JPH0619652A - 印刷用メモリ制御装置 - Google Patents
印刷用メモリ制御装置Info
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- JPH0619652A JPH0619652A JP4173496A JP17349692A JPH0619652A JP H0619652 A JPH0619652 A JP H0619652A JP 4173496 A JP4173496 A JP 4173496A JP 17349692 A JP17349692 A JP 17349692A JP H0619652 A JPH0619652 A JP H0619652A
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- printing
- memory
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 入力手段と、印刷データを印刷する印刷手段
と、入力手段から入力された印刷することが可能な入力
データとその入力データのデータ位置およびデータサイ
ズを記憶する入力情報記憶手段と、入力データを印刷フ
ォーマットに基づいて印刷データに展開するとともに印
刷データを制御する展開制御手段と、三つ以上の展開領
域を有しこの展開領域に順次交互に印刷データを格納す
る印刷データ格納手段を備え、展開制御手段は入力デー
タが二つ以上の展開領域に渡っているかどうかを展開領
域のサイズと入力データのデータ位置およびデータサイ
ズに基づいて判断し、二つ以上の展開領域に渡っている
入力データは二つ以上の展開領域にまとめて展開するよ
うに構成される。 【効果】 印刷を行う際、メモリ容量の増加を押さえ、
さらにメモリへの印刷データの展開時間を増加させない
ため、コストパフォーマンスに優れた印刷制御ができ
る。
と、入力手段から入力された印刷することが可能な入力
データとその入力データのデータ位置およびデータサイ
ズを記憶する入力情報記憶手段と、入力データを印刷フ
ォーマットに基づいて印刷データに展開するとともに印
刷データを制御する展開制御手段と、三つ以上の展開領
域を有しこの展開領域に順次交互に印刷データを格納す
る印刷データ格納手段を備え、展開制御手段は入力デー
タが二つ以上の展開領域に渡っているかどうかを展開領
域のサイズと入力データのデータ位置およびデータサイ
ズに基づいて判断し、二つ以上の展開領域に渡っている
入力データは二つ以上の展開領域にまとめて展開するよ
うに構成される。 【効果】 印刷を行う際、メモリ容量の増加を押さえ、
さらにメモリへの印刷データの展開時間を増加させない
ため、コストパフォーマンスに優れた印刷制御ができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は印刷用メモリ制御装置
に関し、詳しくは、印刷内容の展開を行うための印刷展
開メモリの印刷制御処理における印刷用メモリ制御装置
に関する。
に関し、詳しくは、印刷内容の展開を行うための印刷展
開メモリの印刷制御処理における印刷用メモリ制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の印刷用メモリ制御装置の構
成を示すブロック図である。同図において、1はCPU
であり、印刷制御を行うものである。2Aはプログラム
/データ用メモリであり、CPU1により印刷制御する
ためのプログラム及び入力データ、制御データを格納す
るためのものである。3Aは印刷展開用メモリであり、
プリンタの出力フォーマットに合わせて展開されたデー
タの格納を行うものである。4はプリンタであり、印刷
展開用メモリ3Aに展開された印刷データを印刷するも
のである。5はキーボードであり、印刷するためのデー
タ(文字データ/図形データ等)の入力と印刷を実行す
るための操作入力をするものである。6はCPU1、プ
ログラム/データ用メモリ2A、印刷展開用メモリ3
A、プリンタ4、キーボード5の各I/Oポートと接続
し、データ/アドレス用のバスラインである。
成を示すブロック図である。同図において、1はCPU
であり、印刷制御を行うものである。2Aはプログラム
/データ用メモリであり、CPU1により印刷制御する
ためのプログラム及び入力データ、制御データを格納す
るためのものである。3Aは印刷展開用メモリであり、
プリンタの出力フォーマットに合わせて展開されたデー
タの格納を行うものである。4はプリンタであり、印刷
展開用メモリ3Aに展開された印刷データを印刷するも
のである。5はキーボードであり、印刷するためのデー
タ(文字データ/図形データ等)の入力と印刷を実行す
るための操作入力をするものである。6はCPU1、プ
ログラム/データ用メモリ2A、印刷展開用メモリ3
A、プリンタ4、キーボード5の各I/Oポートと接続
し、データ/アドレス用のバスラインである。
【0003】図5は1ページ分の印刷データを示す説明
図である。図4のような印刷用制御装置において、同図
に示すように、A〜Dの部分からなる1ページ分のデー
タの印刷を行うとき、装置が必要とするメモリ容量を削
減するため、全展開容量よりも少ない容量で印刷展開用
メモリ3Aを構成し、複数回に分けた分割展開により印
刷処理を行う方法が知られている。
図である。図4のような印刷用制御装置において、同図
に示すように、A〜Dの部分からなる1ページ分のデー
タの印刷を行うとき、装置が必要とするメモリ容量を削
減するため、全展開容量よりも少ない容量で印刷展開用
メモリ3Aを構成し、複数回に分けた分割展開により印
刷処理を行う方法が知られている。
【0004】図6は従来技術による図5の印刷実行例1
を示す説明図である。同図において、例えば、A〜Dの
内、1個分のデータを展開するだけの印刷展開用メモリ
3Aがあった場合には、図5に示すように、処理を行う
ことが可能である。まず、時刻t0〜t1でAの内容を
印刷展開用メモリ3Aに展開し、その後、時刻t1〜t
2で展開した内容をプリンタ4に転送して、プリンタ4
でAの内容を印刷させる。続いて、この転送が終了しだ
い、時刻t2〜t3で次の内容であるBの内容を印刷展
開用メモリ3Aに展開し、時刻t3〜t4で展開した内
容をプリンタ4に転送する。以降、同様にCの内容、D
の内容について、印刷展開用メモリ3Aへの展開、プリ
ンタ4への出力を順次行うことによって、プリンタでA
〜Dの内容が順次印刷される。
を示す説明図である。同図において、例えば、A〜Dの
内、1個分のデータを展開するだけの印刷展開用メモリ
3Aがあった場合には、図5に示すように、処理を行う
ことが可能である。まず、時刻t0〜t1でAの内容を
印刷展開用メモリ3Aに展開し、その後、時刻t1〜t
2で展開した内容をプリンタ4に転送して、プリンタ4
