JPH06194463A - 圧電式モータによって形成される駆動手段を備えた時計 - Google Patents
圧電式モータによって形成される駆動手段を備えた時計Info
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- JPH06194463A JPH06194463A JP5246238A JP24623893A JPH06194463A JP H06194463 A JPH06194463 A JP H06194463A JP 5246238 A JP5246238 A JP 5246238A JP 24623893 A JP24623893 A JP 24623893A JP H06194463 A JPH06194463 A JP H06194463A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G04—HOROLOGY
- G04C—ELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
- G04C3/00—Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
- G04C3/08—Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a mechanical oscillator other than a pendulum or balance, e.g. by a tuning fork, e.g. electrostatically
- G04C3/12—Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a mechanical oscillator other than a pendulum or balance, e.g. by a tuning fork, e.g. electrostatically driven by piezoelectric means; driven by magneto-strictive means
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンポーネント数、寸法、及び、加えられる
荷重を減少させることによって、これらの欠点を克服
し、時計全体の概念の単純化を可能にする駆動手段によ
って動作する日付ディスプレイのような表示手段を具備
した時計を提供すること。 【構成】 表示手段(2)及びこれを動作させる駆動手
段(M1、M2)から構成される。駆動手段が表示手段
に直接係合する圧電式モータからなることを特徴とす
る。
荷重を減少させることによって、これらの欠点を克服
し、時計全体の概念の単純化を可能にする駆動手段によ
って動作する日付ディスプレイのような表示手段を具備
した時計を提供すること。 【構成】 表示手段(2)及びこれを動作させる駆動手
段(M1、M2)から構成される。駆動手段が表示手段
に直接係合する圧電式モータからなることを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計に関するものであ
る。表示手段(2)及びその表示手段(2)を動作させ
る駆動手段(M1、M2)から構成されるこうした時計
には、表示手段(2)に直接係合する圧電式モータが含
まれている。本発明は、例えば、日付ディスプレイの駆
動に適用される。本発明は、圧電式モータによって形成
される駆動手段を備えたことを特徴とする時計に関する
ものである。特に、本発明は圧電式モータによって駆動
される日付ディスプレイを含む時計に関するものであ
る。
る。表示手段(2)及びその表示手段(2)を動作させ
る駆動手段(M1、M2)から構成されるこうした時計
には、表示手段(2)に直接係合する圧電式モータが含
まれている。本発明は、例えば、日付ディスプレイの駆
動に適用される。本発明は、圧電式モータによって形成
される駆動手段を備えたことを特徴とする時計に関する
ものである。特に、本発明は圧電式モータによって駆動
される日付ディスプレイを含む時計に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】既知の時計の場合、日付ディスプレイ
は、開口部に面して移動する内側に歯の付いたディスク
によって形成される。このディスクは、双極磁石を有す
るステップ・モータ・タイプの電磁モータによって作動
する、減速歯車列によって24時間の期間にわたってダ
イヤル列を介して駆動される。
は、開口部に面して移動する内側に歯の付いたディスク
によって形成される。このディスクは、双極磁石を有す
るステップ・モータ・タイプの電磁モータによって作動
する、減速歯車列によって24時間の期間にわたってダ
イヤル列を介して駆動される。
【0003】このタイプの駆動装置には、従って、ダイ
ヤル列とかみ合う特殊な歯車列の構成が必要になる。こ
うした歯車列は、一般に、一方には、前記ダイヤル列か
らモータの偶力を受ける標準的な外側の歯が設けられ、
もう一方には、日付ディスクに係合する弾性アームが設
けられた、少なくとも1つの特定の駆動大歯車を含んで
いる。こうしたアームは、時間設定クラウンを介して、
ユーザが実施する迅速な補正時に、日付ディスクの迅速
な順方向または逆方向の変位を吸収できるようになって
いる。
ヤル列とかみ合う特殊な歯車列の構成が必要になる。こ
うした歯車列は、一般に、一方には、前記ダイヤル列か
らモータの偶力を受ける標準的な外側の歯が設けられ、
もう一方には、日付ディスクに係合する弾性アームが設
けられた、少なくとも1つの特定の駆動大歯車を含んで
いる。こうしたアームは、時間設定クラウンを介して、
ユーザが実施する迅速な補正時に、日付ディスクの迅速
な順方向または逆方向の変位を吸収できるようになって
いる。
【0004】あるいは、データ・ディスクの通常の変位
を可能にするこうした第1の駆動手段に加えて、こうし
た構成には、例えば、クラウンに助けられて上述の迅速
な補正を可能にする、中間の大歯車と協働するスライド
・ピニオンを含んでいる、特殊な補正機構によって形成
される他の駆動手段を利用できるようにする必要があ
る。こうした構成は、従って、複雑であり、扱いにく
く、コストがかさむ。
を可能にするこうした第1の駆動手段に加えて、こうし
た構成には、例えば、クラウンに助けられて上述の迅速
な補正を可能にする、中間の大歯車と協働するスライド
・ピニオンを含んでいる、特殊な補正機構によって形成
される他の駆動手段を利用できるようにする必要があ
る。こうした構成は、従って、複雑であり、扱いにく
く、コストがかさむ。
【0005】さらに、迅速な補正及び真夜中近くのダイ
ヤル列を介した補正といったいくつかの操作によって、
日付ディスクを動作させる駆動大歯車の弾性アームに異
常な応力がかかり、損傷の生じる可能性がある場合、こ
うした構成は、比較的こわれやすい。あるいは、日付デ
ィスクは、ダイヤル列によって永久に駆動されて、回転
するので、正常動作においては日付ディスクを変位させ
なければならないのが24時間毎に1回であるとして
も、最初の駆動手段の歯車列によって、ダイヤル列に対
するかなりの抵抗負荷が生じることになる。
ヤル列を介した補正といったいくつかの操作によって、
日付ディスクを動作させる駆動大歯車の弾性アームに異
常な応力がかかり、損傷の生じる可能性がある場合、こ
うした構成は、比較的こわれやすい。あるいは、日付デ
ィスクは、ダイヤル列によって永久に駆動されて、回転
するので、正常動作においては日付ディスクを変位させ
なければならないのが24時間毎に1回であるとして
も、最初の駆動手段の歯車列によって、ダイヤル列に対
するかなりの抵抗負荷が生じることになる。
【0006】さらに、こうした日付ディスクは、各変位
後、開口部に対して正確に位置決めを施さなければなら
ないので、抵抗偶力を大幅に増すジャンパ・バネと協働
するようになっているという点について明記しておく必
要がある。
後、開口部に対して正確に位置決めを施さなければなら
ないので、抵抗偶力を大幅に増すジャンパ・バネと協働
するようになっているという点について明記しておく必
要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、コンポーネント数、寸法、及び、加えられる荷重を
減少させることによって、これらの欠点を克服し、時計
全体の概念の単純化を可能にする駆動手段によって動作
する日付ディスプレイのような表示手段を具備した時計
を提供することにある。
は、コンポーネント数、寸法、及び、加えられる荷重を
減少させることによって、これらの欠点を克服し、時計
全体の概念の単純化を可能にする駆動手段によって動作
する日付ディスプレイのような表示手段を具備した時計
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が目標
とする時計は、表示手段と、前記表示手段を動作させる
