JPH06201747A - パターン欠陥検査装置 - Google Patents

パターン欠陥検査装置

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Publication number
JPH06201747A
JPH06201747A JP34730592A JP34730592A JPH06201747A JP H06201747 A JPH06201747 A JP H06201747A JP 34730592 A JP34730592 A JP 34730592A JP 34730592 A JP34730592 A JP 34730592A JP H06201747 A JPH06201747 A JP H06201747A
Authority
JP
Japan
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inspected
pattern
defect
ccd
color
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP34730592A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Hotta
浩司 堀田
正治 ▲吉▼井
Masaharu Yoshii
Masaya Okamoto
昌也 岡本
Masanobu Ishii
正信 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP34730592A priority Critical patent/JPH06201747A/ja
Publication of JPH06201747A publication Critical patent/JPH06201747A/ja
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検知感度の向上が図れ、高速検査が可能にな
り、しかもカラーで欠陥検査を精度よく行うことがで
き、必要な欠陥情報をマシン自体が認識できるパターン
欠陥検査方法およびその実施に使用する装置を実現す
る。 【構成】 3個のCCDカメラ1R、1G、1Bを並設
した光学センサ1で、パターンが形成された被検査物を
検査する。CCDカメラ1R、1G、1BにはRGB各
色のカラーフィルタ10R、10G、10Bが付設され
ており、欠陥判定コンピュータ2にRGBの出力信号が
出力される。欠陥判定コンピュータ2は、CCDカメラ
1R、1G、1Bで撮像された位置の出力と、比較対象
の基準出力電位マップの対応する位置にある基準出力を
比較して差分を算出し、続いてこれと所定の判定関数を
比較して色別に欠陥の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パターン欠陥検査装置
に関し、特にフォトマスクを用いて基板上にTFT等の
必要なパターンをパターニングして作製されるFPD
(Flat Panel Display)等のパター
ンに存在する”欠け”、”残り”、”マスク異常”とい
った各種の欠陥を精度よく検出できるパターン欠陥検査
方法およびその実施に使用するパターン欠陥検査装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FPDのパターン欠陥の検査は、
人間の目視や顕微鏡観察といった官能検査、端子間の抵
抗を測定する等の電気的検査、或はFPDが組み込まれ
た製品を実際に点灯して行う点灯検査といった各種の方
法により行われていた。
【0003】そして、最近では、CCDチップをマトリ
クス状に配列したCCD素子(CCDアレイ)と光学系
を組み合わせたCCDカメラによりパターンを撮像し、
検査対象のパターンと、上記のような欠陥が発生してい
ない正常状態のパターンとの光学特性を比較し、比較結
果により欠陥を自動的に検出するパターン欠陥検査装置
も開発されて来ている。以下にCCDカメラを用いたパ
ターン欠陥検査装置の欠陥検出原理を説明する。
【0004】図31はこのパターン欠陥検査装置に使用
されるCCDカメラ100を示す。CCDカメラ100
は、ガラス基板上にメタルパターンをパターニングして
TFTが作製された被検査物204に近接配置されたカ
ラーフィルタ203と、凸レンズ等の光学系202と、
CCDチップをマトリクス状に配設したCCD素子20
1を下側からこの順に配置して構成されており、図示し
ない光源から被検査物204に照射された光の反射光を
検知する。
【0005】図32はTFTの配線パターンを示す。ガ
ラス基板301上には横方向に相当するX軸方向に複数
のメタルパターン302X、302X…が互いに平行に
配設されている。また、横方向と直交する縦方向にも複
数のメタルパターン302Y、302Y…が互いに平行
に配設されている。
【0006】このようなTFTのパターン欠陥検査にお
いては、検査に先立ってCCD素子201のCCDチッ
プの配設方向とメタルパターン302X、302Yの配
線方向との角度合わせ(角度補正)が行われる。すなわ
ち、この角度補正により、メタルパターン302X、3
02Yのエッジにおけるコントラストを高くでき、検出
精度の向上が図れるからである。
【0007】角度補正を行った後、CCDカメラ200
と被検査物204とを相対移動させてスキャンを行う。
このとき、被検査物204からの反射光を検知するCC
Dカメラ200の出力は、完全な反射(反射率100
%)を検知した場合の出力が”1”になり、反射が全く
ない場合の出力が”0”になるものとする。CCDカメ
ラ200の出力は欠陥判定用のコンピュータに与えら
れ、ここでメタルパターンに欠陥が存在するか否かが判
定される。
【0008】図33は反射光の一部を取り込んだ場合の
CCD素子201の各ピクセル(CCDチップ)の出力
を電位マップで表したものである。メタルパターン30
2X、302Yはガラス基板301に比べて反射率が高
いため明るく、この部分からの反射光を受光するCCD
素子の出力も高くなるので、出力電位マップにおいてこ
の部分が盛り上がって見える。なお、この出力電位マッ
プはメタルパターンが正常な場合、すなわち欠陥が発生
していない場合の出力電位マップS(X,Y)である。
【0009】図34はメタルパターンのパターンが崩れ
ているTFTを示す。このメタルパターンにおいては、
メタルパターン302Xの一部が欠落した欠け310、
非パターン部に微小なメタルが残存する残り320、メ
タルパターン302Yからの複数分岐される分岐部の一
部が他の分岐部よりも長くなるマスク異常330の3種
類の欠陥が発生している。
【0010】図35は図34のメタルパターンをスキャ
ンしたCCD素子201の出力電位マップO(X,Y)
を示している。上記の欠陥判定用のコンピュータのメモ
リには、図33に示す正常状態のメタルパターンをスキ
ャンした場合のCCD素子201の出力電位マップS
(X,Y)に対応するデータが格納されており、欠陥判
定用のコンピュータは図35に示す検出対象のメタルパ
ターンの出力電位マップO(X,Y)と、メモリに格納
されている図33に示す出力電位マップS(X,Y)と
を比較し、この比較結果に従い当該検査対象のメタルパ
ターンにいずれの欠陥が発生しているか否かを判定す
る。
【0011】より具体的には、図35に示す出力電位マ
ップO(X,Y)から図33に示す出力電位マップS
(X,Y)を差し引いた出力電位マップR(X,Y)=
O(X,Y)−S(X,Y)に従って判定する。図36
は図35の出力電位マップO(X,Y)から図33に示
す出力電位マップS(X,Y)を差し引いた出力電位マ
ップR(X,Y)を示す。図36から明かなように、
(X,Y)=(3,7)、(6,2)、(6,4)の3
箇所の位置で電位の違いが見られる。
【0012】尚、上記した出力電位マップはあくまでも
被検査物を検査した場合のCCD素子201全体の出力
を電位マップに置き換えたものであり、具体的な欠陥検
査は、欠陥判定用のコンピュータがサンプリングしたC
CD素子201の各ピクセルの出力O(X,Y)と、こ
れに対応する基準出力S(X,Y)の差分R(X,Y)
を算出し、続いて、予め設定し、RAM等に格納されて
いる欠陥判定用の判定関数J(X,Y)とR(X,Y)
とを比較し、比較結果により欠陥の有無を判定する。
【0013】ここで、判定関数J(X,Y)は、判定基
準を設定するスレッショルドレベル、すなわち欠陥/非
欠陥を判定する閾値となるものであり、一例としてJ
(X,Y)=0.6に設定される。
【0014】以下に判定関数J(X,Y)を用いた具体
的な判定動作について説明する。但し、ここではCCD
カメラ200と被検査物204との間にスキャンのため
の相対速度が存在していない状態を仮定している。ま
た、個々のCCDチップは入力された輝度の平均値を欠
陥判定用のコンピュータに出力する。この出力は、反射
率100%のメタルパターン302X(又は302Y)
と、反射率0%のガラス基板301のパターンとをCC
D素子201上に結像した場合に、メタルのガラスに対
する面積比がその出力になると仮定する。
