JPH06202351A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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- JPH06202351A JPH06202351A JP1592093A JP1592093A JPH06202351A JP H06202351 A JPH06202351 A JP H06202351A JP 1592093 A JP1592093 A JP 1592093A JP 1592093 A JP1592093 A JP 1592093A JP H06202351 A JPH06202351 A JP H06202351A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- polyiminocarbonate
- layer
- photosensitive layer
- electrophotographic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 生産性が良好で、特に、溶剤に対する溶解性
が良好であり、塗布液がゲル化することなく経時安定性
が良く、また電荷輸送材や電荷発生材料に対する相溶性
が高く、均一な塗膜が得られる為にプリンター中で長時
間繰り返し使用しても優れた画質のコピー画像を長期に
わたって得ることができる電子写真感光体を提供する。 【構成】 感光層が、結着樹脂として、下記一般式
(I)及び/又は(II)で示される繰り返し単位を有す
るポリイミノカーボネート樹脂を含有する。 (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子、アルキ
ル基などを表すか、またはR1とR2が一緒になって炭
素環もしくはラクトン環を形成するのに必要な原子団を
表し、Xは、−S−、−O−などを、R3〜R6は、そ
れぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
基などを表す。)
が良好であり、塗布液がゲル化することなく経時安定性
が良く、また電荷輸送材や電荷発生材料に対する相溶性
が高く、均一な塗膜が得られる為にプリンター中で長時
間繰り返し使用しても優れた画質のコピー画像を長期に
わたって得ることができる電子写真感光体を提供する。 【構成】 感光層が、結着樹脂として、下記一般式
(I)及び/又は(II)で示される繰り返し単位を有す
るポリイミノカーボネート樹脂を含有する。 (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子、アルキ
ル基などを表すか、またはR1とR2が一緒になって炭
素環もしくはラクトン環を形成するのに必要な原子団を
表し、Xは、−S−、−O−などを、R3〜R6は、そ
れぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
基などを表す。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用感光体に関
し、さらに詳しくは、感光層中に、結着樹脂としてポリ
イミノカーボネート系樹脂を有する電子写真感光体に関
する。
し、さらに詳しくは、感光層中に、結着樹脂としてポリ
イミノカーボネート系樹脂を有する電子写真感光体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術は、高速、かつ高印
字の品質が得られるという利点を有するために、複写機
およびレーザービームプリンター等の分野において、著
しく発展してきた。現在、電子写真感光体を用いた画像
形成方法は、カールソンの提案による米国特許第2,2
97,691号明細書に記載されている方式が一般的に
なっている。この方法による電子写真装置において、感
光体は、例えば帯電、露光、現像、転写、クリーニン
グ、除電等の電気的・機械的処理を繰り返し受けるもの
であって、従来、セレン、セレンーテルル合金、セレン
ーヒ素合金等の無機系光導電材料が用いられている。一
方、これらの無機光導電材料を用いた電子写真感光体に
比べ、安価で製造性および廃棄性の点で優れた利点を有
する有機光導電材料を用いた電子写真感光体の研究も活
発化してきている。中でも、露光による電荷を発生する
電荷発生層と電荷を輸送する電荷輸送層を積層する機能
分離型の有機積層型感光体は、感度、帯電性およびその
繰り返し安定性等、電子写真特性の点で優れており種々
の提案がなされ、実用化されている。
字の品質が得られるという利点を有するために、複写機
およびレーザービームプリンター等の分野において、著
しく発展してきた。現在、電子写真感光体を用いた画像
形成方法は、カールソンの提案による米国特許第2,2
97,691号明細書に記載されている方式が一般的に
なっている。この方法による電子写真装置において、感
光体は、例えば帯電、露光、現像、転写、クリーニン
グ、除電等の電気的・機械的処理を繰り返し受けるもの
であって、従来、セレン、セレンーテルル合金、セレン
ーヒ素合金等の無機系光導電材料が用いられている。一
方、これらの無機光導電材料を用いた電子写真感光体に
比べ、安価で製造性および廃棄性の点で優れた利点を有
する有機光導電材料を用いた電子写真感光体の研究も活
発化してきている。中でも、露光による電荷を発生する
電荷発生層と電荷を輸送する電荷輸送層を積層する機能
分離型の有機積層型感光体は、感度、帯電性およびその
繰り返し安定性等、電子写真特性の点で優れており種々
の提案がなされ、実用化されている。
【0003】これらの有機積層型感光体では、上記の電
子写真特性に関しては十分な性能を有するものが開発さ
れてきているが、有機材料で構成されているため機械的
外力に対する耐久性、すなわち、トナー、現像剤、用
紙、クリーニング部材等からの直接的負荷による感光体
表面の摩耗や傷等の発生およびトナーフィルミング等の
異物付着等によって、画質欠陥が生じる問題があり、感
光体の寿命を制限している。また、複写機、プリンター
のカラー化、高速化に伴って、プロセスの複雑化、高ス
トレス化が進みつつあり、これらの点からも高感度・高
耐久性が要求されている。これらの問題点を解決するた
めに、種々の対策が検討されており、例えば、感光体表
面層の結着樹脂として各種のポリカーボネート樹脂を用
いるものが提案されている(特開昭62−247374
号公報、特開昭63−148263号公報、特開平1−
269942号公報、特開平2−254459号公報、
特開平3−63651号公報)。
子写真特性に関しては十分な性能を有するものが開発さ
れてきているが、有機材料で構成されているため機械的
外力に対する耐久性、すなわち、トナー、現像剤、用
紙、クリーニング部材等からの直接的負荷による感光体
表面の摩耗や傷等の発生およびトナーフィルミング等の
異物付着等によって、画質欠陥が生じる問題があり、感
光体の寿命を制限している。また、複写機、プリンター
のカラー化、高速化に伴って、プロセスの複雑化、高ス
トレス化が進みつつあり、これらの点からも高感度・高
耐久性が要求されている。これらの問題点を解決するた
めに、種々の対策が検討されており、例えば、感光体表
面層の結着樹脂として各種のポリカーボネート樹脂を用
いるものが提案されている(特開昭62−247374
号公報、特開昭63−148263号公報、特開平1−
269942号公報、特開平2−254459号公報、
特開平3−63651号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来提案さ
れたポリカーボネート樹脂を結着樹脂として用いると、
比較的良好な耐久性の電子写真感光体が得られるが、未
だ充分満足できるものはない。すなわち、これら樹脂に
はそれぞれ一長一短があり、例えば最も多く市販されて
いるポリカーボネート樹脂は、特定のハロゲン化脂肪族
炭化水素類の低沸点溶媒にしか溶解せず、これら溶剤で
