JPH06201277A - 高温雰囲気室の監視装置 - Google Patents

高温雰囲気室の監視装置

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JPH06201277A
JPH06201277A JP4349614A JP34961492A JPH06201277A JP H06201277 A JPH06201277 A JP H06201277A JP 4349614 A JP4349614 A JP 4349614A JP 34961492 A JP34961492 A JP 34961492A JP H06201277 A JPH06201277 A JP H06201277A
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JP
Japan
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temperature atmosphere
tube
atmosphere chamber
high temperature
cooling liquid
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Application number
JP4349614A
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English (en)
Inventor
Hidenori Oshima
英紀 大島
Tatsuya Mutou
達家 武藤
Fumihiko Shimizu
文彦 清水
Yoshinori Watanabe
義則 渡辺
Haruhiko Asao
晴彦 浅尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Onahama Smelting and Refining Co Ltd
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Onahama Smelting and Refining Co Ltd
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温雰囲気室の内部状況の監視を遠隔操作に
よって行うとともに、熱や室内の浮遊物の付着による監
視装置の機能低下を防止することを目的とする。 【構成】 先端に集光部を備えかつ後端に検出器が連設
されたた光伝送チューブと、前記光伝送チューブとの間
に第1の掃気用気体の流路を形成するインナーチューブ
と、このインナーチューブを取り囲んで設けられた冷却
液循環路と、この冷却液循環路との間に第2の掃気用気
体の流路を形成するアウターチューブと、前記検出器が
収容されるとともに、外周部に冷却液循環路が形成され
た保護箱とを備えてなり、前記インナーチューブの先端
部には、前記掃気用気体を前記光伝送チューブの先端面
へ向けて屈曲させる偏向板が設けられ、前記アウターチ
ューブの先端部は、前記インナーチューブの先端部より
も前方に突出して設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温雰囲気室内、例え
ば、炉内の温度が高温でありダストの浮遊物が多く苛酷
な雰囲気の冶金炉や焼却炉の内部等の状況を観察するた
めに用いられる監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冶金炉や焼却炉等の高温雰囲気室
内の溶解状況や燃焼状況を観察するための装置として
は、高温雰囲気室の側壁の適宜箇所に貫通孔を形成する
とともに、この貫通孔を開閉自在に閉塞する扉を装着
し、適宜、この扉を開放することにより、内部を観察す
るようにしたものや、前記貫通孔を覆うようにして耐熱
硝子等を嵌め込み、常時、この耐熱硝子をとおして前記
高温雰囲気室内の状況を観察するようにしたものが挙げ
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置であると、高温雰囲気室内の状況を観察
するためには、その貫通孔の位置まで近付かなければな
らず、作業が煩雑であるという問題点を有している。ま