でAの内容を印刷させる。続いて、この転送が終了しだ
い、時刻t2〜t3で次の内容であるBの内容を印刷展
開用メモリ3Aに展開し、時刻t3〜t4で展開した内
容をプリンタ4に転送する。以降、同様にCの内容、D
の内容について、印刷展開用メモリ3Aへの展開、プリ
ンタ4への出力を順次行うことによって、プリンタでA
〜Dの内容が順次印刷される。
【0005】しかし、上記のような印刷展開用メモリ3
Aでの展開と、プリンタ4への出力を交互に行う構成で
は、メモリへの展開中は、プリンタ側では次の印刷デー
タ待ち時間になって、ページの途中で印刷動作の中断が
生じる問題が発生する。
Aでの展開と、プリンタ4への出力を交互に行う構成で
は、メモリへの展開中は、プリンタ側では次の印刷デー
タ待ち時間になって、ページの途中で印刷動作の中断が
生じる問題が発生する。
【0006】従って、上記の問題を解決するために、印
刷展開用メモリ3Aを2個に分け、一方で展開されたデ
ータのプリンタ4への出力と、次のデータの他方への展
開を同時に行う並列方式も行われている。
刷展開用メモリ3Aを2個に分け、一方で展開されたデ
ータのプリンタ4への出力と、次のデータの他方への展
開を同時に行う並列方式も行われている。
【0007】すなわち、一方の印刷展開用メモリ3Aに
展開されたAの内容のプリンタへの転送は、実際にはプ
リンタ4に内蔵されているバッファメモリの容量に合わ
せて、例えば、1行分のデータ(以下、単位数量データ
という)毎に順次行われ、この転送に合わせてプリンタ
4で印刷処理されるが、プリンタ4での上記単位数量デ
ータを印刷するのに要する時間は、印刷展開メモリ用メ
モリ3Aからプリンタ4への転送時間よりも一般的に長
くかかる。
展開されたAの内容のプリンタへの転送は、実際にはプ
リンタ4に内蔵されているバッファメモリの容量に合わ
せて、例えば、1行分のデータ(以下、単位数量データ
という)毎に順次行われ、この転送に合わせてプリンタ
4で印刷処理されるが、プリンタ4での上記単位数量デ
ータを印刷するのに要する時間は、印刷展開メモリ用メ
モリ3Aからプリンタ4への転送時間よりも一般的に長
くかかる。
【0008】このため、CPU1での制御動作には、単
位数量データの転送のための制御を完了し、これに対応
する印刷動作がプリンタ4で完了するのを待って次の単
位数量データの転送を開始するまでに空き時間を生じ
る。そこで、この空き時間を利用して、この間、CPU
1での制御動作を、次のデータBを印刷展開用メモリ3
Aに展開させる時間に切り換えるものである。
位数量データの転送のための制御を完了し、これに対応
する印刷動作がプリンタ4で完了するのを待って次の単
位数量データの転送を開始するまでに空き時間を生じ
る。そこで、この空き時間を利用して、この間、CPU
1での制御動作を、次のデータBを印刷展開用メモリ3
Aに展開させる時間に切り換えるものである。
【0009】図7はプリンタの印刷時における展開/転
送サイクルを示す説明図である。同図に示すように、こ
のような制御の切り換えによる処理によって、図5に示
すAの内容を単位数量データ毎にプリンタ4に順次転送
して印刷させるとともに単位数量データの転送が順次行
われる間の空き時間に、Bの内容の印刷展開用メモリ3
Aへの展開も順次行うことによって、Aの内容全体の転
送と、Bの内容全体の展開とが見かけ上並列に行うこと
ができる。
送サイクルを示す説明図である。同図に示すように、こ
のような制御の切り換えによる処理によって、図5に示
すAの内容を単位数量データ毎にプリンタ4に順次転送
して印刷させるとともに単位数量データの転送が順次行
われる間の空き時間に、Bの内容の印刷展開用メモリ3
Aへの展開も順次行うことによって、Aの内容全体の転
送と、Bの内容全体の展開とが見かけ上並列に行うこと
ができる。
【0010】図8は従来技術による図5の印刷実行例2
を示す説明図である。上記のような並列処理によって、
前記A〜Dの内容を順次印刷する過程について、同図を
参照して説明する。まず、Aの内容が時刻t0〜t1で
一方の印刷展開用メモリ3Aに展開され、この展開され
た内容は、時刻t1〜t2で印刷展開用メモリ3Aから
プリンタ4に転送されて印刷される。そして、この間に
Bの内容を他方の印刷展開用メモリ3Aに展開する処理
が同時に行われる。
を示す説明図である。上記のような並列処理によって、
前記A〜Dの内容を順次印刷する過程について、同図を
参照して説明する。まず、Aの内容が時刻t0〜t1で
一方の印刷展開用メモリ3Aに展開され、この展開され
た内容は、時刻t1〜t2で印刷展開用メモリ3Aから
プリンタ4に転送されて印刷される。そして、この間に
Bの内容を他方の印刷展開用メモリ3Aに展開する処理
が同時に行われる。
【0011】この展開が終了すると、時刻t2〜t3で
Bの内容がプリンタ4に転送されて印刷されると共に、
一方のメモリ(Aの内容が展開されていた部分)にCの
内容が新たに展開される。次いで、時刻t3〜t4で、
Cの内容のプリンタ4への転送と、Dの内容の印刷展開
用メモリ3Aへの展開が行われる。最後に時刻t4〜t
5で、Dの内容が転送されて、A〜Dの内容が順次プリ
ンタ4で印刷される。
Bの内容がプリンタ4に転送されて印刷されると共に、
一方のメモリ(Aの内容が展開されていた部分)にCの
内容が新たに展開される。次いで、時刻t3〜t4で、
Cの内容のプリンタ4への転送と、Dの内容の印刷展開
用メモリ3Aへの展開が行われる。最後に時刻t4〜t
5で、Dの内容が転送されて、A〜Dの内容が順次プリ
ンタ4で印刷される。
【0012】しかし、上記動作においても、例えば時刻
t1で開始されたAの内容のプリンタ4への転送と、B
の内容の印刷展開用メモリ3Aへの展開が同時に終了す
るわけではなく、これらの動作の内、どちらか遅い方に
よって、次のBの内容の転送とCの内容の展開との開始
時刻t2が決定される。これは、Aの内容の転送が完了
していなければ、このAの内容に代えて、新たにCの内
容の展開を行えないと共に、Bの内容の展開が終了して
いなければこれをプリンタ4へ転送することもできない
からである。従って、展開時間が増加するがメモリ全展
開用量よりも少ない用量で構成して印刷動作を行わせる
ことができる。
t1で開始されたAの内容のプリンタ4への転送と、B
の内容の印刷展開用メモリ3Aへの展開が同時に終了す
るわけではなく、これらの動作の内、どちらか遅い方に
よって、次のBの内容の転送とCの内容の展開との開始
時刻t2が決定される。これは、Aの内容の転送が完了
していなければ、このAの内容に代えて、新たにCの内
容の展開を行えないと共に、Bの内容の展開が終了して
いなければこれをプリンタ4へ転送することもできない
からである。従って、展開時間が増加するがメモリ全展