調製された塗布液を用いて電子写真感光体を製造すると
塗布面が白化したり、あるいは柚子肌状に荒れが生じ
る。また、塗布液中の溶剤が気化し易いため固形分濃度
が変化し、樹脂の結晶析出等を引き起こし経時安定性が
ないため製造性が悪い。一方、その他の溶剤に溶解して
も溶解性が低いため数日後には塗布液がゲル化し、製造
性が悪い。また、溶解性が良いポリカーボネート樹脂に
おいても電荷輸送材料との相溶性が悪く、電気特性上必
要とされる量を固溶化させようとしても、塗布膜に電荷
輸送材料が析出してしまうものがある。また、多くのポ
リカーボネート樹脂は、電荷発生材料との相性が悪く、
電荷発生材料と共に分散させる場合、電荷発生材料が凝
集し、均一な塗膜が得られず、優れた画質が得られない
という問題があった。
れたポリカーボネート樹脂を結着樹脂として用いると、
比較的良好な耐久性の電子写真感光体が得られるが、未
だ充分満足できるものはない。すなわち、これら樹脂に
はそれぞれ一長一短があり、例えば最も多く市販されて
いるポリカーボネート樹脂は、特定のハロゲン化脂肪族
炭化水素類の低沸点溶媒にしか溶解せず、これら溶剤で
調製された塗布液を用いて電子写真感光体を製造すると
塗布面が白化したり、あるいは柚子肌状に荒れが生じ
る。また、塗布液中の溶剤が気化し易いため固形分濃度
が変化し、樹脂の結晶析出等を引き起こし経時安定性が
ないため製造性が悪い。一方、その他の溶剤に溶解して
も溶解性が低いため数日後には塗布液がゲル化し、製造
性が悪い。また、溶解性が良いポリカーボネート樹脂に
おいても電荷輸送材料との相溶性が悪く、電気特性上必
要とされる量を固溶化させようとしても、塗布膜に電荷
輸送材料が析出してしまうものがある。また、多くのポ
リカーボネート樹脂は、電荷発生材料との相性が悪く、
電荷発生材料と共に分散させる場合、電荷発生材料が凝
集し、均一な塗膜が得られず、優れた画質が得られない
という問題があった。
【0005】本発明は、従来技術の上記のような実状に
鑑み、その問題点を解消するためになされたものであ
る。すなわち、本発明の目的は、生産性が良好で、特
に、溶剤に対する溶解性が良好であり、塗布液がゲル化
することなく経時安定性が良く、また電荷輸送材や電荷
発生材料に対する相溶性が高く、均一な塗膜が得られ、
さらに電子写真特性が良好である電子写真感光体を提供
することにある。
鑑み、その問題点を解消するためになされたものであ
る。すなわち、本発明の目的は、生産性が良好で、特
に、溶剤に対する溶解性が良好であり、塗布液がゲル化
することなく経時安定性が良く、また電荷輸送材や電荷
発生材料に対する相溶性が高く、均一な塗膜が得られ、
さらに電子写真特性が良好である電子写真感光体を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、感光層の
結着樹脂について、種々検討した結果、結着樹脂とし
て、ある特定のポリイミノカーボネート系樹脂を用いる
ことによって上記目的を達成することができることを見
出だし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
の電子写真感光体の一つは、導電性支持体上に、感光層
を有する電子写真感光体であって、感光層が、結着樹脂
として、下記一般式(I)で示される繰り返し単位を有
するポリイミノカーボネート樹脂を含有することを特徴
とする。
結着樹脂について、種々検討した結果、結着樹脂とし
て、ある特定のポリイミノカーボネート系樹脂を用いる
ことによって上記目的を達成することができることを見
出だし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
の電子写真感光体の一つは、導電性支持体上に、感光層
を有する電子写真感光体であって、感光層が、結着樹脂
として、下記一般式(I)で示される繰り返し単位を有
するポリイミノカーボネート樹脂を含有することを特徴
とする。
【化3】 (式中、R1 およびR2 は、それぞれ水素原子、アルキ
ル基、アリール基、アルアルキル基もしくは脂環式基を
表すか、またはR1 とR2 が一緒になって炭素環もしく
はラクトン環を形成するのに必要な原子団を表し、R3
およびR4 は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルコキシ基、アリール基またはシクロヘキシ
ル基を表す。) 本発明の他の電子写真感光体は、上記感光層が、結着樹
脂として、下記一般式(II)で示される繰り返し単位を
有するポリイミノカーボネート樹脂を含有することを特
徴とする。
ル基、アリール基、アルアルキル基もしくは脂環式基を
表すか、またはR1 とR2 が一緒になって炭素環もしく
はラクトン環を形成するのに必要な原子団を表し、R3
およびR4 は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルコキシ基、アリール基またはシクロヘキシ
ル基を表す。) 本発明の他の電子写真感光体は、上記感光層が、結着樹
脂として、下記一般式(II)で示される繰り返し単位を
有するポリイミノカーボネート樹脂を含有することを特
徴とする。
【化4】 (式中、Xは、−S−、−O−、−SO2 −または−C
O−の基を表し、R5 およびR6 は、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基またはシク
ロヘキシル基を表す。) 本発明のさらに他の電子写真感光体は、上記感光層が、
結着樹脂として、少なくとも上記一般式(I)示される
繰り返し単位と上記一般式(II)で示される繰り返し単
位を有するポリイミノカーボネート共重合体樹脂を含有
することを特徴とする。
O−の基を表し、R5 およびR6 は、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基またはシク
ロヘキシル基を表す。) 本発明のさらに他の電子写真感光体は、上記感光層が、
結着樹脂として、少なくとも上記一般式(I)示される
繰り返し単位と上記一般式(II)で示される繰り返し単
位を有するポリイミノカーボネート共重合体樹脂を含有
することを特徴とする。
【0007】以下、本発明の電子写真感光体を構成する
各層について説明をする。
各層について説明をする。
【0008】上記導電性支持体としては、アルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類の他に
アルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステン
レス鋼、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、I
TO等の薄膜を設けたプラスチックフィルム等あるいは
導電性付与剤を塗布、または、含浸させた紙および、プ
ラスチックフィルム等があげられる。これらの導電性支
持体は、ドラム状、シート状、プレート状等、適宜の形
状のものとして使用されるが、これらに限定されるもの
ではない。さらに必要に応じて、導電性支持体の表面
は、画質に影響のない範囲で各種の処理を行ってもよ
く、例えば、表面の酸化処理や薬品処理および着色処理
等または、砂目立て等の乱反射処理などを行うことがで
きる。
ム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類の他に
アルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステン
レス鋼、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、I
TO等の薄膜を設けたプラスチックフィルム等あるいは
導電性付与剤を塗布、または、含浸させた紙および、プ
ラスチックフィルム等があげられる。これらの導電性支
持体は、ドラム状、シート状、プレート状等、適宜の形
状のものとして使用されるが、これらに限定されるもの
