JPH06195666A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH06195666A
JPH06195666A JP5175620A JP17562093A JPH06195666A JP H06195666 A JPH06195666 A JP H06195666A JP 5175620 A JP5175620 A JP 5175620A JP 17562093 A JP17562093 A JP 17562093A JP H06195666 A JPH06195666 A JP H06195666A
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JP
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magnetic tape
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head
reproducing apparatus
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Application number
JP5175620A
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English (en)
Inventor
Koji Fujita
浩司 藤田
Shigemitsu Higuchi
重光 樋口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サ−チ時におけるテ−プ高速走行を含む、す
べてのモ−ドにおいて、ヘッドを有効活用し、ヘッド寿
命を従来の数倍に延ばし、摩擦によって生じる磨耗粉の
ヘッドへの目詰まりを防ぐことができ、経済性、信頼性
を著しくアップすることができる。 【構成】 回転ヘッドを遠心力方向に変異させる圧電素
子20,21とマイクロプロセッサ19等で実現される
テ−プの高速走行手段、および高速走行時に、ある周期
で回転ヘッド2、2’を圧電素子20,21、アクチュ
エータ駆動装置9、プロセッサ19によりテ−プに接
触、非接触となるように制御する。 【効果】 所望のトラックをヘッドがアクセスするその
瞬間のみヘッドとテ−プとを触させることができるので
ヘッドを有効活用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録再生装置に係り、特
に、アクセスが磁気テ−プ上で断続して行われる装置に
関する。その中でもVTRのようなヘリカルスキャン型
の高密度記録装置に関する。これを用いて編集する場合
に、記録再生すべき場所まで磁気テープを走行させてい
る時間がデ−タの実際の記録再生にかかる時間よりも長
いことが多く、かつアクセスを磁気テ−プ上のランダム
な場所で繰り返して行いながら、望む場所から正確に記
録再生を開始できることが要求されるような装置に特に
有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の記録再生を開始する場所ま
で高速で移動するための高速サーチにおいては、磁気テ
−プと磁気ヘッドの摩耗を減らすために、機構的に回転
シリンダへのテ−プロ−ディングを解除、または半解除
し、テ−プを回転シリンダから放してテ−プを高速に走
行させていた。概略の位置出しは、巻取リ−ルと供給リ
−ルから出力される回転パルスの比率によりサ−チポイ
ントを推測して行い、所望位置の近傍を検出すると、再
び磁気テ−プを回転シリンダへ巻き付ける動作を行って
いた。しかしこの動作には数秒の時間を要するので記録
再生を開始するまでの時間が極めて長くなる。こうし
て、編集作業においては通常、テ−プ上の所望位置を探
し出すまでの時間がVTR操作の大半を占めている。
【0003】そこでテープローディングを解除しないで
高速サーチを行う技術として、特開昭60−23427
8号公報に記載された技術がある。これは、磁気テープ
上に記録されたアドレス情報を利用して、指定されたア
ドレスを高速でサーチするために、リール回転検出手段
でおおよその位置を検出し、常時磁気テープと接触させ
ている磁気ヘッドからのアドレス情報により上記おおよ
その位置を補正してサーチを行うものである。しかしこ
の技術は、磁気ヘッドと磁気テープの摩耗を減らすこと
にたいしては考慮されていない。
【0004】一方、磁気テープや磁気ヘッドの摩耗を防
ぐための技術としては、特開平4−42422号公報に
開示されているような技術がある。ここに開示されてい
る技術は、動作モードによって磁気ヘッドをシリンダか
ら突き出して磁気テープと接触させるかどうかを決める
ものである。例えば、再生モードでは、磁気ヘッドを突
き出して磁気テープと接触させ、早送りや巻き戻しモー
ドのときは、磁気ヘッドを引っ込めて磁気テープと接触
させないようにしたものである。このようにヘッドと磁
気テ−プとの接触度合いを変えることを、シリンダから
のヘッド突き出し量を変化させることで実現し、テ−プ
にかかる摩擦力を軽減させて、磁気テ−プを保護すると
ともに、ヘッドの寿命を延ばそうとするものである。
【0005】また、特開昭60−115017号公報に
は、磁気テープや磁気ヘッドの摩耗を減らすために、上
記と似た技術として、通常の早送りまたは巻き戻しモー
ドのときは磁気ヘッドと磁気テープとを非接触とする
が、早送りまたは巻き戻しモードのときに所定のスイッ
チが押されると磁気ヘッドが突き出されて、早送りまた
は巻き戻しをしながら画像の再生を行う技術が開示され
ている。
【0006】また、特開昭64−57414号公報に
は、早送りや巻き戻しモードのように非記録再生時にも
テープと磁気テープを接触させておくフルローディング
タイプのVTRにおいて、磁気テープや磁気ヘッドの摩
耗を減らすために、早送りまたは巻き戻しモードのとき
は磁気ヘッドを引っ込めて、磁気ヘッドと磁気テープと
を非接触とする技術が開示されている。
【0007】また、特開平4−28048号公報には、
異なる磁気テープ速度で記録再生を行う場合に、磁気テ
ープ速度により磁気テープと磁気ヘッドとの接触状態が
変わることを防ぐために、磁気テープの速度により決ま
る複数のモードを設け、モードにより、磁気ヘッドの突
