JP3630439B2 - 復号装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、画像信号をダイナミックレンジに適応して符号化した場合に、受信側に対して適用される復号装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、特開昭61−144989号明細書に記載されているような、2次元ブロック内に含まれる複数画素の最大値及び最小値により規定されるダイナミックレンジを求め、このダイナミックレンジに適応した符号化を行う高能率符号化装置を提案している。
【0003】
また、特開昭62−92620号明細書に記載されているように、複数フレームに夫々含まれる領域の画素から形成された3次元ブロックに関してダイナミックレンジに適応した符号化を行う高能率符号化装置が提案されている。
【0004】
更に、特開昭62−128621号明細書に記載されているように、最大歪みが一定となるようなダイナミックレンジに応じてビット数が変化する可変長符号化方法が提案されている。より更に、特開昭63−111781号明細書に記載されているように、フィードフォワード形のバッファリング装置であって、積算形の度数分布表を使用するものが提案されている。
【0005】
これらのダイナミックレンジに適応した符号化(ADRCと略称する)は、画質の劣化が少なく、また、効率の良いものである。ADRCの復号側では、量子化ビット数nの場合にダイナミックレンジを2個に分割してなる量子化ステップ幅を各々持つレベル範囲の中央値を復号レベルとして出力していた。
【0006】
従来のように、中央値を復元レベルとすると、ADRCの量子化ビット数が少ない場合には、量子化歪みが大きくなる問題があった。そこで、ADRCにより得られた符号化コードを復号する際に、量子化歪みを低減することができる復号装置が本願出願人により提案されている(特開平1−200883号公報、特開平1−200884号公報、特開平1−200885号公報参照)。この明細書に記載の発明は、注目画素の周辺の状況から判断して最も確からしい値を適応的にとることで、量子化歪みを低減させるものである。
【0007】
先に提案された復号について、図6及び図7を参照して説明する。受信された各画素と対応する符号化コードDTに関して注目画素の周囲の複数例えば8個の周辺画素の符号化コードが取り出される。即ち、図7Aにおいて、黒いドットで示す注目画素の符号化コードX0と注目画素の周辺の8個の周辺画素の符号化コードX1〜X8とが取り出される。
【0008】
この周辺画素の符号化コードX1〜X8の各々と注目画素の符号化コードX0との大小関係が検出される。注目画素の符号化コードX0と周辺画素の符号化コードXi(i=1,2,・・・8)とが比較され、下記の比較出力が形成される。
【0009】
Xi>X0の時:+1
Xi=X0の時:0
Xi<X0の時:−1
【0010】
この比較出力が集計される。例えば図7Bに示すように、符号化コードX0が2(=(10))でX1〜X8が全て1(=(01))の時には、集計値が−8となる。また、図7Cに示すように、符号化コードX0が2(=(10))でX1〜X8が全て3(=(11))の時には、集計値が+8となる。つまり、集計値は、(−8〜+8)の17通りの値となる。但し、X0が3(=(11))の時には、集計値の分布が(0〜−8)の9通りとなり、X0が0(=(00))の時には、集計値の分布が(0〜+8)の9通りとなる。従って、集計値は、注目画素の符号化コードX0に応じて全てで52通りの値を取りうる。
【0011】
集計値を1/8する平均化の割算とc×0.5の乗算(正規化)により補正コードcが形成され、この補正コードが符号化コードX0と加算される。(X0´=X0+c)の補正後の符号化コードX0´が復号処理を受け、X0´に応じた復元レベルが形成される。この復元レベルに対して最小値MINと加算される。従来の中央値を復号レベルとするのと比して、より細分化されたレベルを有する注目画素の復元レベルが得られる。
【0012】