ではない。さらに必要に応じて、導電性支持体の表面
は、画質に影響のない範囲で各種の処理を行ってもよ
く、例えば、表面の酸化処理や薬品処理および着色処理
等または、砂目立て等の乱反射処理などを行うことがで
きる。
【0009】本発明において、導電性支持体と感光層の
間には、下引き層を設けることが好ましい。下引き層
は、感光層の帯電時において導電性支持体から感光層へ
の電荷の注入を阻止すると共に、感光層を導電性支持体
に対して一体的に接着保持させる接着層としての作用、
あるいは場合によっては、導電性支持体の光反射防止作
用等を有する。
間には、下引き層を設けることが好ましい。下引き層
は、感光層の帯電時において導電性支持体から感光層へ
の電荷の注入を阻止すると共に、感光層を導電性支持体
に対して一体的に接着保持させる接着層としての作用、
あるいは場合によっては、導電性支持体の光反射防止作
用等を有する。
【0010】下引き層に用いる結着樹脂としては、ポリ
アミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニル
アセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポ
リビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニ
トロセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン
酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ポリアク
リル酸、ポリアクリルアミド等の結着樹脂の他に、チタ
ニルキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物等の
有機チタニル化合物、ジルコニウムキレート化合物、シ
ランカップリング剤等の公知の材料を単独であるいは2
種以上混合して用いることができる。さらに、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウ
ム、チタン酸バリウム、シリコーン樹脂等の微粒子と混
合することができる。通常、この下引き層の厚みは、
0.01〜10μm、好ましくは0.05〜2μmが適
当である。また、塗布方法としては、ブレードコーティ
ング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーテ
ィング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング
法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティン
グ法等の通常の方法を用いることができる。
アミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニル
アセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポ
リビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニ
トロセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン
酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ポリアク
リル酸、ポリアクリルアミド等の結着樹脂の他に、チタ
ニルキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物等の
有機チタニル化合物、ジルコニウムキレート化合物、シ
ランカップリング剤等の公知の材料を単独であるいは2
種以上混合して用いることができる。さらに、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウ
ム、チタン酸バリウム、シリコーン樹脂等の微粒子と混
合することができる。通常、この下引き層の厚みは、
0.01〜10μm、好ましくは0.05〜2μmが適
当である。また、塗布方法としては、ブレードコーティ
ング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーテ
ィング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング
法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティン
グ法等の通常の方法を用いることができる。
【0011】導電性支持体上に形成される感光層は、光
導電材料および電荷移動材料が分散した単層の分散型の
ものおよび電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された
積層型のもののいずれであってもよいが、積層型のもの
の方が好ましい。また、積層型の場合、電荷発生層と電
荷輸送層の積層順序はいずれが上層であってもよい。感
光層には、上記いずれの場合においても、結着樹脂とし
て、上記一般式(I)で示される繰り返し単位を有する
ポリイミノカーボネート樹脂、上記一般式(II)で示さ
れる繰り返し単位を有するポリイミノカーボネート樹脂
および上記一般式(I)示される繰り返し単位と上記一
般式(II)で示される繰り返し単位を有するポリイミノ
カーボネート共重合体樹脂のいずれか一つが含有される
が、この場合、ポリイミノカーボネート樹脂が、感光層
の表面層に含まれることが特に好ましい。
導電材料および電荷移動材料が分散した単層の分散型の
ものおよび電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された
積層型のもののいずれであってもよいが、積層型のもの
の方が好ましい。また、積層型の場合、電荷発生層と電
荷輸送層の積層順序はいずれが上層であってもよい。感
光層には、上記いずれの場合においても、結着樹脂とし
て、上記一般式(I)で示される繰り返し単位を有する
ポリイミノカーボネート樹脂、上記一般式(II)で示さ
れる繰り返し単位を有するポリイミノカーボネート樹脂
および上記一般式(I)示される繰り返し単位と上記一
般式(II)で示される繰り返し単位を有するポリイミノ
カーボネート共重合体樹脂のいずれか一つが含有される
が、この場合、ポリイミノカーボネート樹脂が、感光層
の表面層に含まれることが特に好ましい。
【0012】上記ポリイミノカーボネート樹脂の具体例
を表1〜7に示すが、表1〜5は、一般式(I)で示さ
れる繰り返し単位を有するポリイミノカーボネート樹脂
の場合を示し、表6は、一般式(II)で示される繰り返
し単位を有するポリイミノカーボネート樹脂の場合を示
し、表7は、一般式(I)示される繰り返し単位と一般
式(II)で示される繰り返し単位を有するポリイミノカ
ーボネート共重合体樹脂の場合を示す。
を表1〜7に示すが、表1〜5は、一般式(I)で示さ
れる繰り返し単位を有するポリイミノカーボネート樹脂
の場合を示し、表6は、一般式(II)で示される繰り返
し単位を有するポリイミノカーボネート樹脂の場合を示
し、表7は、一般式(I)示される繰り返し単位と一般
式(II)で示される繰り返し単位を有するポリイミノカ
ーボネート共重合体樹脂の場合を示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】
【表7】
【0020】上記各ポリイミノカーボネート樹脂は、米
国特許第3,491,060号明細書、英国特許第1,
218,447号明細書およびBiomaterial
sVol7、P176〜182(May 1986)等
に記載されるジオール化合物とジシアネート化合物を反
応させる公知の合成方法によって容易に合成することが
できる。すなわち、一般式(I)で示される繰り返し単
位を有するポリイミノカーボネート樹脂の場合には、下
記一般式(III )のジオール化合物と下記一般式(II