駆動手段とから構成され、その駆動手段が前記表示手段
に直接係合する圧電式モータを含むことを特徴とする。
とする時計は、表示手段と、前記表示手段を動作させる
駆動手段とから構成され、その駆動手段が前記表示手段
に直接係合する圧電式モータを含むことを特徴とする。
【0009】また、固定子と回転子から構成されるこう
した圧電式モータには、前記回転子に一体化され、少な
くとも1つの所定の角位置において回転子の回転運動を
停止させるようになっている角位置合わせ手段が含まれ
ていることを特徴とする。あるいは、前記位置合わせ手
段には、弾性接触ブレードが側方に支持される、カムの
輪郭を示す剛性ハブが含まれている。
した圧電式モータには、前記回転子に一体化され、少な
くとも1つの所定の角位置において回転子の回転運動を
停止させるようになっている角位置合わせ手段が含まれ
ていることを特徴とする。あるいは、前記位置合わせ手
段には、弾性接触ブレードが側方に支持される、カムの
輪郭を示す剛性ハブが含まれている。
【0010】本発明のもう1つの特徴によれば、前記ブ
レードは、回転子の所定の角位置において開く電気位置
検出回路と協働する。さらに、前記ブレードは、駆動さ
れて、電気的絶縁材が介在するベース・プレートまたは
ブリッジに送り込まれる、支持体またはブリッジに取り
付けられている。本発明の他の特徴及び利点について
は、単なる例示でしかない、添付の図面を参照して行
う、下記の詳細な説明を読むことによって明らかになる
であろう。
レードは、回転子の所定の角位置において開く電気位置
検出回路と協働する。さらに、前記ブレードは、駆動さ
れて、電気的絶縁材が介在するベース・プレートまたは
ブリッジに送り込まれる、支持体またはブリッジに取り
付けられている。本発明の他の特徴及び利点について
は、単なる例示でしかない、添付の図面を参照して行
う、下記の詳細な説明を読むことによって明らかになる
であろう。
【0011】
【実施例】次に、図1を参照し、全体が参照番号1で示
された、本発明による時計について解説を行う。前記図
において、かなり略して示されている時計1には、この
場合、日付ディスプレイ2によって構成された表示手段
が含まれている。時計1には、特定の制限のない、時間
または他の情報に関する他の表示手段と連係させる可能
性もあり得る、時間及び分表示、秒表示、及び、日表示
といった、他の既知の表示手段を含めることが可能であ
る。
された、本発明による時計について解説を行う。前記図
において、かなり略して示されている時計1には、この
場合、日付ディスプレイ2によって構成された表示手段
が含まれている。時計1には、特定の制限のない、時間
または他の情報に関する他の表示手段と連係させる可能
性もあり得る、時間及び分表示、秒表示、及び、日表示
といった、他の既知の表示手段を含めることが可能であ
る。
【0012】表示手段2は、既知のように、不図示の標
準手段によって中心にくるように合わせられ、例えば、
ケース10に固定されたダイヤル8に形成されている開
口部6に向かい合うように配置されることになっている
(前記2つの部材は、ここでは、部分的に切り欠いて示
されている)日付ディスクと呼ばれる、内部に歯が付い
た環状ディスク4によって構成されている。
準手段によって中心にくるように合わせられ、例えば、
ケース10に固定されたダイヤル8に形成されている開
口部6に向かい合うように配置されることになっている
(前記2つの部材は、ここでは、部分的に切り欠いて示
されている)日付ディスクと呼ばれる、内部に歯が付い
た環状ディスク4によって構成されている。
【0013】データ表示ディスク4には、平行な側部を
備えた楕円形のスロット9によって互いに隔てられた歯
7から構成される、内部の歯5が含まれている(単一の
歯だけにしか参照番号が付いていない)。時計1には、
さらに、表示手段2と、すなわち、内部の歯5と直接協
働し、その回転変位を保証する働きをする駆動手段が含
まれている。
備えた楕円形のスロット9によって互いに隔てられた歯
7から構成される、内部の歯5が含まれている(単一の
歯だけにしか参照番号が付いていない)。時計1には、
さらに、表示手段2と、すなわち、内部の歯5と直接協
働し、その回転変位を保証する働きをする駆動手段が含
まれている。
【0014】基本的にディスク4の下に配置される駆動
手段12には、図2〜5の第1の実施例に従って詳細に
示された圧電式モータが含まれている。全体が参照番号
M1によって識別されるこうしたモータが、この例の場
合、部分的に示された時計のベース・プレートによって
形成される基礎3によって構成された支持体に吊られて
いる。
手段12には、図2〜5の第1の実施例に従って詳細に
示された圧電式モータが含まれている。全体が参照番号
M1によって識別されるこうしたモータが、この例の場
合、部分的に示された時計のベース・プレートによって
形成される基礎3によって構成された支持体に吊られて
いる。
【0015】モータM1には、この場合、支持体に圧力
ばめ(押し込み)または接着によってしっかりと固定さ
れた回転子R1が含まれている。この回転子は固定子S
1の幾何学的軸X1まわりを回転するように取り付けら
れている。基礎3に組み込まれた固定子S1は、軸方向
の支持を保証し、回転子R1の回転の中心に位置する軸
受け構造を形成する。この軸受け構造は、基本的に、基
礎3にしっかりと保持された環状の懸垂板P1によって
構成される。
ばめ(押し込み)または接着によってしっかりと固定さ
れた回転子R1が含まれている。この回転子は固定子S
1の幾何学的軸X1まわりを回転するように取り付けら
れている。基礎3に組み込まれた固定子S1は、軸方向
の支持を保証し、回転子R1の回転の中心に位置する軸
受け構造を形成する。この軸受け構造は、基本的に、基
礎3にしっかりと保持された環状の懸垂板P1によって
構成される。
【0016】基礎3に向かい合うように配置された固定
子S1の面の1つF1には、圧電手段16が取り付けら
れている。圧電手段は、その厚さにわたって均等に分極
されたセラミックのような圧電素子16aと、ここで
は、概略が示されている電源ALに既知の方法で結合さ
れた2つの電極16b及び16cから構成されている。
圧電手段16は、電極16b及び16cを介して電源A
Lから加えられる電気的励起に応答して振動を生じるこ
との可能な変換器を形成する。こうした圧電現象、並び
に、このタイプのモータにおけるこうした圧電変換器の
構成及び配置は、当該技術の熟練者にとって周知のとこ
ろであり、従って、ここでは詳細な説明は行わない。
子S1の面の1つF1には、圧電手段16が取り付けら
れている。圧電手段は、その厚さにわたって均等に分極
されたセラミックのような圧電素子16aと、ここで
は、概略が示されている電源ALに既知の方法で結合さ
れた2つの電極16b及び16cから構成されている。
圧電手段16は、電極16b及び16cを介して電源A
Lから加えられる電気的励起に応答して振動を生じるこ
との可能な変換器を形成する。こうした圧電現象、並び
に、このタイプのモータにおけるこうした圧電変換器の
構成及び配置は、当該技術の熟練者にとって周知のとこ
ろであり、従って、ここでは詳細な説明は行わない。
【0017】懸垂板P1は、一方では、特に接着によっ
て、圧電手段16がその下に取り付けられた、薄い、弾
性により変形可能なディスク14から形成される。例え
ば、ディスク14は、0.1mm(0.1・10-3メー
トル)ほどの薄い、均一な厚さを示す。他方、懸垂板P
1には、ディスク14から突き出し、これと実質的に一
体とされた管形状のシリンダ・パイプ18が含まれてい
る。このパイプ18は、強制取り付けまたは接着によっ
て、基礎3のオリフィス(参照番号がついていない)に
しっかりと押し込まれる。
て、圧電手段16がその下に取り付けられた、薄い、弾
性により変形可能なディスク14から形成される。例え
ば、ディスク14は、0.1mm(0.1・10-3メー
トル)ほどの薄い、均一な厚さを示す。他方、懸垂板P
1には、ディスク14から突き出し、これと実質的に一
体とされた管形状のシリンダ・パイプ18が含まれてい
る。このパイプ18は、強制取り付けまたは接着によっ
て、基礎3のオリフィス(参照番号がついていない)に
しっかりと押し込まれる。
【0018】パイプ18には、ヘッド付きの平滑な円筒
形スタッドVを取り付ける中央の開放されたオリフィス
20が含まれている。このスタッドは、それに配置され
た2つの同軸ジャーナルによって、回転子R1を軸X1
まわりで回転するように取り付けている。これを行うた
め、面F1に向かい合ったディスク14の面F2の上
で、弾性を持たせて軸方向に支持されている回転子R1
は、スタッドVに軸X1まわりを回転するように取り付
けられた、剛性構造の段付き環状ハブ22を備えてい
る。
形スタッドVを取り付ける中央の開放されたオリフィス
20が含まれている。このスタッドは、それに配置され
た2つの同軸ジャーナルによって、回転子R1を軸X1
