JPH06203076A

JPH06203076A - 情報検索方法

Info

Publication number: JPH06203076A
Application number: JP5000638A
Authority: JP
Inventors: Tetsuzo Uehara; 徹三上原; Toshihisa Aoshima; 利久青島; Junichi Tono; 純一東野; Kiyoshi Inoue; 潔井上
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1993-01-06
Filing date: 1993-01-06
Publication date: 1994-07-22

Abstract

(57)【要約】【目的】予約情報検索において、予約検索結果の確認
検索、検索結果の適合性の利用者による報告、予約検索
結果の累積及び関連情報の追跡指定を可能として、利用
者の検索情報を整理し、システムまたは検索条件の改良
に役立てる。【構成】予約検索の結果を対象とする確認検索を指定
するステップ７００と、予約検索の結果の適合性に関す
る利用者の報告を受け、あるいは判断する処理（ステッ
プ７２１〜７２６）と、適合情報の識別情報を利用者名
と予約検索条件と共に累積的に保持する処理（ステップ
７１２）を有し、更に、累積情報の中に適合性の情報を
含む。また、検索情報の識別情報を指定して（ステップ
７２７〜７２９）、関連する情報の新着を監視する処理
を持つ。新着情報が記憶装置に収容できない場合、記憶
装置の旧来の情報を削除するが、上記の累積情報などは
削除しない。新着情報を置く外部記憶装置Ｂ１６と別の
より高速の外部記憶装置Ａ１５が利用できる場合、予約
検索で適合した情報をそこに保持し、確認検索に利用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、新規の情報が逐次追加
される情報検索システムにおいて、情報の検索を行なう
利用者が、検索条件を予め登録しておき、新規情報の到
着時あるいは予め定まった時間間隔等を契機として、登
録した検索条件を新規の情報に対して適用して検索を実
施するいわゆる予約検索（または、選別情報提供、ある
いは、SDI:Selective Dissemination of Informationと
も言う）に関し、特に予約検索結果の確認を効率的に行
なうことができ、操作性の向上に好適な情報検索方法に
関する。

