JPH06203611A - 灯具用前面レンズとその前面レンズの塗装方法 - Google Patents

灯具用前面レンズとその前面レンズの塗装方法

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JPH06203611A
JPH06203611A JP4359992A JP35999292A JPH06203611A JP H06203611 A JPH06203611 A JP H06203611A JP 4359992 A JP4359992 A JP 4359992A JP 35999292 A JP35999292 A JP 35999292A JP H06203611 A JPH06203611 A JP H06203611A
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Kazuo Akiyama
一夫 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線引専用塗装装置を使用することなく、細線
の描画を灯具用前面レンズに線引塗装する。 【構成】 前面レンズ1の表面に塗着した塗料層3によ
り、透過光束を遮断する構造ラインを構成する。塗料層
3を、アクリル樹脂塗料にカーボン粒子を混練した塗料
により、膜厚が20〜50μmになるように塗着するよ
うに構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の標識灯等の灯
具用前面レンズに対する塗装技術に係り、特にマスキン
グなしで塗装処理する灯具用前面レンズとその前面レン
ズの塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用標識灯の前面レンズ表
面に構造的或は意匠的な線又は模様を描画する場合は、
一般にスプレー塗装が行われている。しかし、この種の
レンズ塗装の場合、着色塗料を光が透過すると灯具の発
光色が変化してしまうため塗料膜を厚くする必要がある
が、該塗料膜が厚くなると塗料が垂れるという問題を有
していた。
【0003】従って、塗装に際して塗料の垂れを阻止す
るための見切り構造が必要になり、塗装の前処理として
図8に示すように、前面レンズ50の表面にマスク仕切
り用段部51を形成し、該段部51にマスキング52を
施すか、又は図9に示すように予め塗装する前面レンズ
50の表面の対応位置に見切り用凹凸部53を成形した
後、ノズル54により所定の塗装を行っているが、上記
スプレー塗装では細幅の線引塗装が不可能となり、細か
い線画模様の描画ができないため、従来はディスペンサ
ー等の線引専用装置を使用しなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかも、上記従来のマ
スキング52を施したり、見切り用凹凸部53を成形す
るする塗装方法においては、前面レンズ50の表面にマ
スク仕切り用の段部51や見切り用凹凸部52を前面レ
ンズ50の成形時に構成しておく必要があり、レンズ成
形用の金型への加工を必要とするばかりでなく、塗装範
囲や模様の変更に際しては該成形用の金型自体の修正が
必要となり、塗装条件に関する変更が極めて困難であ
り、また前面レンズ50の表面に上記のようなマスク仕
切り用の段部51や見切り用凹凸部53を形成すると、
ランプ内から出射する光源からの光や外光が該部で乱反
射して灯具として有害光を生ずるという問題を有するも
のであった。このため、前面レンズの新塗装工法として
従来からマスク仕切り用段部や見切り用凹凸部を成形す
る必要のないインクジェットプリント方式が検討されて
いるが、塗料の作成が非常に困難であるため、実施され
ていないのが実状である。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、線引専用塗装装置等の特殊な塗装装置を使用
することがないばかりでなく、マスキングを施す必要も
なく、塗料を線状に塗着して線引塗装した灯具用前面レ
ンズを提供すると共に、灯具の前面レンズに線引塗装す
ることができる前面レンズの塗装方法を提唱することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る灯具用前面レンズは、表面に塗料層を
形成し、透過光束の一部を遮断して構造ラインを構成す
る灯具の前面レンズにおいて、上記前面レンズの塗料層
を、アクリル樹脂塗料にカーボン粒子を混練した塗料に
より、該塗料層の膜厚が20〜50μmになるように塗
着構成したことを要旨とするものである。
【0007】また、灯具用前面レンズの塗装方法は、表
面に塗料層を形成し、透過光束の一部を遮断して構造ラ
インを構成する灯具の前面レンズの塗装工程において、
上記前面レンズの塗布面に、アクリル樹脂塗料にカーボ
ン粒子を混入した塗料をドット状に塗布し、該ドット状
の塗着集合により膜厚が20〜50μmの塗料層を形成
することを要旨とするものである。
【0008】
【作用】上記塗装方法によれば、従来ディスペンサー等
で線引塗装をしていたものに代え、数字,記号等の印字
に用いるマーキング装置を使用して塗装を行う工法であ
るため、その特徴である印字鮮明性により細線を構成す
ることができる。また、数字,記号等の印字に用いるマ
ーキング装置を使用して線を描画構成するものであるた
め、従来、電気鋳造マスクを使って見切り線を出してい
た塗装品に対してもマスク無しで、黒,グレー,メタリ
ック等の塗装を行うことができる。更に、数字,記号等
の印字に用いるマーキング装置を使用して1.0〜2.
