JPH06199536A - 光ファイバの線引炉 - Google Patents

光ファイバの線引炉

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JPH06199536A
JPH06199536A JP18893A JP18893A JPH06199536A JP H06199536 A JPH06199536 A JP H06199536A JP 18893 A JP18893 A JP 18893A JP 18893 A JP18893 A JP 18893A JP H06199536 A JPH06199536 A JP H06199536A
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JP
Japan
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optical fiber
chamber
fiber preform
furnace
storage chamber
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Withdrawn
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JP18893A
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Inventor
Kohei Kobayashi
宏平 小林
Kaoru Okuno
薫 奥野
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/01202Means for storing or carrying optical fibre preforms, e.g. containers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/025Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor from reheated softened tubes, rods, fibres or filaments, e.g. drawing fibres from preforms
    • C03B37/029Furnaces therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2205/60Optical fibre draw furnaces
    • C03B2205/62Heating means for drawing
    • C03B2205/63Ohmic resistance heaters, e.g. carbon or graphite resistance heaters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2205/00Fibre drawing or extruding details
    • C03B2205/60Optical fibre draw furnaces
    • C03B2205/62Heating means for drawing
    • C03B2205/69Auxiliary thermal treatment immediately prior to drawing, e.g. pre-heaters, laser-assisted resistance heaters
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2205/60Optical fibre draw furnaces
    • C03B2205/80Means for sealing the preform entry or upper end of the furnace

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の省スペース化及び光ファイバ母材の交
換作業の短縮化、光ファイバの高品質化を図った光ファ
イバの線引炉を提供する。 【構成】 内部にヒーター16が設けられて連続的に流
入される窒素ガスで満たされる線引室Aを有し、その線
引室Aの入口部13から挿入される光ファイバ母材41
を加熱溶融して出口部14から光ファイバ43を線引き
する光ファイバの線引炉11において、線引室Aに連通
する光ファイバ母材収納室Bを着脱自在に設けると共に
線引室Aと収納室Bとの間にシャッター17を設け、収
納室Bには窒素ガスを供給する窒素ガス供給系19を接
続する一方、線引室Aには炭素及び酸素の濃度変化を検
出する濃度計19,20を接続し、また、収納室Bには
