JPH0620094Y2 - 表示機能付き操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、車両の走行誘導装置において操作項目の表示
に従ってキースイッチを操作してデータの入力を行う表
示機能付き操作装置に関するものである。

〔技術的背景〕

車両の走行誘導装置の操作に際し、いくつかのスイッチ
を所定の順序で操作することがある。その場合、スイッ
チ配列通りに操作するとは限らず、上下あるいは左右に
順序不同となることがあり、操作が煩雑になる。また１
個のスイッチに複数の項目を割当て、ファンクションキ
ーとの組合せで選択する構成としても、スイッチ数が多
くなる。なお、入力装置としては、例えば、特開昭５８
−１１７０２９号公報がある。

本考案の目的は、少ないスイッチ数で操作を簡単に、か
つ的確に行うことができる表示機能付き操作装置を提供
することにある。

〔考案の概要〕

本考案は、車両の走行誘導装置において複数の表示セグ
メントを持つディスプレイの前面に透明電極スイッチを
設けてキースイッチとする一方、操作手順及び演算結果
を記憶回路に記憶させ、操作開始に伴って操作手順を読
出し、操作すべき項目を前記キースイッチのディスプレ
イに表示するとともに、そのキースイッチの操作を検知
して選択信号であるか否か判別し、次いで次の手順を決
定し、表示するようにしたことを特徴とするものであ
る。

〔実施例〕

第１図は本考案の一実施例を示すもので、１は出発地点
あるいは入力地点などを入力するための複数の表示セグ
メントを持つディスプレイ１Ａの前面に透明電極スイッ
チを設けてキースイッチ１Ｂとした入力キー部、２は操
作手順及び演算結果を記憶する記憶回路、３は演算回
路、４はこの演算回路３の演算結果を受けて駆動信号を
作る表示選択駆動回路、５は前記入力キー部１のキース
イッチ１Ｂの動作信号と前記表示選択駆動回路４からの
選択信号により入力信号の識別を行う入力判別回路、６
は入力表示部で、前記演算回路３において入力判別回路
５の出力と前記記憶回路２の記憶内容により次の操作手
順を決定する際、演算回路３から信号を受けて今回の操
作項目を表示するためのものである。

前記入力キー部１は、第２図に示すように液晶などより
なるディスプレイ１Ａの前面に、一対の透明電極ａ_１及
びａ_２、スペーサｂ、透明フイルムｃなどにより透明電
極スイッチ１Ｂを形成した構造とする。その場合、ディ
スプレイ１Ａは第３図に示すように２個の表示セグメン
トＡ、Ｂを持つ構成としたり、あるいは第４図に示すよ
うにセグメントの組合せで所望の文字、例えばＮ、Ｓ、
ＷあるいはＥを表示する構成とする。

次に、動作について述べる。記憶回路２には制御すべき
機器の操作手順を記憶させておくものとする。操作開始
時に電源を投入すると、記憶回路２から演算回路３に最
初の操作手順が読込まれ、表示選択駆動回路４が動作し
て入力キー部１のディスプレイ１Ａに所定の表示項目、
例えば第５図に示すように「Ａ」のみが表示される。

このように「Ａ」と表示された入力キー部１のスイッチ
１Ｂを操作すると、入力判別回路５においてその動作信
号と駆動回路４の選択信号により入力信号が識別され、
演算回路３を経て入力表示部６に表示項目Ａが表示され
る。同時に、制御信号として機器に付与される。また、
演算回路３では入力信号と記憶回路２の操作手順により
次の手順が決定される。この決定は記憶回路２に記憶さ
れる一方、駆動回路４に送出される。これにより入力キ
ー部１のディスプレイ１Ａに所定の表示項目、例えば項
目Ｂのみが第５図のように表示されるとともに、その機
能のみを受付け可能とするよう選択信号が入力判別回路
５に送出される。

なお、入力キー部１のディスプレイ１Ａが第４図のよう
な構成であれば、例えば第６図に示すように操作手順に
従って「Ｎ」、「Ｓ」、「Ｗ」、「Ｅ」の順序で表示さ
れる。

以上のように本考案によれば、車両の走行誘導装置にお
いて一つのキーに複数の機能を割当てるとともに、その
表示を操作手順に従って変更するようにしたので、機器
の制御は指示に応じてスイッチを操作すれば的確に行わ
れるようになり、操作が簡単になる。しかも、キースイ
ッチの数が少なくてすみ、コストの低減が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る表示機能付き操作装置の一実施例
を示すブロック図、第２図は同実施例における入力キー
部の構造を示す断面図、第３図及び第４図は入力キー部
のディスプレイの構成説明図、第５図及び第６図は表示
例を示す図である。 １…入力キー部、 １Ａ…ディスプレイ、１Ｂ…透明電極スイッチ、 ２…記憶回路、 ３…演算回路、 ４…表示選択駆動回路、 ５…入力判別回路、 ６…入力表示部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大野 和彦 神奈川県厚木市戸室124―21 (72)考案者 原田 順二 神奈川県横浜市緑区鴨志田町569―１ (56)参考文献 特開 昭58−161036（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−111969（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】出発地点と目的地点とを入力する設定入力
   部を備えた車両の走行誘導装置において、複数の表示セ
   グメントを持つディスプレイの前面に透明電極スイッチ
   を設けてキースイッチとした入力キー部と、操作手順及
   び演算結果を記憶する記憶回路と、入力及び前記記憶回
   路の記憶内容より次の操作手順を決定する演算回路と、
   この演算回路の演算結果に基づいて次に操作すべきスイ
   ッチの表示項目を表示するように前記入力キー部のディ
   スプレイを駆動する表示選択駆動回路と、前記入力キー
   部のスイッチ動作信号と前記表示選択駆動回路の選択信
   号より入力信号の識別を行ってその結果を前記演算回路
   に与える入力判別回路と、入力信号の表示を行う入力表
   示部とを備えてなる表示機能付き操作装置。