JPH06202814A - 磁気テープ記憶装置の記憶制御方法 - Google Patents

磁気テープ記憶装置の記憶制御方法

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JPH06202814A
JPH06202814A JP5234494A JP23449493A JPH06202814A JP H06202814 A JPH06202814 A JP H06202814A JP 5234494 A JP5234494 A JP 5234494A JP 23449493 A JP23449493 A JP 23449493A JP H06202814 A JPH06202814 A JP H06202814A
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JP5234494A
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Kazuaki Tanaka
和明 田中
Tatsuo Nanba
龍雄 難波
Minoru Kosuge
稔 小菅
Takashi Shibata
隆 柴田
Atsuo Suga
厚夫 菅
Nobuko Shimamura
伸子 嶋村
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープの走行停止及び再起動によるテー
プ疲労を抑え、記録されたデータの信頼性を向上する。 【構成】 キャッシュメモリ23を持つ磁気テープ記憶
制御装置3において、キャッシュメモリ23内の記録デ
ータの量を測定し、記録データの量が0にならないよう
に磁気テープ35への記録速度を調節する。キャッシュ
メモリ23内の記録データが0になれば、無効データを
記録する。また、磁気テープ35から再生したデータを
格納するキャッシュメモリ23の空き領域の大きさを測
定し、再生したデータを格納する領域が0にならないよ
うに磁気テープ35からの再生速度を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機システム等にお
いて情報記憶に用いられる磁気テープ記憶装置、特に、
ヘリカルスキャン方式の磁気テープ記憶装置における記
憶制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機システム等における情報記憶装置
として、テープ状の磁気記憶媒体(磁気テープ)に情報
を記録する磁気テープ装置が知られている。磁気テープ
装置の一種に、記録再生ヘッドとして、回転型のものを
用い、磁気テープにその進行方向に対して斜め方向に情
報を記録するヘリカルスキャン方式のものがある。近
年、ヘリカルスキャン方式の磁気テープ装置において、
データの転送速度に合わせて記録、あるいは再生のレー
トを変更することのできる磁気テープ装置が実用化され
てきている。
【0003】また、例えば、特開昭59−100964
号には、磁気テープ装置と同様に、外部記憶装置として
用いられる磁気ディスク装置において、上位システムと
磁気ディスク記憶制御装置内のキャッシュメモリとのデ
ータ転送と、キャッシュメモリと記憶装置とのデータ転
送とを並列的に行う記憶制御方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁気テープ装置では、
データの記録再生に伴う磁気テープの走行の停止、起動
により磁気テープに負担が掛かる。磁気テープの走行の
停止、起動を繰り返すことにより、磁気テープがテープ
疲労を起こし、記録されているデータの信頼性が低下す
る。しかしながら、上述した従来の磁気テープ装置で
は、この点に関しなんら考慮がなされていなかった。こ
のため、例えば、データ記録時に、上位システムから磁
気テープ装置へのデータ記録要求が断続的になされるよ
うな場合には、磁気テープの走行、停止が頻発し、磁気
テープに記録されるデータの信頼性が低下する恐れがあ
るという問題を含んでいた。
【0005】また、特開昭特開昭59−100964号
に開示される技術を上述した従来の磁気テープ記憶装置
に適用することを考える。この場合にも、上位システム
からキャッシュメモリへのデータ転送性能が、キャッシ
ュメモリから磁気テープへの記録性能より遅いことによ
り、あるいは、記録データの圧縮率が変動することによ
り、キャッシュメモリに格納された磁気テープに記録す
べきデータがなくなり、磁気テープへのデータの記録が
とぎれとぎれとなることがある。従来の磁気テープ装置
では、このような場合にも、磁気テープに記録すべきデ
ータがとぎれる度に磁気テープの走行を停止しなければ
ならず、磁気テープの疲労を早め、データの記録再生の
信頼性が低下するという問題がある。また、磁気テープ
からのデータの再生時には、上位システムと磁気テープ
記憶制御装置内のキャッシュメモリと間の転送性能が、
磁気テープ記憶制御装置内のキャッシュメモリと磁気テ
ープ間の転送性能よりも遅いと、キャッシュメモリが満
杯になって磁気テープから読み込まれたデータを格納で
きず、データの再生を中断せざるを得ない場合が有る。
このような場合にも、磁気テープの走行、停止を頻繁に
行なう必要が生じ、磁気テープへのデータの記録、再生
の信頼性が低下するという問題が生じる。
【0006】上述したような従来の磁気テープ記憶装置
における問題点を解決するためには、磁気テープの走行
停止、起動の頻度を少なくし、磁気テープの走行を一旦
開始した後は、出来るだけ連続して走行させておくこと
が好ましい。従って、本発明の目的は、磁気テープの走
行、停止の頻発を抑えて磁気テープの疲労の進行を遅く
し、磁気テープに記録されるデータの信頼性の低下を抑
えた磁気テープ装置及びその制御方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明の磁気テープ記憶制御方法では、磁気テ
ープに記録すべく上位装置から送られてくる記録デー
タ、及び、磁気テープから再生して上位システムに転送
される再生データを一時的に格納するキャッシュメモリ
を備えた磁気テープ装置において、キャッシュメモリへ
のデータの格納状況を調べ、データの格納状況に応じて
磁気テープへの記録、あるいは再生の速度を調節するよ
うにしたことを特徴とする。磁気テープへのデータの記
録、あるいは再生の速度の調節は、例えば、磁気テープ
の走行速度、より具体的には、磁気テープとヘッドとの
間の相対速度を変更することにより行なわれる。より好
適な態様において、データの記録時には、上位システム
から受信し、キャッシュメモリに格納した記録データの
量を調べ、この記録データ量が多い場合には磁気テープ
へのデータの記録速度を早める。また、キャッシュメモ
リに格納した記録データの量が少ない場合は反対に、磁
気テープへのデータの記録速度を遅くする。一方、デー
タの再生時には、再生処理に利用できるキャッシュメモ
リの空き領域の大きさを調べ、空き領域が十分ある場合
には、再生処理のためにより多くの領域を割当て、磁気
テープからのデータの再生速度を早める。また、空き領
域が十分にない場合には、データの再生速度を遅くす
る。好ましくは、キャッシュメモリへのデータの格納状
況は、所定の時間ごとに調べられる。
【0008】更に望ましくは、現在処理実行中の記録、
あるいは再生要求に対する処理の完了を待っている他の
デ−タ再生または記録要求の有無を判定し、このような
他の要求が有る場合には、磁気テープへの記録、あるい
