガス濃度が5ppm未満でアンモニア臭が
感じられないもの。
感じられないもの。
△は、前記濃度が5ppm以上で多少のアンモニア臭が感じ
られるが、不快感がないもの。
られるが、不快感がないもの。
×は、刺激臭がかなり感じられるもの。
(3)発明の効果 本発明敷材は、上述のような組成であるから、尿などに
よって濡れた場合でも、脱臭効果を十分に奏するととも
に、脱臭成分であるフマル酸又はその塩が尿などによっ
て粘土質鉱物に溶け込むことが少ないから、該鉱物の保
水性および団塊化が低下することがない。また、フマル
酸又はその塩は、きわめて少量を含有させるだけでよい
から、経済的にも有利である。
よって濡れた場合でも、脱臭効果を十分に奏するととも
に、脱臭成分であるフマル酸又はその塩が尿などによっ
て粘土質鉱物に溶け込むことが少ないから、該鉱物の保
水性および団塊化が低下することがない。また、フマル
酸又はその塩は、きわめて少量を含有させるだけでよい
から、経済的にも有利である。
Claims (2)
- 【請求項1】粒状の粘土質鉱物に、固体の化学脱臭剤を
混合してなることを特徴とする飼育動物の排便用敷材に
おいて、 前記化学脱臭剤としてフマル酸又はその塩0.02〜1.5
重量%を用いてあることを特徴とする前記排便用敷材。 - 【請求項2】前記粘土質鉱物が、ベントナイトである特
許請求の範囲第1項記載の敷材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61189238A JPH0620399B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 飼育動物の排便用敷材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61189238A JPH0620399B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 飼育動物の排便用敷材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6344822A JPS6344822A (ja) | 1988-02-25 |
JPH0620399B2 true JPH0620399B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=16237920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61189238A Expired - Lifetime JPH0620399B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 飼育動物の排便用敷材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620399B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5129365A (en) * | 1989-10-18 | 1992-07-14 | American Colloid Company | Animal dross absorbent and method |
US5317990A (en) * | 1989-01-13 | 1994-06-07 | American Colloid Company | Animal dross absorbent and method |
US5386803A (en) * | 1989-01-13 | 1995-02-07 | American Colloid Company | Animal dross absorbent and method |
US5054434A (en) * | 1989-09-27 | 1991-10-08 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Suppression of ammonia odors from animal wastes |
JP2648729B2 (ja) * | 1990-09-04 | 1997-09-03 | 英夫 本間 | 無電解銅めっき液および無電解銅めっき方法 |
JP3219897B2 (ja) * | 1993-05-07 | 2001-10-15 | イビデン株式会社 | プリント配線板 |
US5452684A (en) | 1994-05-24 | 1995-09-26 | American Colloid Company | Method of agglomerating a smectite clay litter |
WO1996017503A1 (fr) * | 1994-12-01 | 1996-06-06 | Ibiden Co., Ltd. | Carte a circuit imprime multicouche et son procede de production |
JP4818625B2 (ja) | 2004-06-10 | 2011-11-16 | ユニ・チャーム株式会社 | 動物用トイレ砂及びこれを用いた動物用トイレ |
JP5456243B2 (ja) * | 2007-06-25 | 2014-03-26 | 黒崎白土工業株式会社 | 猫砂 |
CN106212296A (zh) * | 2016-07-26 | 2016-12-14 | 芜湖悠派护理用品科技股份有限公司 | 一种沸石猫砂的生产工艺 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4839253A (ja) * | 1971-09-22 | 1973-06-09 | ||
JPS4867059A (ja) * | 1971-12-20 | 1973-09-13 | ||
JPS5124424A (en) * | 1974-08-21 | 1976-02-27 | Kubota Ltd | Deiizeruenjin niokeru mufukauntenanzensochi |
-
1986
- 1986-08-11 JP JP61189238A patent/JPH0620399B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6344822A (ja) | 1988-02-25 |
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