I)′のジシアネート化合物を用いることにより、また
一般式(II)で示される繰り返し単位を有するポリイミ
ノカーボネート樹脂の場合には、下記一般式(IV)で
表されるジオール化合物と下記一般式(IV)′で表さ
れるジシアネート化合物を反応させることにより、さら
に一般式(I)示される繰り返し単位と上記一般式(I
I)で示される繰り返し単位を有するポリイミノカーボ
ネート共重合体樹脂の場合には、下記一般式(III )お
よび下記一般式(IV)のジオール化合物と下記(III
)′および下記一般式(IV)′のジシアネート化合
物を組み合わせて用いることにより容易に得ることがで
きる。
国特許第3,491,060号明細書、英国特許第1,
218,447号明細書およびBiomaterial
sVol7、P176〜182(May 1986)等
に記載されるジオール化合物とジシアネート化合物を反
応させる公知の合成方法によって容易に合成することが
できる。すなわち、一般式(I)で示される繰り返し単
位を有するポリイミノカーボネート樹脂の場合には、下
記一般式(III )のジオール化合物と下記一般式(II
I)′のジシアネート化合物を用いることにより、また
一般式(II)で示される繰り返し単位を有するポリイミ
ノカーボネート樹脂の場合には、下記一般式(IV)で
表されるジオール化合物と下記一般式(IV)′で表さ
れるジシアネート化合物を反応させることにより、さら
に一般式(I)示される繰り返し単位と上記一般式(I
I)で示される繰り返し単位を有するポリイミノカーボ
ネート共重合体樹脂の場合には、下記一般式(III )お
よび下記一般式(IV)のジオール化合物と下記(III
)′および下記一般式(IV)′のジシアネート化合
物を組み合わせて用いることにより容易に得ることがで
きる。
【化5】 (式中、R1 およびR2 は、それぞれ水素原子、アルキ
ル基、アリール基、アルアルキル基もしくは脂環式基を
表すか、またはR1 とR2 が一緒になって炭素環もしく
はラクトン環を形成するのに必要な原子団を表し、R3
およびR4 は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルコキシ基、アリール基またはシクロヘキシ
ル基を表し、Xは、−O−、−S−、−SO2 −または
−CO−の基を表し、R5 およびR6 は、それぞれ水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基またはシ
クロヘキシル基を表す。)
ル基、アリール基、アルアルキル基もしくは脂環式基を
表すか、またはR1 とR2 が一緒になって炭素環もしく
はラクトン環を形成するのに必要な原子団を表し、R3
およびR4 は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルコキシ基、アリール基またはシクロヘキシ
ル基を表し、Xは、−O−、−S−、−SO2 −または
−CO−の基を表し、R5 およびR6 は、それぞれ水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基またはシ
クロヘキシル基を表す。)
【0021】本発明において、上記各ポリイミノカーボ
ネート樹脂は、その重量平均分子量が、30,000〜
600,000の範囲のものが用いられるが、単一の分
子量のものだけを用いた場合には、60,000〜30
0,000の範囲のものが好ましい。重量平均分子量が
30,000未満の場合は、塗布粘度液が低く必要とす
る膜厚が得られず、浸漬塗布したた場合の膜厚ムラを生
じる。また、600,000より大きいと、逆に塗布液
粘度が高すぎて必要とする膜厚の制御が非常に困難にな
る。また、上記各ポリイミノカーボネート樹脂は、重量
平均分子量が30,000〜600,000の範囲にあ
る限り、分子量が異なる樹脂を混合して用いても良い。
さらに、これ等ポリイミノカーボネート樹脂は、必ずし
も単独で用いる必要はなく、二種以上併用しても良く、
また、これ等樹脂が奏する効果を損なわない範囲内でポ
リカーボネート樹脂と混合して用いてもよい。
ネート樹脂は、その重量平均分子量が、30,000〜
600,000の範囲のものが用いられるが、単一の分
子量のものだけを用いた場合には、60,000〜30
0,000の範囲のものが好ましい。重量平均分子量が
30,000未満の場合は、塗布粘度液が低く必要とす
る膜厚が得られず、浸漬塗布したた場合の膜厚ムラを生
じる。また、600,000より大きいと、逆に塗布液
粘度が高すぎて必要とする膜厚の制御が非常に困難にな
る。また、上記各ポリイミノカーボネート樹脂は、重量
平均分子量が30,000〜600,000の範囲にあ
る限り、分子量が異なる樹脂を混合して用いても良い。
さらに、これ等ポリイミノカーボネート樹脂は、必ずし
も単独で用いる必要はなく、二種以上併用しても良く、
また、これ等樹脂が奏する効果を損なわない範囲内でポ
リカーボネート樹脂と混合して用いてもよい。
【0022】本発明において、感光層が単層構造の場合
には、上記した結着樹脂中に光導電材料および電荷輸送
材料を含有させて分散型の層を形成すれば良い。本発明
において使用される電荷発生材料としては、非晶質セレ
ン、結晶性セレン−テルル合金、セレン−ヒ素合金、そ
の他セレン化合物およびセレン合金、酸化亜鉛、酸化チ
タン等の無機系光導電性材料、フタロシアニン系、スク
アリリム系、アントアントロン系、ペリレン系、アゾ
系、アントラキノン系、ピレン系、ピリリウム塩、チア
ピリリウム塩等の有機光導電材料があげられる。
には、上記した結着樹脂中に光導電材料および電荷輸送
材料を含有させて分散型の層を形成すれば良い。本発明
において使用される電荷発生材料としては、非晶質セレ
ン、結晶性セレン−テルル合金、セレン−ヒ素合金、そ
の他セレン化合物およびセレン合金、酸化亜鉛、酸化チ
タン等の無機系光導電性材料、フタロシアニン系、スク
アリリム系、アントアントロン系、ペリレン系、アゾ
系、アントラキノン系、ピレン系、ピリリウム塩、チア
ピリリウム塩等の有機光導電材料があげられる。
【0023】また、電荷輸送材料としては、p−ベンゾ
キノン、クロラニル、ブロモアニル、アノトラキノン等
のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン化合物、
2,4,7−トリニトロフルオレノン等のフルオレノン
化合物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合
物、シアノビニル系化合物、エチレン系化合物等の電子
吸引性物質、トルフェニルアミン系化合物、アリールア
ルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチ
ルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系
化合物、あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖また
は側鎖に有する重合体等の電子供与性物質などがあげら
れるが、これらを2種以上混合して用いることもでき
る。この層において、電荷発生材料の使用量は、電荷輸
送材料と結着樹脂の総量に対して、0.1〜20重量
部、特に好ましくは0.5〜5重量部である。また、電
荷輸送材料と結着樹脂の配合比は、重量比で60:40
〜30:70の範囲に設定することが好ましい。
キノン、クロラニル、ブロモアニル、アノトラキノン等
のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン化合物、
2,4,7−トリニトロフルオレノン等のフルオレノン
化合物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合
物、シアノビニル系化合物、エチレン系化合物等の電子
吸引性物質、トルフェニルアミン系化合物、アリールア
ルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチ
ルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系
化合物、あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖また
は側鎖に有する重合体等の電子供与性物質などがあげら
れるが、これらを2種以上混合して用いることもでき
る。この層において、電荷発生材料の使用量は、電荷輸
送材料と結着樹脂の総量に対して、0.1〜20重量
部、特に好ましくは0.5〜5重量部である。また、電
荷輸送材料と結着樹脂の配合比は、重量比で60:40
〜30:70の範囲に設定することが好ましい。
【0024】また、感光層を形成する際に用いられる溶
剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロ
ロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブタ
ノン等のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化
エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒド
ロフラン、エチルエーテル等の環状もしくは直鎖状のエ
ーテル類等の通常の有機溶剤があげられ、これらの溶剤
は、単独あるいは2種以上混合して用いることができ
る。
剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロ
ロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブタ
ノン等のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化
エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒド
ロフラン、エチルエーテル等の環状もしくは直鎖状のエ
ーテル類等の通常の有機溶剤があげられ、これらの溶剤
は、単独あるいは2種以上混合して用いることができ
る。
【0025】また、感光層は、電荷発生材料、電荷輸送
材料および結着樹脂を、必要に応じて添加剤等と共に前
記溶剤に、均一に溶解または分散させた後、ブレードコ
ーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレー
コーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティ
ング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーテ
ィング法等の通常用いることができる塗布方法よって塗
布し、乾燥して形成することができる。膜厚は、5〜5
0μm、好ましくは、10〜25μmの範囲が適当であ
る。
材料および結着樹脂を、必要に応じて添加剤等と共に前
記溶剤に、均一に溶解または分散させた後、ブレードコ
ーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレー
コーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティ
ング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーテ
ィング法等の通常用いることができる塗布方法よって塗
布し、乾燥して形成することができる。膜厚は、5〜5
0μm、好ましくは、10〜25μmの範囲が適当であ
る。
【0026】本発明において、感光層が積層構造を有す
る場合、電荷発生層は、上記光導電材料を結着樹脂に結
着した形で形成される。結着樹脂は、上記ポリイミノカ
ーボネート系樹脂のほか、公知のものならば如何なるも
のも使用することができる。例えば、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、部分変性ポリビ
ニルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、シリコ−ン樹脂、フェノール樹
脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂などがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。これらの結着
樹脂は、単独あるいは2種以上混合して用いることがで
きる。
る場合、電荷発生層は、上記光導電材料を結着樹脂に結
着した形で形成される。結着樹脂は、上記ポリイミノカ
ーボネート系樹脂のほか、公知のものならば如何なるも
のも使用することができる。例えば、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、部分変性ポリビ
ニルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、シリコ−ン樹脂、フェノール樹
脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂などがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。これらの結着
樹脂は、単独あるいは2種以上混合して用いることがで
きる。
【0027】ポリイミノカーボネート系樹脂を上記公知
の結着樹脂と混合して用いる場合、混合する結着樹脂
は、ポリイミノカーボネート系樹脂の奏する効果を損な
わない程度に混合する必要がある。ポリイミノカーボネ
ート系樹脂を電荷発生層の結着樹脂として用いた場合、
上記光導電性材料とのマッチングが良く、分散性が良く
なるため、ポリカーボネート樹脂を電荷発生層における
結着樹脂として用いる場合に比べ、電気特性や画質が著
しく改善される。電荷発生材料と結着樹脂との配合比
は、体積比で5:1〜1:2の範囲が好ましい。
の結着樹脂と混合して用いる場合、混合する結着樹脂
は、ポリイミノカーボネート系樹脂の奏する効果を損な
わない程度に混合する必要がある。ポリイミノカーボネ
ート系樹脂を電荷発生層の結着樹脂として用いた場合、
上記光導電性材料とのマッチングが良く、分散性が良く
なるため、ポリカーボネート樹脂を電荷発生層における
結着樹脂として用いる場合に比べ、電気特性や画質が著
しく改善される。電荷発生材料と結着樹脂との配合比
は、体積比で5:1〜1:2の範囲が好ましい。
【0028】電荷発生層を形成する際に用いられる溶剤
としては、クロロホルム、塩化メチレン、トルエン、モ
ノクロロベンゼン、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、n−ブタノ−ル、ベンジルアルコール等の通常の
有機溶剤があげられるが、これらの溶剤は、単独あるい
は2種以上混合して用いることができる。
としては、クロロホルム、塩化メチレン、トルエン、モ
ノクロロベンゼン、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、n−ブタノ−ル、ベンジルアルコール等の通常の
有機溶剤があげられるが、これらの溶剤は、単独あるい
は2種以上混合して用いることができる。
【0029】電荷発生層は、電荷発生材料および結着樹
脂を、必要に応じて添加剤等と共に前記溶剤に均一に溶
解または分散させた後、ブレードコーティング法、ワイ
ヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸
漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、カーテンコーティング法等の通常用
いることができる塗布方法よって塗布し、乾燥して形成
することができる。形成された電荷発生層の膜厚は、一
般的には、0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2.