は再生速度を早める。
【0009】
【作用】本発明によれば、例えば、データ記録時には、
キャッシュメモリに格納された記録データの量が小さい
場合に、磁気テープへのデータの記録速度を遅くし、キ
ャッシュメモリ内の記録データの量が大きい場合に、記
録速度を早めることにより、キャッシュメモリ内から磁
気テープに記録すべき記録データがなくなることを防ぐ
ように制御することができ、磁気テープの走行を停める
ことなく、磁気テープにデータを書き込むことができ
る。また、再生したデータを格納するために用いること
のできるキャッシュメモリ内の空き領域が十分にない場
合には、磁気テープからのデータの再生速度を遅くし、
空き領域が十分にある場合に、磁気テープからのデータ
の再生速度を早めることで、キャッシュメモリが満杯に
なることを抑える。これにより、再生時にキャッシュメ
モリが満杯となって再生データを格納できなくなり、磁
気テープの走行を停止して磁気テープからのデータ再生
を中断しなければならなくなるような事態の発生を抑え
ることができる。さらに、現在実行中の記録要求に対す
る処理の完了を待っている他のデ−タ再生または記録要
求が存在する場合に、記録速度、あるいは再生速度を上
げることにより、処理中の要求に対する処理の終了を早
め、後続のデ−タ再生または記録要求の待ち時間を極力
短くすることができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明を適用した計算機システムの
第1の実施例を示す構成図である。図1において、1
は、ホストコンピュータ等の上位システム、2は、上位
システム1で使用するデータを記録しておく磁気テープ
装置である。磁気テープ装置2は、磁気テープ記憶制御
装置3と磁気テープ駆動装置27からなる。磁気テープ
記憶制御装置3は、上位システム1に接続され、上位シ
ステム1からのデータの記録/再生要求に基づいて、磁
気テープ駆動装置27を制御する。磁気テープ駆動装置
27は、磁気テープ記憶制御装置3からの指示に基づい
て、磁気テープーヘッド走行系を制御しながら、磁気テ
ープ35へのデータの記録、又は磁気テープ35からの
データの再生を行なう。
【0011】磁気テープ記憶制御装置3は、CPU(Cen
tral Processing Unit)5、主メモリ7、及びキャッシ
ュメモリ23で構成される。また、磁気テープ記憶制御
装置3は、信号線39を介して上位システム1から記録
/再生要求及び記録データを受け取り、あるいは上位シ
ステム1に磁気テープ35から再生した再生データを送
る。磁気テープ記憶制御装置3におけるこれらの制御
は、CPU5が主メモリ7に格納されているプログラム
を実行することによりなされる。主メモリ7には、磁気
テープ記憶制御プログラム18、記録制御プログラム1
1、再生制御プログラム13等の制御プログラムが格納
されている。また、上位システム1からの再生要求数を
示すための再生要求カウンタ15、磁気テープ35と磁
気ヘッド31a、bとの相対速度を指定するための回転
数を記憶する領域(回転数レジスタ)17、上位システ
ム1から記録すべき全データが送られてキャッシュメモ
リ23に格納されたことを示す記録データ設定完了フラ
グ19、磁気テープ35から再生データが全て読み込ま
れキャッシュメモリ23に設定されたことを示すための
再生完了フラグ21等の情報も主メモリ7に格納され
る。さらに主メモリ7には、オペレーテイングシステム
やCPU5が処理を行なう上で必要とする作業領域等が
設けられる(これらについては、特に図示しない)。
【0012】キャッシュメモリ23には、記録データや
再生データを格納する複数の領域25が設けられる。キ
ャッシュメモリ23に格納されるデータの管理方法とし
ては、記録データを格納する領域と再生データを格納す
る領域とを分けてそれぞれの領域ごとに管理する方法、
あるいは、両者を混在して格納して各々を識別するデー
タ格納域を設けて管理する方法がある。また、他の観点
からは、メモリ領域を一定長毎に区切ってその単位で記
録データや再生データを管理する方法、あるいは、デー
タ長が異なる各データをそのまま記憶する方法等もあ
る。キャッシュメモリ内でのデータの管理方法について
は、このように、従来よりいろいろな方法が知られてい
るが、本発明は、これらキャッシュメモリ内のデータの
管理方法に影響されるものではなく、どのような管理方
法を用いてもよい。
【0013】磁気テープ駆動装置27は、磁気テープ−
ヘッド走行系、それを制御するための回転数制御装置2
9及び信号制御装置34で構成される。磁気テープ−ヘ
ッド走行系は、テープ走行機構と磁気ヘッド回転機構と
から構成される。磁気テープ走行機構は、カセット37
がセットされ、カセット37に格納された磁気テープ3
5を送り出すための送り出しリール38a、カセット3
7から送り出された磁気テープ35を巻き取るための巻
き取りリール38b、及びこれらのリールを回転させる
駆動装置(図示せず)を含んで構成される。また、磁気
ヘッド回転機構は、磁気ヘッド31a、31bを装着し
た円筒形の回転体33、及び回転体33を回転させる駆
動装置(図示せず)を含んで構成される。
【0014】回転数制御装置29は、磁気テープ記憶制
御装置3から信号線41を介して指示を受け、信号線4
4、49を介して、磁気テープ走行機構、及び磁気ヘッ
ド回転機構の駆動装置を制御して磁気テープ35の走行
速度、及び回転体33の回転数を制御する。磁気テープ
35上のスキャン方向を一定に定めると、磁気テープ3
5の走行速度は、回転体の回転数にほぼ比例する。従っ
て、回転体33の回転数を変えることにより、記録/再
生時のデータの入出力速度(記録/再生速度)を制御で
きる。さらに、磁気テープ35と磁気ヘッド31の記録
再生特性から定まる最適な記録波長を固定した場合、デ
ータの記録/再生周波数に対応するデータの入出力速度
に応じて、制御すべき回転体33の回転数が一律に定ま
る。本実施例では、磁気テープ35は、回転体33の外
周を斜め方向に走行する。そして、回転体33を回転さ
せることにより磁気ヘッド31a、bが磁気テープ35
の走行方向に対して斜め方向にデータを記録する。
【0015】信号制御装置34は、回転数制御装置29
から信号線51を介して送られてくる制御信号に基づい
て、磁気ヘッド31a、bを交互に切り替え、磁気テー
プ35にデータを記録し、あるいは、磁気テープ35か
らデータを再生する。時期テープ35に記録される記録
データは、信号線43を介して磁気テープ記憶制御装置
3から送られてくる。また、磁気テープ35から再生さ
れた再生データは、信号線45を介して磁気テープ記憶
制御装置3に送られる。
【0016】次に、磁気テープ記憶制御プログラム18
により実行される処理について説明する。磁気テープ記
憶制御プログラム18は、上位システム1から記録要
求、再生要求等の要求を受信することにより起動され
る。記録要求のデータ形式を図2に、再生要求のデータ
形式を図3にそれぞれ示す。
【0017】記録要求は、図2に示すように、その要求
が記録要求であることを示す記録要求記号201、デー
タを書き込むデータセットやデータセット内のデータを
書き込むべき位置などを指定する位置識別子203、デ
ータセットに連続して一連のデータを格納する際に、当
該記録要求がデータセットに対する一連の記録要求の先
頭、途中、又は最後尾のいずれであるかを示す状態識別
子205、記録データの長さ207、および記録データ
209とを含む。また、再生要求は、図3に示すよう