き出し量を変える技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記摩耗を減らすため
の技術は摩擦力を軽減するために、モードに応じて磁気
ヘッドを突き出すかどうかを決めるものである。しか
し、記録または再生を開始する場所を高速で探す時に正
確に開始場所を探すことに関しては考慮されていない。
【0009】現在、VTR等のヘリカルスキャンタイプ
の装置においては、高速サ−チにおいて、磁気テ−プを
傷付けることなく、す早く所望位置を正確に探し出す事
が要求されている。
【0010】本発明の目的は、指定された場所を正確に
かつ高速で探しながら、磁気ヘッドや磁気テープの摩耗
も減らすことができる記録再生装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、再生ヘッドを有し、磁気テ−プ上に予め
記録された位置情報である磁気信号を再生する再生装置
であって、再生ヘッドを磁気テープに離接可能に支持す
る第1のアクチュエータと、上記第1のアクチュエータ
を駆動する第1の駆動手段と、上記磁気テ−プを走行さ
せるテ−プ走行手段と、上記磁気テープ上の再生すべき
目標位置を示す目標位置情報を受付ける受付手段と、上
記第1の駆動手段に上記再生ヘッドを、上記磁気テープ
が走行中に少なくとも1回、上記磁気テープに一時的に
接触させる指示を送る制御部と、上記再生ヘッドから送
られてくる再生信号により、上記磁気テープ上の再生ヘ
ッドの位置を示す位置情報を生成する生成手段とを有
し、上記制御部は、上記生成された位置情報に基づいて
上記目標位置に達したかどうかを検出することとしたも
のである。
【0012】
【作用】上記のように構成されているため、従来技術と
異なり、一つのモードにおいても常時再生ヘッドを磁気
テープに接触させることはしないで、再生ヘッドを磁気
テープに間欠的に接触させて、再生ヘッドの位置情報を
入手するため、磁気ヘッドや磁気テープの摩耗を従来技
術に比べて減らすことができる。また、位置情報を再生
ヘッドにより入手しているため正確に所定の位置を検出
できる。
【0013】
【実施例】以下に実施例の説明をする。
【0014】以下、図1を用いて本発明の一実施例を説
明する。
【0015】図1において、本記録再生装置は、回転シ
リンダ(回転ドラム)1と、記録再生ヘッド(以下回転
ヘッド)2と、磁気テ−プ3と、磁気テ−プを移送する
キャプスタン4と、ピンチロ−ラ5と、キャプスタン駆
動器6と、巻取リ−ル7と、巻取リ−ル7の回転検出器
8と、巻取リ−ル7および供給リ−ル11の駆動器10
と、供給リ−ル11と、供給リ−ル11の回転検出器1
2と、スイッチ回路13と、記録アンプ14と、記録時
に位置情報であるタイムコードを生成して出力する信号
源15と、リ−ル巻径計算器16と、再生アンプ17
と、高速サーチ時等において再生ヘッドで読み取った信
号からタイムコードを生成する再生回路18と、上記磁
気テープ上の再生すべき目標位置を示すタイムコードを
受付け、磁気テープから読み取ったタイムコードに基づ
いて目標位置に達したかどうかを検出するマイクロプロ
セッサ19と、回転ヘッド2および2’を装着した、ア
クチュエータである圧電素子20、21と、アクチュエ
ータを駆動するアクチュエ−タ駆動装置9と、ピンチロ
−ラ7の駆動器24と、テ−プガイド32、33と、目
標位置を受付けてマイクロプロセッサ19へ出力する受
付部100とを有する。
【0016】巻取リ−ル7と、駆動器10と、供給リ−
ル11と、マイクロプロセッサ19とにより、テープ走
行が行われる。
【0017】ユーザからの指令は、タイムコードと呼ば
れる場所情報(時間情報)の形で入力される。タイムコ
ードはテープ上へ既に記録済みであって、時、分、秒、
フレーム数から構成されている。テープの始まりの位置
では0秒に設定する。ユーザは記録されているタイムコ
ード内の何時何分何秒何フレームから記録または再生し
たいか、そのタイムコードを入力する。タイムコードの
記録方法には2種類あり、ヘリカルトラック上へ記録
されているタイムコード(実際にデータをヘリカルトラ
ックに記録するときに同時に記録される)、テープ長
手方向へ記録されているタイムコード(テープの出荷
前、または実際にデータをヘリカルトラックに記録する
ときに同時に記録される)がある。本実施例は、の場
合である。タイムコードフォーマットを含む記録フォー
マットを図9に示す。の場合は、図9のビデオセクタ
(CH0,CH1)の先頭部分にタイムコードが記録さ
れている。記録が一時中断した場合でもタイムコード
は、連続した数値で記録される。の場合は、図9のタ
イムコードトラックにタイムコードが記録される。
【0018】回転検出器8,12、リール巻径計算機1
6は、磁気テープの概略の位置を求める。回転検出器
8,12はリールモータの回転角速度に比例したパルス
を発生させるパルス発生装置である。マイクロプロセッ
サ19はテープ残量の変化により時間の経過を求めて現
在時間を決める。テープ残量検出は、供給リールの回転
検出を行う回転検出器12の出力信号(SFG(SUP
PLY FREQUENCY GENERATOR)信
号)と巻取リールの回転検出を行う回転検出器12の出
力信号(TFG(TAKEUP FREQUENCY
GENERATOR)信号)との比からリールの巻径を
求めた後、テープ量に変換し、さらに時間に変換するこ
とにより求める。以下これについて図10により説明す
る。
【0019】リールの巻径(半径)rs,rtの算出方
法を述べる。図10の11は供給リール(以下Sリール
と呼ぶ)、7は、巻取リール(以下Tリールと呼ぶ)、
4は、キャプスタン、5はピンチローラ、3は、磁気テ
ープである。Sリールのテープ送りだし速度をvs、T
リールのテープ巻取速度をvt、Sリールの面積(上か
ら見たリール円の面積)をss、Tリールの面積をs
t、Sリール、Tリールの半径をそれぞれ、rs,rt
とすると以下の数1が成立する。
【0020】
【数1】
【0021】ここでs0は、一定値である。これより、
以下の数2,3,4,5が成立する。
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】
【数4】
【0025】
【数5】
