JPH06198367A - 熱交換器用フィンの製造装置 - Google Patents

熱交換器用フィンの製造装置

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JPH06198367A
JPH06198367A JP23949893A JP23949893A JPH06198367A JP H06198367 A JPH06198367 A JP H06198367A JP 23949893 A JP23949893 A JP 23949893A JP 23949893 A JP23949893 A JP 23949893A JP H06198367 A JPH06198367 A JP H06198367A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器用フィンに形成するコーナーカット
部の形成位置を変更する際に、コーナーカット部を形成
する中抜き金型の位置調整を容易に行うことのできる熱
交換器用フィンの製造装置を提供する。 【構成】 周縁に所定高さのカラーが設けられた透孔の
複数個が帯状金属板の長手方向に形成されたカラー付き
透孔列を前記帯状金属板の幅方向に平行に複数列形成す
る金型が装着されたプレス装置と、前記プレス装置から
分離されて設けられ、カラー付き透孔列間に所定形状の
穿設孔を打ち抜く中抜き金型34が装着された中抜き用
プレス装置20と、前記カラー付き透孔列間を帯状金属
板の長手方向にスリットしカラー付き透孔列毎のスリッ
ト板とするスリッターと、前記スリット板の各々を所定
長さに切断するカッターとが設けられた熱交換器用フィ
ンの製造装置において、該中抜き用プレス装置20の中
抜き金型34が移動可能に設けられた移動台92上に載
置されていると共に、移動台92にボールネジ機構90
が連結されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱交換器用フィンの製造
装置に関し、更に詳細には家庭用ルームクーラー等の熱
交換器に使用される熱交換器用フィンの製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭用ルームクーラー等の熱交換器に用
いられる熱交換器用フィンは、図10に示すように、ア
ルミニウム等の金属薄板102の長手方向にカラー付き
透孔104が複数個形成されているものである。かかる
熱交換器用フィン100のカラー付き透孔104は、そ
の拡大図に示すように、金属薄板102に穿設された透
孔106の周縁に所定高さの鍔付きのカラー108が形
成されている。この様なカラー付き透孔104は、挿嵌
される伝熱管の伝熱面積を拡大し熱交換器の伝熱効率の
向上を図ることができる。更に、図10に示す熱交換器
用フィン100には、熱交換効率向上のため、カラー付
き透孔104間にルーバー112が形成されている。こ
のルーバー112は、その拡大図に示すように、細幅に
切断された金属帯状体が上下方向に曲折されているもの
である。また、熱交換器用フィン100には、熱交換器
用フィン100に近接して設けられる他の部品と熱交換
器用フィン100との接触を避けるため、切欠部(コー
ナーカット部)110が複数箇所に形成されている。
【0003】図10に示す熱交換器用フィン100は、
通常、図11に示す幅広の帯状金属板120から複数本
の熱交換器用フィンが並列状態で同時に成形される。帯
状金属板120は、先ず、ルーバー112を形成するル
ーバー成形工程Rを通過した後、突き出し加工(バーリ
ング加工)によってカラー付き透孔104用の小孔を穿
設するバーリング工程Bを通過する。次いで、バーリン
グ工程Bで小孔が穿設された帯状金属板120は、穿設
された小孔の周縁にしごき加工を施してカラー108の
高さを高めつつ透孔106の開口径を拡大するアイアニ
ング工程Aを通過し、カラー108の先端を曲折して鍔
部を形成するリフレア工程Fを通過する。この様にして
帯状金属板120の長手方向に形成された複数個のルー
バー112及びカラー付き透孔104から成るカラー付
き透孔列が、帯状金属板120の幅方向に複数列形成さ
れる。更に、中抜き工程Nを通過させて帯状金属板12