に、その要求が再生要求であることを示す要求信号30
1、及び再生データが存在するデータセット、データセ
ット内での再生データの位置等を指定する位置識別子3
03とを含んでいる。なお、本実施例では、記録要求内
の状態識別子として、一連の記録要求内での先頭、途
中、最後尾のそれぞれを示す識別子を用いているが、一
連の記録要求のうちの先頭、及び最後尾の記録要求を識
別できればよく、状態識別子としては、先頭及び最後尾
を示すもののみを用いてもよい。あるいは、状態識別子
として最後尾を示す識別子のみを用い、先頭、および途
中のものについては、その到着順で判断するようにする
ことも可能である。
【0018】図4には、磁気テープ記憶制御プログラム
18に基づいてCPU5が実行する処理のフローチャー
トを示す。
【0019】磁気テープ記憶制御プログラム18が起動
されると、まず、CPU5は、上位システム1から受信
した要求が記録要求か否か判定する(101)。
【0020】上位システム1からの要求が記録要求であ
れば、記録要求によって上位システムから転送されてき
た記録データを圧縮し(103)、この圧縮された記録
データをキャッシュメモリ23内の領域25に格納する
(105)。続いて、受信した記録要求の状態識別子2
05を参照して、記録要求が同一データセットに対する
一連の記録要求の先頭のものかどうか、即ち、状態識別
子205が先頭を示しているか否か判定する(10
7)。状態識別子205が先頭を示している場合には、
記憶データ設定完了フラグ19をオフにした後(10
9)、記録制御プログラム11が起動される(11
1)。さらに、受信した記録要求内の状態識別子205
を参照し、記録要求が最後尾のものかどうか、即ち、状
態識別子が最後尾を示しているか否か調べることによ
り、記録すべき全データの転送が完了したかどうかを判
定する(113)。記憶要求が最後尾でない場合には、
そのまま処理は終了し、次の要求の受信を待つ。一方、
受信した記憶要求が最後尾のもので、全データの転送が
完了した場合には、、記録データ設定完了フラグ19を
オンにして処理を終了する(115)。
【0021】ステップ101での判定の結果、受信した
要求が記録要求でないときには、要求が再生要求か否か
を判定する(117)。
【0022】要求が再生要求であれば、再生要求カウン
タ15に1を加算し(119)、再生完了フラグ21を
オフにする(121)。その後、再生制御プログラム1
3を起動する(123)。尚、再生要求カウンタ15の
初期値は0である。次に、上位システム1に転送すべき
再生データがキャッシュメモリ23に格納されていない
か判定する(125)。メモリ23に再生データが格納
されていなければ、所定期間待った後、ステップ125
に戻り、再度キャッシュメモリ23に再生データが格納
されていないか判定する(127)。
【0023】ステップ125においてキャッシュメモリ
23に格納されている再生データがあれば、キャッシュ
メモリ23内の再生データを読み出し、上位システム1
へ転送する(129)。上位システム1への転送が終わ
った再生データは、キャッシュメモリ23から削除され
る(131)。キャッシュメモリ23内の再生データを
全て転送したら、次に、再生完了フラグ21がオンか否
か判定する(133)。再生完了フラグ21がオフであ
る場合には、再生完了フラグ21がオンとなるまでステ
ップ125から131の処理が繰り返し実行される。ス
テップ133での判定の結果、再生完了フラグ21がオ
ンとなっていれば、再生要求カウンタ21を1減算し
(135)、再生データを格納するために割り当てられ
ていたていたキャッシュメモリ23内の領域25を開放
して処理を終了する(137)。
【0024】要求が記録、再生のいずれの要求でもなけ
れば、さらに、要求に応じた処理が行なわれる。本発明
は他の処理には直接関連していないので、その説明は省
略する。
【0025】図5は、記録制御プログラム11による処
理のフローチャートである。記録制御プログラム11
は、最初の記録要求の受信に応答して磁気テープ記憶制
御プログラム18より起動され、その処理はCPU5に
よって実行される。
【0026】記録制御プログラム11による処理では、
まず、キャッシュメモリ23内に格納された磁気テープ
に記録すべきデータ(記録データ)の量が測定される
(401)。CPU5は、キャッシュメモリ23に格納
された記録データの量に基づいて、単位時間当たりに磁
気テープに記録する記録データの量、即ち、磁気テープ
駆動装置27に指示する回転数を決める(403)。本
実施例では、磁気テープ駆動装置27に指示する回転数
の決定は、主メモリ7内に予め設けられた記録データ量
と回転数との対応表(図示せず)を参照して行なわれ
る。この対応表には、記録データの量の所定の範囲ごと
に、それに対応する回転数が設定される。
【0027】次にCPU5は、ステップ403で決定し
た回転数と、回転数レジスタ17に保持される現在の回
転数とを比べ、回転数を変更する必要があるか否かを判
定する(405)。回転数の変更が必要であれば、磁気
テープ駆動装置27の回転数制御装置29に変更すべき
回転数を通知し、主メモリ7内の回転数レジスタ17の
値を更新する(407)。回転数制御装置29では、回
転数変更の指示に従って回転体33、送り出しリール3
8a、及び巻き取りリール38bの回転数を制御する。
【0028】次に、ステップ409では、キャッシュメ
モリ23内に記録データが格納されているか否かを判定
する。キャッシュメモリ23内に記録データがなけれ
ば、続いて、記録データ設定完了フラグ19がオンか否
かを判定する(411)。記録データ設定完了フラグ1
9がオンであれば、上位システム1からの記録データの
転送が終了しており、かつ、上位システム1から転送さ
れた記録データは、全て磁気テープ35に記録されたこ
とになり、記録処理を終了する。
【0029】ステップ411での判定の結果、記録デー
タ設定完了フラグ19がオンでない場合は、上位システ
ム1からの記録要求が終結しておらず、継続して記録デ
ータが送られてくる。そこで、磁気テープ35を連続し
て走行させておくために、無効データを磁気テープ35
に記録する。つまり、この場合には、CPU5は、無効
データを予め決められた時間だけ磁気テープ35に記録
する(413)。無効データについては、特に規定しな
いが、再生時に無効データとして識別可能な形式のデー
タであれば、どのようなものを用いてもよい。例えば、
記録データにはないデータパターンを繰返したもの等を
無効データとして用いることができる。一定期間無効デ
ータが記録された後、キャッシュメモリ23内に予め決
められた一定量以上の記録データが格納されたか否か判
定する(415)。キャッシュメモリ23内に所定量以
上の記録データがなければ、処理411、413を繰り
返し、キャッシュメモリ23内の記録データが所定の量
に達するのを待つ。そして、キャッシュメモリ23内に
所定量以上の記録データが格納されたならば、ステップ
403に戻り、ステップ403以降の処理を繰り返す。
【0030】ステップ409での判定の結果、キャッシ
ュメモリ23内に記録データが存在するときには、ステ
ップ403で決定した回転数での記録に見合った量の記
録データをキャッシュメモリ23内から読み出し、信号
線43を介して磁気テープ駆動装置27の信号制御装置
34に送る(417)。信号制御装置34は、受け取っ
たデータを磁気ヘッド31a、bにより磁気テープ35
に記録する。磁気テープ駆動装置27に転送され、磁気
テープ35への記録が終了した記録データは、キャッシ