まわりで回転するように取り付けている。これを行うた
め、面F1に向かい合ったディスク14の面F2の上
で、弾性を持たせて軸方向に支持されている回転子R1
は、スタッドVに軸X1まわりを回転するように取り付
けられた、剛性構造の段付き環状ハブ22を備えてい
る。
【0019】スタッドVの両側で突き出るようにハブ2
2に押し込まれて取り付けられた、2つのピン24から
なる機械的係合手段がハブ22に形成されている。この
2つのピン24は、縦方向の軸X1を通るハブ22の半
径方向の軸X2上に配置される(図3)。ハブ22に
は、さらに、その下に(図2に示す位置におけるモータ
M1の取り付け方向によって)、特に押し込むことによ
って、回転子R1の本体にしっかりと係合させられる肩
付きのジャーナル26が含まれている。回転子R1の本
体は、基本的には、たわむことができるように孔を設け
たディスクD1によって構成することが望ましい。
2に押し込まれて取り付けられた、2つのピン24から
なる機械的係合手段がハブ22に形成されている。この
2つのピン24は、縦方向の軸X1を通るハブ22の半
径方向の軸X2上に配置される(図3)。ハブ22に
は、さらに、その下に(図2に示す位置におけるモータ
M1の取り付け方向によって)、特に押し込むことによ
って、回転子R1の本体にしっかりと係合させられる肩
付きのジャーナル26が含まれている。回転子R1の本
体は、基本的には、たわむことができるように孔を設け
たディスクD1によって構成することが望ましい。
【0020】図4においてさらに明らかなように、ディ
スクD1には、ジャーナル26に係合させられる中央の
開口部30を含む環状の中央部分28が設けられてい
る。ディスクD1には、あるいは、回転子R1に固定子
S1の振動を伝え、その軸X1に対して垂直な中間変位
面Pdm(図7)において、軸X1まわりで回転子R1
を回転変位させるようになっている運動伝達手段が形成
された外周リング32を備えている。
スクD1には、ジャーナル26に係合させられる中央の
開口部30を含む環状の中央部分28が設けられてい
る。ディスクD1には、あるいは、回転子R1に固定子
S1の振動を伝え、その軸X1に対して垂直な中間変位
面Pdm(図7)において、軸X1まわりで回転子R1
を回転変位させるようになっている運動伝達手段が形成
された外周リング32を備えている。
【0021】前記伝達手段は、ディスクD1のエッジに
沿って配置されたたわみブレード34にから構成され
る、弾性による変形が可能な部材によって形成される。
この実施例の場合、たわみブレード34は、冷間成形工
程によって、特に、外周リング32のスエージング加工
によってディスクD1の外周に設けられる。
沿って配置されたたわみブレード34にから構成され
る、弾性による変形が可能な部材によって形成される。
この実施例の場合、たわみブレード34は、冷間成形工
程によって、特に、外周リング32のスエージング加工
によってディスクD1の外周に設けられる。
【0022】さらに、ディスクD1には、中央部分28
と外周リング32を弾性を持たせて結合するたわみアー
ム36が含まれている(例えば、この場合、数は4つで
あるが、1つだけにしか参照番号がついていない)。外
周リング32から固定子S1に向かって延びているたわ
みブレード34によって形成される伝達手段、たわみア
ーム36、中央部分28、及びリング32は、実質的に
一体であり、一体構造の回転子部品を形成する。外周リ
ング32、たわみアーム36、及び中央部分28が、同
じ厚さで、休止状態において(図4及び5)共通の平面
内に配置されている(参照番号は付いていない)ことが
特徴である。
と外周リング32を弾性を持たせて結合するたわみアー
ム36が含まれている(例えば、この場合、数は4つで
あるが、1つだけにしか参照番号がついていない)。外
周リング32から固定子S1に向かって延びているたわ
みブレード34によって形成される伝達手段、たわみア
ーム36、中央部分28、及びリング32は、実質的に
一体であり、一体構造の回転子部品を形成する。外周リ
ング32、たわみアーム36、及び中央部分28が、同
じ厚さで、休止状態において(図4及び5)共通の平面
内に配置されている(参照番号は付いていない)ことが
特徴である。
【0023】従って、明らかなように、回転子R1の本
体は、固定子S1の方向に弾性によって変形可能であ
り、少なくとも、部分的に、回転子R1を固定子S1に
対して弾性的に支持する支持手段を形成する構造とされ
ている。この支持手段は、はめ込まれたスタッドVのヘ
ッド(参照番号が付いていない)によって、(軸X1に
対して)軸対称に固定子に向かって軸方向にディスクD
1を押すように保持されるハブ22によっても形成され
ている。言い替えると、回転子R1の本体は、基本的
に、前記伝達手段34と参照番号のない前記弾性的支持
手段とを一体に形成した弾性による変形が可能なディス
クR1によって構成されているということが分かる。
体は、固定子S1の方向に弾性によって変形可能であ
り、少なくとも、部分的に、回転子R1を固定子S1に
対して弾性的に支持する支持手段を形成する構造とされ
ている。この支持手段は、はめ込まれたスタッドVのヘ
ッド(参照番号が付いていない)によって、(軸X1に
対して)軸対称に固定子に向かって軸方向にディスクD
1を押すように保持されるハブ22によっても形成され
ている。言い替えると、回転子R1の本体は、基本的
に、前記伝達手段34と参照番号のない前記弾性的支持
手段とを一体に形成した弾性による変形が可能なディス
クR1によって構成されているということが分かる。
【0024】図2に示すように、組み立てられた状態及
び動作の準備が整った状態において、ハブ22は、あら
かじめ応力が加えられ、スタッドVの作用によって回転
子R1の本体を鉢の形状に恒久的に変形させている。こ
うして応力が加えられると、軸方向の支持力及び反発力
が、固定子S1の面F2及びブレード34の自由端に生
じることになる。
び動作の準備が整った状態において、ハブ22は、あら
かじめ応力が加えられ、スタッドVの作用によって回転
子R1の本体を鉢の形状に恒久的に変形させている。こ
うして応力が加えられると、軸方向の支持力及び反発力
が、固定子S1の面F2及びブレード34の自由端に生
じることになる。
【0025】一方、圧電手段16の電極16b及び16
cは、両方とも、前面に突出した部分において、完全な
中実構造、すなわち、切り欠きがなく、既知の構造の場
合のように、分極化したセグメントによって構成されて
いない構造である。固定子S1を形成するディスク14
は、おそらく、硬質材料、とりわけ、窒化クロムまたは
チタンの薄層によるコーティングが施された黄銅、ステ
ンレス鋼合金、または、アルミニウムのような金属材料
から得るのが望ましい。
cは、両方とも、前面に突出した部分において、完全な
中実構造、すなわち、切り欠きがなく、既知の構造の場
合のように、分極化したセグメントによって構成されて
いない構造である。固定子S1を形成するディスク14
は、おそらく、硬質材料、とりわけ、窒化クロムまたは
チタンの薄層によるコーティングが施された黄銅、ステ
ンレス鋼合金、または、アルミニウムのような金属材料
から得るのが望ましい。
【0026】次に図7を参照すると、回転子R1及び固
定子S1の構造に関してより詳細に示されている。たわ
みブレード34(3つだけしか示されていない)は、回
転軸X1と平行な線から傾斜角βだけ傾斜して回転子R
1から、特にディスクD1から固定子S1の前面F2に
向かって突き出している。この前記角度βは、10゜〜
30゜の範囲内である。
定子S1の構造に関してより詳細に示されている。たわ
みブレード34(3つだけしか示されていない)は、回
転軸X1と平行な線から傾斜角βだけ傾斜して回転子R
1から、特にディスクD1から固定子S1の前面F2に
向かって突き出している。この前記角度βは、10゜〜
30゜の範囲内である。
【0027】また、平行六面体タイプの平面形状をなす
各たわみブレード34は、回転子R1から自由長Lcs
にわたって突き出している。この自由長は0.1〜0.
5mm(0.1〜0.5・10-3メートル)の範囲内に
ある値から選択することが望ましい。各ブレード34の
厚さecは、0.025〜0.1mm(0.025〜
0.1・10-3メートル)の範囲内で、幅lcは、0.
1〜0.3mm(0.1〜0.3・10-3メートル)の
範囲内にある。従って、回転子R1と固定子S1の間に
挿入されると、後者との間に機械的インターフェイスを
形成するたわみブレード34は、固定子S1の前方の、
基本的には平面をなす面F2に先端が突き当たり、この
面によって直接支持されることになる。前記面F2は、
平滑であって、突き出した部材あるいは突出部がないと
いう点に留意されたい。たわみ部材34、従って、ディ
スクD1は、ベリリウム・銅タイプまたはステンレス鋼
タイプの合金のような材料から形成される。
各たわみブレード34は、回転子R1から自由長Lcs
にわたって突き出している。この自由長は0.1〜0.