5mmのドットを描画構成するものであるため、そのド
ット密度を変化させることによりグラデーション塗装を
行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る灯具用前面レンズとその
前面レンズの塗装方法について図面に従って説明する。
マスクレス塗装工法として、現行使用の一液アクリルラ
ッカータイプの樹脂塗料が使用可能な印字システムを調
査した結果、マークテック社の印字方式(以下「テック
マーカー方式塗装」と称する。)が使用可能と解り、次
のような構成により塗装方法を創案したものである。
【0010】図1(a)は、本発明に係るテックマーカ
ー方式塗装の概念図であり、被塗装レンズ(ワーク)で
ある自動車の前面レンズ1に対してノズルヘッド2を三
次元相対変位して塗装を施し、塗料層3を構成する。こ
の塗料層3の膜厚は、20〜50μmとする。即ち、膜
厚が20μm以下の場合には、塗料層3を介して前面レ
ンズ1の表面色が透視され、また50μm以上の場合に
は、塗料層3の内部と表面との乾燥速度が異なるため塗
料が剥離し易くなる。上記ノズルヘッド2は、図2に示
すように、ノズル9に連通する塗料加圧供給ポート4を
有し、連通路に超硬球によって構成したノズルシール5
を配置すると共に、該ノズルシール5をニードル7を介
して低周波振動を惹起するコイル8中に配置する。
【0011】上記ノズルヘッド2による塗装は、ノズル
3からドット状態で塗料を吐出して、該ドットピッチ間
隔を、図1(b)に示すように短くすることにより線を
描画するものである。このときの塗料層3の膜厚は、上
記の如く20〜50μmの範囲で形成することができ
る。
【0012】図2に示すように、このノズルヘッド2
は、ノズル9の開閉を超硬球を使用したノズルシール5
によって行うため、塗料を加圧させてノズル9から吐出
したとき、開閉精度が向上してボタ洩れによるノズルの
詰まりが少なく一定方向に吐出する。また、ニードル7
の開閉作動にコイル8に低周波パルス(従来は電磁弁に
よって作動していた。)を送って振動させているため、
ノズルシールの精度が向上して定量吐出が可能となる。
更に、吐出塗料にエアーを含まない構造になっているの
で塗料の飛散が少ない。
【0013】上記ノズルヘッド2による塗料条件として
は、一液アクリルラッカータイプの樹脂塗料の使用が可
能である。塗装精度は、ワーク(前面レンズ1)に対す
るノズルヘッド2の送り速度、供給塗料の圧力等の条件
設定により変化し、塗装外観に影響を及ぼす。
【0014】線を描画するためには、圧力,速度,ノズ
ル高さ等の描画条件を充分検討設定することによって、
鮮明な線を描くことができる。ドット集合によって線を
描くものであるから、この試験では送り速度が17mm
/secと遅いが、速度向上することによって今後の量
産化を実現することができる。尚、テックマーカー方式
塗装は、塗装工数においてスプレー塗装より劣るが、周
辺環境やデザインの自由度においてはスプレー塗装にな
い優位性がある。
【0015】図3は、本発明の灯具用前面レンズの塗装
方法に使用する量産を目的とした塗装装置のブロック線
図であり、図4に具体的な一実施例を示す。ノズルヘッ
ド2は、5軸ロボット10の駆動端に取り付けられ、ワ
ーク取付治具11に固定されたワーク1の塗装位置に沿
って該ノズルヘッド2を変位するように、パーソナルコ
ンピュータ12からの位置制御信号によりドライブユニ
ット13を介して該ロボット10を駆動制御してなる。
また、上記ノズルヘッド2には、塗料ホース14を介し
て塗料加圧供給ポート4と印字制御装置15を連通し、
ノズルシール5を開閉制御する。
【0016】上記塗装装置を用いて、前面レンズ1の表
面に線引塗装21(図5参照)、外装塗装22(図6参
照)及び内面ダミー塗装23(図7参照)等を施すこと
ができる。本発明に係る塗装装置によれば、上記線引塗
装21は、外装塗装22や内面ダミー塗装23に比較し
て極めて大きな効果を期待できるものであるが、マスキ
ングや見切り凹凸部に形成をしないという優位性やデザ
インの自由度を考慮した場合、灯具の前面レンズ1に対
する外装塗装23や内面ダミー塗装23においても極め
て有用である。
【0017】即ち、上記塗装方法では、ドット集合によ
って描画するものであるから、ドットを一次元方向に重
なり合うように連続して塗着することにより線引塗装を
行うことができ、このときの最小線巾はドット径で決定
される。また、二次元方向にドットが重なり合うように
連続して塗着し、面塗装を行うことにより該面塗装の縁
もドット塗着によって描画され、マスキング等の見切り