ュメモリ23から削除される(419)。CPU5は、
記録データを磁気テープ駆動装置27に転送した後、再
生要求カウンタ15が0か否かを調べる。即ち、上位シ
ステム1から送られてきた待ちの状態にある再生要求が
ないか判定する(421)。再生要求カウンタ15が0
であり、処理すべき再生要求がなければ、CPU5は前
回記録データの量を測定してから所定の時間が経過して
いるかどうか調べる。前回の記録データ量の測定から所
定時間経過していればステップ401に戻って、また、
所定時間経過していなければステップ409に戻り、磁
気テープ35への記録を繰り返す(433)。
【0031】ステップ421において、再生要求カウン
タが0である場合には、続けて、記録データ設定完了フ
ラグ19がオンか否かが判定される(423)。記録デ
ータ設定完了フラグ19がオンでなければ、上位システ
ム1からの記録要求が継続しているので、ステップ43
3に戻り、処理を継続する。一方、記録データ設定完了
フラグ19がオンの場合には、上位システム1からの記
録要求の転送は終了しており、キャッシュメモリ27内
の記録データの磁気テープへの記録を残すだけとなって
いる。そこで、この場合には、待たされている再生要求
を処理するために、残された記録データの記録を早く終
わらせるように処理が進められる。具体的には、ステッ
プ425においてキャッシュメモリ23内に記録データ
が存在するか否か判定し、存在しない場合には処理を終
了する。キャッシュメモリ23に記録データが残されて
いる場合には、磁気テープ駆動装置27に回転数を上げ
るよう指示を出す(427)。そして、キャッシュメモ
リ23内に残されている記録データが無くなるまでキャ
ッシュメモリ23内の記録データを磁気テープ駆動装置
27に順次転送して磁気テープ35に記録して処理を終
了する(429,431)。
【0032】以上説明した記録制御プログラム11によ
る処理のうち、ステップ421から431の処理は、上
位システム1からの記録要求の転送が終了した後、キャ
ッシュメモリ23に未記録の記録データが残っている間
に処理を待たされている再生要求がある場合に、この再
生要求に対する処理の着手を早く行なうためになされる
処理である。従って、このようなことを考慮せずにすむ
場合には、これらのステップにおける処理は省略するこ
ともできる。
【0033】次に、再生制御プログラム13による処理
のフローチャートを図6に示す。再生制御プログラム1
1は、再生要求の受信に応答して磁気テープ記憶制御プ
ログラム18より起動され、その処理はCPU5によっ
て実行される。
【0034】再生制御プログラム13による処理では、
まず、キャッシュメモリ23内に磁気テープから読み出
した再生データを格納するために利用できる空き領域の
サイズが測定される(501)。測定の結果より、空き
領域の有無を判定する(503)。空き領域が無い場合
には、磁気テープ駆動装置27内の回転数制御装置29
に回転停止を指示して、磁気テープの走行を停める(5
05)。そして、予め決められた期間だけ待った後、ス
テップ501以降の処理を再度実行する(507)。
【0035】ステップ503において、キャッシュメモ
リ23に空き領域があると判定されると、次に、その空
き領域のサイズに見合った磁気テープからの単位時間当
たりのデータ読み込み量、即ち、磁気テープ駆動装置2
7に指示する回転数が決定される(509)。回転数の
決定は、データの記録時と同様に、予め主メモリ内に設
けられている、空き領域サイズと回転数とを対応付けし
た対応表(図示せず)を参照して行なわれる。
【0036】ステップ511において、回転数が決定さ
れると、次に、回転数レジスタ17に保持されている現
在の回転数を参照して、回転数の変更が必要か否かが判
定される(511)。ステップ511の判定の結果、回
転数を変更する必要があると判定された時には、ステッ
プ509で決定した回転数を磁気テープの駆動装置27
の回転数制御装置29へ指示する(513)。回転数制
御装置29は、この指示を受け、回転体33の回転数、
及び磁気テープ35の走行速度を変更する。以上の処理
により回転体33の回転数、及び磁気テープ35の走行
速度が決まると、CPU5は、次に磁気テープ駆動装置
27内の信号制御装置34に磁気テープ35からのデー
タの再生を指示する(515)。信号制御装置34は、
この指示を受けると、磁気ヘッド31a、bを用いて磁
気テープよりデータを再生し、再生データを信号線45
を介してCPU5に転送する。このとき、データの読み
込みが完了していれば、信号制御装置34は再生データ
に替えてEOF(End of File)をCPU5に返す。C
PU5は、信号制御装置34からの応答があると、全て
のデータの再生が完了したかどうか、つまり、信号制御
装置34からEOFが返されたか否か判定する(51
6)。全てのデータの再生が完了している場合には、再
生完了フラグ21をオンにして処理を終了する(53
3)。ステップ516において、全てのデータの再生が
完了していないと判断されると、次に、磁気テープ駆動
装置27から転送されてきた再生データが無効データか
どうか判定する(517)。再生データが無効データで
なく、有効なものであれば、その再生データをキャッシ
ュメモリ23の領域25に格納する(525)。その
後、前回キャッシュメモリ23の空き領域を測定してか
ら予め定められた時間が経過しているか判定する。前回
キャッシュメモリ23の空き領域の測定から所定の時間
が経過していなければ、ステップ515に戻り磁気テー
プ35からのデータの再生を繰り返す。また、前回キャ
ッシュメモリ23の空き領域の測定から所定の時間が経
過している場合には、ステップ501に戻り、再度キャ
ッシュメモリ23の空き領域の測定、回転数の変更を行
なって磁気テープ35からのデータの再生を繰り返す
(537)。
【0037】ステップ517の判定の結果、磁気テープ
駆動装置27から転送された再生データが無効データで
ある場合には、CPU5は、磁気テープ駆動装置27の
回転数制御装置29に磁気テープ回転数の増加を指示す
る(519)。更に、CPU5は、データの再生を信号
制御装置34に指示し(521)、全てのデータの再生
が完了したか否か判定する(522)。全てのデータの
再生が完了していれば、ステップ533に進み、再生完
了フラグ21をオンにして処理を終了する。一方、全て
のデータの再生が完了していないときには、信号再生装
置34から転送された再生データが無効データか否か判
定する(523)。ここで読み出した再生データが無効
データであれば、ステップ521からの処理を繰り返し
実行する。再生データが無効データでなく有効なもので
あれば、その再生データをキャッシュメモリ23の領域
25に格納する(527)。そして、磁気テープ駆動装
置27の回転数制御装置29に回転数を元に戻すように
指示を出しステップ537以降の処理を実施する(52
9)。
【0038】以上、本発明の第1の実施例について説明
した。本実施例では、データの記録、再生時の回転数の
決定に、キャッシュメモリ内の記録データの量、あるい
は空き領域の大きさと回転数との対応表を用いている
が、対応表には回転数に替えて記録/再生速度を表わす
情報を用いてもよい。この場合には、対応表より得られ
た記録/再生速度を基に回転数を決定する。また、回転
数の決定には、このような対応表を用いる方法に限ら
ず、キャッシュメモリ内に存在する記憶データの量、あ
るいは、空き領域の大きさの変化の履歴を記録してお
