JPH0619446U - 液面調整器付き自動給液槽 - Google Patents

液面調整器付き自動給液槽

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JPH0619446U
JPH0619446U JP025227U JP2522792U JPH0619446U JP H0619446 U JPH0619446 U JP H0619446U JP 025227 U JP025227 U JP 025227U JP 2522792 U JP2522792 U JP 2522792U JP H0619446 U JPH0619446 U JP H0619446U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動給水槽において、水面の浮遊物により水位
調整器の空気吸入口が塞がれるのを防止する。 【構成】槽本体2の水溜め部7に貯水室4を垂設し、貯
水室4に水溜め部7内の水位を調整する空気吸入桿23
を上下方向に移動可能に並設し、空気吸入桿23を、下
端が水溜め部7の水中に没する防塵パイプ32で囲む。
貯水室4は、注水口5を頂壁4aに、上下流通孔12a
を中央部の隔壁12に、水溜め部7に連通する流出口2
0を底壁4bに備え、隔壁12には操作桿14を上下方
向に移動可能に装着する。操作桿14の上部には注水口
5を開閉する注水弁16を、下端には流出路20を開閉
する流出弁19を設ける。注入弁16と流出弁19とは
操作桿14の上下動により一方が開くと他方が閉じるよ
うに設定する。空気吸入桿23は貯水室4の上部と連通
し、又下端に水溜め部7の水面に対し斜め方向の空気吸
入口27を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は植物の水栽培等に用いられ、不足する液体を補充しつつ所定液面を 維持するために使用される液面調整器付き自動給液槽に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、植物の水栽培に使用される水位調整器付き自動給水槽としては本出願人 の考案に関わる実公昭63ー35568号公報がある。この公報の考案は図2に 示すように、床面6に水溜め部7を有する槽本体2と、前記水溜め部7に垂設し た筒状の貯水室4と、貯水室4に並設され、上下方向に移動可能の空気吸入桿2 3を有し、水溜め部7内の水位Hを調整する水位調整器21ととから成り、前記 貯水室4は、貯水室4に連通する注水口5を有する頂壁4aを上端部に、上下流 通孔12aを有する隔壁12を中央部に、前記水溜め部7に連通する流出口20 を有する底壁4bを下端部に備え、前記隔壁12の中央部には操作桿14が軸心 周りの回動により上下方向に移動可能に螺合され、操作桿14の上部には頂壁4 aの注水口5を開閉する注入弁16が設けられ、操作桿の下端には底壁4bの流 出口20開閉する流出弁19が設けられ、注入弁16と流出弁19とは操作桿1 4の上下方向の移動により一方が開くと他方が閉じるように設定され、前記空気 吸入桿23は貯水室4の上部と連通する軸心方向の空気流通孔25を有し、空気 流通孔25の下端は水溜め部7の水面に対し斜め方向に開口する空気吸入口27 を形成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の構成において、自動給水槽の使用中においては図2に示すように注入弁 16は注水口5を閉鎖しており、流出弁19は流出口20を開放している。貯水 室4内では水Wの水面と頂壁4aとの間には負圧室4cがあり、水位調整器21 の空気吸入桿23の下端の空気吸入口27は水溜め部7の水面Lにより塞がれて いる。負圧室4cは空気室26、空気流通孔25を介して前記空気吸入口27に 連通している。水溜め部7の水面Lが槽本体2の床面6上の植物Bの吸水、蒸発 などにより低下すると空気吸入口27が水面から離れ、空気吸入口27を介して 大気が前記の負圧室4cに流入するため貯水室4の水が押し下げられ、貯水室4 から水溜め部7に給水され、水溜め部7の水位は常に一定に保持される。
