JPH06193710A - ダンパプーリ構造 - Google Patents

ダンパプーリ構造

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JPH06193710A
JPH06193710A JP35693292A JP35693292A JPH06193710A JP H06193710 A JPH06193710 A JP H06193710A JP 35693292 A JP35693292 A JP 35693292A JP 35693292 A JP35693292 A JP 35693292A JP H06193710 A JPH06193710 A JP H06193710A
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JP
Japan
Prior art keywords
pulley
hole
damper
holes
mass body
Prior art date
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Pending
Application number
JP35693292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Suzuki
肇 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】走行風を弾性体に導くことで、弾性体の冷却性
を向上させ、弾性体の熱劣化を防止して、同弾性体の大
幅な耐久性向上を図ると共に、ダンパプーリ着脱時等に
おけるサービス性の向上を図る。 【構成】回転軸の端部に取付けられるダンパプーリ構造
であって、上記回転軸の端部に嵌合されるプーリハブ部
4と、上記回転軸に直交するディスク部5と、リム部6
とを有するプーリ3を設け、プーリ13のディスク部5
前面に弾性体9を介して質量体10を取付け、質量体1
0に上記回転軸の軸方向に貫通する貫通孔12,12を
穿設し、ディスク部5には貫通孔12,12と一致する
位置にディスク部5を貫通する透孔11,11を穿設
し、弾性体19には質量体10の貫通孔12,12とデ
ィスク部5の透孔11,11とを連通する連通孔14を
形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、エンジンの
クランクシャフトの前端部に取付けられて、クランクシ
ャフトの長手方向のねじりやうねりを制振吸収するよう
なダンパプーリ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンのクランクシャフト
は、エンジンの慣性力とシリンダの爆発力によって起振
力が印加されるので、回転運動に角速度変動が生ずる一
方、クランクピンやクランクジャーナルが軸方向に軸対
称に形成されていない関係上、上述の慣性力や爆発力に
より同クランクシャフトの長手方向にねじりやうねりが
励起される。
【0003】上記角速度変動を制振吸収する構造として
はトーショナルダンパマス(ねじりダンハマス)があ
り、上述のねじりやうねりを制振吸収する構造としては
ダイナミックダンパマス(曲げダンパマス)がある。
【0004】従来、上述のダイナミックダンパマス(曲
げダンパマス)を備えたダンパプーリ構造としては、例
えば、実開平2−34846号公報に記載のように、プ
ーリハブ部をクランクシャフトの前端部に嵌合したプー
リを設け、このプーリのクランクシャフトに直交するデ
ィスク部の前面にゴム弾性体(ダンパゴム)を介してマ
ダンパマス(質量体)を取付けた構造である。
【0005】この従来の構造によれば、クランクシャフ
トの長手方向のねじりやうねりを制振吸収することがで
きる利点がある反面、長期にわたる使用により上述のゴ
ム弾性体が熱劣化し、制振吸収作用が低下する問題点が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、弾性体の冷却性を向上させ、弾性体の大幅
な耐久性向上を図ると共に、ダンパプーリ着脱時等にお
けるサービス性の向上を図ることができるダンパプーリ
構造の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、プーリの背面側離間
位置にプレート部材を設けることで、風の流れを外周方
向へ規制して、ゴミ詰りを解消することができるダンパ
プーリ構造の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、弾性体の連
通孔を全周にわたって形成することで、該弾性体の冷却
効果をより一層向上させることができるダンパプーリ構
造の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1、2または3記載の発明の目的と併せて、質量体
に穿設する貫通孔をディスク部の透孔に対して対向位置
および非対向位置にそれぞれ形成することで、上述の弾
性体の冷却効果をより一層向上させることができるダン
パプーリ構造の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、回転軸の端部に取付けられるダンパプーリ構
造であって、上記回転軸の端部に嵌合されるプーリハブ
部と、上記回転軸に直交するディスク部と、リム部とを
有するプーリを設け、上記プーリのディスク部前面に弾
性体を介して質量体を取付け、上記質量体に上記回転軸
の軸方向に貫通する貫通孔を穿設し、上記ディスク部に
は上記貫通孔と一致する位置に該ディスク部を貫通する
透孔を穿設し、上記弾性体には上記質量体の貫通孔と上
記ディスク部の透孔とを連通する連通孔を形成したダン
パプーリ構造であることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記プーリの背面側
