JPH06200163A - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物

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JPH06200163A
JPH06200163A JP36113992A JP36113992A JPH06200163A JP H06200163 A JPH06200163 A JP H06200163A JP 36113992 A JP36113992 A JP 36113992A JP 36113992 A JP36113992 A JP 36113992A JP H06200163 A JPH06200163 A JP H06200163A
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JP
Japan
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parts
component
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JP36113992A
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English (en)
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Manabu Sudo
学 須藤
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬化速度が速く、硬化後は優れた耐熱性、耐
候性を有するオルガノポリシロキサン硬化物になり得
る、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供す
る。 【構成】 (A)1分子中に、ケイ素原子結合水酸基を
少なくとも2個有し、25℃における粘度が1,000
〜1,000,000センチポイズであるオルガノポリシ
ロキサン、(B)1分子中に、ケイ素原子結合水素原子
を少なくとも2個有し、25℃における粘度が1〜1,
000,000センチポイズであるオルガノハイドロジ
エンポリシロキサン、(C)1分子中に、1個以上のエ
ーテル結合と1個以上の炭素原子結合水酸基を有する有
機化合物および/または多価アルコール、(D)カルボ
キシル基含有化合物および(E)有機錫化合物からなる
ことを特徴とする、室温硬化性オルガノポリシロキサン
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な室温硬化性オルガ
ノポリシロキサン組成物に関し、詳しくは硬化速度が速
く、硬化後は優れた耐熱性、耐候性を有するオルガノポ
リシロキサン硬化物になり得る、室温硬化性オルガノポ
リシロキサン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】室温
にて、ケイ素原子結合水酸基を有するオルガノポリシロ
キサンとケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンとを架橋反応(脱水素縮合反
応)させることにより、オルガノポリシロキサンの硬化
物を得る方法は知られており、この方法によって得られ
た硬化物は、発泡体や表面コーティング剤として使用さ
れている。一般に、この架橋反応には、白金系化合物が
触媒として使用されている(特開昭51−46352号
公報参照)。しかし、この白金系化合物は、硫黄化合
物,燐化合物,窒素化合物,錫化合物などと接触すると
触媒活性を失いやすく、そのためオルガノポリシロキサ
ンの硬化が不十分になるという欠点があった。一方、こ
のような欠点のない触媒として、第4級アンモニウム塩
や錫等の金属のカルボン酸塩が知られている(特公昭4
4−8755号公報参照)。しかし、これらの触媒はシ
ロキサン鎖の切断反応を促進するという欠点があった。
そのため、触媒の添加量を多くして硬化速度を速めると
耐熱性や耐候性が低下し、また、その添加量を影響のな
い量まで減らすと硬化速度が著しく遅くなるので、室温
硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化を促進する
触媒としては非常に使いづらいものであった。
【0003】本発明者らはこのような欠点を解決すべく
鋭意検討した結果、ケイ素原子結合水酸基を有するオル
ガノポリシロキサンとケイ素原子結合水素原子を有する
オルガノハイドロジェンポリシロキサンとの脱水素縮合
反応系に特定の有機化合物を添加配合することによっ
て、硬化速度が速く、硬化後は優れた耐熱性、耐候性を
有する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を製造
できることを見出し、本発明に到達した。
【0004】本発明の目的は、硬化速度が速く、硬化後
は優れた耐熱性、耐候性を有するオルガノポリシロキサ
ン硬化物になり得る、室温硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、(A)
1分子中に、ケイ素原子結合水酸基を少なくとも2個有
し、25℃における粘度が1,000〜1,000,00
0センチポイズであるオルガノポリシロキサン