【0004】 しかしながら従来の自動給水槽では水溜め部7の水面Lにごみ等の浮遊物が存 在すると、この浮遊物により空気吸入口27が塞がれ、水面Lが低下しても貯水 室4内の負圧室4cに大気が供給されないので、貯水室4から水溜め部7に給水 されず、水溜め部7の水面Lが一定に保たれないと言う欠点があった。
【0005】 この考案は水(液)溜め部の水(液)面に浮遊物があっても、この浮遊物によ り水位(液面)調整器の空気吸入口が塞がれることがない液面調整器付き自動給 液槽の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためこの考案は、 液溜め部を有する槽本体と、前記液溜め部に垂設した筒状の貯液室と、貯液室 に並設され、上下方向に移動可能の空気吸入桿を有し、液溜め部内の液面を調整 する液面調整器と、空気吸入桿を囲み、下端が液溜め部の液中に没し、外気と連 通する防塵パイプとから成り、 前記貯液室は、貯液室に連通する注液口を有する頂壁を上端部に、上下流通孔 を有する隔壁を中央部に、前記液溜め部に連通する流出口を有する底壁を下端部 備え、前記隔壁の中央部には操作桿が上下方向に移動可能に装着され、操作桿の 上部には頂壁の注液口を開閉する注入弁が設けられ、操作桿の下端には底壁の流 出口を開閉する流出弁が設けられ、注入弁と流出弁とは操作桿の上下方向の移動 により一方が開くと他方が閉じるように設定され、 前記空気吸入桿は貯液室の上部と連通する軸心方向の空気流通孔を有し、空気 流通孔の下端は液溜め部の液面に対し斜め方向の空気吸入口を形成している。
【0007】
【作用】
液面調整器の空気吸入孔の下端は液溜め部の液面に対し斜め方向に開口してお り、かつ液溜め部の液面により塞がれている。この状態では貯液室内の液面と貯 液室の頂壁との間に負圧室が形成されている。そしてこの負圧室は空気吸入桿の 空気吸入口と連通している。蒸発などにより液溜め部の液面が液面調整器の空気 吸入口より下がって空気吸入口が大気に開放されると、大気は空気吸入口から空 気吸入桿を経て貯液室の負圧室内に流入し、負圧室内は大気圧となるので貯液室 内の液が押し下げられ、貯液室から液溜め部に給液され液溜め部の液面が上昇し て液面は一定に保持される。一方従来と異なり空気吸入桿の下部は液溜め部の液 中に挿入された、外気と連通する防塵パイプにより囲まれているので、空気吸入 桿の空気吸入口も防塵パイプ内に位置している。従って液溜め部の液面に浮かん でいるごみなどの浮遊物は防塵パイプに遮られて空気吸入桿の空気吸入口に到達 しない。即ち空気吸入口は浮遊物により閉鎖されることがないので、液溜め部の 液面が空気吸入口より下がって空気吸入口が大気に開放された時は大気は支障な く空気吸入口を経て貯液室の負圧室に供給される。この結果、貯液室から液溜め 部に液が供給されるので、液面調整器は確実に液溜め部内の液面を保持する。
【0008】
【実施例】
以下一実施例を図1により説明する。なお、図2と同じ構成要素に対しては同 じ符号を付して説明する。また、本実施例では、液体として水または水に培養成 分を溶解させた培養液を用いている。従って、例えば『自動給液槽』に対応する ものは『自動給水槽』と表現されている。他の用語・各部の名称についても同様 である。
【0009】 自動給水槽1の槽本体2の側壁3の一部に筒状の貯水室4が形成されている。 この貯水室4の上端は注水口5を有し、上面が窪んでいる頂壁4aにより閉鎖さ れている。貯水室4の中央部には上下流通孔12aを有する隔壁12が横設され ている。貯水室4の下端は上端が皿状の流出口20を有する底壁4bにより閉鎖 されている。槽本体2内には床面6と床面6より窪む水溜め部7が形成され、前 記貯水室4の底壁4bの下面は水溜め部7の底面と一体になっている。底壁4b には流出口20に連通する流出路9が穿設され、その一端は流水口8を介して水 溜め部7に連通し、他端は排水口10となっていて常には止水栓11、パッキン グ30により止水されている。
【0010】 隔壁12にはねじ孔13が設けられ、このねじ孔13に螺合する雄ねじ14a を有する操作桿14が上下方向に延出し、操作桿14の上部には頂壁4aの注水 口5をパッキンナグ17を介して貯水室4の内側で開閉する注入弁16が取り付 けられている。操作桿14は頂壁4aより更に上方に延出し、端部にはハンドル 15が取り付けられている。操作桿14の下端には皿型のパッキング18を介し て底壁4bの流出口20を開閉する流出弁19が取り付けられている。ハンドル 15を回動すると操作桿14は上下するが、注入弁16、流出弁19の一方が開 く時は他方の弁が閉じるように設定されている。