た、前者の扉を設けた構成であると、観察の度に扉の開
閉を行わなければならないことから、保安上の問題点が
生じるばかりでなく、長時間の連続運転ができず、ま
た、扉の開閉毎に熱が外部に漏れるといった不具合も生
じる。一方、後者の耐熱硝子を設けた構成であると、そ
の内面が長期の使用によって曇ってしまった場合、ある
いは、炉内の浮遊物が付着した場合、内部の観察が行え
なくなるおそれが生じ、また、その曇りや付着物を除去
するためには、一旦、高温雰囲気室における処理をその
都度停止したのちに、その内部側から除去作業を行う必
要があるため、操業効率の面から好ましくないという問
題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
の問題点を有効に解消し得る高温雰囲気室の監視装置を
提供せんとするもので、特に、高温雰囲気室の壁内に篏
挿されて、その内部の状況を監視する高温雰囲気室の監
視装置であって、先端に集光部を備えかつ後端に検出器
が連設された光伝送チューブと、この光伝送チューブを
取り囲んで設けられ、前記光伝送チューブとの間に第1
の掃気用気体の流路を形成するインナーチューブと、こ
のインナーチューブを取り囲んで設けられた冷却液循環
路と、この冷却液循環路を取り囲んで設けられ、この冷
却液循環路との間に第2の掃気用気体の流路を形成する
アウターチューブと、前記検出器が収容されるととも
に、外周部に冷却液循環路が形成された保護箱とを備え
てなり、前記インナーチューブの先端部には、前記掃気
用気体を前記光伝送チューブの先端面へ向けて屈曲させ
る偏向板が設けられ、前記アウターチューブの先端部
は、前記インナーチューブの先端部よりも前方に突出し
て設けられていることを特徴とする。そして、前記高温
雰囲気室が冶金炉や焼却炉である場合に好適に用いられ
るものであり、また、前記検出器は、高温雰囲気室内の
映像を捕える撮像器あるいは温度を測定する放射温度計
であり、これらがそれぞれ単独にあるいは組み合わせて
用いられる。
【0005】
【作用】本発明に係わる高温雰囲気室の監視装置は、高
温雰囲気室の壁に嵌挿された光伝送チューブの集光部に
よって高温雰囲気室内の状況が、映像あるいは温度とし
て補足されて後端の検出器に送られ、この検出器におい
て電気信号に変換されて送信される。したがって、高温
雰囲気室から離間した位置おいて、高温雰囲気室の監視
が可能となる。
【0006】また、インナーチューブ内を流れる第1の
掃気用気体がインナーチューブの先端部に至った際に、
偏向板により光伝送チューブの先端面に吹き付けられる
ことにより、この光伝送チューブの先端に設けられてい
る集光部の曇りが除去される。
【0007】一方、アウターチューブの先端部がインナ
ーチューブの先端部よりも突出して設けられて、この先
端部にチャンバーが形成され、このチャンバー内の気体
が、前記第1の掃気用気体と、前記アウターチューブか
ら排出される第2の掃気用気体によって装置外へ排出さ
れる。これによって、前記集光部の曇りや炉内の浮遊物
の付着が除去されるとともに、集光部が高温雰囲気室内
の熱からの直接的な影響を受けることが抑制され、か
つ、両掃気用気体により、高温雰囲気室内の浮遊物が、
アウターチューブやインナーチューブ内へ侵入すること
が防止される。
【0008】さらに、光伝送チューブ、インナーチュー
ブ、および、アウターチューブは、第1の掃気用気体、
第2の掃気用気体、ならびに、冷却液循環路を流れる冷
却液の冷却作用によって温度上昇が抑制され、また、検
出器が、保護箱に形成された冷却液循環路を流れる冷却
液によって冷却される。したがって、これらの複数の流
体による冷却作用により、装置の安定した作動が得られ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を、検出器として撮像器を用い
た一実施例について、図面を参照して説明する。図1中
符号1は本実施例に係わる高温雰囲気室の監視装置(以
下、単に監視装置と略称する)を示し、先端に集光部2
aを備えかつ後端に撮像器2bが連設された光伝送チュ
ーブ(本実施例では画像伝送チューブである)2と、こ
の画像伝送チューブ2を取り囲んで設けられ、画像伝送
チューブ2との間に第1の掃気用気体の流路3を形成す
