JPH06193715A - 油圧作動式変速機の油圧制御回路 - Google Patents

油圧作動式変速機の油圧制御回路

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Publication number
JPH06193715A
JPH06193715A JP35666392A JP35666392A JPH06193715A JP H06193715 A JPH06193715 A JP H06193715A JP 35666392 A JP35666392 A JP 35666392A JP 35666392 A JP35666392 A JP 35666392A JP H06193715 A JPH06193715 A JP H06193715A
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JP
Japan
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pressure
line
hydraulic
accumulator
supplied
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Application number
JP35666392A
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Inventor
Takayuki Sumimoto
隆行 住本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の摩擦要素に対して締結圧を給排する油
圧給排通路にアキュムレータが設けられた油圧作動式変
速機の油圧制御回路において、上記所定の摩擦要素から
一旦締結圧をドレンさせたのち、再び該摩擦要素に油圧
給排通路を介して締結圧を供給する場合において、上記
アキュムレータにより形成される棚圧の立ち上がりが緩
慢となることを防止する。 【構成】 副変速機30側の直結クラッチ32に対して
締結圧を給排するライン113に第5アキュムレータ1
16を設けると共に、該アキュムレータ116の背圧室
116bに背圧を供給するライン118側と上記ライン
113側とをオリフィス171を介して連通する連通路
170を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧作動式変速機の油圧
制御回路、特に、該変速機を構成する複数の摩擦要素に
対する締結圧の給排を行い、且つ所定の摩擦要素に対し
て締結圧を給排する油圧給排通路にアキュムレータが設
けられた油圧作動式変速機の油圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される変速機として、トル
クコンバータと変速歯車機構とを連結し、この変速歯車
機構の動力伝達経路を複数の摩擦要素の選択的締結によ
り切り換えて変速段を自動的に切り換えるようにした自
動変速機が知られている。また、特開昭61−9975
3号公報には、上記変速歯車機構を、エンジン出力を変
速する主変速機と、更にその出力を変速する副変速機と
で構成することにより、変速段の多段化を図った自動変
速機が開示されている。
【0003】そして、上記のような変速歯車機構におい
ては、変速時に所定の摩擦要素に供給される締結圧が高
すぎると、該摩擦要素が急激に締結されて変速ショック
が発生することになる。一方、変速ショックを抑制する
ために摩擦要素を緩やかに締結した場合には、変速完了
までに要する時間が長くなる。そこで、変速時における
変速ショックを防止しつつ、しかも短時間で変速動作を
完了させるために、摩擦要素に対して締結圧を給排する
油圧給排通路にオリフィスとアキュムレータとを設け、
該アキュムレータの蓄圧作用により中間の圧力状態であ
る棚圧状態を経て締結力を立ち上げることにより、変速
ショックを抑制しながら、しかも速やかに変速動作を完
了させることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に所定の摩擦要素に対して締結圧を給排する油圧給排通
路にアキュムレータを設けたものにおいて、その特定の
摩擦要素の締結状態を解除するために該摩擦要素から締
結圧をドレンさせたのちにおいて、油圧給排通路の一端
に開口されたドレンポート側より該油圧給排通路内にエ
アが混入することが懸念される。特に、上記所定の摩擦
要素が長時間開放された状態、即ち、該摩擦要素に接続
された油圧給排通路内が長時間ドレン状態に維持された
場合には、該油圧給排通路内にエアが混入する可能性が
高くなる。この場合には、上記所定の摩擦要素に油圧給
排通路を介して再び締結圧を供給する場合に、該通路内
に混入したエアが締結圧の供給に伴って圧縮されること
になり、この分、アキュムレータによる棚圧の立ち上げ
が緩慢となって、変速動作の応答性が低下する。
【0005】そこで本発明は、複数の摩擦要素に対する
締結圧の給排を行い、且つ所定の摩擦要素に対して締結
圧を給排する油圧給排通路にアキュムレータが設けられ
た油圧作動式変速機の油圧制御回路において、上記所定
の摩擦要素から一旦締結圧をドレンさせたのち、再び該
摩擦要素に油圧給排通路を介して締結圧を供給する場合
における上記のような不具合を確実に防止することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0007】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、複数の摩擦要素に対する締結圧の
給排を行い、且つ所定の摩擦要素に対して締結圧を給排
する油圧給排通路にアキュムレータが設けられた油圧作
動式変速機の油圧制御回路において、上記アキュムレー
タの背圧室に背圧を供給する背圧供給通路を設けると共
に、該背圧供給通路側と上記油圧給排通路側とをオリフ
ィスを介して連通する連通路を設けたことを特徴とす
る。
【0008】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明のアキュムレータに
おける油圧給排通路に接続された蓄圧室と背圧供給通路
に接続された背圧室とに区画するピストンに、上記背圧
通路側と油圧給排通路側とをオリフィスを介して連通す
る連通路を形成したことをことを特徴とする。
【0009】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3発明という)は、複数の摩擦要素に対する締結圧の
給排を行い、且つ所定の摩擦要素に対して油圧コントロ
ールバルブにより調節された締結圧を給排する油圧給排
通路にアキュムレータが設けられた油圧作動式変速機の
油圧制御回路において、上記アキュムレータの背圧室に
背圧を供給する背圧供給通路を設けると共に、上記油圧
コントロールバルブに上記アキュムレータにより調節さ
れた制御圧を供給し、且つ上記背圧供給通路側と上記油
圧給排通路側とをオリフィスを介して連通する連通路を
設けたことを特徴とする。
【0010】また、本願の請求項4に係る発明(以下、
第4発明という)は、上記第1ないし第3発明における
背圧供給通路側と油圧給排通路側とをオリフィスを介し
て連通する連通路に、上記背圧供給通路を介してアキュ
ムレータに供給される背圧が上記油圧給排通路を介して
所定の摩擦要素に供給される締結圧より低い場合には、
該締結圧の背圧室側への導入を阻止する阻止手段を設け
たことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の各本発明によれば、それぞれ次のような
作用が得られることになる。
【0012】まず、第1ないし第4発明のいずれにおい
