JPH06201291A - 熱交換器用チューブ - Google Patents

熱交換器用チューブ

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JPH06201291A
JPH06201291A JP34895292A JP34895292A JPH06201291A JP H06201291 A JPH06201291 A JP H06201291A JP 34895292 A JP34895292 A JP 34895292A JP 34895292 A JP34895292 A JP 34895292A JP H06201291 A JPH06201291 A JP H06201291A
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圭一 中田
Tetsuya Tategami
哲也 立髪
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    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/04Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
    • F28D1/053Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight
    • F28D1/0535Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight the conduits having a non-circular cross-section

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器のコア部セット時のチューブ端部の
拡管加工において、チューブ端部の外面をヘッダプレー
トの長孔周縁に充分に密着せしめ、チューブ端部とヘッ
ダプレートとの間のガタツキの発生を防止して、ろう付
けを確実に行なう。気密性がすぐれていて、流体漏れの
生じない熱交換器を製造し得る熱交換器用チューブを提
供する。 【構成】 熱交換器用チューブ1 は、内側に向かって凹
んだ断面ゆるい凹弧形の上壁部2 および同下壁部3 と、
断面小さい略半円形の左右両側壁部4,4 とよりなる。上
下両壁部2,3 の中央部2a,3a の厚みが最も薄く、上下両
壁部2,3 の中央部2a,3a より左右両側壁部4,4 に至る上
下両壁部2,3 の両側部2b,2b,3b,3b の厚みが漸次厚くな
されているとともに、左右両側壁部4,4 の厚みが最も厚
くなされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばインタークー
ラのようなアルミニウム製熱交換器に用いられるチュー
ブに関するものである。
【0002】この明細書において、アルミニウムとは、
純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含んで意味す
るものとする。
【0003】
【従来の技術】一般に、インタークーラ等のアルミニウ
ム製熱交換器は、並列状に配置された偏平状チューブお
よび隣り合う偏平状チューブ同志の間に介在された横断
面波形のアウターフィンよりなるコア部を備えており、
熱交換器の製造のさいには、相互に対向する一対のヘッ
ダプレートにあけられた並列状の長孔に、偏平状チュー
ブの両端部を差し込んで、各チューブ端部を拡管し、チ
ューブ端部の外面を長孔周縁のヘッダプレート部分に密
着せしめるとともに、隣り合う偏平状チューブ同志の間
に横断面波形のアウターフィンを介在させて、コア部を
セットしていた。そしてこのコア部の両外側にサイドプ
レートを組み合わせるとともに、対向するヘッダプレー
トにそれぞれヘッダ本体を被せて、すべての熱交換器構
成部材のセットを完了したのち、炉中で一括ろう付けし
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、アルミニウム製の熱交換器用チューブとして、その
肉厚が全周に渡って同じものを使用していたゝめ、材料
のロットによっては、チューブの肉厚にバラツキがあ
り、コア部セット時の拡管加工において、チューブ端部
の外面が部分的にヘッダプレートの長孔周縁に密着せ
ず、チューブ端部とヘッダプレートとの間にガタツキが
生じて、セットされた熱交換器構成部材の一括ろう付け
後に、チューブ端部の外面とヘッダプレートの長孔周縁
との間に隙間があいて、ろう付け不良が生じ、熱交換器
の気密性が損なわれて、流体の漏れが生じるおそれがあ
るという問題があった。また、従来の偏平状チューブ
は、その肉厚が全周に渡って同じであるため、とくに横
断面波形のアウターフィンと接触しない左右両側部にお
いて耐食性および耐衝撃性が劣るという問題があった。
【0005】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、コア部セット時のチューブ端部の拡管加工に
おいて、チューブ端部の外面をヘッダプレートの長孔周
縁に充分に密着せしめることができて、チューブ端部と
ヘッダプレートとの間にガタツキを生じることなく、ろ
う付けを確実に行なうことができ、熱交換器の気密性が
すぐれていて、流体の漏れを生じるおそれがないうえ
に、充分な耐食性と耐衝撃性を有する熱交換器用チュー
ブを提供しようとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、内側に向かって凹んだ断面ゆるい凹
弧形の上壁部および同下壁部と、断面小さい略半円形の
左右両側壁部とよりなり、上下両壁部の中央部の厚みが
最も薄く、上下両壁部の中央部より左右両側壁部に至る
上下両壁部の両側部の厚みが漸次厚くなされているとと
もに、左右両側壁部の厚みが最も厚くなされている、熱
交換器用チューブを要旨としている。
【0007】上記熱交換器用チューブは、アルミニウム
押出形材製であり、チューブの全幅Wは、例えば54.