図6は、上述の復号処理のフローチャートである。初期設定のステップ50において、(c=0、i=0)とされる。次のステップ51で、Xi>X0が成立するかどうかが決定される。これが成立するならば、c=c+1(ステップ52)とされ、次のステップ53に制御が移る。ステップ53では、Xi<X0が成立するかどうかが決定される。これが成立するならば、c=c−1(ステップ54)とされ、次のステップ55に制御が移る。
【0013】
ステップ55は、i≦8かどうかを決定するもので、これが成立するときには、i=i+1のステップ56を介してステップ51に戻る。すなわち、X1〜X8に関して、上述の処理が繰り返される。これらの周辺の符号化コードの処理が終わると、ステップ57において、c/8の平均化処理がなされる。そして、c×0.5の処理を行う正規化のステップ58によって補正コードが形成され、この補正コードが注目画素の符号化コードX0に加算される(ステップ59)。この正規化によって、ダビングの際、復号した結果を再度符号化する場合に符号化データが変わることが防止される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の復号装置は、その周辺の符号化データと注目画素の符号化データと大小関係に応じた補正を画一的に行っていた。その結果、エッジ部のブロックのように、ダイナミックレンジが大きいブロックでは、符号化コードに加算される補正値が大きくなってしまいエッジ部がなまる問題があった。
【0015】
従って、この発明の目的は、補正コードを画一的に加算せずに、正規化された補正値を使用することで、エッジ部がなまることが防止された復号装置及び方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、入力データが複数画素からなるブロックに分割され、ブロック毎の最大値及び最小値から得られたダイナミックレンジ情報に適応してブロックにおける各画素の情報が原量子化ビット数よりも小なるビット数で符号化され、
最大値、最小値及びダイナミックレンジ情報に関連するデータの内、少なくとも二つよりなるブロック毎の付加情報と、符号化された符号化データとが伝送され、伝送データに基づいて符号化データを復号する復号装置において、
ブロック毎に、ブロック内の複数方向に関して相関の強さを検出する手段と、
相関の強さに対応した重みを複数方向毎に決定する手段と、
ブロック内の復号すべき注目画素の符号化データと注目画素の周辺にある複数の周辺画素の符号化データの夫々との大小を比較して比較結果を求める手段と、
比較結果に基づいて選択される符号により、注目画素に対する複数の周辺画素の夫々の方向により定まる重みを加算して重み加算値を求め、重み加算値から補正値を算出する手段と、
算出された補正値により注目画素の符号化データを補正する手段と、
付加情報を用いて、補正された注目画素の符号化データを復号化する復号化手段
とを備えてなる復号装置である。
【0017】
請求項10の発明は、複数画素からなるブロック毎にデジタル画像信号を符号化することで得られた符号化データと符号化データの復号化の際にブロック毎で必要な付加情報とを含む符号化デジタル画像信号を、復号化する方法において、
ブロック毎に、ブロック内の複数方向に関して相関の強さを検出するステップと、
相関の強さに対応した重みを複数方向毎に決定するステップと、
ブロック内の復号すべき注目画素の符号化データと注目画素の周辺にある複数の周辺画素の符号化データの夫々との大小を比較して比較結果を求めるステップと、
比較結果に基づいて選択される符号により、注目画素に対する複数の周辺画素の夫々の方向により定まる重みを加算して重み加算値を求め、重み加算値から補正値を算出するステップと、
算出された補正値により注目画素の符号化データを補正するステップと、
付加情報を用いて、補正された注目画素の符号化データを復号化するステップとを備えてなる復号方法。である。
【0019】
【作用】
画像信号は、局所的に相関を有している。即ち、復号しようとする注目画素のレベルは、周辺の画素のレベルと相関を有している。従って、注目画素の符号化コードと周辺画素の符号化コードとは、相関を有しているので、両者のレベル関係に応じて、本来の復号のレベルのステップより細分化された復号のステップを正規化された補正コードにより実現することができる。相関の強い方向に関しては重み付けの割合を大きくし、相関の弱い方向に関しては重み付けの割合を小さくする。従って、符号化コードに加算される値は、相関の強い場合は大きくなり、復号画像のエッジ部がなまることを防止できる。