ても、アキュムレータの背圧室に背圧を供給する背圧供
給通路側と、所定の摩擦要素に締結圧を給排する油圧給
排通路側とをオリフィスを介して連通する連通路が設け
られているので、上記所定の摩擦要素から油圧給排通路
を介して締結圧がドレンされる場合に、上記連通路を介
して背圧供給通路側より油圧給排通路側に作動油がリー
クされることになる。これにより、上記所定の摩擦要素
から油圧給排通路を介して締結圧がドレンされたのちに
おいても、該油圧給排通路内が背圧供給通路側より供給
された作動油により満たされることになって、該通路内
にエアが混入することが確実に防止されることになる。
その結果、上記油圧給排通路を介して所定の摩擦要素に
再び締結圧を供給する場合に、アキュムレータ内に締結
圧が供給されて該アキュムレータにより応答性良く棚圧
が生成されることになり、これにより、エアの混入によ
り棚圧の立ち上げが緩慢となることが防止されて変速動
作の応答性の低下が防止される。
【0013】特に、第2発明によれば、アキュムレータ
における油圧給排通路に接続された蓄圧室と背圧供給通
路に接続された背圧室とに区画するピストンに、上記背
圧通路側と油圧給排通路側とをオリフィスを介して連通
する連通路が形成されているので、上記背圧供給通路側
と油圧給排通路側とを接続するための新たな連通路を設
けることが不要となって、当該油圧制御回路の構成がよ
り簡素化されることになる。
【0014】また、第3発明によれば、油圧給排通路を
介して所定の摩擦要素に供給される締結圧をエンジンの
運転状態等に応じてより適切に調節するために、アキュ
ムレータにより調節された制御圧が供給されて上記締結
圧を調節する油圧コントロールバルブが設けられている
場合においても、上記アキュムレータより油圧コントロ
ールバルブに対して応答性良く制御圧が供給されること
になって、該油圧コントロールバルブの作動の応答性の
低下が防止されることになる。
【0015】ところで、運転状態等に応じてより適切な
棚圧を生成するために、上記背圧供給通路を介してアキ
ュムレータに供給される背圧が、油圧給排通路を介して
所定の摩擦要素に供給される締結圧より低く調節される
場合があるが、この場合には、上記所定の摩擦要素への
締結圧の供給時に、連通路を介して締結圧が背圧供給通
路側に導入されることになって、該摩擦要素に対して締
結圧を良好に供給することが困難となるが、第4発明に
よれば、上記アキュムレータに供給される背圧が締結圧
より低い場合には、阻止手段により締結圧の背圧供給通
路室側への導入が阻止されることになって、上記所定の
摩擦要素に対して良好に締結圧が供給されることにな
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1に示すように、この実施例に係る油圧
作動式変速機1は、トルクコンバータ10と、該トルク
コンバータ10と同一軸線上に配置された主変速機20
と、これらの軸線と平行な軸線上に配置された副変速機
30とで構成された自動変速機とされており、上記トル
クコンバータ10は、エンジン出力軸2に連結されたケ
ース11に一体のポンプ12と、該ポンプ12に対向配
置されて該ポンプ12により作動油を介して駆動される
タービン13と、該ポンプ12とタービン13との間に
配置され、かつワンウェイクラッチ14を介して変速機
ケース3に支持されたステータ15と、上記タービン1
3に連結されたコンバータ出力軸16と、上記ケース1
1を介して該出力軸16をエンジン出力軸2に直結する
ロックアップクラッチ17とで構成されている。
【0018】なお、トルクコンバータ10と主変速機2
0との間には、該トルクコンバータ10を介してエンジ
ン出力軸2に駆動されるオイルポンプ4が配置されてい
る。
【0019】また、上記主変速機20は、コンバータ出
力軸16上におけるトルクコンバータ側に配置されたフ
ロント遊星歯車機構21と、反トルクコンバータ側に配
置されたリヤ遊星歯車機構22とを有する。そして、上
記コンバータ出力軸16が、前進クラッチ23を介して
フロント遊星歯車機構21のサンギヤ21aに、また、
直結クラッチ24を介してリヤ遊星歯車機構22のサン
ギヤ22aにそれぞれ結合されるようになっていると共
に、フロント遊星歯車機構21のサンギヤ21aとリヤ
遊星歯車機構22のリングギヤ22bとが結合されてい
る。
【0020】また、フロント遊星歯車機構21のリング
ギヤ21bと変速機ケース3との間には、第1ワンウェ
イクラッチ25とローリバースブレーキ26とが並列に
配置されていると共に、リヤ遊星歯車機構22のサンギ
ヤ22aと変速機ケース3との間には、第2ワンウェイ
クラッチ27と3−4ブレーキ28とが直列に配置さ
れ、かつ、これらに並列にエンジンブレーキ用のコース
トブレーキ29が配置されている。そして、フロント遊
星歯車機構21及びリヤ遊星歯車機構22のピニオンキ
ャリヤ21c,22cが結合され、これらに主変速機2
0から副変速機30へ動力を伝達する中間ギヤ5が連結
されている。
【0021】このような構成により、この主変速機20
によれば、上記前進クラッチ23、直結クラッチ24、
3−4ブレーキ28及びローリバースブレーキ26を選
択的に締結させることにより、前進の低速段、中速段及
び高速段と後退段とが得られることになる。
【0022】一方、副変速機30は単一の遊星歯車機構
31を有し、上記主変速機20における中間ギヤ5に常
時噛み合った中間ギヤ6が該遊星歯車機構31のリング
ギヤ31aに連結されていると共に、該リングギヤ31
aとサンギヤ31bとの間には直結クラッチ32が配置
され、かつ、サンギヤ31bと変速機ケース3との間に
は、第3ワンウェイクラッチ33と減速ブレーキ34と
が並列に配置されている。そして、該遊星歯車機構31
のピニオンキャリヤ31cに出力ギヤ7が連結され、該
ギヤ7から差動装置を介して左右の駆動輪(図示せず)
に動力が伝達されるようになっている。
【0023】この副変速機30は、主変速機20から中
間ギヤ5,6を介して入力される動力を低速段と高速段
の前進2段に変速して出力ギヤ7に出力することができ
るようになっている。
【0024】つまり、直結クラッチ32が解放されてい
る状態では、第3ワンウェイクラッチ33もしくは減速
ブレーキ34によって遊星歯車機構31のサンギヤ31
bが固定されることにより、該遊星歯車機構31のリン
グギヤ31aに入力される中間ギヤ6からの動力が減速
されてピニオンキャリヤ31cから出力ギヤ7に出力さ
れ、これにより低速段が得られる。その場合に、上記減
速ブレーキ34が締結されておれば、この副変速機30
の単体として、エンジンブレーキが作動することにな
る。
【0025】また、上記直結クラッチ32が締結され、
かつ減速ブレーキ34が解放されておれば、該遊星歯車
機構31のリングギヤ31aとサンギヤ31bとが結合
されることにより、上記中間ギヤ6からの動力がピニオ
ンキャリヤ31cからそのまま出力ギヤ7に出力され、
これにより高速段(直結段)が得られることになる。
【0026】このようにして、主変速機20によって前
進3段、後退1段の変速段が得られ、また、副変速機3
0によって、主変速機20の出力に対して高低2段の変
速段が得られるから、当該変速機1の全体としては前進
については6段の変速段が得られ、また、後退について
は、主変速機20の後退段と副変速機30の減速ブレー
キ34が締結された低速段との組合せで全体としての後
退段が得られることになる。そして、この実施例では、
前進変速段としては上記6段のうちの所定の5段(1速
から5速用)を採用するようになっている。
【0027】ここで、この前進5段、後退1段の各変速
段における各クラッチやブレーキの作動状態をまとめる