0μmが適当である。
脂を、必要に応じて添加剤等と共に前記溶剤に均一に溶
解または分散させた後、ブレードコーティング法、ワイ
ヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸
漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、カーテンコーティング法等の通常用
いることができる塗布方法よって塗布し、乾燥して形成
することができる。形成された電荷発生層の膜厚は、一
般的には、0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2.
0μmが適当である。
【0030】電荷輸送層は、上記電荷輸送材料を結着樹
脂に結着した形で形成される。電荷輸送層に用いられる
結着樹脂としては、上記ポリイミノカーボネート系樹脂
が用いられる。これらの電荷輸送材料と結着樹脂の組成
比は、重量比(%)で25:75〜60:40である。
この組成比で、25重量%より電荷輸送材料が減ると電
気特性が著しく低下し感光体としての機能を損ない、ま
た60重量%より電荷輸送材料が増えると耐摩耗性、剥
離性、耐放電生成物性が極端に低下する。また、電荷輸
送層の形成に際して用いられる溶剤および塗布方法は、
単層構造の感光層を形成する場合と同じものおよび方法
が採用される。形成された電荷輸送層の膜厚は、一般的
には、5〜50μm、好ましくは10〜30μmが適当
である。
脂に結着した形で形成される。電荷輸送層に用いられる
結着樹脂としては、上記ポリイミノカーボネート系樹脂
が用いられる。これらの電荷輸送材料と結着樹脂の組成
比は、重量比(%)で25:75〜60:40である。
この組成比で、25重量%より電荷輸送材料が減ると電
気特性が著しく低下し感光体としての機能を損ない、ま
た60重量%より電荷輸送材料が増えると耐摩耗性、剥
離性、耐放電生成物性が極端に低下する。また、電荷輸
送層の形成に際して用いられる溶剤および塗布方法は、
単層構造の感光層を形成する場合と同じものおよび方法
が採用される。形成された電荷輸送層の膜厚は、一般的
には、5〜50μm、好ましくは10〜30μmが適当
である。
【0031】本発明の感光体においては、複写機中で発
生するオゾンや酸化性ガス、あるいは光、熱による感光
体の劣化を防止する目的で、感光層中に酸化防止剤、光
安定剤、熱安定剤等の添加剤を添加することができる。
例えば、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、
ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリール
アルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロイ
ンダノンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機
化合物などがあげられる。光安定剤の例としては、ベン
ゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ジチオカルバメー
ト、テトラメチルピペリジン等の誘導体があげられる。
また、本発明の電子写真感光体においては、必要に応じ
て感光層の上に保護層を形成してもよい。
生するオゾンや酸化性ガス、あるいは光、熱による感光
体の劣化を防止する目的で、感光層中に酸化防止剤、光
安定剤、熱安定剤等の添加剤を添加することができる。
例えば、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、
ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリール
アルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロイ
ンダノンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機
化合物などがあげられる。光安定剤の例としては、ベン
ゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ジチオカルバメー
ト、テトラメチルピペリジン等の誘導体があげられる。
また、本発明の電子写真感光体においては、必要に応じ
て感光層の上に保護層を形成してもよい。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例において、「部」は、「重量部」を意
味する。
る。なお、実施例において、「部」は、「重量部」を意
味する。
【0033】実施例1 アルミニウム基板上にジルコニウム化合物(商品名:オ
ルガチックスZC540、マツモト製薬社製)10部お
よびシラン化合物(商品名:A1110、日本ユニカー
社製)1部とi−プロパノール40部およびブタノール
20部からなる溶液を浸漬コーティング法で塗布し、1
50℃において10分間加熱乾燥し膜厚0.15μmの
下引き層を形成した。次に、オキシチタンフタロシアニ
ン顔料1部を、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エ
スレックBS−S、積水化学社製)1部およびシクロヘ
キサノン100部と混合し、ガラスビーズとともにサン
ドミルで1時間処理して分散した後、得られた塗布液を
上記下引き層上に浸漬コーティング法で塗布し、100
℃において10分間加熱乾燥し、膜厚約0.20μmの
電荷発生層を形成した。
ルガチックスZC540、マツモト製薬社製)10部お
よびシラン化合物(商品名:A1110、日本ユニカー
社製)1部とi−プロパノール40部およびブタノール
20部からなる溶液を浸漬コーティング法で塗布し、1
50℃において10分間加熱乾燥し膜厚0.15μmの
下引き層を形成した。次に、オキシチタンフタロシアニ
ン顔料1部を、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エ
スレックBS−S、積水化学社製)1部およびシクロヘ
キサノン100部と混合し、ガラスビーズとともにサン
ドミルで1時間処理して分散した後、得られた塗布液を
上記下引き層上に浸漬コーティング法で塗布し、100
℃において10分間加熱乾燥し、膜厚約0.20μmの
電荷発生層を形成した。
【0034】次に、電荷輸送材料としてN,N′−ジフ
ェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−
[1,1′−ビフェニル」−4,4′−ジアミン8部と
前記の例示番号I−23で示されるポリイミノカーボネ
ート樹脂12部をモノクロロベンゼン85部に溶解し、
得られた塗布液を、電荷発生層が形成されたアルミニウ
ム基板上に浸漬コーティング法で塗布し、115℃にお
いて1時間加熱乾燥、膜厚25μmの電荷輸送層を形成
し、塗布膜の状態を目視により観察した。また、塗布液
は開放したまま2日放置し、溶液の状態を観察した。
ェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−
[1,1′−ビフェニル」−4,4′−ジアミン8部と
前記の例示番号I−23で示されるポリイミノカーボネ
ート樹脂12部をモノクロロベンゼン85部に溶解し、
得られた塗布液を、電荷発生層が形成されたアルミニウ
ム基板上に浸漬コーティング法で塗布し、115℃にお
いて1時間加熱乾燥、膜厚25μmの電荷輸送層を形成
し、塗布膜の状態を目視により観察した。また、塗布液
は開放したまま2日放置し、溶液の状態を観察した。
【0035】このようにして得られた電子写真用感光体
を、静電複写紙試験装置(エレクトロスタティックアナ
ライザーEPA−8100:川口電気社製)を用いて、
常温常湿(20℃、40%RH)の環境下、−6kVの
コロナ放電を行い、感光体を帯電させた後、タングステ
ンランプの光を、モノクロメーターを用いて780nm
の単色光に分光し、感光体表面上で1μW/cm2 にな
るように調整し、照射した。そして、その初期表面電位
VO (ボルト)、半減露光量E1/2 (erg/cm2 )
を測定し、その後10 luxの白色光を1秒間照射
し、残留電位VRP(ボルト)を測定した。その結果を表
8に示す。
を、静電複写紙試験装置(エレクトロスタティックアナ
ライザーEPA−8100:川口電気社製)を用いて、
常温常湿(20℃、40%RH)の環境下、−6kVの
コロナ放電を行い、感光体を帯電させた後、タングステ
