JPH06202807A - 文字入力表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マウスの動きに合わせて表示器の文字表示を
変化させて、目的の文字が表示されたところでマウスボ
タンをクリックすることで文字の入力を行う。 【構成】 ポインティングデバイス情報管理部２からの
マウス位置情報12に応じて表示器４に表示している未決
定入力文字表示の表示文字を変化させ、前記ポインティ
ングデバイス情報管理部２からのマウスボタン情報13か
らマウスボタンＡ９が押されたことを検出して、そのと
きの前記未決定入力文字表示を入力文字として前記表示
器に表示する。また、前記マウスボタン情報13からマウ
スボタンＢ10が押されたことを検出して、前記未決定入
力文字表示用の文字コード表を、平仮名用対応表配列６
と英数字用対応表配列７の間で切り替えることにより、
未決定入力文字を選択する。このように、マウス等のポ
インティングデバイスの動きに合わせて入力文字の表示
を変化させることで、入力文字の選択を可能とし、目的
の文字が表示された時点でマウスのボタンを押すことに
より、入力文字を決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、キーボードなしに文字
入力を行うことができる文字入力表示装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータは小型化が進み、携
帯型のコンピュータやワードプロセッサも出現するに到
っており、これらの携帯型のコンピュータにおいては、
キーボードも小型化する方向にある。また、表示器に仮
想のキーボードを表示し、マウス等のポインティングデ
バイスを用いて入力文字を指定する装置も存在する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キーボ
ードを小型化した場合、キー自体が小さくなり、操作性
が悪化するという欠点があった。また、表示器に仮想キ
ーボードを表示する方式においても、表示器自体が小型
になった場合、表示器上の仮想キーボードの文字が見づ
らいという視認性の欠点があり、実用的でなかった。

【０００４】本発明はこのような欠点を解消し、キーボ
ードなしに文字入力を行うことのできる文字入力表示装
置の操作性と視認性の向上を図ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、マウス等のポ
インティングデバイスのマウス部と、前記マウス部から
のマウス位置情報とマウスボタンＡとマウスボタンＢの
各マウスボタン情報を管理するポインティングデバイス
情報管理部と、表示器と、これらの動作を制御するＣＰ
Ｕ部と、前記マウス位置情報に対応して前記未決定入力
文字表示の表示文字を決めるための、平仮名用対応表配
列と英数字用対応表配列を備える。

【０００６】

【作用】本発明によれば、ポインティングデバイス情報
管理部からのマウス位置情報に応じて表示器に表示して
いる未決定入力文字表示の表示文字を変化させ、前記ポ
インティングデバイス情報管理部からのマウスボタン情
報からマウスボタンＡが押されたことを検出して、その
ときの前記未決定入力文字表示を入力文字として前記表
示器に表示する。

【０００７】また、前記マウスボタン情報からマウスボ
タンＢが押されたことを検出して、前記未決定入力文字
表示用の文字コード表を、平仮名用対応表配列と英数字
用対応表配列の間で切り替えることにより、未決定入力
文字を選択する。

【０００８】このように、マウス等のポインティングデ
バイスの動きに合わせて入力文字の表示を変化させるこ
とで、入力文字の選択を可能とし、目的の文字が表示さ
れた時点で、マウスのボタンを押すことにより、入力文
字を決定することができる。

【０００９】

【実施例】本発明の一実施例における文字入力表示装置
を、図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の一
実施例における文字入力表示装置の機能ブロック図であ
る。

【００１０】図１において、１はマウス部で、マウスボ
タンＡ９とマウスボタンＢ10を備え、マウス位置情報12
とマウスボタン情報13をポインティングデバイス情報管
理部２に伝える。ポインティングデバイス情報管理部２
は、前記マウス位置情報12とマウスボタン情報13をＣＰ
Ｕ部３へ伝える。ここで、マウス位置情報12は、マウス
Ｘ座標21とマウスＹ座標22で構成され、マウスＸ座標21
は１〜10までの整数値をとり、マウスＹ座標22は１〜５
までの整数値をとる。マウスボタン情報13は、マウスボ
タンＡ９，マウスボタンＢ10ともに押されていないと
０、マウスボタンＡ９が押されていると１、マウスボタ
ンＢ10が押されていると２、マウスボタンＡ９とマウス
ボタンＢ10が両方押されていると３の値をとる。

【００１１】前記ＣＰＵ部３は、図３および図４のフロ
ーチャートに従って論理判断，演算を行う。

【００１２】４は表示器で表示メモリー16の内容をキャ
ラクタージェネレータ17を通して、ＡＳＣＩＩコードが
文字表示に変換された文字が、表示器４に表示される。

【００１３】５は入力文字表示位置記憶部で、次に入力
した文字を表示メモリー16へ設定するアドレスを記憶し
ている。

【００１４】６は平仮名用対応表配列で平仮名の文字コ
ードが格納されており、表１に平仮名用対応表配列の文
字コードと格納位置を“文字コード／格納位置”の順番
で示す。