【0026】ここで、ωt、ωc、ωsは、それぞれ、
Tリール、キャプスタン、Sリールの回転角速度であ
り、ft,fc,fsは、それぞれの回転周波数であ
る。ft,fsを回転検出器8,12より求める。ここ
で、
【0027】
【数6】
【0028】より、数3,4,5は、以下の数7,8と
なる。
【0029】
【数7】
【0030】
【数8】
【0031】ここまでは、キャプスタンを用いたテープ
移送時のS,Tリール半径の算出方法である。高速サー
チでは、キャプスタンを用いずリールのみで例えば10
0倍速でテープを移送する。従って、高速サーチに移る
前に、数8までの処理を行って、rs,rtを求めた上
で数1のs0を算出しておく。s0が求まった後に、キ
ャプスタンをリールから離し、リールのみでテープ移送
を行う。この時のrsは、
【0032】
【数9】
【0033】より導かれる以下の数10で求められる。
【0034】
【数10】
【0035】数10に依れば、回転検出器8,12でえ
られるfs,ftの情報よりrsが求まる。ある時刻の
Sリールの半径をrs1とし、時間Tが経過したときの
Sリールの半径をrs、面積の減少量(走行したテープ
の面積に等しい)をTaとすると、以下の数11が成立
する。
【0036】
【数11】
【0037】テープの厚さをt、この間に走行したテー
プの長さをLとすると、以下の数12が成立する。
【0038】
【数12】
【0039】Lに所定の係数Kを掛けると以下の数13
のように経過時間Tが求まる。
【0040】
【数13】
【0041】次に本実施例の動作説明をする。
【0042】本実施例で言う磁気テ−プ3と回転ヘッド
2,2’の圧着状態について図2を用いて若干の説明を
加える。
【0043】図2は磁気テ−プ3と回転ヘッド2,2’
との接触、非接触状態を示した図である。図2(a)は
非接触状態を示し、圧電素子20は回転シリンダ1の内
径方向に伸長するような電圧が印加される。図2(b)
は接触状態を示し、圧電素子20は回転シリンダの外径
方向に伸長するような電圧が印加される。
【0044】ここでユ−ザが磁気テ−プ3上の特定トラ
ック位置に情報を記録する場合の一連の動作を説明す
る。
【0045】ユ−ザからの記録という指示と開始位置を
示すタイムコードとがマイクロプロセッサ19に入力さ
れると、マイクロプロセッサ19は現在のテ−プ位置を
把握しようとする。システムが初期状態にあるなどして
現在位置が不明の場合は、一旦再生状態に移行する。こ
のとき、テ−プ上斜め記録されたトラックの同期信号部
にあるタイムコ−ドを読み出す事によってテ−プの現在
位置を把握する。現在位置がわかっている場合でも現在
位置が目標位置と異なる場合は再生モードに移る。な
お、この時、現在のモ−ドが再生または記録状態以外の
場合(一時停止、停止等)であって、上記指令により記
録モードに移る場合は、一時停止、停止等においては回
転ヘッド2,2’は磁気テ−プ3に接触させる必要がな
かったため図2の(a)の離別状態にあるので、回転ヘ
ッド2,2’は一旦回転シリンダ1の外径方向に突き出
され、磁気テ−プ3に接触するように駆動される。
【0046】再生モ−ド移行により、スイッチ13は端
子B側に倒され、ピンチロ−ラ駆動器24はピンチロ−
ラを圧着状態、圧電素子駆動器9は回転ヘッド2,2’
を磁気テ−プ3に対して接触状態とする。
【0047】上記再生状態において、テ−プは記録時と
同じ速度で走行し、回転ヘッド2,2’により磁気テ−
プ3上の信号が再生される。
【0048】このときスイッチ13はB側に倒されてお
り、信号は再生アンプ17によって増幅された後、再生
回路18によってタイムコ−ド信号をマイクロプロセッ
サ19が認識できる信号に変換する。上記タイムコ−ド
信号が再生されたなら、再び回転ヘッド2,2’は回転
シリンダ1へ収納され、磁気テ−プ3に非接触状態とな
る。ただし、目標位置のすぐそばに有るときは、非接触
状態にはしないで接触状態のままである。マイクロプロ
セッサ19は現在再生中のテ−プ位置と,再生あるいは
記録されるべきテ−プ位置との距離(時間差)を計算す
る。
【0049】現在位置とテ−プ目的位置までの距離が大
きい場合には、テ−プを高速サ−チモ−ドに移行し、テ
−プを高速に移送する。さらにキャプスタンがこのよう
な高速回転に追従できないことから、ピンチロ−ラ5を
圧着解除する。
【0050】高速サ−チ時は、回転ヘッド2,2’が磁
気テ−プ3に非接触状態であるため、テ−プ上のタイム
コ−ドを読み込むことができない。そこで、供給リ−ル
11の回転検出器12から出力される信号(SFG信
号)と巻取リ−ル7の回転検出器8から出力される信号
(RFG信号)からリ−ル巻径計算装置16により、テ
−プ残量検出を行い、概略のテ−プ走行位置を演算す
る。しかし、上記リ−ル巻径計算装置16からの情報の
みでは、正確なテ−プ位置がわからない。
【0051】そこで、所定周期毎に単発的に回転ヘッド
2,2’を回転シリンダ1から突出し、テ−プ上のタイ
ムコ−ドを読み込む構成とした。読み込まれたタイムコ
−ド毎に、上記テ−プ残量検出結果を補正し、逐次テ−
プ巻径から計算されるテ−プ位置の精度を向上させるよ
うに動作する。補正は、読み込んだタイムコードに置き
換えることにより行われる。
【0052】さて、所望のテ−プ位置近傍に達したな
ら、ピンチロ−ラ5を圧着状態に移行し、そして回転ヘ
ッド2,2’は回転シリンダ1の外径方向に突出され、
磁気テ−プ3と接触状態に移行せしめられる。これらの
制御はマイクロプロセッサ19によって行われる。ここ
において、再び再生アンプ17,再生回路18によって
タイムコ−ド信号が生成され、マイクロプロセッサ19
にてタイムコ−ドの認識が行われ、記録あるいは再生さ
れるべき位置を高精度に計算する。これらの結果最終的
には所望のトラックを正確に記録あるいは再生できる。
もちろんこの時、記録、再生の違いによりスイッチ13
は端子Aあるいは端子Bに倒される。
【0053】以上の動作について図4の動作シ−ケン
ス、図5のフロ−チャ−トによりさらに説明する。
【0054】以下、高速サ−チ時の回転ヘッド2,2’
の突出し量の変位および変位周期を中心に説明する。動
作条件として、現在のテ−プ位置から遠く離れた(例え
ば1時間後の)テ−プ位置より記録を行う事とする。
【0055】図4は横軸にテ−プ位置を、縦軸にテ−プ