ンランプの光を、モノクロメーターを用いて780nm
の単色光に分光し、感光体表面上で1μW/cm2 にな
るように調整し、照射した。そして、その初期表面電位
VO (ボルト)、半減露光量E1/2 (erg/cm2 )
を測定し、その後10 luxの白色光を1秒間照射
し、残留電位VRP(ボルト)を測定した。その結果を表
8に示す。
【0036】比較例1 実施例1における前記例示化合物I−23のポリイミノ
カーボネート樹脂の代わりに下記構造式(A)で示され
る繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用い、
溶剤としてジクロロメタンを使用した以外は、実施例1
と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行った。そ
の結果を表8に示す。
カーボネート樹脂の代わりに下記構造式(A)で示され
る繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用い、
溶剤としてジクロロメタンを使用した以外は、実施例1
と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行った。そ
の結果を表8に示す。
【化6】
【0037】実施例2 実施例1における前記例示番号I−23のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号I−14のポリ
イミノカーボネート樹脂を用い、溶剤としてトルエンを
使用した以外は、実施例1と同様にして感光体を作製
し、同様の評価を行った。その結果を表8に示す。
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号I−14のポリ
イミノカーボネート樹脂を用い、溶剤としてトルエンを
使用した以外は、実施例1と同様にして感光体を作製
し、同様の評価を行った。その結果を表8に示す。
【0038】比較例2 実施例2における前記例示番号I−14のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに下記構造式(B)で示される
繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用いた以
外は、実施例2と同様にして感光体を作製し、同様の評
価を行った。その結果を表8に示す。
ーボネート樹脂の代わりに下記構造式(B)で示される
繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用いた以
外は、実施例2と同様にして感光体を作製し、同様の評
価を行った。その結果を表8に示す。
【化7】
【0039】実施例3 実施例1における前記例示番号I−23のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号II−2のポリイ
ミノカーボネート樹脂を用いた以外は、実施例1と同様
にして感光体を作製し、同様の評価を行った。その結果
を表8に示す。
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号II−2のポリイ
ミノカーボネート樹脂を用いた以外は、実施例1と同様
にして感光体を作製し、同様の評価を行った。その結果
を表8に示す。
【0040】比較例3 実施例3における前記例示番号II−2のポリイミノカー
ボネート樹脂の代わりに下記構造式(C)で示される繰
り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用い、溶剤
としてジクロロメタンを使用した以外は、実施例1と同
様にして感光体を作製し、同様の評価を行った。その結
果を表8に示す。
ボネート樹脂の代わりに下記構造式(C)で示される繰
り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用い、溶剤
としてジクロロメタンを使用した以外は、実施例1と同
様にして感光体を作製し、同様の評価を行った。その結
果を表8に示す。
【化8】
【0041】実施例4 実施例1における前記例示番号I−23のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに、前記例示番号III −8のポ
リイミノカーボネート共重合体樹脂を用いた以外は、実
施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。その結果を表8に示す。
ーボネート樹脂の代わりに、前記例示番号III −8のポ
リイミノカーボネート共重合体樹脂を用いた以外は、実
施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。その結果を表8に示す。
【0042】実施例5 ドラム状アルミニウム基体上にジルコニウム化合物(商
品名:オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)
10部およびシラン化合物(商品名:A1110、日本
ユニカー社製)1部とi−プロパノール40部およびブ
タノール20部からなる溶液を浸漬コーティング法で塗
布し、150℃において10分間加熱乾燥し膜厚0.1
5μmの下引き層を形成した。次に、電荷輸送材料とし
てN−エチルカルバゾール−3−アルデヒドジフェニル
ヒドラゾンを10部、結着樹脂として前記例示番号I−
24のポリイミノカーボネート樹脂10部とモノクロロ
ベンゼン20部とテトラヒドロフラン80部の混合溶剤
にて溶解し、次に電荷発生材料としてオキシチタニルフ
タロシアニンを1部を加え、ガラスビーズとともにサン
ドミルで1時間処理して分散した後、得られた塗布液を
上記下引き層上に浸漬コーティング法で塗布した。11
5℃において60分間加熱乾燥した後、膜厚25μmの
単層構造の感光体を形成し、塗布膜を目視により観察し
た。このようにして得られた電子写真感光体をレーザー
ビームプリンターXP−11(富士ゼロックス(株)
製)改造機に装着し、紙送りなし、すなわち用紙への転
写は行わず、3万枚相当までのプリント走行試験を実施
した。その間、3千枚毎に画質の評価をした。その結果
を表9に示す。
品名:オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)
10部およびシラン化合物(商品名:A1110、日本
ユニカー社製)1部とi−プロパノール40部およびブ
タノール20部からなる溶液を浸漬コーティング法で塗
布し、150℃において10分間加熱乾燥し膜厚0.1
5μmの下引き層を形成した。次に、電荷輸送材料とし
てN−エチルカルバゾール−3−アルデヒドジフェニル
ヒドラゾンを10部、結着樹脂として前記例示番号I−
24のポリイミノカーボネート樹脂10部とモノクロロ
ベンゼン20部とテトラヒドロフラン80部の混合溶剤
にて溶解し、次に電荷発生材料としてオキシチタニルフ
タロシアニンを1部を加え、ガラスビーズとともにサン
ドミルで1時間処理して分散した後、得られた塗布液を
上記下引き層上に浸漬コーティング法で塗布した。11
5℃において60分間加熱乾燥した後、膜厚25μmの
単層構造の感光体を形成し、塗布膜を目視により観察し
た。このようにして得られた電子写真感光体をレーザー
ビームプリンターXP−11(富士ゼロックス(株)
製)改造機に装着し、紙送りなし、すなわち用紙への転
写は行わず、3万枚相当までのプリント走行試験を実施
した。その間、3千枚毎に画質の評価をした。その結果
を表9に示す。
【0043】実施例6 実施例5における前記例示番号I−24のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号I−15のポリ
イミノカーボネート樹脂を用いた以外は、実施例5と同
様にして感光体を作製し、同様の評価を行った。その結
果を表9に示す。
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号I−15のポリ
イミノカーボネート樹脂を用いた以外は、実施例5と同
様にして感光体を作製し、同様の評価を行った。その結
果を表9に示す。
【0044】実施例7 実施例5における前記例示番号I−24のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号II−5のポリイ
ミノカーボネート樹脂を用いた以外は、実施例5と同様
にして感光体を作製し、同様の評価を行った。その結果
を表9に示す。
