JPH06199791A - ベンゼンスルホンアミド誘導体 - Google Patents

ベンゼンスルホンアミド誘導体

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JPH06199791A
JPH06199791A JP5000752A JP75293A JPH06199791A JP H06199791 A JPH06199791 A JP H06199791A JP 5000752 A JP5000752 A JP 5000752A JP 75293 A JP75293 A JP 75293A JP H06199791 A JPH06199791 A JP H06199791A
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JP
Japan
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imidazol
compound
chloroform
chlorobenzenesulfonamide
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Pending
Application number
JP5000752A
Other languages
English (en)
Inventor
Shugo Matsuno
修吾 松野
Michiyo Miyaguchi
三千代 宮口
Michihiro Onaka
通弘 大仲
Kazuya Kameo
一弥 亀尾
Kimiyo Takeshita
紀美代 竹下
Akiko Watanabe
彰子 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)で表わされるベンゼンスルホン
アミド誘導体もしくはその薬理学的に許容される塩。 (式中のR1 およびR2 は、各々、水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、またはハロゲン原子を、R3 は、水
素原子、アルキル基、−COR5 (R5 はアルキル基)
または、(置換)ベンゼンスルホニル基を、R4 は、1
−イミダゾリル基、1−トリアゾリル基または3−ピリ
ジル基を、mおよびnは、各々、0または1〜4の整数
で、mとnが同時に0となることがないことを示してい
る) 【効果】 式(I)の化合物は抗アレルギー剤等として
有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ベンゼンスルホンア
ミド誘導体に関するものである。さらに詳しくは、この
発明は、抗アレルギー剤等の医薬品またはその合成中間
体、農薬、その他用途の製造原料等として有用な新規ベ
ンゼンスルホンアミド誘導体とその薬理学的に許容され
る塩に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】医療の高度化が進展する現代
社会において、増大が懸念されている疾患の一つとして
アレルギー疾患がある。このアレルギー疾患について
は、食生活の変化やエアロゾールによる影響等の様々な
要因が考えられ、これら要因が複合的に作用して疾患を
誘発しているものと考えられている。
【0003】そして、この複合的要因による疾患誘発の
機序が必ずしも明確にされていないという現状に対応し
て、アレルギー疾患に対処するための方策についても、
依然として手さぐりの状況にある。実際、抗アレルギー
剤の開発も進められているが、必ずしも有効な処方剤が
多くないのが実情である。このような事情に鑑みて、こ
の発明の発明者は、抗アレルギー剤等としてその有効性
が期待される活性物質の探索を行ってきた。この過程に
おいて、発明者は、ベンゼンスルホンアミド誘導体に注
目し、各種の構造とその薬理作用について検討してき
た。
【0004】一方、スルホンアミド化合物としてのテト
ラゾリル基を有する化合物が公知でもある(特開平2−
108677号公報)。この化合物は、テトラゾリル基
という特異な構造を有し、トロンボキサンA2 とプロス
タグラジンエンドパーオキサイドの拮抗作用を有する化
合物として、心臓血管疾患や喘息のための治療剤として
有用であるとされている。
【0005】しかしながら、この公知の化合物は、テト
ラゾリル基という複素環基としては特異なものを有し、
しかも薬理活性として説明されているのは血小板凝集の
抑制作用だけである。そしてこの化合物は、その製造に
おいて構造の特異性からも容易でなく、コスト高となる
ことが避けられないものでもある。このため、スルホン
アミド化合物とその薬理活性については、公知化合物と
は全く異なる観点からの探索とその具体化が求められて
もいた。
【0006】この発明は、以上の通りの背景からなされ
たものであって、抗アレルギー剤等の医薬品またはその
合成中間体などとしての有用性が注目される新規なベン
ゼンスルホンアミド誘導体を提供することを目的として
いるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、次の一般式(I)
【0008】
【化3】
【0009】(式中のR1 およびR2 は、各々、水素原
子、アルキル基、アルコキシ基、またはハロゲン原子
を、R3 は、水素原子、アルキル基、−COR5 (R5
はアルキル基)、または
【0010】
【化4】
【0011】を、R4 は、1−イミダゾリル基、1−ト
リアゾリル基または3−ピリジル基を、mおよびnは、
各々、0または1〜4の整数であって、mとnが同時に
0となることがないことを示している)で表わされるベ
ンゼンスルホンアミド誘導体もしくはその薬理学的に許
容される塩を提供する。
【0012】この発明の化合物は、トロンボキサンA2
産生阻害作用とトロンポキサンA2拮抗作用とを併せて
有することを特徴としており、この二つの作用の結果、
高いアラキドン酸誘発気道収縮抑制が起きる。前記一般
式(I)で表わされるこの発明のベンゼンスルホンアミ
ド誘導体については、置換基R1 およびR2 は、前記の