開用量よりも少ない用量で構成して印刷動作を行わせる
ことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
印刷用メモリ制御装置において、印刷展開用メモリにデ
ータを展開するとき、1つのまとまったデータ(例え
ば、文字データ/図形データ)が2回に分けて展開され
ることが起こり得る。
印刷用メモリ制御装置において、印刷展開用メモリにデ
ータを展開するとき、1つのまとまったデータ(例え
ば、文字データ/図形データ)が2回に分けて展開され
ることが起こり得る。
【0014】図9は二つの印刷展開用メモリに渡る印刷
データの一例を示す説明図である。同図に示すように、
1ページ分を4分割したA〜Dの文字“あ”〜“か”を
印刷するとき、文字“い”、“お”については1個の展
開用メモリには完全に入らず、2つの展開領域にまたが
ってしまっている。ただし、このとき、文字データの大
きさは印刷展開用メモリより小さいものとする。
データの一例を示す説明図である。同図に示すように、
1ページ分を4分割したA〜Dの文字“あ”〜“か”を
印刷するとき、文字“い”、“お”については1個の展
開用メモリには完全に入らず、2つの展開領域にまたが
ってしまっている。ただし、このとき、文字データの大
きさは印刷展開用メモリより小さいものとする。
【0015】従来技術の印刷動作は、図4〜図8で上述
したような制御方法で行われる。ここで、文字“い”は
Aの部分にもBの部分にも属し、両方で展開が行われる
ことになる(ただし、実際にA,Bの部分で展開が行わ
れるのは、文字の内それぞれの領域に属している部分の
み)。
したような制御方法で行われる。ここで、文字“い”は
Aの部分にもBの部分にも属し、両方で展開が行われる
ことになる(ただし、実際にA,Bの部分で展開が行わ
れるのは、文字の内それぞれの領域に属している部分の
み)。
【0016】文字データを印刷展開用メモリ3Aに描画
するために必要な処理として以下のような手順が必要で
ある。一般的に文字を描画する方法として、文字データ
をドットフォントとしてもつ方法、及びアウトラインフ
ォントを発生させる方法の2つがある。
するために必要な処理として以下のような手順が必要で
ある。一般的に文字を描画する方法として、文字データ
をドットフォントとしてもつ方法、及びアウトラインフ
ォントを発生させる方法の2つがある。
【0017】(1):[ドットフォントの場合] (1ー1):文字コードから、その文字が格納されている
メモリアドレスを求める。(1ー2):文字データが格納
されているメモリから、描画すべきメモリに対してデー
タのコピーを行う。
メモリアドレスを求める。(1ー2):文字データが格納
されているメモリから、描画すべきメモリに対してデー
タのコピーを行う。
【0018】(2):[アウトラインフォントの場合] (2ー1):文字コードから、その文字のアウトラインデ
ータが格納されているメモリアドレスを求める。 (2ー2):アウトラインデータを基に、必要とする大き
さの文字データを作成する。 (2ー3):作成された文字データを描画すべきメモリに
転送する。
ータが格納されているメモリアドレスを求める。 (2ー2):アウトラインデータを基に、必要とする大き
さの文字データを作成する。 (2ー3):作成された文字データを描画すべきメモリに
転送する。
【0019】このような手順において、文字の一部しか
描画すべきメモリに入っていない場合には、実際に描画
する部分しかメモリに転送しないので、ドットフォント
の場合は(1ー2)の処理、アウトラインフォントの場合
は(2ー3)の処理が実際に描画すべきデータ量の分だけ
メモリに転送される。
描画すべきメモリに入っていない場合には、実際に描画
する部分しかメモリに転送しないので、ドットフォント
の場合は(1ー2)の処理、アウトラインフォントの場合
は(2ー3)の処理が実際に描画すべきデータ量の分だけ
メモリに転送される。
【0020】しかし、ドットフォントの場合は(1ー1)
の処理、アウトラインフォントの場合は(1ー1)及び(1
ー2)の処理が2回行われることになる。つまり、図4の
例では文字“い”はA部分の内容を展開するとき、及び
Bの部分の内容を展開する時の2回同じことが行われて
しまう。特に、アウトラインフォントの場合にはアウト
ラインデータから文字データを作成する処理が実際にメ
モリに転送する時間より多くかかり、非常に非効率的な
処理となっている問題があった。
の処理、アウトラインフォントの場合は(1ー1)及び(1
ー2)の処理が2回行われることになる。つまり、図4の
例では文字“い”はA部分の内容を展開するとき、及び
Bの部分の内容を展開する時の2回同じことが行われて
しまう。特に、アウトラインフォントの場合にはアウト
ラインデータから文字データを作成する処理が実際にメ
モリに転送する時間より多くかかり、非常に非効率的な
処理となっている問題があった。
【0021】例えば、非効率性を低減させる方法とし
て、アウトラインフォントの場合、アウトラインデータ
から作成されたフォントデータを一時的にメモリに格納
し、必要となったときにその部分からフォントデータを
得るといういわゆるフォントキャッシュの方法が採用さ
れている。
て、アウトラインフォントの場合、アウトラインデータ
から作成されたフォントデータを一時的にメモリに格納
し、必要となったときにその部分からフォントデータを
得るといういわゆるフォントキャッシュの方法が採用さ
れている。
【0022】しかしながら、このような方法においても
キャッシュメモリの容量が制限されるため、二つの展開
領域にまたがる文字データ/図形データが多い場合には
対応できないなどの問題があった。
キャッシュメモリの容量が制限されるため、二つの展開
領域にまたがる文字データ/図形データが多い場合には
対応できないなどの問題があった。
【0023】この発明は以上の事情を考慮してなされた
もので、印刷展開のための不要な処理時間をなくし、さ
らにメモリ容量をできるだけ低減させることが可能なコ
ストパフォーマンスに富んだ印刷用メモリ制御装置を提
供することにある。
もので、印刷展開のための不要な処理時間をなくし、さ
らにメモリ容量をできるだけ低減させることが可能なコ
ストパフォーマンスに富んだ印刷用メモリ制御装置を提
供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1はこの発明の基本構
成を示すブロック図である。図1において、この発明の
印刷用メモリ制御装置は、入力手段101と、印刷デー
タを印刷する印刷手段102と、入力手段101から入
力された印刷することが可能な入力データとその入力デ
ータのデータ位置およびデータサイズを記憶する入力情
報記憶手段103と、記憶された入力データを印刷フォ
ーマットに基づいて印刷データに展開するとともに印刷