【0015】欠陥判定用のコンピュータは、図32の正
常パターンを基準にして図34のパターンを判定する。
両者の間には、上記のように(X,Y)=(3,7)、
(6,2)、(6,4)の3箇所の位置で電位の違いが
見られる。従って、まずこれらの3箇所の位置(3,
7)、(6,2)、(6,4)が欠陥候補として認識さ
れ、欠陥判定用のコンピュータは、以下の手順で各位置
に欠陥が存するか否かを判定する。
【0016】位置(3,7)の場合 図34のパターンのこの位置(3,7)を検査したCC
Dチップの出力は、O(X,Y)=0.8であり、図3
2のパターンの(3,7)の位置を検査したCCDチッ
プの出力は、S(3,7)=0.0となる。
【0017】従って、両者の差分、すなわちO(X,
Y)の基準からのズレは、 R(3,7)=O(3,7)−S(3,7)=+0.8 となる。
【0018】ズレの値と判定関数J(3,7)とを比較
すると、 |R(3,7)|=0.8>J(3,7)=0.6 従って、この判定結果により(3,7)の位置に欠陥が
存在すると判定される。この判定結果は欠陥データを管
理する欠陥データ管理用のコンピュータに欠陥位置デー
タの集合Dとして保存される。
【0019】位置(6,2)の場合 O(6,2)=0.5、S(6,2)=0.1であり、
R(6,2)=+0.4となる。
【0020】従って、|R(6,2)|=0.4<J
(6,2)=0.6となるので、(6,2)の位置は、
欠陥と判定されない。
【0021】位置(6,4)の場合 O(6,4)=0.2、S(6,4)=0.8であり、
R(6,2)=−0.6となる。
【0022】従って、|R(6,4)|=0.6≧J
(6,4)=0.6となるので、(6,4)の位置は、
欠陥と判定され、欠陥位置データの集合Dとして保存さ
れる。つまり、以上の判定結果により、欠陥位置データ
の集合Dは下記式で表される。
【0023】
【数1】
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCD素子
を使用したパターン欠陥検査装置で精度のよい検出を効
率よく行うには、下記に示すような技術的課題を解決す
る必要がある。
【0025】CCD素子が1個であると、検査速度
(スキャン速度)と分解能の両方を向上することができ
ない。また、CCD素子の出力が小さいとノイズの影響
をもろに受けてしまうため、精度のよい検出が行えな
い。
【0026】色々な波長成分を持つ被検査物からの情
報(反射光情報)を、CCD素子はピクセル大で平均化
された輝度信号として処理するため、波長情報は失わ
れ、元の色が完全には再現できない。
【0027】被検査物を検査するときに、検査対象が
その長手方向にあるものはスキャン速度、スキャン方向
によって検知感度が変化するので、高速スキャンを行う
場合の障害となる。
【0028】全てのCCD素子の出力信号を同等に処
理するため、人間の手によって得られた欠陥情報から必
要な情報を選択しなければならず、検査効率が低下す
る。
【0029】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するものであり、検知感度の向上が図れ、高速検査が
可能になるパターン欠陥検査方法およびその実施に使用
するパターン欠陥検査装置を提供することを目的とす
る。
【0030】本発明の他の目的は、カラーで欠陥検査を
精度よく行うことができ、必要な欠陥情報をマシン自体
が認識できるパターン欠陥検査方法およびその実施に使
用するパターン欠陥検査装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明のパターン欠陥検
査方法は、パターンが形成された被検査物と光学系との
間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検査物に
光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系の光学
センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学センサの
出力を電位マップに変換した後、該電位マップを正常パ
ターンの電位マップと比較してズレを検出し、該ズレの
内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン欠陥検
査方法において、それぞれCCDチップがマトリクス状
に配設された3つ一組のCCD素子に、各別にRGBの
カラーフィルタを付け、かつ各々に光学素子を付加した
光学センサを用いて、該3つ一組のCCD素子が該被検
査物の同一の領域を並列的に走査するように光学走査
し、該3つ一組のCCD素子それぞれの出力信号を基に
色別に欠陥の有無を判定するようにしており、そのこと
により上記目的が達成される。
【0032】また、本発明のパターン欠陥検査方法は、
パターンが形成された被検査物と光学系との間に相対速
度を与え、該光学系の光源より該被検査物に光を照射
し、該被検査物からの反射光を該光学系の光学センサで
順次取り込む光学走査を行い、該光学センサの出力を電
位マップに変換した後、該電位マップを正常パターンの
電位マップと比較してズレを検出し、該ズレの内基準値
より大きい点を欠陥と認識するパターン欠陥検査方法に
おいて、CCDチップがマトリクス状に配設された1個
のCCD素子と光学素子で形成された光学センサおよび
該CCD素子の撮像域にRGB各色のカラーフィルタが
切換え可能になったフィルタ切換機構を用いて、該CC
D素子をRGB各一回ずつカラーフィルタの色を変えた
状態で該被検査物の同一の領域を3回走査し、各走査時
における該CCD素子の出力信号をメモリに蓄積し、該
メモリに蓄積された3個のデータを基に該被検査物の同
一の領域に関するRGBの信号を生成し、該RGBの信
号を基に色別に欠陥の有無を判定するようにしており、
そのことにより上記目的が達成される。
【0033】また、本発明のパターン欠陥検査方法は、
パターンが形成された被検査物と光学系との間に相対速
度を与え、該光学系の光源より該被検査物に光を照射
し、該被検査物からの反射光を該光学系の光学センサで
順次取り込む光学走査を行い、該光学センサの出力を電
位マップに変換した後、該電位マップを正常パターンの
電位マップと比較してズレを検出し、該ズレの内基準値
より大きい点を欠陥と認識するパターン欠陥検査方法に
おいて、CCDチップをマトリクス状に配設したCCD
素子の各ピクセルにRGB各色のカラーフィルタをスト
ライプ配列又はデルタ配列した1台の光学センサを用い
て、該被検査物を走査し、そのときの出力信号を基に色
別に欠陥の有無を判定するようにしており、そのことに
より上記目的が達成される。
【0034】また、本発明のパターン欠陥検査方法は、
パターンが形成された被検査物と光学系との間に相対速
度を与え、該光学系の光源より該被検査物に光を照射
し、該被検査物からの反射光を該光学系の光学センサで
順次取り込む光学走査を行い、該光学センサの出力を電
位マップに変換した後、該電位マップを正常パターンの
電位マップと比較してズレを検出し、該ズレの内基準値
より大きい点を欠陥と認識するパターン欠陥検査方法に
おいて、該被検査物に自然光を照射し、該被検査物から
の反射光をRGBの光にそれぞれ分離し、分離されたR
GB各色の光をCCDチップをマトリクス状に配設した
3本1組のCCD素子で撮像し、該3つ一組のCCD素
子それぞれの出力信号を基に色別に欠陥の有無を判定す
るようにしており、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0035】好ましくは、色別に判定されたRGBの欠
陥データをカラー合成して表示する。また、好ましく
は、色別に判定された欠陥データを色別に分類して登録
する。また、好ましくは、前記光学センサと前記被検査
物との間の相対速度ベクトルに該被検査物の前記パター
ンと平行な軸に対してθの角度を持たせて光学走査を行
う。また、好ましくは、前記光学センサの走査中に、該
光学センサのブレを無くすような速度ベクトルを該光学
センサ又は前記被検査物を移動させる手段に付与して光
学走査を行う。
【0036】また、本発明のパターン欠陥検査装置は、
パターンが形成された被検査物と光学系との間に相対速
度を与え、該光学系の光源より該被検査物に光を照射
し、該被検査物からの反射光を該光学系の光学センサで
順次取り込む光学走査を行い、該光学センサの出力を電
位マップに変換した後、該電位マップを正常パターンの
電位マップと比較してズレを検出し、該ズレの内基準値
より大きい点を欠陥と認識するパターン欠陥検査装置に
おいて、前記光学センサが、それぞれCCDチップがマ
トリクス状に配設された3つ一組のCCD素子に、各別
にRGBのカラーフィルタを付け、かつ各々に光学素子
を付加したもので形成され、該3つ一組のCCD素子で
該被検査物の同一の領域を並列的に走査し、該3つ一組
のCCD素子それぞれの出力信号を基に欠陥判定手段が
色別に欠陥の有無を判定するようにしており、そのこと
により上記目的が達成される。
【0037】また、本発明のパターン欠陥検査装置は、