【0020】
【実施例】
以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明する。この実施例は、送信側で、ビデオ信号を2次元ブロックの構造に変換し、ブロック毎のダイナミックレンジに適応して、可変のビット数n(n=0,1,2,3又は4ビット)に量子化するADRCである。理解の容易のために、送信側について図1を参照して説明する。
【0021】
図1において、1で示す入力端子にディジタルビデオ信号が供給される。このディジタルビデオ信号がブロック化回路2に供給され、ブロック化回路2により、テレビジョン走査の順序がブロックの順序に変換される。1ブロックは、図2に示すように、(x画素×yライン)の2次元領域とされる。ブロック化回路2の出力信号が最大値MAXをブロック毎に検出する最大値検出回路3、最小値MINをブロック毎に検出する最小値検出回路4及び遅延回路5に供給される。
【0022】
検出された最大値MAX及び最小値MINが減算回路6に供給され、最大値MAXと最小値MINの差であるダイナミックレンジDRが減算回路6から得られる。遅延回路5は、最大値MAX及び最小値MINを検出するために必要な時間、データを遅延させる。遅延回路5からのビデオデータから最小値MINが減算回路7において減算され、減算回路7からは、最小値除去後のデータPDIが得られる。
【0023】
最小値除去後のデータPDIが遅延回路8を介して量子化回路9に供給される。量子化回路9には、遅延回路10からのダイナミックレンジDRと、バッファリング回路11からのしきい値T1,T2,T3,T4が供給される。量子化回路9では、そのブロックのダイナミックレンジDRとしきい値T1〜T4とからそのブロックに対する割当ビット数nが決定され、この割当ビット数nを使用した再量子化によりコード信号DTが発生する。
【0024】
バッファリング回路11では、ダイナミックレンジDRの所定期間例えば1フレーム期間の度数分布表が形成され、次にこの度数分布表が積算型の度数分布表に変換され、積算型の度数分布表に対して、ROM12に格納されているしきい値テーブルからのしきい値の組T1〜T4(T1<T2<T3<T4)が適用され、複数のしきい値の組の夫々についての発生データ量が演算される。この1フレーム期間の発生データ量が目標値を超えないようなしきい値の組が決定される。このしきい値の組が量子化回路9に供給される。
【0025】
量子化回路9では、ダイナミックレンジDRと選択されたしきい値T1〜T4(T1<T2<T3<T4)とが比較され、ダイナミックレンジDRとしきい値T1〜T4との大きさの関係に基づいて、割り当てビット数nが決定される。可変長ADRCは、ダイナミックレンジDRが小さいブロックでは、割り当てビット数nを少なくし、ダイナミックレンジDRが大きいブロックでは、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い符号化を行うことができる。
【0026】
すなわち、(DR<T1)のブロックは、コード信号が伝送されず、ダイナミックレンジDR及び平均値MINのみが伝送され、(T1≦DR<T2)のブロックは、(n=1)とされ、(T2≦DR<T3)のブロックは、(n=2)とされ、(T3≦DR<T4)のブロックは、(n=3)とされ、(DR≧T4)のブロックは、(n=4)とされる。このように決定された割り当てビット数nにより再量子化がなされる。量子化回路9は、ROM或いは演算回路により構成されている。
【0027】
ROM12には、しきい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば32組用意されており、これらのしきい値の組がパラメータコードPi(i=0,1,2,・・,31)により区別される。パラメータコードPiの番号iが大きくなるに従って、発生情報量が単調に減少するように、設定されている。但し、発生情報量が減少するに従って復元画像の画質が劣化する。
【0028】