データを制御する展開制御手段104と、1ページの内
容を展開するより少なく設定されている三つ以上の展開
領域を有しこの展開領域に順次交互に印刷データを格納
する印刷データ格納手段105とを備え、展開制御手段
104は印刷データに展開される入力データが二つ以上
の展開領域に渡っているかどうかを展開領域のサイズと
入力データのデータ位置およびデータサイズに基づいて
判断し、二つ以上の展開領域に渡っている入力データは
二つ以上の展開領域にまとめて展開するようにするとと
もに展開領域からすでに展開されている印刷データを印
刷手段102に転送するよう繰り返し制御する印刷用メ
モリ制御装置である。
成を示すブロック図である。図1において、この発明の
印刷用メモリ制御装置は、入力手段101と、印刷デー
タを印刷する印刷手段102と、入力手段101から入
力された印刷することが可能な入力データとその入力デ
ータのデータ位置およびデータサイズを記憶する入力情
報記憶手段103と、記憶された入力データを印刷フォ
ーマットに基づいて印刷データに展開するとともに印刷
データを制御する展開制御手段104と、1ページの内
容を展開するより少なく設定されている三つ以上の展開
領域を有しこの展開領域に順次交互に印刷データを格納
する印刷データ格納手段105とを備え、展開制御手段
104は印刷データに展開される入力データが二つ以上
の展開領域に渡っているかどうかを展開領域のサイズと
入力データのデータ位置およびデータサイズに基づいて
判断し、二つ以上の展開領域に渡っている入力データは
二つ以上の展開領域にまとめて展開するようにするとと
もに展開領域からすでに展開されている印刷データを印
刷手段102に転送するよう繰り返し制御する印刷用メ
モリ制御装置である。
【0025】なお、この発明において、入力手段101
としては、キーボード、タブレット、あるいはポインテ
ィングデバイス等の入力装置が用いられる。印刷手段1
02としては、熱転写プリンタ、インクジェットプリン
タ、レーザプリンタ、ドットインパクトプリンタ等の印
刷装置である。入力情報記憶手段103、展開制御手段
104、印刷データ格納手段105としては、CPU
(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモ
リ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、I/O
ポートからなるコンピュータが用いられるのが便利であ
り、入力情報記憶手段103、印刷データ格納手段10
5としては、通常、その中のRAMおよび外部記憶装置
のフロッピーディスク、ハードディスク等が用いられ
る。
としては、キーボード、タブレット、あるいはポインテ
ィングデバイス等の入力装置が用いられる。印刷手段1
02としては、熱転写プリンタ、インクジェットプリン
タ、レーザプリンタ、ドットインパクトプリンタ等の印
刷装置である。入力情報記憶手段103、展開制御手段
104、印刷データ格納手段105としては、CPU
(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモ
リ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、I/O
ポートからなるコンピュータが用いられるのが便利であ
り、入力情報記憶手段103、印刷データ格納手段10
5としては、通常、その中のRAMおよび外部記憶装置
のフロッピーディスク、ハードディスク等が用いられ
る。
【0026】
【作用】この発明によれば、図1において、入力手段1
01から印刷することが可能な入力データが入力される
と、入力された入力データとそのデータ位置およびデー
タサイズが入力情報記憶手段103に記憶される。記憶
された入力データは印刷フォーマットに基づいて展開制
御手段104によって印刷データに展開され、印刷デー
タ格納手段105の展開領域に格納される。格納された
印刷データは印刷手段102により印刷される。ここ
で、印刷データ格納手段105は1ページの内容を展開
するより少なく設定されている三つ以上の展開領域を有
し、この展開領域に順次交互に印刷データが格納され
る。印刷データに展開される際に、展開制御手段104
は印刷データに展開される入力データが二つ以上の展開
領域に渡っているかどうかを展開領域のサイズと入力デ
ータのデータ位置およびデータサイズに基づいて判断
し、二つ以上の展開領域に渡っている入力データは二つ
以上の展開領域にまとめて展開するようにするとともに
展開領域からすでに展開されている印刷データを印刷手
段102に転送するよう繰り返し制御する。
01から印刷することが可能な入力データが入力される
と、入力された入力データとそのデータ位置およびデー
タサイズが入力情報記憶手段103に記憶される。記憶
された入力データは印刷フォーマットに基づいて展開制
御手段104によって印刷データに展開され、印刷デー
タ格納手段105の展開領域に格納される。格納された
印刷データは印刷手段102により印刷される。ここ
で、印刷データ格納手段105は1ページの内容を展開
するより少なく設定されている三つ以上の展開領域を有
し、この展開領域に順次交互に印刷データが格納され
る。印刷データに展開される際に、展開制御手段104
は印刷データに展開される入力データが二つ以上の展開
領域に渡っているかどうかを展開領域のサイズと入力デ
ータのデータ位置およびデータサイズに基づいて判断
し、二つ以上の展開領域に渡っている入力データは二つ
以上の展開領域にまとめて展開するようにするとともに
展開領域からすでに展開されている印刷データを印刷手
段102に転送するよう繰り返し制御する。
【0027】従って、三つ以上の展開領域を交互に利用
することで、二つの展開領域に渡っていても展開処理時
間や印刷展開用メモリの用量を増加させないで印刷デー
タが処理される。
することで、二つの展開領域に渡っていても展開処理時
間や印刷展開用メモリの用量を増加させないで印刷デー
タが処理される。
【0028】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
詳述する。なお、これによってこの発明は限定されるも
のでない。
詳述する。なお、これによってこの発明は限定されるも
のでない。
【0029】図2はこの発明を印刷用メモリ制御装置に
適用した一実施例を示すブロック図である。1はCP
U,2はプログラム/データ用メモリ,3は印刷展開用
メモリ,4はプリンタ,5はキーボード,6はバスライ
ンである。印刷用メモリ制御装置の構成については、プ
ログラム/データ用メモリ2,印刷展開用メモリ3と図
4のプログラム/データ用メモリ2A,印刷展開用メモ
リ3Aとは内容が異なるが基本的に従来例の構成と同じ