速度を示す。さらに信号波形において、Pinch信号
は、Hiレベルがピンチロ−ラ7を圧着する状態、Lo
wレベルがピンチロ−ラを解除する状態へ制御し、Ho
信号はHiレベルで回転ヘッド2,2’が回転シリンダ
1から突出される状態、Lowレベルで回転ヘッド2,
2’が回転シリンダ1へ収納される状態へ制御する。H
o信号はヘッドを突き出すタイミング信号である。Ho
信号は区間ごとに決められた所定時間毎に再生ヘッドを
突き出す場合を示す。コマンドは(f)が高速テ−プ走
行区間(サ−チ中)、(g)がテ−プ走行減速区間、
(h)が4倍速以下の速度によるサ−チ区間、(i)が
通常再生または記録区間である。fの区間では、60倍
速から100倍速でサーチを行い、hの区間では、4倍
速以下(ブレーキを動作させて直ぐに停止可能な速度以
下)でサーチを行う。
【0056】なお、fの区間では、リール巻径計算機か
らの概略テープ位置で現在位置を求め、g,h,iの区
間では、磁気テープから再生したタイムコードにより現
在位置を求める。
【0057】さて、現在の動作モ−ドが、一時停止また
は停止状態にあり、回転シリンダ1は回転状態を維持し
ているものとする。このときテ−プ上からの再生信号
は、同じ信号が繰り返し再生されている。このような場
合、繰り返して同じトラックを再生する必要性なく、一
回目的のトラックを読み取るのみでよい。すなわちこれ
は、回転ヘッド2,2’を無駄に磨耗させているにすぎ
ない。
【0058】本実施例では、上記の場合回転ヘッド2,
2’を回転シリンダ1へ収納し、磁気テ−プ3と回転ヘ
ッド2,2’を非接触状態に制御する。
【0059】上記ケ−スでは、現在のテ−プ位置はテ−
プ上のタイムコ−ドを再生することで把握できている
が、例えばシステムが初期状態の場合では正確なテ−プ
位置が把握できていない場合がある。
【0060】そこで本実施例では、高速サ−チ状態に移
行する前に必ず、図4(d1)に示す通り回転ヘッド
2,2’を一旦回転シリンダ1より突出して、磁気テ−
プ3上のタイムコ−ドを読み込む(ステップ101)。
【0061】次に、目標位置と現在位置の差を演算し
(ステップ102)、所定時間(Tchk)よりも大き
い場合は、回転ヘッド2,2’を回転シリンダ1へ収納
(図4の(d2))し、磁気テ−プ3と非接触状態に移
行する(ステップ103)。
【0062】次に、ピンチロ−ラ制御信号(Pinc
h)をOFFして、ピンチロ−ラ5を解除し、テ−プを
高速走行させる(ステップ104)。
【0063】テ−プ高速走行期間中は、上記したとお
り、テ−プ上のタイムコ−ド信号が再生されないため、
供給リ−ル回転検出器12と巻取リ−ル回転検出器8か
らの信号を演算してえられる概略のテ−プ位置しかわか
らない。そこで、高速サ−チ中は、所定周期毎に単発的
に回転ヘッド2,2’を回転シリンダ1より突出し(図
4の(d1))テ−プ上のタイムコ−ドを読み込み、再
び回転シリンダ1へ収納(図4の(d2))する構成と
した。読み込んだタイムコ−ドにより、リ−ル巻径計算
器16からの概略テ−プ位置情報を補正する。
【0064】図4の場合、遠く離れた位置から記録を開
始するとしているため、ステップ102からステップ1
04を何回か繰り返した後に、ステップ102におい
て、目標位置と現在位置の差が所定値より小さくなるた
め、ステップ106に進む。以下、この場合について説
明する。目標位置と現在位置の差分時間が所定時間(T
chk)以下(ステップ102)、すなわちテ−プ目標
位置近傍にさし掛かるとテ−プ走行速度を減速する(ス
テップ106)。
【0065】上記テ−プ減速領域においても、同様に回
転ヘッド2,2’を回転シリンダ1より単発的に突出し
てタイムコ−ドの読み込みを行うが、高速サ−チ中の読
み込み周期より短い周期でテ−プ上のタイムコ−ドの読
み込みを行うように制御する(ステップ107)。この
ように目標位置に近づくに従い、タイムコ−ド読み込み
回数を増すことで目標値の行き過ぎを防止することがで
きる。
【0066】その後、目標位置と現在位置の差分時間が
所定時間(Tpon)以下になった場合(ステップ10
8)、すなわち目標位置寸前では、ピンチロ−ラ5を圧
着させ(ステップ109)、回転ヘッド2,2’をシリ
ンダ1より突出し,通常再生速度にて目標位置の検索を
行う(ステップ110)。目標位置を検出した際は、当
初目的の通常再生または記録動作に移行する(ステップ
111)。ステップ108で、目標位置と現在位置の差
分時間が所定時間(Tpon)以下でない場合は、ステ
ップ106から108を繰り返す。
【0067】図4のテ−プ速度減速領域(Tchk区
間)の回転ヘッド2,2’の突出し周期は、目標位置に
近付くにつれ短周期とし、目標位置に近づくにつれテ−
プ接触回数を増やすようにしてもよい。Hol信号がこ
れを示す。Ho1信号はヘッドを突き出すタイミング信
号である。Ho信号は所定時間毎に再生ヘッドを突き出
す場合を示し、Hol信号は目的とするテープ位置に近
付くにつれて再生ヘッドを突き出すタイミング周期が短
くなる場合をしめす。fの区間では、リール巻径計算機
からの出力のみで現在位置を求めるため、ヘッドの突き
出しはない。
【0068】例えば速度は4倍速(ブレーキを動作させ
て直ぐに停止可能な速度以下) 以上のような構成とすることで、回転ヘッド2,2’が
磁気テ−プ3に接触する期間を必要最小限に止めること
ができ、回転ヘッドの寿命を延ばし、摩擦によって生じ
る磨耗粉によるヘッドの目詰まりを防ぐことができる効
果は大である。
【0069】なお、位置情報である時間情報が磁気テー
プに記録されていないときは、記録ヘッドにより時間情
報の記録を、データを記録する際に行う。
【0070】次に本発明の他の実施例を第7図を用いて
説明する。
【0071】図7において、図1と同様な機能ブロック
には同一符号で示し、動作は同様である。
【0072】図7の30,30’は再生専用ヘッド、2
0,21は再生専用ヘッド突き出し用アクチュエータ、
31,31’は記録専用ヘッド、40、41は記録専用
ヘッド突出し用アクチュエ−タ、42はレベル検出手段
である包絡線検波器である。図7は前記第1実施例の回
転ヘッド2,2’を、各々記録専用ヘッド31,31’
と再生専用ヘッド30、30’に独立させた構成とし
た。従来のヘリカルスキャン型の記録再生装置は、ほと
