JPH06197959A - 薬液自動注入装置 - Google Patents

薬液自動注入装置

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Publication number
JPH06197959A
JPH06197959A JP4349105A JP34910592A JPH06197959A JP H06197959 A JPH06197959 A JP H06197959A JP 4349105 A JP4349105 A JP 4349105A JP 34910592 A JP34910592 A JP 34910592A JP H06197959 A JPH06197959 A JP H06197959A
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JP
Japan
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plunger
pressing
syringe
feed
drug solution
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Pending
Application number
JP4349105A
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English (en)
Inventor
Yasuo Igai
康雄 猪飼
Akira Baba
彰 馬場
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Sanyo Electric Co Ltd
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Medical Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Medical Co Ltd, Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Asahi Medical Co Ltd
Priority to JP4349105A priority Critical patent/JPH06197959A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬液注入作業を容易にかつ迅速に行うことが
できるとともに、設定した時間で薬液等の注入を完了す
ることができる薬液自動注入装置を提供する。 【構成】 シリンジ3をシリンジホルダ4に載置する
と、プランジャ3cを送る送りヘッド14が自動的に待
機位置から押圧開始位置まで早送りされる。送りヘッド
14がプランジャ3cを押圧する押圧開始位置に到達す
ると、送りヘッド14に設けられたラッチ腕19がプラ
ンジャ3cのフランジ3dを保持する。そして、送りヘ
ッド14は、設定された時間でプランジャ3cを押圧開
始位置から終了位置まで送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンジによる薬液注入
を自動で行う薬液自動供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医療の現場、すなわち、集中治療
室等での栄養補給や、輸血、薬液注入等においては、人
体に微量の薬液等を長時間かけて注入する微量持続注入
用の薬液自動注入装置が普及している。
【0003】この薬液自動供給装置は、シリンジを固定
するシリンジホルダと、シリンジのプランジャを送る送
りヘッド及び送りヘッドの駆動機構とから構成されてい
る。操作者は、薬液を入れたシリンジをシリンジホルダ
と送りヘッドにセットする。そして、単位時間当たりの
薬液の注入量を入力したのち始動させる。すると、薬液
始動注入装置は、設定された単位時間当たりの注入量で
シリンジの薬液が無くなるまで注入動作を継続するよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の薬液
自動注入装置においては、上記のようにシリンジをセッ
トする際に、シリンジ本体をシリンジホルダに固定させ
るとともにシリンジに装着されたプランジャを送りヘッ
ドに係合させなければならなかった。
【0005】すなわち、プランジャの先端に形成された
フランジの位置は、そのときの薬液量によってシリンジ
本体の位置に対して相対的に異なる。従って、操作者
は、そのフランジの位置に送りヘッドを移動させたの