であるので説明を省略する(図4参照)。
適用した一実施例を示すブロック図である。1はCP
U,2はプログラム/データ用メモリ,3は印刷展開用
メモリ,4はプリンタ,5はキーボード,6はバスライ
ンである。印刷用メモリ制御装置の構成については、プ
ログラム/データ用メモリ2,印刷展開用メモリ3と図
4のプログラム/データ用メモリ2A,印刷展開用メモ
リ3Aとは内容が異なるが基本的に従来例の構成と同じ
であるので説明を省略する(図4参照)。
【0030】図3は図2における印刷用メモリ制御装置
のメモリ制御部の内部構成を示すブロック図である。図
3の構成において、1はCPU、3はM1〜M3の展開
領域からなる印刷展開用メモリであり、プリンタに出力
すべきデータを展開する。4はプリンタ、10はマイク
ロプロセッサを内蔵するメモリ管理装置、20はメモリ
制御部である。図3において、従来例の場合は、三つの
印刷展開用メモリ3のM1〜M3の部分の内、M3の部
分とそれに付属する部分もない構成となる。
のメモリ制御部の内部構成を示すブロック図である。図
3の構成において、1はCPU、3はM1〜M3の展開
領域からなる印刷展開用メモリであり、プリンタに出力
すべきデータを展開する。4はプリンタ、10はマイク
ロプロセッサを内蔵するメモリ管理装置、20はメモリ
制御部である。図3において、従来例の場合は、三つの
印刷展開用メモリ3のM1〜M3の部分の内、M3の部
分とそれに付属する部分もない構成となる。
【0031】この発明の印刷用制御装置のメモリ制御部
20では、例えば、印刷展開用メモリ3のM1〜M3か
らなる3個の展開領域を用いて次の制御を行う。 :M1のデータをプリンタに転送しているときには、
M2に完全に含まれるもの、及びM2とM3にまたがる
ものをM2、及びM3に展開する。 :M2のデータをプリンタに転送しているときには、
M3に完全に含まれるもの、及びM3とM1にまたがる
ものをM3、及びM1に展開する。 :M3のデータをプリンタに転送しているときには、
M1に完全に含まれるもの、及びM1とM2にまたがる
ものをM1、及びM2に展開する。 これら、三つの展開動作を交互に繰り返すため、印刷制
御するCPU1と、印刷用展開メモリ3(M1、M2M
3)と、プリンタ4との間にはアドレス、およびデータ
の接続状態を制御するバッファが設けられている。
20では、例えば、印刷展開用メモリ3のM1〜M3か
らなる3個の展開領域を用いて次の制御を行う。 :M1のデータをプリンタに転送しているときには、
M2に完全に含まれるもの、及びM2とM3にまたがる
ものをM2、及びM3に展開する。 :M2のデータをプリンタに転送しているときには、
M3に完全に含まれるもの、及びM3とM1にまたがる
ものをM3、及びM1に展開する。 :M3のデータをプリンタに転送しているときには、
M1に完全に含まれるもの、及びM1とM2にまたがる
ものをM1、及びM2に展開する。 これら、三つの展開動作を交互に繰り返すため、印刷制
御するCPU1と、印刷用展開メモリ3(M1、M2M
3)と、プリンタ4との間にはアドレス、およびデータ
の接続状態を制御するバッファが設けられている。
【0032】M1A〜M3AはそれぞれM1〜M3の与
えるアドレス信号、M1D〜M3DはそれぞれM1〜M
3のデータを示している。さらに、CAはCPU1から
のアドレス(及びリード・ライト等の)制御信号、CD
はCPU1のデータを表している。PDはプリンタ4に
出力するデータを示す。BF1〜BF3、BF1C〜B
F3C、BF1P〜BF3Pは信号線の接続状態を制御
するバッファである。ON1〜ON3がアクティブにな
ったとき、それぞれBF1〜BF3が導通状態となる。
BF1が導通状態となったときにはCAとM1Aが接続
され、BF2が導通状態となったときにはCAとM2A
が接続され、BF3が導通状態となったときにはCAと
M3Aが接続される。
えるアドレス信号、M1D〜M3DはそれぞれM1〜M
3のデータを示している。さらに、CAはCPU1から
のアドレス(及びリード・ライト等の)制御信号、CD
はCPU1のデータを表している。PDはプリンタ4に
出力するデータを示す。BF1〜BF3、BF1C〜B
F3C、BF1P〜BF3Pは信号線の接続状態を制御
するバッファである。ON1〜ON3がアクティブにな
ったとき、それぞれBF1〜BF3が導通状態となる。
BF1が導通状態となったときにはCAとM1Aが接続
され、BF2が導通状態となったときにはCAとM2A
が接続され、BF3が導通状態となったときにはCAと
M3Aが接続される。
【0033】また、ON1C〜ON3Cがアクティブと
なるとBF1C〜BF3Cが導通状態となり、それぞれ
が管理している信号線の接続を制御する。さらにON1
P〜ON3Pがアクティブとなると、BF1P〜BF3
Pがそれぞれ導通状態となり同様の制御が行われる。
なるとBF1C〜BF3Cが導通状態となり、それぞれ
が管理している信号線の接続を制御する。さらにON1
P〜ON3Pがアクティブとなると、BF1P〜BF3
Pがそれぞれ導通状態となり同様の制御が行われる。
【0034】メモリ管理装置10は以上で説明したバッ
ファの開閉を制御する制御信号を作成するものであり、
M1からM3をCPU1またはプリンタ4と接続するか
を決定する。M1からM3はそれぞれCPU1から見て
別々のアドレスに割り付けられているものとする。
ファの開閉を制御する制御信号を作成するものであり、
M1からM3をCPU1またはプリンタ4と接続するか
を決定する。M1からM3はそれぞれCPU1から見て
別々のアドレスに割り付けられているものとする。
【0035】図10は3分割された印刷展開用メモリの
アドレス割り当て方法を示す説明図である。例えば、図
10に示すように、M1をアドレス1000H〜1FF
FHに、M2をアドレス2000H〜2FFFHに、M
3を3000H〜3FFFHに割り当てていることを示
している。ここで、1000Hとは16進で1000番
地を示すものとする。
アドレス割り当て方法を示す説明図である。例えば、図
10に示すように、M1をアドレス1000H〜1FF
FHに、M2をアドレス2000H〜2FFFHに、M
3を3000H〜3FFFHに割り当てていることを示
している。ここで、1000Hとは16進で1000番
地を示すものとする。
【0036】このように印刷展開用メモリ3にアドレス
を割り当てると、メモリ管理装置10はCPU1からの
アドレス信号を監視することでどのメモリがアクセスさ
れているかを判断することができる。例えば、1500
H番地がアクセスされていればM1が、2400H番地
がアクセスされていればM2がアクセスされていること
になる。
を割り当てると、メモリ管理装置10はCPU1からの
アドレス信号を監視することでどのメモリがアクセスさ