【0011】 水溜め部7の上方において、側壁3には水位調整器21が貯水室4に対し並設 され、側壁3には上下方向にねじ孔22が設けられている。このねじ孔22に螺 合する雄ねじ23aを有する空気吸入桿23が側壁3を貫通して設けられ、空気 吸入桿23の下端は水溜め部7に対向し、上端にはハンドル24が取り付けられ ている。29はパッキング、28はパッキング押えである。空気吸入桿23の軸 心には空気流通孔25が形成され、この空気流通孔25は空気吸入桿23を囲ん で側壁3に設けた空気室26及び空気通路31を介して貯水室4の上部に連通し ている。空気吸入桿23の下端は斜めにカットされ、従って空気吸入口27の下 端も水面に対し傾斜していて楕円形になっている。
【0012】 側壁3には空気吸入桿23の下部を囲む防塵パイプ32の上部がねじ着されて おり、防塵パイプ32の下端は水溜め部7の水W内に没している。33は水面L より上方において防塵パイプ32に設けた空気孔である。防塵パイプ32は図1 のように側壁3にねじ着しないで槽本体2の側壁3aに図示しないアームにより 取り付けても良い。この場合空気孔33を設ける代わりにパイプの上端を外気に 対し解放しておいてもよい。なお、図1において、Hは床面6よりの水面Lの高 さ、即ち水位、Bは植物、Vは植木鉢を示す。
【0013】 上記の構成において、ハンドル15を回動して貯水室4の操作桿14を下降さ せ、注入弁16を開くと同時に操作桿14下端の流出弁19により流出口20を 閉じる。 次にハンドル24を回動して水位調整器21の空気吸入桿23を最下位に下げ るとともに、水Wを貯水室4の上端の注入口5、5から貯水室4に満水になるま で注入する。
【0014】 次にハンドル15を前とは逆方向に回動して操作桿14を上昇させ、注入弁1 6により注入口5、5を閉鎖すると、貯水室4の流出口20が流出弁19により 開かれる。この結果、貯水室4内の水Wは流出路9を経て流水口8から水溜め部 7内に流出する。同時に水位調整器21の空気吸入桿23の下端の傾斜した空気 吸入口27から吸い込まれた空気が空気流通孔25、空気室26及び空気通路3 1を通って貯水室4の上部に流入する。水溜め部7内に流出した水Wの水位Lが 最下位にあった水位調整器21の空気吸入桿23の下端の傾斜した空気吸入口2 7の上縁までくると、空気吸入口27から空気流通孔25、空気室26及び空気 通路31を通って貯水室4の上部に流入していた空気は遮断され、貯水室4から の水の流出が止る。そして貯水室4の上部には負圧室4cが形成される。
【0015】 次に水位調整器21のハンドル24を回動して空気吸入桿23を植物Bが必要 とする水面L即ち水位Hまで徐々に上昇させると傾斜した空気吸入口27も徐々 に上昇し、空気が再び負圧室4c内に流入し、貯水室4内の水Wは空気吸入口2 7の上昇にともなって水溜め部7内に流出し、水溜め部7の水位は所望の水位H まで徐々に上昇し、空気吸入桿23の上昇を停止した位置、即ち所望の水位Hに 達した位置を空気吸入桿23の所定位置とする。なお、空気吸入口27は傾斜さ せてあるのでその形状は楕円形となり、楕円形の切り口が上下方向に移動するの で微調整が可能となる。空気吸入桿23はほ防塵パイプ32に囲まれているので 、水面Lに浮遊する塵等の浮遊物が空気吸入口27に向かって流動しても防塵パ イプ32に遮られて空気吸入口27に到達することができない。従って空気吸入 口27は浮遊物により塞がれることがないので上記の作用は極めて円滑に行なわ れる。
【0016】 植物Bが成長したり、又は植物Bの種類によって水位Hを上位又は下位に維持 させる必要が生じた場合にはハンドル24を回動して空気吸入桿23を所望量だ け上昇又は下降させると水位Hはその位置に保持される。 貯水室4内の水が少なくなったら、操作桿14を下げて注水口5、5を開け、 貯水室4が満水になるまで水を注水口5、5から注入し、その後操作桿14を上 げ注水口5、5を閉じ、流出口20を開けると再び貯水室4からの水の流出が始 り、水位Hが保持される。槽本体2、水溜め部7及び貯水室4の水を全部抜くに は操作桿14を上げたまま排水口10の止栓11を外すと、水Wはすべて排出さ れる。