量子化回路9では、(n=2)の時に図3Aに示すように、ダイナミックレンジDRが(2 =4)分割され、最小値除去後のデータPDIの属するレベル範囲に対応して2ビットの符号化コードDTが割り当てられる。従来のADRCの復号方法では、各レベル範囲の中央値が代表レベルとして復号されていた。この図3Aに示す符号化は、元のレベルLiと対応して得られる符号化コードDTの値をX0とすると、下記の式で示される処理である。
【0029】
X0=(Li−MIN)×2/DR
上式の処理は、切り捨てにより、整数化するものである。
【0030】
また、量子化の方法としては、図3Bに示すように、最大値MAX及び最小値MINが復号レベルとして得られるような方法を用いても良い。
【0031】
ダイナミックレンジDR、最小値MIN、しきい値の組を識別するためのパラメータコードPiからなる付加コードと符号化コードDTとがフレーム化回路14に供給される。フレーム化回路14は、エラー訂正用の符号化を施したり、同期信号の付加を行う。フレーム化回路14の出力端子15に送信データが得られる。
【0032】
図4は、上述の送信データを受信して、復号を行う受信側(復号)の構成を示す。この受信側に対してこの発明が適用されている。21で示す入力端子からの受信データがフレーム分解回路22に供給される。フレーム分解回路22では、エラー訂正符号の復号がなされ、フレーム分解回路22からしきい値の組を識別するためのパラメータコードPi、最小値MIN、ダイナミックレンジDR及び符号化コードDTが別個に得られる。最小値MIN及びダイナミックレンジDRが夫々遅延回路23及び24に供給される。また、しきい値テーブルが格納されたROM25に対してパラメータコードPiがアドレスとして供給される。このROM25からしきい値の組(T1,T2,T3,T4)が読み出される。
【0033】
符号化コードDTは、周辺データ取り出し回路26に供給され、注目画素の周囲の複数例えば8個の周辺画素の符号化コードが取り出される。すなわち、周辺データ取り出し回路26は、図7Aにおいて、黒いドットで示す注目画素の符号化コードX0と注目画素の周辺の8個の周辺画素の符号化コードX1〜X8とを同時に取り出す回路である。周辺データ取り出し回路26は、周辺画素の符号化コードを同時に取り出すために、メモリを有している。周辺データとしては、注目画素と同一ブロック内の画素のデータが取り出される。ブロックの端の画素が注目画素の場合には、周辺画素が他のブロックに含まれるので、この場合では、同一ブロック内の画素により、周辺の画素の符号化データが補間される。
【0034】
周辺データ取り出し回路26からの出力データが相関回路27に供給される。相関回路27では、複数方向に関して少なくとも水平方向及び垂直方向の相関の強さを調べる。即ち、図7Aにおいて水平方向の相関に関して符号化コードX1と符号化コードX3の平均値を求め、この平均値と符号化コードX2との差を絶対値化する。図7A中の垂直方向に関しても同様の処理を行なう。そして、相関回路27が水平方向の相関データA、B、C、垂直方向の相関データD、E、Fをそれぞれ出力する。相関データA〜Fは下記の式に基づいたものである。
【0035】
A=|(X1+X3)/2−X2|
B=|(X4+X5)/2−X0|
C=|(X6+X8)/2−X7|
D=|(X1+X6)/2−X4|
E=|(X2+X7)/2−X0|
F=|(X3+X8)/2−X5|
【0036】
比較回路28は、相関回路27から出力される相関データA〜Fと符号化コードX0〜X8とが入力される。比較回路28は、水平方向の相関データの和と垂直方向の相関データの和を比較して、相関が強い方向を調べ、その結果、重み補正値Wと重み付けw1、w2を発生する。補正コード発生回路30に供給する、重み補正値Wは、水平方向または垂直方向の相関が強い場合は、W=W+(2×w1+6×w2)で表される。水平方向と垂直方向の相関が等しい場合は、W=W+(4×w1+4×w2)で表される。
【0037】
比較回路28に含まれる8個の比較器は、相関回路27からの周辺画素の符号化コードX1〜X8が供給されると共に、注目画素の符号化コードX0が供給される。各比較器は、注目画素の符号化コードX0と周辺画素の符号化コードXj(j=1,2,・・・8)とを比較して、相関の強い方向に下記の重み付け±w1を発生する。
Xj≧X0の時:+w1
Xj<X0の時:−w1
【0038】