【００１５】７は英数字用対応表配列で英数字の文字コ
ードが格納されており、表２に英数字用対応表配列の文
字コードと格納位置を“文字コード／格納位置”の順番
で示す。

【００１６】

【表１】

【００１７】

【表２】

【００１８】８は文字コード種別記憶部で、表示する文
字のコード表に平仮名用対応表配列６を使っている場合
は０を記憶し、英数字用対応表配列７を使っている場合
は１を記憶している。

【００１９】18は文字コード表コード位置記憶部で、平
仮名用対応表配列６の文字コードの格納位置の平仮名コ
ード位置23と、英数字用対応表配列７の文字コードの格
納位置の英数字コード位置24を記憶している。

【００２０】図２は図１に示す表示器４の表示画面20の
説明図で、文字の表示を行う。図２において、11は未決
定入力文字表示で、入力文字の選択途中の文字表示を行
う。14は補助入力ウィンドウで、表示メモリー16のアド
レスＡ〜Ｉの文字の表示を行う。15は確定文字表示で、
入力された文字の表示を行う。その他、25ないし33は入
力文字の各アドレスＡ〜Ｉの表示位置を示す。

【００２１】次に、図３および図４のフローチャートに
従って、本発明の一実施例における文字入力表示装置の
動作の説明を行う。

【００２２】まず、入力文字表示位置記憶部５に表示メ
モリー16の先頭アドレスをセットする(Ｓ１)。平仮名コ
ード位置23と英数字コード位置24とを文字コード表コー
ド位置記憶部18に設定する(Ｓ２)。文字コード種別記憶
部８を０にする(Ｓ３)。

【００２３】文字コード種別記憶部８が０かどうかの判
定を行い(Ｓ４)、０の場合は(Ｓ７)の平仮名用対応表配
列６の制御に移し、０でない場合は(Ｓ５)の英数字用対
応表配列７の制御に移す。

【００２４】(Ｓ５)では、英数字用対応表配列７の英数
字コード位置24の文字コードを表示メモリー16の入力文
字表示位置記憶部５に示されたメモリーへ格納する。結
果的に図２の未決定入力文字表示11の表示が行われる。

【００２５】(Ｓ６)では、表示メモリー16のアドレスＡ
〜Ｉ(図２参照)に、それぞれ英数字用対応表配列７の英
数字コード位置24−8（英数字コード位置24に記憶され
ている値から８を引く(24−8で示す。以下同様)），英
数字コード位置24−7，英数字コード位置24−6，英数字
コード位置24−1，英数字コード位置24(±で加減算せ
ず)，英数字コード位置24＋1(英数字コード位置24に記
憶されている値に１を加える(24＋1で示す。以下同
様))，英数字コード位置24＋6，英数字コード位置24＋
7，英数字コード位置24＋8の文字コードを設定する。結
果的に図２の補助入力ウィンドウ14の表示を行い、図４
の(Ｓ９)へ制御を移す。

【００２６】(Ｓ７)では、平仮名用対応表配列６の平仮
名コード位置23の文字コードを表示メモリー16の入力文
字表示位置記憶部５に示されたメモリーへ格納する。結
果的に図２の未決定入力文字表示11の表示が行われる。

【００２７】(Ｓ８)では、表示メモリー16のアドレスＡ
〜Ｉ(図２参照)に、それぞれ平仮名用対応表配列６の平
仮名コード位置23−8，平仮名コード位置23−7，平仮名
コード位置23−6，平仮名コード位置23−1，平仮名コー
ド位置23，平仮名コード位置23＋1，平仮名コード位置2
3＋6，平仮名コード位置23＋7，平仮名コード位置23＋8
の文字コードを設定する。結果的に図２の補助入力ウィ
ンドウ14の表示を行い、図４の(Ｓ９)へ制御を移す。

【００２８】図４の(Ｓ９)では、ポインティングデバイ
ス情報管理部２からのマウスボタン情報13の値を調べ、
マウスボタン情報13の値が１の場合は(Ｓ11)へ制御を移
し、１以外の場合は(Ｓ10)へ制御を移す。

【００２９】(Ｓ10)では、前記マウスボタン情報13の値
が２かどうかを調べ、マウスボタン情報13の値が２の場
合は(Ｓ12)へ制御を移し、２以外の場合は(Ｓ15)へ制御
を移す。

【００３０】(Ｓ11)では、入力文字表示位置記憶部５の
値を１増加させ、結果として図２の確定文字表示15が表
示され、(Ｓ15)へ制御を移す。

【００３１】(Ｓ12)では、文字コード種別記憶部８の値
を１増加させ、(Ｓ13)で、その値が２になったかどうか
を判断し、２になった場合は文字コード種別記憶部８の
値を０とし(Ｓ14)、(Ｓ15)へ制御を移し、２でなかった
場合は何もしないで(Ｓ15)へ制御を移す。結果として、
(Ｓ10)，(Ｓ12)，(Ｓ13)，(Ｓ14)で、マウスボタンＢ10
が押される度に、文字コード種別記憶部８の内容が０と
１で交互に入れ替わる。