離間位置にプレート部材を設けたダンパプーリ構造であ
ることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記弾性体
の連通孔を該弾性体の全周にわたって環状に形成したダ
ンパプーリ構造であることを特徴とする。
【0013】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1、2または3記載の発明の構成と併せて、上記質
量体の貫通孔はディスク部の透孔に一致する対向位置
と、ディスク部の透孔に一致しない非対向位置とにそれ
ぞれ穿設したダンパプーリ構造であることを特徴とす
る。
【0014】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、上述の質量体の貫通孔と弾性体の連通孔とディスク
部の透孔とを前後方向に連通させたので、車両走行時に
走行風が上述の貫通孔、連通孔、透孔の順に流動して、
弾性体を冷却する。このため、弾性体の冷却性が向上
し、弾性体の大幅な耐久性向上を図ることができる効果
がある。
【0015】加えて、上述のダンパプーリを着脱交換す
るようなサービス時においては、前後方向に一致する上
述の各孔に工具のピン部を差込んでプーリ締結用のボル
トを締付けまたは取外すことができ、これらの孔をサー
ビスホールとして有効利用できるので、サービス性の向
上を図ることができると共に、ボルト回動力が弾性体に
付勢されるのを防止することができる効果がある。
【0016】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記プーリの
背面側離間位置にプレート部材を設けたので、上述の質
量体の貫通孔、弾性体の連通孔、ディスク部の透孔を流
通した後の走行風を、プーリ背面とプレート部材前面と
の間から外周方向へ流出することができ、このように走
行風の流れを外周方向へ規制するので、ゴミ詰りを解消
することができる効果がある。
【0017】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、弾性
体の連通孔を該弾性体の全周にわたって環状に形成した
ので、上述の質量体の貫通孔を流通した後の走行風の一
部が環状の連通孔に流通するので、この弾性体の冷却効
果をより一層向上させることができる効果がある。
【0018】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1,2または3記載の発明の効果と併せて、
上記質量体の貫通孔はディスク部の透孔に一致する対応
位置と、ディスク部の透孔に一致しない非対向位置とに
それぞれ穿設されているので、特に非対向位置における
貫通孔へ流入した走行風により弾性体を直接冷却するこ
とができる。この結果、弾性体の冷却効果をより一層向
上させることができる効果がある。
【0019】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はエンジンのクランクシャフト前端部に取
付けられるダンパプーリ構造を示し、図1、図2、図3
において、ダンパプーリ1はエンジンのクランクシャフ
ト2(図3参照)の前端部にプーリ3をキー嵌合すると
共に、図示しない締結ボルトにより上述のプーリ3をク
ランクシャフト2に結合固定している。
【0020】上述のプーリ3は、クランクシャフト2の
前端部に嵌合されるプーリハブ部4と、クランクシャフ
ト2に直交するディスク部5と、リム部6とを一体形成
したプーリである。上述のプーリ3のリム部6外周には
弾性体としてのダンパゴム7を介してリング状の第1質
量体8(トーショナルダンパマス)を取付け、この第1
質量体8でクランクシャフト2の角速度変動を制振吸収
すべく構成している。
【0021】また上述のプーリ3におけるディスク部5
の前面(図2の左側面)には弾性体としてのダンパゴム
9を介して第2質量体10(ダイナミックダンパ)を取
付けて、この第2質量体10でクランクシャフト2の長
手方向にねじりやうねりを制振吸収すべく構成してい
る。ここで、上述の各要素6,7間、7,8間、5,9
間、9,10間は例えば加硫接着手段により固定され
る。
【0022】上述のプーリ3のディスク部5には該ディ
スク部5を貫通する複数たとえば2個の透孔11,11
を穿設する一方、上述の第2質量体10には、ディスク
部5側の透孔11,11と一致する対向位置に2個の貫
通孔12,12を穿設すると共に、ディスク部5側の透
孔11,11と一致しない非対向位置にも2個の貫通孔
13,13を穿設している。これらの各貫通孔12,1
3はクランクシャフト2の軸方向と平行になるように穿
設している。
【0023】さらに、上述のダンパゴム9には、その前
面側の第2質量体10の貫通孔12,12と、背面側の
ディスク部5の透孔11,11とを互に連通する連通孔
14を形成するが、この実施例では、上述の連通孔14
をダンパゴム9の全周にわたって環状に形成している。
【0024】さらにまた、上述のプーリ3におけるプー
リハブ部4には円盤状のプレート部材15を一体的に取
付け、このプレート部材15の前面とプーリ3における
リム部6との間には空間部gを形成している。換言すれ
ば、このプレート部材15はプーリ3の背面側離間位置
に設けられたもので、このプレート部材15の外周部に
は90度の等間隔を隔ててセンシングドグ16…を一体
形成し、これらのセンシングドグ15をクランク角セン
サにより検知することで、クランク角を検出すべく構成
している。なお、図中、17は締結ボルト螺合用のネジ
孔、18,19はキー溝である。
【0025】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下作用を説明する。上述のクランクシャフト2に
は、エンジンの慣性力とシリンダの爆発力によって起振