通り、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、またはハ
ロゲン原子とするが、アルキル基についてはメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル等のC1 〜C6 低級アルキル基が、またアルコキ
シ基についても、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等のC1 〜C
6 低級アルコキシ基がたとえば好適なものとして例示さ
れ、ハロゲン原子については、弗素、塩素、臭素または
沃素原子が例示される。
【0013】R3 については、アルキル基の場合には同
様のC1 〜C6 低級アルキル基がたとえば例示される。
また−COR5 基の具体例としては、たとえば−COC
3,−COC2 5 ,−COC3 7 ,−COC4
11等が挙げられる。もちろん、これらは一つの例示であ
って、何ら限定されるものではない。R1 ,R2
3 ,R4 の置換基を有するこの発明のベンゼンスルホ
ンアミド誘導体は、一般的には、R1 2 PhSO2
(Phはベンゼン環を、またXはハロゲン原子を示す)
で表わされるベンゼンスルホニルハライドとH2 N−
(CH2 )m−Ph−(CH2 )n−R4 のアミン化合
物とを塩基の存在下で反応させることによって製造する
ことができる。この場合、反応は、たとえば0〜30℃
程度の温度において、ハロゲン化炭化水素、テトラヒド
ロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等の有機溶媒を適宜に使用して実施することができ
る。
【0014】原料化合物としての前記アミン化合物はR
4 置換基として1−イミダゾリル基、1−トリアゾリル
基または3−ピリジル基を有しているが、前二者のアミ
ン化合物は、一般的には図1に示した反応式A(m=0
の場合)および反応式B(m=1〜4の場合)のいずれ
かに従って製造することができる。式中のXは、ハロゲ
ン原子、トシルオキシ基、メシルオキシ基等の脱離基を
示している。また、R 4 が3−ピリジル基の場合には、
たとえば図2の反応式Cに従って製造することができ
る。反応式中のZはハロゲン原子である。
【0015】原料化合物としての前記ベンゼンスルホニ
ルハライドとしては、代表的にはベンゼンスルホニルク
ロライドが挙げられる。また、R1 およびR2 の各種置
換基を有するベンゼンスルホニルクロライドとしては、
たとえば、パラクロロベンゼンスルホニルクロライド、
2,4−ジクロロベンゼンスルホニルクロライド、3,
4−ジクロロベンゼンスルホニルクロライド、2,4−
ジブロモベンゼンスルホニルクロライド等のハロゲン置
換ベンゼンスルホニルクロライドや、p−トルエンスル
ホニルクロライド、2−メチル−4−エチルベンゼンス
ルホニルクロライド、3−プロピルベンゼンスルホニル
クロライド、4−ブチルベンゼンスルホニルクロライ
ド、4−ヘキシルベンゼンスルホニルクロライド等のア
ルキル置換ベンゼンスルホニルクロライド、4−メトキ
シベンゼンスルホニルクロライド、2−エトキシベンゼ
ンスルホニルクロライド、3−ブトキシベンゼンスルホ
ニルクロライド等のアルコキシ置換ベンゼンスルホニル
クロライド、さらには、2−クロロ−p−トルエンスル
ホニルクロライド、2−ブチル−3−メトキシベンゼン
スルホニルクロライド、3−メチル−4−プロポキシベ
ンゼンスルホニルクロライド等を例示することができ
る。
【0016】また、前記アミン化合物としては、たとえ
ば、4−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルアニ
リン、2−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルア
ニリン、4−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)
エチル〕アニリン、2−〔2−(1H−イミダゾール−
1−イル)エチル〕アニリン、3−〔3−(1H−イミ
ダゾール−1−イル)プロピル〕アニリン、2−〔3−
(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル〕アニリ
ン、4−〔4−(1H−イミダゾール−1−イル)ブチ
ル〕アニリン、2−〔4−(1H−イミダゾール−1−
イル)ブチル〕アニリン、4−(1H−イミダゾール−
1−イル)メチルベンジルアミン、3−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)メチルベンジルアミン、2−(1H
−イミダゾール−1−イル)メチルベンジルアミン、4
−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル〕ベ
ンジルアミン、2−〔3−(1H−イミダゾール−1−
イル)プロピル〕ベンジルアミン、3−〔4−(1H−
イミダゾール−1−イル)ブチル〕ベンジルアミン、2
−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル〕ベ
ンジルアミン、2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルベンジルアミン、2−(3−ピリジ
ルメチル)ベンジルアミン等を例示することができる。
【0017】たとえばこれらのベンゼンスルホニルクロ
ライド化合物とアミン化合物との反応によって製造する
ことのできるこの発明の目的物としてのベンゼンスルホ
ンアミド誘導体については、たとえば以下のものを例示
することができる。N−〔2−(1H−イミダゾール−
1−イル)メチルベンジル〕−ベンゼンスルホンアミ
ド、N−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)メチ
ルベンジル〕−p−トルエンスルホンアミド、N−〔2
−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕
−4−メトキシベンゼンスルホンアミド、N−〔2−
(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕−