と、表1のようになる。なお、表1中、(○)は、エン
ジンブレーキ用のレンジのみで締結されることを示す。
【0028】
【表1】 なお、この実施例では、副変速機30における直結クラ
ッチ32と減速ブレーキ34の締結用ピストンとして、
図2に示すような2重構造のピストンが採用されてい
る。
【0029】つまり、直結クラッチ32は、中間ギヤ6
及び遊星歯車機構31のリングギヤ31aが一体的に形
成されたハブ部材32aと、上記遊星歯車機構31のサ
ンギヤ31bが固着された軸35に一体のドラム部材3
2bとの間に駆動側及び被駆動側の複数の摩擦板32
c,32dを交互に配設すると共に、これらの摩擦板3
2c,32dの背部に受圧面積の大きい大径の第1ピス
トン32eを配置し、かつ、さらにその背部に受圧面積
の小さい小径の第2ピストン32fを配置し、また、両
ピストン32e,32fのリターンスプリング32gを
備えた構成とされている。
【0030】そして、油路36により締結圧が導入され
る第1ピストン32eの背部の第1油圧室321と、油
路37により締結圧が導入される第2ピストン32fの
背部の第2油圧室322とが設けられ、これらの油圧室
321,322に同一の締結圧が導入された場合に、第1
油圧室321に導入された場合の方が第2油圧室322
導入された場合より大きな締結力が得られるようになっ
ている。
【0031】また、減速ブレーキ34は、上記直結クラ
ッチ32のドラム部材32bと変速機ケース3との間に
駆動側及び被駆動側の複数の摩擦板34a,34bを交
互に配設し、リターンスプリング34cに抗してこれら
の摩擦板34a,34bを締結させるピストン34dを
備えると共に、該ピストン34dの背部に、受圧面積の
大きい内周側の第1油圧室341と、受圧面積の小さい
外周側の第2油圧室342とを同心状に設けた構成とさ
れている。そして、これらの油圧室341,342に同一
の締結圧が導入された場合に、第1油圧室341に締結
圧が導入された場合の方が第2油圧室342に導入され
た場合より大きな締結力が得られるようになっている。
【0032】次に、上記表1に従って各クラッチ及びブ
レーキを選択的に締結させることにより、運転状態もし
くは運転者の要求に応じた変速段を形成する油圧制御回
路について説明する。
【0033】図3に示すように、この油圧制御回路40
には、まず、オイルポンプ4から吐出される作動油の圧
力を所定圧力のライン圧に調整するレギュレータバルブ
41が備えられ、該レギュレータバルブ41によって調
整されたライン圧が、メインライン42により、運転者
によって操作されるマニュアルバルブ43と、各種制御
用元圧を生成する第1〜第3レデューシングバルブ4
4,45,46とに供給されるようになっている。
【0034】これらのレデューシングバルブ44〜46
のうち、第1レデューシングバルブ44によって一定圧
に減圧された制御用元圧はライン47を介してモデュレ
ータバルブ48に供給されるようになっている。そし
て、このモデュレータバルブ48の制御ポート48aに
はデューティソレノイドバルブ49によって調整された
制御圧が供給され、このデューティソレノイドバルブ4
9のデューティ率(1ON,OFFサイクル中のON時
間の比率)に応じて上記制御元圧からモデュレータ圧が
生成されると共に、このモデュレータ圧がライン50を
介して上記レギュレータバルブ41の第1増圧ポート4
1aに供給され、これにより、ライン圧が上記デューテ
ィ率に応じて増圧されるようになっている。その場合
に、上記デューティ率は例えばエンジンのスロットル開
度等に応じて設定さることにより、ライン圧が該スロッ
トル開度等に応じた値に調整されることになる。
【0035】なお、上記モデュレータ圧をレギュレータ
バルブ41の第1増圧ポート41aに供給するライン5
0には、デューティソレノイドバルブ49の周期的O
N,OFF動作に起因する油圧の脈動を抑制するための
第1アキュムレータ51が設置されている。
【0036】また、上記マニュアルバルブ43は、D,
3,2,1の各前進レンジと、R(後退)レンジと、N
(中立)レンジと、P(駐車)レンジの設定が可能とさ
れており、前進レンジでは、上記メインライン42を前
進ライン52に、Rレンジでは後退ライン53にそれぞ
れ接続させるようになっている。
【0037】上記前進ライン52は、作動油の供給時と
排出時とで絞り量を異ならせたオリフィス54を介して
前進クラッチ23に導かれており、したがって、D,
3,2,1の各前進レンジでは、前進クラッチ23が常
時締結されることになる。その場合に、この前進ライン
52には、前進クラッチ23への締結圧の供給時におけ
るショックを緩和するための第2アキュムレータ55が
設置され、このアキュムレータ55に上記メインライン
42からライン56を介して背圧が供給されるようにな
っている。
【0038】また、上記後退ライン53は、副変速機3
0における減速ブレーキ34の受圧面積の大きな第1油
圧室341に直接導かれており、したがって、Rレンジ
では、この第1油圧室341に導入されるライン圧によ
り、減速ブレーキ34が大きな締結力で締結されること
になる。なお、この後退ライン53からはレギュレータ
バルブ41の第2増圧ポート41bに通じるライン57
が分岐され、Rレンジでライン圧の調整値を高くするよ
うになっている。
【0039】一方、上記メインライン42、前進ライン
52及び後退ライン53からは、主変速機20における
変速用の第1、第2、第3シフトバルブ61,62,6
3と、副変速機30における変速用の第4、第5シフト
バルブ64,65とにライン圧が供給されるようになっ
ている。
【0040】これらのシフトバルブ61〜65は、いず
れも一端に制御ポート61a〜65aが設けられ、上記
第2レデューシングバルブ45から導かれた制御用元圧
ライン66が主変速機用の第1〜第3シフトバルブ61
〜63の各制御ポート61a〜63aに、また、第3レ
デューシングバルブ46から導かれた制御用元圧ライン
67が副変速機用の第4、第5シフトバルブ64,65
の各制御ポート64a,65aにそれぞれ接続されてい
る。
【0041】上記制御用元圧ライン66,67には、第
1〜第5シフトバルブ61〜65に対応させて第1〜第
5ON−OFFソレノイドバルブ71〜75が設置され
ている。これらのON−OFFソレノイドバルブ71〜
75は、ON時に当該シフトバルブ61〜65の制御ポ
ート61a〜65a内をドレンさせるようになってお
り、したがって、各シフトバルブ61〜65のスプール
は、対応するON−OFFソレノイドバルブ71〜75
がONのときに図面上、左側に位置し、OFFのときに
右側に位置することになる。
【0042】そして、これらのソレノイドバルブ71〜
75のON,OFFの組合せ、即ち各シフトバルブ61
〜65のスプールの位置の組合せに応じて、上記メイン
ライン42、前進ライン52もしくは後退ライン53か
ら各クラッチ及びブレーキに通じるラインが選択的に連
通され、これにより、前記表1に示すところに従って各
クラッチ及びブレーキが締結されて、1〜5速と後退速
とが得られることになる。その場合に、各クラッチ及び
ブレーキに供給される締結圧は、それぞれ次のようにし
て適正値に制御されるようになっている。
【0043】つまり、主変速機20における直結クラッ
チ24、コーストブレーキ29、ローリバースブレーキ
26及び3−4ブレーキ28については、ライン圧を減
圧して所定の締結圧に調整するためのコントロールバル
ブ76,77,78,79がそれぞれ備えられ、これら
のうち、コーストブレーキ用、ローリバースブレーキ用
及び3−4ブレーキ用のコントロールバルブ77,7
8,79については、制御ポート77a,78a,79
aに第1リニアソレノイドバルブ80によって調整され
