JPH06202425A - 画像形成装置及び定着装置 - Google Patents

画像形成装置及び定着装置

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Publication number
JPH06202425A
JPH06202425A JP4359456A JP35945692A JPH06202425A JP H06202425 A JPH06202425 A JP H06202425A JP 4359456 A JP4359456 A JP 4359456A JP 35945692 A JP35945692 A JP 35945692A JP H06202425 A JPH06202425 A JP H06202425A
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JP
Japan
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fixing
roller
transfer material
fixing device
heat
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Application number
JP4359456A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kusumoto
俊彦 楠元
Yasuyoshi Yoshida
康美 吉田
Mitsugi Uezuru
貢 上鶴
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱及び定着装置でロール表面温度が適温より
低いと充分な定着が行われず、トナーが熱ロールに付着
するオフセットが発生する。これを防止するため転写材
を熱源を備えた補助定着手段で加熱することが行われる
が両面画像や多重転写時はカールが大きくジャムにな
り、転写材の温度が高くなったりする。 【構成】 定着装置16付近にファン17を設けて、ダ
クト18でカセット13へ送風するようにした。この送
風は装置のウォームアップ時行ない、定着装置16で定
着中は通常行わない。これによってカセット13中の転
写材は予熱され、温度上昇すると共に湿度が低下する。
特に熱源を有しないし、転写材のカールのおそれも少な
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート上に形成されたト
ナー像を熱によりシートに定着させる定着装置を含む電
子写真複写機等の画像形成装置及び定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
「従来例1」電子写真複写機等に使用されるトナー像の
定着方法の1つに熱ロール定着装置が知られている。と
ころが定着ローラとして用いる熱ロールの表面温度が適
温より低いと充分な定着が行われずトナーが熱ロールに
付着するオフセットが発生する。したがって熱ロールの
表面温度を一定になるように制御して定着を行うだけで
は熱ロールが転接するトナー像の温度が室温、機内温度
等により変化するため好ましくない結果を生ずる。そこ
で熱ロールの表面温度とトナー像温度、機内温度とを一
定に保ち常に安定した定着を行うためにトナー像を支持
する転写材の温度を予め一定温度範囲に保持する手段を
備え、熱ロールとトナー像が支持された転写材との間の
温度を予め設定された一定の範囲に維持するように温度
制御を行う定着装置における温度制御装置が考案されて
いる。例えば、特開昭50−161244号公報に示さ
れるものがある。
【0003】「課題1」しかしながら上記従来例におい
ては常に一定温度範囲で作動するようにプレヒート手段
(補助定着)を制御しているため両面画像や多重画像等
少くとも2回以上主定着装置によって定着作用を転写材
が受ける場合等カールが大きくなって画像形成装置内で
のジャムの原因となったり画像形成装置外に排出された
転写材の温度が高すぎてユーザーに不快感を与えたり、
機内温度が著しく上昇し、その冷却手段が大がかりなも
のになっていた。
【0004】そして、さらにはプレヒート手段(加熱手
段)を備えるため、そのコスト上昇が大きかった。
【0005】「従来例2」電子写真複写機などの画像形
成装置において、転写材上のトナー像を定着させるため
の定着装置としては、加熱・加圧された一対のローラ間
に転写材を通過させることにより定着を行う熱ローラ定
着装置が効率の高いものとして知られている。このよう
な従来の定着装置を図5に示す。定着ローラ31は表面
にフッ素樹脂等をコーテイングした中空円筒上の金属パ
イプでできている。定着ローラ31の内部には、ヒータ
32が配置され、定着ローラ31に熱を与えている。定
着ローラ31の表面には表面温度を制御するためのサー
ミスタ33が配置されており、このサーミスタ33によ
りヒータ32がオン−オフ制御されるようになってい
る。定着ローラ31の両端支持部31a,31bは、ブ
ッシュ34,35を介してボールベアリング36,37
により回動自在に支持されている。表面にシリコンゴム
等の弾性層が形成された加圧ローラ38は図示しないバ
ネ等の付勢手段により付勢されて定着ローラ31に圧接
され、所定のニップを形成している。
【0006】「課題2」上述のブッシュ34,35につ
いてもう少し詳しく説明する。
【0007】転写材上のトナー像を均一にかつ確実に定
着させるためには、定着ローラ31の表面全域にわたっ
て所定の温度(一般には180℃程度)でありかつ均一
な温度分布である必要がある。ところがヒータ32の発
熱量は中央部よりも端部の方が効率が悪く、そのため定
着ローラ31も端部はあたたまりにくい。そのうえ、ボ
ールベアリング36,37及びそれを支持する側板3
9,40は一般に金属で構成されているために断熱効果
も薄く、定着ローラ31の熱はボールベアリング36,
37及び側板39,40を通して逃げやすい。したがっ
て、良好な定着性を得るためには、定着ローラ31の端
部を効果的に断熱する必要がある。一方、ボールベアリ
ング36,37の内部には回転をなめらかに行うために
潤滑剤が封入されているが、この潤滑剤は熱で劣化しや
すく、長時間高温にさらされるとボールベアリングが回
転不良を起こしやすくなる。このボールベアリングの保
護という面からも、定着ローラ31の端部を効果的に断