2,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド、N−〔2−
(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕−
3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド、N−〔2−
(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕−
N−メチル−4−クロロベンゼンスルホンアミド、N−
〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
メチルベンジル〕−4−クロロベンゼンスルホンアミ
ド、N−〔2−(3−ピリジルメチル)ベンジル」−4
−クロロベンゼンスルホンアミド、N−アセチル−〔2
−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕
−4−クロロベンゼンスルホンアミド。
【0018】たとえば以上のように例示されるこの発明
の化合物である前記式(I)のベンゼンスルホンアミド
誘導体はアラキドン酸誘発気道収縮に対する抑制作用、
トロンボキサンA2 産生阻害作用及びトロンボキサンA
2 拮抗作用の薬理活性を示し、抗アレルギー剤等として
有用なものである。医療処方物とする場合には、常用の
賦形剤、助剤等と混合し、適宜な剤形として処方するこ
とができる。
【0019】投与量は、患者の年齢、健康状態、体重、
投与形態などにより異なるが、一般的な一日の投与量
は、通常1〜1000mg/kgであり、一回、あるい
はそれ以上投与される。用いられる形態は、錠剤、カプ
セル剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤などである。製剤化
のために、有効成分と反応しない適当な賦形剤、滑沢
剤、保存剤、希釈剤などを加えてもよい。このような添
加物の具体的な例としては、デンプン、マンニット、結
晶セルロース、カルボキシメチルセルロース ナトリウ
ムなどが挙げられる。
【0020】そして、この発明においては、前記ベンゼ
ンスルホンアミド誘導体の適宜な薬理学的に許容される
塩をも提供する。有機または無機の酸、たとえば塩酸、
硝酸等との塩として実現することができる。また、この
発明の化合物は、各種医薬品の合成中間体、農薬、その
他化成品の原料等として有用である。
【0021】以下、この発明の実施例等を説明する。
【0022】
【実施例】参考例1 (4−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルアニリ
ンの製造)4−ニトロベンジルブロマイド5.46gと
イミダゾール3.80gをジメチルホルムアミド50m
l中、80〜100℃で3時間攪拌した。反応後、溶媒
を留去し、残渣をクロロホルムに溶解させて水洗を行
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去するこ
とにより4−(1H−イミダゾール−1−イル)メチル
ニトロベンゼン3.4gを得た。
【0023】次に、得られた4−(1H−イミダゾール
−1−イル)メチルニトロベンゼン3.4gをメタノー
ル11gと濃塩酸11gの混合溶液に溶解し、空冷攪拌
下に、鉄粉3gを分割して加え1時間反応させた。反応
後、クロロホルムを加え、攪拌下に水酸化ナトリウム水
溶液を加えてアルカリ性とし、濃過助剤を用いて濾過し
た後、クロロホルム層を分取した。これを水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去することにより
次式の4−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルア
ニリン2.12gを固体として得た。
【0024】
【化5】
【0025】
【表1】
【0026】参考例2 (2−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルアニリ
ンの製造)参考例−1における4−ニトロベンジルブロ
マイドの代わりに、2−ニトロベンジルブロマイドを用
いて、参考例−1と同様に反応および処理をして次式の
2−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルアニリン
を得た。
【0027】
【化6】
【0028】
【表2】
【0029】参考例3 (4−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチ
ル〕アニリンの製造)水素化ナトリウム(鉱油中約60
%懸濁物)0.90gにジメチルホルムアミド50ml
を加え、室温攪拌下にイミダゾール1.50gを加え
た。激しい発泡がおさまった後、さらに、80℃で1時
間攪拌し、氷冷した。ここに、4−ニトロフェネチルブ
ロマイド5.0gを加え、氷冷下に1時間、空冷下に1
5時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、残渣をクロロ
ホルムに溶かして水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させた。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:1wt%メタノール含有クロ
ロホルム)で精製し、4−〔2−(1H−イミダゾール
−1−イル)エチル〕ニトロベンゼン4.2gを得た。
【0030】次に、得られた4−〔2−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)エチル〕ニトロベンゼン4.2gを
エタノール50mlに溶解し、50%含水5%パラジウ
ム炭素0.8gを加えて常圧下で水素雰囲気中理論量の
水素が吸収されるまで攪拌下に反応させた。パラジウム
炭素を濾過後、溶媒を留去することにより次式の4−
〔2−1H−イミダゾール−1−イル)エチル〕アニリ
ン3.3gを得た。
【0031】
【化7】