0のカラー付き透孔列間に図10に示すコーナカット部
110等を形成する中抜き部122を穿設し、その後、
帯状金属板120をスリット工程Sでカラー付き透孔列
毎にスリットしてスリット板124と為し、引き続き切
断工程Cでスリット板124を所定長さに切断する。
【0004】ところで、図10に示す熱交換器用フィン
を製造する製造装置として、特開平1ー166823号
公報には、前記熱交換器用フィンの製造工程におけるア
イアニング工程A〜リフレア工程Fまでの金型が装着さ
れたプレス装置と、中抜き工程Nに使用される中抜き金
型(以下、単に中抜き金型と称する)が装着された中抜
き装置、スリット工程Sのスリッター(以下、単にスリ
ッターと称する)、及び切断工程Cのカッター(以下、
単にカッターと称する)を備える後加工装置とを分離し
て配設した熱交換器用フィンの製造装置が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この製造装置によれ
ば、プレス装置の加工速度が後加工装置の加工速度より
も高速であっても、プレス装置を通過し後加工装置に供
給する帯状金属板に弛みを設けて両者の加工速度差を吸
収きるため、プレス装置での高速加工を可能とすること
ができる。しかし、図10に示すコーナーカット部11
0は、熱交換器用フィン100に近接して設けられる他
の部品と熱交換器用フィン100との接触を避けるため
に形成されるものである。このため、熱交換器フィン1
00や他の部品の装着位置によって、同一形状のコーナ
カット部110を熱交換器用フィンの長手方向の若干異
なる位置に形成することが多い。この様に同一形状のコ
ーナカット部110を熱交換器用フィンの長手方向の異
なる位置に形成する場合、コーナーカット部110の形
成位置に応じて中抜き金型の位置調整を要するが、従来
の熱交換用フィンの製造装置では、中抜き金型の位置調
整を手動で行うことを必要とし、コーナーカット部11
0の形成位置の変更を容易に行うことはできなかった。
そこで、本発明の目的は、コーナーカット部の形成位置
の変更に対し、コーナーカット部を形成する中抜き金型
の位置調整を容易に行うことのできる熱交換器用フィン
の製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成するには、中抜き金型を移動可能に設けられた移
動台上に載置し、前記移動台をボールネジ機構等の位置
調整機構と連結することが有効であると考え検討した結
果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、周縁に所
定高さのカラーが設けられた透孔の複数個が帯状金属板
の長手方向に形成されたカラー付き透孔列を前記帯状金
属板の幅方向に平行に複数列形成する金型が装着された
プレス装置と、前記プレス装置から分離されて設けら
れ、カラー付き透孔列間に所定形状の穿設孔を打ち抜く
中抜き金型が装着された中抜き装置と、前記カラー付き
透孔列間を帯状金属板の長手方向にスリットしカラー付
き透孔列毎のスリット板とするスリッターと、前記スリ
ット板の各々を所定長さに切断するカッターとが設けら
れた熱交換器用フィンの製造装置において、該中抜き装
置の中抜き金型が移動可能に設けられた移動台上に載置
されていると共に、前記移動台に位置調整機構が連結さ
れていることを特徴とする熱交換器用フィンの製造装置
にある。
【0007】かかる構成を有する本発明において、位置
調整機構をボールネジ機構とすることによって、中抜き
金型の位置を微調整することができる。また、移動台上
に設けられ且つ中抜き金型が載置される固着台に、回転
自在に保持されたボールベアリングを流体圧によって浮
上する流体圧浮上式フリーベアが配設されていると共
に、前記移動台に接続された載置台上に、ベアリングが
回転自在に保持されたフリーベアの複数個が配設され、
且つ前記固着台上に載置された中抜き金型を、前記載置
台上に引き出す引出手段を具備する金型交換装置を設け
ることによって、中抜き金型の金型交換を容易に行うこ
とができる。
【0008】
【作用】本発明によれば、移動台の位置を位置調整機構
によって容易に調整することができるため、熱交換用フ
ィンに形成するコーナーカット部の形成位置の変更に対
