JPH06201052A - リング状パッキン - Google Patents

リング状パッキン

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JPH06201052A
JPH06201052A JP5001213A JP121393A JPH06201052A JP H06201052 A JPH06201052 A JP H06201052A JP 5001213 A JP5001213 A JP 5001213A JP 121393 A JP121393 A JP 121393A JP H06201052 A JPH06201052 A JP H06201052A
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JP
Japan
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base material
tape
packing base
packing
shaped packing
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JP5001213A
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JPH086815B2 (ja
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Takahisa Ueda
隆久 上田
Yuichi Tanaka
祐一 田中
Tomiichi Shiomi
富一 塩見
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実装状態での外力の変動によって層間剥離が
起きるのを確実に防止するとともに、各層の馴染み性を
よくしてシール性の向上を図る。 【構成】 膨張黒鉛からなるテープ状パッキン基材1を
渦巻状に巻き重ね、これを厚さおよび幅方向から加圧成
形してなるリング状パッキンにおいて、上記パッキン基
材1の巻き始め側1Aおよび巻き終わり側1Bの少なく
とも各1周分を除いた中間部位に、上記テープ状パッキ
ン基材1と同一もしくは類似した材質で、かつそれより
も高密度の別のテープ状パッキン基材2を密着して巻き
重ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転機械などの軸封部
に使用されるリング状パッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパッキンとして、従来、膨張黒
鉛からなるテープ状のパッキン基材をリング状に成形し
たものが知られている。すなわち、これは、図7および
図8に示すように、膨張黒鉛からなる単一のテープ状パ
ッキン基材101をその長手方向の一端101a側を内
周側にして渦巻状に複数回密着して巻き重ね、それを厚
さおよび幅方向(軸方向)に加圧してリング状に成形し
たものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来のリング状パッキンによれば、単一のテープ状パッ
キン基材101を渦巻状に巻き重ねただけであるから、
中間部位での各層相互の接合性が小さく、このため、実
装状態での振動などの外力の変化によって渦巻体に層間
剥離を起こし易く、その層間剥離部分に漏れ経路を生じ
てシール性が悪くなるといった問題がある。
【0004】このため、上記単一のテープ状パッキン基
材101の巻き始め側および巻き終わり側の少なくとも
各1周分以上を除いた中間部に金属網などからなるテー
プ状の補強材を重合して巻き重ねて、層間剥離などが起
こりにくい構成としたものも案出されているが、このよ
うな補強材を用いたものでは、膨張黒鉛からなるテープ
状パッキン基材101との馴じみ性が悪く、両者間でず
れを生じ易く、層間剥離を確実に防止することはできな
い。
【0005】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、実装状態での外力の変動などによ
って渦巻体の層間剥離が起こるのを確実に防止できるリ
ング状パッキンを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、膨張黒鉛からなるテープ状パッキン基材を
複数回密着して渦巻状に巻き重ね、これを厚さおよび幅
方向に加圧成形してなるリング状パッキンにおいて、上
記テープ状パッキン基材の巻き始め側および巻き終わり
側の少なくとも各1周分を除いた中間部位に、上記テー
プ状パッキン基材と同一もしくは類似した材質からな
り、かつそのパッキン基材よりも高密度の別のテープ状
パッキン基材を重合して巻き重ねたものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、膨張黒鉛からなるテープ状パ
ッキン基材の渦巻体の中間部位のみに高密度の別のテー
プ状パッキン基材を重合して巻き重ねてあるので、渦巻
状態での中間部分の層間が補強されて、実装状態での外
力変動に伴う層間剥離が起こりにくくなり、しかも、両
テープ状パッキン基材の馴じみ性が良く、中間部位での
層間相互の接合性が確実に保たれる。また、低密度部分
は、軸表面やパッキンボックスの内径面に密着しやす
く、高密度部分が存在することにより加圧時に圧縮量が
低減され、締付け力の軸直角方向への変換比が大きくな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1および図2はそれぞれ本発明の一実施例に
よるリング状パッキンを示す斜視図および概略の半縦断
面図である。
【0009】図1および図2において、1は膨張黒鉛か
らなるテープ状パッキン基材で、長手方向の一端1a側
を内周側にして複数回渦巻状に巻き重ねてからリング状
に加圧成形されている。2は上記テープ状パッキン基材
と同一もしくは類似した材質からなり、それよりも高密
度の別のテープ状パッキン基材であり、この例では、膨
張黒鉛からなる。このテープ状パッキン基材2は、上記
一方のテープ状パッキン基材1の巻き始め側1Aおよび
巻き終わり側1Bの少なくとも各1周分を除いた中間部
位に密着して巻き重ねられている。これは、具体的に
は、つぎのようにして製作される。
【0010】まず、図3に示すような膨張黒鉛からなる
短長2枚のテープ状のパッキン基材1,2を用意する。