【0032】
【表3】
【0033】参考例4 (2−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチ
ル〕アニリンの製造)2−ニトロフェネチルアルコール
10gをピリジン100mlに溶解し、パラトルエンス
ルホニルクロライド23gを加えて、室温下18時間攪
拌した。反応後、水にあけ、クロロホルムで抽出し、水
洗を行った後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒:ベンゼン)精製することにより2−ニト
ロフェネチルトシレート6.1gを得た。
【0034】次に、水素化ナトリウム(鉱油中約60%
懸濁物)0.76g、ジメチルホルムアミド100m
l、イミダゾール1.3gからイミダゾールのナトリウ
ム塩溶液を調製し、先に得られた2−ニトロフェネチル
トシレート6.1gを氷冷下に加えて1時間攪拌し、さ
らに室温で3時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、残
渣をクロロホルムに溶解して水洗を行い、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。溶媒を留去後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:3%メタノール含有
クロロホルム)精製することにより、2−ニトロフェネ
チルイミダゾール2.8gを得た。これに実施例−1記
載のニトロ基の還元反応、処理を行うことにより次式の
2−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル〕
アニリン2.1gを得た。
【0035】
【化8】
【0036】
【表4】
【0037】参考例5 (4−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジ
ルアミンの製造)α,α′−ジブロモ−p−キシリレン
10.7g、フタルイミドカリウム5g、ジメチルホル
ムアミド100mlを80℃で3時間攪拌した後、水に
あけ、析出固体を濾過し乾燥させた。
【0038】これを、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:ベンゼン)精製してN−(4−ブロモ
メチルベンジル)フタルイミド3.80gを得た。別
途、水素化ナトリウム(鉱油中約60%懸濁物)0.4
6g、イミダゾール0.78g、ジメチルホルムアミド
50mlでイミダゾールのナトリウム塩溶液を調製して
おき、先に得られたN−(4−ブロモメチルベンジル)
フタルイミド3.80gを氷冷下に加えて3時間攪拌し
た。反応後、溶媒を留去し、水を加えて固体を濾過し、
n−ヘキサンで固体を洗い、乾燥させてN−〔4−1H
−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕フタルイ
ミド2.87gを得た。
【0039】これをエタノール20mlに溶解し、ヒド
ラジン一水和物0.47gを加えて還流下に3時間攪拌
した。室温まで冷却後、固体を濾過し、濾液から溶媒を
留去した。残渣を水に溶解後、濃塩酸を加えて酸性とし
て、析出固体を濾過して除き、濾液をクロロホルムで抽
出洗浄した。水層に、水酸化ナトリウム水溶液を加えて
アルカリ性とした後、クロロホルムで抽出し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去することにより次式
の4−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジ
ルアミン1.34gを得た。
【0040】
【化9】
【0041】
【表5】
【0042】参考例6 参考例5におけるα,α′−ジブロモ−p−キシリレン
をα,α′−ジクロロ−m−キシリレンに代えて反応さ
せた。次式の3−(1H−イミダゾール−1−イル)メ
チルベンジルアミンを得た。
【0043】
【化10】
【0044】
【表6】
【0045】参考例7 参考例5におけるα,α′−ジブロモ−p−キシリレン
をα,α′−ジブロモ−o−キシリレンに代えて反応さ
せた。次式の2−(1H−イミダゾール−1−イル)メ
チルベンジルアミンを得た。
【0046】
【化11】
【0047】
【表7】
【0048】参考例8 (2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
メチルベンジルアミンの製造)α,α′ジブロモ−o−
キシリレン25g、フタルイミドカリウム8.8gをジ
メチルホルムアミド200mlに溶解し、80℃で3時
間攪拌した後、室温まで冷却し、不溶固体を濾過した。
濾液から溶媒を減圧下に留去し、残渣をクロロホルムに
溶解して水洗を行った後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。クロロホルムを留去後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー精製(展開溶媒:ベンゼン)してN
−(2−ブロモメチルベンジル)フタルイミド6.4g
を得た。
【0049】別途、水素化ナトリウム(鉱油中約60%
懸濁物)0.78g、1H−1,2,4−トリアゾール
1.34gおよびジメチルホルムアミド80mlで1H
−1,2,4−トリアゾールのナトリウム塩溶液を調製
しておき、先に得られたN−(2−ブロモメチルベンジ
ル)フタルイミド6.4gを氷冷下に加えて4時間攪拌
した。反応後、溶媒を減圧下に留去し、残渣をクロロホ
ルムに溶解後水洗し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
クロロホルムを留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー精製(展開溶媒:クロロホルム)してN−
〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
メチルベンジル〕フタルイミド5.0gを得た。これを
エタノール80mlに溶解し、ヒドラジン一水和物0.