パターンが形成された被検査物と光学系との間に相対速
度を与え、該光学系の光源より該被検査物に光を照射
し、該被検査物からの反射光を該光学系の光学センサで
順次取り込む光学走査を行い、該光学センサの出力を電
位マップに変換した後、該電位マップを正常パターンの
電位マップと比較してズレを検出し、該ズレの内基準値
より大きい点を欠陥と認識するパターン欠陥検査装置に
おいて、CCDチップがマトリクス状に配設された1個
のCCD素子と光学素子で形成された光学センサと、該
CCD素子の撮像域にRGB各色のカラーフィルタが切
換え可能になったフィルタ切換機構と、該CCD素子を
RGB各一回ずつカラーフィルタの色を変えた状態で該
被検査物の同一の領域を3回走査した場合の、各走査時
における該CCD素子の出力信号が蓄積されるメモリ
と、該メモリに蓄積された3個のデータを基に該被検査
物の同一の領域に関するRGBの信号を生成し、該RG
Bの信号を基に色別に欠陥の有無を判定する欠陥判定手
段とを備えており、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0038】また、本発明のパターン欠陥検査装置は、
パターンが形成された被検査物と光学系との間に相対速
度を与え、該光学系の光源より該被検査物に光を照射
し、該被検査物からの反射光を該光学系の光学センサで
順次取り込む光学走査を行い、該光学センサの出力を電
位マップに変換した後、該電位マップを正常パターンの
電位マップと比較してズレを検出し、該ズレの内基準値
より大きい点を欠陥と認識するパターン欠陥検査装置に
おいて、該被検査物に自然光を照射する光源と、該被検
査物からの反射光をRGBの光にそれぞれ分離し、分離
されたRGB各色の光をCCDチップをマトリクス状に
配設した3本1組のCCD素子に導く光学系と、該3つ
一組のCCD素子それぞれの出力信号を基に色別に欠陥
の有無を判定する欠陥判定手段とを備えており、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0039】
【作用】上記のように、被検査物を光学走査する光学セ
ンサとして、3つ一組のCCD素子に、各別にRGBの
カラーフィルタを付け、かつ各々に光学素子を付加した
ものを用い、3つのCCD素子が被検査物の同一の領域
を並列的に走査するものとすると、各CCD素子の出力
により同一の走査領域に関してRGBの画像出力信号を
得ることができる。従って、各CCD素子の出力信号に
より色別に欠陥の有無を判定できる。また、判定結果を
カラー合成すれば、カラー画像を得ることができる。従
って、被検査物の色を検査装置側で再現できるので、欠
陥を色で分類することが可能になる。
【0040】また、上記のように、1個のCCD素子と
光学素子で形成された光学センサを用い、CCD素子を
RGB各一回ずつカラーフィルタの色を変えた状態で被
検査物の同一の領域を3回走査するものとすれば、各走
査毎にRGBの出力画像信号を得ることができる。
【0041】そして、RGBの出力信号をメモリに蓄積
し、メモリに蓄積された3個のデータを基にカラー合成
すれば、カラー画像を得ることができる。従って、この
構成によっても、上記同様に欠陥を色で分類することが
可能になる。
【0042】また、上記のように、光学センサとしてC
CD素子の各ピクセルにRGBカラーフィルタをストラ
イプ配列又はデルタ配列した1台のCCDカメラを用
い、このCCDカメラで被検査物を走査する場合も、上
記同様にカラー画像を得ることができるので、欠陥を色
で分類することが可能になる。
【0043】また、上記のように、光学センサと被検査
物との間の相対速度ベクトルに、被検査物に形成された
パターンと平行な軸に対してθの角度を持たせる構成、
すなわち光学センサか被検査物が載置されるステージの
どちらかにθの角度を持たせて移動させる構成によれ
ば、パターンの長辺方向(長手方向)より短辺方向の検
知感度の低下が激しいこの種の検査において、相対移動
に伴うブレをX、Y方向に分散できるので、特定角度の
検知感度の低下を抑制できる。この作用は、光学センサ
の走査中に、そのブレを無くすような速度ベクトルを光
学センサ又は被検査物を移動させる手段に付与する構成
によっても発揮できる。
【0044】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0045】(実施例1)図1は本発明のパターン欠陥
検査装置のシステム構成を示す。このパターン欠陥検査
装置は、3台のCCDカメラ1R、1G、1Bを並設し
て構成され、被検査物20(図2参照)上に形成された
TFT等のパターンを光学的に走査する光学センサ1
と、各CCDカメラ1R、1G、1Bそれぞれの出力で
あるR、G、Bの出力信号が個別に入力され、このRG
Bの入力信号に基づき後述する演算処理を行ってパター
ンに上記した”欠け”、”残り”、”マスク異常”とい
った欠陥が存在するか否かを判定する欠陥判定コンピュ
ータ2と、欠陥判定コンピュータ2から与えられるRG
Bの判定信号、すなわち欠陥の発生箇所、欠陥の種類と
いった欠陥に関するRGB各色の信号をデコードしてモ
ニター5に欠陥に関するカラー画像を表示させるデコー
ダ4と、欠陥判定コンピュータ2からの判定結果を受
け、検査対象の被検査物に存在する欠陥の位置データや
種類を色別に管理する欠陥データ管理コンピュータ5を
備えている。
【0046】各CCDカメラ1R、1G、1Bは、CC
Dチップをマトリクス状に配設したCCD素子と凸レン
ズ等の光学素子で構成されており、本実施例では3台の
CCDカメラ1R、1G、1Bを横方向に並設し、各C
CDカメラ1R、1G、1BにはR、G、B各色のカラ
ーフィルタ10R、10G、10Bがそれぞれ付設され
ている。各CCDカメラ1R、1G、1Bは同一のケー
シング11内に収納されている。
【0047】図2はCCDカメラ1R、1G、1Bのマ
ウント状態を示し、本実施例1では、CCDカメラ1
R、1G、1Bの各レンズL1、L2、L3のみが水平
方向に平行移動、すなわちその光軸が平行移動して(シ
フトアオリ)、その直下の被検査物20(例えば、FP
D)に形成されたパターンを検査するようになってい
る。具体的には、図示しない光源よりリング照明等の散
乱光が被検査物20のパターンに照射され、その反射光
をカラーフィルタ10R、10G、10Bおよびレンズ
L1、L2、L3を通して受光した各CCDカメラ1
R、1G、1Bが受光レベルに対応した電気信号をRG
Bの出力信号として欠陥判定コンピュータ2に入力する
構成になっている。
【0048】このようにCCDカメラ1R、1G、1B
のレンズL1、L2、L3のみを平行移動させる場合
は、図2に反射光の光路を示すように、3台のCCDカ
メラ1R、1G、1Bが同時に被検査物20上の同じ点
を歪まずに見ることができる。なお、図2おいて、F
1、F2、F3はレンズL1、L2、L3それぞれの焦
点であり、13、14、15はCCDカメラ1R、1
G、1Bによって撮像される像である。
【0049】図3は上記のパターン欠陥検査装置により
検査される被検査物20を示す。この被検査物20は、
黒色のガラス21の上に赤色膜22、緑色膜23および
青色膜24が形成されている。すなわち、図の右側後部
に円形の赤色膜22が形成され、その左側に同形状の緑
色膜23が形成され、更に左側の前部に青色膜24が形
成されている。この被検査物20の検査は、被検査物2
0に上方より自然光を当て、反射光を上記のCCDカメ
ラ1R、1G、1Bで撮像して行う。
【0050】上記のように3台のCCDカメラ1R、1
G、1B各々にRGBのカラーフィルタ10R、10
G、10Bを付設し、図3に示す被検査物20を検査す
ると、以下に示す理由により、欠陥を色で分類すること
が可能になる。
【0051】簡単のため、以下の仮定をする。
【0052】(1)自然光の波長毎の比エネルギは等し
い。
【0053】(2)赤色体の赤色の反射率は100%、
他の波長の反射率は0%とする。
【0054】(3)同様に、緑色体の緑色の反射率は1
00%、他の波長の反射率は0%とする。また、青色体
の青色の反射率は100%、他の波長の反射率は0%と
する。(4)RGB各色のカラーフィルタ10R、10
G、10Bの白色光の透過率は100%、他の波長の透
過率は0%とする。
【0055】以上の仮定の下に、図3の被検査物20に
光源より自然光を照射し、CCDカメラで撮像した場合
を考える。CCDカメラにカラーフィルタを付設しない
場合は、図4に示すように、CCDカメラの出力には、
3つのピークPが検知される。これに対して、R色のカ
ラーフィルタ10Rを付設したCCDカメラ1Rの出力
は、赤色光以外の透過率は0%であり、カラーフィルタ
10Rに吸収される。従って、その出力OR(X,Y)
は図5に示すようになる。
【0056】同様にGのカラーフィルタ10Gを付設し
たCCDカメラ1Gの出力OG(X,Y)は、図6で示
され。Bのカラーフィルタ10Bを付設したCCDカメ
ラ1Bの出力OB(X,Y)は図7で示される。
【0057】このようにカラーフィルタを付設すると、
その色によって出力が異なるので、同じ被検査物20を