き、その推移に応じて記録、再生時の回転数を決定する
等の方法を適用することができる。例えば、データ記録
時には、キャッシュメモリ内の記録データの量の推移を
参照し、それが増加(減少)傾向にある場合に、その増
加(減少)の割合に合わせて回転数を増加(減少)させ
ればよい。同様に、データ再生時には、空き領域の大き
さの推移を参照し、それが増加(減少)する傾向にあれ
ば、その増加(減少)の比率に合わせて回転数を増加
(減少)させればよい。
【0039】また、上述した実施例では、ステップ40
9においてキャッシュメモリ23内に記録データがない
場合、回転数を変更することなくステップ413で無効
データの記録を行なっているが、ステップ413に先立
って磁気テープ駆動装置に可能な範囲で最低の回転数を
指示するようにしてもよい。これにより、磁気テープ上
で無効データが記録される部分を少なくすることがで
き、磁気テープをより効率的に利用することが可能とな
る。
【0040】以上説明した実施例によれば、上述のよう
に、キャッシュメモリ内に格納された記録すべきデータ
の量に応じて磁気テープへの記録速度を調整している。
このため、上位システムからの要求によるデータ記録時
に、上位システムから送られてくる記録要求が断続的で
ある場合、あるいは上位システムと磁気テープ装置との
間のデータ転送性能が、磁気テープ装置内におけるキャ
ッシュメモリから磁気テープへの記録性能よりも遅い等
といった場合にも、磁気テープの走行を停止することな
く記録を続けることができる。さらに、キャッシュメモ
リ内に記録データが無くなった場合でも上位システムか
ら送られてくる記録データに替えて無効データを記録す
ることにより磁気テープの走行を停止させる必要がなく
なる。従って、本実施例によれば、磁気テープの走行停
止、及び再起動によるテープ疲労を極力回避できる。
【0041】また、本実施例によれば、磁気テープから
の再生時に、再生データを格納するために使えるキャッ
シュメモリ内の空き領域の大きさに応じて磁気テープか
らのデータの再生速度を調整している。このため、上位
システムと磁気テープ装置との間のデータ転送性能が、
磁気テープ装置における磁気テープからのデータの再生
性能よりも遅いといった場合でも、磁気テープの走行を
停止させずに連続的に磁気テープからのデータの再生を
行なうことができる。
【0042】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0043】図7は、本発明の第2の実施例による計算
機システムの構成図である。
【0044】本実施例では、図1における磁気テープ装
置2に替えて、ライブラリ装置601が上位システム1
に接続されている。図7において、各ライブラリ装置6
01内の各構成部分のうち、第1の実施例で説明した磁
気テープ装置2内の構成部分とほぼ同一の機能を有する
部分については、図1と同じ参照番号が付されている。
ライブラリ装置601は、磁気テープ記憶制御装置6
03、複数の磁気テープ駆動装置27a、27b、・・・
27c、磁気テープカートリッジを収納する磁気テープ
カートリッジ収納棚621、レール619a、619
b、及びレール619a、619bの上を移動し、磁気
テープカートリッジ収納棚621と各磁気テープ駆動装
置27の間で磁気テープカートリッジの搬送等を行なう
ハンドラ617a、617bとを含んで構成される。
【0045】磁気テープ記憶制御装置603は、第1の
実施例で説明した磁気テープ記憶制御装置3と同様に、
CPU5、キャッシュメモリ23、主メモリ7を含んで
構成される。主メモリ7には、磁気テープ記憶制御プロ
グラム605、記録制御プログラム607、及び再生制
御プログラム609が格納される。これらの制御プログ
ラムにより実施される処理は、第1の実施例とほぼ同様
であるが、細かい点で一部第1の実施例とは相違してい
る。これについては後で述べる。また、主メモリ7に
は、制御情報として、再生要求カウンタ15、回転数レ
ジスタ17、記録データ設定完了フラグ19、再生完了
フラグ21が設けられるこれらの制御情報の機能、用途
等は、第1の実施例におけるものと同様である。さら
に、本実施例では、I/O待ちフラグ611、駆動装置
待ちフラグ613が主メモリ7に設けられる。I/O待
ちフラグ611は、磁気テープ駆動装置27a、27
b、・・・27cのそれぞれに対応して、マウントされて
いる磁気テープカートリッジを使用するために待ちの状
態にあるI/O要求があるか否かを示す。また、駆動装
置待ちフラグ613は、使用する磁気テープカートリッ
ジをマウントするために、いずれかの磁気テープ駆動装
置が空くのを待っているI/O要求があるか否かを示
す。
【0046】磁気テープ駆動装置27a、27b、・・・
27cは、図7では、簡略化して表わされているが、第
1の実施例で説明した磁気テープ駆動装置27と同様の
構成を有している。磁気テープ記憶制御装置と磁気テー
プ駆動装置27a、27b、・・・27cとを接続する各
種の信号線については、図7では、信号線615として
まとめて示している。
【0047】図8、及び図9には、本実施例で上位シス
テム1からライブラリ装置601に送られる記録要求、
及び再生要求のフォーマットを示す図である。図8にお
いて、要求記号201、位置識別子203、状態識別子
205、記録データ長207及び記録データ209に
は、図2において、同一の参照番号が付されている部分
の情報と同一の情報が保持される。これらの情報の役割
については、第1の実施例と同様であり、ここでは説明
を省略する。本実施例では、上位システムからの記録要
求に新たに磁気テープ識別子801が含まれる。磁気テ
ープ識別子は、記録データ209を記録すべき磁気テー
プを収納した磁気テープカートリッジ37を特定するた
めに用いられる。図9において、要求記号301及び位
置識別子303は、図3において同一の参照番号が付さ
れた部分と同一の情報を保持する部分であり、その役割
等は第1の実施例と同様であるので、ここでは説明を省
略する。本実施例において再生要求に新たに含まれるこ
ととなった磁気テープ識別子901は、再生しようとす
るデータが記録されている磁気テープを収納した磁気テ
ープカートリッジ37を特定するために用いられる。
【0048】次に、磁気テープ記憶制御装置603のC
PU5が磁気テープ記憶制御プログラム605、記憶制
御プログラム607、再生制御プログラム609を実行
することによりなされる処理について説明する。
【0049】図10は、本実施例における磁気テープ記
憶制御プログラム605により実施される処理のフロー
チャートである。磁気テープ記憶制御装置605により
実施される処理は、第1の実施例の磁気テープ記憶制御
プログラム18による処理とほぼ同様である。図10に
示す各ステップのうち、図4に示す各ステップと同一の
参照番号が付されたステップにおける処理は、図4によ
り説明した処理と同じであり、ここではその説明は省略
し、図4に示す処理と異なる部分についてのみ説明す
る。
【0050】本実施例における磁気テープ記憶制御プロ
グラム605による処理は、記録制御プログラム607
の起動(ステップ115)、および再生制御プログラム
609の起動(ステップ123)の実施に先立って、記
録要求、あるいは再生要求を処理するために、複数ある
磁気テープ駆動装置の1つを割り当てる処理が実施され
る(ステップ701、702)。ステップ701及び7
02では同一の処理が行なわれる。以下、ステップ70
1及び702で実施される磁気テープ駆動装置割り当て