79gを加えて還流下に3時間攪拌した。室温まで冷却
後、固体を濾過し、濾液から溶媒を流去した。残渣を水
に溶解後、濃塩酸を加えて酸性とし、析出固体を濾過し
て除き、濾液をクロロホルムで抽出洗浄した。この後、
水層に水酸化ナトリウムの水溶液を加えてアルカリ性と
し、クロロホルムで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。クロロホルムを留去後残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー精製(展開溶媒:5%メタノール含
有クロロホルム)して2−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)メチルベンジルアミン1.5gを得
た。
【0050】
【化12】
【0051】
【表8】
【0052】参考例9 (2−(3−ピリジルメチル)ベンジルアミンの製造)
亜鉛粉末1.2gを無水ジオキサン30mlに懸濁し、
N−(2−ブロモメチルベンジル)フタルイミド2.2
gを加えて30℃で2時間攪拌した。ここに3−ブロモ
ピリジンの無水ジオキサン溶液(無水ジオキサン25m
lにトリフェニルホスフィン3.5g、ニッケルアセチ
ルアセトネート0.85gを溶かした溶液に、1.0モ
ル濃度の水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶
液6.5mlを滴下して30分攪拌した後、3−ブロモ
ピリジン1.1gを加えて調製した)を滴下して、室温
で一夜攪拌した。反応後、クロロホルム100ml、水
20mlを加えてセライト濾過し、濾液の有機層を減圧
濃縮した。残渣に10%リン酸30ml、ジエチルエー
テル30mlを加えて分液し、水層に炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて中和し、クロロホルムで抽出した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後クロロホルム
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
精製(展開溶媒:1%メタノール含有クロロホルム)し
てN−(2−(3−ピリジルメチル)ベンジル)フタル
イミド0.30gを得た。これをエタノール10mlに
溶解し、ヒドラジン一水和物0.05gを加えて還流下
に3時間攪拌した。室温まで冷却後固体を濾過し、濾液
から溶媒を流去した。残渣を水に溶解後、濃塩酸を加え
て酸性とし、析出固体を濾過して除き、濾液をクロロホ
ルムで抽出洗浄した。水層に水酸化ナトリウムの水溶液
を加えてアルカリ性とし、クロロホルムで抽出し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、クロロホルムを留去して2
−(3−ピリジルメチル)ベンジルアミン0.11gを
得た。
【0053】
【化13】
【0054】
【表9】
【0055】実施例−1 N−〔4−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)メチルフェニル〕−4−クロロベン
ゼンスルホンアミド 参考例1の4−(1H−イミダゾール−1−イル)メチ
ルアニリン1.0gをクロロホルム20mlに溶解し、
水酸化ナトリウム0.24gを含む水溶液10mlを加
え、攪拌しながらパラクロロベンゼンスルホニルクロラ
イド1.22gを加えて、2時間反応させた。反応後、
析出固体を濾過し、水、クロロホルムで洗浄後乾燥し、
次式のN−〔4−(1H−イミダゾール−1−イル)メ
チルフェニル〕−4−クロロベンゼンスルホンアミドを
0.77g得た。
【0056】
【化14】
【0057】
【表10】
【0058】実施例−2 N−〔4−(2−(1H−
イミダゾール−1−イル)エチル)フェニル〕−4−ク
ロロベンゼンスルホンアミド 参考例3の4−〔2−(1H−イミダゾール−1−イ
ル)エチル〕アニリン0.90g、ピリジン0.38g
をクロロホルム50mlに溶解し、室温下パラクロロベ
ンゼンスルホニルクロライド1.01gを加えて18時
間攪拌した。反応後、水を加えてクロロホルム層を分取
し、水洗を行った後無水硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:2%メタノール含有クロロホル
ム)で精製して次式のN−〔4−(2−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)エチル)フェニル〕−4−クロロベ
ンゼンスルホンアミド1.0gを得た。
【0059】
【化15】
【0060】
【表11】
【0061】実施例−3 N−〔2−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)メチルフェニル〕−4−クロロベン