検査したとしても欠陥の判定基準が異なることになる。
従って、上記の構成によれば、従来困難であった欠陥の
色分類が可能になり、着色等をされたカラー部分を有す
る被検査物20に対する欠陥検査をより一層精度よく行
うことができる。
【0058】また、図8は全面黒色体を検査した場合の
出力S(X,Y)を示し、各色のカラーフィルタ10
R、10G、10Bを通した場合の出力は同一になって
いる。本発明ではこの出力S(X,Y)を基準として、
欠陥判定コンピュータ2が出力S(X,Y)と、出力O
R(X,Y)、出力OG(X,Y)およびOB(X,Y)
とを個別に比較し、各々差分と上記した判定関数J
(X,Y)=0.6とを比較し、その比較結果により欠
陥の有無を判定する。
【0059】なお、図4〜図8において、X、Yは被検
査物の検査領域におけるX軸方向の位置およびY軸方向
の位置をそれぞれ示している。
【0060】図9は欠陥判定コンピュータ2の欠陥判定
動作を示す。欠陥判定コンピュータ2はこの欠陥判定フ
ロー(サブルーチン)がコールされると、まずステップ
S1でCCDカメラ1R、1G、1Bからの出力信号を
取り込む。続いて、ステップS2でいずれのCCDカメ
ラ1R、1G、1Bからの出力信号であるのかを判定
し、CCDカメラ1Rからの出力OR(X,Y)である
ことを確認すると、ステップS3に進み、ここで予めR
AMに格納されている基準出力電位マップより該当する
位置の基準出力S(X,Y)を読み出し、この基準出力
S(X,Y)と出力OR(X,Y)との比較、すなわち
差分出力RR(X,Y)=OR(X,Y)−S(X,Y)
を算出する。
【0061】続いて、ステップS4で算出された差分出
力RR(X,Y)と判定関数J(X,Y)との比較を行
う。ここで、各CCDカメラ1R、1G、1BのCCD
素子は、X方向にCCDチップをm行、Y方向にn列、
マトリクス状に配列して構成されているものとし、欠陥
判定コンピュータ2は各位置のCCDチップの出力とそ
れに対応する位置の基準出力とを比較してステップS4
の処理を行う。すなわち、一例として、(i,j)の位
置のCCDチップの出力OR(i,j)とその位置の基
準出力S(i,j)とを比較する。なお、その詳細は上
記従来技術の項で述べたものと同様である。
【0062】欠陥判定コンピュータ2は、ステップS4
の比較処理で、J(X,Y)>RR(X,Y)又はJ
(X,Y)≧RR(X,Y)であること、すなわち欠陥
が発生していないことを確認すると、次にステップS5
で次のCCDチップからの出力(次の位置のデータ)又
は同じ位置の別色の出力があるか否かを判定し、あるこ
とを確認すると、ステップS1に復帰し、ステップS2
以降の処理を再行する。次の出力OR(X,Y)又は別
色の出力がないと判定した場合は、メインフローにリタ
ーンし、この欠陥判定フローを終了する。
【0063】一方、ステップS4でJ(X,Y)>RR
(X,Y)又はJ(X,Y)≧RR(X,Y)でない、
すなわちその位置に欠陥が存在していると判定すると、
この場合はステップS6に進み、R色の欠陥位置データ
の集合DRにこの欠陥データを保存する。すなわち、欠
陥データ管理コンピュータ3のR色の欠陥管理データ登
録メモリ部にこの欠陥データを登録する。
【0064】また、上記のステップS2でCCDカメラ
1Rからの出力でないと判定すると、この場合はステッ
プS7に進み、ここでCCDカメラ1Gと1Bのいずれ
の出力であるかを判定し、CCDカメラ1Gからの出力
であることを確認すると、ステップS8に進み、ここで
上記ステップS3同様の差分出力RG(X,Y)=O
G(X,Y)−S(X,Y)を算出する。続いて、ステ
ップS9でRG(X,Y)とJ(X,Y)との比較、す
なわち、例えばRG(i,j)とJ(i,j)との比較
を行い、J(X,Y)>RG(X,Y)又はJ(X,
Y)≧RG(X,Y)でないと判定すると、ステップS
5に進み上記同様の処理を行う。
【0065】一方、ステップS9でJ(X,Y)>RG
(X,Y)又はJ(X,Y)≧RG(X,Y)であると
判定すると、ステップS10に進み、ここで上記ステッ
プS6同様の処理を行って、欠陥データ管理コンピュー
タ3のG色の欠陥管理データ登録メモリ部にこの欠陥デ
ータを登録する。
【0066】また、ステップS7でCCDカメラ1Gか
らの出力でない、すなわちCCDカメラ1Bからの出力
であると判定した場合は、ステップS11に進み、ここ
で差分出力RB(X,Y)=OB(X,Y)−S(X,
Y)を算出し、続いてステップS12でRB(X,Y)
とJ(X,Y)との比較を行い、J(X,Y)>R
B(X,Y)又はJ(X,Y)≧RB(X,Y)でないと
判定すると、ステップS5に進み上記同様の処理を行
う。一方、ステップS12でJ(X,Y)>RB(X,
Y)又はJ(X,Y)≧RB(X,Y)であると判定す
ると、ステップS13に進み、ここで欠陥データ管理コ
ンピュータ3のB色の欠陥管理データ登録メモリ部にこ
の欠陥データを登録する。
【0067】因みに、図示例では、R色の欠陥:DR
位置(7,7)の一箇所となる。同様にG色の欠陥:D
Gは位置(2,7)の一箇所となる。また、B色の欠
陥:DBは(2,2)の一箇所となる。
【0068】このとき、DRGB(=DR∪DG∪DB)で比
較するだけでなく、DRだけを比較する、若しくはDG
け、或はDBだけ比較する方法が有効となるときがあ
る。すなわち、例えば被検査物20に黄色い異物が存在
し、これを検知する場合は、カラーフィルタ10Bを通
過する被検査物からの反射光は吸収されるので、黄色い
異物の存在、つまり欠陥を判定するにはDRとDGを比較
すればよい。このように、DRGBで比較するだけでな
く、場合によってはDR、DG、DBを選択して検知する
方法が有効になる。このような判定方法によれば、判定
処理を効率よく行える。
【0069】なお、上記の説明では、RGB各色の欠陥
判定(欠陥検査)を時系列的に行ったが、例えば欠陥判
定コンピュータ2としてワークステーションを用い、R
GB各色の欠陥検査を並列的に行うことにしてもよい。
【0070】図1において、欠陥判定コンピュータ2の
判定結果は、デコーダ4を介してモニター5上に表示さ
れる。すなわち、デコーダ4には、欠陥判定コンピュー
タ2より欠陥と判定された位置に関するRGB各色の信
号出力OR(X,Y)、OG(X,Y)、OB(X,Y)
が与えられるようになっている。この出力OR(X,
Y)、OG(X,Y)、OB(X,Y)は、図10
(a)、(b)、(c)の左側に示す波形をしており、
デコーダ4は、この出力OR(X,Y)、OG(X,
Y)、OB(X,Y)を信号処理して、それぞれ図10
(a)、(b)、(c)の右側に示す波形の信号に変換
する。
【0071】続いて、デコーダ4は図11(a)、
(b)、(c)にそれぞれ示される変換後の信号を同期
をとって合成し、図11(d)に示す波形のNTSC信
号を生成する。これにより被検査物20の元の色を再
現、すなわち、元の画像を復元できる。デコーダ4によ
って生成されたNTSC信号はモニター5に与えられ
る。モニター5は被検査物20上の欠陥をカラー表示す
る。
【0072】このように、本実施例1によれば、カラー
で被検査物20の検査を行えるので、欠陥検査精度の向
上およびより一層多種類の欠陥検査が可能になる。ま
た、マシン自体が欠陥を色で分類することができるの
で、検査員の手を煩わせることなく、必要な欠陥情報を
直ちに入手することができる。
【0073】更に、本実施例1によれば、3台一組のC
CDカメラ1R、1G、1Bに各々RGB各色のカラー
フィルタ10R、10G、10Bを付設し、被検査物2
0の同一の領域を並列的に検査する構成をとるので、検
査速度の向上が図れると共に、検知感度の低下を来すこ
となくカラーで欠陥の検査、分類が可能になる。
【0074】なお、CCDカメラ1R、1G、1Bのマ
ウント形態については、図2に示すものに限定されるも
のではなく、以下に示すような各種の変形が可能であ
る。
【0075】(実施例2)図12は本発明パターン欠陥
検査装置の実施例2を示す。本実施例2では、CCDカ
メラ1R、1G、1Bのマウント形態が上記実施例1と
異なる他は同様になっている。以下にその詳細を説明す
る。
【0076】本実施例2では、CCDカメラ1R、1
G、1BとレンズL1、L2、L3とをそれぞれ平行に
配置し、3台のCCDカメラ1R、1G、1Bはそれぞ
れ別のピクセルを見ているが、各CCDカメラ1R、1
G、1Bの出力を欠陥判定コンピュータ2に搭載された
メモリに一旦格納し、続いてこのデータをソフト的に合
成することによって被検査物20のパターン上の同一の
位置に関するR、G、Bの出力信号を得る構成になって
いる。
【0077】本実施例2による場合も、実施例1同様に
検査速度、検知感度の低下を来すことなくカラーで欠陥
の検査、分類が可能になる。
【0078】(実施例3)図13は本発明パターン欠陥
検査装置の実施例3を示す。本実施例3では、CCDカ
メラ1R、1G、1Bのマウント形態が上記実施例1と
異なる他は同様になっている。
【0079】すなわち、本実施例3では、3台のCCD