んどがこのタイプであり、特にこのタイプの利点は、記
録に続いて、記録したトラックを再生ヘッドにて再生す
ることができる機能(以降同時モニタという)がある。
本機能は記録の際の信頼性向上に大いに役立つ機能であ
る。
【0073】しかしこのように同時モニタできる半面、
多数の回転ヘッドを有する回転シリンダにおいては、記
録、再生モ−ドにかかわらず常時すべての回転ヘッドが
テ−プ面を叩いており、ジッタの悪化、必要以上の回転
ヘッドの磨耗、回転ヘッドの目詰まり等への悪影響が考
えられる。
【0074】本実施例では、記録専用ヘッド31,3
1’および、再生専用ヘッド30,30’にそれぞれ圧
電素子20,21,40,41を取り付け、各組独立に
回転ヘッドを回転シリンダ1の外径方向に伸縮できる構
成とし、記録または再生動作モ−ドに関係ない回転ヘッ
ドは、磁気テ−プ3に接触させない構成とした。
【0075】図8は、スチルサーチ中、再生、再生(再
生出力低下時)、記録(ベリファイ)、記録、記録(記
録レベル低下時)の各々のモ−ドにおける記録専用ヘッ
ド31,31’、再生専用ヘッド30,30’の回転シ
リンダ突出し状態を示した図である。
【0076】ここで、例えば記録モ−ドの場合は、記録
専用ヘッド31,31’のみ回転シリンダ1から突出す
ように動作し、再生専用ヘッド30,30’は回転シリ
ンダ1内へ収納するようにアクチュエ−タ駆動回路9を
動作させる。図8のケ−ス(8−e)状態となる。また
再生モ−ドの場合は、再生専用ヘッド30,30’のみ
回転シリンダ1から突出すように動作し、記録専用ヘッ
ド31,31’は回転シリンダ1内へ収納するようにア
クチュエ−タ駆動回路9が動作させる。図8のケ−ス
(8−b)状態となる。
【0077】さらに、第一実施例で説明した、高速サ−
チモ−ドおよび、一時停止状態においては、常時回転ヘ
ッドを磁気テ−プ3に接触している必要はなく,再生専
用ヘッド30,30’、記録専用ヘッド31,31’共
に回転シリンダ1内へ収納するようアクチュエ−タ駆動
回路9が動作する。図8のケ−ス(8−a)状態とな
る。
【0078】以上の様な構成とすることで、モ−ド別に
必要な回転ヘッドのみを必要最小限の期間テ−プに接触
させることができ、回転ヘッドの寿命を延ばし、摩擦に
よって生じる磨耗粉のヘッドへの目詰まりを防ぐことが
でき、さらにジッタの悪化を低減することができる。な
お、ケース(8−c)については後述する。
【0079】次に、再生専用ヘッド30,30’と磁気
テ−プ3との接触、非接触の監視手段について以下図7
を用いて説明する。
【0080】本実施例の特徴的な動作は、磁気テ−プ3
と再生専用ヘッド30,30’との接触状態を再生信号
の包絡線検波レベルにて監視し、十分な検波レベルが得
られない場合は、再生専用ヘッド30,31’の突出し
量を増す制御を施す事である。また再生専用ヘッド3
0,31’が必要以上に磁気テ−プ3へ接触しないよう
に、前記包絡線検波レベルを監視し、該検波レベルが飽
和領域であれば、突出し量を減らす制御を施す。
【0081】回転再生専用ヘッド30,30’からの再
生信号を再生アンプ17で十分増幅し、包絡線検波回路
42にて検波出力を生成し、マイクロプロセッサ19へ
入力することにより前期包絡線検波レベルをえる。前記
検波出力が十分得られているが、必要以上に回転再生専
用ヘッド30、30’を回転シリンダから突出したので
は、ヘッドの磨耗を早めるばかりか、テ−プを傷付ける
可能性がある。そこで再生専用ヘッド30、30’の突
出し量の制御は、包絡線検波レベルが所定値で飽和を始
めた時のヘッド突出し量を最適値とし、テ−プと再生専
用ヘッド30、30’との接触状態を制御するような構
成とした。図8の(8−b)に通常再生時の回転ヘッド
突出し量(h1)を、(8−c)に再生出力が低下した
場合の回転ヘッド突出し量(h2,h2>h1)を示
す。
【0082】以上のような制御を行うことで、十分な再
生信号が得られる最小限の回転ヘッド突出し量になるよ
うな再生専用ヘッド30、30’の突出し量の制御がで
きる。
【0083】次に、記録専用ヘッド31,31’と磁気
テ−プ3との接触、非接触の監視手段を付加した記録再
生装置の例について引続き図7、8を用いて説明する。
【0084】本実施例では、回転ヘッドが記録用、再生
用とに独立していることから、記録専用ヘッド31,3
1’が記録したトラックをすぐさま、再生専用ヘッド3
0,30’が再生する機能(同時モニタ)が実現でき
る。本機能は記録状態のチェックを記録と同時に行うこ
とができ、記録の際、信頼性向上に大いに役立つ機能で
ある。
【0085】しかし、記録専用ヘッド31,31’と磁
気テ−プ3の接触状態が常時最適な状態であるとは限ら
ない。例えば前記接触状態が不十分であるために不完全
な記録となる可能性もある。
【0086】本実施例では、記録モ−ドにおける再生専
用ヘッド30,30’からの再生出力から磁気テ−プ3
と記録専用ヘッド31,31’との接触状態を監視し、
そして十分な再生レベルが得られない場合は、記録専用
ヘッド31,31’の突出し量を増す制御を施すような
構成とした。
【0087】本実施例の動作説明をする。
【0088】同時モニタ時の再生専用ヘッド30,3
0’の突出し量が所定値になるようアクチュエ−タ駆動
回路9を制御する。
【0089】記録信号は、信号源15から、例えば映像
信号等が出力され、記録信号処理(図示せず)を施した
後、記録アンプ14を介して記録専用ヘッド31,3
1’へ送出され磁気テ−プ3上へ記録される。該磁気テ
−プ3上に記録された映像信号は、直ちに記録専用ヘッ
ド31,31’に後行した再生専用ヘッド30,30’
が再生を行う。再生された信号は、再生アンプ17にて
十分増幅された後、包絡線検波器42を介してマイクロ
プロセッサ19へ送出される。
【0090】マイクロプロセッサ19は、前記包絡線検
波レベルが不十分であれば、記録専用ヘッド31,3
1’と磁気テ−プ3との接触状態に不具合があると判断
し、記録専用ヘッド31、31’の突出し量を増すよう
アクチュエ−タ駆動回路9に制御信号を出力する。図8
の(8−d)に同時モニタ時の記録ヘッド突出し量(h
1)を、(8−f)に同時モニタ再生出力が低下した場
合の記録ヘッド突出し量(h2,h2>h1)を示す。
【0091】以上、本発明によれば、同時モニタにより
