JPH06201669A - 試料濃縮装置 - Google Patents

試料濃縮装置

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JPH06201669A
JPH06201669A JP36004692A JP36004692A JPH06201669A JP H06201669 A JPH06201669 A JP H06201669A JP 36004692 A JP36004692 A JP 36004692A JP 36004692 A JP36004692 A JP 36004692A JP H06201669 A JPH06201669 A JP H06201669A
Authority
JP
Japan
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trap column
sample
flow path
column
gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP36004692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Noda
廣 野田
Toyoaki Fukushima
豊明 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラップカラムの残留効果をなくし、冷却媒
体を供給する煩わしさもなくす。 【構成】 トラップカラム2にはアセトンでコーティン
グされる充填剤担体が充填されており、六方バルブ18
を経てアセトンの有機溶媒流路14、キャリアガス流路
22に接続され、さらに六方バルブ16を経てサンプリ
ングシリンジ20、キャリアガス流路22、カラム26
に接続されている。トラップカラム2は加熱されたり冷
却されたりするために熱良導体ブロック4を介してサー
モモジュール6と接触している。試料成分を濃縮するに
あたり、前の試料ガスの濃縮に用いたトラップカラム2
のアセトンを加熱して放出させ、トラップカラム2を冷
却して新しいアセトンをトラップカラム2の充填剤担体
にコーティングし、次の試料成分の濃縮に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスクロマトグラフやガ
スクロマトグラフ−質量分析計などの分析装置で分析す
る試料を、分析装置に導入する前に濃縮する試料濃縮装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試料ガス中の試料成分を濃縮する装置と
しては、TENAX(商標)などのポーラスポリマーや
活性炭を充填したトラップカラムを用い、室温で又はト
ラップカラムを必要に応じて冷却しながらにトラップカ
ラムに試料ガスを流して試料成分を充填剤に吸着させ、
分析時にトラップカラムを加熱して吸着試料成分を脱離
させてガスクロマトグラフへ導入する方法が行なわれて
いる。他の濃縮方法としては、中空の冷却管を用い、冷
却管をドライアイスや液体窒素で冷却した状態で試料ガ
スを冷却管に流して凝縮させる。分析時には冷却管を加
熱して吸着試料成分を蒸発させ、直接(オンライン)又
は用手的にガスクロマトグラフに導入している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】充填剤が充填されたト
ラップカラムを用いる方法では、トラップされた試料成
分を脱離させるための加熱過程で充填剤に吸着されてい
た前の試料ガス成分が脱離してくる。トラップカラムを
繰り返し使用するときは、このように前の試料ガス成分
が発生する、いわば残留効果があるため、引続き行なわ
れる試料濃縮作業の妨げになる。
【0004】冷却トラップを使用する方法は、充填剤を
用いないので残留効果がない点では好ましいが、消耗剤
としての冷却媒体が必要であり、冷却媒体供給の煩わし
さや困難さを伴う。本発明はトラップカラムの残留効果
をなくし、冷却媒体を供給する煩わしさもなくした試料
濃縮装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の試料濃縮装置
は、有機溶媒でコーティングされる充填剤担体が充填さ
れたトラップカラムと、トラップカラムを冷却及び加熱
する冷却・加熱手段と、有機溶媒をキャリアガスにより
気化して移送する有機溶媒流路と、試料成分を含んだガ
スを供給する試料ガス流路と、キャリアガスを供給する
キャリアガス流路と、有機溶媒流路、試料ガス流路又は
キャリアガス流路を選択してトラップカラムの入口に接
続するとともに、トラップカラムの出口をガスクロマト
グラフカラム又は排出口へ選択して接続する流路切換え
手段とを備えている。
【0006】
【作用】充填剤担体にコーティングされていた有機溶媒
が飛散して再生されたトラップカラムを冷却しながら、
新しい有機溶媒をキャリアガスによってトラップカラム
に導入し、充填剤担体をコーティングする。その後、試
料ガスをトラップカラムに導入して試料成分を有機溶剤
にトラップさせる。分析時にはトラップカラムを加熱
し、トラップカラムにトラップされている試料成分を脱
離させて分析装置へ導く。試料成分の脱離後、トラップ