ゼンスルホンアミド 実施例−2における4−〔2−(1H−イミダゾール−
1−イル)エチル〕アニリンの代わりに、2−(1H−
イミダゾール−1−イル)メチルアニリンを用いて、実
施例−2と同様に反応、処理を行い目的化合物N−〔2
−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルフェニル〕
−4−クロロベンゼンスルホンアミドを得た。
【0062】
【化16】
【0063】
【表12】
【0064】実施例4〜6 実施例−2における4−〔2−(1H−イミダゾール−
1−イル)エチル〕アニリンの代わりに、2−もしく
は、3−もしくは、4−(1H−イミダゾール−1−イ
ル)メチルベンジルアミンを、ピリジンの代わりにトリ
エチルアミンを用いて、実施例−2と同様に反応、処理
をして以下の化合物を得た。 〈実施例4〉N−〔2−(1H−イミダゾール−1−イ
ル)メチルベンジル〕−4−クロロベンゼンスルホンア
ミド
【0065】
【化17】
【0066】
【表13】
【0067】〈実施例5〉N−〔3−(1H−イミダゾ
ール−1−イル)メチルベンジル〕−4−クロロベンゼ
ンスルホンアミド
【0068】
【化18】
【0069】
【表14】
【0070】〈実施例6〉N−〔4−(1H−イミダゾ
ール−1−イル)メチルベンジル〕−4−クロロベンゼ
ンスルホンアミド
【0071】
【化19】
【0072】
【表15】
【0073】実施例−7 N,N−ビス(4−クロロ
ベンゼンスルホニル)−4−(1H−イミダゾール−1
−イル)メチルアニリン 4−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルアニリン
1.0gをクロロホルム50mlに溶解し、水酸化ナト
リウム水溶液30ml(水酸化ナトリウム0.48gを
含む)を加え、室温下攪拌しながらパラクロロベンゼン
スルホニルクロライド2.5gを加えて、そのまま5時
間攪拌した。クロロホルム層を分取し、水洗後無水硫酸
マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:2%メタ
ノール含有クロロホルム)することにより次式のN,N
−ビス(4−クロロベンゼンスルホニル)−4−(1H
−イミダゾール−1−イル)メチルアニリンを2.1g
得た。
【0074】
【化20】
【0075】
【表16】
【0076】実施例−8 N,N−ビス(4−クロロ
ベンゼンスルホニル)−4−(1H−イミダゾール−1
−イル)メチルベンジルアニリン 実施例−7における4−(1H−イミダゾール−1−イ
ル)メチルアニリンの代わりに4−(1H−イミダゾー
ル−1−イル)メチルベンジルアミンを用いて、実施例
−7と同様の反応、処理を行い次式のN,N−ビス(4
−クロロベンゼンスルホニル)−4−(1H−イミダゾ
ール−1−イル)メチルベンジルアニリンを得た。
【0077】
【化21】
【0078】
【表17】
【0079】実施例9 N−〔2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)メチルベンジル〕−4−ク
ロロベンゼンスルホンアミド 実施例−2における4−(2−(1H−イミダゾール−
1−イル)エチル)アニリンの代わりに2−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチルベンジル
アミンを、ピリジンの代わりにトリエチルアミンを用い
て、実施例−2と同様に反応、処理を行い目的化合物N
−〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)メチルベンジル〕−4−クロロベンゼンスルホンア
ミドを得た。
【0080】
【化22】
【0081】
【表18】
【0082】実施例10 N−〔2−(3−ピリジルメ
チル)ベンジル〕−4−クロロベンゼンスルホンアミド 実施例−2における4−(2−(1H−イミダゾール−
1−イル)エチル)アニリンの代わりに2−(3−ピリ
ジルメチル)ベンジルアミンを、ピリジンの代わりにト
リエチルアミンを用いて、実施例−2と同様に反応、処
理を行い目的化合物を得た。N−〔2−(3−ピリジル
メチル)ベンジル〕−4−クロロベンゼンスルホンアミ
ドを得た。
【0083】
【化23】
【0084】
【表19】
【0085】実施例11〜15 実施例−2における4−(2−(1H−イミダゾール−
1−イル)エチル)アニリンの代わりに2−2(1H−
イミダゾール−1−イル)メチルベンジルアミンを、ピ
リジンの代わりにトリエチルアミンを、パラクロロベン
ゼンスルホニルクロライドの代わりにベンゼンスルホニ
ルクロライド、パラトルエンスルホニルクロライド、4
−メトキシベンゼンスルホニルクロライド、2,4−ジ
クロロベンゼンスルホニルクロライド、3,4−ジクロ
ロベンゼンスルホニルクロライドを用いて、実施例−2
と同様に反応、処理を行い、次の実施例11〜15の化