るインナーチューブ4と、このインナーチューブ4を取
り囲んで設けられた冷却液循環路5と、この冷却液循環
路5を取り囲んで設けられ、この冷却液循環路5との間
に第2の掃気用気体の流路6を形成するアウターチュー
ブ7と、前記撮像器2bが収容されるとともに、外周部
に冷却液循環路8が形成された保護箱9とを備えてな
り、前記インナーチューブ4の先端部には、前記掃気用
気体を前記画像伝送チューブ2の先端面へ向けて屈曲さ
せる偏向板10が設けられ、前記アウターチューブ7の
先端部は、前記インナーチューブ4の先端部よりも前方
に突出して設けられた概略構成となっている。
【0010】ついでこれらの詳細について説明すれば、
前記画像伝送チューブ2は、例えば、レンズ群やグラス
ファイバー等を円筒状の金属製パイプによって被覆した
構成となされており、その先端に形成された集光部2a
には、図2に示すように、耐熱材料によって形成された
フィルター11が配設されている。このフィルター11
は、前記画像伝送チューブ2に螺着された押さえナット
12によってこの画像伝送チューブ2に一体に固着され
ている。
【0011】また、前記押さえナット12の外径は、前
記インナーチューブ4の内径とほぼ同一となされてお
り、これによって、前記インナーチューブ4と画像伝送
チューブ2との間隔を規制するようになっている。
【0012】さらに、前記押さえナット12の外周面に
は、画像伝送チューブ2の長さ方向に沿った溝13が周
方向に間隔をおいて複数形成されており、これらの溝1
3によって、前記流路3内に送り込まれる掃気用気体が
画像伝送チューブ2の先端側へ導かれるようになってい
る。
【0013】前記冷却液循環路5は、前記インナーチュ
ーブ4と、このインナーチューブ4を取り囲んで設けら
れた仕切パイプ14と、この仕切パイプ14を取り囲ん
で設けられた中間パイプ15との間に形成されており、
前記インナーチューブ4と中間パイプ15の先端部間が
閉塞板16によって閉塞されるとともに、この閉塞板1
6から前記仕切板14の先端部が離間して位置させら
れ、また、仕切パイプ14の後端ならびに中間パイプ1
5の後端部が、それぞれ環状の閉塞板17・18によっ
て気密状態で閉塞されることにより(図1参照)、前記
冷却液循環路5が形成されている。
【0014】また、前記中間パイプ15は、その後端部
が前記仕切パイプ15よりも先端側に位置するように短
く形成されており、この仕切パイプ15の中間パイプ1
5から突出した位置に冷却液供給用パイプ19が設けら
れ、また、前記中間パイプ15の後端部分に、冷却液排
出用パイプ20が設けられている。
【0015】そして、これらの冷却液供給用パイプ19
および冷却液排出用パイプ20は、前記アウターチュー
ブ7を貫通して外部へ突出させられている。
【0016】一方、前記アウターチューブ7は、図1に
示すように、前記インナーチューブ4よりも長く形成さ
れており、その後端部には、フランジ21が一体に取り
付けられ、このフランジ21には、前記インナーチュー
ブ4と略同軸上に貫通孔22が形成され、この貫通孔2
2を介して、前記画像伝送チューブ2がインナーチュー
ブ4へ挿通されるようになっている。
【0017】また、前記アウターチューブ7の側壁で、
前記フランジ21と前記一方の閉塞板17との間に位置
する部分には、第1の掃気用気体が送り込まれる給気パ
イプ23が一体に取り付けられ、閉塞板17よりも前方
側に位置する部分には、第2の掃気用気体が送り込まれ
る給気パイプ24が一体に取り付けられている。
【0018】前記保護箱9は、その先端部に、フランジ
25が一体に取り付けられており、このフランジ25
が、前記他方のフランジ21にボルト26によって連結
されることにより、前記保護箱9がアウターチューブ7
へ取り付けられるようになっている。
【0019】そして、前記フランジ25の中央部には、
前記他のフランジ21に形成されている貫通孔22と重
なり合うような位置に、同じく貫通孔27が形成されて
いるとともに、内面には、前記撮像器2bが取り付けら
れるアタッチメント28が取り付けられている。
【0020】さらに、前記保護箱9は、その周壁部が2
重構造になっており、これによって、前記冷却液循環路
8が形成され、上部および下部に設けられた冷却液の供