して容易に対応することができる。このため、中抜き金
型の位置を手動で行う場合に比較して、熱交換用フィン
の製造装置において、製造開始前の調整を簡単化するこ
とができる。
【0009】
【実施例】本発明を図面を用いて更に詳細に説明する。
図1は、本実施例に係る熱交換器用フィンの製造装置で
あって、ロール状に巻かれた帯状金属板10は、オイル
付与装置16によってプレス加工用オイルが付与された
後、ルーバー成形用金型、バーリング加工用金型、アイ
アニング加工用金型、及びリフレア加工用金型が帯状金
属板10の移動方向に配列されたプレス装置12に供給
される。プレス装置12で所定の加工が施され、周縁に
所定高さのカラーが設けられたカラー付き透孔の複数個
が帯状金属板の長手方向に形成されたカラー付き透孔列
を幅方向に平行に複数列形成された帯状金属板10は、
送り装置18によって、プレス装置12から送り出され
る。プレス装置12から送り出された帯状金属板10
は、プレス装置12と分離されて配設された後加工装置
14に供給され、中抜き加工、カラー付き透孔列間を帯
状金属板10の長手方向に連続的にスリットしてカラー
付き透孔列毎にスリットしてスリット板11とするスリ
ット加工、及びスリット板11の各々を所定長さに切断
するカット加工が施される。このため、後加工装置14
は、中抜き加工用の中抜き装置20、前記スリット加工
を行うスリッター22、スリットされたスリット板11
を移送する送り装置25、及び前記カット加工を行うカ
ッター24から構成される。この様にして所定長さに切
断されて得られた長手方向にカラー付き透孔が複数個形
成され金属薄板は、スッタカ28に蓄積される。
【0010】かかる熱交換器用フィンの製造装置の後加
工装置14を構成し且つ帯状金属板10の中抜き加工を
行う中抜き装置20において、中抜き金型34は、図2
に示す様に、上ダイセット82と下ダイセット84との
間に挟まれた中抜き型81から成り、油圧シリンダー
(図示せず)の押圧力は押圧部材80を介して中抜き金
型34に伝達される。一方、中抜き金型34を構成する
下ダイセット84は、位置調整機構であるボールネジ機
構90によって移動可能に設けられた移動台92上に固
着された固着台86上に載置されている。この移動台9
2は、基台96上に固定されたガイド板91に沿って移
動可能に設けられたガイド部材93、93によってガイ
ドされている。かかるガイド部材93、93には、金型
34が所定位置に到達した際に、ガイド板91を把持し
て中抜き金型34の位置決めを確実に行う把持機能を持
たせてもよい。このボールネジ機構90は、ネジ部98
の両端部にサポートユニット97、97が基台96上に
立設されていると共に、サポートユニット97、97間
に位置するボールユニット94が移動台92に固着され
ている。かかるネジ部98は、その一端側に設けられた
歯車95を介してサーボモータ(図示せず)に連結され
ている。
【0011】この様なボールネジ機構90によれば、サ
ーボモータを駆動させ歯車95を介してネジ部98を回
転しボールユニット94を所定距離移動せしめることに
よって、移動台92を所定距離移動させることができ
る。従って、サーボモータの駆動量を調整することによ
って、移動台92の移動量を調整でき、中抜き金型34
の位置決め及び位置の微調整を可能にできるのである。
図2に示す中抜き装置20においては、中抜き金型34
の交換を容易にすべく、中抜き金型34を取り出す取出
装置として、空気シリンダ88によって進退自在に設け
られた電磁ホルダ83が装着されている。また、中抜き
金型34の移動を容易化すべく、電磁ホルダ83側に位
置し且つ移動台92に接続された載置台99上には、ベ
アリングが回転自在に保持されているフリーベア87が
複数個設けられている。更に、中抜き金型34を載置し
ている固着台86には、図3に示す様に、回転自在に保
持されたボールベアリング78が空気導入孔79から供
給された空気圧によって浮上されるエア浮上式フリーベ
ア89が複数個設けられている。
【0012】このため、金型交換の際には、ボールネジ
機構90のネジ部98を回転させてボールユニット94
を94′の位置に移動させた後、押圧部材80を押圧す
る油圧シリンダの押圧力を解除した後、エア浮上式フリ