処理を施す必要がなく、しかも個々のドットの塗着位置
を任意に設定することができるため、三次元曲面や段差
をもった塗面にも塗装処理を施すことが可能である。更
に、上記ドット集合によって塗装を行う際に、ドット集
合の密度を変えることによって、塗面に任意のグラデー
ション模様を形成することも可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る灯具用前面レンズとその前
面レンズの塗装方法によれば、上記の如く被塗装面に対
してノズルからカーボン粒子を混練した塗料をドット状
に吐出し、該ドット列の連続によって線を描画する構成
にしたことにより、塗料垂れ防止用のマスキング等の前
処理を施すことなく比較的厚い20〜50μm程度の塗
膜を構成することができる。従って、塗料層を介して前
面レンズ表面のレンズ色が見えたり、塗膜が剥離するこ
ともない。しかも、該前面レンズの表面に凹凸状の加工
を必要としないため、塗装範囲や模様等の塗装条件の変
更や修正が容易になるばかりでなく、前面レンズから出
射する有害光の発生を防止し、かつ灯具の前面レンズに
対して困難であった細線の描画を簡単に実施することが
可能となる等、本発明の実施により得られる効果は極め
て大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係るテックマーカー方式塗装
を示す概念図、(b)はノズルからのドットピッチ間隔
と描画状態を示す説明図である。
【図2】ノズルヘッドの構造を示す正面図である。
【図3】本発明の灯具用前面レンズの塗装方法に使用す
る量産を目的とした塗装装置のブロック線図である。
【図4】同具体的な一実施例を示す斜視図である。
【図5】線引塗装を施したワークの斜視図である。
【図6】外装塗装を施したワークの斜視図である。
【図7】内面ダミー塗装を施したワークの斜視図であ
る。
【図8】従来の塗装方法に用いるマスキング状態を示す
斜視図である。
【図9】同じく見切り用凹凸部を形成した前面レンズ表
面に対する塗装方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ワーク(前面レンズ) 2 ノズルヘッド 3 塗料層 4 塗料加圧供給ポート 5 ノズルシール 7 ニードル 8 コイル 9 ノズル 10 ロボット 11 ワーク取付治具 12 パーソナルコンピュータ 13 ドライブユニット 15 印字制御装置 21 線引塗装 22 外装塗装 23 内面ダミー塗装

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に塗料層を形成し、透過光束の一部
    を遮断して構造ラインを構成する灯具の前面レンズにお
    いて、 前記前面レンズの塗料層が、アクリル樹脂塗料にカーボ
    ン粒子を混練した塗料により、該塗料層の膜厚が20〜
    50μmになるように塗着構成したことを特徴とする灯
    具用前面レンズ。
  2. 【請求項2】 表面に塗料層を形成し、透過光束の一部
    を遮断して構造ラインを構成する灯具の前面レンズの塗
    装工程において、 前記前面レンズの塗布面に、アクリル樹脂塗料にカーボ
    ン粒子を混入した塗料をドット状に塗布し、該ドット状
    の塗着集合により膜厚が20〜50μmの塗料層を形成
    することを特徴とする灯具用前面レンズの塗装方法。
JP4359992A 1992-12-28 1992-12-28 灯具用前面レンズとその前面レンズの塗装方法 Expired - Fee Related JP2732341B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030438A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Seiko Epson Corp 光学板、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学板の製造方法及び液滴吐出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007030438A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Seiko Epson Corp 光学板、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学板の製造方法及び液滴吐出装置

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