記録専用ヘッド31,31’の突出し量を制御すること
ができ、テ−プと記録ヘッドとの接触状態の信頼性を高
めることができる。
【0092】さらに他の実施例を図6を用いて説明す
る。図1と同一機能ブロックには同一符号を記し、ここ
での説明は省略する。
【0093】図6において、25,27は固定ヘッド駆
動アクチュエ−タ、26は固定消去ヘッド、28は磁気
テ−プ長手方向にコントロ−ル信号、タイムコ−ド等を
記録するためのリニア固定ヘッド、29は再生リニアト
ラックアンプである。
【0094】第一の実施例では、テ−プ長手方向にリニ
ア固定ヘッドにてコントロ−ル信号、タイムコ−ド信号
を記録しないシステムを取り上げたが、本実施例では、
前記第一の実施例に加えて、リニア固定ヘッド28、固
定消去ヘッド26にて、テ−プ長手方向にコントロ−ル
信号、タイムコ−ド信号等を記録、消去する記録再生装
置に本発明を適用した一例を以下説明する。
【0095】本実施例の特徴は、リニア固定ヘッド2
8、固定消去ヘッド26と磁気テ−プ3の接触、非接触
状態を制御する機能を設けた事にある。
【0096】図3は磁気テ−プ3とリニア固定ヘッド2
8または固定消去ヘッド26との接触、非接触状態を示
した図である。図3(a)は接触状態を示し、アクチュ
エ−タ23は磁気テ−プ面へ伸長するように動作する。
図3(b)は非接触状態を示し、アクチュエ−タ23は
磁気テ−プ面より収縮するように動作する。
【0097】上記記録再生装置について高速サ−チを一
例に以下動作説明をする。 ここでユ−ザが磁気テ−プ
3上のある特定位置に情報を記録する場合の一連の動作
を考える。
【0098】現在のモ−ドが再生または記録状態以外の
場合(一時停止、停止等)は、固定消去ヘッド26,リ
ニア固定ヘッド28を磁気テ−プ3に接触させる必要が
ないため図3(b)の離別状態に在る。こうすることで
従来問題となっていた、テ−プ起動時の固定消去ヘッド
26,リニア固定ヘッド28への磁気テ−プ3の貼り付
きを防止することが出来、テ−プ起動時の走行安全性を
確保することができる。
【0099】ユ−ザからの指令がマイクロプロセッサ1
9に入力されると、マイクロプロセッサ19は現在のテ
−プ位置を把握しようとする。システムが初期状態にあ
るなどして現在位置が不明の場合には、各部に作用して
再生状態に移行する。再生モ−ドへの移行によりスイッ
チ13は端子B側に倒され、ピンチロ−ラ駆動器24は
ピンチロ−ラを圧着状態とする。
【0100】テ−プ走行を開始すると、リニア固定ヘッ
ド28はテ−プ接触状態図3(c)に移行し、テ−プ長
手方向に記録されたコントロ−ル信号、タイムコ−ド信
号を再生する。これらの信号は再生リニアトラックアン
プ29にて十分増幅された後、マイクロプロセッサ19
へ入力される。コントロ−ル信号はキャプスタン制御信
号の生成に用いられ、タイムコ−ド信号は現在のテ−プ
位置を把握するのに用いられる。前記タイムコ−ドが再
生されたなら、直ちに固定消去ヘッド26,リニア固定
ヘッド28は磁気テ−プ3と非接触状態となる。
【0101】マイクロプロセッサ19は現在再生中のテ
−プ位置と再生あるいは記録されるべきテ−プ位置との
距離を計算する。そしてこの距離が大きい時は、テ−プ
を高速に走行させて、高速サ−チへ移行する。さらに、
キャプスタンがこのような高速回転に追従できないこと
から、ピンチロ−ラ5を圧着解除状態とする。
【0102】テ−プ高速走行時は、リニア固定ヘッド2
8が非接触状態であるため、テ−プ上のタイムコ−ドを
読み込むことができない。そこで、供給リ−ル11の回
転検出器12から出力される信号(SFG信号)と巻取
リ−ル7の回転検出器8から出力される信号(RFG信
号)とからリ−ル巻径計算装置16により、テ−プ残量
検出を行い、概略のテ−プ走行位置を演算する。しか
し、上記リ−ル巻径計算装置16からの情報のみでは、
正確なテ−プ走行位置がわからない。そこで、所定周期
毎に、単発的にリニア固定ヘッド28をテ−プ3に接触
させ、テ−プ上のタイムコ−ドを読み込む。読み込まれ
たタイムコ−ド毎に、前記テ−プ残量検出結果を補正
し、テ−プ巻径から計算されるテ−プ位置の精度を向上
させるように動作する。
【0103】さてほぼ所望のテ−プ位置に達したらピン
チロ−ラ5は圧着状態にし、そしてリニア固定ヘッド2
8は接触状態に移行する。これらの制御はマイクロプロ
セッサ19によって行われる。
【0104】ここにおいてテ−プを低速状態に移行さ
せ、リニア固定ヘッド28からのタイムコ−ド信号よ
り、記録あるいは再生されるべき位置を高精度に計算す
る。これらの結果最終的には所望のトラックを正確に記
録あるいは再生できる。
【0105】前記、高速サ−チ中のテ−プ上のタイムコ
−ドを読み込む周期はいずれの周期であってもかまわな
い。ここで例えばテ−プ上の目標位置に近づくに従い短
周期となるように制御を行えば、目標位置を通り過ぎる
ことはない以上のような構成にすることにより、高速サ
−チ中はリニア固定ヘッド28、固定消去ヘッド26が
磁気テ−プ3と接触する期間を必要最小限に止めること
ができ、前記リニア固定ヘッド28,固定消去ヘッド2
6の磨耗、摩擦によるテ−プ走行負荷の低減に効果は大
である。
【0106】以上のように、必要な場合だけヘッドをテ
−プに接触させることにより、ヘッドを有効活用でき、
回転ヘッドの寿命を延ばし、摩擦によって生じる磨耗粉
のヘッドへの目詰まりを防ぐことができ、さらにジッタ
の悪化を低減することができることから経済性、信頼性
を著しくアップすることができる。
【0107】なお、上記の実施例では、リール径計算器
でおよその位置をだした後、時間情報で補正することと
したが、本発明はこれに限られるものではなく、時間情
報のみで位置を求めることとしても良い。この場合、図
1の実施例と異なり、回転検出器とリール巻径計算機が
ないため、図1に比べて頻繁にヘッドをテープに接触さ
せなければいけないが、回転検出器とリール巻径計算が
不要というメリットがある。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高速アク
セスという条件を満たしながら、高信頼性、長寿命な記
録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録再生装置の一実施例を示すブ