加熱された光ファイバ母材41を窒素ガス供給系19に
よって強制冷却可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大型の光ファイバ母材か
ら線径変動の少ない光ファイバを得ることができる光フ
ァイバ線引炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光ファイバ母材(以下、単に母
材とも称す)を加熱溶融し、線引きして光ファイバを得
るために光ファイバ線引炉が用いられる。図9に従来の
光ファイバの線引炉を表す概略を示す。
【0003】図9に示すように、線引炉101におい
て、炉本体102には入口部103と出口部104が形
成され、内部に加熱器105が取付けられている。この
炉本体102の上部には収納室106が設けられ、この
収納室106と炉本体102の入口部103との間には
両者を連通、且つ、遮断可能な開閉器107が取付けら
れている。収納室106は上部に光ファイバ母材200
を挿入するための開閉蓋108が取付けられると共に、
ガスの給排を行う供給口109及び排出口110が形成
され、供給口109にはこの収納室106内へ不活性ガ
スを供給するガス供給系111が接続され、排出口11
0には逆止弁112が取付けられている。また、炉本体
102の出口部104には光ファイバ201を線引きす
る小孔を有する開閉蓋113が取付けられている。
【0004】而して、かかる線引炉101を用いて光フ
ァイバ線引作業を行う場合、まず、開閉器107によっ
て収納室106と入口部103とを遮断し、この収納室
106内に光ファイバ母材200を挿入して開閉蓋10
8を閉じた密閉状態とする。そして、ガス供給系111
により供給口109から収納室106内へ不活性ガスを
供給することで、この収納室106内を高レベルのクリ
ーン状態とすると共に炉本体102内にも不活性ガスを
連続的に流入する。次に、開閉器107によって収納室
106と入口部103とを連通し、収納室106内に光
ファイバ母材200を炉本体102内に挿入する。そし
て、この状態で、加熱器105により光ファイバ母材2
00を軟化溶融してその下端から延伸することで、光フ
ァイバ201が線引きされる。
【0005】なお、このような光ファイバの線引炉は、
例えば、特開昭60−155541号公報に開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光ファ
イバの線引炉101にあっては、光ファイバ母材200
を炉本体102内に挿入する際に、汚染された気体がこ
の炉本体102内に侵入しないように開閉器107を有
する収納室106が設けられている。ところで、近年、
光ファイバの量産、低コスト化により光ファイバ母材が
大型化されてきている。そのため、大型化された光ファ
イバ母材から前述した従来の光ファイバの線引炉101
を用いて光ファイバ201を線引きする場合には、その
光ファイバ母材200の大きさに合わせて収納室106
を大きくしなければならず、線引炉101自体が大型化
してしまい、設置スペースを大きくとってしまうという
問題があった。
【0007】また、光ファイバ201の線引作業中に、
光ファイバがガラス構造と伝送特性の規格から外れた場
合には線引作業を中止し、線引炉101から光ファイバ
母材200を引き上げて取り出し、別の光ファイバ母材
を線引炉101内に投入して線引作業を続行する必要が
ある。このとき、線引炉101から取り出す光ファイバ
母材200は2000℃前後に加熱されて輻射熱も増大
しており、引き上げ後の光ファイバ母材200のハンド
リングが不可能となるためにその安全対策が必須であ
る。
【0008】従って、従来の光ファイバの線引炉101
にあっては、加熱された光ファイバ母材200を炉本体
102の入口部103や収納室106にて自然冷却を行
う必要があるが、この自然冷却には3時間以上もかかっ
てしまい、光ファイバ母材200の線引歩留りのアップ
を考えるとこの光ファイバ母材200の交換時間を短縮
しなければならず、作業性が非常に良くないという問題
があった。また、加熱された光ファイバ母材200を引
上げる前に冷却しないと、炉本体102の入口部103
や収納室106にて劣化(酸化)が発生し、線引炉10
1内のクリーン度が悪化して線引きされた光ファイバ2
01のガラス強度が著しく低下してしまうという問題が
あった。
【0009】本発明はこのような問題点を解決するもの
であって、装置の省スペース化を図ると共に光ファイバ
母材の交換作業の短縮化を図ることができ、且つ、線引
きされた光ファイバの強度を高位に保持することのでき
る光ファイバの線引炉を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明に係る光ファイバの線引炉は、入口部と出口部とが