ーベア89のボールベアリング78を浮上させて中抜き
金型34の移動を容易化する。次いで、空気シリンダ8
8によって、励磁された電磁ホルダ83を83′の位置
まで移動して中抜き金型34と電磁ホルダ83とを接合
させた後、中抜き金型34を載置台99上に引き出すこ
とができる。引き出された中抜き金型34は、載置台9
9に設けられたフリーベア上に載置されているために移
動を容易に行うことができ、金型交換を容易に行うこと
ができる。
【0013】図2に示す中抜き装置20で中抜き加工さ
れた帯状金属板10は、図4に示すスリッター22に供
給され、カラー付き透孔列毎にスリットされる。このス
リッター22は、回転駆動可能な円筒部54に形成され
た円周刃溝56・・・に噛み合って回転し且つ回転軸5
8に軸着された筒状刃52・・・が設けられている。か
かる筒状刃52間の間隔がスリットされたスリット板1
1の幅となる。この様にスリットされたカラー付き透孔
列の各々は、図5に示すカッター24に所定長さに切断
される。このカッター24は、上刃60と下刃62とか
ら成り、熱交換器の仕様に適応できるように、ガイド6
4a、64bに沿って位置変更可能に装着されている。
本実施例の製造装置においては、図4に示すスリッター
22と図5に示すカッター24との間に、図6に示す送
り装置25が配設されている。
【0014】図6に示す送り装置25において、基準プ
レート66上には、金属帯状体が所定幅にスリットされ
たスリット板11が載置されている。このスリット板1
1には、スリット板11の移送方向(矢印H方向)に複
数個のカラー付き透孔2(以下、透孔2と称することが
ある)が一列に穿設され、各透孔2の直下にはスリット
板11の移送方向に延びるスリット4が基準プレート6
6に形成されている。かかる基準プレート66の下方に
は、複数枚の移動プレート68が設けられている。これ
ら移動プレート68は、後述する様に、スリット板11
の移動方向に対し平行となるように、基準プレート66
の端面側に配設されたガイド板45(図8参照)に形成
された無限軌道状のガイドガイド溝84(一点鎖線)に
案内され、サーボモータ等で駆動される駆動ホイール3
によって矢印I方向に順次移動するように設けられてい
る。このため、基準プレート66の直下の移動プレート
68の移動方向は、基準プレート66と平行で且つスリ
ット板11の移送方向(矢印H方向)と同一方向とな
る。
【0015】この移動プレート68には、複数本の送り
ピン70が移動プレート68の移動方向に対して垂直方
向に移動プレート68を貫通するように取り付けられ、
送りピン70の下端部は移動プレート68の下面側に突
出している。かかる送りピン70は、後述する様に、バ
ネ等の付勢部材によって送りピン70の下端側に付勢さ
れている。また、矢印H方向に移動する移動プレート6
8の下方に、両端部に傾斜面80、82が形成された縦
断面形状が略台形状の板カム76が設けられている。こ
の板カム76の傾斜面80、82間に形成された水平面
78によって、移動プレート68の下面側に突出する送
りピン70の下端が送りピン70の先端方向に押圧さ
れ、送りピン70の先端が基準プレート66のスリット
4上方に位置するスリット板11の透孔2内に嵌入され
スリット板11を所定距離移動する。図6に示す送り装
置を構成する移動プレート68のガイド溝84側端部に
は、図7に示す案内部72が取り付けられ、移動プレー
ト68を無限軌道状のガイド溝84の内壁面に沿って案
内する。この案内部72を構成する二個のガイドローラ
71、71を連結するリンクブラッケット73には、駆
動ホイール3の先端部と当接して移動プレート68に駆
動力が伝達されるシャフト85が立設されている。
【0016】この様な案内部72が取り付けられている
移動プレート68の部分断面図を図8に示す。この図8
に示す移動プレート68は、基準プレート66の直下に
移動してきた移動プレート68(図6において矢印Xで
示す位置に在る移動プレート)である。図7に示す案内
部72は、図8に示す様に、ガイドローラ71、71の
中心軸75の端部方向に設けられたネジ部43によっ
て、規制ガイド41を介して移動プレート68に螺着さ
れている。尚、規制ガイド41は、移動プレート68間