た制御圧がライン81を介して供給されて、該制御圧に
応じて締結圧がそれぞれ制御されるようになっている。
【0044】また、直結クラッチ用コントロールバルブ
76の制御ポート76aには、ライン82によって直結
クラッチ24に供給される締結圧自体がワンウェイオリ
フィス83と第3アキュムレータ84とが設けられたラ
イン85を介して制御圧として供給され、このアキュム
レータ84の作動により該締結圧の立ち上がりが制御さ
れるようになっている。
【0045】なお、上記第1リニアソレノイドバルブ8
0は、上記第1レデューシングバルブ44からライン4
7を介して供給される制御元圧をコントローラ(図4参
照)からの制御信号に応じて調整して、そのときの変速
段や運転状態に応じた制御圧を生成するようになってい
る。また、上記直結クラッチ用コントロールバルブ76
と、上記ローリバースブレーキ用コントロールバルブ7
8の一端に設けられたポート76b,78bには、上記
後退ライン53から分岐された調圧動作禁止用ライン8
6がそれぞれ接続され、Rレンジで、これらのポート7
6b,78bにライン圧が供給されてスプールが図面
上、左側の位置に固定されることにより、該直結クラッ
チ用及びローリバースブレーキ用コントロールバルブ7
6,78の調圧動作が阻止されるようになっている。さ
らに、3−4ブレーキ用コントロールバルブ79の一端
のポート79bには、コーストブレーキ29に締結圧が
供給されるときに、該締結圧がライン87を介して供給
されて、該コントロールバルブ79の調圧動作が制限さ
れるようになっている。
【0046】また、上記第1リニアソレノイドバルブ8
0によって生成された制御圧は、ライン81を介してア
キュムレータ用コントロールバルブ88の制御ポート8
8aにも供給されるようになっている。このコントロー
ルバルブ88は、メインライン42からライン89を介
して供給されるライン圧を上記第1リニアソレノイドバ
ルブ80からの制御圧に応じて調整して、上記第3アキ
ュムレータ84及び第4アキュムレータ90用の背圧を
生成し、これをライン91によって両アキュムレータ8
4,90の背圧ポート84a,90aに供給するように
なっている。
【0047】一方、副変速機30における締結圧の制御
用としては、直結クラッチ32の受圧面積の大きな第1
油圧室321及び受圧面積の小さな第2油圧室322に供
給される締結圧を調整する直結クラッチ用コントロール
バルブ101と、減速ブレーキ34の受圧面積の小さな
第2油圧室342に供給される締結圧を調整する減速ブ
レーキ用コントロールバルブ102と、第2リニアソレ
ノイドバルブ103とが備えられている。なお、減速ブ
レーキ34の受圧面積の大きな第1油圧室341には、
前述のように、Rレンジでマニュアルバルブ43から後
退ライン53を介してライン圧が直接供給される。
【0048】上記第2リニアソレノイドバルブ103
は、メインライン42からライン圧が制御元圧として供
給され、これをコントローラからの制御信号に応じて調
整した上で、ライン104及び第5シフトバルブ65か
ら、ライン105もしくはライン106を介して減速ブ
レーキ用コントロールバルブ102の制御ポート102
aに供給し、もしくは直結クラッチ32の第1油圧室3
1に連通して該油圧室321の油圧を調整する。そし
て、上記減速ブレーキ用コントロールバルブ102は、
上記のようにして第2リニアソレノイドバルブ103で
生成された制御圧が制御ポート102aに供給されてい
るときに、メインライン42からライン107、第4シ
フトバルブ64、ライン108、第5シフトバルブ65
及びライン109を介して供給されるライン圧を上記制
御圧に応じて調整し、これをライン110を介して減速
ブレーキ34の第2油圧室342に供給する。
【0049】一方、直結クラッチ用コントロールバルブ
101には、メインライン42からライン107、第4
シフトバルブ64、ライン111を介してライン圧が供
給され、これを調整した上で、ワンウェイオリフィス1
12、ライン113及び第5シフトバルブ65から、上
記ライン106もしくはライン114を介して直結クラ
ッチ32の第1油圧室321もしくは第2油圧室322
選択的に供給するようになっている。
【0050】そして、この直結クラッチ用コントロール
バルブ101の制御ポート101aには、上記直結クラ
ッチ32の第1油圧室321もしくは第2油圧室322
供給される締結圧自体が、ワンウェイオリフィス115
及び第5アキュムレータ116が設けられたライン11
7を介して制御圧として供給されるようになっており、
従って、上記締結圧は、第5アキュムレータ116の作
動により一定の棚圧状態を経て立ち上がることになる。
なお、このアキュムレータ116の背圧ポート116a
には、メインライン42からライン118を介して背圧
が供給されるようになっている。
【0051】そして、以上の構成の油圧回路40におい
て、第1〜第5ON−OFFソレノイドバルブ71〜7
5のON,OFFの組合せパターンは表2に示すように
なっており、これにより前進の1〜5速と後退速とが得
られるようになっている。ここで、表2中、(1)、
(2)はエンジンブレーキ用レンジでの1速及び2速を
示す。
【0052】
【表2】 次に、この表2に従って各ON−OFFソレノイドバル
ブ71〜75のON,OFFの組合せと変速段との関係
を具体的に説明する。
【0053】まず、Dレンジ等で採用されるエンジンブ
レーキの作動しない1速では、主変速機20側では、第
1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜73がO
N,OFF,OFFの状態にあって、第1〜第3シフト
バルブ61〜63のスプールが左側、右側、右側にそれ
ぞれ位置している。この状態では、前進ライン52から
分岐されたライン121が第1シフトバルブ61を介し
てライン122に連通し、さらに第2シフトバルブ62
を介してライン123に連通するが、このライン123
は第3シフトバルブ63で遮断される。また、同じく前
進ライン52から分岐された他のライン124は第2シ
フトバルブ62で、メインライン42から分岐されたラ
イン125は第1シフトバルブ61でそれぞれ遮断され
る。したがって、この場合は、前述のように、前進レン
ジで常時締結される前進クラッチ23のみが締結された
状態となり、主変速機20においてエンジンブレーキが
作動しない低速段が得られる。
【0054】そして、副変速機30においては、第4、
第5ON−OFFソレノイドバルブ74,75が共にO
FFの状態にあって、第4、第5シフトバルブ64,6
5のスプールが共に右側に位置することにより、メイン
ライン42がライン107及び第4シフトバルブ64を
介してライン108に連通し、更に、第5シフトバルブ
65を介して減速ブレーキ用コントロールバルブ102
に至るライン109に連通して、該コントロールバルブ
102にライン圧が供給される。このとき、第2リニア
ソレノイドバルブ103で生成された制御圧がライン1
04、第5シフトバルブ65及びライン105を介して
減速ブレーキ用コントロールバルブ102の制御ポート
102aに供給されることにより、上記ライン圧が該制
御圧に応じて調整され、所定の締結圧とされた上で、ラ
イン110を介して減速ブレーキ34の第2油圧室34
2に供給され、該減速ブレーキ34が締結される。
【0055】また、直結クラッチ32は、第1油圧室3
1がライン106、第5シフトバルブ65、ライン1
13、直結クラッチ用コントロールバルブ101及びラ
イン111を介して第4シフトバルブ64のドレンポー
トに連通し、また、第2油圧室322が、ライン114
を介して第5シフトバルブ65のドレンポートに連通す
ることにより解放された状態にある。その結果、副変速
