JPH0619836U - 気流式粉砕機 - Google Patents

気流式粉砕機

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JPH0619836U
JPH0619836U JP2695592U JP2695592U JPH0619836U JP H0619836 U JPH0619836 U JP H0619836U JP 2695592 U JP2695592 U JP 2695592U JP 2695592 U JP2695592 U JP 2695592U JP H0619836 U JPH0619836 U JP H0619836U
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spray port
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type crusher
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕だけでなく必要な機能を粉体に付加でき
る気流式粉砕機を提供する。 【構成】 粉砕室2の中心へ向けて取り付けた複数の粉
砕ノズル22の先端の延長線が交叉する衝突点Pの真下
で、垂直上方へ開口する薬液の噴霧口41と、この噴霧
口へ連通する給気管42を一体化した薬液供給部4を具
えている。 【作用】粉砕室の中で最も活発に粉砕作用の進行する衝
突点Pへ噴霧口から薬液が霧状に分散しつつ噴出し、粉
体表面に満遍なく添加される。 【効果】 粉体に親水性、疎水性などの機能を与える
他、雰囲気調整や化学反応を粉砕とともに同時進行する
こともできる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は種々の分野に使用されている気流式粉砕機の新技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
図2は気流式粉砕機に関する従来技術の一般的な形状を示し、原料供給部1a の原料ビン11aへ貯蔵された被砕物Mは駆動モータの起動により原料供給部か ら定量づつ切り出され,供給管12aを経て粉砕室2aの中に投入される。 一方、高圧空気発生機13aで発生させた高圧空気は導管を介して粉砕ノズル 22aへ導かれ、該粉砕ノズルから粉砕室の中心へ向けて噴射するとともに、駆 動モータ31aの起動により分級ロータ32aを高速回転させ、さらに排気ブロ ア51aを起動すると被砕物は噴射されたジェット噴流に巻き込まれて加速し、 速度エネルギーをもって相互に衝突や摩擦を繰り返すうちに所望の粒度に粉砕さ れた製品だけが排出部5aから排出し回収される。
【0003】 この気流式粉砕機は粒度分布の優れた品質の高い微粉を能率よく得られるので 広い産業分野で使用されているが、分野によっては単なる粉砕だけに留まらず粉 体に別の機能を付加する要請も出てきている。その一つとして自動車工業や化学 工業などにおいては製品の粒度の問題とは別に、粉体表面に疎水性や親水性とい うような機能を付加した高品質の粉体を求める要望が強く、単なる粉砕作用だけ では満足されない場合がある。すなわち、粉体表面に機能性を与えるため、たと えばシラン系カップリング剤を希釈した薬液や、水、アルコール、有機溶剤など を分散溶媒としこれにアクリル微粒子、ステアリン酸ソーダ、マグネシヤの粉体 を分散希釈した薬液などを粉体に添加する必要のある場合が少なくない。
【0004】 従来、このような要求に応えるためには被砕物を所定の粒度に粉砕した後、た とえば、ヘンシェルミキサーなどへ被砕物を移し前記の薬液を噴霧して粉体の表 面に添加するか、被砕物中にあらかじめ0.1〜10%の所望量の薬液を注入し ておいて単時間混合したものを気流式粉砕機であらためて粉砕するという手順を 経過していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
以上に述べた従来技術はいずれも粉砕と粉体への機能性の付加とを別の二工程 に分けて進めているから、特別の混合機、たとえばヘンシェルミキサーを粉砕機 とは別に具えなければならない。また、工程が多いということは、当然時間と労 務も多く嵩み作業能率の上からも好ましいことではなく、工程を進める上で能率 を考慮して混合時間を十分に取らなければ均質な機能性の付加に課題が残る。
【0006】 最近はこの被砕物への機能性の付加もさらに技術的な内容が複雑化し、薬液の 添加によって化学反応を進行させるとか、薬液の添加によって特定の雰囲気を保 持させた中で粉砕するというような要請も高く、従来の方法では最早このように 多様化した高度なニーズを満たすことが困難となっている。
【0007】 本考案は以上に述べた課題を解決するために、優れた機能性を被砕物に付加で きる気流式粉砕機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る気流式粉砕機は、上方に原料供給部1が連結する粉砕室2の側壁 21に室内中心へ向けて水平面と等角度で均等に装着した複数の粉砕ノズル22 を有し、上部に分級機3を取り付けた基本の構成に加え、前記複数の粉砕ノズル 22の先端の延長線が交叉する衝突点Pの真下で垂直上方へ開口する薬液の噴霧 口41と、該噴霧口へ連通する給気管42を一体化した薬液供給部4を具えたこ とによって前記の課題を解決した。
【0009】
【作用】
気流式粉砕機において最も粉砕作用が活発に進行する箇所は、粉砕室の中でも 複数の粉砕ノズルが交叉する衝突点P付近である。この衝突点Pにおいて噴射す るジェット噴流が衝突してベクトルとしては0となるが、供給管から落下してき た被砕物はこの中で相互に衝突し擦過して激しい粉砕が集中的に行われる。丁度 この衝突点Pの真下に薬液供給部の噴霧口が垂直上方へ向けて開口し、薬液を衝 突点Pに向って噴射するので、被砕物は激しい粉砕作用を受けながらその表面で 薬液と満遍なく接触して均等に添加される。また、薬液の種類によっては接触中 に分散溶媒が蒸発して特定の雰囲気を形成したり、一定の化学反応を粉砕と同時 進行する作用を発現する場合もある。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の実施例を示す縦断正面図である。図において気流式粉砕機の基 本的な構成は図2に示した従来技術と特に変るところはなく、原料供給部1の原 料ビン11へ貯蔵された被砕物Mは駆動モータの起動により原料供給部から定量 づつ切り出され,供給管12を経て粉砕室2の中に投入される。一方、高圧空気 発生機13で発生させた高圧空気は給気管14を介して粉砕室の側壁21に設け た粉砕ノズル22へ導かれ、該粉砕ノズルから粉砕室の中心へ向けて噴射すると ともに、駆動モータ31の起動により分級ロータ32を高速回転させ,さらに排 気ブロア51を起動すると、被砕物Mは噴射されたジェット噴流に巻き込まれて 加速し、速度エネルギーをもって相互に衝突や摩擦を繰り返しつつ、上昇気流に 乗せられて所望の粒度に粉砕された製品だけが分級ロータ32の中へ吸引され微 粉出口52から粉砕室該へ出て捕集機53において製品として回収される。
【0011】 衝突点Pの直下にこの考案の特徴である薬液供給部4が設けられていて、衝突 点Pに向けて開口する噴霧口41を先端とする薬液の供給管43はしぼり弁44 、薬液ポンプ45を介して薬液タンク46に連通している。一方、供給管43の 途中には給気管42の先端が開口していて薬液を噴霧口から噴出するための高圧 空気を供給する。給気管42はしぼり弁47を介して高圧空気発生機13に繋が っている。薬液や高圧空気の供給量は粉砕室における粉砕条件によって適宜しぼ り弁44、47を通じて調整されるが、たとえば空気の押し込み量を+300mm 水柱以下の静圧に調整して送給すると、空気は薬液を細かい霧状に分散するとと もに、パージエアーとして噴霧口付近で散乱浮遊する粉体が口内へ入り込んで付 着したり、供給管43を閉塞するトラブルを防止する役割も果す。
【0012】 実施の一例を述べると、被砕物がタルクであり、これに添加する薬液がシラン 系カップリング剤であって、その添加量が重量比で0.5%必要であるとき、図 1に示した気流式粉砕機によって添加と粉砕を行うと、15ミクロン以下のきわ めて細かい粒度でしかも粒形が揃っているため流動性も優れた良質の微粉が得ら れ、別に独立した添加作業に依存していた従来技術の製品にに比べると、どのよ うに処理したものの場合よりも優れた製品が能率よく回収できることが分った。
【0013】
【考案の効果】
本考案に係る気流式粉砕機は以上に述べたとおり、能率のよい粉砕に加え、必 要な薬液を均等に添加して高質の機能を与える表面処理を同時に行うことができ る。表面処理は薬液の種類に応じて適宜調整が可能であり、従来の方法ではなか なか難しかった衝突点P付近の雰囲気調整や化学反応の同時進行などの高レベル の処理が実施でき、気流式粉砕機の価値をさらに高める効果が現われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の縦断正面図である。
【図2】従来技術の縦断正面図である。
【符号の説明】 1 原料供給部 2 粉砕室 3 分級機 4 薬液供給部 5 排出部 11 原料ビン 12 供給管 13 高圧空気発生機 41 噴霧口 42 給気管 P 衝突点 M 被砕物