【０００２】

【従来の技術】予約検索の考えは１９６０年代にさかの
ぼる。例えば、「Ｌ．Ａ．テッド著、吉田貞夫、田口瑛
子訳；コンピュータベースの図書館システム入門、法律
文化社、１９７９年４月２５日発行（原著は、Lucy A.
Tedd:An Introduction to Computer-Based Library Sys
tems、Heyden & Son Ltd.(1977)）」によって予約検索シ
ステムにおける検索法を示すと次のとおりである（但
し、同書ではＳＤＩシステムあるいは選別情報提供なる
用語を用いているが、ここでは予約検索なる用語に統一
する）。すなわち、同訳書 P.225、17から23行に記載さ
れているように、予約検索システムは次の四つの特徴よ
り成っている。 (a)ユーザの情報要求の記述が、新着ドキュメントの内
容の記述と比較される。 (b)適合するドキュメントが選別される。 (c)かかるドキュメントに関する情報がユーザに送られ
る。 (d)ユーザは、要求内容のより適切な記述が得られるよ
うに、入手したドキュメントの詳細情報の評価について
質問を受ける。この説明において、「ユーザ」は本発明の「利用者」に
対応する。また、「ドキュメント」は本発明の「検索対
象の情報」に対応する。同書は図書館システムの立場で
書かれているため、検索対象をドキュメントすなわち文
書に限っているのである。(c)の「かかるドキュメント
に関する情報」とは、適合した検索情報に関する情報の
ことである。(d)に関して同書は次のように補足してい
る：「ユーザは、入手ドキュメントの数と適切と考えら
れるドキュメントがそのうち何点あったかを、紙片に記
入するように要求される」（同訳書 P.226、3行目から5
行目）。これは、利用者が適切と考える検索結果を与え
る率を上げるために、例えば、登録した検索条件（同訳
書では、情報要求といっている）を改訂するのに用いら
れる。同書では、この過程をフィードバックループと呼
ぶ（同訳書 P.226、2行目から3行目）。さて、この検索
条件による検索処理の実施形態について、同書は次のよ
うに述べる：「通常バッチ処理がされ、週１回、２週に
１回、月１回といった一定の間隔をおいて行なわれる。
外部で作成された情報を利用する予約検索システムで
は、プログラムの実行頻度は、情報の入手頻度と一致す
る場合がしばしばある」（同訳書 P.227、10から13
行）。また、オンライン・システムについても触れ、
「オンライン・システムの場合には、ユーザは積極的な
役割を果たして、毎月探索を実施しなければならない
が、一方、一括処理システムでは、ユーザは受動的な役
割を受持ち、ただ出力情報の受入れをすればよい」（同
訳書P.228、2から5行）と述べている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、予
約検索の目的と機能を示すと共に、その処理形態として
一括処理システムとオンライン・システムがあることに
ついて示している。実際、予約検索を一括処理として実
行し、しかも、必要に応じて随時利用者から発せられる
新規の検索条件による検索要求をオンライン処理として
実行する情報検索システムもあり得る。一般に、予約検
索の検索条件は、関連情報を逃さないように広く設定さ
れがちである。この結果、予約検索結果は、利用者の要
求に適合する情報を含むと同時に、これに適合しない情
報を更に多く含むのが通例である。従って、利用者が予
約検索結果を受け取って最初にすることは、適合しない
情報を取り除くことであり、これに多大の労力を費やす
ことがある。これに対する、上記の従来技術の対応は、
利用者に適合性をオフラインで問い合わせ、これをシス
テム管理者及び利用者がシステムの処理方式または利用
者の予約検索条件の改良に利用することであった。これ
には、利用者及び管理上の労力を要する。そこで、本発
明の第１の目的は、このような問題点を改善し、予約検
索とオンライン検索の両方が可能なシステムにおいて予
約検索結果の確認の効率化を実現するのに好適な情報検
索方法を提供することにある。また、第２の目的は、適
合性の反映の問題を緩和することにある。さて、上記従
来技術による予約検索では、新着情報の到着ごとに予約
した検索条件による検索がなされるが、検索結果を利用
者に提供すると、その結果はその後は保持されない。実
際に利用者の要求に適合しなかった可能性のある情報
を、しかも、大量に保持するのは合理的でないので、こ
のことは当然ともいえる。しかし、長期に渡って同じ検
索条件によって検索依頼を続ける利用者は、適合した検
索結果を自ら整理しつつ保存するのが通例である。ま
た、ある検索結果が発見されたのに伴って、例えばそれ
に対する修正記事などのようなその情報自体に関連する
情報が新着情報として到着したことを知りたいという情
報追跡の要求がある。そして、この関連情報は必ずしも
登録した予約検索条件には該当しないものであることが
ある。上記従来技術はこのような要求に応える手段を持
たないと考えられる。そこで、本発明の第３の目的は、
継続する検索結果を利用者が整理保存する作業を代替し
て処理を簡略化することにある。また、本発明の第４の
目的は、この予約検索結果の適合に関して、システム管
理者及び利用者がシステムの処理方式または利用者の予
約検索条件の改良のために費やす労力を削減することに
ある。さらに、本発明の第５の目的は、特定の情報に関
連する情報の追跡を指定可能とすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の情報検索方法
は、上記第１の目的を達成するため、予約検索結果に対
する確認検索の指定を利用者が行なうことに特徴があ
る。また、上記第２の目的を達成するため、予約検索結
果のうち利用者の要求に適合した情報の識別情報を利用
者が指定するか、検索結果に対する利用者の印刷あるい
は配送要求によってこれを推定することに特徴がある。
また、上記第３の目的を達成するため、利用者と予約検
索条件と適合した検索結果の識別情報とを継続して累積
保存し、これを必要に応じて出力することに特徴があ
る。また、上記第４の目的を達成するため、上記累積保
存する情報の中に、予約検索結果に適合した件数と実際
に利用者が適合と報告した件数と両者の比率とを含むこ
とに特徴がある。さらに、上記第５の目的を達成するた
め、検索情報の識別情報に対して追跡指定を行なうこと
に特徴がある。