ち、シリンジをシリンジホルダと送りヘッドにそれぞれ
設けられたフランジの係合部に同時に係合させなければ
ならなかった。このとき、送りヘッドを移動させるため
には、該送りヘッドを駆動機構から解除しなければなら
なかった。そして、プランジャをセットしたのち、再
び、送りヘッドを駆動機構に連結する。しかるのち、時
間当たりの注入量を入力して、注入動作を行わせるよう
になっていた。この作業は、医療業務においては、非常
に面倒な作業であった。
【0006】又、血液透析においては、ヘパリン剤等を
透析時間に合わせて注入しなければならない。しかし、
従来のように、時間当たりの注入量を設定する方式で
は、注入時間と透析時間とを一致させるために、所定量
の薬液を希釈する作業が必要であった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は薬液注入作業を容易にか
つ迅速に行うことができる薬液自動注入装置を提供する
とともに、設定した時間で薬液等の注入を完了すること
のできる薬液自動注入装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、シリンジのプランジャを押圧して薬液を定
量供給する薬液自動注入装置において、プランジャを押
圧する押圧手段と、前記押圧手段を駆動する駆動手段
と、薬液を所定量注入する注入時間を設定する設定手段
と、前記押圧手段がプランジャを送り始める開始位置を
検出する検出手段と、前記検出手段が検出した押圧開始
位置と、前記押圧手段が送り停止する所定の終了位置と
に基づいて、プランジャの送り量を算出する演算手段
と、前記設定手段により設定された注入時間で前記演算
手段が算出した送り量だけプランジャを送るべく、前記
駆動手段を制御する制御手段とを備えたことをその要旨
とする。
【0009】又、シリンジのプランジャを押圧して薬液
を定量供給する薬液自動注入装置において、プランジャ
を押圧する押圧手段と、前記押圧手段を駆動する駆動手
段と、前記押圧手段に設けられ、押圧手段が待機位置か
ら駆動してプランジャを押圧し同プランジャを送り始め
る押圧開始位置を検出する検出手段と、待機位置から押
圧開始位置まで前記押圧手段を高速送りすべく前記駆動
手段を制御する制御手段とを備えたことをその要旨とす
る。
【0010】又、シリンジのプランジャを押圧して薬液
を定量供給する薬液自動注入装置において、プランジャ
を押圧する押圧手段と、前記押圧手段に設けられ、プラ
ンジャに形成されたフランジを把持する係合手段と、前
記フランジを把持した係合手段の把持状態を保持する保
持手段とを備えたことをその要旨とする。
【0011】
【作用】従って、本発明によれば押圧手段が、設定手段
により設定された注入時間で検出手段が検出した押圧開
始位置と所定の終了位置とから演算手段が算出した送り
量だけプランジャを押圧するように、制御手段が駆動手
段を制御する。
【0012】又、押圧手段に設けられた検出手段が押圧
手段がプランジャを押圧したことを検出する。制御手段
は待機位置からその検出した押圧開始位置まで押圧手段
を高速送りする。
【0013】又、押圧手段に設けられた係合手段はプラ
ンジャに形成されたフランジを把持する。そして、保持
手段はそのフランジを把持した状態を保持する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に従って説明する。先ず、図1,2により、本実施
例の機械的構成を説明する。図中、矢印方向を前方向と
する。
【0015】図1に示すように、本薬液自動注入装置1
においては、ポリオキシメチレンで形成されたベース2
の前部上面に、シリンジ3を支持するシリンジホルダ4
が2個左右に並列に配設されている。該シリンジホルダ
4は、ポリオキシメチレンにより断面が「コ」型形状に
成形されている。このシリンジホルダ4の側面部は、2
つの溝により3組の挟持板4a,4b,4cが形成され
ている。この挟持板4a,4bは、シリンジ3を弾性的
に保持するようになっている。シリンジ3には、外筒3
aの内側を摺動するプランジャ3cが装着されている。
又、プランジャ3cの基端側外周には、フランジ3dが
形成されている。そして、挟持板4bと4cとの間に
は、シリンジ3の外筒3aに形成されたフランジ3bが
嵌入されることにより、シリンジ3の軸方向の位置が固
定されるようになっている。
【0016】図2に示すように、シリンジホルダ4の内
側の中央部には、ベース2の下面に設けられたシリンジ
検出スイッチ5を開閉するためのシリンジスイッチピン
6が設けられている。該シリンジスイッチピン6は、図
示しないコイルばねにより支持され、シリンジ3が装着