れているかを判断することができる。例えば、1500
H番地がアクセスされていればM1が、2400H番地
がアクセスされていればM2がアクセスされていること
になる。
【0037】さらに、CPU1と印刷展開用メモリ3を
接続するか、またはプリンタ4とメモリ3を接続するか
はCPU1の動作状態を表す制御信号がリード状態であ
るか、ライト状態であるかによって判断することができ
る。即ち、ライト状態であれば、CPU1からメモリへ
の書き込み状態であることを表しているため、CPU1
とメモリ3を接続、リード状態であれば、メモリからプ
リンタ4にデータを出力する状態であることを表してい
るため、プリンタ4とメモリ3を接続する。
接続するか、またはプリンタ4とメモリ3を接続するか
はCPU1の動作状態を表す制御信号がリード状態であ
るか、ライト状態であるかによって判断することができ
る。即ち、ライト状態であれば、CPU1からメモリへ
の書き込み状態であることを表しているため、CPU1
とメモリ3を接続、リード状態であれば、メモリからプ
リンタ4にデータを出力する状態であることを表してい
るため、プリンタ4とメモリ3を接続する。
【0038】例えば、1200H番地へのデータのライ
ト状態であることが分かれば、CPU1とM1を接続
し、3400H番地へのデータのライト状態であること
が分かれば、プリンタ4とM3を接続する。
ト状態であることが分かれば、CPU1とM1を接続
し、3400H番地へのデータのライト状態であること
が分かれば、プリンタ4とM3を接続する。
【0039】図11は印刷展開用メモリに送るアドレス
とCPUの制御信号の状態を示す説明図である。ここ
で、CPU1とM1を接続するときには、BF1、BF
1Cの二つのバッファのみを接続状態とし(ON1,O
N1Cの二つをアクティブ状態とする)、CAとM1
A、CDとM1Dを接続する。このように、CPU1の
状態を監視することで、どのバッファを接続状態とすれ
ばよいかを判断することができる。
とCPUの制御信号の状態を示す説明図である。ここ
で、CPU1とM1を接続するときには、BF1、BF
1Cの二つのバッファのみを接続状態とし(ON1,O
N1Cの二つをアクティブ状態とする)、CAとM1
A、CDとM1Dを接続する。このように、CPU1の
状態を監視することで、どのバッファを接続状態とすれ
ばよいかを判断することができる。
【0040】このような構成のメモリ制御部20を用い
て、印刷時の制御を以下のように行う。つまり、図8の
従来の印刷制御方法に対するものが、図12に示すもの
である。
て、印刷時の制御を以下のように行う。つまり、図8の
従来の印刷制御方法に対するものが、図12に示すもの
である。
【0041】このとき、印刷する内容は図5に示したよ
うにA〜Dの部分からなるものとする。さらに、AとB
の2つに渡ってデータが存在するものがある場合、それ
のB側に属するものをABとして定義する。同様にB
C、CDについてもBとCに渡って存在するものに関し
て定義するものとする。
うにA〜Dの部分からなるものとする。さらに、AとB
の2つに渡ってデータが存在するものがある場合、それ
のB側に属するものをABとして定義する。同様にB
C、CDについてもBとCに渡って存在するものに関し
て定義するものとする。
【0042】図12はこの発明の図9の印刷実行例を示
す説明図である。図12に示すように、印刷制御は、ま
ず、時刻t0〜t1において、印刷展開用メモリM1に
Aの内容を、さらにM2にABの内容を展開する。時刻
t1〜t2においては、(B−AB)の内容を印刷展開
用メモリM2に、BCの内容をM3に展開する。ここ
で、(B−AB)とは、Bの内容からABの内容を除い
たものを表している。これと平行してM1からプリンタ
にAの内容を転送する。
す説明図である。図12に示すように、印刷制御は、ま
ず、時刻t0〜t1において、印刷展開用メモリM1に
Aの内容を、さらにM2にABの内容を展開する。時刻
t1〜t2においては、(B−AB)の内容を印刷展開
用メモリM2に、BCの内容をM3に展開する。ここ
で、(B−AB)とは、Bの内容からABの内容を除い
たものを表している。これと平行してM1からプリンタ
にAの内容を転送する。
【0043】このとき、いずれかの動作の内、終了する
のが遅い方によって、時刻t2が決定される。これは、
時刻t2〜t3においてCの内容をM3に、CDの内容
をM1に展開するが、このときM1が空いていなけれ
ば、内容の展開が不可能なためである。
のが遅い方によって、時刻t2が決定される。これは、
時刻t2〜t3においてCの内容をM3に、CDの内容
をM1に展開するが、このときM1が空いていなけれ
ば、内容の展開が不可能なためである。
【0044】ここで、CDの内容は例えば、文字データ
の一部分図9における文字“お”の内でDの部分に含ま
れるものであることを表している。つまり、残りの部分
はCの内容に含まれているので、CとCDの内容を全く
独立に展開することは非効率的で、そのためM1の空く
のを待つ必要がある。このとき、図9における文字
“え”のようにCの部分にしか含まれないものについて
は、M1の空くのを待たないで先に展開するようにする
ことも可能である。しかし、この例では、行っていない
ものを示している。
の一部分図9における文字“お”の内でDの部分に含ま
れるものであることを表している。つまり、残りの部分
はCの内容に含まれているので、CとCDの内容を全く
独立に展開することは非効率的で、そのためM1の空く
のを待つ必要がある。このとき、図9における文字
“え”のようにCの部分にしか含まれないものについて
は、M1の空くのを待たないで先に展開するようにする
ことも可能である。しかし、この例では、行っていない
ものを示している。
【0045】さらに時刻t2〜t3においては、(C−
BC)の内容をM3に、CDの内容をM1に展開する。
それと平行して、Bの内容をM2からプリンタに転送す
る。時刻t3〜t4においては、(D−CD)の内容を
M1に展開する。それと平行してCの内容をM3からプ
リンタに転送する。最後に時刻t4〜t5において、D
の内容をM1からプリンタに転送し、全ての印刷処理が
終了することになる。
BC)の内容をM3に、CDの内容をM1に展開する。
それと平行して、Bの内容をM2からプリンタに転送す
る。時刻t3〜t4においては、(D−CD)の内容を
M1に展開する。それと平行してCの内容をM3からプ
リンタに転送する。最後に時刻t4〜t5において、D
の内容をM1からプリンタに転送し、全ての印刷処理が
終了することになる。
【0046】次に、文字データが2つの展開領域に属し
ているか否かを判定する方法について説明する。
ているか否かを判定する方法について説明する。
【0047】図13は印刷データの印刷位置の管理方法