5mm(0.1〜0.5・10-3メートル)の範囲内に
ある値から選択することが望ましい。各ブレード34の
厚さecは、0.025〜0.1mm(0.025〜
0.1・10-3メートル)の範囲内で、幅lcは、0.
1〜0.3mm(0.1〜0.3・10-3メートル)の
範囲内にある。従って、回転子R1と固定子S1の間に
挿入されると、後者との間に機械的インターフェイスを
形成するたわみブレード34は、固定子S1の前方の、
基本的には平面をなす面F2に先端が突き当たり、この
面によって直接支持されることになる。前記面F2は、
平滑であって、突き出した部材あるいは突出部がないと
いう点に留意されたい。たわみ部材34、従って、ディ
スクD1は、ベリリウム・銅タイプまたはステンレス鋼
タイプの合金のような材料から形成される。
【0028】つぎに図8〜10を参照し、例示された、
本発明による固定子の第1の振動モードについて解説を
行うことにする。図8に示す固定子S1の半断面図に明
確に示されるように、固定子S1は、参照番号Aによっ
て識別されるその休止位置の両側にたわみ変形を生じて
いる。こうした変形は、それぞれの高い端部位置B及び
低い端部位置Cによってかなり誇張して示されている。
現実には、こうした変形が、固定子の外周において(ピ
ーク)、ビーティング振幅を5μm(5・10-6メート
ル)より大きく超えることはない。こうした変形は、ま
た、固定子S1を鉢形状にする。こうした鉢形状への変
形は、圧電手段16のために固定子S1に生じるたわみ
応力によるものである。こうしたたわみ応力は、固定子
S1における圧電手段16の剛性組立体によって形成さ
れる不均一なバイモル構造によるものである。
本発明による固定子の第1の振動モードについて解説を
行うことにする。図8に示す固定子S1の半断面図に明
確に示されるように、固定子S1は、参照番号Aによっ
て識別されるその休止位置の両側にたわみ変形を生じて
いる。こうした変形は、それぞれの高い端部位置B及び
低い端部位置Cによってかなり誇張して示されている。
現実には、こうした変形が、固定子の外周において(ピ
ーク)、ビーティング振幅を5μm(5・10-6メート
ル)より大きく超えることはない。こうした変形は、ま
た、固定子S1を鉢形状にする。こうした鉢形状への変
形は、圧電手段16のために固定子S1に生じるたわみ
応力によるものである。こうしたたわみ応力は、固定子
S1における圧電手段16の剛性組立体によって形成さ
れる不均一なバイモル構造によるものである。
【0029】固定子S1の求める変形を得るため、電極
を介して特定の電気的励起が加えられると半径方向に変
形するようになった特殊なセラミックが用いられてい
る。すなわち、高圧電定数d31を示すセラミックが選択
されているが、前記定数は、印加される電界に対して得
られる変形を表している。こうした振動は、軸対称タイ
プのものであり、固定子に対して同じタイプの変形を生
じさせる。これは、図9の曲線C1及びC2によって確
認されるが、この場合、その半径Rbの関数としての固
定子S1の変形の振幅変動Ampは、同じ符号を有して
いる、すなわち、固定子S1の中心から外周に向かって
増大するという点に留意されたい。
を介して特定の電気的励起が加えられると半径方向に変
形するようになった特殊なセラミックが用いられてい
る。すなわち、高圧電定数d31を示すセラミックが選択
されているが、前記定数は、印加される電界に対して得
られる変形を表している。こうした振動は、軸対称タイ
プのものであり、固定子に対して同じタイプの変形を生
じさせる。これは、図9の曲線C1及びC2によって確
認されるが、この場合、その半径Rbの関数としての固
定子S1の変形の振幅変動Ampは、同じ符号を有して
いる、すなわち、固定子S1の中心から外周に向かって
増大するという点に留意されたい。
【0030】曲線C1及びC2は、変曲点もないし、ゼ
ロ振幅値も通らないという点に留意されたい。従って、
こうした振動モードによって、固定子S1に節の円を生
じることはない。こうした特性は、0(ゼロ)とは異な
る全ての振幅値を示す曲線C3〜Cn(図10)によっ
て確認される。これらの曲線C3〜Cnは、所定のさま
ざまな値の半径に関して、固定子の角位置の関数とし
て、固定子の変形の振幅変動を示しており、こうした変
動は、図9の曲線C1に対応する正の振幅変動について
測定される。さらに、観測によれば、こうした曲線は、
直線であって、それら自体の間は完全に平行であるが、
これは、こうした振動モードが節の直径を誘発しないと
いうことを表している。従って、あるものは、タイプB
00の国際規格Bnm(nは、節の円の数であり、mは、節
の直径の数)に基づく振動である。
ロ振幅値も通らないという点に留意されたい。従って、
こうした振動モードによって、固定子S1に節の円を生
じることはない。こうした特性は、0(ゼロ)とは異な
る全ての振幅値を示す曲線C3〜Cn(図10)によっ
て確認される。これらの曲線C3〜Cnは、所定のさま
ざまな値の半径に関して、固定子の角位置の関数とし
て、固定子の変形の振幅変動を示しており、こうした変
動は、図9の曲線C1に対応する正の振幅変動について
測定される。さらに、観測によれば、こうした曲線は、
直線であって、それら自体の間は完全に平行であるが、
これは、こうした振動モードが節の直径を誘発しないと
いうことを表している。従って、あるものは、タイプB
00の国際規格Bnm(nは、節の円の数であり、mは、節
の直径の数)に基づく振動である。
【0031】こうした振動及びこうした軸対称変形は、
回転軸X1に中心がくるという点も特記される。従っ
て、平面段付きモータ、すなわち、基本的には、平面形
状であって、重なり合う固定子及び回転子を備えたモー
タが設けられてきたが、このモータは、軸対称の運動の
中心が、回転軸に位置し、運動がそれに沿った向きに生
じるので、基本的に、軸X1に対して軸方向の振動を生
じるタイプである。
回転軸X1に中心がくるという点も特記される。従っ
て、平面段付きモータ、すなわち、基本的には、平面形
状であって、重なり合う固定子及び回転子を備えたモー
タが設けられてきたが、このモータは、軸対称の運動の
中心が、回転軸に位置し、運動がそれに沿った向きに生
じるので、基本的に、軸X1に対して軸方向の振動を生
じるタイプである。
【0032】これらの振動モード及び振幅の極めて小さ
い軸対称変形のため、固定子S1の各ポイント、例え
ば、Pt1〜Pt3(図7)において、所定の半径(例
えば、Rb1〜Rbn)のレベルで、同相の回転子に内
接した円上に、回転軸X1と基本的に平行な、同じ振幅
の変位を生じることになる。
い軸対称変形のため、固定子S1の各ポイント、例え
ば、Pt1〜Pt3(図7)において、所定の半径(例
えば、Rb1〜Rbn)のレベルで、同相の回転子に内
接した円上に、回転軸X1と基本的に平行な、同じ振幅
の変位を生じることになる。
【0033】本発明による圧電モータの振動モードは、
軸対称であり、固定子の全てのポイントにおける、特に
固定子と回転子の接触領域における速度ベクトルT(図
7には、T1〜T3の3つだけしか示されていない)
は、基本的に、回転子R1の変位面Pdmに対して垂直
である。従って、固定子S1は、ごくわずかな振動振幅
のために、変位平面Pdmに顕著な速度成分を示すこと
はない。従って、固定子は、かなりのものになる可能性
のある半径方向、遠心方向、または求心方向の加速を生
じない。また、注目すべきは、こうした固定子は、接線
方向の加速を示すことはなく、逆に、その加速は、前進
波または定在波振動モードを有する、既知の圧電式モー
タの固定子に見受けられるという点である。
軸対称であり、固定子の全てのポイントにおける、特に
固定子と回転子の接触領域における速度ベクトルT(図
7には、T1〜T3の3つだけしか示されていない)
は、基本的に、回転子R1の変位面Pdmに対して垂直
である。従って、固定子S1は、ごくわずかな振動振幅
のために、変位平面Pdmに顕著な速度成分を示すこと
はない。従って、固定子は、かなりのものになる可能性
のある半径方向、遠心方向、または求心方向の加速を生
じない。また、注目すべきは、こうした固定子は、接線
方向の加速を示すことはなく、逆に、その加速は、前進
波または定在波振動モードを有する、既知の圧電式モー
タの固定子に見受けられるという点である。
【0034】図11には、本発明による第2のモードの
軸対称の振動にさらされた場合の、固定子S1の変形が
示されており、参照番号Dは、その休止位置を示し、一
方、参照番号E及びFは、励起された場合の変形した端
部位置における固定子の挙動を示している。この場合の
こうした運動は、特に、半径Rb3で表示された(図1
2及び13)節の円を示す。
軸対称の振動にさらされた場合の、固定子S1の変形が
示されており、参照番号Dは、その休止位置を示し、一
方、参照番号E及びFは、励起された場合の変形した端
部位置における固定子の挙動を示している。この場合の
こうした運動は、特に、半径Rb3で表示された(図1
2及び13)節の円を示す。
【0035】実際上、図12の曲線C1及びC2は、固
定子の振動の節を表示するゼロ振幅値を通るという点に
留意されたい。図13の曲線C3〜Cnには、振動モー
ドの軸対称の特徴、及び、固定子に内接する全ての固定
子の円の所定の半径Rdxについて、360゜の角度に
わたって一定の振幅値(ピーク値)を示す、固定子S1