熱する必要がある。
【0008】上述の理由により、定着ローラ31の両端
支持部31a,31bとボールベアリング36,37の
間には断熱用のブッシュ34,35が配置されている。
ブッシュ34,35は、一般にフッ素樹脂、ポリアミド
イミド樹脂等の耐熱性樹脂で構成されている。
【0009】一方、画像形成装置の高速化に伴い、定着
装置も高速、高加圧化が進んでいる。したがって、ブッ
シュにかかる荷重も増え、ブッシュの変形や割れといっ
た問題が発生しやすくなっている。また、長時間使用す
るうちにブッシュ表面が摩耗し、削れてしまうこともあ
った。
【0010】「従来例3」図20に、従来の画像形成装
置の一例を示す。図において各部を覆う外装カバーは図
示を省略してある。図に於いて原稿を置く原稿台61が
光学装置部の不図示の筺体上に配されている。原稿の像
をミラーに映す為の原稿照明ランプ62及び第1ミラー
64は原稿台61下方を原稿台61に沿って復動し、往
動又は復動時にこのランプ62で原稿から反射した光像
は第1ミラー64で第2ミラー65,66に送られ折り
返され、第1ミラー64の2分の一の速度で同方向に移
動する。第2ミラー66からの反射光像は結像レンズ7
0をとおり、固定ミラー67,68,69で反射され、
感光ドラム3に露光される。
【0011】感光ドラム3は図示矢印方向に回転してお
り、結像前に感光ドラム3を一様に帯電する為の一次帯
電器9で一様帯電されているので、感光ドラム3上には
静電潜像が形成され、ついで非コピー部の感光ドラム3
の表面電荷を除去し、余分なトナーが感光ドラム3に付
着するのを防止するブランク露光ランプ73の前をとお
り、現像装置10により感光ドラム3に形成された静電
潜像はトナーを付着されてトナー像となり、転写前帯電
器75で感光ドラム3に形成されたトナーの電荷を適正
にして更にドラム表面上の余分な電荷を除電され、転写
電極11でもって感光ドラム3に形成されたトナー像を
レジストローラ15で同期をとって送り込まれた転写材
Pに転写させ、分離電極76でトナー像をもった転写材
Pを感光ドラム3から分離する。分離不良などの場合は
分離爪77で強制的に感光ドラム3から転写材Pを分離
する。
【0012】感光ドラム3面から順次分離された転写材
Pは搬送部80を介してクリーニングウエブ25、定着
ローラ31、加圧ローラ38から成る定着装置16へ送
り込まれる。
【0013】定着装置16で転写材P上のトナー像は永
久定着される。
【0014】次いでその転写材Pは内排出ローラ対82
へ送られ、フラッパ83の上縁と排紙ガイド84の間に
案内され外排出ローラ対85により装置外のトレイ(図
示せず)に排出される。トナー画像を転写した後の感光
ドラム3はクリーニング器12の位置を通過することに
より、転写後不要となったトナーの除去を受け、次いで
前露光ランプ72による光照射を受けることにより表面
電荷の除去を受け再び一次帯電器9による均一帯電を受
けることにより繰り返し画像形成が可能となる。
【0015】「課題3」近年、転写材は環境保護の観点
から再生紙(リサイクルペーパー)が主流になってきて
おり、紙粉が多い転写材が数多く市場に出廻っているの
が現状である。
【0016】しかも、転写材上にトナー像が形成された
後定着装置16によりトナー像が定着されるがその時に
出る紙粉量が最も多く、定着装置16のローラ対に付着
する為、図22の様に定着ローラ31に離型剤を含浸さ
せたクリーニングウエブ25を押圧ローラ26で圧接
し、加圧ローラ38には離型剤を塗布されているクリー
ニングパッド43を当接させ、紙粉などの残留汚れの除
去を行なっている。
【0017】実際にはほとんどの画像が転写材の片面だ
けに転写される為、クリーニングウエブ25で主に定着
ローラ31表面上に残った残トナーを除去し、クリーニ
ングパッド43で加圧ローラ38上の紙粉などの除去を
行なっている。
【0018】クリーニングパッド43は、定着装置の底
板120に小ねじ45などの締結手段によって固定され
たクリーニングパッド取付台44に固定されていて、ク
リーニングパッド43のホルダ43bに設けたフエルト
パッド(離型剤を塗布している部分)43aが、加圧ロ
ーラ38に当接している。
【0019】しかしながらクリーニングパッド43はク
リーニングウエブ25に比べて寿命が短く、しかも加圧
ローラ38上から除去し得る紙粉などの残留汚れの量に
も限界がある。その為、図21に示すように除去しきれ
なくなった紙粉などの残留汚れは固まりSとなって加圧
ローラ38とフエルトパッド43aの当接している部分
からはみ出してきて、引いてはクリーニングパッド43
から落下して図20に示す下搬送(中間トレイ)部87
にある入口ローラ対86にまで溜まり、残留汚れの固ま
りSが入口ローラ対86に付着して両面や多重複写時の
転写材の汚れの原因となる。高速機の場合には、短寿命
である為クリーニングパッド43を非常に利用しづらい
のが現状である。又、ある定型サイズ(例えば日本工業
規格紙の大きさB5サイズなどの小サイズ)の転写材を
多く使用した場合には、フエルトパッド43aの転写材
のサイズに相当する部分のみが消耗されてしまい。残留
汚れの固まりSの除去能力が低下してしまう。
【0020】更には紙粉は転写材の切断面すなわち端部
で最も発生しやすい為、同じサイズのシート(A4やA
3サイズなどの頻繁に使用される定型サイズ)を多く使
用すると、その転写材サイズの両端部で多く発生する紙
粉をフエルトパッド43aで除去しきれなくなってしま
ってその汚れがシートに付着して、裏汚れの原因になっ
たり、定着ローラ3表面の方へ移り、画像面を汚す原因
にもなりかねない。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明はト
ナー像が形成された転写材を熱により定着する定着手段
と、転写材収納部と、該定着手段から転写材収納部へ空
気を送る送風手段と、該送風手段の制御手段と、該定着
手段と該転写材収納部をつなぐ空気流通路とを設けたこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0022】本発明の第2の発明は送風手段の制御手段
はウォームアップ時と、複写動作中とスタンバイ中とで
切り換える手段を有することを特徴とする第1の発明に
記載の画像形成装置である。
【0023】本発明の第3の発明は複写モードを認識す
る手段を備え複写動作中の該送風手段の制御を複写モー