100重量部、 (B)1分子中に、ケイ素原子結合水素原子を少なくと
も2個有し、25℃における粘度が1〜1,000,00
0センチポイズであるオルガノハイドロジエンポリシロ
キサン 本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数と本組成物
中の水酸基のモル数との比率が(0.5:1)〜(3
0:1)となる量、 (C)1分子中に、1個以上のエーテル結合と1個以上の炭素原子結合水酸基を 有する有機化合物および/または多価アルコール 0.01〜50重量部、 (D)カルボキシル基含有化合物 0〜50重量部、 および (E)有機錫化合物 0.05〜10重量部 からなることを特徴とする、室温硬化性オルガノポリシ
ロキサン組成物によって達成される。
【0006】本発明で(A)成分として用いられるオル
ガノポリシロキサンは、1分子中にケイ素原子結合水酸
基を少なくとも2個有する。その位置は末端でも側鎖で
もよく、また、その両方でもよい。水酸基以外のケイ素
原子に結合するオルガノ基としては、メチル基,エチル
基,プロピル基,オクチル基のようなアルキル基;フェ
ニル基,ナフチル基のようなアリール基;3,3,3−
トリフルオロプロピル基のような置換アルキル基などが
例示される。本成分に使用されるオルガノポリシロキサ
ンの分子形態は、通常、直鎖状もしくは分岐状である
が、環状、三次元状でもよい。また、これらの1種類だ
けではなく、2種類以上を混合してもよい。また、本成
分の25℃における粘度は1,000〜1,000,00
0センチポイズである。これは、1,000センチポイ
ズ未満であると本発明の組成物の硬化後の伸びが小さく
脆くなり、1,000,000センチポイズを越えると取
扱い作業が困難となるためである。
【0007】本発明で(B)成分として用いられるオル
ガノハイドロジエンポリシロキサンは、1分子中にケイ
素原子結合水素原子を少なくとも2個有する。その位置
は末端でも側鎖でもよく、また、その両方でもよい。水
素原子以外のケイ素原子に結合するオルガノ基として
は、メチル基,エチル基,プロピル基,オクチル基のよ
うなアルキル基;フェニル基,ナフチル基のようなアリ
ール基;3,3,3−トリフルオロプロピル基のような
置換アルキル基などが例示される。本成分に使用される
オルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子形態は、
通常、直鎖状であるが、分岐状、三次元状、環状でもよ
い。また、これらの1種類だけではなく、2種類以上を
混合してもよい。また、本成分の25℃における粘度は
1〜1,000,000センチポイズである。これは、1
センチポイズ未満であると本成分の揮発性が大きくなっ
て本発明組成物中での含有率が不安定になり、1,00
0,000センチポイズを越えると取り扱い作業が困難
となるためである。本成分の配合量は、本成分中のケイ
素原子結合水素原子のモル数と本組成物中の水酸基のモ
ル数との比率が(0.5:1)〜(30:1)となる量
である。これは、0.5モル未満では本発明の組成物の
硬化が不十分であり、30モルを越えると硬化後に十分
な機械的強度が得られないためである。
【0008】本発明で(C)成分として用いられる1分
子中に1個以上のエーテル結合と1個以上の炭素原子結
合水酸基を有する有機化合物および多価アルコールは、
本発明の特徴となる成分であり、その内、1分子中に1
個以上のエーテル結合と1個以上の炭素原子結合水酸基
を有する有機化合物としては、2−エトキシエタノー
ル,3,6−ジオキサ−1−オクタノール,2,2'−
オキシジエタノール,2−ブトキシエタノール,ポリエ
チレングライコール類が挙げられる。もう一つの成分で
ある多価アルコール類の具体例としては、エチレングリ
コール,1,3−プロパンジオール,1,2−プロパン
ジオール,1,4−ブタンジオール,1,5−ペンタン
ジオール,グリセリンが挙げられる。本成分の配合量
は、(A)成分100重量部に対して0.01〜50重
量部であり、好ましくは0.1〜20重量部である。こ
れは、0.01重量部未満であると硬化速度の増大効果
が十分でなく、50重量部を越えると硬化後に十分な機
械的強度が得られないためである。上記した2種類の化
合物を単独または併用して使用することが本発明の特徴
である。錫系触媒存在下におけるケイ素原子結合水酸基
を有するオルガノポリシロキサンとケイ素原子結合水素
原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと
の脱水素縮合反応系に、本成分を添加することにより硬
化速度が大きくなり、また、本成分を添加しない組成物
に比べて同程度の硬化時間でも触媒量を著しく減少させ
ることが可能となる。この結果、触媒を大量に添加する
ために起こる、耐熱性、耐候性の劣化を大幅に改善する
ことができる。
【0009】本発明で(D)成分として用いられるカル
ボキシル基含有化合物は、本発明の組成物の硬化速度を
さらに促進する必要がある場合に使用される。本成分と
しては、一般式R−COOH(式中、Rは1価炭化水素
基である。)で表される化合物や二価のカルボン酸が例
示される。本成分の具体例としては、酢酸,プロピオン
酸,オクチル酸,オレイン酸,ステアリン酸,リノール
酸,安息香酸,フタル酸,2−エチルヘキサン酸が挙げ