一方、相関の弱い方向に下記の重み付け±w2を発生する。また、斜め方向の相関は水平方向及び垂直方向に比べて距離が遠いため常に下記の重み付け±w2を発生する。
Xj≧X0の時:+w2
Xj<X0の時:−w2
【0039】
相関が等しい場合は、下記の重み付け±w1を発生する。
Xj≧X0の時:+w1
Xj<X0の時:−w1
ただし、重み付けw1、w2はw1>w2の関係を有している。
【0040】
比較回路28の出力信号、すなわち上述のように決定された重み付けが集計回路29に供給され、重み付けの加算がなされる。集計回路29の出力信号が補正コード発生回路30に供給される。補正コード発生回路30は、比較回路28の出力の重み補正値Wにより集計値を1/Wする割算を行うと共に、その商に0.5の値を乗じるものである。補正コード発生回路30は、例えばROMにより構成されている。この補正コード発生回路30の出力に得られる補正コードが正規化回路31に供給される。正規化回路31で正規化された出力信号が加算回路33に供給され、注目画素の符号化コードX0と加算される。
【0041】
加算回路33の出力信号X0´が復号回路34に供給され、復号される。復号回路34には、遅延回路24からのダイナミックレンジDRと割当ビット数nとが供給されており、復号回路34からは、加算回路33の出力信号X0´に応じた復元レベルが得られる。復号回路34の出力信号が加算回路35に供給され、加算回路33において、遅延回路23からの最小値MINと加算される。
【0042】
加算回路35からは、従来の復号レベルより細分化されたレベルを有する注目画素の復元レベルが得られる。加算回路35の出力信号がブロック分解回路36に供給され、ブロックの順序がテレビジョン走査の順序に変換される。このブロック分解回路36の出力端子37に復元レベルが取り出される。
【0043】
図5は、上述のこの発明の一実施例の動作を説明し、あるいはソフトウェアによってこの発明を実現する場合のフローチャートである。初期設定のステップ41において、(c=0、W=0)とされる。次のステップ42で、相関データA〜Fの処理がされ、ステップ43に制御が移る。ステップ43は、水平方向の相関データの和と垂直方向の相関データの和を比較し(A+B+C)−(D+E+F)、相関の方向の強さを決定する。
【0044】
水平方向の相関が強い場合は、ステップ44(処理1)に移り、重み補正値W=W+(2×w1+6×w2)を計算すると共に、Xi(i=4,5)とX0を比較して、X0より大きければ、夫々c=c+w1とされ、X0より小さければ、夫々c=c−w1となる。その他のXi(i=1,2,3,6,7,8)は、夫々X0と比較して、X0より大きければ、夫々c=c+w2とされ、X0より小さければ、夫々c=c−w2とされる。
【0045】
すなわち、処理1は、下記のプログラムとなる。また、下記プログラム中の式A+=BとはA+Bの計算結果をAに代入するという内容を意味する。
Figure 0003630439
【0046】
垂直方向の相関が強い場合は、ステップ45(処理2)に移り、重み補正値W=W+(2×w1+6×w2)を計算すると共に、Xi(i=2,7)とX0を比較して、X0より大きければ、夫々c=c+w1とされ、X0より小さければ、夫々c=c−w1となる。その他のXi(i=1,3,4,5,6,8)は、夫々X0と比較して、X0より大きければ、夫々c=c+w2とされ、X0より小さければ、夫々c=c−w2とされる。
【0047】
すなわち、処理2は、下記のプログラムとなる。
Figure 0003630439
【0048】
水平方向・垂直方向の相関が等しい場合は、ステップ46(処理3)に移り、重み補正値W=W+(4×w1+4×w2)を計算すると共に、Xi(i=2,4,5,7)とX0を比較して、X0より大きければ、夫々c=c+w1とされ、X0より小さければ、夫々c=c−w1となる。その他のXi(i=1,3,6,8)は、夫々X0と比較して、X0より大きければ、夫々c=c+w2とされ、X0より小さければ、夫々c=c−w2とされる。
【0049】
すなわち、処理3は、下記のプログラムとなる。
Figure 0003630439
【0050】
ステップ44〜46の処理終了後、ステップ47において、c/Wの処理がなされる。そして、c×0.5の処理を行なう正規化のステップ48によって補正コードが形成される。補正値cがステップ55において、注目画素の符号化コードX0に加算される。加算後にADRCの復号がなされる。