カラムの出口を排出側に切り換え、トラップカラムを更
に高温に加熱して有機溶媒を揮散させてトラップカラム
を再生させる。この操作を繰り返し、試料ガスごとにト
ラップカラムの充填剤担体にコーティングされた有機溶
媒を新しいものに変えることによって残留効果がなくな
る。
【0007】
【実施例】図1は一実施例を表わす。2はトラップカラ
ムで、有機溶媒でコーティングされる充填剤担体が充填
されている。充填剤担体としてはガラス粉末、珪藻土、
アランダムなどを使用することができる。トラップカラ
ム2は加熱されたり冷却されたりできるように、熱良導
体のブロック4と接触しており、そのブロック4にはサ
ーモモジュール6の一面が接触している。サーモモジュ
ール6の他の面にはクーラー8により冷却されて循環し
ている冷却水が接触している。ブロック4、サーモモジ
ュール6及びクーラー8は加熱・冷却手段を構成してい
る。
【0008】トラップカラム2の充填剤担体にコーティ
ングされ、試料成分をトラップする溶媒として、溶媒容
器にはアセトン10が収容されており、アセトン10を
キャリアガスにより気化してトラップカラムへ送るため
に、キャリアガスがソレノイドバルブ12によって制御
されてアセトン10中に供給される。アセトン10の気
化ガスをキャリアガスとともに移送するために溶媒容器
の上部空間に有機溶媒流路14が接続されている。
【0009】流路切換え手段として2つの六方バルブ1
6,18が設けられている。第1の六方バルブ16には
試料成分を含んだ試料ガスを供給するためのサンプリン
グシリンジ20につながる試料ガス流路、キャリアガス
を供給するキャリアガス流路22、ガスクロマトグラフ
24のカラム26、及び第2の六方バルブ18が接続さ
れている。第2の六方バルブ18にはソレノイドバルブ
28を備えたキャリアガス流路22と有機溶媒流路14
が同じポートに接続され、他のポートにトラップカラム
2が接続されているとともに、排出流路30も接続され
ている。
【0010】六方バルブ16の実線の流路では、サンプ
リングシリンジ20からの試料ガス流路が排出側に接続
され、キャリアガスがキャリアガス流路22から六方バ
ルブ16及び六方バルブ18を経てカラム26へ導入さ
れる。六方バルブ16の破線の流路では、サンプリング
シリンジ20からの試料ガス流路が六方バルブ18側へ
接続され、キャリアガスは六方バルブ18を経ないでカ
ラム26へ導入される。
【0011】六方バルブ18の実線の流路では、有機溶
媒流路14によりキャリアガスで送られたアセトン又は
ソレノイドバルブ28を経て送られたキャリアガスがト
ラップカラム2へ送られ、トラップカラム2の出口が排
出流路30へ接続される。六方バルブ18の破線側の流
路では、六方バルブ16の流路とトラップカラム2とが
接続される。32はガスクロマトグラフ24のFID検
出器、34は検出器32の検出信号を処理するデータ処
理装置である。
【0012】本実施例の動作を図1と図2を参照して説
明する。時刻T1でプログラムがスタートする。プログ
ラムはパーソナルコンピュータ制御による場合はキー入
力によりスタートさせられる。時刻T1では六方バルブ
18は実線の流路のままであるが、六方バルブ16が実
線の流路から破線の流路に切り換えられ、ソレノイドバ
ルブ12が開かれ、サーモモジュール6によりトラップ
カラム2が−20〜−40℃に冷却される。これによ
り、有機溶媒流路14を経てキャリアガスによりアセト
ン10がトラップカラム2に送られ、トラップバルブ2
の充填剤担体にコーティングされる。
【0013】時刻T2になると、ソレノイドバルブ12
が閉じられてアセトンの移送が完了し、移送されたアセ
トンはトラップカラム2に留まる。時刻T3になると、
六方バルブ18が破線の流路に切り換えられて、サンプ
リングシリンジ20が六方バルブ16と18を介してト
ラップカラム2と通じる。トラップカラム2の温度が所
定の温度に安定するための一定時間の後、サンプリング
シリンジ20から試料ガスがトラップカラム2へ送ら
れ、試料成分がトラップカラム2にトラップされる。
【0014】試料ガスの送出完了後、時刻T4で六方バ
ルブ16,18が実線の流路に切り換えられるととも
に、サーモモジュール16が冷却側から加熱側に切り換
えられる。サーモモジュール16は、トラップカラム2
にトラップされた試料成分が脱離し、かつアセトンがト
ラップカラム2内に留まるようにするためにトラップカ
ラム2の温度を5〜15℃にするように調節される。時
刻T5では六方バルブ18が短時間破線側に切り換えら
れることによって、キャリアガス流路22からのキャリ
アガスが六方バルブ16、18を経てトラップカラム2
へ送られ、トラップカラム2から脱離した試料成分がキ
ャリアガスによってバルブ18,16を経てカラム26
へ送られる。それとともに、ガスクロマトグラフ24で
は分析動作を開始する。
【0015】その後、時刻T6でソレノイドバルブ28
が開かれてキャリアガス流路22からキャリアガスがト
ラップカラム2へ送られ、サーモモジュール6はトラッ
プカラム2の温度を80〜100℃まで上昇させてトラ
ップカラム2の充填剤担体にコーティングされていたア
セトンを気化させて排出流路30から排出させる。これ
によりトラップカラム2が再生されて次の濃縮作業に備
えられる。