処理について説明する。
【0051】図11は、磁気テープ駆動装置割当て処理
における処理の詳細を示すフローチャートである。図1
1において、ステップ1001では、上位システム1か
ら送られてきた記録要求、あるいは再生要求に含まれる
磁気テープ識別子801、または901を参照し、磁気
テープ識別子に対応する磁気テープカートリッジ37が
磁気テープ駆動装置27a、27b、・・・27cのいず
れかにマウントされているかどうか判定する。なお、磁
気テープカートリッジ37が、現在、磁気テープ駆動装
置27a、27b、・・・27c及び収納棚621のどこ
に存在しているかという所在管理の方法、及びその磁気
テープカートリッジが使用中かどうかという状態管理の
方法については、従来のライブラリ装置で行われている
方法をそのまま適用することができる。本発明はこれら
の管理方法により影響を受けるものではなく、ここでは
その詳細な説明は省略する。
【0052】ステップ1001の判定の結果、目的の磁
気テープカートリッジ37が磁気テープ駆動装置27
a、27b、・・・27cのいずれかにマウントされてい
る場合には、その磁気テープカートリッジが他の要求に
より使用中であるか否か判定する(1003)。ステッ
プ1003での判定の結果、目的の磁気テープカートリ
ッジ37が既にいずれかの磁気テープ駆動装置にマウン
トされており、かつ、他の要求の処理で使用中でないこ
とが確認できたときには、I/O待ちフラグ613を初
期化(オフ)して、図10のステップ115(あるいは
ステップ123)に進む。ステップ1003の判定結果
がYESならば、その磁気テープカートリッジに対する
他の要求による処理が終わるまで待つ必要が有る。この
ため、この場合は、その磁気テープ駆動装置に対応する
I/O待ちフラグ611をオンにする(ステップ100
5)。その後、所定の時間が経過するのを待ってステッ
プ1101から再度処理を行なう(1011)。
【0053】ステップ1001での判定結果がNOであ
れば、目的とする磁気テープカートリッジ37は収納棚
621に存在することになる。そこで、所望の磁気テー
プカートリッジ37をマウントする磁気テープ駆動装置
を割り当てるため、磁気テープ駆動装置27a、27
b、・・・27cの中に使われていないものがあるか調べ
る(1007)。全ての磁気テープ駆動装置27a、2
7b、・・・27cが使用中である場合には、いずれかの
磁気テープ駆動装置の使用が終わるまで待つ必要が有
る。そこで、ステップ1009において駆動装置待ちフ
ラグ613をオンにした後、ステップ1101に進み所
定の時間待った後、再度ステップ1001から処理を行
なう。
【0054】ステップ1007において、使われていな
い磁気テープ駆動装置(例えば、とする)があれば、そ
の磁気テープ駆動装置27aに既にマウントされている
磁気テープカートリッジ37aがあるかどうか調べる
(1013)。既にマウントされている磁気テープカー
トリッジがなければステップ1017に進む。一方、既
にマウントされている磁気テープカートリッジが存在す
る場合には、目的とする磁気テープカートリッジ37を
マウントするため、ハンドラ617aあるいは617b
に、マウントされている磁気テープカートリッジをデマ
ウントし、収納棚621に移すように指示する(ステッ
プ1015)。ステップ1017では、上位システム1
から指定された磁気テープ識別子801または901に
対応する磁気テープカートリッジを磁気テープ駆動装置
27にマウントするようハンドラ617a、または61
7bに指示する。
【0055】最後に、磁気テープ駆動装置27aに対応
する駆動装置待ちフラグ613を初期化して、図10の
ステップ115(あるいはステップ123)に進む(1
021)。
【0056】次に、記録制御プログラム607、及び再
生制御プログラム609による処理について説明する。
記録制御プログラム607、及び再生制御プログラム6
09は、図5、及び6を参照して説明した第1の実施例
の記録制御プログラム11及び再生制御プログラム13
に対応し、その処理は、第1の実施例で説明した処理と
ほぼ同じであって、図5及び図6に示すフローチャート
に従って進められる。ただし、本実施例では、ステップ
403(図5)及びステップ509(図6)で実施され
る回転数の決定の方法が実施例1と多少異なっている。
本実施例では、磁気テープ駆動装置27a、27b、・・
・27cの空きを待っているI/O要求、あるいは、現
I/O要求で使用中の磁気テープカートリッジを使用す
るために現I/O要求の終了を待たされている他のI/
O要求がある場合に、処理中のI/O要求を早期に終わ
らせ、処理を待されている他のI/O要求の待ち時間を
できるだけ短くするように回転数が決定される。以下、
第1の実施例とは異なる回転数の決定方法について詳細
に説明し、第1の実施例と共通する他の部分で実施され
る処理については説明を省略する。
【0057】図12は、本実施例において図5のステッ
プ403で実施される処理の詳細なながれを示すフロー
チャートである。まず、現在使っている磁気テープ駆動
装置27aに対応するI/O待ちフラグ611、及び駆
動装置待ちフラグ613を参照し、駆動装置の空きを待
っている他のI/O要求が存在するか調べる(110
1)。ステップ1101における判定の結果、駆動装置
の空きを待っているI/O要求がない場合には、次に、
キャッシュメモリ23内に格納されている記録データの
量が多いかどうか判定する(ステップ1111)。キャ
ッシュメモリ23内に格納されている記録データの量が
多い場合には、キャッシュメモリ23に格納される記録
データがなるべくなくならないような範囲で、記録処理
を早く終わらせるために回転数を "中速”と決める(1
113)。一方、キャッシュメモリ23内に格納されて
いる記録データの量がそれほど多くない場合には、キャ
ッシュメモリ23に格納される記録データの減少を遅く
らせるために回転数を "低速”と決める(ステップ11
15)。
【0058】ステップ1101において、駆動装置の空
きを待っているI/O要求が存在するならば、キャッシ
ュメモリ23内に格納されている記録データの量が多い
かを判定する(ステップ1103)。記録データの量が
多い場合には、現在処理中のI/O要求の処理を終わら
せることを優先して、回転数を "高速”とする(110
9)。ステップ1103の判定において、キャッシュメ
モリ23内の記録データの量がそれほど多くないと判定
された場合には、次に、記録データ設定完了フラグ19
がオンとなっているか否か調べる(1105)。記録デ
ータ設定完了フラグ19がオンとなっていれば、上位シ
ステム1からの継続する記録要求はなく、キャッシュメ
モリ23に格納されている記録データを磁気テープ35
に記録するだけであるので、ステップ1109に進み、
回転数を "高速”に決定する。一方、記録データ設定完
了フラグ19がオフの場合には、I/O要求の処理をな
るべく早く終わらせると共に、継続する記録要求により
上位システム1から送られてくる新たな記録データがキ
ャッシュメモリ23内に格納される前に、キャッシュメ
モリ23内の記録データ25がなくなり無効データを記
録する必要がなるべく生じないように、回転数を "中
速”と決める(ステップ1107)。
【0059】ステップ1111とステップ1103にお
いて、記録データの量の多い、少ないの判定の基準とな
る記録データ量は、キャッシュメモリ23の全容量、磁
気テープ駆動装置の数、上位システムからの記録データ