られる。本成分は、単独では上記した系での硬化速度を
促進する効果は示さないが、(C)成分と併用すること
によって更に硬化速度を促進する。本成分の配合量は、
(A)成分100重量部に対して0〜50重量部であ
り、好ましくは0.1〜20重量部である。これは、5
0重量部を越えると硬化後に十分な機械的強度が得られ
ないためである。0重量部においても上記の(C)成分
により硬化は促進されているが、より大きい効果を得る
ためには本成分を配合することが好ましい。
【0010】本発明で(E)成分として用いられる有機
錫化合物は、(A),(C),(D)成分と(B)成分と
の脱水素反応を促進する。本成分の具体例としては、ス
タナスビス−2−エチルヘキサノエート,スタナスジウ
ラレート,スタナスビス(n−オクトエート),ジブチ
ル錫ジラウレート,ジブチル錫ジオクトエート,ジブチ
ル錫ジアセテート,ジブチル錫ジアセチルアセテートな
どの錫化合物があげられる。これらの中でも、触媒添加
量と触媒活性の点からスタナスビス−2−エチルヘキサ
ノエートのような2価の錫カルボキシレートが好まし
い。本成分の配合量は、(A)成分100重量部に対し
て0.05〜10重量部であり、好ましくは0.5〜5重
量部である。
【0011】本発明の組成物には、必要に応じて、希釈
剤として両末端もしくは片末端がトリオルガノシリル基
で封鎖されたジオルガノポリシロキサン,発泡性、整泡
性およびその他の特性調整剤として低粘度α,ω−ジヒ
ドロキシジオルガノポリシロキサン,ケイ素原子結合パ
ーフルオロアルキル基を有するオルガノポリシロキサ
ン,R3−OH(式中、R3はアルキル基,アルケニル
基,アリール基である。)で表されるアルコール類,充
填剤,顔料,耐熱性向上剤,難燃剤などを併用してもよ
い。
【0012】以上のような本発明の組成物は、硬化速度
が速く、硬化後は耐熱性、耐候性に優れた硬化物になる
ので、かかる性能が要求されるコーテイング剤、緩衝剤
等として有用である。また、本発明の組成物は、上記の
(A)成分〜(E)成分の配合比を制御することによ
り、良好なセル構造を有する発泡体になるので、かかる
性能が要求される用途に有用である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳しく説明す
る。実施例中、粘度は25℃における値を示す。尚、実
施例中、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物のス
ナップタイム,耐熱性,耐候性の測定は次の方法に従っ
て行なった。
【0014】○スナップタイム 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物をヘラにて混
合し続け、この組成物が流動性を失いゴム弾性を示し始
めるまでの時間を測定した。なお、測定温度は20℃で
あった。
【0015】○耐熱性 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を型枠にい
れ、24時間放置して硬化させた。その後、この硬化物
を200℃に設定された加熱オーブン中に静置して7日
間放置した後、これを取り出し指触にてゴム弾性の有無
を調べた。
【0016】○耐候性 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を型枠にい
れ、24時間放置して硬化させた。この硬化物を屋外に
放置し、6カ月後指触にてゴム弾性の有無を調べた。
【0017】
【実施例1】粘度4000センチポイズのα,ω−ビス
ジヒドロキシジメチルポリシロキサン100重量部、粘
度40センチポイズのα,ω−ビスジヒドロキシジメチ
ルポリシロキサン20重量部、粘度20センチポイズの
両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジエン
ポリシロキサン5重量部、エトキシエタノール(2−エ
トキシエタノール)0.7重量部を混合した後、スタナ
スビス−2−エチルヘキサノエート1重量部を添加混合
して室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製し
た。この組成物についてスナップタイムと耐熱性,耐候
性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0018】
【実施例2】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)の代わりに、エトキシエト
キシエタノール(3,6−ジオキサ−1−オクタノー
ル)を1重量部配合した以外は実施例1と同様にして、
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。
この組成物について、スナップタイムと耐熱性,耐候性
を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0019】
【実施例3】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)の代わりに、エチレングリ
コールを0.5重量部配合した以外は実施例1と同様に
して、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製