【０００５】

【作用】本発明においては、予約検索結果をその検索条
件に対応付けて保持し、予約検索結果の表示に対して確
認検索の指定とその検索条件の指定を利用者が行なうの
で、この検索対象を予約検索で適合した情報に限ること
ができ、効率的に確認ができる。また、予約検索結果の
うち利用者の要求に適合した情報の識別情報を利用者が
指定するか、あるいは、検索結果に対する利用者の印刷
あるいは配送要求によってこれを推定するかによって、
システムがオンラインで適合性の情報を把握できる。ま
た、利用者と予約検索条件と適合した検索結果の識別情
報とを継続して累積保存し、これを必要に応じて出力す
ることにより、継続的な予約検索結果の自動的な保存と
整理が実現できる。また、その累積保存する情報の中
に、予約検索結果に適合した件数と実際に利用者が適合
と報告した件数と両者の比率とを含むことにより、オフ
ラインでの適合性の問い合わせを不要とし、また、必要
に応じて適合率の調査が可能となり、システムの管理及
び改良作業の支援となる。さらに、検索情報の識別情報
に対して追跡指定を行なうことにより、予約検索条件を
変更することなく、監視すべき情報の指定が可能とな
る。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により詳細に
説明する。図２は、本発明の情報検索方法を適用する情
報検索システムの構成図である。図２において、１１
は、利用者が文字列や記号を入力するためのキーボー
ド、１２は、システムから利用者への提供データや利用
者の入力データを表示するディスプレイ装置、１３は、
検索結果などを印刷するプリンタ、１４は、本発明の情
報検索方法を実現する機能を実行する処理装置、１５
は、確認検索のための情報、利用者の検索条件、累積デ
ータを保持する外部記憶装置Ａ、１６は、新着の検索情
報を保持する外部記憶装置Ｂ、１７は、処理装置が実行
時にプログラムとデータを保持する主記憶装置である。
これらのプログラムは実行前に外部記憶装置Ａ１５か
ら、主記憶装置１７に読み込まれるものとする。

【０００７】図１は、本発明の一実施例における情報検
索方法を示すフローチャートである。ステップ７００
は、予約検索を行なうべきか確認検索を行なうべきかの
判定である。利用者は随時確認検索の要求をキーボード
１１からの入力によって要求できる。この要求が届いて
いれば、処理は確認検索のためステップ７２１に進み、
要求がなければ予約検索のためステップ７１１に進む。
なお、両要求共に存在しない場合はシステムは要求を待
つものとする。まず、予約検索のためステップ７１１に
進んだ場合、継続して実行している、次の順番の予約検
索条件による検索を行なう。ここで後述の追跡指定があ
れば、追跡指定対象の情報の検索をも併せて実行するも
のとする。検索に適合した新着情報を、ステップ７１２
で外部装置Ａ１５に複写し保持する。この時、当該利用
者の予約検索条件に対応してこの検索情報を求めるため
の情報を併せて保存する。次のステップ７１３は、予約
検索結果を保存する処理、ステップ７１４は、この結果
を印刷または当該利用者に送付する処理である。次のス
テップ７１５は、累積情報の出力が必要かどうかの判定
である。累積情報の出力が不要の場合、ステップ７１６
を飛ばし、必要の場合にはステップ７１６に進む。ステ
ップ７１６は、累積情報を取り出して印刷しまたは当該
利用者に送付する処理である。これにより当該予約検索
条件に関する予約検索処理が終ったので、この後、処理
はステップ７００に戻り、次の予約検索または確認検索
の処理を行なう。一方、ステップ７００の確認検索要求
に従ってステップ７２１に進んだ場合には、予約検索結
果を表示すると共に確認検索の対象を利用者が指定する
ための画面を表示する。このとき、先のステップ７１２
で保存した累積情報を用いる。次のステップ７２２は、
利用者が行なった確認検索の対象指定を受取る処理であ
る。次のステップ７２３は、確認検索の検索条件を利用
者が入力するための画面の表示処理である。次のステッ
プ７２４は、利用者が行なった確認検索条件を受取る処
理である。次のステップ７２５は、予約検索結果の情報
に対してこの確認検索条件による検索を実行する処理で
ある。この検索の対象範囲は、ステップ７１２で保存し
た累積情報の示す適合結果である。次のステップ７２６
は、確認検索で適合した情報を表示する処理である。次
のステップ７２７は、確認検索で適合した情報の表示に
対して適合報告あるいは追跡指定を利用者が行なったも
のを受取る処理である。次のステップ７２８は、利用者
の適合報告に基づいて当該累積情報を更新する処理であ
る。次のステップ７２９は、追跡指定がなされた場合、
当該予約検索条件に対応してこれを保持し以降の予約検
索に備える処理である。以上で確認検索の通常の処理サ
イクルを一通り終り、ステップ７００に戻って次の処理
を判断する。