の転送性能、磁気テープ駆動装置が設定可能な回転数や
記録性能等のパラメタに基づいて予め設定しておく。
【0060】図13は、本実施例において図6のステッ
プ509で実施される処理の詳細なながれを示すフロー
チャートである。まず、現在使っている磁気テープ駆動
装置27aに対応するI/O待ちフラグ611、及び駆
動装置待ちフラグ613を参照し、駆動装置の空きを待
っている他のI/O要求が存在するか調べる(120
1)。ステップ1201における判定の結果、駆動装置
の空きを待っているI/O要求がない場合は、次に、現
在処理中のI/O要求で使用可能なキャッシュメモリ2
3内の空き領域が十分にあるかどうか調べる(ステップ
1207)。キャッシュメモリ23内に空き領域が十分
ある場合には、現在処理中のI/O要求のために、キャ
ッシュメモリ23内の領域25を多目に割当て、回転数
を "中速”に決定する(1209)。一方、キャッシュ
メモリ23内に空き領域が十分ない場合には、現在処理
中のI/O要求のために使用するキャッシュメモリ23
内の領域25を少なめにして、回転数を "低速”と決め
る(ステップ1211)。
【0061】ステップ1201において、駆動装置の空
きを待っているI/O要求が存在する場合にも、やは
り、現在処理中のI/O要求で使用可能なキャッシュメ
モリ23内の空き領域が十分にあるかどうか調べる(ス
テップ1203)。空き領域が十分ある場合には、現在
処理中のI/O要求の処理を終わらせるために、使用す
る領域を多くし、回転数を "高速”とする(120
5)。ステップ1203の判定において、空き領域が十
分にないと判定された場合には、ステップ1209に進
み、現在処理中のI/O要求のために、キャッシュメモ
リ23内の領域25を多目に割当て、回転数を "中速”
に決定する。
【0062】ステップ1203とステップ1207にお
いて、判断の基準となる空き領域の大きさは、キャッシ
ュメモリ23の全容量、磁気テープ駆動装置の数、上位
システムへの再生データの転送性能、磁気テープ駆動装
置が設定可能な回転数や再生性能等のパラメタに基づい
て予め設定しておく。
【0063】本実施例によれば、磁気テープ駆動装置の
使用を待っている他のI/O要求が存在する場合に、キ
ャッシュメモリに格納された記録データの量や再生デー
タを格納するキャッシュメモリの空き領域の大きさを考
慮して、磁気テープ駆動装置の回転数を上げ、現在実行
中のI/O要求を早期に終了させて他のI/O要求の待
ち時間を減らすことが出来る。また、ある磁気テープ駆
動装置に関して、実行中のI/O要求の終了を待ってい
る他のI/O要求が存在しない場合には、現在実行中の
I/O要求に対するキャッシュの割り当て量を減らして
いるので、これにより使用可能となる空き領域を他の磁
気テープ駆動装置のために割り当てることができ、キャ
ッシュメモリをより有効に利用することができる。例え
ば、他の磁気テープ駆動装置において、ある磁気テープ
カートリッジからデータを再生中に、同一の磁気テープ
カートリッジへの新たな記録要求があった場合には、そ
の再生処理が終了するまで新たな記録要求を処理するこ
とができない。このような場合に、待たされているI/
O要求のない磁気テープ駆動装置で行なわれているI/
O要求の処理に割り当てる領域を減らし、これを待たさ
れているI/O要求がある磁気テープ駆動装置に割当
て、この磁気テープ駆動装置の回転数を上げ、再生処理
を早く終わらせることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればよ
れば、磁気テープ記憶装置の記録、再生時のテープ走行
の速度が、キャッシュメモリ内の記録データ量、あるい
は空き領域の大きさに応じて調整される。これにより、
記録、再生時における磁気テープの走行停止及び再起動
によるテープ疲労を極力回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における計算機システムの構成図
である。
【図2】上位システムから磁気テープ記録制御装置へ送
られる記録要求の論理構成図である。
【図3】上位システムから磁気テープ記録制御装置へ送
られる再生要求の論理構成図である。
【図4】磁気テープ記憶制御プログラムのフローチャー
トである。
【図5】記録制御プログラムのフローチャートである。
【図6】再生制御プログラムのフローチャートである。
【図7】第2の実施例2における計算機システムの構成
図である。
【図8】上位システムから磁気テープ記録制御装置へ送
られるの記録要求の論理構成図である。
【図9】上位システムから磁気テープ記録制御装置へ送
られる再生要求の論理構成図である。
【図10】磁気テープ記憶制御プログラムのフローチャ
ートである。
【図11】磁気テ−プ駆動装置割り当て方法を示すフロ
ーチャートである。
【図12】データ記録時の回転数決定方法を示すフロー
チャートである。
【図13】データ再生時の回転数決定方法を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…上位システム、2…磁気テープ装置、3…磁気テー
プ記憶制御装置、5…CPU、7…主メモリ、23…キ
ャッシュメモリ、27…磁気テープ駆動装置、35…磁
気テープ、37…カセット、621…磁気テープカート
リッジ収納棚。
フロントページの続き (72)発明者 柴田 隆 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内 (72)発明者 菅 厚夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 嶋村 伸子 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所情報システム開発本部 内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データを記録/再生するためのヘッドと、
    該ヘッドにより記録/再生されるデータを一時的に保持
    するメモリを有し、テープ状の記憶媒体を装着して上位
    システムからのデータの記録/再生の要求に応じ前記記
    憶媒体を前記ヘッドに対して相対的に移動させてデータ
    の記録/再生を行なう磁気テープ装置の記憶制御方法に
    おいて、前記メモリへのデータの格納状況をチェック
    し、前記データの格納状況に応じて磁気テープへのデー
    タの記録/再生の速度を決定し、前記決定した記録/再
    生速度によりデータの記録/再生を行なうことを特徴と
    する記憶制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の記憶制御方法において、さ
    らに、実行中の記録/再生要求の処理が完了するのを待
    っている他の記録/再生要求の有無をチェックするステ
    ップを含み、前記データの記録/再生の速度を決定する
    ステップは、前記データの格納状況及び前記他の記録/
    再生要求の有無に応じて前記データの記録/再生速度を
    決定することを特徴とする記憶制御方法。
  3. 【請求項3】上位システムからのデータの記録要求に応
    じテープ状の記憶媒体を該記憶媒体にデータを記録する
    ためのヘッドに対して相対的に移動させてデータの記録
    を行なう磁気テープ装置であって、前記記憶媒体に記録
    すべきデータを一時的に保持するメモリを有する磁気テ