されると、コイルばねの弾性力に抗して下方に押圧さ
れ、シリンジ検出スイッチ5をオンさせるようになって
いる。
【0017】前記ベース2の下面には、厚さが1.2m
mの金属板で下部を覆うように折り曲げ加工されたハウ
ジング7が設けられている。該ハウジング7には、その
両側側面に取着されたベアリング8を介して、1本の送
りねじ9が回動可能に支持されている。そして、該送り
ねじ9の、前部側の一端には、ハウジング7の外側にお
いて、モータ軸カップリング10を介してステッピング
モータ11が連結されている。又、ステッピングモータ
11は、取付け板11aによりベース2に取着されてい
る。
【0018】又、前記送りねじ9には、ステンレス製の
送りシャフト12が螺合されている。該送りシャフト1
2は、送りねじ9の回転に伴って、送りねじ9に沿って
移動するようになっている。そして、ハウジング7の後
方の内側には、送りシャフト12の移動によりオン・オ
フされる送りヘッド検出スイッチ13が取着されてい
る。
【0019】送りシャフト12の上端には、送りヘッド
14を取着する取着部15がベース2に形成した移動孔
16を介してベース2の上方に延出形成されている。移
動孔16は、図1に示すように、送りねじ9と平行にな
るように形成されている。従って、送りヘッド14の移
動に伴って、取着部15は移動孔16に沿って移動する
ようになっている。取着部15には、送りヘッド14が
取着されている。
【0020】図4,5に示すように、送りヘッド14の
ヘッド本体17は、アルミニウム合金によりなり、ヘッ
ド本体17と同等の左右方向の幅を有する四角形状のブ
ロックに鋳造されている。そして、該ヘッド本体17の
後ろ半分の上面には、横方向に長い長孔17aが設けら
れている。この長孔17aには、2個のプランジャ検出
スイッチ18が、シリンジホルダ4に載置されたシリン
ジ3と同一軸上に配設されている。
【0021】さらに、ヘッド本体17の前半分の上面側
には、その横方向の中央部と両側部にそれぞれ長孔17
aよりも浅い凹部17b,17cが設けられている。各
凹部17b,17cには、図1に示すように、鍵形状に
成形されたポリオキシメチレンによりなるラッチ腕19
がその基端部をラッチ軸20により軸支されている。各
ラッチ腕19には、先端の爪部19aがヘッド本体17
の前部に突き出して形成されている。又、左右方向の隣
合う各2個のラッチ腕19の爪部19aは、互いに向き
合うように形成されている。そして、この2個のラッチ
腕19の爪部19aとヘッド本体17の前面の当接面1
7dとで、プランジャ3cのフランジ3dをヘッド本体
17に保持するようになっている。又、ラッチ腕19の
中央上面には、ばねピン21が設けられており、2個の
ラッチ腕19を互いに近づくように付勢するためのラッ
チコイルばね22が係止されている。
【0022】さらに、このラッチ腕19の閉じる方向へ
の回動は、各凹部17b,17cの垂直部をなす規制面
17e,17fにより規制されている。従って、プラン
ジャ3のフランジ3dは、ラッチコイルばね22により
付勢されて規制面17dに当接しているラッチ腕19
を、その爪部19aを押圧することより2つの爪部19
aの間をフランジ3dが通るまで押し広げる。そして、
爪部19aの先端を乗り越えると、ラッチ腕19が元の
位置に復帰して当接面17aとの間でプランジャ3cを
係合するようになっている。
【0023】又、ヘッド本体17においては、図5に示
すように、当接面17dが設けられている部分に、シリ
ンジホルダ4に載置されたシリンジ3と同一軸上に孔2
3が、当接面17dから長孔17aに透設されている。
該孔23は、当接面17d側の大孔23aと、長孔17
a側の小孔23bとから構成されている。該孔23に
は、ステンレス製で頭部24aと軸24bとからなるプ
ランジャスイッチピン24が挿通して設けられている。
プランジャスイッチピン24は、頭部24aが大孔23
aを、軸24bが小孔23bをそれぞれ摺動するように
なっている。又、軸24bの外周には、プランジャスイ
ッチピン24を当接面17d側に付勢するプランジャ用
コイルばね25が付設されている。
【0024】前記プランジャスイッチピン24は、その
頭部24aにプランジャ3cが当接すると同時に押圧さ
れる。すると、プランジャスイッチピン24は、プラン
ジャ用コイルばね25の付勢力に抗して移動してプラン
ジャ検出スイッチ18を押圧する。そして、プランジャ
検出スイッチ18はオン・オフされるようになってい
る。
【0025】さらに、本薬液自動注入装置1には、図示
しないコントロールボックスが設けられている。該コン