ロック図
【図2】回転ヘッドがテ−プに非接触である状態を示す
説明図
【図3】固定ヘッドがテ−プに接触している状態を示す
説明図
【図4】本発明の高速サ−チ時の回転ヘッド突出し制御
状態を示す説明図
【図5】本発明の高速サ−チ時の処理シ−ケンスを示す
フロ−チャ−ト
【図6】本発明に係る記録再生装置の他の実施例を示す
ブロック図
【図7】本発明に係る記録再生装置の他の実施例を示す
ブロック図
【図8】モ−ド別における回転ヘッド突出し状態を示す
説明図
【図9】タイムコードの記録フォーマットを示す説明図
【図10】リール巻径計算機による時間の測定方法を示
す説明図
【符号の説明】
1.回転シリンダ 2,2’.回転ヘッド 3.磁気テ−プ 4.キャプスタン 5.ピンチロ−ラ 6.キャプスタン制御装置 7.巻取リ−ル 8.巻取リ−ル回転検出器 9.アクチュエ−タ駆動装置 10.リ−ル駆動装置 11.供給リ−ル 12.供給リ−ル回転検出器 19.マイクロプロセッサ 20,21.圧電素子 24.ピンチロ−ラ圧着制御回路 25.消去固定ヘッド駆動アクチュエ−タ 26.消去固定ヘッド 27.固定ヘッド駆動アクチュエ−タ 28.固定ヘッド 29.再生CTLアンプ 30,30’再生専用ヘッド 31,31’記録専用ヘッド 32,33 テ−プガイド

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生ヘッドを有し、磁気テ−プ上に予め記
    録された位置情報である磁気信号を再生する再生装置で
    あって、 再生ヘッドを磁気テープに離接可能に支持する第1のア
    クチュエータと、 上記第1のアクチュエータを駆動する第1の駆動手段
    と、 上記磁気テ−プを走行させるテ−プ走行手段と、 上記磁気テープ上の再生すべき目標位置を示す目標位置
    情報を受付ける受付手段と、 上記第1の駆動手段に上記再生ヘッドを、上記磁気テー
    プが走行中に少なくとも1回、上記磁気テープに一時的
    に接触させる指示を送る制御部と、 上記再生ヘッドから送られてくる再生信号により、上記
    磁気テープ上の再生ヘッドの位置を示す位置情報を生成
    する生成手段とを有し、 上記制御部は、上記生成された位置情報に基づいて上記
    目標位置に達したかどうかを検出することを特徴とする
    再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の再生装置において、 上記磁気テープ上の再生ヘッドの位置を検出する検出手
    段と、 上記生成手段により生成された位置情報により、上記検
    出された位置を補正する補正手段と、 上記補正後の位置と、上記目標位置とを比較して、上記
    補正後の位置と上記目標位置との差を求める比較手段
    と、 上記求められた差が予め定められた差より大きいとき
    は、上記補正後の位置により、再生ヘッドの位置を決定
    し、上記求められた差が予め定められた差より小さいと
    きは、上記位置情報により、再生ヘッドの位置を決定す
    る位置決定手段とを有し、 上記制御部は、上記位置決定手段により決定された位置
    に基づいて上記目標位置に達したかどうかを検出するこ
    とを特徴とする再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の再生装置において、 上記制御部は、 一時停止時または停止時に、上記再生ヘッドを上記磁気
    テープから離し、 上記磁気テ−プを目標位置まで走行させる前に、少なく
    とも一回、上記再生ヘッドを上記磁気テープに接触さ
    せ、上記磁気テ−プ上の位置情報を検出することを特徴
    とする再生装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の再生装置において、 上記制御部は、 一時停止時または停止時に、上記再生ヘッドを上記磁気
    テープから離し、 上記磁気テ−プを目標位置まで走行させる前に、少なく
    とも一回、上記再生ヘッドを上記磁気テープに接触さ
    せ、上記磁気テ−プ上の位置情報を検出することを特徴
    とする再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の再生装置において、 上記制御部は、 上記再生ヘッドを上記磁気テープに複数回接触させ、次
    の接触までの時間間隔を、上記再生ヘッドの現在位置と
    目標位置との差により変更することを特徴とする再生装
    置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の再生装置において、 上記制御部は、 上記再生ヘッドを上記磁気テープに複数回接触させ、次
    の接触までの時間間隔を、上記再生ヘッドの現在位置と
    目標位置との差により変更することを特徴とする記録再
    生装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の再生装置において、 上記制御部は、 上記再生ヘッドの現在位置と目標位置との差が予め定め
    られた差よりも小さくなったときは、上記再生ヘッドを
    上記磁気テープに接触させたままにすることを特徴とす
    る再生装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載の再生装置において、 上記制御部は、 上記再生ヘッドの現在位置と目標位置との差が予め定め
    られた差よりも小さくなったときは、上記再生ヘッドを
    上記磁気テープに接触させたままにすることを特徴とす
    る再生装置。
  9. 【請求項9】記録ヘッド及び再生ヘッドを有する記録再
    生装置であって、 上記再生ヘッドを磁気テープに離接可能に支持する第1
    のアクチュエータと、 上記第1のアクチュエータを駆動する第1の駆動手段
    と、 上記記録ヘッドを磁気テープに離接可能に支持する第2
    のアクチュエータと、 上記第2のアクチュエータを駆動する第2の駆動手段
    と、 上記磁気テ−プを走行させるテ−プ走行手段と、 記録時に上記記録ヘッドへ、記録をしている位置を示す