した。この組成物について、スナップタイムと耐熱性,
耐候性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0020】
【実施例4】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)の代わりに、ジエチレング
リコール(2,2'−オキシジエタノール)を0.8重量
部配合した以外は実施例1と同様にして、室温硬化性オ
ルガノポリシロキサン組成物を調製した。この組成物に
ついて、スナップタイムと耐熱性,耐候性を測定し、そ
れらの結果を表1に示した。
【0021】
【実施例5】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)の代わりに、1,3−プロ
パンジオールを0.6重量部配合した以外は実施例1と
同様にして、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
を調製した。この組成物について、スナップタイムと耐
熱性,耐候性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0022】
【実施例6】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)の代わりに、1,4−ブタ
ンジオールを0.7重量部配合した以外は実施例1と同
様にして、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を
調製した。この組成物について、スナップタイムと耐熱
性,耐候性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0023】
【実施例7】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)の代わりに、1,5−ペン
タンジオールを0.8重量部配合した以外は実施例1と
同様にして、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
を調製した。この組成物について、スナップタイムと耐
熱性,耐候性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0024】
【実施例8】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)の代わりに、グリセリンを
0.6重量部配合した以外は実施例1と同様にして、室
温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。こ
の組成物について、スナップタイムと耐熱性,耐候性を
測定し、それらの結果を表1に示した。
【0025】
【実施例9】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)の代わりに、1,2−プロ
パンジオールを0.6重量部配合した以外は実施例1と
同様にして、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
を調製した。この組成物について、スナップタイムと耐
熱性,耐候性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0026】
【比較例1】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)を配合しなかった以外は実
施例1と同様にして、室温硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物を調製した。この組成物について、スナップタ
イムと耐熱性,耐候性を測定し、それらの結果を表1に
示した。
【0027】
【比較例2】実施例1において、エトキシエタノール
(2−エトキシエタノール)を配合せず、また、スタナ
スビス−2−エチルヘキサノエートの配合量を1重量部
ではなく3重量部とした以外は実施例1と同様にして、
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。
この組成物について、スナップタイムと耐熱性,耐候性
を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0028】
【実施例10】粘度4000センチポイズのα,ω−ビ
スジヒドロキシジメチルポリシロキサン100重量部、
粘度40センチポイズのα,ω−ビスジヒドロキシジメ
チルポリシロキサン20重量部、粘度20センチポイズ
の両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジエ
ンポリシロキサン5重量部、エトキシエトキシエタノー
ル(3,6−ジオキサ−1−オクタノール)1重量部、
2−エチルヘキサン酸0.5重量部を混合した後、スタ
ナスビス−2−エチルヘキサノエート1重量部を添加混
合して室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製
した。この組成物についてスナップタイムと耐熱性,耐
候性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0029】