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に原料供給部1が連結する粉砕室2
    の側壁21に室内中心へ向けて水平面と等角度で均等に
    装着した複数の粉砕ノズル22を有し、上部に分級機3
    を取り付けた気流式粉砕機において、前記複数の粉砕ノ
    ズル22の先端の延長線が交叉する衝突点Pの真下で垂
    直上方へ開口する薬液の噴霧口41と、該噴霧口へ連通
    する給気管42を一体化した薬液供給部4を具えたこと
    を特徴とする気流式粉砕機。
JP2695592U 1992-03-30 1992-03-30 気流式粉砕機 Expired - Lifetime JP2501185Y2 (ja)

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JPH0619836U true JPH0619836U (ja) 1994-03-15
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004275935A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Ricoh Co Ltd カウンタージェットミル式粉砕分級機
KR100935692B1 (ko) * 2007-05-11 2010-01-08 이건의 초고속 로터를 이용한 공기분사식 분쇄 분산 장치
JP2016026867A (ja) * 2014-06-30 2016-02-18 株式会社パウレック 連続式粒子製造装置
CN107530664A (zh) * 2015-06-30 2018-01-02 株式会社保锐士 连续式粒子制造装置

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CN107530664B (zh) * 2015-06-30 2021-03-19 株式会社保锐士 连续式粒子制造装置

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