機30の変速段はエンジンブレーキが作動する低速段と
なり、自動変速機全体としては、エンジンブレーキの作
動しない1速となる。
【0056】また、1レンジや2レンジ等で採用される
エンジンブレーキが作動する1速では、上記のエンジン
ブレーキ非作動の1速に対して主変速機20における第
3ソレノイドバルブ73がONとなり、これに伴って、
第3シフトバルブ63のスプールが左側に位置する。し
たがって、この場合は、上記前進ライン52が、その分
岐ライン121、第1シフトバルブ61、ライン12
2、第2シフトバルブ62、ライン123及び第3シフ
トバルブ63を介してローリバースブレーキ用コントロ
ールバルブ78に通じるライン126に連通し、該コン
トロールバルブ78にライン圧が供給されることにな
る。
【0057】そして、このコントロールバルブ78に供
給されたライン圧は、第1リニアソレノイドバルブ80
からライン81を介して制御ポート78aに供給されて
いる制御圧に応じた締結圧に調整され、これがライン1
27を介してローリバースブレーキ26に供給される。
これにより、前進クラッチ23に加えて、ローリバース
ブレーキ26が締結され、主変速機20において、エン
ジンブレーキが作動する低速段が得られることになる。
そして、副変速機30においては、前述のエンジンブレ
ーキ非作動の1速の場合と同様に減速ブレーキ34が締
結されているから、自動変速機全体として、エンジンブ
レーキが作動する1速が得られる。
【0058】次に、Dレンジ等で採用されるエンジンブ
レーキ非作動の2速、及び1レンジや2レンジ等で採用
されるエンジンブレーキ作動の2速では、上記のエンジ
ンブレーキ非作動の1速及びエンジンブレーキ作動の1
速の状態に対して副変速機30の変速段のみが変化す
る。
【0059】つまり、副変速機30における第4ON−
OFFソレノイドバルブ74がONとなり、これに伴っ
て第4シフトバルブ64のスプールが左側に位置する。
従って、メインライン42からライン107を介して第
4シフトバルブ64に供給されているライン圧が該第4
シフトバルブ64からライン111を介して直結クラッ
チ用コントロールバルブ101に供給されると共に、該
コントロールバルブ101で立ち上がりを調整された上
で、ライン113、第5シフトバルブ65及びライン1
06を介して直結クラッチ32の第1油圧室321に供
給されることになる。これにより、副変速機30の変速
段が高速段となり、その結果、自動変速機の全体とし
て、エンジンブレーキが作動しない2速或はエンジンブ
レーキが作動する2速が得られることになる。
【0060】更に、3速では、主変速機20において、
第1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜73が
OFF,ON,ONとなり、これに伴って第1〜第3シ
フトバルブ61〜63のスプールが、右側、左側、左側
に位置することになる。この場合、まず、前進ライン5
2からの一方の分岐ライン121が、第1シフトバルブ
61を介してライン128に連通し、更に第3シフトバ
ルブ63を介してコーストブレーキ用コントロールバル
ブ77に通じるライン129に連通する。従って、該コ
ントロールバルブ77にライン圧が供給され、これが第
1リニアソレノイドバルブ80からライン81を介して
供給される制御圧に応じて所定の締結圧に調整された上
で、ライン130を介してコーストブレーキ29に供給
され、これにより該コーストブレーキ29が締結され
る。
【0061】また、前進ライン52からの他方の分岐ラ
イン124が第2シフトバルブ62を介して3−4ブレ
ーキ用コントロールバルブ79に通じるライン131に
連通し、該コントロールバルブ79にライン圧を供給す
る。このコントロールバルブ79には、上記第1リニア
ソレノイドバルブ80からライン81を介して制御圧が
供給されると共に、上記コーストブレーキ29に供給さ
れている締結圧がライン87を介して制御圧として供給
され、これらの制御圧に応じて調整された締結圧がライ
ン132を介して3−4ブレーキ28に供給されること
になる。
【0062】その結果、主変速機20においては、前進
クラッチ23に加えて3−4ブレーキ28が締結され、
しかも上記コーストブレーキ29も締結されることによ
り、エンジンブレーキが作動する中速段が得られること
になる。
【0063】一方、副変速機30においては、第4、第
5ON−OFFソレノイドバルブ74,75が共にOF
Fの状態にあって、前述の1速の場合と同様にして、変
速段がエンジンブレーキの作動する低速段に設定されて
いる。従って、自動変速機の全体としては、所定の減速
比を有し、かつ、エンジンブレーキが作動する3速が得
られることになる。
【0064】そして、4速では、この3速の状態から副
変速機30における第4、第5ON−OFFソレノイド
バルブ74,75が共にONとなって、第4、第5シフ
トバルブ64,65のスプールが左側に位置し、これに
より、まず、前記の2速の場合と同様に、メインライン
42からライン107、第4シフトバルブ64、及びラ
イン111を介してライン圧が直結クラッチ用コントロ
ールバルブ101に供給され、該コントロールバルブ1
01で立ち上がりを調整され、所定の締結圧となって、
ライン113及び第5シフトバルブ65から、今度はラ
イン114を介して直結クラッチ32の第2油圧室32
2に供給されることになる。その結果、直結クラッチ3
2が締結されて副変速機30の変速段が高速段となる。
そして、主変速機20は上記の3速の場合と同様に中速
段に設定されているから、自動変速機全体としての変速
段は4速となる。
【0065】更に、5速においては、主変速機20にお
ける第1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜7
3がOFF,ON,OFFとなって、第1〜第3シフト
バルブ61〜63のスプールが右側、左側、右側に位置
する。そのため、メインライン42から分岐されたライ
ン125が第1シフトバルブ61を介してライン133
に連通すると共に、更に、第3シフトバルブ63を介し
て直結クラッチ用コントロールバルブ76に通じるライ
ン134に連通し、従って、該コントロールバルブ76
にライン圧が供給されることになる。そして、このコン
トロールバルブ76によって調整された締結圧がライン
82によって直結クラッチ24に供給され、該クラッチ
24を締結させる。これにより、主変速機20において
は、前進クラッチ23と直結クラッチ24とが締結され
て、変速段が高速段となる。なお、この直結クラッチ2
4の締結時には、第3アキュムレータ84の作用によ
り、締結圧が一定の棚圧状態を経て供給される。
【0066】一方、副変速機30は、前述の4速の場合
と同様に、第4、第5ON−OFFソレノイドバルブ7
4,75が共にONの状態にあって、変速段は高速段に
設定されており、その結果、自動変速機の全体としては
5速が得られることになる。
【0067】更に、上記マニュアルバルブ43がRレン
ジに操作された後退速においては、該マニュアルバルブ
43を介して後退ライン53がメインライン42に連通
されると共に、第1〜第3ON−OFFソレノイドバル
ブ71〜73がOFF,OFF,OFFの状態となっ
て、第1〜第3シフトバルブ61〜63のスプールがい
ずれも右側に位置することになる。
【0068】そのため、まず、メインライン42から分
岐されたライン125が、前述の5速の場合と同様に、
第1シフトバルブ61を介してライン133に連通する
と共に、さらに、第3シフトバルブ63を介して直結ク
ラッチ用コントロールバルブ76に通じるライン134
に連通し、従って、該コントロールバルブ76にライン