の変形が例示されている。図13の曲線C3〜Cnは、
互いに平行な直線である。こうした曲線C3〜Cnは、
角位置の関数としての、固定子の振幅変動を表してお
り、こうした変動は、図12の曲線C2に対応する振幅
の変動に関して測定される。こうした振動モードは、固
定子S1の節の直径を誘導しない。こうした振動モード
は、従って、タイプB10である。
定子の振動の節を表示するゼロ振幅値を通るという点に
留意されたい。図13の曲線C3〜Cnには、振動モー
ドの軸対称の特徴、及び、固定子に内接する全ての固定
子の円の所定の半径Rdxについて、360゜の角度に
わたって一定の振幅値(ピーク値)を示す、固定子S1
の変形が例示されている。図13の曲線C3〜Cnは、
互いに平行な直線である。こうした曲線C3〜Cnは、
角位置の関数としての、固定子の振幅変動を表してお
り、こうした変動は、図12の曲線C2に対応する振幅
の変動に関して測定される。こうした振動モードは、固
定子S1の節の直径を誘導しない。こうした振動モード
は、従って、タイプB10である。
【0036】こうした軸対称振動モードのタイプB00及
びB10を得るため、例えば、下記のように、固定子及び
圧電手段を必要な大きさにした後(図7参照)、電源A
Lによって、周波数Fの交流電流を加える。
びB10を得るため、例えば、下記のように、固定子及び
圧電手段を必要な大きさにした後(図7参照)、電源A
Lによって、周波数Fの交流電流を加える。
【0037】
【表1】
【0038】ここで、Hbは、固定子の懸垂部分の全高
(ディスク14+圧電手段16)であり、hbは、ディ
スク14の高さ、すなわち、圧電手段16抜きの固定子
の高さであり、Rbは、固定子の最大半径(ディスク1
4の外周で測った)であり、raは、圧電手段16を形
成するリングの内半径であり、haは、圧電手段16の
全高(この場合、電極の厚さは無視することができる)
であり、laは、圧電手段16の幅であり、Fは、固定
子S1の振動周波数である。ディスク14は、この場
合、ステンレス鋼合金によって構成されるが、圧電素子
16aは、PZTタイプ(ジルコニウムをドープしたチ
タン酸鉛)の圧電セラミックによって構成される。ここ
では、軸対称振動モードの2つの変数について解説して
きたが(B00及びB10)、本発明によるモータの振動モ
ードは、Bxoタイプの表記に一般化することが可能であ
り、xは、0〜数nの範囲で変動することができる。
(ディスク14+圧電手段16)であり、hbは、ディ
スク14の高さ、すなわち、圧電手段16抜きの固定子
の高さであり、Rbは、固定子の最大半径(ディスク1
4の外周で測った)であり、raは、圧電手段16を形
成するリングの内半径であり、haは、圧電手段16の
全高(この場合、電極の厚さは無視することができる)
であり、laは、圧電手段16の幅であり、Fは、固定
子S1の振動周波数である。ディスク14は、この場
合、ステンレス鋼合金によって構成されるが、圧電素子
16aは、PZTタイプ(ジルコニウムをドープしたチ
タン酸鉛)の圧電セラミックによって構成される。ここ
では、軸対称振動モードの2つの変数について解説して
きたが(B00及びB10)、本発明によるモータの振動モ
ードは、Bxoタイプの表記に一般化することが可能であ
り、xは、0〜数nの範囲で変動することができる。
【0039】動作時、圧電手段16は、電源ALによっ
て励起され、振動を生じることになる。圧電手段16の
振動の半径方向の成分は、当該技術の熟練者には既知の
不均一なバイモル原理によって、ディスク60の曲げ振
動を発生する。電源ALは、所望のモードBX0の共振周
波数に対応する周波数Fの交番信号を供給する。固定子
S1は、全体として、既述のような軸対称振動に対応す
るモードBX0の共振によって励起される。
て励起され、振動を生じることになる。圧電手段16の
振動の半径方向の成分は、当該技術の熟練者には既知の
不均一なバイモル原理によって、ディスク60の曲げ振
動を発生する。電源ALは、所望のモードBX0の共振周
波数に対応する周波数Fの交番信号を供給する。固定子
S1は、全体として、既述のような軸対称振動に対応す
るモードBX0の共振によって励起される。
【0040】固定子の曲げ変形、従って、得られるピー
クによる回転軸X1にほぼ平行な、固定子S1上におけ
る各基本ポイントの変位は、変位面Pdmにおける回転
子R1の回転の変位に変換されるが、これは、たわみブ
レード34によって形成される弾性による変形可能な部
材によるものである。こうした部材34は、加圧される
と、曲がり、回転子の外周に対して接線方向の速度成分
を回転子R1に誘発し、また、回転子R1の変位面Pd
mに平行で、その変位面内に位置する速度成分を誘発す
る。たわみブレード34によって形成される弾性で変形
可能な部材は、従って、固定子の基本的に軸方向の線形
(または正常)運動を伝達し、同時に、これを回転子の
垂直回転運動に変換することの可能な、運動変換手段を
形成する。
クによる回転軸X1にほぼ平行な、固定子S1上におけ
る各基本ポイントの変位は、変位面Pdmにおける回転
子R1の回転の変位に変換されるが、これは、たわみブ
レード34によって形成される弾性による変形可能な部
材によるものである。こうした部材34は、加圧される
と、曲がり、回転子の外周に対して接線方向の速度成分
を回転子R1に誘発し、また、回転子R1の変位面Pd
mに平行で、その変位面内に位置する速度成分を誘発す
る。たわみブレード34によって形成される弾性で変形
可能な部材は、従って、固定子の基本的に軸方向の線形
(または正常)運動を伝達し、同時に、これを回転子の
垂直回転運動に変換することの可能な、運動変換手段を
形成する。
【0041】もう1度図2及び3を参照し、次に、少な
くとも1つの所定の角位置において回転子R1の回転運
動を停止するようになっている割り出し手段(または角
位置決め手段)について解説する。有利なやり方の場
合、ここに解説の手段は、互いに180゜離れた2つの
角位置においてモータM1の停止を可能にする。こうし
た割り出し手段には、ハブ22の回転面(参照番号は付
いていない)に配置され、少なくともその回転の一部に
おいて、ハブの外周と横方向で接触するように形成され
た弾性接触ブレード50が含まれている。
くとも1つの所定の角位置において回転子R1の回転運
動を停止するようになっている割り出し手段(または角
位置決め手段)について解説する。有利なやり方の場
合、ここに解説の手段は、互いに180゜離れた2つの
角位置においてモータM1の停止を可能にする。こうし
た割り出し手段には、ハブ22の回転面(参照番号は付
いていない)に配置され、少なくともその回転の一部に
おいて、ハブの外周と横方向で接触するように形成され
た弾性接触ブレード50が含まれている。
【0042】弾性接触ブレード50は、電気的絶縁材料
から形成されたスリーブ54を介在させて、ベース・プ
レート3に埋め込まれた支持体52によって、ベース・
プレートすなわち基礎4に固定して、組み立てられる。
とりわけ図3において注目されるのは、ハブ22の円周
が、2つの特徴領域56a及び56bを含むカムの輪郭
56を有する点である。2つの領域56a及び56b
は、ほぼ円弧の形状を示し、それを形成する曲線は、互
いに対して、及び、それぞれ、軸X1に対して中心がず
れている。不連続な2つの領域56a及び56bは、そ
れぞれ、2つの分離領域58a及び58bによって中断
されて、再結合する。2つの領域56a及び56bの端
部には、従って、それぞれの突出部60a及び60bが
形成される。
から形成されたスリーブ54を介在させて、ベース・プ
レート3に埋め込まれた支持体52によって、ベース・
プレートすなわち基礎4に固定して、組み立てられる。
とりわけ図3において注目されるのは、ハブ22の円周
が、2つの特徴領域56a及び56bを含むカムの輪郭
56を有する点である。2つの領域56a及び56b
は、ほぼ円弧の形状を示し、それを形成する曲線は、互
いに対して、及び、それぞれ、軸X1に対して中心がず
れている。不連続な2つの領域56a及び56bは、そ
れぞれ、2つの分離領域58a及び58bによって中断
されて、再結合する。2つの領域56a及び56bの端
部には、従って、それぞれの突出部60a及び60bが
形成される。
【0043】動作時、既述の原理に従った回転子R1
は、日付ディスク4の回転の向き(不図示)と同じ符号
の、矢印R0で示す回転の向きに従って回転する。この
例の場合、モータM1及び日付ディスク4は、反時計廻
り方向に回転する。回転の向きR0を基準にすると、突
出部60a及び60bは、領域56a及び56bの後部
に配置されている点に留意されたい。
は、日付ディスク4の回転の向き(不図示)と同じ符号
の、矢印R0で示す回転の向きに従って回転する。この
例の場合、モータM1及び日付ディスク4は、反時計廻
り方向に回転する。回転の向きR0を基準にすると、突
出部60a及び60bは、領域56a及び56bの後部
に配置されている点に留意されたい。
【0044】突出部60aと領域56aの間、及び、突
出部60bと領域56bの間には、それぞれ、外部に向
かって開放され、それら自体の間が平行になるように向
けられ、また、両方とも、2つの係合ピン24に整列さ
せられたハブ22の半径方向の軸X2に対して平行にさ
れた楕円形の離脱部分62a及び62bが形成されてい
る。すなわち、各領域56a、56b2は、その曲率半