75〜78.84mm、好ましくは59.73〜72.2
7mmであり、またチューブの高さHは、例えば7.82
〜11.256mm、好ましくは8.53〜10.32mm
である。
【0008】またチューブの長さLは、種々のものがあ
るが、例えば1750〜2520mm程度のものを使用す
る。
【0009】チューブの上壁部および下壁部は、それぞ
れ内側に向かって凹んだ断面ゆるい凹弧形を有している
が、ここで、チューブの上壁部および下壁部の外面は、
横断面において半径R1 が520.0〜750.0mm、
好ましくは568.0〜687.0mmを有する円弧形で
あり、またチューブの上壁部および下壁部の内面は、横
断面において半径R2 が760.0〜1094.0mm、
好ましくは830.0〜1000.0mmを有する円弧形
である。
【0010】チューブの左右両側壁部は、断面小さい略
半円形よりなるが、ここで、左右両側壁部の外面は、横
断面において半径R3 が3.92〜5.64mm、好まし
くは4.27〜5.17mmを有する半円形であり、また
チューブの左右両側壁部の内面は、横断面において半径
4 が3.08〜4.44mm、好ましくは3.36〜
4.07mmを有する半円形である。
【0011】また、チューブの上下両壁部の中央部の厚
みが最も薄く、例えば0.67〜0.96mm、好ましく
は0.73〜0.88mmを有しており、チューブの左右
両側壁部の厚みが最も厚く、例えば0.83〜1.20
mm、好ましくは0.91〜1.10mmを有している。
【0012】そして、上下両壁部の中央部より左右両側
壁部に至る上下両壁部の両側部の厚みが漸次厚くなされ
ている。
【0013】
【作用】上記熱交換器用チューブによれば、内側に向か
って凹んだ断面ゆるい凹弧形の上下両壁部の中央部の厚
みが最も薄く、上下両壁部の中央部より左右両側壁部に
至る上下両壁部の両側部の厚みが漸次厚くなされている
とともに、断面小さい略半円形の左右両側壁部の厚みが
最も厚くなされているから、コア部セット時のチューブ
両端部の拡管加工においては、チューブの厚みが最も厚
い左右両側壁部の部分に最も大きな力が加わり、かつい
わゆるスプリングバックの量が少ないために、該部分が
ヘッダプレートの長孔の左右両側部に食い込むかたち
で、チューブ端部を固定することができ、またこれに伴
って、チューブの厚みが最も薄い上下両壁部の中央部が
速やかに変形して、ヘッダプレートの長孔の両側縁部に
接触し、チューブ端部の外面がヘッダプレートの長孔周
縁に確実に密着して、チューブ端部とヘッダプレートと
の間にガタツキが生じることがない。従って、一括ろう
付け後に、チューブ端部の外面とヘッダプレートの長孔
周縁との間に隙間があくようなことがなく、ろう付性が
良好であり、得られた熱交換器は、気密性がすぐれてい
て、流体の漏れを生じるおそれないものである。
【0014】なお、熱交換器用チューブには、その内側
にインナーフィンが、また外側に横断面波形のアウター
フィンがそれぞれ配置されていて、これらのフィンは、