ドによって切り換える手段を有することを特徴とする第
1の発明又は第2の発明に記載の画像形成装置である。
【0024】本発明の第4の発明は空気流通路中に該空
気流通路を解放状態と閉塞状態の切り換え可能なシャッ
タ部材を設けたことを特徴とする第1から第3の発明の
何れか1つに記載の画像形成装置である。
【0025】本発明の第5の発明はシャッタ部材を解放
状態と閉塞状態に切り換える作動部材及びその制御手段
を設けたことを特徴とする第4の発明に記載の画像形成
装置である。
【0026】本発明の第6の発明は該転写材収納部に温
度検出部材を設けたことを特徴とする第1から第5の発
明の何れか1つに記載の画像形成装置である。
【0027】本発明の第7の発明は該送風手段を該温度
検出部材の検出した信号により切り換える制御手段を設
けたことを特徴とする第1又は第2もしくは6の発明に
記載の画像形成装置である。
【0028】本発明の第8の発明は少くとも中空円筒状
の金属パイプにより構成された熱定着回転体と、該熱定
着回転体の内部に配置された熱源と、該熱定着回転体の
両端部を回動自在に支持する一対の転がり軸受と、該熱
定着回転体からの放熱を阻止すべく、該熱定着回転体と
該転がり軸受の間に配置したブッシュと、を具備した定
着装置であって、該ブッシュは、少くとも該熱定着回転
体よりも、熱伝導率の小さいセラミックにより構成され
ていること、を特徴とした定着装置である。
【0029】本発明の第9の発明は内部に加熱源を有
し、回転自在に構成された定着ローラと、その定着ロー
ラに圧接した加圧ローラと、該定着ローラ又は該加圧ロ
ーラの少くともいずれか一方に当接している清掃部材を
有する定着装置において、当接しているローラの軸方向
に清掃部材が移動自在に支持され清掃部材の駆動手段を
有することを特徴とする定着装置である。
【0030】本発明の第10の発明は清掃部材のローラ
への当接領域幅が、転写材の搬送方向と直交する方向の
幅よりも広いことを特徴とする第9の発明に記載の定着
装置である。
【0031】本発明の第11の発明は内部に加熱源を有
し、回転自在に構成された定着ローラと、その定着ロー
ラに圧接した加圧ローラと、該定着ローラ又は加圧ロー
ラの少くともいずれか一方に当接している清掃部材と、
を有し、清掃部材が保持部材に保持されており、該保持
部材の転写材搬送方向と直交する方向に形成した溝部と
該保持部材の往復動方向端部に形成した溝部の少くとも
いずれか一方を設けることを特徴とする第9の発明に記
載の定着装置である。
【0032】本発明の第12の発明は清掃部材と、保持
部材の転写材搬送方向と直交する方向に形成した溝部内
に、転写材搬送方向と同方向の多数の突条を有している
ことを特徴とする第11の発明に記載の定着装置であ
る。
【0033】本発明の第13の発明は内部に加熱源を有
し、回転自在に構成された定着ローラと、定着ローラに
圧接した加圧ローラと、支持部材により該定着ローラ又
は該加圧ローラの少くともいずれか一方に当接する清掃
部材を有する定着装置において、該清掃部材を当接して
いるローラ表面の移動方向に関し、下流側に位置する部
分の当接力が他の当接部よりも強い当接力であることを
特徴とする定着装置である。
【0034】本発明の第14の発明は当接しているロー
ラの軸方向に塗布部材が移動自在に支持され清掃部材の
駆動手段を有することを特徴とする第13の発明に記載
の定着装置である。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。実施例1及び2は課題1に対応している。
【0036】「実施例1」以下に、本発明に係る画像形
成装置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は実施
例1の画像形成装置の概略構成を示す正面断面図であ
る。
【0037】図1において画像形成装置本体1の上部に
は原稿を載置する原稿台2が配設されており、該原稿台
2上の原稿の像を担持する潜像担持体たる感光ドラム3
が本体中央部に配設されている。原稿の像を該感光ドラ
ム3上に結んで静電潜像を形成するためのミラー4,
5,6,7が配設されミラー6,7の間には結像レンズ
8が配設されている。また、上記感光ドラム3の上方に
は結像前に感光ドラム3を一様に帯電するための一次帯
電器9が配設されており、該一次帯電器9よりも感光ド
ラム3の回転方向下流側には感光ドラム3に形成された
静電潜像にトナーを付着させてトナー像とする現像装置
10が配設されている。さらに、感光ドラム3の下方に
は、感光ドラム3に形成されたトナー像を転写材に転写
させる転写電極11が配設されており、該転写電極11
よりも上記回転方向下流側には転写後不要となったトナ
ーを回収するクリーニング器12が配設されている。
【0038】上記本体1の下側にはカセット13が配設
されており、カセット13内に収容された転写材はカセ
ット13の先端部に取り付けられて給紙ローラ14によ
り取り出される。取り出された紙は給紙ローラ14のさ
らに転写材進行方向で前方に配設されたレジストローラ
15により感光ドラム3の画像と同期した所定のタイミ
ングで送り出され、上記転写電極11により表面にトナ
ー像が転写される。その後、上記感光ドラム3よりも転
写材の搬送方向下流に配設された定着装置16によりト
ナー像は転写材に定着され、転写材は排紙される。一方
転写後の感光ドラム3上に残った残トナーはクリーニン
グ器12により、除去され、次の画像形成に備える。
【0039】上記において定着装置16は中空円筒状の
金属パイプの内部に熱源として配したハロゲンヒータ3
2を配した定着ローラ31に加圧ローラ38が圧接して
おり、この両ローラのニップ部で転写材は熱と圧力で定
着される。このハロゲンヒータ32の加熱のため画像形
成装置の消費電力の大半が費やされる。従って、定着装
置16回りは高温となっている。
【0040】定着装置16の下方に設けられた送風手段
(以下ファンと称す)17によって定着装置16の熱気
を定着装置16下の空気流通路(以下ダクトと称す)1
8を通し、転写材の収納されたカセット13に送られ
る。カセット13の後端には熱気を効率良く取り入れる
ためにルーバ(不図示)を設けている。
【0041】以上のように構成することによりカセット
13内の転写材をプレヒートすることができるので、大
がかりな補助定着手段を設ける必要がなくなる。
【0042】このファン17はスタンバイ時は送風状態
に制御され、ウォームアップ時は停止状態に制御され