径RがR1からR2に徐々に変動する可変輪郭を示して
いる。それぞれの領域56a及び56bは、軸X1に対
して、対応する突出部60a及び60bの半径R2より
も短い半径R1上に配置される。
出部60bと領域56bの間には、それぞれ、外部に向
かって開放され、それら自体の間が平行になるように向
けられ、また、両方とも、2つの係合ピン24に整列さ
せられたハブ22の半径方向の軸X2に対して平行にさ
れた楕円形の離脱部分62a及び62bが形成されてい
る。すなわち、各領域56a、56b2は、その曲率半
径RがR1からR2に徐々に変動する可変輪郭を示して
いる。それぞれの領域56a及び56bは、軸X1に対
して、対応する突出部60a及び60bの半径R2より
も短い半径R1上に配置される。
【0045】休止状態の場合、回転子R1の2つの離散
的位置(図3には、1つだけしか示されていない)にお
いて、弾性ブレード50の自由端は、離脱部分62a、
62bの一方に納まり、ハブ22の外周からある距離を
あけて配置される。逆に、電源ALが、固定子S1に付
勢電流を供給すると、ブレード50に向かい合うように
配置された前部57aまたは57bは、ブレード50に
接線接触するが、ブレードは、最初は少しだけしか曲が
らない。回転の向きR0におけるハブ22の角変位によ
って、ブレードにかかる応力が増大し、突出部60aま
たは60bのレベルで、最大応力に達する。このよう
に、ブレード50にかかる応力は、始動時にはモータに
比較的小さい荷重が加えられ、漸次増加する。
的位置(図3には、1つだけしか示されていない)にお
いて、弾性ブレード50の自由端は、離脱部分62a、
62bの一方に納まり、ハブ22の外周からある距離を
あけて配置される。逆に、電源ALが、固定子S1に付
勢電流を供給すると、ブレード50に向かい合うように
配置された前部57aまたは57bは、ブレード50に
接線接触するが、ブレードは、最初は少しだけしか曲が
らない。回転の向きR0におけるハブ22の角変位によ
って、ブレードにかかる応力が増大し、突出部60aま
たは60bのレベルで、最大応力に達する。このよう
に、ブレード50にかかる応力は、始動時にはモータに
比較的小さい荷重が加えられ、漸次増加する。
【0046】弾性接触ブレード50は、導電性材料によ
って形成されるか、あるいは、こうした特性を示すコー
ティングまたはトラック(不図示)を含んでいる。本発
明による時計には、時計回路Ch(ここでは概略が示さ
れている)に結合された電子制御装置Dcが含まれてい
る。この装置Dcは、電源ALを介してモータM1の回
転を制御できるようになっている。回路Chには、制御
装置Dcに、真夜中に続く日への移行のような時間情報
を提供する既知の時間測定手段が含まれる。
って形成されるか、あるいは、こうした特性を示すコー
ティングまたはトラック(不図示)を含んでいる。本発
明による時計には、時計回路Ch(ここでは概略が示さ
れている)に結合された電子制御装置Dcが含まれてい
る。この装置Dcは、電源ALを介してモータM1の回
転を制御できるようになっている。回路Chには、制御
装置Dcに、真夜中に続く日への移行のような時間情報
を提供する既知の時間測定手段が含まれる。
【0047】ブレード50は、電子制御装置Dcに第1
の分岐64で結合されているが、そうでなければこの装
置は、例えば、ベース・プレート3に結合される第2の
回路分岐66に接続されている。従って、この実施例の
場合、両方の回路分岐64及び66、モータM1、及
び、ベース・プレート3は、電気位置検出回路68を形
成している。この実施例の場合、ブレード50及びハブ
22が、検出回路68内で電気機械式スイッチを構成し
ているのは、明らかである。
の分岐64で結合されているが、そうでなければこの装
置は、例えば、ベース・プレート3に結合される第2の
回路分岐66に接続されている。従って、この実施例の
場合、両方の回路分岐64及び66、モータM1、及
び、ベース・プレート3は、電気位置検出回路68を形
成している。この実施例の場合、ブレード50及びハブ
22が、検出回路68内で電気機械式スイッチを構成し
ているのは、明らかである。
【0048】同様に、図3に示す第2の実施例の場合、
ベース・プレート3には、例えば、それに取り付けられ
た導電性スタッド70が設けられている。ブレード50
の近くに配置されたスタッド70は、回路分岐72(断
続的なダッシュで示されている)を介して、制御装置D
cに結合されている。こうした場合、ハブ22、モータ
・アセンブリ、及び、ベース・プレート4またはその一
部の全て、あるいは、いずれかを、プラスチックのよう
な絶縁材料で形成することが可能である。
ベース・プレート3には、例えば、それに取り付けられ
た導電性スタッド70が設けられている。ブレード50
の近くに配置されたスタッド70は、回路分岐72(断
続的なダッシュで示されている)を介して、制御装置D
cに結合されている。こうした場合、ハブ22、モータ
・アセンブリ、及び、ベース・プレート4またはその一
部の全て、あるいは、いずれかを、プラスチックのよう
な絶縁材料で形成することが可能である。
【0049】従って、検出回路68は図3に示すブレー
ドの休止位置において開いており、この位置で、ブレー
ド50は、その電極機能について、回転子R1自体(ハ
ブ22)またはスタッド70によって形成される対応す
る電極とのあらゆる電気的接触から解放される。
ドの休止位置において開いており、この位置で、ブレー
ド50は、その電極機能について、回転子R1自体(ハ
ブ22)またはスタッド70によって形成される対応す
る電極とのあらゆる電気的接触から解放される。
【0050】通常の動作時、この特定の用途の場合に
は、回路Chは、特に真夜中近くにおいて、日付信号と
呼ばれる、デジタル信号の形をとる時間情報を制御装置
Dcに対して供給する。次に、制御装置Dcは電源AL
に制御信号を送り出す。電源ALは、圧電手段16aを
付勢して、前述のように固定子S1を振動させ、回転子
R1を駆動して、回転させる。回転の向きR0における
回転子R1のこうした回転変位は、歯5にかみ合う係合
ピン24を介して、日付ディスク4の変位を引き起こ
す。
は、回路Chは、特に真夜中近くにおいて、日付信号と
呼ばれる、デジタル信号の形をとる時間情報を制御装置
Dcに対して供給する。次に、制御装置Dcは電源AL
に制御信号を送り出す。電源ALは、圧電手段16aを
付勢して、前述のように固定子S1を振動させ、回転子
R1を駆動して、回転させる。回転の向きR0における
回転子R1のこうした回転変位は、歯5にかみ合う係合
ピン24を介して、日付ディスク4の変位を引き起こ
す。
【0051】回転子R1が、約180゜回転し、分離部
分58a、58bの一方が、ブレード50の下に位置す
ると、ブレードは、突然、対応する開口部または離脱部
分62a、62bの1つに落ち込むが、ブレード50と
ハブ22の電気的接触が遮断されるので、第1の実施例
の場合、電気検出回路68を開く。この情報によって、
制御装置Dcは電源ALに作用するモータの付勢を瞬時
にして切断する。
分58a、58bの一方が、ブレード50の下に位置す
ると、ブレードは、突然、対応する開口部または離脱部
分62a、62bの1つに落ち込むが、ブレード50と
ハブ22の電気的接触が遮断されるので、第1の実施例
の場合、電気検出回路68を開く。この情報によって、
制御装置Dcは電源ALに作用するモータの付勢を瞬時
にして切断する。
【0052】ハブ22のカム輪郭56の作用によって、
ブレード50がスタッド70と横方向において接触して
休止状態にある検出回路68が閉じ、ブレードが分離部
分58a、58bの一方に落ち込んだ瞬間にこうした接
触から離脱して開くという点を除けば、第2の実施例の
動作もほぼ同一である。
ブレード50がスタッド70と横方向において接触して
休止状態にある検出回路68が閉じ、ブレードが分離部
分58a、58bの一方に落ち込んだ瞬間にこうした接
触から離脱して開くという点を除けば、第2の実施例の
動作もほぼ同一である。
【0053】次に、既述の構成要素と類似の構成要素を
識別するため、先行図と同じ参照番号が用いられている
図6を参照して、全体がM2で表示されている本発明に
よるモータの第2の実施例に付いて解説を行うことにす
る。モータM2には、前述の圧電素子16及び環状ディ
スク14が設けられた固定子S2が含まれている。こう
した固定子S2には、その本体がディスクD1と同じ構
造の孔を備えてたわむことができるディスクD2を含ん
でいる、回転子R1と同一の回転子R2がアセンブルさ
れる。
識別するため、先行図と同じ参照番号が用いられている
図6を参照して、全体がM2で表示されている本発明に
よるモータの第2の実施例に付いて解説を行うことにす
る。モータM2には、前述の圧電素子16及び環状ディ
スク14が設けられた固定子S2が含まれている。こう
した固定子S2には、その本体がディスクD1と同じ構
造の孔を備えてたわむことができるディスクD2を含ん
でいる、回転子R1と同一の回転子R2がアセンブルさ
れる。
【0054】回転子R2は駆動スピンドル82にはめ込
まれた段付きハブ80を有しているという点で異なって
いる。この駆動ピストン82は、懸垂板P2のディスク
14と実質的に一体化されたパイプ84を通って、固定
子S2を横断している。ハブ80は、図6に示すよう