【0017】 上記の実施例は植物の水栽培に使用される自動給水槽に付いて説明したが、こ の考案は天麩羅鍋、おでん鍋等にも適用可能である。この考案により天麩羅鍋、 おでん鍋に油、水が自動的に補給されるので手による補給の手間が省ける。そし て防塵パイプは油面、水面に浮かぶ浮遊物が空気吸入桿の空気吸入口を塞ぐのを 防止するので油面、水面の保持が確実に行われる。
【0018】
【効果】
この考案は上記の構成を有するので次のような優れた効果を有する。 (イ)防塵パイプを設けたので空気吸入桿の空気吸入口が液面上の浮遊物により 詰ることがない。従って液溜り部の液面の保持が確実に行われる。 (ロ)1本の操作桿を上下させることにより貯液室の注入弁と流出弁とを一方が 開のときに他方を閉とすることができるので弁の開閉操作が簡単になる。 (ハ)液面調整器の空気吸入桿下端の空気吸入口を液溜め部において所定の高さ に設定することにより槽内の液面を空気吸入口の位置に確実に保持することがで き、又空気吸入桿を上下させることにより槽内の液面を所望の高さに設定するこ とができる。 (ニ)空気吸入桿の下端が斜めにカットされ、空気吸入口が楕円形となるので精 度の高い液面調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例としての水位調整器付き自動給
水槽の正面図である。
【図2】従来の水位調整器付き自動給水槽の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 自動給水槽 2 槽本体 4 貯水室 5 注水口 7 水溜め部 12 隔壁 12a 上下流通孔 14 操作桿 16 注水弁 19 流出弁 20 流出口 21 水位調整器 23 空気吸入桿 27 空気吸入口 32 防塵パイプ 33 空気孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液溜め部を有する槽本体と、前記液溜め
    部に垂設した筒状の貯液室と、貯液室に並設され、上下
    方向に移動可能の空気吸入桿を有し、液溜め部内の液面
    を調整する液面調整器と、空気吸入桿を囲み、下端が液
    溜め部の液中に没し、外気と連通する防塵パイプとから
    成り、 前記貯液室は、貯液室に連通する注液口を有する頂壁を
    上端部に、上下流通孔を有する隔壁を中央部に、前記液
    溜め部に連通する流出口を有する底壁を下端部に備え、
    前記隔壁の中央部には操作桿が上下方向に移動可能に装
    着され、操作桿の上部には頂壁の注液口を開閉する注入
    弁が設けられ、操作桿の下端には底壁の流出口を開閉す
    る流出弁が設けられ、注入弁と流出弁とは操作桿の上下
    方向の移動により一方が開くと他方が閉じるように設定
    され、 前記空気吸入桿は貯液室の上部と連通する軸心方向の空
    気流通孔を有し、空気流通孔の下端は液溜め部の液面に
    対し斜め方向の空気吸入口を形成することを特徴とする
    液面調整器付き自動給液槽。
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JP2011097893A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Hokkaido Porakon Kk 設計水位給水装置

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JP2995653B2 (ja) * 1997-04-22 1999-12-27 有限会社サン・クリエイト 栽培容器用補水槽及び栽培容器用補給容器

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JPS6257663U (ja) * 1985-10-01 1987-04-09

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