チューブの上下両壁部の内外両面に接触せしめられてい
るが、チューブの左右両側壁部には接触せしめられてい
ない。
【0015】しかし、この発明では、チューブの断面小
さい略半円形の左右両側壁部の厚みが最も厚くなされて
いるから、このような横断面波形のアウターフィンある
いはインナーフィンと接触しない左右両側壁部において
もすぐれた耐食性を有するとともに、外部からの異物の
衝突に対してもすぐれた耐衝撃性を有しているものであ
る。
【0016】またこの発明のチューブは、これの上下両
壁部が、内側に向かって凹んだ断面ゆるい凹弧形を有し
ているため、チューブの両端部をヘッダプレートの長孔
に差し込むさい、差込み作業が容易であり、またチュー
ブの内側に挿入されたインナーフィンとチューブ上下両
壁部の内面との接触性がすぐれている。
【0017】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面を参照して
説明する。
【0018】この明細書において、上下、左右は図1を
基準とし、上とは図1の上側、下とは同下側をいゝ、ま
た左とは同図の左側、右とは同右側をいうものとする。
【0019】図1において、この発明によるアルミニウ
ム製の熱交換器チューブ(1) は、内側に向かって凹んだ
断面ゆるい凹弧形の上壁部(2) および同下壁部(3) と、
断面小さい略半円形の左右両側壁部(4)(4)とよりなり、
上下両壁部(2)(3)の中央部(2a)(3a)の厚みが最も薄く、
上下両壁部(2)(3)の中央部(2a)(3a)より左右両側壁部
(4)(4)に至る上下両壁部(2)(3)の両側部(2b)(2b)(3b)(3
b)の厚みが漸次厚くなされているとともに、左右両側壁
部(4)(4)の厚みが最も厚くなされている。
【0020】この実施例では、チューブ(1) の全幅Wは
例えば65.7mmであり、チューブ(1) の高さHは例え
ば9.38mmである。またチューブ(1) の長さLは例え
ば2100mm程度である。
【0021】チューブ(1) の上壁部(2) および下壁部
(3) は、それぞれ内側に向かって凹んだ断面ゆるい凹弧
形を有しているが、これらの上壁部(2) および下壁部
(3) の外面は、横断面において半径R1 が例えば62
4.9mmを有する円弧形であり、同上壁部(2) および下
壁部(3) の内面は、横断面において半径R2 が例えば9
11.6mmを有する円弧形である。
【0022】またチューブ(1) の左右両側壁部(4)(4)
は、断面小さい略半円形よりなるが、ここで、左右両側
壁部(4)(4)の外面は、横断面において半径R3 が例えば
4.7mmを有する半円形であり、同左右両側壁部(4)(4)
の内面は、横断面において半径R4 が例えば3.7mmを
有する半円形である。
【0023】また、チューブ(1) の上下両壁部(2)(3)の
中央部(2a)(3a)の厚みが最も薄く、例えば0.8mmを有
し、左右両側壁部(4)(4)の厚みが最も厚く、例えば1.