を示す説明図である。同図に示すように、印刷データに
対して、あらかじめx,yの2次元の座標管理がされて
いるものとする。ここで、x座標は右向きに増加する方
向、y座標が下向きに増加する方向とする。さらに、1
個の展開領域に相当するものが縦方向に300ドットで
あり、全体として縦方向に1200ドット、横方向に8
00ドットあるものとする。このような座標系におい
て、各文字データの描画すべき位置、および文字サイズ
を図14に示すようなテーブルで管理する。
を示す説明図である。同図に示すように、印刷データに
対して、あらかじめx,yの2次元の座標管理がされて
いるものとする。ここで、x座標は右向きに増加する方
向、y座標が下向きに増加する方向とする。さらに、1
個の展開領域に相当するものが縦方向に300ドットで
あり、全体として縦方向に1200ドット、横方向に8
00ドットあるものとする。このような座標系におい
て、各文字データの描画すべき位置、および文字サイズ
を図14に示すようなテーブルで管理する。
【0048】図14は描画データ(印刷データ)の管理
テーブルを示す説明図である。同図において、図9中に
あるように、描画すべき位置とは左上の座標、文字サイ
ズは縦、横それぞれのドット数を表している。例えば、
文字“あ”は描画位置として(x、y)=(100,5
0)であり、文字サイズが縦ドット数=150、横ドッ
ト数=150ドットであることを示している。他の文字
“い”〜“か“についても同様に示されている。このよ
うな、管理テーブルを用いて文字データがそれぞれどの
展開領域に含まれているかを検索することができる。
テーブルを示す説明図である。同図において、図9中に
あるように、描画すべき位置とは左上の座標、文字サイ
ズは縦、横それぞれのドット数を表している。例えば、
文字“あ”は描画位置として(x、y)=(100,5
0)であり、文字サイズが縦ドット数=150、横ドッ
ト数=150ドットであることを示している。他の文字
“い”〜“か“についても同様に示されている。このよ
うな、管理テーブルを用いて文字データがそれぞれどの
展開領域に含まれているかを検索することができる。
【0049】図15はこの発明における印刷用メモリ制
御装置の印刷データの展開処理を示すフローチャートで
ある。同図のフローチャートにおいて、二つの印刷展開
用メモリ3に渡る描画データを検索しメモリへの展開す
る方法を説明する。ステップS101、S102:展開領域の
開始位置のY座標と描画Y座標との大小関係を比較し、
その描画(文字)データが現在の展開領域に入っている
かどうかを判断する。例えば、図13、及び図14の例
において、現在の展開領域がAの内容を展開すべきであ
るとき、文字“あ”についてはBの領域の開始Y座標=
0、終了Y座標=299であるので、文字“あ”の描画
座標=50はこの間に含まれるため、現在描画すべきデ
ータであることが分かり、ステップS103以降の処理に
移る。ここで、もし、展開すべき領域に入っていないと
判断された場合にはS106の処理に移る。
御装置の印刷データの展開処理を示すフローチャートで
ある。同図のフローチャートにおいて、二つの印刷展開
用メモリ3に渡る描画データを検索しメモリへの展開す
る方法を説明する。ステップS101、S102:展開領域の
開始位置のY座標と描画Y座標との大小関係を比較し、
その描画(文字)データが現在の展開領域に入っている
かどうかを判断する。例えば、図13、及び図14の例
において、現在の展開領域がAの内容を展開すべきであ
るとき、文字“あ”についてはBの領域の開始Y座標=
0、終了Y座標=299であるので、文字“あ”の描画
座標=50はこの間に含まれるため、現在描画すべきデ
ータであることが分かり、ステップS103以降の処理に
移る。ここで、もし、展開すべき領域に入っていないと
判断された場合にはS106の処理に移る。
【0050】ステップS103:描画データが次の展開領
域に渡っているかどうかを判断する。即ち、現在の展開
領域の終了Y座標と、描画データのY座標+文字サイズ
の縦ドット数の大小関係を比較する。もし、展開領域の
終了Y座標の値の方が小さければ、描画データが次の展
開領域に渡っていることになる。例えば、現在の展開領
域がAの内容を展開すべき位置にあるときに、文字
“い”については、描画終了位置のY座標+文字データ
の縦ドット数=200+150=350となり、これが
Aの領域の終了Y座標である300より大きくなるた
め、文字“い”は次の領域であるBの中にも含まれるこ
とが分かる。このときはステップS105に進む。もし、
ステップS103で描画データが次の展開用メモリに渡っ
ていないことがわかれば、ステップS104に進む。
域に渡っているかどうかを判断する。即ち、現在の展開
領域の終了Y座標と、描画データのY座標+文字サイズ
の縦ドット数の大小関係を比較する。もし、展開領域の
終了Y座標の値の方が小さければ、描画データが次の展
開領域に渡っていることになる。例えば、現在の展開領
域がAの内容を展開すべき位置にあるときに、文字
“い”については、描画終了位置のY座標+文字データ
の縦ドット数=200+150=350となり、これが
Aの領域の終了Y座標である300より大きくなるた
め、文字“い”は次の領域であるBの中にも含まれるこ
とが分かる。このときはステップS105に進む。もし、
ステップS103で描画データが次の展開用メモリに渡っ
ていないことがわかれば、ステップS104に進む。
【0051】ステップS104:描画データが次の展開用
メモリに渡っていなければ、現在の展開用メモリに描画
データを展開する。 ステップS105:現在の展開領域と次に使用すべき展開
領域を利用して、描画データの展開を行う。 ステップS106:全ての描画データについて処理が終了
したかどうかを判断している。 ステップS107:も
し、残っているデータがあれば、S101からの処理を繰
り返し行うために、次の描画データに処理対象を移す。
なお、このような描画管理テーブルは、図2におけるプ
ログラム/データ用メモリ2内に格納しておくことがで
きる。このようにして、二つの展開領域へ渡るデータの
展開が行われる。
メモリに渡っていなければ、現在の展開用メモリに描画
データを展開する。 ステップS105:現在の展開領域と次に使用すべき展開
領域を利用して、描画データの展開を行う。 ステップS106:全ての描画データについて処理が終了
したかどうかを判断している。 ステップS107:も
し、残っているデータがあれば、S101からの処理を繰
り返し行うために、次の描画データに処理対象を移す。
なお、このような描画管理テーブルは、図2におけるプ
ログラム/データ用メモリ2内に格納しておくことがで
きる。このようにして、二つの展開領域へ渡るデータの
展開が行われる。