トロールボックスには、演算手段及び制御手段としての
制御回路及び設定手段としてのキーボードが設けられて
いる。
【0026】次に、本発明の電気的構成を図6により説
明する。送りヘッド検出スイッチ13は、送りヘッド1
4が図1,2に示す所定の基準位置(以下、待機位置と
いう)にあるときにオンとなり、そのオン信号を制御回
路26に出力する。
【0027】シリンジ検出スイッチ5は、シリンジ3が
シリンジホルダ4に載置されるとオンとなり、そのオン
信号を制御回路26に出力する。キーボード27は、注
入時間を入力することができ、送り時間設定回路28を
介して、その指令値を制御回路26に出力する。
【0028】始動スイッチ29は、シリンダ3をシリン
ダホルダ4に載置したのち、操作者が操作することによ
りオンして、そのオン信号を制御回路26に出力する。
プランジャ検出スイッチ18は、送りヘッド14が移動
して、ラッチ腕19がフランジ3eをラッチする、すな
わち、プランジャスイッチピン24が押圧されるとオン
となり、そのオン信号を制御回路26に出力する。そし
て、このプランジャ検出スイッチ18がオフからオンに
なったときの送りヘッド14の位置を同プランジャ3c
を送り始める押圧開始位置としている。
【0029】電源スイッチ30は、操作者が使用時に操
作するとオンとなり、制御回路26に電源を接続する。
過負荷検出センサ31は、ステッピングモータ11にか
かる負荷が所定量より増加した場合に、負荷検出信号を
制御回路26に出力する。
【0030】制御回路26は、制御プログラムを実行
し、又、ステッピングモータ11の運転を制御する中央
処理装置(CPU)26a、制御プログラムを記憶した
読み出し専用メモリ(ROM)26b、読み出し及び書
換え可能なメモリ(RAM)26c等から構成されてい
る。ROM26bには、図7に示すフローチャートを実
行する制御プログラムが記憶されている。又、ステッピ
ングモータ11の運転のための、制御プログラムが記憶
されている。そして、CPU26aは、ROM26bに
記憶された制御プログラムを実行するようになってい
る。又、RAM26cは、演算結果等の一時的な記憶の
ために使用される。
【0031】ROM26bに記憶された制御プログラム
は、送りヘッド14を待機位置から送りヘッド14がプ
ランジャ3cを外筒3aに最大送った位置(以下、終了
位置という)まで移動させるために必要なステッピング
モータ11の総ステップ数を一定として設定されてい
る。すなわち、送りヘッド14の位置は、ステッピング
モータ11の制御パルス数に、又、送りヘッド14の速
度は制御周波数に対応している。そして、本薬液自動注
入装置1は、所定のシリンジ3のプランジャ3cをシリ
ンジの外筒3aに最大送る、すなわち、プランジャ3c
を終了位置まで押圧してシリンジ3の薬液を全量注入す
るようになっている。
【0032】制御回路26には、送りヘッド14を駆動
するステッピングモータ11の駆動回路32が接続され
ている。該駆動回路32は、制御回路26からの、制御
信号を入力して、ステッピングモータ11を駆動するた
めの信号を出力する。
【0033】次に、上記のように構成された薬液自動注
入装置1の作用について、図4に示す制御プログラムの
フローチャートに従って説明する。先ず、薬役自動注入
装置1の、電源スイッチ30がオンされると、ステップ
S1で、CPU26aが初期化される。次に、送りヘッ
ド14が、待機位置にあれば、送りシャフト12が送り
ヘッド検出スイッチ13をオンする。このオン信号によ
り、CPU26aは、ステップS2で、始動準備がされ
たと判断してステップS3に進む。次に、シリンジ3が
シリンジホルダ4に載置されると、シリンジ3がシリン
ジスイッチピン6を押して、シリンジ検出スイッチ5を
オンする。CPU26aはステップS3で、オン信号に
よりシリンジ3が載置されたと判断して、ステップS4
に進む。次に、始動スイッチ29がオンされると、CP
U26aは、ステップS5に進む。CPU26aは、ス
テップS5で、ステッピングモータ11を所定の高い制
御周波数で運転するための制御信号を駆動回路32に出
力する。駆動回路32は、入力した制御信号に基づいて
ステッピングモータ11を駆動するための駆動信号を出
力する。ステッピングモータ11は、この駆動信号によ
り高速度で回転するため、送りヘッド14は、待機位置
からプランジャ3cに向かって早送りされる。送りヘッ
ド14が送られると、先ずそのラッチ腕19の爪部19
aがプランジャ3cのフランジ3dに当たる。送りヘッ
ド14が送られるにつれて、ラッチ腕19は、フランジ
3dに押されるため、ラッチコイルばね22の付勢力に