0mmを有している。
【0024】そして、上下両壁部(2)(3)の中央部(2a)(3
a)より左右両側壁部(4)(4)に至る上下両壁部(2)(3)の両
側部(2b)(2b)(3b)(3b)の厚みが漸次厚くなされている。
【0025】図2は、この発明による上記チューブ(1)
を用いて製造された自動車のアルミニウム製インターク
ーラ(10)を示すものである。
【0026】同図において、インタークーラ(10)は、並
列状に配置された偏平状チューブ(1) および隣り合う偏
平状チューブ(1) 同志の間に介在されかつ横断面波形の
アウターフィン(13)よりなるコア部(11)と、所定間隔を
おいて対向する一対のヘッダ(14)(15)と、コア部(11)の
両外側に配置されたサイドプレート(20)(20)とによって
構成されている。両ヘッダ(14)(15)は、略箱形のヘッダ
本体(14a)(15a)と、これらの一端開口部を塞ぐヘッダプ
レート(16)(17)とによりそれぞれ構成されている。各偏
平状チューブ(1) の内部には、詳細な図示は省略した
が、いわゆるマルチエントリーフィンよりなるインナー
フィン(12)が収められている。
【0027】この実施例では、両ヘッダ(14)(15)のヘッ
ダ本体(14a)(15a)はそれぞれアルミニウム板製である。
ヘッダプレート(16)(17)は、内外両面にろう材層を有す
るアルミニウム・ブレージング・シート製である。また
各偏平状チューブ(1) も同様に内外両面にろう材層を有
するアルミニウム・ブレージング・シート製であり、イ
ンナーフィン(12)とアウターフィン(13)はアルミニウム
板製である。また各サイドプレート(20)は、アルミニウ
ム・ブレージング・シート製である。
【0028】一対のヘッダ(14)(15)のヘッダプレート(1
6)(17)には、バーリング加工により偏平状チューブ差込
み用長孔(18)(19)が互いに対向状にかつ並列して設けら
れ、各ヘッダプレート(16)(17)の長孔(18)(19)の周縁部
にそれぞれヘッダ(14)(15)内に突出した立上がり壁部(2
1)(21)が設けられている。
【0029】上記インタークーラ(10)の製造のさいに
は、一対のヘッダプレート(16)(17)の互いに対向する長
孔(18)(19)内に、偏平状チューブ(1) の両端部が差し込
まれて、各チューブ(1) 端部が拡管され、チューブ(1)
端部の外面が長孔(18)(19)周縁部に密着せしめられると
ともに、隣り合う偏平状チューブ(1)(1)同志の間に横断
面波形のアウターフィン(13)が介在されて、コア部(11)
がセットされる。各偏平状チューブ(1) の内部にはイン
ナーフィン(12)が収められている。
【0030】この発明による上記チューブ(1) によれ
ば、図1に示すように、内側に向かって凹んだ断面ゆる
い凹弧形の上下両壁部(2)(3)の中央部(2a)(3a)の厚みが
最も薄く、上下両壁部(2)(3)の中央部(2a)(3a)より左右
両側壁部(4)(4)に至る上下両壁部(2)(3)の両側部(2b)(2
b)(3b)(3b)の厚みが漸次厚くなされているとともに、断
面小さい略半円形の左右両側壁部(4)(4)の厚みが最も厚
くなされているから、コア部(11)セット時のチューブ
(1) 両端部の拡管加工においては、チューブ(1) の厚み
が最も厚い左右両側壁部(4)(4)の部分に最も大きな力が
加わり、かついわゆるスプリングバックの量が少ないた
めに、該部分がヘッダプレート(16)(17)の長孔(18)(19)
の左右両端部に食い込むかたちで、チューブ(1) 端部を
固定することができる。またこれに伴って、チューブ
(1) の厚みが最も薄い上下両壁部(2)(3)の中央部(2a)(3
a)が速やかに変形して、ヘッダプレート(16)(17)の長孔
(18)(19)の互いに平行な側縁部に接触し、チューブ(1)
両端部の外面がヘッダプレート(16)(17)の長孔(18)(19)
周縁に確実に密着して、チューブ(1) 両端部とヘッダプ
レート(16)(17)との間にガタツキが生じることがない。
【0031】なお、図2に示すように、対向する一対の