合物を得た。 <実施例11>N−〔2−(1H−イミダゾール−1−
イル)メチルベンジル〕ベンゼンスルホンアミド
【0086】
【化24】
【0087】
【表20】
【0088】<実施例12>N−〔2−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)メチルベンジル〕パラトルエンスル
ホンアミド
【0089】
【化25】
【0090】
【表21】
【0091】<実施例13>N−〔2−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)メチルベンジル〕4−メトキシベン
ゼンスルホンアミド
【0092】
【化26】
【0093】
【表22】
【0094】<実施例14>N−〔2−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)メチルベンジル〕3,4−ジクロロ
ベンゼンスルホンアミド
【0095】
【化27】
【0096】
【表23】
【0097】<実施例15>N−〔2−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)メチルベンジル〕2,4−ジクロロ
ベンゼンスルホンアミド
【0098】
【化28】
【0099】
【表24】
【0100】実施例16 N−〔2−(2−(1H−イ
ミダゾール−1−イル)エチル)フェニル〕−4−クロ
ロベンゼンスルホンアミド 実施例−2における4−(2−(1H−イミダゾール−
1−イル)エチル)アニリンの代わりに2−(2−(1
H−イミダゾール−1−イル)エチル)アニリンを用い
て、実施例−2と同様に反応、処理を行い、目的化合物
N−〔2−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エ
チル)フェニル〕−4−クロロベンゼンスルホンアミド
を得た。
【0101】
【化29】
【0102】
【表25】
【0103】実施例17 N−〔2−(1H−イミダゾ
ール−1−イル)メチルベンジル〕−N−メチル−4−
クロロベンゼンスルホンアミド 水素化ナトリウム(鉱油中約60%懸濁物)0.03g
をジメチルホルムアミド10mlに懸濁させ、N−(2
−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル−
4−クロロベンゼンスルホンアミド0.35gを加えて
60℃で30分攪拌した。反応液を氷冷し、ヨウ化メチ
ル0.14gを加えてそのまま1時間、さらに室温下に
3時間攪拌した。反応後溶媒を減圧下に留去し、残渣を
クロロホルムに溶解して水洗を行い無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー精製(展開溶媒:1%メタノール
含有クロロホルム)してN−〔2−(1H−イミダゾー
ル−1−イル)メチルベンジル〕−N−メチル−4−ク
ロロベンゼンスルホンアミド0.25gを得た。
【0104】
【化30】
【0105】
【表26】
【0106】実施例18 N−アセチル−N−〔2−
(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕−
4−クロロベンゼンスルホンアミド 実施例17におけるヨウ化メチルを塩化アセチルに変え
て、実施例17と同様に反応、処理をしてN−アセチル
−N−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)メチル
ベンジル〕−4−クロロベンゼンスルホンアミドを得
た。
【0107】
【化31】
【0108】
【表27】
【0109】試験例1 アラキドン酸誘発気道収縮に
対する抑制作用 被検化合物としてN−〔2−(1H−イミダゾール−1
−イル)メチルベンジル〕−4−クロロベンゼンスルホ
ンアミド(実施例4化合物)を、また比較のために
(E)−3−〔4−(1H−イミダゾール−1−イル)
メチルフェニル〕−2−プロピオン酸・塩酸円を用いて
試験した。ハートレー系雄性モルモット(体重200〜
500g)を1群8〜10匹で試験に供した。動物はペ
ントバルビタール生理食塩水液の40mg/kgを腹腔
内投与して麻酔後、気管カニューレを挿入した。動物の
前肢静脈に被検体投与カニューレを、頸動脈に血圧測定
用のカニューレをそれぞれ挿入した。人工呼吸下(2〜
3mt、70回/分)にデカメソニウムブロマイド生理
食塩水液4mg/動物を静脈内投与し自発呼吸を止め
た。検体は5%アラビアゴム溶液に懸濁し、被検体の1
0または30mg/kg及び5%アラビアゴム溶液のそ
れぞれ2ml/kgを麻酔前に個別の動物に経口投与
し、1時間後に気道収縮を惹起した。気道収縮は、エタ
ノールに溶解し、次いで0.1M炭酸ナトリウム溶液で
希釈後、さらに生理食塩水で希釈しpH7.0に調整し
たアラキドン酸1mg/kgを静脈内投与して惹起し
た。気道反応の大きさは気道閉塞時の最大反応に対する