カメラ1R、1G、1Bの内、両側のCCDカメラ1
R、1BとレンズL1、L3とをそれぞれ所定角度傾け
(ティルトアオリ)、これにより3台のCCDカメラ1
R、1G、1Bが被検査物20のパターン上の同一の位
置を同時に見ることができるようになっている。
【0080】本実施例3による場合も、実施例1同様に
検査速度、検知感度の低下を来すことなくカラーで欠陥
の検査、分類が可能になる。
【0081】(実施例4)図14は本発明パターン欠陥
検査装置の実施例4を示す。上記の実施例1〜3では、
いずれもCCDカメラ1R、1G、1Bとカラーフィル
タ10R、10G、10Bの組合せで被検査物20の同
一の位置のRGBの信号を得る構成を採っているが、本
実施例4では、カラーフィルタを用いることなくRGB
の信号を得る構成を採る。
【0082】すなわち、本実施例4では、被検査物から
の反射光をダイクロイックミラーDM2によりまずRG
Bの内の1色、例えばB成分のみを分離する。分離され
たB色のみの成分を有する反射光をレンズL3を通して
CCDカメラ1Bで撮像されて光電変換される。
【0083】続いて、ダイクロイックミラーDM2を通
過した残りの2色成分を含む反射光をダイクロイックミ
ラーDM1に導き、このダイクロイックミラーDM1に
よりRGの内の1色、例えばG成分を分離する。分離さ
れたG成分はレンズL2を通してCCDカメラ1Gによ
り撮像されて光電変換される。
【0084】ダイクロイックミラーDM2を通過したR
成分のみを含む反射光は、反射ミラーM1によって反射
され、レンズL1を通してCCDカメラ1Rに撮像され
て光電変換される。従って、この実施例4によれば、カ
ラーフィルタを設けることなく、RGBの信号を得るこ
とができる。
【0085】(実施例5)図15は本発明パターン欠陥
検査装置の実施例5を示す。上記の実施例1〜3では、
光学センサ1としてCCDカメラ1R、1G、1Bに各
々カラーフィルタ10R、10G、10Bを付設した3
台のCCDカメラ1R、1G、1Bを使用したが、本実
施例5では1個のCCDカメラと、RGB各色のカラー
フィルタ10R、10G、10Bが周面に形成されたフ
ィルター切換機構101によりカラーで欠陥の検査およ
び分類を行う構成を採る。
【0086】今少し具体的に説明すると、フィルター切
換機構101はカラーフィルタ10R、10G、10B
が周面に形成された回転板102と、この回転板102
を鉛直軸回りに回転自在に支持する回転軸103と、図
示しないモータ等の駆動装置とを備え、回転板102を
回転すると、いずれかのカラーフィルタがCCD素子1
00の撮像域、すなわち被検査物20とCCD素子10
0とを結ぶ光路中に選択的に切換えられるようになって
いる。
【0087】この実施例5における被検査物20の検査
は以下の手順で行われる。まず、図13に示すように、
回転板102を回転してR色のカラーフィルタ10Rを
CCD素子100の撮像域に切り換える。そして、この
状態で光源ランプ30より被検査物20に照明光を照射
し、その反射光をカラーフィルタ10RおよびレンズL
を通してCCD素子100により撮像する。撮像された
反射光はCCD素子100により光電変換され、受光量
に対応したRの出力信号OR(X,Y)が欠陥判定コン
ピュータ2に入力される。
【0088】上記のようにして1回目の検査が終了する
と、次に、回転板102を回転してカラーフィルタ10
GがCCD素子100の撮像域に位置するようにする。
そして、この状態で1回目同様に被検査物20の同一の
領域に関する検査を行って、G色の出力信号OG(X,
Y)を欠陥判定コンピュータ2に入力する。
【0089】被検査物20の同一の領域に対する2回目
の検査が終了すると、次に、カラーフィルタ10BをC
CD素子100の撮像域に位置させ、この状態で3回目
の検査を行う。この3回目の検査により欠陥判定コンピ
ュータ2にB色の出力信号OB(X,Y)が入力され
る。
【0090】欠陥判定コンピュータ2は検査の都度入力
されるRGBの出力信号OR(X,Y)、OG(X,
Y)、OB(X,Y)に基づき上記実施例1で述べたの
と同様の処理を行って欠陥の有無を判定し、判定結果を
欠陥データ管理コンピュータ3に色別の欠陥データの集
合DR、DG、DBとして登録する。また、デコーダ4に
よって復元された欠陥に関するカラー画像がモニター5
に表示される。
【0091】なお、本実施例5ではCCD素子100、
レンズL、フィルター切換機構101で1台のCCDカ
メラ(=光学センサ1)が構成され、ケーシング11内
に収納されている。この光学センサ1による光学走査も
光学センサ1を被検査物20に対して相対移動させるこ
とにより行われる。
【0092】本実施例5によれば、上記の各実施例によ
る場合に比べて検査時間を多少余分に要するものの、簡
潔、かつ安価なシステム構成で上記実施例同様に検知感
度の低下を来すことなくカラーで欠陥の検査、分類が可
能になる。
【0093】(実施例6)図16は本発明の実施例6を
示す。本実施例6では、上記実施例5同様のフィルター
切換機構101と光源ランプ30を組合せ、ハーフミラ
ー104を介して光源ランプ30より被検査物20にR
GBの照明光を順次照射し、RGBの反射光をハーフミ
ラー104、レンズLを通してCCD素子100で撮像
し、これにより実施例5同様にRGBの出力信号を得る
構成をとる。
【0094】今少し説明すると、図16に示すように、
本実施例6ではフィルター切換機構101の回転面10
2を水平配置された回転軸103回りに回転させてカラ
ーフィルタ10R、10G、10Bの切り換えを行い、
これによりその側方に配置された同一の光源ランプ30
(白色光光源)からRGBの照明光を被検査物20に選
択的に照射して検査を行うようにしている。
【0095】本実施例6による場合も上記実施例5同様
の効果を奏することができる。
【0096】(実施例7)図17は本発明パターン欠陥
検査装置の実施例7を示す。この実施例7では1台のC
CDカメラを収納するケーシング11の外部にRGBの
単色光を出射する3個の光源ランプ30R、30G、3
0Bを配置し、各光源ランプ30R、30G、30Bか
らのRGBの照明光を被検査物20に順次照射し、各々
の反射光をレンズLを通してCCD素子100により撮
像してRGBの出力信号OR(X,Y)、OG(X,
Y)、OB(X,Y)を得る構成をとる。
【0097】本実施例7によればRGBのカラーフィル
タを付設することなく、上記実施例5および実施例6同
様の検査を行うことができる。
【0098】(実施例8)図18は本発明パターン欠陥
検査装置の実施例8を示す。この実施例8では、光学セ
ンサとして、図18に示すようにRGBのカラーフィル
タ40R、40G、40Bを縦方向にストライプ状に配
列したフィルタマトリクス40をCCD素子に付設した
1台のCCDカメラを使用して被検査物の検査を行う構
成を採る。各カラーフィルタはCCDチップの一つにそ
れぞれ対応している。本実施例8では、白色光の光源ラ
ンプが用いられる。
【0099】この実施例8によれば、上記各実施例のパ
ターン欠陥検査装置に比べて、分解能は落ちるものの、
1台のCCDカメラを使用した1回の検査で被検査物を
カラーで検査でき、欠陥の色分類が可能になる。従っ
て、検査速度の向上および装置構成の簡潔化が図れる。
【0100】(実施例9)図19は本発明パターン欠陥
検査装置の実施例9を示す。この実施例9では、RGB
のカラーフィルタ41R、41G、41Bをデルタ状に
配列したフィルタマトリクス41をCCD素子に付設し
た1台のCCDカメラで被検査物の検査を行う構成を採
る。
【0101】この実施例9によれば、実施例8同様の効
果に加えて、実施例8のパターン欠陥検査装置よりも分
解能の向上が図れ、その分、より一層精度のよい検査が
可能になる。
【0102】実施例8のパターン欠陥検査装置よりも分
解能の向上が図れるのは以下の理由による。図18およ
び図19の横方向について説明すると、カラーフィルタ
をストライプ配列した場合、RGB各色は3ドット毎に
現れる。これに対してカラーフィルタをデルタ配列した
場合は、同じ横方向のラインについては3ドット毎に現
れるが、一つ上下のラインはその配列形態により、各色
のカラーフィルタの位置が1.5ドットずつずれている
ため、3ドット毎に2回現れることになる。従って、デ
ルタ配列にするとストライプ配列よりも分解能を向上で
きる。
【0103】(実施例10)図20は本発明パターン欠
陥検査装置の実施例10を示す。本実施例10では、図
20(a)、(b)に示すように、被検査物20と光学
センサの相対移動方向に角度θを持たせることにより、
相対速度を持たせて検査する場合に発生する「ブレ」を
抑制し、検知感度の向上を図ることを主眼とする。
【0104】今少し説明すると、上記実施例1〜実施例
9では、図21に示すように、被検査物20の欠陥検査
を行う際に、被検査物20又は光学センサのいずれか一
方を他方に対して平行移動させて欠陥検査を行ってい
る。
【0105】今、このような検査方法で図22に示すよ
うな被検査物20の欠陥検査を行う場合を仮定する。被
検査物20は、黒色体(例えば、黒塗りしたガラス基