給パイプ29および排出パイプ30に連通されている。
【0021】一方、前記偏向板10は、図2に示すよう
に、前記閉塞板16にボルト31によって固定された押
さえ板32と前記閉塞板16とによって挟持されるよう
にして取り付けられている。
【0022】また、この偏向板10は、その内径が前記
押さえナット10の内径よりも小さく形成されていると
ともに、取り付けた状態において、前記押さえナット1
0の前方に、前記流路3とほぼ直交する方向の隙間を形
成するようになっている。
【0023】しかして、このように構成された本実施例
の監視装置1は、例えば、図3ないし図5に示すような
冶金炉としての反射炉50に装着されて、その内部の監
視に用いられる。すなわち、この監視装置1は、反射炉
50のバーナー51が設置された側で、このバーナー5
1よりも反射炉50の側壁側でかつバーナー51よりも
上方位置に、前記アウターチューブ7を、炉壁に形成さ
れた貫通孔内に挿入することによって設置される。
【0024】そして、各流路3・6へ掃気用気体を送り
込むとともに、各冷却液循環路5・8へ冷却液(例えば
水)を送り込んで装置の温度上昇を抑制しつつ反射炉5
0の内部の監視を行う。
【0025】本実施例においては、図4および図6にA
で示す領域の炉内状況が撮影され、その信号が離間した
監視室等に設置されているモニターへ送り込まれる。こ
の領域Aは、反射炉50の炉頂に設けられた鉱石投入用
ホッパー52から投入された鉱石Cの溶解状況と、図5
に示すように、バーナー51の燃焼状態とが監視できる
領域である。
【0026】そして、例えば、図6に示すように、鉱石
Cが溶解により鎖線で示すように減少したとすると、予
め設定されている鉱石Cの初期投入形状(図6に実線で
示す)と比較されて、同図に斜線で示す部分の面積が減
少したことが検出されることとなり、この結果に基づ
き、前記ホッパー52に設けられているダンパー53が
作動させられて、鉱石Cの投入が行われる。
【0027】したがって、反射炉50から離れた位置に
おいて鉱石Cの溶解状態が監視されるとともに、バーナ
ー51の燃焼状態が監視される。このように、複数ある
バーナー51の内、最外部にあるバーナー51の燃焼状
態を監視するのは、本実施例に示した反射炉50の構造
であると、各バーナー51に供給される燃料が単一の供
給管54から分岐管55を経て分配される構成であり、
最外部のバーナー51における燃料や燃焼用空気の供給
バランスが崩れやすいからである。
【0028】また、鉱石の溶解が行われている近傍の炉
壁も同時に監視することができるので、この炉壁の損傷
具合が検出され、これによって、反射炉50の早期補修
が可能となる。
【0029】このような監視操作に際して、前記監視装
置1は、第1の掃気用気体が偏向板10によってフィル
ター11へ吹き付けられて、その曇りや付着物が除去さ
れ、かつ、この第1の掃気用気体が押さえナット12の
中心からフィルター10の前方へ向けて流れ出すととも
に、中間パイプ15の周りから、第2の掃気用気体が前
方および中心部へ向けて吹き付けられ、これによって、
フィルター10の前方部分の気体が反射炉50の内部へ
向けて吹き飛ばされる。これによって、良好な映像が長
期に亙って確保される。
【0030】さらに、各冷却液循環路5・8を流れる冷
却液、ならびに、前述した掃気用気体によって監視装置
1が全体的に冷却されて、装置の作動が円滑に行われる
とともに、反射炉50内の熱から装置が保護される。
【0031】ここで、前述した反射炉50に本装置を適
用した場合における前記両掃気用気体、および、両冷却
液の供給条件についてその一例を以下に示す。 第1の掃気用気体;圧力=2kg/cm2 流量=100〜200l/min 第2の掃気用気体;圧力=0.1〜0.2kg/cm2 流量=1000〜3000l/min インナーチューブ回りの冷却液;10〜20l/min 保護箱への冷却液;適宜量
【0032】一方、本実施例においては、画像伝送チュ
ーブ2、撮像器2b、および、保護箱9が一体的に組み
上げられているとともに、両フランジ21・25および
ボルト26を介して、インナーチューブ4やその他の構
成部材に着脱自在に取り付けられており、さらに、前記
画像伝送チューブ2はインナーチューブ4内に非固定状