【実施例11】実施例10において、2−エチルヘキサ
ン酸の配合量を0.5重量部ではなく1重量部とした以
外は実施例10と同様にして、室温硬化性オルガノポリ
シロキサン組成物を調製した。この組成物について、ス
ナップタイムと耐熱性,耐候性を測定し、それらの結果
を表1に示した。
【0030】
【実施例12】実施例10において、2−エチルヘキサ
ン酸の代わりに、オレイン酸を1重量部配合した以外は
実施例10と同様にして、室温硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物を調製した。この組成物について、スナッ
プタイムと耐熱性,耐候性を測定し、それらの結果を表
1に示した。
【0031】
【実施例13】実施例10において、2−エチルヘキサ
ン酸の代わりに、式
【化1】 で表されるカルボキシル基含有化合物を1重量部配合し
た以外は実施例10と同様にして、室温硬化性オルガノ
ポリシロキサン組成物を調製した。この組成物につい
て、スナップタイムと耐熱性,耐候性を測定し、それら
の結果を表2に示した。
【0032】
【比較例3】実施例11において、エトキシエトキシエ
タノール(3,6−ジオキサ−1−オクタノール)を配
合しなかった以外は実施例11と同様にして、室温硬化
性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。この組成
物について、スナップタイムと耐熱性,耐候性を測定
し、それらの結果を表1に示した。
【0033】
【表1】 良好:十分にゴム弾性を保っていた。 不良:ゴム弾性を失っており、指で押しつけると砕け
た。
【0034】
【発明の効果】本発明の室温硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物は、上記した(A)成分,(B)成分,(C)
成分,(E)成分もしくは(A)成分〜(E)成分から
なり、特に(C)成分の1分子中に1個以上の水酸基と
1個以上のエーテル結合を有する化合物および/または
多価アルコール類を含有しているので、硬化速度が速
く、硬化後は優れた耐熱性、耐候性を有するオルガノポ
リシロキサン硬化物になるという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/05 LRT 8319−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中に、ケイ素原子結合水酸
    基を少なくとも2個有し、25℃における粘度が1,0
    00〜1,000,000センチポイズであるオルガノポ
    リシロキサン 1
    00重量部、 (B)1分子中に、ケイ素原子結合水素原子を少なくと
    も2個有し、25℃における粘度が1〜1,000,00
    0センチポイズであるオルガノハイドロジエンポリシロ
    キサン 本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数と本組成物
    中の水酸基のモル数との比率が(0.5:1)〜(3
    0:1)となる量、 (C)1分子中に、1個以上のエーテル結合と1個以上の炭素原子結合水酸基を 有する有機化合物および/または多価アルコール 0.01〜50重量部、 (D)カルボキシル基含有化合物 0〜50重量部、 および (E)有機錫化合物 0.05〜10重量部 からなることを特徴とする、室温硬化性オルガノポリシ
    ロキサン組成物。
JP36113992A 1992-12-28 1992-12-28 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 Pending JPH06200163A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119841A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 三菱化学株式会社 硬化性ポリシロキサン組成物、並びに、それを用いたポリシロキサン硬化物、光学部材、航空宇宙産業用部材、半導体発光装置、照明装置、及び画像表示装置
JP2011503257A (ja) * 2007-11-01 2011-01-27 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド シラン官能性樹脂の架橋のための現場での水分発生及び多官能性アルコールの使用

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US8629222B2 (en) 2008-03-28 2014-01-14 Mitsubishi Chemical Corporation Curable polysiloxane composition, and polysiloxane cured product, optical member, member for aerospace industry, semiconductor light-emitting device, illuminating device and image display device using the same

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