に、ディスクD2をその弾性応力によって固定子S2の
懸垂板P2に向かって押しやられた状態に保つように支
持する働きだけしかしない。
まれた段付きハブ80を有しているという点で異なって
いる。この駆動ピストン82は、懸垂板P2のディスク
14と実質的に一体化されたパイプ84を通って、固定
子S2を横断している。ハブ80は、図6に示すよう
に、ディスクD2をその弾性応力によって固定子S2の
懸垂板P2に向かって押しやられた状態に保つように支
持する働きだけしかしない。
【0055】駆動スピンドル82は、時計のベース・プ
レートまたはブリッジによって形成される第2の支持体
89(ここでは部分的にしか示されていない)に埋め込
まれた軸受け88に回転するように取り付けられたピボ
ットによって形成される第1のガイド手段86に組み付
けられる。軸受けはこの例の場合石によって形成され
る。
レートまたはブリッジによって形成される第2の支持体
89(ここでは部分的にしか示されていない)に埋め込
まれた軸受け88に回転するように取り付けられたピボ
ットによって形成される第1のガイド手段86に組み付
けられる。軸受けはこの例の場合石によって形成され
る。
【0056】このスピンドル82は、円筒形ジャーナル
で構成される第2のガイド手段90に支持されて、回転
する。このガイド手段90は、パイプ84の空洞部(参
照番号なし)に固定された、石によって形成される軸受
け92に回転するように取り付けられている。パイプ8
4自体が、固定子S2の支持体を形成するベース・プレ
ートまたはブリッジ94にはめ込まれているという点に
留意されたい。
で構成される第2のガイド手段90に支持されて、回転
する。このガイド手段90は、パイプ84の空洞部(参
照番号なし)に固定された、石によって形成される軸受
け92に回転するように取り付けられている。パイプ8
4自体が、固定子S2の支持体を形成するベース・プレ
ートまたはブリッジ94にはめ込まれているという点に
留意されたい。
【0057】あるいは、軸X1まわりに回転することを
保証するため、ハブ80を介して回転子R2の本体に固
定されて回転する駆動スピンドル82が、少なくとも支
持体94内において回転し、外側に突き出して、機械的
係合ピン24と協働するように組み立てることができ
る。固定子S2は、例えば、前述の振動モードと同じ振
動モードを示し、モータM1及びM2は、例えば、同じ
寸法を示す。
保証するため、ハブ80を介して回転子R2の本体に固
定されて回転する駆動スピンドル82が、少なくとも支
持体94内において回転し、外側に突き出して、機械的
係合ピン24と協働するように組み立てることができ
る。固定子S2は、例えば、前述の振動モードと同じ振
動モードを示し、モータM1及びM2は、例えば、同じ
寸法を示す。
【0058】解説を終えたばかりの内容から明らかなよ
うに、モータM1及びM2の回転子の永久的なプレスト
レスを与えた状態のため、自己ブロッキング駆動手段が
設けられている。さらに、ピン24の構成のため、本発
明による圧電モータの休止状態時には、ディスクはしっ
かりと保持される。
うに、モータM1及びM2の回転子の永久的なプレスト
レスを与えた状態のため、自己ブロッキング駆動手段が
設けられている。さらに、ピン24の構成のため、本発
明による圧電モータの休止状態時には、ディスクはしっ
かりと保持される。
【図1】本発明による駆動手段に結合された日付ディス
クを示す、本発明による時計を上からみた略図である。
クを示す、本発明による時計を上からみた略図である。
【図2】図1のラインII−IIに沿って描いた断面図
である。
である。
【図3】日付ディスク抜きで示された、図2の駆動手段
の平面図である。
の平面図である。
【図4】図1〜3に示す本発明による駆動手段を装備し
た、回転子の本体及び伝達ブレードだけを示した、図5
の矢印IVに沿って描かれた図である。
た、回転子の本体及び伝達ブレードだけを示した、図5
の矢印IVに沿って描かれた図である。
【図5】図4の矢印Vに基づいて描かれた、側面から、
休止位置にある、図4のアセンブリ本体 − ブレードを
示す図である。
休止位置にある、図4のアセンブリ本体 − ブレードを
示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例に基づく駆動手段を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】図2の駆動手段の回転子及び固定子だけに関す
る側面図であるが、図面をより正確に理解できるように
異なるスケールで示された図である。
る側面図であるが、図面をより正確に理解できるように
異なるスケールで示された図である。
【図8】休止位置が実線で示され、図1〜3及び6及び
7の固定子が、励起されて、本発明による駆動手段の第
1の振動モードで振動する際における、2つの変形した
端部位置が破線を混ぜて描かれた、前記固定子の半断面
図である。
7の固定子が、励起されて、本発明による駆動手段の第
1の振動モードで振動する際における、2つの変形した
端部位置が破線を混ぜて描かれた、前記固定子の半断面
図である。
【図9】固定子の半径の関数として、その第1の振動モ
ードにおける固定子の変形の振幅振動曲線を示す図であ
る。
ードにおける固定子の変形の振幅振動曲線を示す図であ
る。
【図10】固定子の角位置の関数として、その第1の振
動モードにおける固定子の変形の振幅振動曲線を示す図
である。
動モードにおける固定子の変形の振幅振動曲線を示す図
である。
【図11】図8と同様の半断面図であるが、本発明によ
る駆動手段の第2の振動モードを示す図である。
る駆動手段の第2の振動モードを示す図である。
【図12】図9と同様の図であるが、図11の振動モー
ドによる振動にセットされた場合の、固定子の振幅振動
曲線を示す図である。
ドによる振動にセットされた場合の、固定子の振幅振動
曲線を示す図である。
【図13】図10と同様の図であるが、図11の振動モ
ードによる振動にセットされた場合の、固定子の振幅振
動曲線を示す図である。
ードによる振動にセットされた場合の、固定子の振幅振
動曲線を示す図である。
1 時計、2 ディスプレイ、4 環状デ
ィスク、5 歯、6 開口部、12 駆動手
段、14 ディスク、16 圧電手段、16a 圧
電素子、16b 電極、16c 電極、18 シリン
ダ・パイプ、24 ピン、26 肩付きジャーナ
ル、32 外周リング、34 たわみブレード、3
6 たわみアーム。S1、S2 固定子、R1、R
2 回転子、V 円筒係スタッド、D1、D2
ディスク、Ch 時計回路、Dc 電子制御回
路。
ィスク、5 歯、6 開口部、12 駆動手
段、14 ディスク、16 圧電手段、16a 圧
電素子、16b 電極、16c 電極、18 シリン
ダ・パイプ、24 ピン、26 肩付きジャーナ
ル、32 外周リング、34 たわみブレード、3
6 たわみアーム。S1、S2 固定子、R1、R
2 回転子、V 円筒係スタッド、D1、D2
ディスク、Ch 時計回路、Dc 電子制御回
路。
Claims (1)
- 【請求項1】 表示手段(2)と、 前記表示手段(2)を動作させる駆動手段(M1、M
2)とから構成され、 前記駆動手段(M1、M2)に、前記表示手段と直接係
合する圧電式モータが含まれていることを特徴とする時
計。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH284592A CH685660B5 (fr) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | Piece d'horlogerie pourvue de moyens d'entraînement formes par un moteur piezo-electrique. |
CH02845/92-8 | 1992-09-09 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06194463A true JPH06194463A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=4242883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5246238A Pending JPH06194463A (ja) | 1992-09-09 | 1993-09-07 | 圧電式モータによって形成される駆動手段を備えた時計 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5357489A (ja) |
EP (1) | EP0587031B1 (ja) |
JP (1) | JPH06194463A (ja) |
CN (1) | CN1042978C (ja) |
CH (1) | CH685660B5 (ja) |
DE (1) | DE69310643T2 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5726518A (en) * | 1992-07-22 | 1998-03-10 | Nikon Corporation | Supporting device of relative moving element of vibration actuator or vibration motor |