【００３２】(Ｓ15)では、文字コード表コード位置記憶
部18の値にマウスＸ座標21の値を７倍し、マウスＹ座標
22の値を加える。結果として、文字コード表コード位置
記憶部18の値は、８〜12，15〜19，22〜26，29〜33，36
〜40，43〜47，50〜54，57〜61，64〜68，71〜75の値の
いずれかをとることになる。

【００３３】(Ｓ16)では、文字コード種別記憶部８の値
が１かどうかを調べ、１の場合は (Ｓ17)へ制御を移
し、１でない場合は、図３の(Ｓ４)へ制御を戻す。

【００３４】(Ｓ17)では、文字コード表コード位置記憶
部18の値が61を越えているかどうか調べ、61を越えてい
ない場合は(Ｓ４)へ制御を戻す。61を越えている場合は
(Ｓ18)へ制御を移す。この(Ｓ18)では、文字コード表コ
ード位置記憶部18の値を61にする。結果として(Ｓ16)〜
(Ｓ18)で、英数字用対応表配列７の表示を図２の補助入
力ウィンドウ14に行っている場合、文字コード表コード
位置記憶部18の値が、配列からはずれないように作用す
る。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の文字入力
表示装置は、小型の表示器を持った文字入力表示装置に
おいて、キーボードを用いることなく、文字の入力作業
をマウス部の操作のみで行うことができるので、操作性
および視認性が著しく向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における文字入力表示装置の
機能ブロック図である。

【図２】図１の表示器における表示画面の説明図であ
る。

【図３】本発明の一実施例における文字入力表示装置の
制御手段のフローチャートである。

【図４】本発明の一実施例における文字入力表示装置の
制御手段のフローチャートである。

【符号の説明】

１…マウス部、 ２…ポインティングデバイス情報管理
部、 ３…ＣＰＵ部、４…表示器、 ５…入力文字表示
位置記憶部、 ６…平仮名用対応表配列、 ７…英数字
用対応表配列、 ８…文字コード種別記憶部、 ９…マ
ウスボタンＡ、10…マウスボタンＢ、 11…未決定入力
文字表示、 12…マウス位置情報、13…マウスボタン情
報、 14…補助入力ウィンドウ、 15…確定文字表示、
16…表示メモリー、 17…キャラクタージェネレー
タ、 18…文字コード表コード位置記憶部、 20…表示
画面、 21…マウスＸ座標、 22…マウスＹ座標、 23
…平仮名コード位置、 24…英数字コード位置、 25〜
33…アドレスＡ〜Ｉの表示位置。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 マウス位置情報およびマウスボタン情報
   を出力するマウス部と、前記マウス部からのマウス位置
   情報およびマウスボタンＡとＢのマウスボタン情報を管
   理するポインティングデバイス情報管理部と、表示メモ
   リーの内容をキャラクタージェネレータを介して文字変
   換された文字を表示する表示器と、入力された文字を前
   記表示メモリーへ設定するアドレスを記憶している入力
   文字表示位置記憶部と、平仮名用および英数字用対応表
   配列と、表示する文字のコード表に前記平仮名対応表配
   列および英数字用対応表配列を用いて文字コード種別を
   記憶する文字コード種別記憶部と、平仮名コード位置お
   よび英数字コード位置を記憶している文字コード表コー
   ド位置記憶部と、これら各部の動作を制御するＣＰＵ部
   とを備え、前記ポインティングデバイス情報管理部から
   の前記マウス位置情報に応じて前記表示器に表示してい
   る未決定入力文字表示の表示文字を変化させ、前記ポイ
   ンティングデバイス情報管理部からの前記マウスボタン
   情報からマウスボタンＡが押されたことを検出して、そ
   のときの前記未決定入力文字表示を入力文字として前記
   表示器に表示することを特徴とする文字入力表示装置。
2. 【請求項２】 前記マウス位置情報に対応して前記未決
   定入力文字表示の表示文字を決めるため、平仮名用対応
   表配列と英数字用対応表配列とを備え、前記マウスボタ
   ン情報から前記マウスボタンＢが押されたことを検出し
   て、前記未決定入力文字表示用の文字コード表を、前記
   平仮名用対応表配列と前記英数字用対応表配列の間で切
   り替えることを特徴とする請求項１記載の文字入力表示
   装置。
3. 【請求項３】 前記文字コードの入力文字の近傍の文字
   を表示する補助入力ウィンドウを有することを特徴とす
   る請求項１記載の文字入力表示装置。