力が印加され、このクランクシャフト2に角速度変動が
生じようとするが、この角速度変動は第1質量体8によ
って制振吸収される。またクランクシャフト2における
クランクピンおよびクランクジャーナルが軸方向に軸対
称に形成されていないことに起因して、上述の慣性力や
爆発力により同クランクシャフト2の長手方向にねじり
やうねりが励起されようとするが、このねじりやうねり
は第2質量体10によって制振吸収される。
【0026】ところで、上述の第2質量体10の貫通孔
12,12と、ダンパゴム9の連通孔14と、ディスク
部5の透孔11,11とを前後方向に一致させて連通す
べく構成したので、車両走行時の走行風が上述の貫通孔
12,12、連通孔14、透孔11,11の順に流動し
て、ダンパゴム9を冷却する。このため、ダンパゴム9
の冷却性が向上し、同ダンパゴム9の大幅な耐久性向上
を図ることができるので、第2質量体10およびダンパ
ゴム9により制振吸収効果を長期にわたって維持するこ
とができる。
【0027】加えて、上述のダンパプーリ1を着脱交換
するようなサービス時においては、前後方向に一致する
上述の各孔12,14,11に工具のピン部を差込ん
で、プーリ締結用のボルトを締付け、または取外すこと
ができ、これらの各孔12,14,11をサービスホー
ルとして有効利用できるので、サービス性の向上を図る
ことができると共に、ボルト回動力がダンパゴム9に付
勢されるのを防止することができる効果がある。
【0028】また上述のプーリ3の背面側離間位置にプ
レート部材15を設けたので、上述の第2質量体10の
貫通孔12,12、ダンパゴム9の連通孔14、ディス
ク部5の透孔11,11を流通した後の走行風を、プー
リ3背面とプレート部材15前面との間の空間部gから
外周方向へ流出することができ、このように走行風の流
れを外周方向へ規制するので、ゴミ詰りを解消すること
ができる効果がある。
【0029】さらに、上述のダンパゴム9の連通孔14
を該ダンパゴム9の全周にわたって環状に形成したの
で、第2質量体10の貫通孔12,12を流通した後の
走行風の一部が環状の連通孔14に流入するので、この
ダンパゴム9の冷却効果をより一層向上させることがで
きる効果がある。
【0030】さらにまた、上述の第2質量体10にはデ
ィスク部5の透孔11,11と一致する対向位置に貫通
孔12,12を穿設すると共に、ディスク部5の透孔1
1,11と一致しない非対向位置にも貫通孔13,13
を穿設したので、特に非対向位置における貫通孔13,
13へ流入した走行風によりダンパゴム9を直接冷却す
ることができる。この結果、ダンパゴム9の冷却効果を
より一層向上させることができる効果がある。
【0031】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の回転軸は、実施例のクランクシャ
フト2に対応し、以下同様に、弾性体は、ダンパゴム9
に対応し、質量体は、第2質量体10に対応するも、こ
の発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダンパプーリ構造を示す正面図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】本発明のダンパプーリ構造を示す分解斜視図。
【符号の説明】
2…クランクシャフト 3…プーリ 4…プーリハブ部 5…ディスク部 6…リム部 9…ダンパゴム 10…第2質量体 11…透孔 12,13…貫通孔 14…連通孔 15…プレート部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の端部に取付けられるダンパプーリ
    構造であって、上記回転軸の端部に嵌合されるプーリハ
    ブ部と、上記回転軸に直交するディスク部と、リム部と
    を有するプーリを設け、上記プーリのディスク部前面に
    弾性体を介して質量体を取付け、上記質量体に上記回転
    軸の軸方向に貫通する貫通孔を穿設し、上記ディスク部
    には上記貫通孔と一致する位置に該ディスク部を貫通す
    る透孔を穿設し、上記弾性体には上記質量体の貫通孔と
    上記ディスク部の透孔とを連通する連通孔を形成したダ
    ンパプーリ構造。
  2. 【請求項2】上記プーリの背面側離間位置にプレート部
    材を設けた請求項1記載のダンパプーリ構造。
  3. 【請求項3】上記弾性体の連通孔を該弾性体の全周にわ
    たって環状に形成した請求項1または2記載のダンパプ
    ーリ構造。
  4. 【請求項4】上記質量体の貫通孔はディスク部の透孔に
    一致する対向位置と、ディスク部の透孔に一致しない非
    対向位置とにそれぞれ穿設された請求項1、2または3
    記載のダンパプーリ構造。
JP35693292A 1992-12-22 1992-12-22 ダンパプーリ構造 Pending JPH06193710A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278417A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Fukoku Co Ltd ダンパおよびアイソレーションダンパプーリ
KR101240942B1 (ko) * 2006-12-15 2013-03-08 현대자동차주식회사 자동차용 댐퍼풀리

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278417A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Fukoku Co Ltd ダンパおよびアイソレーションダンパプーリ
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