る。これはウォームアップ時定着装置16の熱を送風す
ると、ウォームアップタイムが長くなってしまうからで
ある。
【0043】又、コピー中は以下のような制御が行われ
る。図4のフローチャートを用いて説明するとステップ
1で複写モードを入力すると、ステップ2でそのモード
が認識され、ステップ3でそのモードがカセット13へ
ファン17で送風すべきモードか否か判断され、送風す
べきモードの場合はステップ4へ進みファン17を駆動
し、送風すべきモードでない場合はステップ5へ進みフ
ァン17を駆動しない。
【0044】連続コピー中は転写材が定着装置16から
熱を奪っていくのでファン17によってさらに熱気を奪
われると、定着ローラ31のヒータ32からの熱供給が
間に合わなくなる。しかしながら数枚のコピーでは、フ
ァン17によって熱気を奪われることにより熱供給が間
に合わないという事態は発生しない。したがって転写材
の枚数というコピーモードによりコピー中にファン17
を動作させるか否かを制御するのである。画像形成装置
の実使用上、プレヒートする時間(定着装置16からの
熱気をカセット13部へ送る)をスタンバイ中だけにし
てもその効果は十分であるがこのような制御をすること
により、数枚コピーを連続的に行なうような場合でもカ
セット13内の転写材をプレヒートすることができるの
で、さらに効率の良いプレヒート手段を提供することが
できる。
【0045】以上述べたように本発明によれば、簡易に
プレヒートを達成出来るのであるが、さらなる効果とし
て以下の事項を達成できる。
【0046】カセット内の転写材が暖められることによ
り、吸湿も防ぐことができる。従来、吸湿した転写材を
転写する際、給紙不良(特に爪カセット式の場合)転写
抜け、分離不良、定着カール、紙シワ、定着時の紙の縮
み等が大問題となっていた。
【0047】これらを直すためにカセット内にヒータを
設けていたが、これも不要となり、コスト低減の利点は
大である。
【0048】「実施例2」図2に実施例2を示す。画像
形成装置本体の動作は図1で示した実施例と同じであ
る。
【0049】ダクト18を開閉するシャッタ19を設け
る。シャッタ19は電磁ソレノイド20により駆動さ
れ、ダクト18の空気流通路を完全に遮断する位置と、
解放する位置をとる。ファン17駆動時は空気流通路が
完全に解放される位置にシャッタ19は位置し、定着装
置16回りの熱気が送られる。ファン17停止時は空気
流通路が完全に遮断されている位置にシャッタ19は位
置する。
【0050】このような制御を行うことにより、ファン
17停止時定着装置16から奪い取られる熱を最小限に
抑えることができるので定着装置のヒータ32の容量を
大きくする必要もないし、温調温度も高くする必要がな
い。
【0051】又、シャッタ19の開閉のために、電磁ソ
レノイド20を使わずに、ファン17が回転することに
よりシャッタ19の両側の空気の圧力差でシャッタ19
を開き、ばねで閉じるような構成にしてもよい。
【0052】さらには図3のようにカセット13内に温
度センサ21,21′を設け、その温度が所定温度に達
するまでシャッタ19を解放状態にしファン17を回転
し、所定温度に達したらシャッタ19を閉塞しウォーム
アップ時、スタンバイ中及び小数枚コピー時でもファン
17の回転を停止する構成にしてもよい。
【0053】実施例3は課題2に対応してるいる。
【0054】「実施例3」以下、本発明を実施例に基づ
き詳細に説明する。(本発明の適用できる熱定着装置の
構成は、前述した従来例2と全く同じなので図5の説明
を援用し、その説明を省略する。) 本発明では、ブッシュ34,35はセラミックで構成さ
れている。セラミックの種類は、Si34 (窒化珪
素)、ZrO2 (ジルコニア)、Al23 (アルミ
ナ)、SiO2 (シリカ)等どのようなものでも良く、
またそれらを複合したものであっても良い。セラミック
は、従来からブッシュとして使われているフッ素樹脂
(PTFE)、ポリアミドイミド樹脂(PAI)等の樹
脂と比較して、機械的強度、熱的性質とも著しく高く、
熱定着装置のブッシュとして有効なのは明らかである表
1にセラミックと樹脂の強度などを比較して示す。
【0055】ただし、定着ローラ31からの放熱を効果
的に防ぐためには、少くともブッシュ34,35の熱伝
導率は、定着ローラ31(両端支持部31a,31b)
の熱伝導率より小さい必要がある。
【0056】例えば、定着ローラ31がアルミニウムで
構成されている場合について述べる。アルミニウムの熱
伝導率は、定着ローラとして使用する温度領域(常温〜
200℃)では、約226〜238W/m・Kである。
したがって、ブッシュ34,35の材質は、熱伝導率約
220W/m・K以下のセラミックを選んでやれば良
い。ブッシュの熱伝導率は、小さければ小さいほど断熱
効果が高いことは言うまでもない。また、上述の説明で
は定着ローラ31の材質をアルミニウムとしたが、他に
も定着ローラとして用いられている。材質としては、鉄
(炭素鋼)、ステンレス等がある。それぞれの場合のブ
ッシュ材質選択の基準を表2に示す。 表2からわかるように、一般的な定着ローラに対応する
ためには、熱伝導率が約20W/m・K以下を選択して
おけば理想的であるといえる。
【0057】実施例4から7は課題3に対応してる。
【0058】「実施例4」図6及び図7は、本発明の実
施例4に於ける定着装置の概略平面図の本体後側と本体
前側である。
【0059】モータ(図示せず)に直結される駆動スプ
ロケット(図示せず)が回転すると、チェーン(図示せ
ず)を介したスプロケット(図示せず)がそれぞれ回転
し、各々の装置を駆動するわけだが、このとき定着装置
を駆動するのは、図6のスプロケット50であって、こ
のスプロケット50には図に示すようにギア51が一体
形成され、このギア51はギア52に噛み合いギア52
は定着ローラ31の一端に固定された定着駆動ギア53
に噛み合っている。
【0060】尚、スプロケット50を一体化したギア5
1は本体側板100に一軸端を固定された固定軸56に
回転自在に嵌合している。又ギア52は定着後側板11
0に一軸端を固定された固定軸57に回転自在に支持さ
れている。
【0061】定着ローラ31の両端部のアルミ軸の両端
支持部31aには断熱ブッシュ34,35がはめ込まれ
ており、その外周面にボールベアリング36,37を嵌
合し、ボールベアリング36,37を定着前側板13
0、定着後側板110に固定している。定着ローラ31