%で示し、対照群に対する抑制率で判定した。
【0110】その結果、適用量が各々10mg/kgに
おいて、被検化合物のアラキドン酸誘発気道収縮抑制率
は80.8%であった。一方、比較化合物の場合にはわ
ずかに12.4%にすぎなかった。試験例2 U−46619誘発気道収縮に対する抑制
作用 気道収縮は、エタノールに溶解し、次いで生理食塩水で
希釈後pH7.0に調整したU−46619(アップジ
ョン社製:トロンボキサン凝態物)の2μg/kgを静
脈内投与して惹起させたほかは、試験例1と同様に行っ
た。
【0111】その結果、適用量10mg/kgにおい
て、この発明の被検化合物の気道収縮抑制率は以下の通
りであった。 N−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕−4−クロロ ベンゼンスルホンアミド(実施例4化合物) ‥‥‥‥94.9% N−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル〕−3,4−ジ クロロベンゼンスルホンアミド(実施例14化合物) ‥‥‥‥69.2% N−アセチル−N−〔2−(1H−イミダゾール−1−イル)メチルベンジル 〕−4−クロロベンゼンスルホンアミド(実施例18化合物) ‥‥‥‥86.6% 一方、比較化合物として4−〔2−(ベンゼンスルホン
アミド)エチル〕フェノキシ酢酸を用いた場合には、3
0mg/10gの適用において、わずかに19.0%に
しかすぎなかった。試験例3 ウサギ血小板トロンボキサンA2 産生阻害
作用 試験例1と同様の被検化合物と比較化合物を用いた。日
本白色ウサギ(体重2.5〜4.0kg)をエーテル麻
酔後、3.2%クエン酸ナトリウム水溶液1容量に対
し、血液9容量になるように採血し、遠心分離後、その
上清を多血小板血漿として試験に供した。この多血小板
血漿275μlに最終濃度が10μMになるように10
0%DMSO液で溶解した被検体1μlを添加し、37
℃で30分インキュベーション後、最終濃度が5μg/
mlになるように調整したコラーゲン液25μlを加え
て血小板を凝集させた。3分後に凝集多血小板血漿40
μlに氷冷した10μMインドメタシン溶液160μl
を加えて反応を停止させた。血漿中トロンボキサンB2
をエンザイムイムノアッセイにより測定し、DMSO液
のみを添加した対照群のそれに対する抑制率を算出し
た。
【0112】その結果、適用量10μMにおいて、この
発明の前記被検化合物のトロンボキサンA2 産生抑制率
は97.4%であった。比較化合物は96.9%であっ
た。
【0113】
【発明の効果】この発明によって、以上詳しく説明した
通り、抗アレルギー剤等としての有用な、新規ベンゼン
スルホンアミド誘導体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のベンゼンスルホンアミド誘導体の製
造用原料としてのアミン化合物の合成のための反応式図
である。
【図2】図1と別のアミン化合物の合成のための反応式
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 249/08 Z (72)発明者 大仲 通弘 神奈川県川崎市川崎区夜光1−2−1 日 本ゼオン株式会社研究開発センター (72)発明者 亀尾 一弥 東京都豊島区高田3−24−1 大正製薬株 式会社内 (72)発明者 竹下 紀美代 東京都豊島区高田3−24−1 大正製薬株 式会社内 (72)発明者 渡辺 彰子 東京都豊島区高田3−24−1 大正製薬株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 (式中のR1 およびR2 は、各々、水素原子、アルキル
    基、アルコキシ基、またはハロゲン原子を、R3 は、水
    素原子、アルキル基、−COR5 (R5 はアルキル
    基)、または、 【化2】 を、R4 は、1−イミダゾリル基、1−トリアゾリル基
    または3−ピリジル基を、mおよびnは、各々、0また
    は1〜4の整数で、mとnが同時に0となることがない
    ことを示している)で表わされるベンゼンスルホンアミ
    ド誘導体もしくはその薬理学的に許容される塩。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5965743A (en) * 1994-04-27 1999-10-12 Nippon Soda Co., Ltd. N-substituted imidazol derivative
EP1476425A2 (en) * 2002-01-30 2004-11-17 Tularik Inc. Heterocyclic arylsulfonamidobenzylic compounds

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