のピッチの調整、送りピン70の横方向の芯ズレの防
止、送りピン70の各上端部を基準プレート66に形成
されたスリット4内への挿入を図り、送りピン77の各
上端面を透孔2の各々に正しく臨ませるものである。図
7、図8に示す案内部72を構成するガイドローラ7
1、71は、ガイド板45に形成されている無限軌道状
の溝84の内壁面に沿って移動プレート68を案内す
る。このガイド板45は、前述した様に、スリット板1
1の移動方向に対し平行となるように、基準プレート6
6の端面側に配設されたものであり、本実施例において
は、基準プレート66を支承する支承板でもある。
【0017】また、本実施例で用いる移動プレート68
は、図8に示す様に、二枚のプレート33、35が重ね
合わされ構成され、複数本の送りピン70・・・が先端
部と後端部とを同時に移動プレート68の上面側及び下
面側から突出するように、プレート33、35を貫通し
て設けられている。かかる送りピン70の途中にフラン
ジ部23が形成されており、プレート33、35中に形
成される空間に挿入されるバネ部材21によってフラン
ジ部23が送りピン70の下端方向に付勢されている。
尚、本実施例においては、図8に示す様に、送りピン7
0のガタを防止すべく、移動プレート68の送りピン3
6を挿通する貫通孔の両端部の各々にオイルレスメタル
37をガイド用に設けている。
【0018】図6〜図8に示す本実施例の送り装置25
によれば、図6の矢印Xの位置にある移動プレート68
の送りピン70は、下端面が台形状の板カム76の傾斜
面82、水平面78、及び傾斜面80に沿って移動す
る。この際に、板カム50の傾斜面82においては、送
りピン70の下端面が送りピンを下端方向に押圧するバ
ネ部材21の付勢力に抗して次第に押圧されるため、送
りピン70の先端がスリット板11の透孔2内に序々に
嵌入される。次いで、傾斜面82に連結されている水平
面78においては、送りピン70は先端を透孔2内に嵌
入した状態で矢印H方向に移動し、スリット板11を矢
印H方向に送ることができる。この様に、板カム76の
傾斜面82及び水平面78においては、送りピン70の
下端面がバネ部材21の付勢力に抗して送りピン70の
先端方向に押圧される。
【0019】一方、水平面78に連結されている傾斜面
80においては、送りピン76の下端面をバネ部材21
の付勢力に抗して送りピン70の先端方向に押圧する押
圧力が次第に減少するため、送りピン70はバネ部材2
1によって下方に送り出され、スリット板11の透孔2
内に嵌入していた送りピン70の先端も次第に送り出さ
れる。この様に本実施例の送り装置25においては、送
りピン70が次々にスリット板11の透孔2内に嵌入し
て矢印H方向に移動するため、スリット板11を矢印H
方向に移送することができる。尚、スリット板11とス
リット前の帯状金属体10が連繋されていれば、帯状金
属体10も矢印H方向に移送できる。板カム76を通過
した移動プレート68は、無限軌道状のガイド溝84に
案内され、矢印I方向に移動する。その移動の際に、案
内部40のリングブラッケト72上に立設されたシャフ
ト85と駆動ホイール3の外周部に形成された凹部とが
当接して駆動力が移動プレート68に伝達される。この
ため、複数個の移動プレート68が隣接して設けられて
いる本実施例の送り装置25では、駆動ホイール3の動
力は、駆動ホイール3と当接した移動プレート68を介
して他の移動プレート68に伝達され、移動プレート6
8はガイド溝84に沿って移動できるのである。
【0020】ところで、図6の送り装置25において
は、スリット板11の透孔2に送りピン70の先端部が
挿入されたとき、両者間のクリアランスを可及的に狭く
することによって、送りピン70に因る透孔2の変形を
小さくできる。唯、スリット板11の透孔2と送りピン
70の先端部とのクリアランスを可及的に狭くすると、
送りピン70の下端が板カム76の上面78によって押
圧される所定の距離を通過しても、送りピン70の先端
部とスリット板11の透孔2との嵌合状態が依然として
継続している場合が発生し、スリット板11の連続送り
を中断しなければならない場合がある。この様な嵌合状
態は、板カム76において、スリット板11の送り方向