板)25の上にメタルパターン26X、26Yを形成し
た構造になっている。
【0106】図23は被検査物20と光学センサとの間
に相対速度を無くした状態で、被検査物20の各位置を
CCD素子で撮像した場合のCCD出力O(X,Y)を
出力電位マップで表している。
【0107】また、図24は被検査物20と光学センサ
1との間に相対速度vを持たせて欠陥の検査をしている
状態を示している(同図(a)参照)。今、同図(b)
に示すように、CCD素子の1ピクセル当りの出力をサ
ンプリングする欠陥判定コンピュータ2のサンプリング
時間を△tとし、この△t時間内にCCD素子に撮像さ
れるCCD素子上の像27が1ピクセル分移動する場合
を仮定する。図25はそのときのCCD出力O(X,
Y)’を出力電位マップで表している。なお、ここでの
相対速度vは、X軸方向に平行で負とした。すなわち、
被検査物20を速度vでX軸方向に移動させて検査を行
っている。
【0108】ここで、図22の被検査物20において、
黒色体25のパターンが正常で、異常なメタルパターン
26X、26Yが形成され、上記の判定関数J(X,
Y)(=0.6で一定)を用いた判定動作により欠陥判
定を行うものとするならば、相対速度v=0のときはX
軸に平行な異常も、Y軸に平行な異常も欠陥と認識でき
る。このときの欠陥位置データの集合Dは下記式で表
される。
【0109】
【数2】
【0110】しかるに、相対速度vがある場合は、X軸
に平行な異常は欠陥として認識できるものの、Y軸に平
行な異常は欠陥と認識することができない。この場合の
欠陥位置データの集合Dは、下記式で表される。
【0111】
【数3】
【0112】上記時と式とを比較すれば明かなよう
に、相対速度vを持った物を検査するときは、相対速度
方向と直交する方向に大きな「ブレ」を生じ、その方向
の検査感度が大きく低下していることがわかる。
【0113】また、メタルパターンの長辺方向よりも短
辺方向で「ブレ」が激しいことがわかる。というのは、
例えば、黒と白の一面縦縞と一面横縞の場合を仮定する
と、いずれも横向きに動かしたときに、横縞はやはり縞
が見えるが、縦縞は灰色に見える。その理由は、短辺方
向に動かしたために、「ブレ」が生じ、コントラストが
保てなくなったためである。
【0114】同じ速度で動かした場合、欠陥判定コンピ
ュータ2のサンプリング時間t内に「ブレ」る量と、メ
タルパターンの長さの比がコントラストに影響し、当然
相対速度方向のメタルパターンの長さが長い方がコント
ラストが良くなる。以上の理由により、メタルパターン
の長辺方向よりも短辺方向で「ブレ」が激しく、検知感
度の低下が大きいことがわかる。
【0115】そこで、本実施例10では、図20(a)
又は(b)に示すように、被検査物20と光学センサの
相対移動方向に角度θを持たせて欠陥の検査を行う構成
をとる。このような構成によれば、角度θを持たせた分
だけ、「ブレ」をX軸方向、Y軸方向に分散できるの
で、特定角度の検知感度、すなわち、例えばメタルパタ
ーンの短辺方向の検知感度の低下を格段に抑制すること
ができる。従って、本実施例10によれば、相対速度を
有する物の欠陥検査を行う場合に、その検知精度をより
一層向上できる利点がある。
【0116】尚、図20(a)は被検査物20に角度θ
を持たせて検査を行っている場合を示し、同図(b)は
被検査物20が載置されるステージ又はCCDカメラに
角度θを持たせて検査する場合を示している。特に、ス
テージかCCDカメラのいずれかに角度θを持たせて検
査を行う場合は、被検査物20をステージに載置する際
の傾き誤差を補正できるので、より一層精度のよい欠陥
検査が可能になる。
【0117】(実施例11)図26は本発明パターン欠
陥検査装置の実施例11を示す。
【0118】実施例10によれば、検知感度の低下は抑
制できるものの、上記各実施例によれば、いずれにして
も相対速度が存在するため、検知感度の低下はそのレベ
ルに大小はあるものの存在する。
【0119】このように検知感度の低下は、サンプリン
グ時間△t内に相対速度vを無くせば防止できる。そし
て、その一例として、被検査物20又はCCDカメラを
ステッピング移動、すなわちサンプリング時間△t以外
の時にステッピング移動させることが考えられる。
【0120】しかるに、この方法だと、非サンプリング
時間に検査領域と同じ移動量だけ被検査物20等を移動
しなければならないため、広いスペースが必要になり、
結果的に装置構成が大型化し、コストアップにつながる
欠点がある。また、ステッピング移動の度に被検査物2
0等を長いストロークで移動させる必要があるため、検
査できない時間が必然的に多くなり、効率のよい検査が
行えないという欠点もある。
【0121】そこで、本実施例11では、CCD素子を
ライン状に形成し、すなわちラインセンサを用い、ステ
ージ50の上の被検査物を一定の相対速度vで移動させ
る一方、サンプリング時間△t内にラインセンサに相対
速度vを打ち消す速度ベクトルを与え、サンプリング時
間△t内における「ブレ」を無くす構成を採る。
【0122】逆に、CCD素子を一定の相対速度vで移
動させ、サンプリング時間t内にステージ50に相対速
度vを打ち消す速度ベクトルを与える構成を採ることも
できる。なお、図中のkは比例定数であり、相対速度v
を打ち消す速度ベクトルとして本実施例11ではk|v
|△tが与えられている。また、上記のラインセンサは
相対移動方向(例えば、ステージ50の移動方向)に長
くなっている。
【0123】上記のような速度ベクトルを与えると、ス
テッピング移動量に比べて前記ストロークが短くなるの
で、非サンプリング時間を短くできる。従って、結果的
に検査時間を短縮でき、効率のよい検査が可能になる。
また、コスト的にも有利なものになる。
【0124】(実施例12)図27は本発明パターン欠
陥検査装置の実施例12を示す。この実施例12では、
相対速度vを打ち消すための速度ベクトルをCCDカメ
ラのレンズLに与え、すなわちその光軸に速度ベクトル
を与えて、実施例11同様の効果を奏するような構成と
している。
【0125】なお、実施例11および実施例12の構成
を組み合わせた構成を採ることもできる。
【0126】(実施例13)図28〜図30は本発明パ
ターン欠陥検査装置の実施例13を示す。
【0127】上記の実施例11および実施例12の構成
では、サンプリング時間△tに移動した量は、非サンプ
リング時間に戻ることになる。ところで、メカ的な制約
により、サンプリング時間△tに通過してしまい、検査
できない領域が発生するおそれがある。
【0128】そこで、本実施例13では、パターン欠陥
検査装置の構成を図28に示すような構成とし、このよ
うな不具合が発生するのを防止している。図28に示す
構成は、ステージ50を速度vで移動させると共に、こ
の速度方向にCCDチップを並べ(CCD−1〜CCD
−F)、図27の実施例12のようにレンズLの光軸を
速度vに比例した速度kv(図29参照)で移動させ、
これによりCCD素子上の像の「ブレ」を無くす構成を
採っている。
【0129】図28はt=0の時の状態を示しており、
図29はサンプリング終了時(t=△t)の状態を示し
ている。この時、レンズLは相対速度vに比例した比例
速度kv△tでステージ50の移動方向と逆方向に移動
している。この後、図30に示す非サンプリング時間に
レンズLは元の位置に戻ることになるが、ステージ50
はそのまま移動を続けている。その結果、1つのCCD
チップ、例えばCCD−1ではステージ50上の被検査
物の全領域に関するデータをサンプリングすることがで
きない。
【0130】しかし、CCDチップをステージ50の相
対移動方向に複数(CCD−1〜CCD−F)並べる
と、非サンプリング時間中に流れて行く領域を他のCC
Dチップ、例えばCCD−2〜CCD−Fのいずれかで
サンプリングすることができる。従って、このように多
数のCCDチップを相対移動方向に並設する構成によれ
ば、被検査物の全領域をサンプリングすることができる
ので、検知漏れを発生することがない。
【0131】このように本実施例13では、多数のCC
Dチップをステージ50の移動方向にライン状に並設
し、非サンプリング時間にステージ50が移動する量v
Tを、いわば先読みしておくことで、被検査物の全領域
をカバーする構成をとるので、検知感度の低下を来すこ
となく、全領域について欠陥の検査を精度よく行うこと
ができる。
【0132】CCDチップの並設本数を更に多くし、非
サンプリング時間に移動する量をより多く先読みし、被
検査物の同じ位置を複数回サンプリングするものとすれ
ば、同一の位置に関して複数のデータが得られるので、
耐ノイズ性を向上でき、検査の信頼性を向上できる。
【0133】
【発明の効果】以上の本発明パターン欠陥検査方法およ
びその実施に使用するパターン欠陥検査装置によれば、
被検査物の欠陥検査をカラーで行うことができるので、
色別に欠陥の有無を精度よく検知できる。従って、多種
多用な被検査物の検査が可能になる。
【0134】また、特に請求項1、請求項9記載のパタ
ーン欠陥検査方法および装置によれば、3本一組のCC
D素子を使用するので、検査速度の向上が図れる。