態で挿入されていることから、画像伝送チューブ2、撮
像器2b、および、保護箱9をその他の構成部材から単
独で引き離すことができる。
【0033】したがって、画像伝送チューブ2の集光部
に、掃気用気体では除去できないような付着物が付着し
た場合でも、前記画像伝送チューブ2を引き出すことに
より、容易にその付着物の除去が行われる。
【0034】なお、前記実施例において示した各構成部
材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づ
き種々変更可能である。
【0035】例えば、前記実施例においては、本装置を
反射炉50に適用した例について示したが、これに代え
て、図7に示すように、廃棄物等の焼却炉60への適用
も可能である。
【0036】この焼却炉60は、炉本体61と、この炉
本体61の側部に連設され廃棄物等が投入される投入シ
ュート62と、底部に設けられたコットレル63と、前
記投入シュート62が設けられた側と反対側の炉壁に設
けられた1次バーナー64と、前記投入シュート62の
上方に設けられた2次バーナー65と、前記炉本体61
の炉頂に設けられた第1の排気通路66と、炉本体61
の側壁に設けられた第2の排気通路67と、この排気通
路67の途中に設けられた熱交換器68と、前記コット
レル63の下方に設けられ、燃焼灰を排出する排出コン
ベアー69と、前記熱交換器68の下方に設けられ、同
じく燃焼灰の排出を行う排出コンベアー70とを備えて
おり、前記1次バーナー64の上方に、本実施例に係わ
る監視装置1が装着されている。
【0037】このように、設置された監視装置1は、1
次バーナー64の火炎の状態や、投入された廃棄物の燃
焼状態を検出して、その信号を中央監視室へ出力するよ
うになっており、これによって焼却炉60の遠隔監視が
可能となるとともに、連続監視により、焼却炉60の連
続操業が可能となる。
【0038】そして、この場合においても、反射炉50
に適用した場合と同様に、両掃気用気体および両冷却液
によって、監視装置1の集光部における曇りや炉内の浮
遊物の付着が除去され、かつ、装置全体の温度上昇が抑
制されて、安定した監視が行われる。
【0039】また、前記実施例においては、検出器とし
て撮像器2bを用いた例について説明したが、これに代
えて、放射温度計を用いることも可能であり、また、撮
像器と放射温度計とを組み合わせて用いることも可能で
ある。
【0040】そして、前記放射温度計を用いる場合に
は、バーナー51の火炎のエネルギーあるいは高温雰囲
気室内の熱エネルギーから温度を検出することが可能と
なって、温度による高温雰囲気室の制御が可能となる。
【0041】さらに、前記放射温度計と撮像器とを組み
合わせて用いる場合には、それぞれに光伝送チューブを
接続して独立した計測を行なうようにしてもよく、ある
いは、光伝送チューブの途中に分光器を設けて、集光さ
れた光を分光器によって分岐して放射温度計と撮像器と
に供給することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる高
温雰囲気室の監視装置は、高温雰囲気室の壁内に篏挿さ
れて、その内部の状況を監視する高温雰囲気室の監視装
置であって、先端に集光部を備えかつ後端に検出器が連
設された光伝送チューブと、この光伝送チューブを取り
囲んで設けられ、前記光伝送チューブとの間に第1の掃
気用気体の流路を形成するインナーチューブと、このイ
ンナーチューブを取り囲んで設けられた冷却液循環路
と、この冷却液循環路を取り囲んで設けられ、この冷却
液循環路との間に第2の掃気用気体の流路を形成するア
ウターチューブと、前記検出器が収容されるとともに、
外周部に冷却液循環路が形成された保護箱とを備えてな
り、前記インナーチューブの先端部には、前記掃気用気
体を前記光送チューブの先端面へ向けて屈曲させる偏向
板が設けられ、前記アウターチューブの先端部は、前記
インナーチューブの先端部よりも前方に突出して設けら
れていることを特徴とするもので、つぎのような優れた
効果を奏する。
【0043】監視操作に際して、第1の掃気用気体を偏
向板によって集光部へ吹き付けて、この集光部の曇りや
付着物を連続的にかつ自動的に除去することができ、良