【0016】図2のタイミングチャートで、時刻T3
らT4の間でサンプリングシリンジ20から試料ガスを
トラップカラム2へ送出する期間は、トラップカラム2
の温度を更に低下させて、例えば−30〜−40℃とい
うように低くする方が試料成分をトラップする効率が高
くなる。また、時刻T4とT5の区間ではトラップカラム
2の入口と出口が閉じられた状態でサーモモジュール6
が冷却側から加熱側に切り換えられることによってトラ
ップされた試料ガス成分が気化する。このとき、加熱温
度を更に高めて60〜80℃とすることにより試料成分
がより多く気化し、その後再び5〜15℃の温度まで下
げて気相中の試料成分濃度を高めることにより、試料成
分を短時間でカラム26へ導入することが可能になる。
【0017】トラップカラム2の充填剤担体にコーティ
ングする有機溶媒としては、アセトンの他に例えばDM
F(ジメチルホルムアミド)その他の溶媒を用いること
ができる。アセトンは多種類の物質をトラップすること
ができ、汎用性を備えている。例えばガスクロマトグラ
フで空気中のエチレンを分析して植物活性に及ぼす影響
を測定する場合など、溶媒としてはアセトンが好都合で
ある。一方、DMFはアセチレンに選択性のある溶媒で
あり、特にアセチレンの分析の際には好都合である。分
析しようとする試料成分に応じて最適な溶媒を選択すれ
ばよい。
【0018】
【発明の効果】本発明ではトラップカラムの固定相の液
体を試料ガスが変わる度に新鮮なものと交換するように
したので、前の試料ガスの影響が現われずにすみ、分析
結果の再現性が高まる。また、トラップカラムを冷却し
たり加熱するために、サーモモジュールのような加熱・
冷却手段を用いることにより、冷却媒体供給の煩わしさ
や困難さを伴わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す流路図である。
【図2】同実施例の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
2 トラップカラム 4 熱良導体ブロック 6 サーモモジュール 10 アセトン 12,28 ソレノイドバルブ 14 有機溶媒流路 16,18 六方バルブ 20 サンプリングシリンジ 22 キャリアガス流路 26 ガスクロマトグラフのカラム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒でコーティングされる充填剤担
    体が充填されたトラップカラムと、前記トラップカラム
    を冷却及び加熱する冷却・加熱手段と、前記有機溶媒を
    キャリアガスにより気化して移送する有機溶媒流路と、
    試料成分を含んだガスを供給する試料ガス流路と、キャ
    リアガスを供給するキャリアガス流路と、前記有機溶媒
    流路、試料ガス流路又はキャリアガス流路を選択して前
    記トラップカラムの入口に接続するとともに、前記トラ
    ップカラムの出口をガスクロマトグラフカラム又は排出
    口へ選択して接続する流路切換え手段と、を備えたこと
    を特徴とする試料濃縮装置。
JP36004692A 1992-12-28 1992-12-28 試料濃縮装置 Pending JPH06201669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36004692A JPH06201669A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 試料濃縮装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36004692A JPH06201669A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 試料濃縮装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06201669A true JPH06201669A (ja) 1994-07-22

Family

ID=18467628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36004692A Pending JPH06201669A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 試料濃縮装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06201669A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101360910B1 (ko) * 2011-05-25 2014-02-12 (주)백년기술 시료 전처리 장치 및 시료 전처리 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101360910B1 (ko) * 2011-05-25 2014-02-12 (주)백년기술 시료 전처리 장치 및 시료 전처리 방법

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