ヘッダ(14)(15)のヘッダプレート(16)(17)の周縁には、
それぞれ立上がり縁部(24)(24)が設けられ、ヘッダプレ
ート(16)(17)の立上がり縁部(24)(24)の先端部には、所
要数のヘッダ本体仮止め用凸部(25)(25)およびサイドプ
レート仮止め用凸部(26)(26)が設けられている。ヘッダ
本体(14a)(15a)の開口周縁には、断面略L形の外方凸部
(27)(27)が設けられている。
【0032】上記のように、インタークーラ(10)の製造
のさい、コア部(11)がセットされた後、対向する一対の
ヘッダプレート(16)(17)周縁の立上がり縁部(24)(24)の
内側に、それぞれヘッダ本体(14a)(15a)の開口周縁の外
方凸部(27)(27)が嵌め合わせられ、仮止め用凸部(25)(2
5)が内側に折り曲げられて、ヘッダ本体(14a)(15a)の外
方凸部(27)(27)が押さえ止められ、ヘッダ本体(14a)(15
a)とヘッダプレート(16)(17)とが相互に仮止めされると
ともに、サイドプレート仮止め用凸部(26)(26)が外側に
折り返されてサイドプレート(20)(20)の両端部に係り合
わせられることにより、ヘッダプレート(16)(17)の両端
部と、両外側のサイドプレート(20)(20)の両端部とが相
互に仮止めされる。
【0033】こうして、インタークーラ構成部材のセッ
トを完了したのち、インタークーラ構成部材全体を、例
えば真空ろう付け装置に入れ、炉内を所定温度に保持し
て、真空ブレージング法によりこれらを一括してろう付
けする。
【0034】この発明によれば、コア部(11)セット時の
チューブ(1) 両端部の拡管加工においては、チューブ
(1) 両端部の外面がヘッダプレート(16)(17)の長孔(18)
(19)周縁に確実に密着して、チューブ(1) 両端部とヘッ
ダプレート(16)(17)との間にガタツキが生じることがな
いので、一括ろう付け後に、チューブ(1) 両端部の外面
とヘッダプレート(16)(17)の長孔(18)(19)周縁との間に
隙間があくようなことがなく、確実にろう付けされる。
従って、ろう付け不良を生じるようなことがなく、得ら
れたインタークーラ(10)は充分な気密性を有していて、
チャージ・エアの漏れを生じるおそれがないものであ
る。
【0035】上記インタークーラ(10)の一方のヘッダ(1
4)に接続された図示しない流体導入パイプから、加圧さ
れたチャージ・エアが、同ヘッダ(14)内に導入される
と、チャージ・エアは該ヘッダ(14)より多数の偏平状チ
ューブ(1) 内に分かれて流れ込み、各偏平状チューブ
(1) 内を通過する間に、管壁およびマルチエントリーフ
ィンよりなるインナーフィン(12)と接触し、さらにアウ
ターフィン(13)を介して外部空気と熱交換され、冷却さ
れる。冷却後のチャージ・エアは他方のヘッダ(15)を経
て、同ヘッダ(15)に接続された図示しない流体排出パイ
プより排出されるものである。
【0036】図3と図4は、インタークーラの変形例を
示すものである。ここで、上記実施例の場合と異なる点
は、インタークーラ(30)において、相互に対向する一対
のヘッダ(31)(32)のそれぞれ内部所要箇所に、チャージ
・エア流入時の騒音発生防止用有孔仕切板(40)が取り付
けられている点にある。
【0037】同図において、インタークーラ(30)は、チ
ャージ・エア導入用ヘッダ(31)および同排出用ヘッダ(3
2)と、両ヘッダ(31)(32)間に並列状に渡されたこの発明
による偏平状チューブ(1) と、隣り合うチューブ(1) 同
志の間に介在されたアウターフィン(13)とを備えてい
る。またチャージ・エア導入用ヘッダ(31)に、加圧され
たチャージ・エアの導入用パイプ(図示略)が接続さ
れ、チャージ・エア排出用ヘッダ(32)にチャージ・エア
排出用パイプ(38)が接続されている。
【0038】そして、図3に示すように、このインター
クーラ(30)のチャージ・エア導入用ヘッダ(31)の内部に
おいて、同図右から3番目と4番目の偏平状チューブ
(1)(1)の端部同志の間に位置するように、チャージ・エ
ア流入時の騒音発生防止用有孔仕切板(40)が取り付けら
れている。またインタークーラ(30)のチャージ・エア排
出用ヘッダ(32)の内部において、同図右から5番目と6
番目の偏平状チューブ(1)(1)の端部同志の間、および同
図右から9番目と10番目の偏平状チューブ(1)(1)の端
部同志の間にそれぞれ位置するように、チャージ・エア
流入時の騒音発生防止用有孔仕切板(40)が2枚取り付け
られている。
【0039】なお、各騒音発生防止用有孔仕切板(40)の
詳細な取付構造は、いずれも同じであるので、一方のチ
ャージ・エア導入用ヘッダ(31)側の有孔仕切板(40)につ
いて図4に基づき詳しく説明する。
【0040】同図において、各騒音発生防止用仕切板(4
0)には、チャージ・エア通過孔(41)が大きくあけられて
いる。インタークーラ(30)の正面側において仕切板(40)
のヘッダプレート(34)寄りの隅角部に倒れ防止用張出部
(42)が設けられ、これに対応して、タンク本体(33)の正
面部(33a) の対応箇所に切欠き部(36)が設けられてい
る。仕切板(40)の張出部(42)がこの切欠き部(36)に嵌め
込まれている。
【0041】なお、仕切板(40)の倒れを防止するために
は、この切欠き部(36)の高さすなわち倒れ防止用張出部
(42)の高さは、3mm以上でヘッダプレート(34)の立上が
り壁(35)の先端までの高さとするのが望ましい。
【0042】他方、インタークーラ(30)の背面側におい
て仕切板(40)のヘッダプレート(34)寄りの隅角部に倒れ
防止兼取付確認用の略L字形の張出部(43)が設けられ、
これに対応して、タンク本体(33)の背面部(33b) の縁部
の対応箇所に、ヘッダプレート(34)の立上がり壁(35)の
先端を越える切欠き部(37)が設けられ、仕切板(40)の張
出部(43)がこの切欠き部(37)に嵌め込まれた状態で外方
に突出せしめられ、また逆にこの切欠き部(37)が張出部
(43)によって密閉されている。
【0043】上記インタークーラ(30)において、加圧さ
れたチャージ・エアが導入用パイプ(図示略)から一方
のヘッダ(31)内に導入されると、有孔仕切板(40)によっ
てチャージ・エアは分流化されて、仕切られた空間部に
おいて各偏平状チューブ(1)内に流入する。従ってチャ
ージ・エア流入時の音の発生の原因となる振動は、各空
間部内において非常に小さいものとなり、またヘッダ(3
1)全体としても小さいものとなり、チャージ・エア流入
時の騒音の発生を有効に防止することができるものであ
る。
【0044】そして、ヘッダ(31)より各チューブ(1) 内
に流れ込んだチャージ・エアは、各偏平状チューブ(1)
内を通過する間に、管壁およびインナーフィンと接触
し、さらにアウターフィン(13)を介して外部空気と熱交
換され、冷却される。冷却後のチャージ・エアは他方の
ヘッダ(32)内に導入されるが、同ヘッダ(32)内では、2
枚の有孔仕切板(40)によって空間部が仕切られているた
め、仕切られた空間部によりチャージ・エアはの流入時
の音の発生の原因となる振動が同様に小さいものとなさ
れ、騒音の発生を有効に防止することができるものであ
る。こうして、冷却後のチャージ・エアは同ヘッダ(32)
を経て排出用パイプ(38)より外部に排出されるものであ
る。
【0045】またこのように、インタークーラ(30)の両
ヘッダ(31)(32)の内部に、有孔仕切板(40)がそれぞれ設
けられることにより、チャージ・エア流入時の騒音の発
生が防止されるだけでなく、インタークーラ(30)の背面
側において仕切板(40)の倒れ防止兼取付確認用張出部(4
3)が外方に突出せしめられているので、インタークーラ
(30)の製造のさいには、両ヘッダ(31)(32)内に仕切板(4
0)が収められているかどうかを外部からきわめて容易に
かつ確実に判別することができ、例えば両ヘッダ(31)(3
2)内に仕切板(40)が収められていない場合には、インタ
ークーラ(30)の気密試験時に、両ヘッダ(31)(32)のタン