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号II−5のポリイ
ミノカーボネート樹脂を用いた以外は、実施例5と同様
にして感光体を作製し、同様の評価を行った。その結果
を表9に示す。
【0045】実施例8 実施例5における前記例示番号I−24のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号III −15のポ
リイミノカーボネート共重合体樹脂を用いた以外は、実
施例5と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。その結果を表9に示す。
ーボネート樹脂の代わりに前記例示番号III −15のポ
リイミノカーボネート共重合体樹脂を用いた以外は、実
施例5と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。その結果を表9に示す。
【0046】比較例4 実施例5における前記例示番号I−24のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに下記構造式(D)で示される
繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用いた以
外は、実施例5と同様にして感光体を作製し、同様の評
価を行った。その結果を表9に示す。
ーボネート樹脂の代わりに下記構造式(D)で示される
繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用いた以
外は、実施例5と同様にして感光体を作製し、同様の評
価を行った。その結果を表9に示す。
【化9】
【0047】比較例5 実施例5における前記例示番号I−24のポリイミノカ
ーボネート樹脂の代わりに下記構造式(E)で示される
繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用いた以
外は、実施例5と同様にして感光体を作製し、同様の評
価を行った。その結果を表9に示す。
ーボネート樹脂の代わりに下記構造式(E)で示される
繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を用いた以
外は、実施例5と同様にして感光体を作製し、同様の評
価を行った。その結果を表9に示す。
【化10】
【0048】
【表8】
【0049】
【表9】
【0050】
【発明の効果】本発明において用いる上記ポリイミノカ
ーボネート系樹脂を含む結着樹脂は、特に溶剤に対する
溶解性が良好であり、塗布液がゲル化することなく経時
安定性が良く、また電荷輸送材や電荷発生材料に対する
相溶性が高く、均一な塗膜が得られるから、本発明の電
子写真感光体は、生産性が良好である。また、本発明の
電子写真感光体は、電子写真特性が良好であり、繰り返
し安定性も優れているから、プリンター中で長時間繰り
返し使用しても優れた画質のコピー画像を長期にわたっ
て得ることができる。
ーボネート系樹脂を含む結着樹脂は、特に溶剤に対する
溶解性が良好であり、塗布液がゲル化することなく経時
安定性が良く、また電荷輸送材や電荷発生材料に対する
相溶性が高く、均一な塗膜が得られるから、本発明の電
子写真感光体は、生産性が良好である。また、本発明の
電子写真感光体は、電子写真特性が良好であり、繰り返
し安定性も優れているから、プリンター中で長時間繰り
返し使用しても優れた画質のコピー画像を長期にわたっ
て得ることができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 導電性支持体上に、感光層を有する電子
写真感光体において、感光層が、結着樹脂として、下記
一般式(I)で示される繰り返し単位を有するポリイミ
ノカーボネート樹脂を含有することを特徴とする電子写
真感光体。 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、それぞれ水素原子、アルキ
ル基、アリール基、アルアルキル基もしくは脂環式基を
表すか、またはR1 とR2 が一緒になって炭素環もしく
はラクトン環を形成するのに必要な原子団を表し、R3
およびR4 は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルコキシ基、アリール基またはシクロヘキシ
ル基を表す。) - 【請求項2】 導電性支持体上に、感光層を有する電子
写真感光体において、感光層が、結着樹脂として、下記
一般式(II)で示される繰り返し単位を有するポリイミ
ノカーボネート樹脂を含有することを特徴とする電子写
真感光体。 【化2】 (式中、Xは、−S−、−O−、−SO2 −または−C
O−の基を表わし、R5およびR6 は、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基またはシク
ロヘキシル基を表す。) - 【請求項3】 導電性支持体上に、感光層を有する電子
写真感光体において、該感光層が、結着樹脂として、上
記一般式(I)示される繰り返し単位と上記一般式(I
I)で示される繰り返し単位を有するポリイミノカーボ
ネート共重合体樹脂を含有することを特徴とする電子写
真感光体。 - 【請求項4】 ポリイミノカーボネート樹脂を含む結着
樹脂を感光層の最表面に含有させることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真感光体。 - 【請求項5】 感光層が、単層構造からなることを特徴
とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真感光
体。 - 【請求項6】 感光層が、電荷発生層と、電荷輸送層を
順次積層した構造からなり、かつポリイミノカーボネー
ト樹脂を含む結着樹脂を電荷輸送層に含有してなること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写
真感光体。 - 【請求項7】 導電性支持体と感光層との間に下引層を
設けることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
載の電子写真感光体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1592093A JPH06202351A (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 電子写真感光体 |
US08/175,224 US5378570A (en) | 1993-01-05 | 1993-12-29 | Electrophotographic photoreceptor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1592093A JPH06202351A (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06202351A true JPH06202351A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=11902223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1592093A Pending JPH06202351A (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06202351A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009151329A (ja) * | 2009-03-04 | 2009-07-09 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
-
1993
- 1993-01-05 JP JP1592093A patent/JPH06202351A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009151329A (ja) * | 2009-03-04 | 2009-07-09 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
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