形成されると共に内部に加熱器が設けられて連続的に流
入される不活性ガスで満たされる線引室を有し、該線引
室の入口部から挿入される光ファイバ母材を加熱溶融し
てその出口部から光ファイバを線引きする光ファイバの
線引炉において、前記線引室の入口部に連通する光ファ
イバ母材収納室を該線引室に着脱自在に設けると共に前
記線引室と該収納室との間には開閉扉を設け、前記収納
室には不活性流体を供給する不活性流体供給を接続した
ことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明に係る光ファイバの線引炉
は、入口部と出口部とが形成されると共に内部に加熱器
が設けられて連続的に流入される不活性ガスで満たされ
る線引室を有し、該線引室の入口部から挿入される光フ
ァイバ母材を加熱溶融してその出口部から光ファイバを
線引きする光ファイバの線引炉において、前記線引室の
入口部に連通する光ファイバ母材収納室を該線引室に着
脱自在に設けると共に前記線引室と該収納室との間には
開閉扉を設け、前記収納室には不活性流体を供給する不
活性流体供給を接続する一方、前記線引室には炭素及び
酸素の濃度変化を検出する濃度計を接続したことを特徴
とするものである。
【0012】また、本発明に係る光ファイバの線引炉
は、入口部と出口部とが形成されると共に内部に加熱器
が設けられて連続的に流入される不活性ガスで満たされ
る線引室を有し、該線引室の入口部から挿入される光フ
ァイバ母材を加熱溶融してその出口部から光ファイバを
線引きする光ファイバの線引炉において、前記線引室の
入口部に連通する光ファイバ母材収納室を該線引室に着
脱自在に設けると共に前記線引室と該収納室との間には
開閉扉を設け、前記収納室には加熱された前記光ファイ
バ母材を冷却する冷却装置を装着したことを特徴とする
ものである。
【0013】
【作用】光ファイバの線引作業を行うには、まず、内部
に光ファイバ母材が収納支持された収納室を線引室の入
口部に装着し、線引室に不活性ガスを連続的に流入して
充満する一方、収納室には不活性流体供給系により不活
性流体を供給する。次に、開閉扉を設けてこの線引室と
収納室とを連通し、収納室内の光ファイバ母材を線引室
に挿入してこの線引室を密閉状態とする。この状態から
加熱器によって光ファイバ母材を加熱溶融し、線引室の
出口部から光ファイバを線引きすることで作業を行う。
【0014】そして、光ファイバの線引作業を行う前、
即ち、線引室と収納室とを連通したときにこの線引室内
の一酸化炭素(二酸化炭素)及び酸素の濃度変化を濃度
計によって検出することで、線引室内を高レベルなクリ
ーン状態に維持できる。
【0015】また、光ファイバの線引作業中に、特性不
良等により光ファイバ母材41を取出す必要が生じた場
合には、線引室内の光ファイバ母材を収納室内に移動
し、ここで不活性ガスを供給して加熱した光ファイバ母
材41を強制冷却することにより短時間で交換作業を行
うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0017】図1には本発明の一実施例に係る光ファイ
バの線引炉の概略、図2乃至図4には線引炉による光フ
ァイバ線引工程を表す概略を示す。
【0018】図1に示すように、本実施例の線引炉11
において、円筒形状をなす炉本体12には入口部13と
出口部14が形成され、内部にカーボンからなる炉芯管
15が配設されると共にそのカーボン炉芯管15の外周
部にはヒーター16が装着されている。そして、炉本体
12の入口部13には開閉自在なシャッター17が装着
される一方、出口部14には小孔を有する開閉蓋18が
取付けられている。このようにして線引炉11に線引室
Aが構成される。また、炉本体12にはこの線引室A内
の一酸化炭素(CO)あるいは二酸化炭素(CO2 )の
濃度、及び酸素(O2 )の濃度変化を検出するCO−O
2 濃度計19,20が接続されている。なお、炉本体1
2の周囲は図示しないが水冷構造となっており、また、
炉本体12の上部壁面には図示しない不活性ガス噴出口
が円周方向に均一に形成されており、線引室A内に不活
性ガスを連続的に流入できるようになっている。
【0019】この炉本体12の上部には収納室Bを構成
する一対の円筒形状をなす枠体21,22が着脱自在
で、且つ、複数のエアシリンダ23によって開閉自在に
設けられている。この枠体21,22において、収納室
Bと炉本体12の線引室Aとは連通可能であり、この連
通、遮断動作は前述したシャッター17によって行われ
ており、また、枠体21,22の上部には先端に光ファ
イバ母材41が保持された支持棒42が挿通可能な貫通
孔24が形成されている。更に、この支持棒42には炉
本体12の入口部13を閉鎖して線引室Aを気密状態に
維持する蓋25と枠体21、22の上部の貫通孔24を
閉鎖して収納室Bを気密状態に維持する蓋26とが取付