【０００８】次に図３から図６を用いて、フローチャー
トで説明した表示内容とそれに対する利用者の指定につ
いて例示する。図３は、本発明の一実施例における予約
検索結果および確認検索指定の表示内容を示す図であ
る。図３において、（１）は、予約検索の結果である。
２１は、予約検索の利用者名を示す欄であり、この場
合、利用者名として、「User1」と表示されている。２
２は、予約検索結果の見出し行であり、確認検索指定
欄、当該利用者の登録した検索条件の識別番号欄、予約
検索識別名の欄、今回検索対象となった新着情報の範囲
を示す検索対象情報欄、適合件数欄のあることを示して
いる。２３は、３行から成る予約検索結果を示し、見出
し行２２に従って各予約検索条件に関する各欄の内容が
表示されている。この例では、「文献検索ＡＡＡ」なる
識別名の検索条件による適合件数は１１０件あること等
が示されている。また、（２）は、（１）の表示に対し
て、その確認欄に利用者が、「Ｙ」と入力することによ
って当該検索結果について確認検索をすることを指定し
た場合を示す。さらに、これを図１のステップ７２２で
受取り、ステップ７２３によって確認検索条件を指定し
た場合の表示画面が（３）である。２５は、確認検索の
対象である予約検索条件の識別名を表示する欄であり、
この場合、（２）での利用者の指定に対応して、「文書
検索ＡＡＡ」と表示されている。２６は、その予約検索
条件を表示する欄であり、この場合、「著者＝ＡＢＣ」
なる検索条件が示されている。これは、もちろん、著者
が「ＡＢＣ」であるような文献を検索することを指定し
たものである。この検索条件の例は単純なものである
が、一般には論理和や論理積を含むような検索条件の指
定が可能である。さて、利用者は、これによって予約検
索条件を把握しつつ確認検索条件を確認検索条件欄２７
に新たに入力する。ここで指定する検索条件の指定法
は、予約検索のそれと共通でよいが、検索条件の内容
は、予約検索で得た情報について、利用者の要求に実際
に適合したものを選択する、または、利用者の要求外の
ものを除外するための条件を指定するものである。この
条件として、利用者が、「要旨 Includes ”コンピュ
ータ”」なる条件を指定したとする。この結果は、図１
のステップ７２４によって受取られ、ステップ７２５に
よって確認検索条件による検索がなされる。ここで注意
すべきは、確認検索の対象情報は、先の予約検索で適合
した情報であるから、ステップ７１２によって、一般の
新着情報を含む外部記憶装置Ｂから、外部記憶装置Ａに
複写されており、かつ、当該利用者の検索条件と対応付
けて累積・管理されていることである。そこで、この確
認検索処理は、この累積情報より、外部記憶装置Ａの検
索情報の予約検索で適合した情報を読み出して行なわれ
る。これは、二重の意味で確認検索の効率を上げる。そ
の第一は、確認検索の対象情報が予約検索で適合した情
報に限られていることであり、第二は、確認検索の対象
情報が高速の外部記憶装置Ａに保持されていることであ
る。

【０００９】確認検索の結果は、ステップ７２６によっ
て、例えば、図４の（１）に示すように表示される。こ
こで、３１は、予約検索利用者名、３２は、予約検索条
件識別名、３３は、予約検索条件、３４は、確認検索条
件である。以上の内容は、図３の（３）に表示され、ま
た、利用者が入力した情報と共通である。ここで、新た
な情報は、その下部に表示された確認検索結果３５であ
る。これは、適合、識別情報、タイトル、著者という四
つの欄よりなる表であり、確認検索結果をこの欄の見出
しの下に表示している。識別情報欄は、確認検索に適合
した情報の識別情報を示す。同様に、タイトル欄と著者
欄は、確認検索に適合した情報のタイトルと著者を示
す。これに対して、利用者は、実際に適合したと判断さ
れる情報については、その適合欄に、図４の（２）のよ
うに「Ｙ」と入力する。この例では、二つの識別情報に
ついて、適合したと適合報告している。なお、本実施例
では、図１のステップ７２７によって受取られる利用者
が適合報告を入力する方法を用いているが、他の方法と
して、例えば、利用者の検索結果の内容情報の印刷や配
送要求によりその情報が適合したと自動的に判断する方
法を用いることも可能である。以下では、この判断を含
めて適合報告と呼ぶ。ここで、図４に示した確認検索結
果に加えて、さらに、図５のように追跡欄を表示する場
合について述べる。この場合、確認検索結果表示の追跡
欄は空欄としておき、利用者に適合欄および追跡欄への
入力を促す。図５では、利用者が適合欄４１，４２と共
に追跡欄５１に入力した結果を示している。この例で
は、利用者は、図４と同じ適合報告を行なうと共に、
「文献IDa3」なる識別情報の検索情報について、追跡指
定を行なっている。この入力は、図１に示したステップ
７２７によって受取られる。本実施例の情報検索方法の
処理は、ステップ７２７で受け取った適合情報に基づい
て、当該利用者の当該予約検索条件に対して管理された
累積情報を、ステップ７２８によって更新する。また、
ステップ７２７で追跡指定を受取った場合には、当該利
用者に対して管理された当該予約検索に対応付けて保持
する。この結果、当該予約検索条件の以降の実行時に
は、先述のステップ７１１において、予約検索条件によ
る検索と共に、追跡指定対象の情報に関連する情報の検
索がなされる。以上、ステップ７２１〜７２９の処理に
よって、一連の確認検索処理が終る。