ク本体(33)の背面部(33b) に設けられた切欠き部(37)よ
り気体が漏れるために、これを容易にかつ確実に発見す
ることができ、従ってインタークーラ(30)の量産時にお
いて両ヘッダ(31)(32)内に仕切板(40)が収められていな
い不良品の生成を防止することができるものである。ま
た、このような騒音発生防止用仕切板(40)の張出部(43)
は、インタークーラ(30)の背面側において見えるのみ
で、インタークーラ(30)の正面側には現れないので、外
観上の問題もないものである。
【0046】この変形例のその他の点は、上記実施例の
場合と同様であるので、図面において同一のものには同
一の符号を付した。
【0047】なお、上記の実施例と変形例では、この発
明による熱交換器用チューブ(1) を自動車のアルミニウ
ム製インタークーラに適用した場合を示したが、この発
明による熱交換器用チューブ(1) は、インタークーラの
他に例えばラジエータ、カーヒータ、並びにオイルクー
ラ等に適用し得るものである。
【0048】
【発明の効果】この発明による熱交換器用チューブは、
上述のように、内側に向かって凹んだ断面ゆるい凹弧形
の上壁部および同下壁部と、断面小さい略半円形の左右
両側壁部とよりなり、上下両壁部の中央部の厚みが最も
薄く、上下両壁部の中央部より左右両側壁部に至る上下
両壁部の両側部の厚みが漸次厚くなされているととも
に、左右両側壁部の厚みが最も厚くなされているもの
で、コア部セット時のチューブ両端部の拡管加工におい
ては、チューブの厚みが最も厚い左右両側壁部の部分に
最も大きな力が加わり、かついわゆるスプリングバック
の量が少ないために、該部分がヘッダプレートの長孔の
左右両側部に食い込むかたちで、チューブ端部を固定す
ることができ、またこれに伴って、チューブの厚みが最
も薄い上下両壁部の中央部が速やかに変形して、ヘッダ
プレートの長孔の両側縁部に接触し、チューブ端部の外
面がヘッダプレートの長孔周縁に確実に密着して、チュ
ーブ端部とヘッダプレートとの間にガタツキが生じるこ
とがない。従って、一括ろう付け後に、チューブ端部の
外面とヘッダプレートの長孔周縁との間に隙間があくよ
うなことがなく、ろう付性が良好であり、得られた熱交
換器は、気密性がすぐれていて、流体の漏れを生じるお
それない。
【0049】また、この発明によれば、チューブの断面
小さい略半円形の左右両側壁部の厚みが最も厚くなされ
ているから、アウターフィンやインナーフィンと接触し
ないチューブの左右両側壁部においてもすぐれた耐食性
を有するとともに、外部からの異物の衝突に対しても充
分な耐衝撃性を有するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱交換器用チューブの拡大平面図
である。
【図2】本発明のチューブを用いたインタークーラの分
解斜視図である。
【図3】インタークーラの変形例を示す背面図である。
【図4】同インタークーラの有孔仕切板の取付部分の要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器用チューブ 2,3 断面ゆるい凹弧形の上下壁部 2a,3a 上下壁部の中央部 2b,3b 上下壁部の両側部 4,4 断面小さい略半円形の左右両側壁部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に向かって凹んだ断面ゆるい凹弧形
    の上壁部(2) および同下壁部(3) と、断面小さい略半円
    形の左右両側壁部(4)(4)とよりなり、上下両壁部(2)(3)
    の中央部(2a)(3a)の厚みが最も薄く、上下両壁部(2)(3)
    の中央部(2a)(3a)より左右両側壁部(4)(4)に至る上下両
    壁部(2)(3)の両側部(2b)(2b)(3b)(3b)の厚みが漸次厚く
    なされているとともに、左右両側壁部(4)(4)の厚みが最
    も厚くなされている、熱交換器用チューブ。
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