けられている。
【0020】また、枠体21,22には収納室B内に不
活性ガスとしての窒素(N2 )ガスを供給する複数の供
給口27と収納室B内の一酸化炭素や酸素等を排出する
排出口28が形成されており、供給口27にはN2 ガス
供給系29が接続され、排出口28には図示しない逆止
弁が取付けられている。なお、この枠体21,22も炉
本体12と同様に周囲が図示しないが水冷構造となって
いる。
【0021】而して、かかる線引炉11を用いて光ファ
イバ線引作業を行う場合、まず、図1に示すように、シ
ャッター17を閉じて線引室Aを密閉状態に遮断し、炉
本体12内のガス噴出口から線引室A内に窒素ガスを連
続的に流入する。一方、支持棒42に保持された光ファ
イバ母材41を下降すると共に各エアシリンダ23を作
動して一対の枠体21,22を接近させて密着すること
で、図2に示すように、この枠体21,22により収納
室B内に光ファイバ母材41を収納する。そして、ガス
供給系29により各供給口27からこの収納室B内へ窒
素ガスを供給して充満させる一方、排出口28から不要
の一酸化炭素や酸素を排出し、収納室B内を高レベルの
クリーン状態とする。
【0022】この状態からシャッター17を開けて線引
室Aと収納室Bとを連通し、光ファイバ母材41を下降
して線引室A内に挿入すると、図3に示すように、この
光ファイバ母材41はこの線引室Aの所定の位置に保持
され、且つ、炉本体12の入口部13は蓋26によって
閉鎖され、線引室Aは密閉状態となる。このとき、2つ
のCO−O2 濃度計19,20によって線引室A内の一
酸化炭素(二酸化炭素)及び酸素の濃度変化を測定し、
線引室Aと収納室Bとの連通時に不要なガス等が侵入し
たかどうかを検出する。即ち、光ファイバ母材41は炉
本体12内でヒーター16により2000度以上に加熱
されており、このときに炉芯管15内には種々のガスや
ダスト等が発生し、光ファイバ母材41の表面に付着し
て光ファイバ43の表面に損傷を与え、その強度を著し
く低下させてしまうことがある。そのため、この濃度計
19,20により濃度変化が検出されたなら、即ち、一
酸化炭素(二酸化炭素)や酸素が侵入して濃度が高くな
っていれば、炉本体12内のガス噴出口から線引室A内
への窒素ガスの流量を制御して高レベルのクリーン状態
を維持する。
【0023】そして、この状態でヒーター16により光
ファイバ母材41を軟化溶融してその下端から延伸する
ことで、光ファイバ43の線引作業を行う。
【0024】ところで、光ファイバ43の線引作業にお
いてもCO−O2 濃度計19,20によって線引室A内
の一酸化炭素(二酸化炭素)及び酸素の濃度変化を検出
し、常時、オンラインで管理している。即ち、前述した
ように、線引室A内に窒素ガスを連続して流入しても一
酸化炭素及び酸素を完全に除去することはできず、若干
の一酸化炭素及び酸素が残存してしまう。光ファイバ4
3の線引作業中、炉本体12(線引室A)内における温
度変化に対する線引室A内に残存している一酸化炭素と
酸素の濃度変化の割合を調べてみる。すると、線引室A
内が500度程度では酸素濃度が高く、一酸化炭素濃度
は非常に低くなっているが、線引室A内を加熱して温度
を上昇させていくと、酸素濃度は低下していく一方一酸
化炭素濃度は上昇し、線引室A内が2000度以上にな
ると、酸素濃度が低く、一酸化炭素濃度は非常に高くな
っている。
【0025】光ファイバ43の線引作業中に炉本体12
(線引室A)が高温に加熱されると、炉芯管15がカー
ボン(炭素)であるために下記に示す反応が起こる。
【化1】2O2 +3C → 2CO+CO2
【0026】即ち、線引室Aに残存している酸素
(O2 )に炉芯管15の炭素(C)が反応し、一酸化炭
素(CO)あるいは二酸化炭素(CO2 )が発生する。
従って、線引室Aの温度上昇によって酸素濃度が低下し
ていく一方、一酸化炭素濃度は上昇していく。本実施例
では、光ファイバ43の線引作業中におけるこの一酸化
炭素及び酸素の濃度変化をCO−O2 濃度計19,20
によって検出することでこの線引室A内を高レベルのク
リーン状態に維持するようにしている。具体的には、線
引室Aの温度上昇に伴ってCO−O2 濃度計19,20
によって酸素濃度及び一酸化炭素濃度を測定し、酸素濃
度の低下及び一酸化炭素濃度の上昇を検出したら線引室
A内に不活性ガスとしての窒素を連続して流入し、増加
した一酸化炭素を排出するようにする。
【0027】ところで、光ファイバ43の線引作業中
に、光ファイバ43がガラス構造と伝送特性の規格から
外れた場合には線引作業を中止し、線引炉11から光フ
ァイバ母材41を引き上げて取り出し、別の光ファイバ
母材を線引炉11内に投入して線引作業を続行する必要
がある。この場合、前述とは逆に、線引室A内の光ファ
イバ母材41を引き上げて、図2に示すように、枠体2
1,22の収納室B内に戻してシャッター17を閉じ