【００１０】次に、図６により、本実施例における予約
検索に適合した結果の累積情報について述べる。図６
は、ある利用者「User1」に関する累積情報を示すもの
であり、システムは、同様の情報を各利用者について管
理する。８０は、利用者名とその予約検索件数を示す。
ここでは件数は３である。８１〜８３は、それぞれの予
約検索結果の累積情報である。ここでは、第１の予約に
関する累積情報８１について述べる。累積情報８１は、
予約１であることを示す見出しの後に、予約検索識別
名、予約検索条件の内容、今回の検索対象情報の範囲を
示す情報を置き、その後にこの予約検索に適合した情報
の件数が、適合件数として示される。本実施例では１０
０件となっている。そこで、以下には、１００件分の適
合情報が置かれる。適合情報は、適合した情報ごとに、
その識別情報と、その所在場所を与える。この例の適合
情報１は、１件目の適合情報を示し、その内容は適合し
た情報の識別情報である「情報ＩＤ１」とその所在場所
である「ＡＤＤＲ１」を示している。以下同様である。
このような適合情報を保持することにより、図３の
（１）に示した予約検索結果の表示に利用でき、確認検
索処理の対象を効率的に求めることができる。なお、追
跡指定によって得られた情報は、予約および確定検索に
よって得られた情報とは区別し、各予約との関連を示す
情報とともに識別可能に累積する。

【００１１】最後に、図７により、累積情報の表示例を
示す。この累積情報は、利用者ごとの予約検索条件と共
に予約検索に関する適合結果及び適合報告の内容を累積
して保持したものである。なお、図１では省略したが、
例えば、処理の途中でキーボード１１の特定キーによ
り、利用者がこの累積情報の表示を要求できるものとす
る。この要求に対してまず表示されるのが、図７の
（１）の累積情報の一覧表示である。６１は当該利用者
名を示す欄、６２は、見出しと、それに続く３行の表示
情報を示す。その内最初の行の表示情報は、予約検索条
件の識別名が「文献検索ＡＡＡ」、検索条件が「著者＝
ＡＢＣ」、これによる適合件数（適合Ｂ欄）が「200
件」、適合報告による適合件数（適合Ａ欄）が「5
件」、適合率が「2.5%」であることを示す。なお、これ
らの情報に加えて、利用者が確認検索を行なった場合に
は、その検索条件を表示してもよい。以下の行も同様だ
が、予約検索結果６３の第３行目の第１欄の「Ｙ」は、
利用者が詳細内容の表示を要求するために入力したもの
である。これに対応して表示されるのが図７の（２）の
累積情報の詳細表示である。６４は、利用者名を示す
欄、６５は、当該の予約検索識別名を示す欄、６６は、
予約検索条件の内容を示す欄である。６７は、詳細情報
の見出しを示し、６８は、その内容を示す。この各行
は、検索情報の識別名とそのタイトル、発明者など適合
報告のあった情報の各々が示されている。なお、＊印
は、追跡指定がなされた情報を示すものである。これに
より利用者は、自身で検索結果の管理を行なうことを省
略でき、適合性のデータを含む一覧表示データは検索条
件の改良などの基礎データを提供する。更に進んで、利
用者の要求によって現在の予約検索条件に対して実施し
た確認検索条件を論理積で結合した検索条件を今後の予
約検索条件とすることも可能である。これによると、以
後の予約検索に適合する情報の件数は減少するが、これ
は利用者の要求に合わないものが除外され、要求にあう
ものが残された結果であることが期待される。すなわ
ち、上記の適合率の向上が実現できる。

【００１２】なお、本実施例では、スタンドアローン型
の情報検索システムについて述べたが、これに限らず、
ネットワークで結ばれた情報検索システムについても同
様の方法を適用することができる。この場合、センタ側
で検索結果を累積して検索条件を適正化して行き、各端
末に適合度の高い情報を提供することができる。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、長期間に渡る複数回の
予約検索の検索結果の累積が得られ、さらに、指定した
検索情報に関する情報の出現を監視することが可能とな
る。これにより、予約検索結果の確認検索時の検索速度
を上げることが可能である。また、予約検索結果の適合
性をオンラインでフィードバックし、その的中率を自動
的に求めることによって、利用者やシステム管理者のオ
フラインの作業を解消し、処理の簡略化することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における情報検索方法を示す
フローチャートである。

【図２】本発明の情報検索方法を適用する情報検索シス
テムの構成図である。

【図３】本発明の一実施例における予約検索結果および
確認検索指定の表示内容を示す図である。

【図４】本発明の一実施例における確認検索結果および
これに対して適合報告を入力した場合の表示内容を示す
図である。

【図５】本発明の一実施例における確認検索結果に対し
て適合報告および追跡指定を入力した場合の表示内容を
示す図である。

【図６】本発明の一実施例における累積情報を示す図で
ある。

【図７】本発明の一実施例における累積情報の表示内容
を示す図である。

【符号の説明】

図１情報検索システム１１キーボード１２ディスプレイ装置１３プリンタ１４処理装置１５外部記憶装置Ａ１６外部記憶装置Ｂ１７主記憶装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者井上潔東京都国分寺市東恋ケ窪１丁目280番地株式会社日立製作所中央研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】検索条件を予め登録しておき、逐次追加
される新着の情報に該検索条件を適用して検索を実施す
るシステムの情報検索方法において、新着の情報を逐次
追加し、該新着情報を含む検索対象の情報を記憶・保持
しておき、該新着情報の到着時期か指定された時期の何
れかを契機として、予め登録した検索条件による予約検
索を新着情報に対して適用し、該検索に適合した結果に
対して、随時、指定された新たな検索条件による確認検
索を実施することを特徴とする情報検索方法。
【請求項２】上記確認検索の結果得られた情報につい
ては、利用者によって利用者の要求に適合すると報告さ
れると、当該情報の識別情報を利用者および検索条件と
対応付けて記憶することを特徴とする上記請求項１記載
の情報検索方法。
【請求項３】上記確認検索の結果得られた情報が印刷
されるか、該情報の配送要求がなされた場合、適合する
と報告されたと同様に該情報の識別情報を利用者および
検索条件と対応付けて記憶することを特徴とする上記請
求項１記載の情報検索方法。
【請求項４】検索条件を予め登録しておき、逐次追加
される新着の情報に該検索条件を適用して検索を実施す
るシステムの情報検索方法において、新着の情報を逐次
追加し、該新着情報を含む検索対象の情報を記憶・保持
しておき、該新着情報の到着時期か指定された時期の何
れかを契機として、予め登録した検索条件による予約検
索を新着情報に対して適用し、該検索に適合した結果に
対して、随時、指定された新たな検索条件による確認検
索を実施し、両該検索の結果得られた情報の識別情報を
利用者および検索条件とともに所定期間に渡って累積・
保持することを特徴とする情報検索方法。
【請求項５】上記所定期間に渡って累積・保持する情
報には、確認検索の結果適合すると報告された情報の件
数と、当初の予約検索の結果得られた件数と、前者の後
者に対する比率とを含むことを特徴とする上記請求項４
記載の情報検索方法。
【請求項６】上記検索結果のうち特定の情報を指定す
ることによって、次回以降の新着情報に対し、予約検索
とは独立に該特定情報に関連する情報を検索することを
特徴とする上記請求項１記載の情報検索方法。
【請求項７】上記特定の情報の指定は、確認検索結果
の表示時に行なわれることを特徴とする上記請求項６記
載の情報検索方法。