好な映像を長期に亙って確保することができる。
【0044】また、各冷却液循環路を流れる冷却液、な
らびに、前述した掃気用気体によって監視装置を全体的
に冷却し、これにより装置の作動を円滑に行わせるとと
もに、高温雰囲気室内の熱から装置を保護することがで
きる。
【0045】さらに、集光部における曇りが自動的に除
去されるから、高温雰囲気室から離間した位置におい
て、その内部の映像や温度に基づく監視を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面側面図である。
【図2】本発明の一実施例の要部の拡大図である。
【図3】本発明の一実施例が適用された反射炉を示す縦
断面側面図である。
【図4】図3のXーX線に沿う矢視断面図である。
【図5】本発明の一実施例が適用された反射炉のバーナ
ー部の概略平面図である。
【図6】本発明の一実施例が適用された反射炉における
投入された鉱石部分を示す拡大図である。
【図7】本発明の一実施例が適用された焼却炉を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 監視装置 2 画像伝送チューブ 2a 集光部 2b 撮像器 3 流路 4 インナーチューブ 5 冷却液循環路 6 流路 7 アウターチューブ 8 冷却液循環路 9 保護箱 10 偏向板 60 焼却炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 文彦 福島県いわき市小名浜字渚1−1 小名浜 製錬株式会社小名浜製錬所内 (72)発明者 渡辺 義則 福島県いわき市小名浜字渚1−1 小名浜 製錬株式会社小名浜製錬所内 (72)発明者 浅尾 晴彦 東京都千代田区丸の内1−5−1 三菱マ テリアル株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温雰囲気室の壁内に篏挿されて、その
    内部の状況を監視する高温雰囲気室の監視装置であっ
    て、先端に集光部を備えかつ後端に検出器が連設された
    光伝送チューブと、この光伝送チューブを取り囲んで設
    けられ、前記光伝送チューブとの間に第1の掃気用気体
    の流路を形成するインナーチューブと、このインナーチ
    ューブを取り囲んで設けられた冷却液循環路と、この冷
    却液循環路を取り囲んで設けられ、この冷却液循環路と
    の間に第2の掃気用気体の流路を形成するアウターチュ
    ーブと、前記検出器が収容されるとともに、外周部に冷
    却液循環路が形成された保護箱とを備えてなり、前記イ
    ンナーチューブの先端部には、前記掃気用気体を前記光
    伝送チューブの先端面へ向けて屈曲させる偏向板が設け
    られ、前記アウターチューブの先端部は、前記インナー
    チューブの先端部よりも前方に突出して設けられている
    ことを特徴とする高温雰囲気室の監視装置。
  2. 【請求項2】 前記高温雰囲気室が冶金炉であることを
    特徴とする請求項1記載の高温雰囲気室の監視装置。
  3. 【請求項3】 前記高温雰囲気室が焼却炉であることを
    特徴とする請求項1記載の高温雰囲気室の監視装置。
  4. 【請求項4】 前記検出器が撮像器であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項3の何れかに記載の高温雰囲
    気室の監視装置。
  5. 【請求項5】 前記検出器が放射温度計であることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の高温
    雰囲気室の監視装置。
  6. 【請求項6】 前記検出器が撮像器と放射温度計であ
    り、前記光伝送チューブに分光器を介して連設されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに
    記載の高温雰囲気室の監視装置。
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JP (1) JPH06201277A (ja)

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