る。そして、図4に示すように、枠体21,22を内部
に収納した光ファイバ母材41と共に上方に移動し、こ
の枠体21,22の下部を開放する。この状態でガス供
給系29により各供給口27から収納室B内へ窒素ガス
を供給し、加熱した光ファイバ母材41を強制冷却す
る。すると、ほぼ20〜30分程度で冷却することがで
きる。そして、各エアシリンダ23を作動して一対の枠
体21,22を離反させて開放し、常温に冷却された光
ファイバ母材41を引き上げて取り出す。
【0028】このように本実施例の光ファイバの線引炉
11にあっては、光ファイバ母材41を収納する枠体2
1,22を2分割としてエアシリンダ23によって開閉
自在に設けたことで、大型の光ファイバ母材41であっ
ても十分に収納することができ、収納室B(枠体21,
22)を大型化する必要がなくなって省スペース化が図
れる。また、光ファイバ43の線引作業前及び作業中に
おいて、CO−O2 濃度計19,20によって線引室A
内の一酸化炭素(二酸化炭素)及び酸素の濃度変化を検
出しているので、線引室A内を常時高レベルなクリーン
状態に維持できる。更に、光ファイバ母材41の取出作
業時には、線引室A内の光ファイバ母材41を枠体2
1,22の収納室B内に収納し、ここでガス供給系29
により窒素ガスを供給して加熱した光ファイバ母材41
を強制冷却することができ、短時間で作業を行うことが
できる。
【0029】図5には本発明の別の実施例に係る光ファ
イバの線引炉の概略、図6乃至図8には線引炉による光
ファイバ線引工程を表す概略を示す。なお、前述した実
施例と同様の機能を有する部材には同一の符号を付して
重複する説明は省略する。
【0030】図5に示すように、本実施例の線引炉51
において、円筒形状をなす炉本体12には入口部13と
出口部14が形成され、内部に炉芯管15及びヒーター
16が配設されている。そして、炉本体12の入口部1
3にはシャッター17が、出口部14には開閉蓋18が
取付けられると共に炉本体12にはCO−O2 濃度計1
9,20が接続されて線引室Aが構成されている。この
炉本体12の上部には収納室Bを構成する円筒形状をな
す枠体52が図示しない複数のエアシリンダによって炉
本体12の入口部13に対して摺動自在で、且つ、着脱
自在に設けられている。この枠体52において、収納室
Bと線引室Aとは連通しており、シャッター17によっ
て遮断できるようになっている。また、この枠体52の
上部には連結部53により先端に光ファイバ母材41が
保持された支持棒42が連結されている。更に、枠体5
2には複数の供給口27と排出口28が形成されてお
り、供給口27にはN2 ガス供給系29が接続されてい
る。
【0031】而して、かかる線引炉11を用いて光ファ
イバ線引作業を行う場合、まず、図5に示すように、シ
ャッター17を閉じて線引室Aを密閉状態に遮断し、炉
本体12内のガス噴出口から線引室A内に窒素ガスを連
続的に流入する。一方、支持棒42に保持された光ファ
イバ母材41を枠体52と共に下降し、図6に示すよう
に、枠体52の下部をこの枠体52の入口部13に連結
する。そして、ガス供給系29により各供給口27から
この収納室B内へ窒素ガスを供給して充満させる一方、
排出口28から不要の一酸化炭素や酸素を排出し、収納
室B内を高レベルのクリーン状態とする。
【0032】この状態からシャッター17を開けて線引
室Aと収納室Bとを連通し、光ファイバ母材41を下降
して線引室A内に挿入すると、図7に示すように、この
光ファイバ母材41はこの線引室Aの所定の位置に保持
される。このとき、2つのCO−O2 濃度計19,20
によって線引室A内の一酸化炭素(二酸化炭素)及び酸
素の濃度変化を測定し、線引室Aと収納室Bとの連通時
に不要なガス等が侵入したかどうかを検出し、線引室A
内への窒素ガスの流量を制御して高レベルのクリーン状
態を維持する。そして、この状態でヒーター16により
光ファイバ母材41を軟化溶融してその下端から延伸す
ることで、光ファイバ43の線引作業を行う。
【0033】光ファイバ43の線引作業中に光ファイバ
43に特性不良が発生した場合には、線引室A内の光フ
ァイバ母材41を引き上げて、図6に示すように、枠体
52の収納室B内に戻してシャッター17を閉じる。そ
して、図8に示すように、枠体52を内部に収納した光
ファイバ母材41と共に上方に移動し、この枠体52の
下部を開放する。この状態でガス供給系29により各供
給口27から収納室B内へ窒素ガスを供給し、加熱した
光ファイバ母材41を強制冷却する。そして、光ファイ
バ母材41が常温まで冷却されると、枠体52から取り
外して収納室Bから取り出す。
【0034】このように本実施例の光ファイバの線引炉
51にあっては、光ファイバ母材41を収納する枠体5
2をエアシリンダによって炉本体12の入口部13に対