を支持している。
【0062】更に、定着後側板110に一軸端を固定さ
れたアイドラ軸58に、回転自在に支持されているアイ
ドラギア54が定着駆動ギア53に噛み合っていてこの
アイドラギア54の一平端部面には、図8に示すように
円弧状の溝部54aが配設されており、その溝部54a
に嵌合する図9に示すような同形状の突起部55bを持
ったカップ55をアイドラギア54と一体になるように
アイドラギア54と相対向する面に配設している。
【0063】又、カップ55のアイドラギア54と相対
向しない面は、図6に示すように平端部面からギア側面
に向って傾斜した傾斜カム面55cを有する端面カム面
が形成されており、更にその傾斜カム面55cに沿って
図9に示すような同深さの円溝55aが配設されてい
る。
【0064】尚カップ55の代わりにアイドラギア54
の一平端部面が傾斜カム面であってもよい。
【0065】図6に示すようにバー59は、定着後側板
110を軸受として打抜いたバーリング部110aに軸
方向移動自在に挿通してあり、バー59の一端をカップ
55の傾斜カム面にある円溝55dに、他端をクリーニ
ングパッド23のホルダ23bの後端面に設けたピン穴
23dにはまるように取付ける。
【0066】又、図7に示すように、定着前側板130
に一軸端を固定されたバー60の固定していない軸端部
はクリーニングパッド23のホルダ23bの先端部に設
けたピン穴23eにはまるように取付ける。
【0067】バー59,60には、各々の側板110,
130とクリーニングパッドの端面の間にばね70及び
71は縮設している。
【0068】図10は本実施例に於ける定着装置の概略
正面斜視図、又、図11は本実施例に於ける定着装置の
概略断面(正面)図である。
【0069】今までは図21及び22の従来例3からも
わかるように、クリーニングパッド取付台44と定着底
板120を小ねじなどで締結させていたのでクリーニン
グパッド43は加圧ローラ38に対して転写材の搬送方
向に位置決めされていた。又加圧ローラ38の長手方向
についてもクリーニングパッド取付台44に設けた図示
しない位置規制部により位置決めされていた。
【0070】しかしながら、本実施例では図10及び図
11に示すようにクリーニングパッド取付台24が定着
底板120と接する面にピン24aを配設し、定着底板
120にピン24aの径と同じ幅をもち、加圧ローラ3
8に平行な長穴120aを設け、ピン24aをその長穴
120aに移動自在にはめ込む。
【0071】そうすることにより、クリーニングパッド
取付台24が転写材の搬送方向に位置決めされ、かつ加
圧ローラ38の長手方向に移動可能な構成となる為、ク
リーニングパッド23もクリーニングパッド取付台24
と同じ動きが可能となる。
【0072】今、モータ(図示せず)に直結された駆動
スプロケット(図示せず)が回転すると、チェーン(図
示せず)を介したスプロケット50が駆動を受け回転
し、そのスプロケット50と一体のギア51から順次噛
み合っているギア52、定着駆動ギア53、及びアイド
ラギア54に駆動力が伝達され、回転することにより、
アイドラギア54と連結されたカップ55も回転する。
【0073】そうすることにより、カップ55の傾斜カ
ム面55cに押されてバー59が加圧ローラの長手方向
に移動し、クリーニングパッド23のホルダ23bの後
端面に設けたピン穴23dを押す為、クリーニングパッ
ド23はばね71に抗して前方(手前側)に移動する。
この時、クリーニングパッド23が前方に移動する為、
図7に示したばね71がホルダ23bの先端面と定着前
側板130間で縮められる。カップ55が回転して傾斜
カム面55cのリフトが小さくなる位置からバー59は
後退可能となり、縮んだばね71のばね力でクリーニン
グパッド23を後方へ移動させる。
【0074】尚、ばね70はクリーニングパッド23を
往復動させる時の補助的な手段であって張力はばね71
の方が大きくなければならないので、ばね70はなくて
もよい。
【0075】又、クリーニングパッド23の往復移動距
離を長くしたい場合には、傾斜カム面55cの傾斜角を
大きくすればいいし、往復動の周期を長く(ゆっくり往
復動させたい)したい場合には、傾斜カム面55cに設
けた円溝55aの周長を長くすればよい。
【0076】転写材がA4サイズやA3サイズなどの頻
繁に使われる紙サイズを連続使用していった場合には、
各々のサイズの紙というものはロール紙を各々のサイズ
にカツティングして作られている為、その転写材の端部
での紙粉量が最も多く、その部分だけクリーニングパッ
ドの清掃能力が落ちて除去しきれなくなった残留汚れが
転写材の裏汚れとなって付着したり、定着ローラ31の
表面に除去しきれなくなった残留汚れが付着して、転写
材の画像形成面を汚す恐れがあった訳だが、本実施例の
様な構成にする事によりクリーニングパッド23が加圧
ローラ38に当接されながら加圧ローラ38の長手方向
に往復動する為、クリーニングパッド23の清掃範囲が
広がるばかりでなく、良好な清掃能力を長期に渡り維持
できる。
【0077】尚、本実施例ではクリーニングパッド23
を加圧ローラ38に当接させ、かつ往復動させていた
が、定着ローラ31にクリーニングパッド23を当接さ
せた系でも同構成を用いることにより、同様の結果が得
られる。
【0078】次に、本実施例に更なる改良を加えたもの
を以下に示す。
【0079】「実施例5」図13は、図10の斜視図に
加えてクリーニングパッド93のボルダ93bはその上
部からフエルトパッド93aと反対側へ延出し、反フエ
ルトパッド93a側に向って下るように傾斜をつけてリ
ブ93cを設け、更にその下方に溝部93fを設け、
又、ホルダ93bの加圧ローラ38の長手方向両端部に
溝部93gを設けるようにしたものである。
【0080】又、図14は、図13の簡略断面図であ
る。
【0081】このように構成したクリーニングパッド9
3を定着装置の底板120にあるクリーニングパッド取
付台24に滑らかに装着し、フエルトパッド93aを加
圧ローラ38に当接させている。
【0082】使用枚数が増えてくると、フエルトパッド
93aで除去しきれなくなった紙粉S1 が、加圧ローラ
38との当接部に溜ってはみ出してくるわけだが、加圧
ローラ38の回転運動による振動が、これに当接してい
るクリーニングパッド93に伝わる為、はみ出した紙粉
1 はフエルトパッド93aの近傍に設けた突条のリブ
93c間の凹部に落ち込む。