    ープ装置の記憶制御方法において、前記上位装置からの
    記録要求に応じて、該記録要求により転送される記録デ
    ータを前記メモリに格納し、前記メモリに格納された前
    記記録データの量を測定し、該測定の結果求められた記
    録データの量に応じて前記記憶媒体と前記ヘッドとの間
    の記録速度を決定し、前記決定した相対速度に応じた記
    録速度で前記メモリに格納された記録データを前記記憶
    媒体上に記録することを特徴とする記憶制御方法。
  4. 【請求項4】前記記録ステップは、前記メモリ内に記録
    データがない場合に、前記記録データとの判別が可能な
    無効データを前記記録媒体上に記録することを特徴とす
    る請求項3記載の記憶制御方法。
  5. 【請求項5】前記無効データの記録は、前記記録速度を
    最低にして行なわれることを特徴とする請求項4記載の
    記憶制御方法。
  6. 【請求項6】前記記録データの量の測定、及び記録速度
    の決定は、予め定められた時間間隔をおいて実行される
    ことを特徴とする請求項3記載の記憶制御方法。
  7. 【請求項7】前記記録速度は、前記メモリ内の記録デー
    タの量と前記記録速度に対応する情報との予め与えられ
    た対応関係に基づいて決定されることを特徴とする請求
    項6記載の記憶制御方法。
  8. 【請求項8】前記決定するステップは、前記測定の結果
    もとめられた記録データの量を記録するステップと、該
    記録された記録データの量の推移の状態に応じて前記記
    録速度を決定するステップを含むことを特徴とする請求
    項6記載の記憶制御方法。
  9. 【請求項9】前記記録速度は、前記記録データの量の推
    移が増加傾向にある場合、前記記録速度を増加させるよ
    うに決定されることを特徴とする請求項8記載の記憶制
    御方法。
  10. 【請求項10】前記記録速度は、前記記録データの量の
    推移が減少傾向にある場合、前記記録速度を減少させる
    ように決定されることを特徴とする請求項8記載の記憶
    制御方法。
  11. 【請求項11】上位システムからのデータの再生要求に
    応じテープ状の記憶媒体を該記憶媒体からデータを再生
    するためのヘッドに対して相対的に移動させてデータの
    再生を行なう磁気テープ装置であって、前記記憶媒体か
    ら再生した再生データを一時的に保持するメモリを有す
    る磁気テープ装置の記憶制御方法において、前記記憶媒
    体から再生した再生データを格納するために利用可能な
    前記メモリ内の領域の大きさを測定し、該測定の結果求
    められた領域の大きさに応じて前記記憶媒体からのデー
    タの再生速度を決定し、前記決定した再生速度により前
    記記憶媒体からデータを再生し、前記再生ステップで再
    生され、前記上位システムに転送すべき再生データを前
    記メモリに格納し、前記メモリに格納された前記再生デ
    ータを前記上位システムに転送することを特徴とする記
    憶制御方法。
  12. 【請求項12】前記再生ステップは、前記記憶媒体から
    再生したデータが無効データであるか否か判定し、該判
    定の結果、前記再生したデータが無効データであるとき
    は、該無効データが継続する間、前記再生速度を最高に
    して前記記憶媒体からのデータの再生を行なうことを特
    徴とする請求項11記載の記憶制御方法。
  13. 【請求項13】前記領域の大きさの測定、及び記録速度
    の決定は、予め定められた時間間隔をおいて実行される
    ことを特徴とする請求項11記載の記憶制御方法。
  14. 【請求項14】前記記録速度は、前記再生データを格納
    するために利用可能な前記メモリ内の領域の大きさと前
    記再生速度に対応する情報との予め与えられた対応関係
    に基づいて決定される請求項13記載の記憶制御方法。
  15. 【請求項15】請求項13記載の記憶制御方法におい
    て、前記決定するステップは、前記測定の結果もとめら
    れた再生データを格納するために利用可能な前記メモリ
    内の領域の大きさを記録するステップと、該記録された
    再生データを格納するために利用可能な前記メモリ内の
    領域の大きさの推移の状態に応じて前記再生速度を決定
    するステップを含むことを特徴とする記憶制御方法。
  16. 【請求項16】前記再生速度は、前記再生データを格納
    するために利用可能な前記メモリ内の領域の大きさが増
    加傾向にある場合、前記再生速度を増加させるように決
    定されることを特徴とする請求項15記載の記憶制御方
    法。
  17. 【請求項17】前記再生速度は、前記再生データを格納
    するために利用可能な前記メモリ内の領域の大きさがが
    減少傾向にある場合、前記記再生速度を減少させるよう
    に決定される請求項15記載の記憶制御方法。
  18. 【請求項18】前記記憶媒体上へのデータの記録は、ヘ
    リカルスキャン方式で行なわれていることを特徴とする
    請求項3乃至17記載の記憶制御方法。
  19. 【請求項19】データが記録される磁気テープを収納し
    た複数のカートリッジを収納する収納棚と、該収納棚に
    収納されるカートリッジをマウントし、該カートリッジ
    内の磁気テープへのデータの記録/再生を行なう複数の
    磁気テープ駆動装置と、該複数の駆動装置と前記収納棚
    の間で前記カートリッジの搬送を行なうハンドラと、前
    記磁気テープから再生したデータ及び前記磁気テープに
    記憶すべきデータを一時的に保持するメモリと、上位シ
    ステムからのデータの記録/再生要求に応じて前記ハン
    ドラ及び前記磁気テープ駆動装置を制御して前記磁気テ
    ープへのデータの記録/再生を行なう記憶制御装置とを
    含むライブラリ装置の記憶制御方法において、上位シス
    テムからのデータの記録/再生要求に応じて前記磁気テ
    ープ駆動装置の中から前記記録/再生要求の処理に用い
    る磁気テープ駆動装置を選択し、前記ハンドラを制御し
    て、該選択した磁気テープ駆動装置に前記記録/再生要
    求によりデータの記録/再生を行なう磁気テープを収納
    したカートリッジをマウントし、前記メモリ内の前記記
    録/再生要求で使用可能な領域へのデータの格納状況、
    及び少なくとも前記記録/再生要求の処理が完了するの
    を待っている他の記録/再生要求の有無をチェックし、
    前記チェックの結果に応じて前記選択した磁気テープ駆
    動装置でのデータの記録/再生速度を決定し、前記決定
    した記録/再生速度により前記選択した磁気テープ駆動
    装置でのデータの記録/再生を行なうことを特徴とする
    記憶制御方法。
  20. 【請求項20】前記チェック及び記録/再生速度の決定
    は、予め定められた時間間隔をおいて実行されることを
    特徴とする請求項19記載の記憶制御方法。
  21. 【請求項21】前記決定された記録/再生速度に基づい
    て、前記メモリ内の領域を前記記録/再生要求の処理の
    ために割り当てることを特徴とする請求項19記載の記
    憶制御方法。
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