して摺動自在で、且つ、着脱自在に設けたことで、大型
の光ファイバ母材41であっても十分に収納することが
でき、線引作業時には枠体52を炉本体12に対して摺
動嵌合することで短縮することができ、省スペース化が
図れる。
【0035】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに、本発明の光ファイバの線引炉によれば、光ファイ
バの線引室の入口部に連通する光ファイバ母材収納室を
その線引室に対して着脱自在に設けると共に線引室と収
納室との間に開閉扉を設けて収納室に不活性流体を供給
する不活性流体供給系を接続したので、大型の光ファイ
バ母材であっても十分に収納することができ、収納室を
大型化する必要がなくなって省スペース化を図ることが
でき、作業スペースを確保することができると共に作業
性を向上することができる。
【0036】また、線引室に炭素及び酸素の濃度変化を
検出する濃度計を接続したので、光ファイバの線引作業
前に濃度計によって線引室内の炭素及び酸素の濃度変化
を検出することで線引室内を常時高レベルなクリーン状
態に維持することができ、線径変動のない光ファイバを
連続的に製造することができる。
【0037】更に、収納室に加熱された光ファイバ母材
を冷却するための冷却装置を装着したので、光ファイバ
母材の取出作業時に線引室内の光ファイバ母材を収納室
内に収納した状態で不活性ガスを供給して加熱した光フ
ァイバ母材を強制冷却することができ、安全性を向上す
ることができると共に作業人名を短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ファイバの線引炉の
概略図である。
【図2】線引炉による光ファイバ線引工程を表す概略図
である。
【図3】線引炉による光ファイバ線引工程を表す概略図
である。
【図4】線引炉による光ファイバ線引工程を表す概略図
である。
【図5】本発明の別の実施例に係る光ファイバの線引炉
の概略図である。
【図6】線引炉による光ファイバ線引工程を表す概略図
である。
【図7】線引炉による光ファイバ線引工程を表す概略図
である。
【図8】線引炉による光ファイバ線引工程を表す概略図
である。
【図9】従来の光ファイバの線引炉を表す概略図であ
る。
【符号の説明】
11,51 線引炉 12 炉本体 13 入口部 14 出口部 15 炉芯管 16 ヒーター 17 シャッター 19,20 CO−O2 濃度計 21,22,52 枠体 27 供給口 28 排出口 29 窒素ガス供給系 41 光ファイバ母材 43 光ファイバ A 線引室 B 収納室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口部と出口部とが形成されると共に内
    部に加熱器が設けられて連続的に流入される不活性ガス
    で満たされる線引室を有し、該線引室の入口部から挿入
    される光ファイバ母材を加熱溶融してその出口部から光
    ファイバを線引きする光ファイバの線引炉において、前
    記線引室の入口部に連通する光ファイバ母材収納室を該
    線引室に着脱自在に設けると共に前記線引室と該収納室
    との間には開閉扉を設け、前記収納室には不活性流体を
    供給する不活性流体供給系を接続したことを特徴とする
    光ファイバの線引炉。
  2. 【請求項2】 入口部と出口部とが形成されると共に内
    部に加熱器が設けられて連続的に流入される不活性ガス
    で満たされる線引室を有し、該線引室の入口部から挿入
    される光ファイバ母材を加熱溶融してその出口部から光
    ファイバを線引きする光ファイバの線引炉において、前
    記線引室の入口部に連通する光ファイバ母材収納室を該
    線引室に着脱自在に設けると共に前記線引室と該収納室
    との間には開閉扉を設け、前記収納室には不活性流体を
    供給する不活性流体供給系を接続する一方、前記線引室
    には炭素及び酸素の濃度変化を検出する濃度計を接続し
    たことを特徴とする光ファイバの線引炉。
  3. 【請求項3】 入口部と出口部とが形成されると共に内
    部に加熱器が設けられて連続的に流入される不活性ガス
    で満たされる線引室を有し、該線引室の入口部から挿入
    される光ファイバ母材を加熱溶融してその出口部から光
    ファイバを線引きする光ファイバの線引炉において、前
    記線引室の入口部に連通する光ファイバ母材収納室を該
    線引室に着脱自在に設けると共に前記線引室と該収納室
    との間には開閉扉を設け、前記収納室には加熱された前
    記光ファイバ母材を冷却する冷却装置を装着したことを
    特徴とする光ファイバの線引炉。
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