【0135】また、特に請求項2、請求項10記載のパ
ターン欠陥検査方法又は装置によれば、より簡潔なシス
テム構成で欠陥検査を行うことができる。
【0136】また、特に請求項3、請求項11記載のパ
ターン欠陥検査方法および装置によれば、検査速度の向
上および装置構成の簡潔化が図れる。
【0137】また、特に請求項4、請求項12記載のパ
ターン欠陥検査方法又は装置によれば、カラーフィルタ
を付設せずにカラーで欠陥検査が行える。
【0138】また、特に請求項5記載のパターン欠陥検
査方法によれば、判定された欠陥を目視で確認できる。
【0139】また、特に請求項6記載のパターン欠陥検
査方法によれば、欠陥の発生位置や種類等の欠陥データ
が登録されので、後の修正工程等を行う場合に大変便利
になる。
【0140】また、特に請求項7又は請求項8記載のパ
ターン欠陥検査方法によれば、被検査物とセンサとの間
に相対速度を持たせて行われるこの種の欠陥検査におけ
る「ブレ」を排除できるので、検知感度および検査速度
の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明パターン欠陥検査装置の全体構成を示す
システム図。
【図2】本発明パターン欠陥検査装置の実施例1に係る
CCDカメラのマウント状態を示す模式的正面図。
【図3】被検査物の一例を示す平面図。
【図4】図3の被検査物をカラーフィルタを付設しない
CCDカメラで検査した場合の出力を示す斜視図。
【図5】R色のカラーフィルタを付設したCCDカメラ
で図3の被検査物を検査した場合の出力OR(X,Y)
を示す出力電位マップ図。
【図6】G色のカラーフィルタを付設したCCDカメラ
で図3の被検査物を検査した場合の出力OG(X,Y)
を示す出力電位マップ図。
【図7】B色のカラーフィルタを付設したCCDカメラ
で図3の被検査物を検査した場合の出力OB(X,Y)
を示す出力電位マップ図。
【図8】CCDカメラで全面黒色体を検査した場合の出
力S(X,Y)を示す出力電位マップ図。
【図9】欠陥判定コンピュータの欠陥判定動作を示すフ
ローチャート。
【図10】デコーダによる出力OR(X,Y)、O
G(X,Y)、OB(X,Y)の信号処理を示す波形図。
【図11】デコーダによる出力OR(X,Y)、O
G(X,Y)、OB(X,Y)の合成処理を示す波形図。
【図12】本発明パターン欠陥検査装置の実施例2に係
るCCDカメラのマウント状態を示す模式的正面図。
【図13】本発明パターン欠陥検査装置の実施例3に係
るCCDカメラのマウント状態を示す模式的正面図。
【図14】本発明パターン欠陥検査装置の実施例4に係
るCCDカメラを示す模式的正面図。
【図15】本発明パターン欠陥検査装置の実施例5に係
るCCDカメラを示す模式的正面図。
【図16】本発明パターン欠陥検査装置の実施例6に係
るCCDカメラを示す模式的正面図。
【図17】本発明パターン欠陥検査装置の実施例7に係
るCCDカメラを示す模式的正面図。
【図18】本発明パターン欠陥検査装置の実施例8に係
るカラーフィルタの配列状態を示す平面図。
【図19】本発明パターン欠陥検査装置の実施例9に係
るカラーフィルタの配列状態を示す平面図。
【図20】本発明パターン欠陥検査装置の実施例10を
示す模式的平面図。
【図21】被検査物とCCDカメラの相対移動を示す模
式的平面図。
【図22】被検査物の他の例を示す平面図。
【図23】被検査物と光学センサとの間に相対速度を無
くした状態で、被検査物の各位置をCCD素子で撮像し
た場合のCCD出力O(X,Y)を示す出力電位マップ
図。
【図24】被検査物と光学センサとの間に相対速度を持
たせて欠陥の検査をしている状態を示す模式的正面図。
【図25】図24の検査時におけるCCD素子の出力O
(X,Y)’を示す出力電位マップ図。
【図26】本発明パターン欠陥検査装置の実施例11を
示す模式的正面図。
【図27】本発明パターン欠陥検査装置の実施例12を
示す模式的正面図。
【図28】本発明パターン欠陥検査装置の実施例13に
係るt=0の時の検査状態を示す模式的正面図。
【図29】本発明パターン欠陥検査装置の実施例13に
係るt=△tの時の検査状態を示す模式的正面図。
【図30】本発明パターン欠陥検査装置の実施例13に
係るt=△t+Tの時の検査状態を示す模式的正面図。
【図31】パターン欠陥検査装置の従来例を示す斜視
図。
【図32】検査対象のTFTのメタルパターンを示す部
分平面図。
【図33】欠陥が存在していない被検査物を検査した場
合のCCD素子の出力を変換した出力電位マップ図。
【図34】検査対象のTFTに存在する欠陥を示す部分
平面図。
【図35】欠陥が存在する被検査物を検査した場合のC
CD素子の出力を変換した出力電位マップ図。
【図36】図35の出力電位マップから図33の出力電
位マップを差し引いた出力電位マップ図。
【符号の説明】
1 光学センサ 1R、1G、1B CCDカメラ 2 欠陥判定コンピュータ 3 欠陥データ管理コンピュータ 4 デコーダ 5 モニター 10R R色のカラーフィルタ 10G G色のカラーフィルタ 10B B色のカラーフィルタ 11 ケーシング 13、14、15 CCDカメラによって撮像された像 20 被検査物 21 黒色のガラス 22 赤色膜 23 緑色膜 24 青色膜 30 光源ランプ 30R R色の光源ランプ 30G G色の光源ランプ 30B B色の光源ランプ 40、41 フィルタマトリクス 50 ステージ 100 CCD素子 101 フィルター切換機構 102 回転板 104 ハーフミラー DM1、DM2 ダイクロイックミラー F1、F2、F3 焦点 L、L1、L2、L3 レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 正信 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンが形成された被検査物と光学系
    との間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検査
    物に光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系の
    光学センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学セン
    サの出力を電位マップに変換した後、該電位マップを正
    常パターンの電位マップと比較してズレを検出し、該ズ
    レの内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン欠
    陥検査方法において、 それぞれCCDチップがマトリクス状に配設された3つ
    一組のCCD素子に、各別にRGBのカラーフィルタを
    付け、かつ各々に光学素子を付加した光学センサを用い
    て、該3つ一組のCCD素子が該被検査物の同一の領域
    を並列的に走査するように光学走査し、該3つ一組のC
    CD素子それぞれの出力信号を基に色別に欠陥の有無を
    判定するパターン欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 パターンが形成された被検査物と光学系
    との間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検査
    物に光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系の
    光学センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学セン
    サの出力を電位マップに変換した後、該電位マップを正
    常パターンの電位マップと比較してズレを検出し、該ズ
    レの内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン欠
    陥検査方法において、 CCDチップがマトリクス状に配設された1個のCCD
    素子と光学素子で形成された光学センサおよび該CCD
    素子の撮像域にRGB各色のカラーフィルタが切換え可
    能になったフィルタ切換機構を用いて、該CCD素子を
    RGB各一回ずつカラーフィルタの色を変えた状態で該
    被検査物の同一の領域を3回走査し、各走査時における
    該CCD素子の出力信号をメモリに蓄積し、該メモリに
    蓄積された3個のデータを基に該被検査物の同一の領域
    に関するRGBの信号を生成し、該RGBの信号を基に
    色別に欠陥の有無を判定するパターン欠陥検査方法。
  3. 【請求項3】 パターンが形成された被検査物と光学系
    との間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検査
    物に光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系の
    光学センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学セン