抗して外側に開く。そして、最終的に、フランジ3d
が、ラッチ腕19の爪部19aの先端を越えて、プラン
ジャ検出スイッチ18のプランジャスイッチピン24に
当接し、さらに、プランジャスイッチピン24を押し
て、プランジャ検出スイッチ18をオンする。プランジ
ャ検出スイッチ18は、オン信号を制御回路に出力す
る。同時に、フランジ3dが爪部19aに当接しなくな
ったラッチ腕19が、ラッチコイルばね22の付勢力に
より、元の位置に戻される。このため、フランジ3d
が、ラッチ腕19により、送りヘッド14に保持され
る。この時の状態を、図5に示す。
【0034】CPU26aは、ステップS6でプランジ
ャ3cの検出信号を入力すると、プランジャ3cを送り
始める押圧開始位置に到達したと判断して、ステップS
7でステッピングモータ11を駆動する制御信号の出力
を停止する。そして、ステップS8で、送りヘッド14
の待機位置から押圧開始位置までの送り量に対応するス
テップ数から、残りの送り量に対応するステップ数、す
なわち、押圧開始位置から終了位置までのステッピング
モータ11のステップ数を算出する。又、CPU26a
は、ステップS9で、キーボード27から入力された送
り時間を読み込む。そして、ステップS10で、この送
り時間で残りの送り量に対応するステップ数だけ運転す
るための制御周波数を算出する。そして、ステップS1
1で、この求めた制御周波数で、残りの運転に必要なス
テップ数だけステッピングモータ11を運転させるべ
く、制御信号を駆動回路32に出力する。駆動回路32
は、入力した制御信号に基づいてステッピングモータ1
1を駆動するための駆動信号を出力する。ステッピング
モータ11は、駆動信号により、ステップS10で求め
た制御周波数で運転される。ステッツピングモータ11
は、送りシャフト12を回転して、送りヘッド14を前
記の制御周波数により決まる送り速度で駆動する。する
と、プランジャ3cが、送りヘッド14により、前記の
送り速度でシリンジの外筒3aに送られる。すると、シ
リンジ3内の薬液が、シリンジ3の外側に接続された図
示しないチューブへ注入される。この過程で、チューブ
が折れ曲がる等の状態により、外筒3a内の薬液の圧力
が高まると、プランジャ3cを押す力が増加する。すな
わち、ステッピングモータ11の負荷が所定量以上増加
すると、過負荷検出センサ31が信号を出力する。CP
U26aは、ステップS12で、前記過負荷検出センサ
31の信号を入力すると、過負荷が発生したとして、ス
テップS13で制御信号の出力を中止する。駆動回路3
2は、ステッピングモータ11の運転を停止する。過負
荷が発生しなければ、CPU26aは、ステップS14
で、ステッピングモータ11が求めた制御パルス数だけ
運転されたかどうかを判断する。この制御パルス数だけ
ステッピングモータ11が運転されると、送りヘッド1
4は、プランジャ3cをシリンジの外筒3aに最後まで
送り込んだ状態になる。すなわち、送りヘッド14は終
了位置に到達する。従って、シリンジ3の中の薬液が全
量注入される。
【0035】薬液の注入が終わったシリンジ3が、シリ
ンジホルダ4から取り去られると、CPU26aは、ス
テップS15でシリンジホルダ4から取り去られたと判
断する。すなわち、シリンジ検出スイッチ5がオフとな
ると、ステップS16で、ステッピングモータ11を逆
に回転するための制御信号を出力する。この制御信号
は、送りヘッド14を基準位置に復帰させるための、総
制御パルス数の分だけ出力される。又、この制御周波数
は、前記、送りヘッド14早送り時の時と同様の、高い
周波数で出力される。この制御信号により、駆動回路3
2は、ステッピングモータ11を駆動して、送りヘッド
14を、待機位置まで移動させる。送りヘッド14が、
待機位置に到達すると、送りヘッド検出スイッチ13が
オンする。CPU26aは、ステップS17で、送りヘ
ッド14の復帰に必要な所定の制御パルスを出力したと
判断するとともに、送りヘッド検出スイッチ13からの
オン信号を入力すると、ステップS18で制御信号の出
力を停止する。この時点で、薬液自動注入装置1の制御
が終了する。
【0036】以上詳述したように、本実施例の薬液自動
注入装置1によれば、送りヘッド14に設けられたラッ
チ腕19が、載置されたシリンジ3のプランジャ3cの
フランジ3dを自動的に保持して、プランジャ3cを送
るための準備を行う。従って、操作者はシリンジ3を載
置する際の煩雑な作業から開放される。
【0037】又、送りヘッド14を待機位置が押圧開始
位置まで高速で移動させるようにしたので、迅速に薬液
注入作業を行うことができる。又、制御回路26が、操