【0083】そして、更なる回転による振動及びクリー
ニングパッド93の往復動により、紙粉S1 が下流側へ
移動してホルダ93bの溝部93fに溜る。
【0084】クリーニングパット93の往復動時に、加
圧ローラ38の端部よりフエルトパッド93aの端部が
出るようなストロークに設定した場合には、図12の加
圧ローラ38とクリーニングパッド93の簡略平面図か
らも解る様に、クリーニングパッド93が最大ストロー
ク、移動しきってB矢印方向へ戻る際、加圧ローラ38
外周は逆クラウン形状の為、フエルトパッド93aの当
接力が加圧ローラ38の端部角だけ強くなるので、フエ
ルトパッド93aの当接部に溜っている紙粉S2 がクリ
ーニングパッド93の往復動、当接力及び加圧ローラ端
部角により除去されて、フエルトパッド93aの端部に
設けた溝部93gに溜る。
【0085】以上の様な構成にすることにより、フエル
トパッド93aからはみ出してきた紙粉S1 は、加圧ロ
ーラ38の回転による振動により、溝部93fに又、フ
エルトパッド93aの当接部に溜っている紙粉S2 はク
リーニングパッド93の往復動により、フエルトパッド
93aの両端に設けた溝部93gに溜る為、紙粉汚れの
固まりが装置内へ落下する心配もないし、転写材に移る
心配もない。
【0086】更に、ボルダ93bに設けたリブ93cの
高さをフエルトパッド93aの高さよりも高くして、し
かも、リブ93c同志の間隔を指の幅よりも短いピッチ
にすることによりクリーニングパッド93を交換する場
合にホルダ93bのリブ93cの部分を持って手が紙粉
で汚れる心配がなく、容易に交換することができる。
【0087】「実施例6」本発明の実施例6を図15〜
図17に示す。
【0088】図15は、本発明の実施例6の要部を示す
側断面図である。
【0089】図からも判る様に、クリーニングパッド1
03のホルダ130bの長手方向2個所に弯曲溝部10
3h,103iが形成されていて、この部分に軸105
をゆるく係合している。
【0090】軸105の端部にはギア27が固定されて
いる。画像形成装置の図示しない駆動源(モータ)に直
結した駆動スプロケット(図示せず)から、チェーン
(図示せず)を介したスプロケットに、そして歯車列の
最後の定着ローラ駆動ギア53にギア27が噛合ってい
る。
【0091】図17は、図15をC矢印方向から見た場
合の軸105近傍の図であるが、この軸105には図1
6に示すように、その軸線と適当な角度をもった曲面C
a ,Cb 例えばらせん面のカム面を形成するように軸外
周面全周にわたるカム溝105a,105bが形成して
あり、この軸105をホルダ103bの弯曲溝部103
h,103iに係合したとき、カム溝105a,103
bに各弯曲部に形成してあって内方に突出した突部10
3j,103kがそれぞれゆるく係合している。
【0092】従って、軸105が回動するとホルダ10
3bは図17に符号Lで示す距離をストロークとして往
復動することになる。
【0093】以上の様に構成してあるから、クリーニン
グパッド103はその作動中、加圧ローラ38表面のひ
とつの位置に停止して、これに当接することなく、軸1
05の回転速度とカム溝105a,105bの形状によ
って定まる速度によって、加圧ローラ38の軸線方向に
往復動しながら清掃を行う為、長期にわたって清掃能力
が落ちず、安定した清掃が可能となる。
【0094】上記の実施例に於いては、クリーニングパ
ッド103を変位させる為のカム溝を2個形成したが、
このカム溝が2個に限定されるものではなく、このカム
溝の形状もストロークLを適当な距離に定めるように種
々な曲線に形成することが可能である。
【0095】「実施例7」本発明の実施例7の構成を図
18及び図19に示す。
【0096】図18は本実施例の構成を示す簡略断面図
である。
【0097】これは、クリーニングパッド113を定着
装置の底板120にあるクリーニングパッド取付台24
に装着する代わりに、図19の本実施例の構成の一部を
示す斜視図にある様なパッド用板ばね114に滑らかに
装着し、フエルトパッド113aを加圧ローラ38に当
接させている。
【0098】このとき、パッド用板ばね114の平面部
114dにある曲げ部114e,114fをホルダ83
bの下方から接して支持することにより、クリーニング
パッド113のローラ回転方向の位置決めを、又、平面
部114dとホルダ113bのすき間113mにより曲
げ部114bの一つを嵌合することにより、ローラの長
手方向の位置規制を行っている。
【0099】この様に構成する事で本体装置の起動時の
トルクにより、クリーニングパッド113は加圧ローラ
38から退避しようとするが、パッド用板ばね114取
付時曲げ部114b,114cが曲げられたばね力によ
り加圧ローラ38に圧接される。
【0100】又、図19に示す様にパッド用板ばね11
4に切欠きをもった曲げ部114bと、幅の広い曲げ部
114cを持たせている為、クリーニングパッド113
を加圧ローラ38に当接させた場合には加圧ローラ38
の回転方向下流側に位置する部分、すなわち曲げ部11
4cの方にクリーニングパッド113の加圧ローラ38
に対する強い当接部(113a−1)と、その他の領域
が発生するので、紙粉汚れSは、フエルトパッドの強い
当接部113a−1をすり抜けることなく、加圧ローラ
38の回転方向上流側に溜っていき、更にフエルトパッ
ド113aからはみ出してくる。
【0101】よって、フエルトパッド113aからはみ
出してきた紙粉Sは、加圧ローラ38の回転による振動
及びクリーニングパッド113の加圧ローラ38の軸方
向の往復運動により円滑にホルダ113bの溝部113
fに溜る為、本体装置及び転写材を汚すことなく安定し
た転写材の搬送が可能となる。
【0102】この実施例の場合も、実施例5に更なる改
良を加えた場合と、同じ事をすることにより、フエルト
パッド113aの往復動方向から出てくる紙粉をもクリ
ーニングパッド113から落下させずしかも、クリーニ
ングパッド113の交換の際にも、ユーザなどの手を汚
さない信頼性の高い定着装置の提供が可能となる。
【0103】
【発明の効果】
「効果1」本発明の第1の発明は画像形成装置におい
て、定着装置と転写材収納部間に空気流通路を備え、定
着装置から転写材収納部へ送風する送風手段と送風手段
の制御手段を設けたので簡易な構成でかつ弊害なく、転
写材の予熱を達成することができる。そしてさらに、カ
セットヒータ等の専用部品を用いることなく転写材の吸