圧が供給されることになる。この場合は、該コントロー
ルバルブ76の一端のポート76bに、上記後退ライン
53からライン86を介してライン圧が供給されて、該
コントロールバルブ76のスプールが図面上、左側に固
定されることにより、上記ライン134から供給された
ライン圧は、減圧されることなくライン82を介してそ
のまま直結クラッチ24に供給され、該直結クラッチ2
4を高い締結圧で締結させる。
【0069】また、上記後退ライン53は、作動油の供
給方向と排出方向とで絞り量が異なるオリフィス135
を有するライン136、第3シフトバルブ63及び前述
のライン126を介してローリバースブレーキ用コント
ロールバルブ78に連通して、上記のエンジンブレーキ
作動の1速の場合と同様に、該コントロールバルブ78
にライン圧を供給する。この場合、該コントロールバル
ブ78の一端のポート78bには、上記後退ライン53
から分岐されたライン86によってライン圧が導入され
ることにより、該コントロールバルブ78のスプールが
図面上、左側に固定される。そのため、上記ライン12
6によって供給されているライン圧は、該コントロール
バルブ78で調整されることなく、そのままローリバー
スブレーキ26に供給され、該ローリバースブレーキ2
6を高い締結圧で締結することになる。
【0070】これにより、主変速機20においては、直
結クラッチ24及びローリバースブレーキ26が締結さ
れ、後退段が得られる。そして、副変速機30において
は、第4,第5ON−OFFソレノイドバルブ74,7
5が共にOFFで、変速段がエンジンブレーキの作動す
る低速段に設定された状態にあり、減速比の大きな後退
速が得られる。
【0071】なお、上記ローリバースブレーキ26に締
結圧が供給される際には、上記ライン136からライン
137を介して第4アキュムレータ90に作動油が導入
されることにより、該締結圧が所定の棚圧状態を経て徐
々に立ち上がることになる。
【0072】以上の構成に加えて、この油圧制御回路4
0には、トルクコンバータ10内のロックアップクラッ
チ17を制御するためのロックアップ第1、第2シフト
バルブ141,142と、ロックアップコントロールバ
ルブ143と、ロックアップ制御用のON−OFFソレ
ノイドバルブ144と、デューティソレノイドバルブ1
45とが備えられて、ロックアップクラッチ17の締
結、解放制御と、該クラッチ17をスリップさせるスリ
ップ制御とが行われるようになっている。
【0073】そして、この油圧制御回路40に備えられ
たライン圧調整用のデューティソレノイドバルブ49、
変速用の第1〜第5ON−OFFソレノイドバルブ71
〜75、締結圧調整用の第1、第2リニアソレノイドバ
ルブ80,103、ロックアップ制御用のON−OFF
ソレノイドバルブ144及びデューティソレノイドバル
ブ145は、図4に示すように、コントローラ160か
らの制御信号によって制御されるようになっている。そ
して、このコントローラ160には、車速を検出するセ
ンサ161からの信号、エンジンのスロットル開度を検
出するセンサ162からの信号、及び運転者によって選
択されたシフト位置(レンジ)を検出するセンサ163
からの信号等が入力され、これらの信号によって示され
る運転状態や運転者の要求に応じて上記各ソレノイドバ
ルブを制御するようになっている。
【0074】また、このコントローラ160には、主変
速機20の入力側の回転数を検出する第1回転センサ1
64と、主変速機20の出力側(副変速機30の入力
側)の回転数を検出する第2回転センサ165と、副変
速機30の出力側の回転数を検出する第3回転センサ1
66とが接続されている。そして、該コントローラ16
0は、変速時における変速動作を速やかに完了させ、且
つ変速ショックを防止するために、主変速機20側の変
速動作と副変速機30側の変速動作とを同期させるよう
に、上記各センサ164〜166からの信号に基づいて
主変速機20及び副変速機30のギヤ比を算出し、これ
に基づいて該副変速機30の変速動作をフィードバック
制御するようになっている。
【0075】本実施例に係る油圧作動式変速機1は以上
のような構成であるが、この変速機1においては、前述
の説明から明らかなように、1−2変速時に、副変速機
30における直結クラッチ32が締結され、また、2−
3変速時には該直結クラッチ32が解放されると共に、
3−4変速時には該直結クラッチ32が再び締結される
ことになる。この場合に、1−2変速は主変速機20が
低速段の状態であるのに対して、3−4変速は主変速機
20が中速段の状態で行われることになる。そのため、
これらの変速時における直結クラッチ32の締結時の入
力トルクが異なった状態となる。
【0076】これに対しては、前述にように、直結クラ
ッチ32の締結圧が供給される油圧室として、図2に示
すように、受圧面積の大きな第1油圧室321と、受圧
面積の小さな第2油圧室322とが設けられていると共
に、油圧制御回路40においては、1−2変速時には受
圧面積の大きな第1油圧室321に、また3−4変速時
には受圧面積の小さな第2油圧室322にそれぞれ締結
圧を供給するようになっており、この点を図5,6に基
づいて更に詳しく説明する。
【0077】まず、図5に示すように、1速では、副変
速機30においては、第4、第5ON−OFFソレノイ
ドバルブ74,75が共にOFFの状態にあって、第
4、第5シフトバルブ64,65のスプールが右側に位
置することにより、メインライン42からライン10
7、第4シフトバルブ64、ライン108、第5シフト
バルブ65及びライン109を介して減速ブレーキ用コ
ントロールバルブ102にライン圧が供給され、これが
該コントロールバルブ102で第2リニアソレノイドバ
ルブ103からの制御圧に応じて調整された上で、ライ
ン110を介して減速ブレーキ34の第2油圧室342
に供給されることにより、該減速ブレーキ34が締結さ
れた状態、即ち低速段の状態にある。
【0078】このとき、直結クラッチ32の第1油圧室
321は、ライン106、第5シフトバルブ65、ライ
ン113、直結クラッチ用コントロールバルブ101及
びライン111を介して第4シフトバルブ64の第1ド
レンポート64bに連通しており、また、第2油圧室3
2は、ライン114を介して第5シフトバルブ65の
第1ドレンポート65bに連通して、該直結クラッチ3
2が解放された状態にある。
【0079】そして、この状態から、2速への変速に際
して、副変速機30における第4、第5ON−OFFソ
レノイドバルブ74,75がON,OFFとなれば、第
4シフトバルブ64のスプールが、図5の状態より左側
に、また、第5シフトバルブ65のスプールが、図5に
示すように右側に位置することになる。この場合、メイ
ンライン42からライン107を介して第4シフトバル
ブ64に供給されるライン圧は、該第4シフトバルブ6
4からライン111を介して直結クラッチ用コントロー
ルバルブ101に供給されることになり、更に、該コン
トロールバルブ101からワンウェイオリフィス11
2、ライン113、第5シフトバルブ65及びライン1
06を介して直結クラッチ32の第1油圧室321に供
給され、該直結クラッチ32が締結される。また、この
とき、減速ブレーキ34の第2油圧室342は、ライン
110、減速ブレーキ用コントロールバルブ102、ラ
イン109、第5シフトバルブ65及びライン108を
介して第4シフトバルブ64の第2ドレンポート64c
に連通し、該減速ブレーキ34が解放される。
【0080】これにより、副変速機30の変速段が高速
段となり、1−2変速が完了することになるが、この1
−2変速時における上記直結クラッチ32の第1油圧室
321に対する締結圧の供給に際しては、その立ち上が
りが次のようにして制御される。