KR100341871B1 (ko) * | 1993-09-08 | 2002-11-29 | 아스라브 쏘시에떼 아노님 | 회전자위치탐지기를갖는압전모터및그압전모터고정자제조방법 |
FR2741488B1 (fr) | 1995-11-16 | 1998-01-09 | Asulab Sa | Procede et circuit d'excitation et de controle d'un moteur piezo-electrique en mode pas a pas |
JP3165070B2 (ja) * | 1997-04-25 | 2001-05-14 | セイコーインスツルメンツ株式会社 | カレンダ付電子時計 |
CN1132079C (zh) * | 1997-04-25 | 2003-12-24 | 精工电子有限公司 | 电子表 |
US6088302A (en) | 1997-04-25 | 2000-07-11 | Seiko Instruments Inc. | Electronic timepiece |
EP1819036B1 (en) * | 1998-12-21 | 2013-06-19 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric actuator, timepiece, and portable device |
JP4376342B2 (ja) * | 1999-03-02 | 2009-12-02 | セイコーインスツル株式会社 | 電子時計 |
CN1578934A (zh) * | 2002-08-30 | 2005-02-09 | 精工爱普生株式会社 | 模拟电子表 |
DE10325793A1 (de) * | 2003-06-05 | 2004-12-30 | Borg Instruments Ag | Linearzeiger |
JP4874610B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2012-02-15 | Hoya株式会社 | 超音波モータ |
US9298162B2 (en) * | 2010-10-01 | 2016-03-29 | Rolex Sa | Timepiece barrel with thin disks |
EP3193217A1 (fr) * | 2016-01-18 | 2017-07-19 | ETA SA Manufacture Horlogère Suisse | Mouvement horloger comprenant un affichage analogique |
EP3474085B1 (fr) * | 2017-10-23 | 2020-03-25 | ETA SA Manufacture Horlogère Suisse | Dispositif de commande muni d'un module de détection de la position axiale de sa tige, et pièce d'horlogerie comprenant un tel dispositif de commande |
EP4198648A1 (fr) | 2021-12-20 | 2023-06-21 | The Swatch Group Research and Development Ltd | Moteur piézoélectrique rotatif, notamment pour l'horlogerie |
EP4390557A1 (fr) | 2022-12-23 | 2024-06-26 | The Swatch Group Research and Development Ltd | Resonateur piezoelectrique a spiral, notamment pour moteur rotatif d'horlogerie |
EP4391348A1 (fr) | 2022-12-23 | 2024-06-26 | The Swatch Group Research and Development Ltd | Résonateur piézoélectrique à double pivot rcc, notamment pour moteur rotatif d'horlogerie |
EP4391347A1 (fr) | 2022-12-23 | 2024-06-26 | The Swatch Group Research and Development Ltd | Résonateur piézoélectrique a guidage flexible, notamment pour moteur rotatif d'horlogerie |
EP4391349A1 (fr) | 2022-12-23 | 2024-06-26 | The Swatch Group Research and Development Ltd | Moteur piézoélectrique rotatif résistant aux chocs, notamment pour l'horlogerie |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1943994A1 (de) * | 1969-08-29 | 1971-03-11 | Siemens Ag | Uhrenantrieb mit piezoelektrischer Stimmgabel |
CH524184A (de) * | 1970-01-16 | 1972-02-29 | Mueller & Co Ag | Einrichtung zum Antrieb eines zeithaltenden elektrischen Geräts, insbesondere einer Kleinuhr |
JPS60111178A (ja) * | 1983-11-21 | 1985-06-17 | Seiko Epson Corp | 指針表示式電子時計 |
US4786836A (en) * | 1984-03-01 | 1988-11-22 | Matsushita Electric Industrail Co., Ltd. | Piezoelectric motor |
JPS62133379A (ja) * | 1985-12-05 | 1987-06-16 | Seiko Epson Corp | 電子時計 |
JPS6396591A (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-27 | Seiko Epson Corp | 電子時計 |
US5023853A (en) * | 1988-06-27 | 1991-06-11 | Masayuki Kawata | Electric apparatus with silent alarm |
US5043956A (en) * | 1989-06-26 | 1991-08-27 | Seiko Instruments Inc. | Wristwatch with oscillation alarm |
DE69009139T2 (de) * | 1989-10-20 | 1994-09-08 | Seiko Epson Corp | Elektronische Uhr. |
-
1992
- 1992-09-09 CH CH284592A patent/CH685660B5/fr not_active IP Right Cessation
-
1993
- 1993-09-01 EP EP93113954A patent/EP0587031B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1993-09-01 DE DE69310643T patent/DE69310643T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-09-07 JP JP5246238A patent/JPH06194463A/ja active Pending
- 1993-09-08 US US08/117,808 patent/US5357489A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-09-08 CN CN93117379A patent/CN1042978C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1042978C (zh) | 1999-04-14 |
CN1083941A (zh) | 1994-03-16 |
EP0587031A1 (fr) | 1994-03-16 |
US5357489A (en) | 1994-10-18 |
CH685660B5 (fr) | 1996-03-15 |
DE69310643D1 (de) | 1997-06-19 |
CH685660GA3 (fr) | 1995-09-15 |
DE69310643T2 (de) | 1997-12-18 |
EP0587031B1 (fr) | 1997-05-14 |
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