【0051】
なお、この発明は、固定長のADRCに対しても適用することができる。また、この発明は、注目画素の符号化コードに対する補正値を周辺画素の符号化コードから生成する適応復号装置であれば、上述の実施例の構成以外のものに対しても適用できる。
【0052】
【発明の効果】
この発明では、ADRCにおいて、伝送されるビット数が少なくても、復元レベルを細かいステップで持つことができるので、量子化歪みを少なくすることができ、また、エッジ部のようなダイナミックレンジが大きいブロックでは、補正量を少なくするので、エッジ部の解像度劣化を防止できる。さらに、平坦部の歪みを増やすことなく、復号画像の画質を向上できる。より更に、この発明は、復号側だけの処理なので、特別なコードを伝送する必要がなく、効率が良い利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できるADRCの送信側の構成を示すブロック図である。
【図2】ブロックの説明に用いる略線図である。
【図3】量子化の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明の一実施例のブロック図である。
【図5】この発明の一実施例のフローチャートである。
【図6】先に提案されている復号装置の説明のためのフローチャートである。
【図7】周辺画素の説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
21 入力端子
26 周辺データ取り出し回路
27 相関回路
28 比較回路
29 集計回路
30 補正コード発生回路
31 正規化回路
34 復号回路

Claims (16)

  1. 入力データが複数画素からなるブロックに分割され、上記ブロック毎の最大値及び最小値から得られたダイナミックレンジ情報に適応して上記ブロックにおける各画素の情報が原量子化ビット数よりも小なるビット数で符号化され、
    上記最大値、上記最小値及び上記ダイナミックレンジ情報に関連するデータの内、少なくとも二つよりなるブロック毎の付加情報と、上記符号化された符号化データとが伝送され、上記伝送データに基づいて符号化データを復号する復号装置において、
    ブロック毎に、ブロック内の複数方向に関して相関の強さを検出する手段と、
    上記相関の強さに対応した重みを上記複数方向毎に決定する手段と、
    上記ブロック内の復号すべき注目画素の符号化データと上記注目画素の周辺にある複数の周辺画素の符号化データの夫々との大小を比較して比較結果を求める手段と、
    上記比較結果に基づいて選択される符号により、上記注目画素に対する上記複数の周辺画素の夫々の方向により定まる上記重みを加算して重み加算値を求め、上記重み加算値から補正値を算出する手段と、
    上記算出された補正値により上記注目画素の符号化データを補正する手段と、
    上記付加情報を用いて、上記補正された上記注目画素の符号化データを復号化する復号化手段
    とを備えてなる復号装置。
  2. 請求項1に記載の復号装置において、
    上記複数方向は、少なくとも水平方向及び垂直方向であることを特徴とする復号装置。
  3. 請求項1に記載の復号装置において、
    上記相関の強さは、所定の方向に連続する第1、第2及び第3の画素において、上記第1及び上記第3の画素の平均値と上記第2の画素の値との差に基づいて検出されることを特徴とする復号装置。
  4. 請求項3に記載の復号装置において、
    上記ブロック毎に、ブロック内の複数方向に関して相関の強さを検出する手段は、
    上記複数方向に含まれる第1の方向と第2の方向に関しての上記相関の強さの加算値を夫々求め、上記第1の方向の加算値と上記第2の方向の加算値とを比較し、値の小さい方向に上記相関の強さが大きいと検出することを特徴とする復号装置。
  5. 請求項1に記載の復号装置において、
    上記相関の強さに対応した重みを上記複数方向毎に決定する手段は、
    上記ブロック毎に、ブロック内の上記複数方向のうち、上記相関の強さが大きいと検出された方向の重みを、上記相関の強さが小さいと検出された方向の重みより大きく設定することを特徴とする復号装置。