の端部に、スリット板11の透孔内に嵌入した送りピン
70を強制的に引き出す引出手段を設けることによって
解消でき、スリット板11の連続送りを可能にできる。
かかる引出手段としては、図9に示す様に、送りピン7
0の下端部に鍔部83を形成すると共に、板カム76に
おけるスリット板11の移送方向(矢印H方向)の端部
に形成された傾斜面80に沿って平行に、鍔部83と接
触して鍔部83を強制的に送りピン70の下端方向に押
圧する接触板81を形成することが簡単である。
【0021】この図9に示す引出手段によれば、板カム
76の傾斜面80に形成された接触板81の下面と送り
ピン70の下端部に形成された鍔部83の上面とが当1
する。この接触板81は板カム76の傾斜面80に沿っ
て平行に形成されているため、鍔部83が接触板81に
沿って当接しつつ矢印H方向に移動するに従い、鍔部8
3の上面に送りピン70を下端方向に押圧する押圧力が
作用し、送りピン70を強制的に下端方向に送り出す。
このため、スリット板11の透孔2内に嵌合状態にあっ
た送りピン70の先端も下端方向に送り出され、嵌合状
態を解消できるのである。スリット板11の透孔2と送
りピン70の先端との嵌合状態が解消される程度に下端
方向に送り出された送りピン70は、バネ部材21によ
って元の位置に戻される。
【0022】この様な図9に示す引出手段が設けられた
板カム76を具備する送り装置25によれば、透孔2の
内径と送りピン70の先端の外径とのクリアランスを
0.01〜0.1mmとしても、スリット板11の連続
送りを安定して行うことができる。また、送りピン70
が水平方向に移動しつつ上下動し、送りピン70の先端
がスリット板11の透孔2に直線的に送り込まれ且つ直
線的に送り出されるため、スリット板11の移送中に透
孔2が変形することを防止できる。しかも、透孔2と送
りピン70の先端とのクリアランスを可及的に狭くして
も、送りピン70と透孔2との嵌合状態を強制的に解消
できるため、スリット板11の移送中の透孔2の変形を
更に一層少なくできる。
【0023】かかる図6〜図9に示す送り装置25によ
れば、先に述べた様に、駆動ホイール3の動力は駆動ホ
イール3と当接した移動プレート68を介して他の移動
プレート68に伝達され、移動プレート68はガイド溝
84に沿って移動する。このため、駆動ホイール3を連
続駆動する場合は、移動プレート68を連続移動させる
ことができ、駆動ホイール3を間欠的に駆動する場合
は、移動プレート68を間欠移動させることができる。
しかも、移動プレート68を間欠移動させる際に、駆動
ホイール3を停止すると、送りピン70の先端がスリッ
ト板11の透孔2内に嵌入した送りピン70が装着され
た移動プレート68の移動も停止し、帯状金属板10及
びスリット板11は位置決めがなされた状態で静止状態
とすることができ、中抜き装置20及びカッター24お
いて正確に中抜き加工及び切断を行うことができる。こ
の様に、本実施例の送り装置25によれば、スリット板
11を所定長さ連続移送を行い且つ帯状金属板10及び
スリット板11を位置決め状態で停止できるため、図4
に示す連続スリット可能なスリッター22を採用して
も、中抜き加工を行う中抜き装置20やカッター24等
の間欠作動の装置との性能バランスを保つことができ
る。
【0024】特に、図6の板カム76に、図9に示す引
出手段が設けられた送り装置25を使用した場合、透孔
2の内径と送りピン70の先端の外径とのクリアランス
を0.01〜0.1mmとしても、スリット板11の連
続送りを安定して行うことができ、スリッター22によ
る帯状金属体10の連続スリットを安定して行うことが
できる。また、駆動ホイール3を停止し移動プレート6
8を静止状態とすることによって確実に且つ正確に帯状
金属板10及びスリット板11の位置決めを行うことが
できるため、金型24による中抜き加工及びカッター2
4によるスリット板11の切断を正確に行うこともでき
る。更に、送りピン70が水平方向に移動しつつ上下動
し、送りピン70の先端がスリット板11の透孔2に直
線的に送り込まれ且つ直線的に送り出されるため、スリ
ット板11の移送中に透孔2が変形防止を図ることがで
きる。しかも、透孔2と送りピン70の先端とのクリア
ランスを可及的に狭くしても、送りピン70と透孔2と
の嵌合状態を強制的に解消できるため、スリット板11
の移送中の透孔2の変形を更に一層少なくできる。特に
近年は、熱交換器用フィンの伝熱交換効率を向上すべ
く、図12に示す様に、透孔2間にスリット及び/又は
ルーバーを形成する要望が多くなっている。かかるスリ
ット等が形成されているスリット板11においても、送
りピン70の先端がスリット板11の裏面と摺接するこ
とがないため、前記スリット等を変形することなくスリ
ット板11を移送できる。
【0025】以上、説明してきた送り装置25において
は、板カム76の傾斜面80に送りピン70の先端部に
形成された鍔部83と当接する接触板81を設けたが、
スリット板11の透孔2内に嵌入した送りピン70を強
制的に引き出す他の引出手段、例えば傾斜面80に永久
磁石を装着して送りピン70を強制的に引き出す等の引
出手段を設けてもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、中抜き金型の位置を容
易に変更できるため、熱交換器用フィンの製造開始前に
行う調整を容易化でき、且つ熱交換器用フィンに形成す
るコーナーカット部の形成位置の変更に対して容易に対
応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器用フィンの製造装置に係る一
実施例を示す概略図である。
【図2】図1に示す後加工装置を構成する中抜き装置の
部分断面側面図である。
【図3】図2に示す中抜き装置に設けられた流体圧浮上
式フリーベアを示す部分断面図である。
【図4】図1に示す後加工装置を構成するスリッターの
断面図である。
【図5】図1に示す後加工装置を構成するカッターの断
面図である。
【図6】図1に示す後加工装置を構成する送り装置を説
明するための説明図である。
【図7】図6に示す移動プレートに設けられた案内部の
正面図である。
【図8】案内部及び移動プレートの構造を説明するため
の部分断面図である。
【図9】送り装置の他の実施例を示す部分断面図であ
る。
【図10】熱交換器用フィンを説明するための説明図で
ある。
【図11】熱交換器用フィンの製造方法を説明するため
の説明図である。
【符号の説明】
20 中抜き装置 34 中抜き金型 83 電磁ホルダー 88 シリンダー 86 固着台 87 フリーベア 89 流体浮上式フリーベア 90 ボールネジ機構(位置調整機構) 92 移動台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁に所定高さのカラーが設けられた透
    孔の複数個が帯状金属板の長手方向に形成されたカラー
    付き透孔列を前記帯状金属板の幅方向に平行に複数列形
    成する金型が装着されたプレス装置と、 前記プレス装置から分離されて設けられ、カラー付き透
    孔列間に所定形状の穿設孔を打ち抜く中抜き金型が装着
    された中抜き装置と、 前記カラー付き透孔列間を帯状金属板の長手方向にスリ
    ットしカラー付き透孔列毎のスリット板とするスリッタ
    ーと、 前記スリット板の各々を所定長さに切断するカッターと
    が設けられた熱交換器用フィンの製造装置において、 該中抜き装置の中抜き金型が移動可能に設けられた移動
    台上に載置されていると共に、前記移動台に位置調整機
    構が連結されていることを特徴とする熱交換器用フィン
    の製造装置。
  2. 【請求項2】 位置調整機構がボールネジ機構である請
    求項1記載の熱交換器用フィンの製造装置。
  3. 【請求項3】 移動台上に設けられ且つ中抜き金型が載
    置される固着台に、回転自在に保持されたボールベアリ
    ングを流体圧によって浮上する流体圧浮上式フリーベア
    が配設されていると共に、 前記移動台に接続された載置台上に、ベアリングが回転
    自在に保持されたフリーベアの複数個が配設され、 且つ前記固着台上に載置された中抜き金型を、前記載置
    台上に引き出す引出手段が設けられた金型交換装置を具
    備する請求項1記載の熱交換器用フィンの製造装置。
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