作者が設定した時間で、シリンジ3の薬液を注入するべ
く、送りヘッド14の送り速度を決定するとともに、こ
の送り速度でプランジャ3dを送る。従って、必要な時
間に応じた薬液の注入を行うことができる。
【0038】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに構成することもできる。 (1) 上記実施例では、プランジャ3cを保持するた
めにラッチ腕19等を設けているが、プランジャ3cが
安定して送られるのであれば他の係合手段としてもよ
い。
【0039】(2) 上記実施例では、送りヘッド14
がプランジャ3cを押圧するときのステッピングモータ
11の制御周波数を一定としたが、必要に応じて制御周
波数を変化させるようにしてもよい。
【0040】(3) 上記実施例では、載置するシリン
ダ3の数を2本としたが、1本又は3本以上でもよい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、薬
液注入作業を容易にかつ迅速に行うことができるととも
に、設定した時間で薬液等の注入を完了することができ
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における薬液自動
注入装置の平面図である。
【図2】薬液自動注入装置の側面図である。
【図3】ラッチ腕がプランジャのフランジをラッチした
状態を示す平面図である。
【図4】送りヘッドの正面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】電気回路の構成図である。
【図7】制御回路の処理フローチャートである。
【符号の説明】
3…シリンジ、3c…プランジャ、11…駆動手段とし
てのステッピングモータ、14…押圧手段としての送り
ヘッド、18…検出手段としてのプランジャ検出スイッ
チ、26…演算及び制御手段としての制御回路、27,
28…設定手段としてのキーボード、送り時間設定回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンジ(3)のプランジャ(3c)を
    押圧して薬液を定量供給する薬液自動注入装置におい
    て、 プランジャ(3c)を押圧する押圧手段(14)と、 前記押圧手段(14)を駆動する駆動手段(11)と、 薬液を所定量注入する注入時間を設定する設定手段(2
    7,28)と、 前記押圧手段(14)がプランジャ(3c)を送り始め
    る押圧開始位置を検出する検出手段(18)と、 前記検出手段(18)が検出した押圧開始位置と、前記
    押圧手段(14)が送り停止する所定の終了位置とに基
    づいて、プランジャ(3c)の送り量を算出する演算手
    段(26)と、 前記設定手段(27,28)により設定された注入時間
    で前記演算手段(26)が算出した送り量だけプランジ
    ャ(3c)を送るべく、前記駆動手段(11)を制御す
    る制御手段(26)とを備えたことを特徴とする薬液自
    動注入装置。
  2. 【請求項2】 シリンジ(3)のプランジャ(3c)を
    押圧して薬液を定量供給する薬液自動注入装置におい
    て、 プランジャ(3c)を押圧する押圧手段(14)と、 前記押圧手段(14)を駆動する駆動手段(11)と、 前記押圧手段(14)に設けられ、押圧手段(14)が
    待機位置から駆動してプランジャ(3c)を押圧し同プ
    ランジャ(3c)を送り始める押圧開始位置を検出する
    検出手段(18)と、待機位置から押圧開始位置まで前
    記押圧手段(14)を高速送りすべく前記駆動手段(1
    1)を制御する制御手段(26)とを備えたことを特徴
    とする薬液自動注入装置。
  3. 【請求項3】 シリンジ(3)のプランジャ(3c)を
    押圧して薬液を定量供給する薬液自動注入装置におい
    て、 プランジャ(3c)を押圧する押圧手段(14)と、 前記押圧手段(14)に設けられ、プランジャ(3c)
    に形成されたフランジ(3d)を把持する係合手段(1
    9)と、前記フランジ(3d)を把持した係合手段(1
    9)の把持状態を保持する保持手段(22)とを備えた
    ことを特徴とする薬液自動注入装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100401427B1 (ko) * 2000-11-22 2003-10-17 최영신 첨가물 자동주입장치
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