【0081】つまり、第4シフトバルブ64から直結ク
ラッチ用コントロールバルブ101に供給されたライン
圧は、該コントロールバルブ101の制御ポート101
a内の制御圧に応じて調整されるのであるが、この制御
ポート101aには、該コントロールバルブ101自身
から出力される作動油が、ライン117によりワンウェ
イオリフィス112,115を経て、かつ、アキュムレ
ータ116を作動させた上で、制御圧として供給される
のであり、したがって、該制御圧及びこれに対応して調
整される締結圧が棚圧状態を経て徐々に立ち上がること
になるのである。
【0082】一方、この2速の状態から3速への変速時
には、主変速機20において3−4ブレーキ28を締結
させて、変速段を低変速段から中変速段にシフトアップ
させると同時に、副変速機30においては、直結クラッ
チ32を解放し、かつ減速ブレーキ34を締結させて、
変速段を高速段から低速段にシフトダウンさせることに
なる。
【0083】また、3−4変速に際しては、副変速機3
0における第4、第5ON−OFFソレノイドバルブ7
4,75がOFF,OFFの状態からON−ON状態に
切り換えられて、第4,第5シフトバルブ64,65の
スプールが共に左側に位置することになる。この点は、
第5シフトバルブ65のスプールが右側に位置する1−
2変速時と異なる点である。
【0084】この4速の状態は、図6に示す通りであ
り、メインライン42からライン107を介して第4シ
フトバルブ64に供給されるライン圧は、該第4シフト
バルブ64からライン111を介して直結クラッチ用コ
ントロールバルブ101に供給され、前述の1−2変速
時の場合と同様に、アキュムレータ116等の作用によ
って立ち上がりを調整されたうえで、ワンウェイオリフ
ィス112およびライン113を介して第5シフトバル
ブ65に供給される。そして、今度は、第5シフトバル
ブ65にスプールが左側に位置することにより、ライン
114を介して直結クラッチ32の受圧面積の小さな第
2油圧室322に供給されるのである。また、これと同
時に、減速ブレーキ34の第2油圧室342が、ライン
110、減速ブレーキ用コントロールバルブ102およ
びライン109を介して第5シフトバルブ65のドレン
ポート65cに連通し、該減速ブレーキ34が解放され
ることになる。
【0085】そして、本実施例においては、上記第5ア
キュムレータ116の背圧室116bに背圧としてのラ
イン圧を供給するライン118側と、上記直結クラッチ
32に対して締結圧を給排するライン113側とが連通
されるように構成されている。
【0086】即ち、図5,6に示すように、上記ライン
118を介してライン圧が供給される第5アキュムレー
タ116の背圧室116bと、上記ライン113側に接
続された第5アキュムレータ116の蓄圧室116cと
を連通させる連通路170が形成されていると共に、該
連通路170の途中にはオリフィス171が設けられて
いる。更に、上記第5アキュムレータ116におけるピ
ストン116dの先端部には、蓄圧室側116bに導入
されるライン圧をライン113および118側に供給す
るための複数の切欠ぎ部116e…116eが形成され
ている。
【0087】上記の構成によれれば、上記第5アキュム
レータ116の背圧室116bに背圧としてのライン圧
を供給するライン118と、上記直結クラッチ32に対
して締結圧を給排するライン113とをオリフィス17
1を介して連通する連通路170が設けられているの
で、上記直結クラッチ32からライン113を介して締
結圧をドレンする場合に、上記連通路170を介してラ
イン118側よりライン113側に作動油がリークされ
ることになる。これにより、上記直結クラッチ32から
締結圧をドレンさせたのちにおいても、上記第5アキュ
ムレータ116の下流側におけるライン113、111
および117内が連通路170を介してライン118側
より供給される作動油により満たされることになって、
第4シフトバルブ64の第1ドレンポート64b側から
のエアの混入が確実に防止されることになる。その結
果、上記直結クラッチ32に再び締結圧を供給する場合
に、図7に実線aで示すように、第5アキュムレータ1
16の蓄圧室116c内に締結圧が供給されて該アキュ
ムレータ116により応答性良く棚圧が生成されること
になり、これにより、図7に点線bで示すように、エア
の混入により棚圧の立ち上げが緩慢となることが防止さ
れて変速動作の応答性の低下を防止することができる。
【0088】特に、本実施例のように、上記直結クラッ
チ32に供給される締結圧をエンジンの運転状態等に応
じてより適切に調節するために、上記第5アキュムレー
タ116により調節された制御圧が供給されて上記締結
圧を調節する直結クラッチ用コントロールバルブ101
が設けられている場合においても、上記第5アキュムレ
ータより直結クラッチ用コントロールバルブ101の制
御ポート101aに対して応答性良く制御圧が供給され
ることになって、該コントロールバルブ101の作動の
応答性の低下を防止することができる。
【0089】ところで、主変速機20側についても上記
と同様に構成することにより、該主変速機20側のアキ
ュムレータによる棚圧の立ち上げが緩慢となることを防
止するこが考えられている。この構成の一例を、図8に
示す主変速機20の直結クラッチ24用の第3アキュム
レータ84を例にとって説明する。
【0090】図8に示すように、上記直結クラッチ24
用の第3アキュムレータ84内に介装されて、該アキュ
ムレータ84内をライン91を介して背圧が供給される
背圧室84bとライン85を介して締結圧が供給される
蓄圧室84cとに区画するピストン84dの隔壁部84
eに、上記ライン91に接続された背圧室84bとライ
ン85に接続された蓄圧室84cとを連通させるオリフ
ィス機能を有する連通路180が形成されていると共
に、該連通路180には蓄圧室84c側に供給された締
結圧が背圧室側へ供給されることを阻止する阻止手段と
してのチェックボール181が内装されている。
【0091】なお、上記直結クラッチ24用の第3アキ
ュムレータ84における背圧室にライン91を介して導
入される背圧は、上記のようにアキュムレータ用コント
ロールバルブ88により調整されており、且つこの背圧
は上記第1リニアソレノイドバルブ80で生成された制
御圧に応じて調整されているから、コントローラ160
からの制御信号によって第1リニアソレノイドバルブ8
0における制御圧の生成を適切に行わせることにより、
上記第3アキュムレータ84による棚圧の形成を、変速
時について最適の状態に制御することが可能となる。こ
れにより、変速ショックが効果的に低減されることにな
るのであるが、エンジンの運転状態によっては、上記第
3アキュムレータ84の背圧室84bに供給される背圧
が、コントロールバルブ76からライン85を介して直
結クラッチ24に供給される締結圧より低く設定される
場合が起こり得るので、図8に示すように、上記連通路
180にチェックボール181が内装されて、該チェッ
クボール181により、上記第3アキュムレータ84の
蓄圧室84c側より背圧室84b側に締結圧が導入され
ることを防止するようになっている。
【0092】上記の構成によれば、上記第3アキュムレ
ータ84の背圧室84bと蓄圧室84cとがオリフィス
機能を有する連通路181による連通されることになる
ので、上記直結クラッチ24から締結圧がドレンされる
場合に、上記連通路181を介してライン91側よりラ
イン85側に作動油がリークされることになる。これに
より、上記直結クラッチ24から締結圧をドレンさせた
のちにおいても、ライン91側より供給された作動油に
より、上記第3アキュムレータ84の下流側のライン8
5が満たされることになって、該ライン85内にエアが