    位置情報を出力する位置情報出力手段と、 再生時に上記磁気テープ上の再生すべき目標位置を示す
    目標位置情報を受付ける受付手段と、 上記第1の駆動手段に上記再生ヘッドを、上記磁気テー
    プが走行中に少なくとも1回、上記磁気テープに一時的
    に接触させる指示を送る制御部と、 上記再生ヘッドから送られてくる再生信号により、上記
    磁気テープ上の再生ヘッドの位置を示す位置情報を生成
    する生成手段とを有し、 上記制御部は、上記生成された位置情報に基づいて上記
    目標位置に達したかどうかを検出することを特徴とする
    記録再生装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の再生装置において、 上記磁気テープ上の再生ヘッドの位置を検出する検出手
    段と、 上記生成手段により生成された位置情報により、上記検
    出された位置を補正する補正手段と、 上記補正後の位置と、上記目標位置とを比較して、上記
    補正後の位置と上記目標位置との差を求める比較手段
    と、 上記求められた差が予め定められた差より大きいとき
    は、上記補正後の位置により、再生ヘッドの位置を決定
    し、上記求められた差が予め定められた差より小さいと
    きは、上記位置情報により、再生ヘッドの位置を決定す
    る位置決定手段とを有し、 上記制御部は、上記位置決定手段により決定された位置
    に基づいて上記目標位置に達したかどうかを検出するこ
    とを特徴とする記録再生装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載の記録再生装置において、 上記制御部は、上記記録再生装置の動作モ−ドに応じ
    て、動作に必要な第1および第2の駆動手段の一方もし
    くは双方に対して上記磁気テープに記録ヘッド及び再生
    ヘッドの一方もしくは双方を接触させる指示を送ること
    を特徴とする記録再生装置。
  12. 【請求項12】請求項10記載の記録再生装置におい
    て、 上記制御部は、上記記録再生装置の動作モ−ドに応じ
    て、動作に必要な第1および第2の駆動手段の一方もし
    くは双方に対して上記磁気テープに記録ヘッド及び再生
    ヘッドの一方もしくは双方を接触させる指示を送ること
    を特徴とする記録再生装置。
  13. 【請求項13】請求項9記載の記録再生装置において、 上記再生ヘッドは、上記記録ヘッドに後続し、上記記録
    ヘッドで記録した記録を再生し、 上記再生される信号のレベルを検出するレベル検出手段
    を有し、 上記制御部は、検出された信号のレベルをもとに、上記
    第2の駆動手段への駆動量の指示を制御することを特徴
    とする記録再生装置。
  14. 【請求項14】請求項10記載の記録再生装置におい
    て、 上記再生ヘッドは、上記記録ヘッドに後続し、上記記録
    ヘッドで記録した記録を再生し、 上記再生される信号のレベルを検出するレベル検出手段
    を有し、 上記制御部は、検出された信号のレベルをもとに、上記
    第2の駆動手段への駆動量の指示を制御することを特徴
    とする記録再生装置。
  15. 【請求項15】請求項11記載の記録再生装置におい
    て、 上記再生ヘッドは、上記記録ヘッドに後続し、上記記録
    ヘッドで記録した記録を再生し、 上記再生される信号のレベルを検出するレベル検出手段
    を有し、 上記制御部は、検出された信号のレベルをもとに、上記
    第2の駆動手段への駆動量の指示を制御することを特徴
    とする記録再生装置。
  16. 【請求項16】請求項12記載の記録再生装置におい
    て、 上記再生ヘッドは、上記記録ヘッドに後続し、上記記録
    ヘッドで記録した記録を再生し、 上記再生される信号のレベルを検出するレベル検出手段
    を有し、 上記制御部は、検出された信号のレベルをもとに、上記
    第2の駆動手段への駆動量の指示を制御することを特徴
    とする記録再生装置。
  17. 【請求項17】請求項9記載の記録再生装置において、 上記制御部は、 一時停止時または停止時に、上記再生ヘッドを上記磁気
    テープから離し、 上記磁気テ−プを目標位置まで走行させる前に、少なく
    とも一回、上記再生ヘッドを上記磁気テープに接触さ
    せ、上記磁気テ−プ上の位置情報を検出することを特徴
    とする記録再生装置。
  18. 【請求項18】請求項10記載の記録再生装置におい
    て、 上記制御部は、 一時停止時または停止時に、上記再生ヘッドを上記磁気
    テープから離し、 上記磁気テ−プを目標位置まで走行させる前に、少なく
    とも一回、上記再生ヘッドを上記磁気テープに接触さ
    せ、上記磁気テ−プ上の位置情報を検出することを特徴
    とする記録再生装置。
  19. 【請求項19】請求項9記載の記録再生装置において、 上記制御部は、 上記再生ヘッドを上記磁気テープに複数回接触させ、次
    の接触までの時間間隔を、上記再生ヘッドの現在位置と
    目標位置との差により変更することを特徴とする記録再
    生装置。
  20. 【請求項20】請求項10記載の記録再生装置におい
    て、 上記制御部は、 上記再生ヘッドを上記磁気テープに複数回接触させ、次
    の接触までの時間間隔を、上記再生ヘッドの現在位置と
    目標位置との差により変更することを特徴とする記録再
    生装置。
  21. 【請求項21】請求項9記載の記録再生装置において、 上記制御部は、 上記再生ヘッドの現在位置と目標位置との差が予め定め
    られた差よりも小さくなったときは、上記再生ヘッドを
    上記磁気テープに接触させたままにすることを特徴とす
    る記録再生装置。
  22. 【請求項22】請求項10記載の記録再生装置におい
    て、 上記制御部は、 上記再生ヘッドの現在位置と目標位置との差が予め定め
    られた差よりも小さくなったときは、上記再生ヘッドを
    上記磁気テープに接触させたままにすることを特徴とす
    る記録再生装置。
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