【0052】また、さらに応用例として、プリンタなど
の印刷用メモリ制御装置としてだけでなく、例えば、プ
リンタの部分をディスクに置き換えたファイル制御シス
テム、外部とのインターフェースに置き換えたネットワ
ーク制御システム等においても同様に制御することが可
能である。
の印刷用メモリ制御装置としてだけでなく、例えば、プ
リンタの部分をディスクに置き換えたファイル制御シス
テム、外部とのインターフェースに置き換えたネットワ
ーク制御システム等においても同様に制御することが可
能である。
【0053】
【発明の効果】この発明によれば、印刷を行う際に、印
刷データのメモリへの展開時間を増加させることなく、
さらに必要となるメモリ容量の増加についても多くない
ため、コストパフォーマンスに優れた印刷用メモリの制
御ができる。
刷データのメモリへの展開時間を増加させることなく、
さらに必要となるメモリ容量の増加についても多くない
ため、コストパフォーマンスに優れた印刷用メモリの制
御ができる。
【図1】この発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】この発明を印刷用メモリ制御装置に適用した一
実施例の構成を示すブロック図。
実施例の構成を示すブロック図。
【図3】図2における印刷用メモリ制御装置のメモリ制
御部の内部構成を示すブロック図。
御部の内部構成を示すブロック図。
【図4】従来の印刷用メモリ制御装置の構成を示すブロ
ック図。
ック図。
【図5】1ページ分の印刷データを示す説明図。
【図6】従来技術による図5の印刷実行例1を示す説明
図。
図。
【図7】プリンタの印刷時における展開/転送サイクル
を示す説明図。
を示す説明図。
【図8】従来技術による図5の印刷実行例2を示す説明
図。
図。
【図9】二つの印刷展開用メモリに渡る印刷データの一
例を示す説明図。
例を示す説明図。
【図10】3分割された印刷展開用メモリのアドレスの
割り当て方法を示す説明図。
割り当て方法を示す説明図。
【図11】印刷展開用メモリに送るアドレスとCPUの
制御信号の状態を示す説明図。
制御信号の状態を示す説明図。
【図12】この発明における図8の印刷実行例を示す説
明図。
明図。
【図13】印刷データの印刷位置の管理方法を示す説明
図。
図。
【図14】描画データ(印刷データ)の管理テーブルを
示す説明図。
示す説明図。
【図15】この発明における印刷用メモリ制御装置の印
刷データの展開処理を示すフローチャート。
刷データの展開処理を示すフローチャート。
1 CPU(中央処理装置) 2 プログラム/データ用メモリ 3 印刷展開用メモリ 4 プリンタ 5 キーボード 6 バスライン 10 メモリ管理装置 20 メモリ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 5/30 Z 8907−2C (72)発明者 沼尾 孝次 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 入力手段と、印刷データを印刷する印刷
手段と、入力手段から入力された印刷することが可能な
入力データとその入力データのデータ位置およびデータ
サイズを記憶する入力情報記憶手段と、記憶された入力
データを印刷フォーマットに基づいて印刷データに展開
するとともに印刷データを制御する展開制御手段と、1
ページの内容を展開するより少なく設定されている三つ
以上の展開領域を有しこの展開領域に順次交互に印刷デ
ータを格納する印刷データ格納手段とを備え、展開制御
手段は印刷データに展開される入力データが二つ以上の
展開領域に渡っているかどうかを展開領域のサイズと入
力データのデータ位置およびデータサイズに基づいて判
断し、二つ以上の展開領域に渡っている入力データは二
つ以上の展開領域にまとめて展開するようにするととも
に展開領域からすでに展開されている印刷データを印刷
手段に転送するよう繰り返し制御する印刷用メモリ制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173496A JPH0619652A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 印刷用メモリ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173496A JPH0619652A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 印刷用メモリ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0619652A true JPH0619652A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=15961597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4173496A Pending JPH0619652A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 印刷用メモリ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0619652A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7884960B2 (en) | 1995-04-18 | 2011-02-08 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Job scheduling system for print processing |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP4173496A patent/JPH0619652A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7884960B2 (en) | 1995-04-18 | 2011-02-08 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Job scheduling system for print processing |
US7978355B2 (en) | 1995-04-18 | 2011-07-12 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Job scheduling system for print processing |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |