JPH06197229A - 復号装置 - Google Patents

復号装置

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JPH06197229A
JPH06197229A JP35891292A JP35891292A JPH06197229A JP H06197229 A JPH06197229 A JP H06197229A JP 35891292 A JP35891292 A JP 35891292A JP 35891292 A JP35891292 A JP 35891292A JP H06197229 A JPH06197229 A JP H06197229A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ADRC符号化方式において、復号の際に量子
化による歪みを減少し、エッジ部の解像度劣化を起こさ
ずに、復号画像の画質を向上させる。 【構成】周辺データ取り出し回路26は、注目画素の符
号化コードX0の周辺の8画素の符号化コードXi(i
=1〜8)を同時に取り出す。比較回路27は、X0と
Xiとの大小関係を検出する。Xi>X0のときは、+
1、Xi<X0のときは、−1の値を発生し、集計回路
28は、この値を集計する。集計値が平均化されてから
正規化回路30に供給され、ダイナミックレンジDRと
対応する関数f(DR)によって集計値を割ることで正規化
がなされる。正規化回路30の出力が符号化コードX0
に加算され、加算出力が復号回路34で復号される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像信号をダイナミ
ックレンジに適応して符号化した場合に、受信側に対し
て適用される復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特開昭61−14498
9号明細書に記載されているような、2次元ブロック内
に含まれる複数画素の最大値及び最小値により規定され
るダイナミックレンジを求め、このダイナミックレンジ
に適応した符号化を行う高能率符号化装置を提案してい
る。
【0003】また、特開昭62−92620号明細書に
記載されているように、複数フレームに夫々含まれる領
域の画素から形成された3次元ブロックに関してダイナ
ミックレンジに適応した符号化を行う高能率符号化装置
が提案されている。
【0004】更に、特開昭62−128621号明細書
に記載されているように、最大歪みが一定となるような
ダイナミックレンジに応じてビット数が変化する可変長
符号化方法が提案されている。より更に、特開昭63−
111781号明細書に記載されているように、フィー
ドフォワード形のバッファリング装置であって、積算形
の度数分布表を使用するものが提案されている。
【0005】これらのダイナミックレンジに適応した符
号化(ADRCと略称する)は、画質の劣化が少なく、
また、効率の良いものである。ADRCの復号側では、
量子化ビット数nの場合にダイナミックレンジを2n
に分割してなる量子化ステップ幅を各々持つレベル範囲
の中央値を復号レベルとして出力していた。
【0006】従来のように、中央値を復元レベルとする
と、ADRCの量子化ビット数が少ない場合には、量子
化歪みが大きくなる問題があった。そこで、ADRCに
より得られた符号化コードを復号する際に、量子化歪み
を低減することができる復号装置が本願出願人により提
案されている(特開昭1−200883号公報、特開昭
1−200884号公報、特開昭1−200885号公
報参照)。この明細書に記載の発明は、注目画素の周辺
の状況から判断して最も確からしい値を適応的にとるこ
とで、量子化歪みを低減させるものである。
【0007】先に提案された復号について、図7及び図
8を参照して説明する。受信された各画素と対応する符
号化コードDTに関して注目画素の周囲の複数例えば8
個の周辺画素の符号化コードが取り出される。即ち、図
8Aにおいて、黒いドットで示す注目画素の符号化コー
ドX0と注目画素の周辺の8個の周辺画素の符号化コー
ドX1〜X8とが取り出される。
【0008】この周辺画素の符号化コードX1〜X8の
各々と注目画素の符号化コードX0との大小関係が検出
される。注目画素の符号化コードX0と周辺画素の符号
化コードXi(i=1,2,・・・8)とが比較され、
下記の比較出力が形成される。
【0009】 Xi>X0の時:+1 Xi=X0の時:0 Xi<X0の時:−1
【0010】この比較出力が集計される。例えば図8B
に示すように、符号化コードX0が2(=(10))で
X1〜X8が全て1(=(01))の時には、集計値が
−8となる。また、図8Cに示すように、符号化コード
X0が2(=(10))でX1〜X8が全て3(=(1
1))の時には、集計値が+8となる。つまり、集計値
は、(−8〜+8)の17通りの値となる。但し、X0
が3(=(11))の時には、集計値の分布が(0〜−
8)の9通りとなり、X0が0(=(00))の時に
は、集計値の分布が(0〜+8)の9通りとなる。従っ
て、集計値は、注目画素の符号化コードX0に応じて全
てで52通りの値を取りうる。
【0011】集計値を1/8する平均化の割算とc×
0.5の乗算(正規化)により補正コードcが形成さ
れ、この補正コードが符号化コードX0と加算される。
(X0´=X0+c)の補正後の符号化コードX0´が
復号処理を受け、X0´に応じた復元レベルが形成され
る。この復元レベルに対して最小値MINと加算され
る。従来の中央値を復号レベルとするのと比して、より
細分化されたレベルを有する注目画素の復元レベルが得
られる。
【0012】図7は、上述の復号処理のフローチャート
である。初期設定のステップ41において、(c=0、
i=0)とされる。次のステップ42で、Xi>X0が
成立するかどうかが決定される。これが成立するなら
ば、c=c+1(ステップ43)とされ、次のステップ
44に制御が移る。ステップ44では、Xi<X0が成
立するかどうかが決定される。これが成立するならば、
c=c−1(ステップ45)とされ、次のステップ46
に制御が移る。
【0013】ステップ46は、i≦8かどうかを決定す
るもので、これが成立するときには、i=i+1のステ
ップ47を介してステップ42に戻る。すなわち、X1
〜X8に関して、上述の処理が繰り返される。これらの
周辺の符号化コードの処理が終わると、ステップ48に
おいて、c/8の平均化処理がなされる。そして、c×
0.5の処理を行う正規化のステップ49によって補正
コードが形成され、この補正コードが注目画素の符号化
コードX0に加算される(ステップ55)。この正規化
によって、ダビングの際、復号した結果を再度符号化す
る場合に符号化データが変わることが防止される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の復号装置は、そ
の周辺の符号化データと注目画素の符号化データと大小
関係に応じた補正を画一的に行っていた。その結果、エ
ッジ部のブロックのように、ダイナミックレンジが大き
いブロックでは、符号化コードに加算される補正値が大
きくなってしまいエッジ部がなまる問題があった。
【0015】従って、この発明の目的は、補正コードを
画一的に加算せずに、正規化された補正値を使用するこ
とで、エッジ部がなまることが防止された復号装置を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
データが複数画素からなるブロックに分割され、ブロッ
ク毎の最大値及び最小値から得られたダイナミックレン
ジ情報に適応して各画素の情報が原量子化ビット数より
も小なるビット数で符号化され、符号化データと、最大
値、最小値及びダイナミックレンジ情報に関連するデー
タの少なくとも二つよりなるブロック毎の付加情報とが
伝送され、伝送データに基づいて符号化データを復号す
る復号装置において、復号すべき注目画素の符号化デー
タに関連する情報と、複数の周辺画素の符号化データに
関連する情報の大小を比較する比較回路と、比較回路の
出力に基づいて補正値を発生する補正値発生回路と、補
正値発生回路の出力の補正値を注目画素のブロックのダ
イナミックレンジの関数で正規化する回路と、注目画素
の符号化データ、付加情報及び正規化回路の出力に基づ
いて復号データを発生する回路とを備えてなる復号装置
である。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の復号装置に
おいて、正規化回路が補正値発生回路の出力の補正値を
注目画素のブロックのダイナミックレンジの関数で正規
化するとともに、ダイナミックレンジの小さいブロック
では補正値を使用した適応的復号を行わないように制御
するものである。
【0018】
【作用】画像信号は、局所的に相関を有している。即
ち、復号しようとする注目画素のレベルは、周辺の画素
のレベルと相関を有している。従って、注目画素の符号
化コードと周辺画素の符号化コードとは、相関を有して
いるので、両者のレベル関係に応じて、本来の復号のレ
ベルのステップより細分化された復号のステップを正規
化された補正コードにより実現することができる。エッ
ジ部が含まれるブロックのダイナミックレンジDRが大
きくなるので、ダイナミックレンジDRの関数で正規化
がなされる。従って、符号化コードに加算される値は、
ダイナミックレンジが大きい時には、小さくなり、復号
画像のエッジ部がなまることを防止できる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。この実施例は、送信側で、ビデオ信号
を2次元ブロックの構造に変換し、ブロック毎のダイナ
ミックレンジに適応して、可変のビット数n(n=0,
1,2,3又は4ビット)に量子化するADRCであ
る。理解の容易のために、送信側について図1を参照し
て説明する。
【0020】図1において、1で示す入力端子にディジ
タルビデオ信号が供給される。このディジタルビデオ信
号がブロック化回路2に供給され、ブロック化回路2に
より、テレビジョン走査の順序がブロックの順序に変換
される。1ブロックは、図2に示すように、(x画素×
yライン)の2次元領域とされる。ブロック化回路2の
出力信号が最大値MAXをブロック毎に検出する最大値
検出回路3、最小値MINをブロック毎に検出する最小
値検出回路4及び遅延回路5に供給される。
【0021】検出された最大値MAX及び最小値MIN
が減算回路6に供給され、最大値MAXと最小値MIN
の差であるダイナミックレンジDRが減算回路6から得
られる。遅延回路5は、最大値MAX及び最小値MIN
を検出するために必要な時間、データを遅延させる。遅
延回路5からのビデオデータから最小値MINが減算回
路7において減算され、減算回路7からは、最小値除去
後のデータPDIが得られる。
【0022】最小値除去後のデータPDIが遅延回路8
を介して量子化回路9に供給される。量子化回路9に
は、遅延回路10からのダイナミックレンジDRと、バ
ッファリング回路11からのしきい値T1,T2,T
3,T4が供給される。量子化回路9では、そのブロッ
クのダイナミックレンジDRとしきい値T1〜T4とか
らそのブロックに対する割当ビット数nが決定され、こ
の割当ビット数nを使用した再量子化によりコード信号
DTが発生する。
【0023】バッファリング回路11では、ダイナミッ
クレンジDRの所定期間例えば1フレーム期間の度数分
布表が形成され、次にこの度数分布表が積算型の度数分
布表に変換され、積算型の度数分布表に対して、ROM
12に格納されているしきい値テーブルからのしきい値
の組T1〜T4(T1<T2<T3<T4)が適用さ
れ、複数のしきい値の組の夫々についての発生データ量
が演算される。この1フレーム期間の発生データ量が目
標値を超えないようなしきい値の組が決定される。この
しきい値の組が量子化回路9に供給される。
【0024】量子化回路9では、ダイナミックレンジD
Rと選択されたしきい値T1〜T4(T1<T2<T3
<T4)とが比較され、ダイナミックレンジDRとしき
い値T1〜T4との大きさの関係に基づいて、割り当て
ビット数nが決定される。可変長ADRCは、ダイナミ
ックレンジDRが小さいブロックでは、割り当てビット
数nを少なくし、ダイナミックレンジDRが大きいブロ
ックでは、割り当てビット数nを多くすることで、効率
の良い符号化を行うことができる。
【0025】すなわち、(DR<T1)のブロックは、
コード信号が伝送されず、ダイナミックレンジDR及び
平均値MINのみが伝送され、(T1≦DR<T2)の
ブロックは、(n=1)とされ、(T2≦DR<T3)
のブロックは、(n=2)とされ、(T3≦DR<T
4)のブロックは、(n=3)とされ、(DR≧T4)
のブロックは、(n=4)とされる。このように決定さ
れた割り当てビット数nにより再量子化がなされる。量
子化回路9は、ROM或いは演算回路により構成されて
いる。
【0026】ROM12には、しきい値の組(T1、T
2、T3、T4)が複数例えば32組用意されており、
これらのしきい値の組がパラメータコードPi(i=
0,1,2,・・,31)により区別される。パラメー
タコードPiの番号iが大きくなるに従って、発生情報
量が単調に減少するように、設定されている。但し、発
生情報量が減少するに従って復元画像の画質が劣化す
る。
【0027】量子化回路9では、(n=2)の時に図3
Aに示すように、ダイナミックレンジDRが(22
4)分割され、最小値除去後のデータPDIの属するレ
ベル範囲に対応して2ビットの符号化コードDTが割り
当てられる。従来のADRCの復号方法では、各レベル
範囲の中央値が代表レベルとして復号されていた。この
図3Aに示す符号化は、元のレベルLiと対応して得ら
れる符号化コードDTの値をX0とすると、下記の式で
示される処理である。
【0028】X0=(Li−MIN)×2n /DR 上式の処理は、切り捨てにより、整数化するものであ
る。
【0029】また、量子化の方法としては、図3Bに示
すように、最大値MAX及び最小値MINが復号レベル
として得られるような方法を用いても良い。
【0030】ダイナミックレンジDR、最小値MIN、
しきい値の組を識別するためのパラメータコードPiか
らなる付加コードと符号化コードDTとがフレーム化回
路14に供給される。フレーム化回路14は、エラー訂
正用の符号化を施したり、同期信号の付加を行う。フレ
ーム化回路14の出力端子15に送信データが得られ
る。
【0031】図4は、上述の送信データを受信して、復
号を行う受信側(復号)の構成を示す。この受信側に対
してこの発明が適用されている。21で示す入力端子か
らの受信データがフレーム分解回路22に供給される。
フレーム分解回路22では、エラー訂正符号の復号がな
され、フレーム分解回路22からしきい値の組を識別す
るためのパラメータコードPi、最小値MIN、ダイナ
ミックレンジDR及び符号化コードDTが別個に得られ
る。最小値MIN及びダイナミックレンジDRが夫々遅
延回路23及び24に供給される。また、しきい値テー
ブルが格納されたROM25に対してパラメータコード
Piがアドレスとして供給される。このROM25から
しきい値の組(T1,T2,T3,T4)が読み出され
る。
【0032】符号化コードDTは、周辺データ取り出し
回路26に供給され、注目画素の周囲の複数例えば8個
の周辺画素の符号化コードが取り出される。すなわち、
周辺データ取り出し回路26は、図8Aにおいて、黒い
ドットで示す注目画素の符号化コードX0と注目画素の
周辺の8個の周辺画素の符号化コードX1〜X8とを同
時に取り出す回路である。周辺データ取り出し回路26
は、周辺画素の符号化コードを同時に取り出すために、
メモリを有している。周辺データとしては、注目画素と
同一ブロック内の画素のデータが取り出される。ブロッ
クの端の画素が注目画素の場合には、周辺画素が他のブ
ロックに含まれるので、この場合では、同一ブロック内
の画素により、周辺の画素の符号化データが補間され
る。
【0033】周辺データ取り出し回路26からの出力デ
ータが比較回路27に供給される。比較回路27には、
8個の比較器が含まれる。これらの比較器の夫々には、
周辺データ取り出し回路26からの周辺画素の符号化コ
ードX1〜X8が供給されると共に、注目画素の符号化
コードX0が共通に供給される。各比較器は、注目画素
の符号化コードX0と周辺画素の符号化コードXi(i
=1,2,・・・8)とを比較して、下記の比較出力を
発生する。
【0034】 Xj>X0の時:+1 Xj=X0の時:0 Xj<X0の時:−1
【0035】比較回路26の出力信号が集計回路28に
供給され、比較出力の加算がなされる。例えば図8Bに
示すように、符号化コードX0が2(=(10))でX
1〜X8が全て1(=(01))の時には、集計回路2
8の集計値が−8となる。また、図8Cに示すように、
符号化コードX0が2(=(10))でX1〜X8が全
て3(=(11))の時には、集計回路28の集計値が
+8となる。つまり、集計値は、(−8〜+8)の17
通りの値となる。但し、X0が3(=(11))の時に
は、集計値の分布が(0〜−8)の9通りとなり、X0
が0(=(00))の時には、集計値の分布が(0〜+
8)の9通りとなる。従って、集計値は、注目画素の符
号化コードX0に応じて全てで52通りの値を取りう
る。
【0036】集計回路28の出力信号が補正コード発生
回路29に供給される。補正コード発生回路29は、集
計値を1/8する割算を行うと共に、その商に0.5の
値を乗じるものである。補正コード発生回路29は、例
えばROMにより構成されている。この補正コード発生
回路29の出力に得られる補正コードが正規化回路30
に供給される。補正コード発生回路29までの処理は、
先に提案されている出願と同様のものである。
【0037】ROM25からのしきい値T1〜T4とダ
イナミックレンジDRとが比較回路31に供給され、そ
のブロックの割当ビット数nが比較回路31で検出され
る。この割当ビット数nが復号回路34に供給される。
関数発生回路32に対してダイナミックレンジDRが供
給される。正規化回路30は、関数発生回路32からの
関数f(DR)により補正コードを正規化する。関数f(DR)
は、 f(DR)=DR/const (const ≧1) である。
【0038】従って、この関数f(DR)は、ダイナミック
レンジDRに対応して大きくなるものである。正規化回
路30は、補正コードをf(DR))で除算することにより
正規化を行うものである。従って、ダイナミックレンジ
DRが大きいブロックでは、正規化回路30の出力信号
(補正値)が小とされる。正規化回路30の出力信号が
加算回路33に供給され、注目画素の符号化コードX0
と加算される。
【0039】加算回路33の出力信号X0´が復号回路
34に供給され、復号される。復号回路34には、遅延
回路24からのダイナミックレンジDRと割当ビット数
nとが供給されており、復号回路34からは、加算回路
33の出力信号X0´に応じた復元レベルが得られる。
復号回路34の出力信号が加算回路35に供給され、加
算回路33において、遅延回路23からの最小値MIN
と加算される。
【0040】加算回路35からは、従来の復号レベルよ
り細分化されたレベルを有する注目画素の復元レベルが
得られる。加算回路35の出力信号がブロック分解回路
36に供給され、ブロックの順序がテレビジョン走査の
順序に変換される。このブロック分解回路36の出力端
子37に復元レベルが取り出される。
【0041】図5は、上述のこの発明の一実施例の動作
を説明し、あるいはソフトウェアによってこの発明を実
現する場合のフローチャートである。初期設定のステッ
プ41において、(c=0、i=0)とされる。次のス
テップ42で、Xi>X0が成立するかどうかが決定さ
れる。これが成立するならば、c=c+1(ステップ4
3)とされ、次のステップ44に制御が移る。ステップ
44では、Xi<X0が成立するかどうかが決定され
る。これが成立するならば、c=c−1(ステップ4
5)とされ、次のステップ46に制御が移る。
【0042】ステップ46は、i≦8かどうかを決定す
るもので、これが成立するときには、i=i+1のステ
ップ47を介してステップ42に戻る。すなわち、X1
〜X8に関して、上述の処理が繰り返される。これらの
周辺の符号化コードの処理が終わると、ステップ48に
おいて、c/8の平均化処理がなされる。そして、c×
0.5の処理を行う正規化のステップ49によって補正
コードが形成される。このステップ49までは、先に提
案されている復号装置と同様の処理である。
【0043】次の正規化の処理のステップ50におい
て、繰り返し処理で集計された値が関数f(DR)によって
割算される。この正規化された値がステップ51におい
て、c>0.5かどうか決定される。c>0.5の場合
には、c=0.5とされる。これが成立しないときに
は、ステップ53において、c<−0.5かどうかが決
定される。c<0.5の場合には、c=−0.5とされ
る。
【0044】これらのステップ51〜54の処理は、正
規化された値が−0.5から+0.5の間に収まるよう
にクリップする処理である。このクリップされた補正値
がステップ55において、注目画素の符号化コードX0
に加算される。加算後にADRCの復号がなされる。
【0045】図6は、この発明の他の実施例を示すもの
で、上述の一実施例のステップ41〜54の処理と重複
する部分は、簡単のために、一つの箱として表し、その
説明を省略する。他の実施例では、クリップの処理まで
された補正値をステップ56に供給し、DR≦2n −1
かどうかが決定される。このダイナミックレンジDR
は、注目画素が含まれるブロックのものである。このス
テップ56で、この関係が成立するときには、ステップ
57において、c=0とされる。すなわち、補正コード
が0とされ、適応復号がなされない。ステップ56にお
いて、DR≦2n−1が成立しないときには、補正コー
ドcが符号化コードX0に加算される。
【0046】この他の実施例のステップ56は、ダイナ
ミックレンジDRが小さいブロック、具体的には、量子
化ビット数nで表現される最大の符号値よりもダイナミ
ックレンジDRが小さいブロックを決定する。すなわ
ち、このブロックでは、符号値は、(入力値−最小値)
をそのまま表しており、適応復号で歪みを増やすような
ことがあってはならない。そこで、このときは、c=0
として処理し、平坦部に歪みがでないようにしている。