湿も防ぐことができるので給紙不良、転写抜け、分離不
良、定着カール、紙シワ、紙の縮み等の弊害も取り除く
ことができる。
【0104】本発明の第2の発明は第1の発明におい
て、送風手段の制御手段はウォームアップ時と複写動作
中とスタンバイ中とで切り換える手段を有することとし
たため、ウォームアップ時間を長くすることなく上記効
果を達成できる。
【0105】本発明の第3の発明は第1又は第2の発明
において、複写モードを認識する手段を備え複写動作中
の該送風手段の制御を複写モードによって切り換える手
段を有することとしたので、例えば連続コピー時には送
風は行われず、定着装置での加熱は有効に転写材に与え
られ、転写材はその前の段階で既に加熱されて除湿され
ているので上記第1又は第2の発明の効果を確実なもの
とした上、連続コピー時に既に転写材温度は高く、湿度
は低いので連続コピー時の定着装置の熱量不足を補うこ
とができる。
【0106】本発明の第4の発明は第1から第3の何れ
か一つの発明において、空気流通路中に該空気流通路を
解放状態と閉塞状態に切り換え可能なシャッタ部材を設
けたため、定着装置が特に加熱能力を要求される連続コ
ピー時において、放熱が避けられるようにシャッタ部材
を切り換えられる。
【0107】本発明の第5の発明は第4の発明において
シャッタ部材を解放状態と閉塞状態に切換える作動部材
及びその制御手段を設けたから、自動的にシャッタの切
換えを行うことができる。
【0108】本発明の第6の発明は上記各発明の何れか
一つの発明において該転写材収納部に温度検出部材を設
けたから、転写材の温度が検出される場合には転写材の
状態を知ることができ、送風手段の適切な制御を行うこ
とができる。
【0109】本発明の第7の発明は第1、第2、第6の
何れかに1つの発明において送風手段を該温度検出部材
の検出した信号により切換える制御手段を設けたので転
写材の状態に応じて自動的に送風手段を制御出来、且つ
送風手段が停止しているときの放熱を防止できる。
【0110】「効果2」本発明の第8の発明によれば、
断熱用のブッシュをセラミックで構成することにより、
定着ローラからの放熱を効果的に防止できる。したがっ
て、転写材全域にわたって良好な定着性を得ることがで
きる。また、ボールベアリングの損傷も防止できる。更
に、ブッシュ自体の割れ、削れ等の損傷も防ぐことがで
きる。又、加熱によりブッシュが劣化しないので耐久性
が増す。
【0111】「効果3」本発明の第9の発明は内部に加
熱源を有し、回転自在に構成された定着ローラと、その
定着ローラに圧接した加圧ローラと、該定着ローラ又は
該加圧ローラの少なくともいずれか一方に当接している
清掃部材を有する定着装置において、当接しているロー
ラの軸方向に清掃部材が移動自在に支持され清掃部材の
駆動手段を有することとしたから、清掃部材(クリーニ
ングパッド)の清掃範囲が広がるばかりでなく、良好な
清掃機能を長期にわたって維持し得る効果がある。
【0112】本発明の第10の発明は第9の発明におい
て清掃部材のローラへの当接領域幅が、転写材の搬送方
向と直交する方向の幅よりも広くしてあるので、転写材
から発生する紙粉が清掃部材の端部に集中してたまるこ
とが緩和される。
【0113】本発明の第11の発明は第9の発明におい
て内部に加熱源を有し、回転自在に構成された定着ロー
ラと、その定着ローラに圧接した加圧ローラと、該定着
ローラ又は加圧ローラの少なくともいずれか一方に当接
する清掃部材と、を有し、清掃部材が保持部材に保持さ
れており、該保持部材の転写材搬送方向と直交する方向
に形成した溝部と該保持部材の往復動方向端部に形成し
た溝部の少なくともいずれか一方を設けたから、加圧ロ
ーラの回転による振動及び清掃部材の往復動によりロー
ラ表面の残留汚れが円滑に溝部へと収容される為転写材
更には本体装置内をも汚す心配がない。
【0114】本発明の第12の発明は第11の発明にお
いて、清掃部材と保持部材の転写材搬送方向と直交する
方向に形成した溝部内に転写材搬送方向と同方向の多数
の突条を有するから、突条の間隔を適当に選べば、突条
間に指が入らず、保持部材を指で持っても汚れることが
ない。
【0115】本発明の第13の発明は内部に加熱源を有
し、回転自在に構成された定着ローラと、その定着ロー
ラに圧接した加圧ローラと、支持部材により該定着ロー
ラ又は該加圧ローラの少なくともいずれか一方に当接す
る清掃部材を有する定着装置において、該清掃部材を当
接しているローラ表面の移動方向に関し、下流側に位置
する部分の当接力が、他の当接部よりも強い当接力とし
たので、ローラ表面上の残留汚れが清掃部材をすりぬけ
ることなく確実に捕捉されるので転写材の例えば裏汚れ
のない状態を保つことができる。
【0116】本発明の第14の発明は第13に発明にお
いて当接しているローラの軸方向に塗布部材が移動自在
に支持され清掃部材の駆動手段を有することとしたか
ら、清掃部材の清掃範囲が広がるばかりでなく、良好な
清掃機能を長期に維持し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の縦断面図である。
【図2】本発明の実施例2の縦断面図である。
【図3】本発明の実施例3の縦断面図である。
【図4】複写モードに従う作用を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の適用できる熱定着装置の実施例3の縦
断面図である。
【図6】本発明の実施例4に於ける定着装置の後側を示
す概略平面図である。
【図7】本発明の実施例4に於ける定着装置の前側を示
す概略平面図である。
【図8】図6のギアのA矢視図である。
【図9】図6のカップのA矢視図である。
【図10】本発明の実施例4の斜視図である。
【図11】本発明の実施例4の縦断面図である。
【図12】本発明の実施例5の平面図である。
【図13】図12の斜視図である。
【図14】図13の縦断面図である。
【図15】本発明の実施例6の縦断面図である。
【図16】図15の平面図である。
【図17】図15のC矢視図である。
【図18】本発明の実施例7の縦断面図である。
【図19】図18の分解斜視図である。
【図20】画像形成装置の縦断面図である。
【図21】従来例3のクリーニングパッド部の縦断面図
である。
【図22】従来例3の定着装置における清掃部材の取付
方法を示す縦断面図である。
【符号の説明】