混入することが確実に防止されることになる。その結
果、上記ライン85を介して直結クラッチ24に再び締
結圧を供給する場合に、第3アキュムレータ84内に締
結圧が供給されて該アキュムレータ84により応答性良
く棚圧が生成されることになって、変速動作の応答性の
低下を防止することができる。
【0093】特に、上記第3アキュムレータ84におけ
るライン85に接続された蓄圧室84cとライン91に
接続された背圧室84bとに区画するピストン84d
に、オリフィス機能を有する連通路180が形成されて
いるので、上記背圧室84b側と蓄圧室84c側とを接
続するための新たな連通路を設けることが不要となっ
て、当該油圧制御回路40の構成をより簡素化すること
ができる。
【0094】更に、上記連通路180にはチェックボー
ル181が設けられているので、上記第3アキュムレー
タ84に供給される背圧が締結圧より低い場合において
も、該チェックボール181により締結圧の背圧室84
b側への導入が阻止されることになって、直結クラッチ
24に対して応答性良く締結圧を供給することが可能と
なる。
【0095】
【発明の効果】以上のように、第1ないし第4発明のい
ずれにおいても、所定の摩擦要素に対して締結圧を給排
する油圧給排通路にアキュムレータが設けられた油圧制
御回路において、上記所定の摩擦要素から油圧給排通路
を介して締結圧がドレンされる場合に、連通路を介して
アキュムレータに背圧を供給する背圧供給通路側より油
圧給排通路側に作動油がリークされることになる。これ
により、上記所定の摩擦要素から油圧給排通路を介して
締結圧をドレンさせたのちにおいても、該油圧給排通路
内が背圧供給通路側より供給された作動油により満たさ
れることになって、該通路内にエアが混入することが確
実に防止されることになる。その結果、上記油圧給排通
路を介して所定の摩擦要素に再び締結圧を供給する場合
に、アキュムレータ内に締結圧が供給されて該アキュム
レータにより応答性良く棚圧が生成されることになっ
て、変速動作の応答性の低下を防止することができる。
【0096】特に、第2発明によれば、アキュムレータ
における油圧給排通路に接続された蓄圧室と背圧供給通
路に接続された背圧室とに区画するピストンに、上記背
圧通路側と油圧給排通路側とをオリフィスを介して連通
する連通路が形成されているので、上記背圧供給通路側
と油圧給排通路側とを接続するための新たな連通路を設
けることが不要となって、当該油圧制御回路の構成をよ
り簡素化することができる。
【0097】また、第3発明によれば、油圧給排通路を
介して所定の摩擦要素に供給される締結圧をエンジンの
運転状態等に応じてより適切に調節するために、アキュ
ムレータにより調節された制御圧が供給されて上記締結
圧を調節する油圧コントロールバルブが設けられている
場合においても、上記アキュムレータより油圧コントロ
ールバルブに対して応答性良く制御圧が供給されること
になって、該油圧コントロールバルブの作動の応答性の
低下を防止することができる。
【0098】また、第4発明によれば、アキュムレータ
に供給される背圧が締結圧より低い場合においても、阻
止手段により締結圧の背圧供給通路室側への導入が阻止
されることになって、所定の摩擦要素に対して良好に締
結圧を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る油圧作動式変速機の骨
子図。
【図2】 同変速機における副変速機の構造を示す断面
図。
【図3】 同変速機の油圧制御回路を示す回路図。
【図4】 図3の油圧制御回路における各ソレノイドバ
ルブに対する制御システム図。
【図5】 同油圧制御回路における副変速機制御部分の
1速の状態を示す回路図。
【図6】 同油圧制御回路における副変速機制御部分の
3−4変速時の状態を示す回路図。
【図7】 第5アキュムレータにより形成される締結圧
の棚圧状態を示すグラフ。
【図8】 図3の油圧回路における主変速機制御部分の
要部拡大図。
【符号の説明】
1 油圧作動式変速機 20 主変速機 24 直結クラッチ(主変速機側) 30 副変速機 32 直結クラッチ(副変速機側) 40 油圧制御回路 84 第3アキュムレータ 84b 背圧室 84c 蓄圧室 84d ピストン 85,91 ライン 101 直結クラッチ用コントロールバルブ 103,108 ライン 116 第5アキュムレータ 116b 背圧室 116c 蓄圧室 170,180 連通路 171 オリフィス 181 チェックボール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦要素に対する締結圧の給排を
    行い、且つ所定の摩擦要素に対して締結圧を給排する油
    圧給排通路にアキュムレータが設けられた油圧作動式変
    速機の油圧制御回路であって、上記アキュムレータの背
    圧室に背圧を供給する背圧供給通路が設けられていると
    共に、該背圧供給通路側と上記油圧給排通路側とをオリ
    フィスを介して連通する連通路が設けられていることを
    特徴とする油圧作動式変速機の油圧制御回路。
  2. 【請求項2】 アキュムレータにおける油圧給排通路に
    接続された蓄圧室と背圧供給通路に接続された背圧室と
    に区画するピストンに、上記背圧通路側と油圧給排通路
    側とをオリフィスを介して連通する連通路が形成されて
    いることをことを特徴とする請求項1記載の油圧作動式
    変速機の油圧制御回路。
  3. 【請求項3】 複数の摩擦要素に対する締結圧の給排を
    行い、且つ所定の摩擦要素に対して油圧コントロールバ
    ルブにより調節された締結圧を給排する油圧給排通路に
    アキュムレータが設けられた油圧作動式変速機の油圧制
    御回路であって、上記アキュムレータの背圧室に背圧を
    供給する背圧供給通路が設けられていると共に、上記油
    圧コントロールバルブに上記アキュムレータにより調節
    された制御圧が供給され、且つ上記背圧供給通路側と上
    記油圧給排通路側とをオリフィスを介して連通する連通
    路が設けられていることを特徴とする油圧作動式変速機
    の油圧制御回路。
  4. 【請求項4】 背圧供給通路側と油圧給排通路側とをオ
    リフィスを介して連通する連通路に、上記背圧供給通路
    を介してアキュムレータに供給される背圧が上記油圧給
    排通路を介して所定の摩擦要素に供給される締結圧より
    低い場合には、該締結圧の背圧室側への導入を阻止する
    阻止手段が設けられていることを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のいずれかに記載の油圧作動式変速機の油圧
    制御回路。
JP35666392A 1992-12-22 1992-12-22 油圧作動式変速機の油圧制御回路 Pending JPH06193715A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014156944A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 油圧制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014156944A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 油圧制御装置
CN105026802A (zh) * 2013-03-29 2015-11-04 爱信艾达株式会社 油压控制装置

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