一方のテープ状パッキン基材1の長手方向の両端1a,
1bはそれぞれ長尺状の素材から所定長づつ切断する際
に層間剥離を伴うように3次元破断面に形成されてお
り、また、他方のテープ状パッキン基材2についても、
その長手方向の両端2a,2bが上記と同様に3次元破
断面に形成されている。
【0011】このような2枚のテープ状パッキン基材
1,2を重ねて渦巻状に巻き重ねるが、その時、まず、
一方のテープ状パッキン基材1をその一端1aを内周面
として図4のように1周以上巻き重ねてから、その中間
部位の外周に他方のテープ状パッキン基材2の一端2a
側を重ねた上、上記一方のテープ状パッキン基材1と一
緒に密着させて巻き重ね、最後は、上記一方のテープ状
パッキン基材1を単独で1周以上巻き重ねる。この後、
この渦巻体をその厚さおよび幅方向(軸方向)から加圧
成形することにより、図1および図2に示すようなリン
グ状パッキンMが製作される。
【0012】このように構成されたリング状パッキンM
は、一方のテープ状パッキン基材1を渦巻状に巻き重ね
る際に巻き始め端1Aおよび巻き終わり端1Bを除く中
間部位に、このパッキン基材1よりも密度の高い膨張黒
鉛からなるテープ状パッキン基材2を重ねて巻いたこと
によって、リング状に加圧成形後に中間部分の高密度層
が補強作用として働き、この部位の各層が緩みになく接
合する。このため、実装状態において外力の変動があっ
てもこれに耐えられ、層間剥離を起こすおそれを解消す
ることができる。しかも、他方のテープ状パッキン基材
2が一方のテープ状パッキン基材1同じ膨張黒鉛から構
成されているので、両者1,2が馴じみ合って密着性が
良好に保たれる。
【0013】また、この実施例では、上記一方のテープ
状パッキン基材1の巻き始め端および巻終わり端1a,
1bを3次元破断面に形成しているので、これら両端1
a,1bと渦巻体との間で段部などが形成されることな
く、この部位でのシール性が向上する。さらに、他方の
テープ状パッキン基材2の巻き始め端および巻き終わり
端2a,2bも3次元破断面としているので、一方のテ
ープ状パッキン基材1との端部密着性も優れたものとな
る。
【0014】なお、上記両テープ状パッキン基材1,2
はその幅方向両端に3次元破断面を形成したり、図5に
に示すように、幅方向の両端部1c(2c),1d(2
d)を厚さ方向から圧縮して高密度化したものを使用し
てもよい。その場合、渦巻体を幅方向から加圧すること
によって、図6に示すように、幅方向両端に径方向へ沿
って重なり合う微細な折り畳み部1e(2e),1f
(2f)をそれぞれ形成しておけば、層間からの浸透漏
れが防止されるとともに、実装する際の端面の食み出し
が抑制される。
【0015】なお、上記の実施例では、他方のテープ状
パッキン基材2も膨張黒鉛で構成したもので説明した
が、膨張黒鉛に限らず、一方のテープ状パッキン基材1
と類似した材質で、重ね巻きしたとき、一方のテープ状
パッキン基材1との馴染み性が良いものであれば、任意
に選択して使用できるものである。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、膨張黒
鉛からなるテープ状パッキンの巻き始め側および巻き終
わり側の少なくとも各1周分を除いて、このテープ状パ
ッキン基材に類似した材質からなり、かつ密度の高い別
のテープ状パッキン基材を重合して渦巻状に巻き重ねる
ようにしたので、実装状態での外力変動による層間剥離
を確実に防止でき、しかも、両テープ状パッキン基材の
馴染み性がよいために、両者をずれのないように良好な
密着状態に巻き重ね保持できる。加えて、締付け力の軸
直角方向への変換比が大きく、パッキン表面での接触圧
が大きくなるため、シール性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるリング状パッキンを示
す斜視図である。
【図2】同実施例におけるリング状パッキンを示す概略
の半縦断面図ある。
【図3】同実施例におけるリング状パッキン基材を示す
斜視図である。
【図4】同実施例において使用されるテープ状パッキン
基材を渦巻状に成形する状態を示す模式図である。
【図5】テープ状パッキン基材を変形構造を示す斜視図
である。
【図6】本発明のリング状パッキンの変形例を示す概略
の半縦断面図である。
【図7】従来のリング状パッキンを示す斜視図である。
【図8】従来のリング状パッキンを示す概略の半縦断面
図である。
【符号の説明】
1,2 テープ状パッキン基材 1A 巻き始め側 1B 巻き終り側

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張黒鉛からなるテープ状パッキン基材
    を渦巻状に複数回密着して巻き重ね、これを厚さおよび
    幅方向に加圧成形してなるリング状パッキンにおいて、
    上記パッキン基材の巻き始め側および巻き終わり側の少
    なくとも各1周分を除いた中間部位に、上記テープ状パ
    ッキン基材と同一もしくは類似した材質からなり、かつ
    そのパッキン基材よりも高密度の別のテープ状パッキン
    基材を重合して巻き重ねたことを特徴とするリング状パ
    ッキン。
JP5001213A 1993-01-07 1993-01-07 リング状パッキン Expired - Lifetime JPH086815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5001213A JPH086815B2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 リング状パッキン

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JP5001213A JPH086815B2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 リング状パッキン

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Publication Number Publication Date
JPH06201052A true JPH06201052A (ja) 1994-07-19
JPH086815B2 JPH086815B2 (ja) 1996-01-29

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