  6. 請求項1に記載の復号装置において、
    大小を比較して比較結果を求める手段は、上記注目画素の符号化データと隣接する8つの上記周辺画素の符号化データの夫々との大小を比較することを特徴とする復号装置。
  7. 請求項1に記載の復号装置において、
    上記補正値を求める手段は、更に、0.5を乗算する正規化手段を有し、
    上記補正値は、上記重み加算値を上記正規化手段によって正規化した値であることを特徴とする復号装置。
  8. 請求項7に記載の復号装置において、
    上記注目画素の符号化データを補正する手段は、
    上記正規化された上記値を上記注目画素の符号化データに加算することを特徴とする復号装置。
  9. 入力データが複数画素からなるブロックに分割され、上記ブロック毎の最大値及び最小値から得られたダイナミックレンジ情報に適応して上記ブロックにおける各画素の情報が原量子化ビット数よりも小なるビット数で符号化され、
    上記最大値、上記最小値及び上記ダイナミックレンジ情報に関連するデータの内、少なくとも二つよりなるブロック毎の付加情報と、上記符号化された符号化 データとが伝送され、上記伝送データに基づいて符号化データを復号する復号方法において、
    ブロック毎に、ブロック内の複数方向に関して相関の強さを検出するステップと、
    上記相関の強さに対応した重みを上記複数方向毎に決定するステップと、
    上記ブロック内の復号すべき注目画素の符号化データと上記注目画素の周辺にある複数の周辺画素の符号化データの夫々との大小を比較して比較結果を求めるステップと、
    上記比較結果に基づいて選択される符号により、上記注目画素に対する上記複数の周辺画素の夫々の方向により定まる上記重みを加算して重み加算値を求め、上記重み加算値から補正値を算出するステップと、
    上記算出された補正値により上記注目画素の符号化データを補正するステップと、
    上記付加情報を用いて、上記補正された上記注目画素の符号化データを復号化するステップ
    とを備えてなる復号方法。
  10. 請求項9に記載の復号方法において、
    上記複数方向は、少なくとも水平方向及び垂直方向であることを特徴とする復号方法。
  11. 請求項9に記載の復号方法において、
    上記相関の強さは、所定の方向に連続する第1、第2及び第3の画素において、上記第1及び上記第3の画素の平均値と上記第2の画素の値との差に基づいて検出されることを特徴とする復号方法。
  12. 請求項11に記載の復号方法において、
    上記ブロック毎に、ブロック内の複数方向に関して相関の強さを検出するステップは、
    上記複数方向に含まれる第1の方向と第2の方向に関しての上記相関の強さの加算値を夫々求め、上記第1の方向の加算値と上記第2の方向の加算値とを比較し、値の小さい方向に上記相関の強さが大きいと検出することを特徴とする復号方法。
  13. 請求項9に記載の復号方法において、
    上記相関の強さに対応した重みを上記複数方向毎に決定するステップは、
    上記ブロック毎に、ブロック内の上記複数方向のうち、上記相関の強さが大きいと検出された方向の重みを、上記相関の強さが小さいと検出された方向の重みより大きく設定することを特徴とする復号方法。
  14. 請求項9に記載の復号方法において、
    大小を比較して比較結果を求めるステップは、上記注目画素の符号化データと隣接する8つの上記周辺画素の符号化データの夫々との大小を比較することを特徴とする復号方法。
  15. 請求項9に記載の復号方法において、
    上記補正値を求めるステップは、更に、0.5を乗算する正規化するステップを有し、
    上記補正値は、上記重み加算値を上記正規化するステップによって正規化した値であることを特徴とする復号方法。
  16. 請求項15に記載の復号方法において、
    上記注目画素の符号化データを補正するステップは、
    上記正規化された上記値を上記注目画素の符号化データに加算することを特徴とする復号方法。
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