他の実施例については、フローチャートのみを示すが、
一実施例と同様に、ハードウエアで構成することができ
る。
【0047】なお、この発明は、固定長のADRCに対
しても適用することができる。また、この発明は、注目
画素の符号化コードに対する補正値を周辺画素の符号化
コードから生成する適応復号装置であれば、上述の実施
例の構成以外のものに対しても適用できる。
【0048】
【発明の効果】この発明では、ADRCにおいて、伝送
されるビット数が少なくても、復元レベルを細かいステ
ップで持つことができるので、量子化歪みを少なくする
ことができ、また、エッジ部のようなダイナミックレン
ジが大きいブロックでは、補正量を少なくするので、エ
ッジ部の解像度劣化を防止できる。さらに、平坦部の歪
みを増やすことなく、復号画像の画質を向上できる。よ
り更に、この発明は、復号側だけの処理なので、特別な
コードを伝送する必要がなく、効率が良い利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できるADRCの送信側の構成
を示すブロック図である。
【図2】ブロックの説明に用いる略線図である。
【図3】量子化の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明の一実施例のブロック図である。
【図5】この発明の一実施例のフローチャートである。
【図6】この発明の他の実施例を説明するためのフロー
チャートである。
【図7】先に提案されている復号装置の説明のためのフ
ローチャートである。
【図8】周辺画素の説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
21 入力端子 26 周辺データ取り出し回路 27 比較回路 28 集計回路 29 補正コード発生回路 30 正規化回路 32 関数発生回路 34 復号回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データが複数画素からなるブロック
    に分割され、上記ブロック毎の最大値及び最小値から得
    られたダイナミックレンジ情報に適応して各画素の情報
    が原量子化ビット数よりも小なるビット数で符号化さ
    れ、符号化データと、上記最大値、上記最小値及び上記
    ダイナミックレンジ情報に関連するデータの少なくとも
    二つよりなるブロック毎の付加情報とが伝送され、上記
    伝送データに基づいて符号化データを復号する復号装置
    において、 復号すべき注目画素の符号化データに関連する情報と、
    複数の周辺画素の符号化データに関連する情報の大小を
    比較する比較手段と、 上記比較手段の出力に基づいて補正値を発生する補正値
    発生手段と、 上記補正値発生手段の出力の補正値を上記注目画素の上
    記ブロックのダイナミックレンジの関数で正規化する手
    段と、 上記注目画素の符号化データ、付加情報及び上記正規化
    手段の出力に基づいて復号データを発生する手段とを備
    えてなる復号装置。
  2. 【請求項2】 入力データが複数画素からなるブロック
    に分割され、上記ブロック毎の最大値及び最小値から得
    られたダイナミックレンジ情報に適応して各画素の情報
    が原量子化ビット数よりも小なるビット数で符号化さ
    れ、符号化データと、上記最大値、上記最小値及び上記
    ダイナミックレンジ情報に関連するデータの少なくとも
    二つよりなるブロック毎の付加情報とが伝送され、上記
    伝送データに基づいて符号化データを復号する復号装置
    において、 復号すべき注目画素の符号化データに関連する情報と、
    複数の周辺画素の符号化データに関連する情報の大小を
    比較する比較手段と、 上記比較手段の出力に基づいて補正値を発生する補正値
    発生手段と、 上記補正値発生手段の出力の補正値を上記注目画素の上
    記ブロックのダイナミックレンジの関数で正規化すると
    ともに、上記ダイナミックレンジの小さいブロックでは
    上記補正値を使用した適応的復号を行わないように制御
    する正規化手段と、 上記注目画素の符号化データ、付加情報及び上記正規化
    手段の出力に基づいて復号データを発生する手段とを備
    えてなる復号装置。
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