    サの出力を電位マップに変換した後、該電位マップを正
    常パターンの電位マップと比較してズレを検出し、該ズ
    レの内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン欠
    陥検査方法において、 CCDチップをマトリクス状に配設したCCD素子の各
    ピクセルにRGB各色のカラーフィルタをストライプ配
    列又はデルタ配列した1台の光学センサを用いて、該被
    検査物を走査し、そのときの出力信号を基に色別に欠陥
    の有無を判定するパターン欠陥検査方法。
  4. 【請求項4】 パターンが形成された被検査物と光学系
    との間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検査
    物に光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系の
    光学センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学セン
    サの出力を電位マップに変換した後、該電位マップを正
    常パターンの電位マップと比較してズレを検出し、該ズ
    レの内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン欠
    陥検査方法において、 該被検査物に自然光を照射し、該被検査物からの反射光
    をRGBの光にそれぞれ分離し、分離されたRGB各色
    の光をCCDチップをマトリクス状に配設した3本1組
    のCCD素子で撮像し、該3つ一組のCCD素子それぞ
    れの出力信号を基に色別に欠陥の有無を判定するパター
    ン欠陥検査方法。
  5. 【請求項5】 色別に判定されたRGBの欠陥データを
    カラー合成して表示する請求項1、請求項2、請求項3
    又は請求項4記載のパターン欠陥検査方法。
  6. 【請求項6】 色別に判定された欠陥データを色別に分
    類して登録する請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4記載のパターン欠陥検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4記載のパターン欠陥検査方法において、 前記光学センサと前記被検査物との間の相対速度ベクト
    ルに該被検査物の前記パターンと平行な軸に対してθの
    角度を持たせて光学走査を行うパターン欠陥検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4記載のパターン欠陥検査方法において、 前記光学センサの走査中に、該光学センサのブレを無く
    すような速度ベクトルを該光学センサ又は前記被検査物
    を移動させる手段に付与して光学走査を行うパターン欠
    陥検査方法。
  9. 【請求項9】 パターンが形成された被検査物と光学系
    との間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検査
    物に光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系の
    光学センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学セン
    サの出力を電位マップに変換した後、該電位マップを正
    常パターンの電位マップと比較してズレを検出し、該ズ
    レの内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン欠
    陥検査装置において、 前記光学センサが、それぞれCCDチップがマトリクス
    状に配設された3つ一組のCCD素子に、各別にRGB
    のカラーフィルタを付け、かつ各々に光学素子を付加し
    たもので形成され、該3つ一組のCCD素子で該被検査
    物の同一の領域を並列的に走査し、該3つ一組のCCD
    素子それぞれの出力信号を基に欠陥判定手段が色別に欠
    陥の有無を判定するパターン欠陥検査装置。
  10. 【請求項10】 パターンが形成された被検査物と光学
    系との間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検
    査物に光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系
    の光学センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学セ
    ンサの出力を電位マップに変換した後、該電位マップを
    正常パターンの電位マップと比較してズレを検出し、該
    ズレの内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン
    欠陥検査装置において、 CCDチップがマトリクス状に配設された1個のCCD
    素子と光学素子で形成された光学センサと、 該CCD素子の撮像域にRGB各色のカラーフィルタが
    切換え可能になったフィルタ切換機構と、 該CCD素子をRGB各一回ずつカラーフィルタの色を
    変えた状態で該被検査物の同一の領域を3回走査した場
    合の、各走査時における該CCD素子の出力信号が蓄積
    されるメモリと、 該メモリに蓄積された3個のデータを基に該被検査物の
    同一の領域に関するRGBの信号を生成し、該RGBの
    信号を基に色別に欠陥の有無を判定する欠陥判定手段と
    を備えたパターン欠陥検査装置。
  11. 【請求項11】 パターンが形成された被検査物と光学
    系との間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検
    査物に光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系
    の光学センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学セ
    ンサの出力を電位マップに変換した後、該電位マップを
    正常パターンの電位マップと比較してズレを検出し、該
    ズレの内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン
    欠陥検査装置において、 CCDチップをマトリクス状に配設したCCD素子およ
    び該CCD素子の各ピクセルにストライプ配列又はデル
    タ配列で付設されたRGBのカラーフィルタで形成され
    た光学センサと、 該被検査物を光学走査する該光学センサのRGBの出力
    信号を基に色別に欠陥の有無を判定する欠陥判定手段と
    を備えたパターン欠陥検査装置。
  12. 【請求項12】 パターンが形成された被検査物と光学
    系との間に相対速度を与え、該光学系の光源より該被検
    査物に光を照射し、該被検査物からの反射光を該光学系
    の光学センサで順次取り込む光学走査を行い、該光学セ
    ンサの出力を電位マップに変換した後、該電位マップを
    正常パターンの電位マップと比較してズレを検出し、該
    ズレの内基準値より大きい点を欠陥と認識するパターン
    欠陥検査装置において、 該被検査物に自然光を照射する光源と、 該被検査物からの反射光をRGBの光にそれぞれ分離
    し、分離されたRGB各色の光をCCDチップをマトリ
    クス状に配設した3本1組のCCD素子に導く光学系
    と、 該3つ一組のCCD素子それぞれの出力信号を基に色別
    に欠陥の有無を判定する欠陥判定手段とを備えたパター
    ン欠陥検査装置。
  13. 【請求項13】 色別に判定されたRGBの欠陥データ
    をカラー合成して表示するモニターを備えた請求項9、
    請求項10、請求項11又は請求項12記載のパターン
    欠陥検査装置。
  14. 【請求項14】 色別に判定された欠陥データを色別に
    分類して登録するデータ登録手段を備えた請求項9、請
    求項10、請求項11又は請求項12記載のパターン欠
    陥検査装置。
JP34730592A 1992-12-25 1992-12-25 パターン欠陥検査装置 Withdrawn JPH06201747A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281754A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタの欠陥検査方法
KR101401146B1 (ko) * 2006-01-26 2014-05-29 오르보테크 엘티디. 미세 전도체를 가지는 패터닝된 장치를 검사하는 시스템 및방법

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