13 カセット 16 定着装置 17 ファン 18 ダクト 19 シャッタ 21 温度センサ 31 定着ローラ 38 加圧ローラ 43 クリーニングパッド 63 クリーニングパッド

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成された転写材を熱により
    定着する定着手段と、転写材収納部と、該定着手段から
    転写材収納部へ空気を送る送風手段と、該送風手段の制
    御手段と、該定着手段と該転写材収納部をつなぐ空気流
    通路とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 送風手段の制御手段はウォームアップ時
    と、複写動作中とスタンバイ中とで切り換える手段を有
    することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複写モードを認識する手段を備え複写動
    作中の該送風手段の制御を複写モードによって切り換え
    る手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 空気流通路中に該空気流通路を解放状態
    と閉塞状態の切り換え可能なシャッタ部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2或は3に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 シャッタ部材を解放状態と閉塞状態に切
    り換える作動部材及びその制御手段を設けたことを特徴
    とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 該転写材収納部に温度検出部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1つに記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 該送風手段を該温度検出部材の検出した
    信号により切り換える制御手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2もしくは6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 少くとも、中空円筒状の金属パイプによ
    り構成された熱定着回転体と、該熱定着回転体の内部に
    配置された熱源と、該熱定着回転体の両端部を回動自在
    に支持する一対の転がり軸受と、該熱定着回転体からの
    放熱を阻止すべく、該熱定着回転体と該転がり軸受の間
    に配置したブッシュと、を具備した定着装置であって、
    該ブッシュは、少くとも該熱定着回転体よりも、熱伝導
    率の小さいセラミックにより構成されていること、を特
    徴とした定着装置。
  9. 【請求項9】 内部に加熱源を有し、回転自在に構成さ
    れた定着ローラと、その定着ローラに圧接した加圧ロー
    ラと、該定着ローラ又は該加圧ローラの少くともいずれ
    か一方に当接している清掃部材を有する定着装置におい
    て、当接しているローラの軸方向に清掃部材が移動自在
    に支持され清掃部材の駆動手段を有することを特徴とす
    る定着装置。
  10. 【請求項10】 清掃部材のローラへの当接領域幅が、
    転写材の搬送方向と直交する方向の幅よりも広いことを
    特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 【請求項11】 内部に加熱源を有し、回転自在に構成
    された定着ローラと、その定着ローラに圧接した加圧ロ
    ーラと、該定着ローラ又は加圧ローラの少くともいずれ
    か一方に当接している清掃部材と、を有し、清掃部材が
    保持部材に保持されており、該保持部材の転写材搬送方
    向と直交する方向に形成した溝部と該保持部材の往復動
    方向端部に形成した溝部の少くともいずれか一方を設け
    ることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  12. 【請求項12】 清掃部材と、保持部材の転写材搬送方
    向と直交する方向に形成した溝部内に、転写材搬送方向
    と同方向の多数の突条を有していることを特徴とする請
    求項11に記載の定着装置。
  13. 【請求項13】 内部に加熱源を有し、回転自在に構成
    された定着ローラと、定着ローラに圧接した加圧ローラ
    と、支持部材により該定着ローラ又は該加圧ローラの少
    くともいずれか一方に当接する清掃部材を有する定着装
    置において、該清掃部材を当接しているローラ表面の移
    動方向に関し、下流側に位置する部分の当接力が他の当
    接部よりも強い当接力であることを特徴とする定着装
    置。
  14. 【請求項14】 当接しているローラの軸方向に塗布部
    材が移動自在に支持され清掃部材の駆動手段を有するこ
    とを特徴とする請求項13に記載の定着装置。
JP4359456A 1992-12-25 1992-12-25 画像形成装置及び定着装置 Pending JPH06202425A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7389981B2 (en) 2004-04-30 2008-06-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Paper feeding apparatus for printer having double feed prevention unit
JP2011186354A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2012198577A (ja) * 2012-07-23 2012-10-18 Canon Inc 像加熱装置及び像加熱装置に用いられる画像加熱用回転体
JP2013137564A (ja) * 2013-02-21 2013-07-11 Canon Inc 像加熱装置及び像加熱装置に用いられる画像加熱用回転体

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