JPH06193583A - キャンドモータポンプの永久磁石回転子 - Google Patents

キャンドモータポンプの永久磁石回転子

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JPH06193583A
JPH06193583A JP4351105A JP35110592A JPH06193583A JP H06193583 A JPH06193583 A JP H06193583A JP 4351105 A JP4351105 A JP 4351105A JP 35110592 A JP35110592 A JP 35110592A JP H06193583 A JPH06193583 A JP H06193583A
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rotor
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canned motor
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Hideo Kobayashi
英夫 小林
Osamu Ono
治 大野
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Japan Servo Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 キャンドモータポンプのモータの効率を高く
して、しかも信頼度の高い永久磁石回転子を提供する。 【構成】 キャンドモータポンプに使用される永久磁石
回転子は、インペラ9から伸長する円筒状ボス部9−1
と、その外周に同心に配設される回転子ヨーク11と、
その外周面等間隔に配置される複数のセグメント形永久
磁石20と、非磁性体金属薄肉部材より成りその外周面
覆うように永久磁石を固着保持するパイプ21とで構成
され、パイプの内周径は永久磁石の外周径より僅かに大
きく、且つパイプの両端部を除く部分に軸芯方向に突出
する複数の小突起21−1を形成し、その先端が永久磁
石の外周面に当接するようにし、これ等が樹脂成型で一
体形成されるような構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャンドモータポンプ、
特に温水循環ポンプ等に適するキャンドモータポンプに
使用される永久磁石回転子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7により従来技術の内容・構成を説明
する。図7は従来より実施されているキャンドモータポ
ンプの構造例を示す断面図で本発明の出願人が特願平3
−108140号で出願したものである。該例では、モ
ータケーシング2とカップ状隔壁5との間の空間が固定
子室でここに駆動モータの固定子1が配置され、前記隔
壁5の反対側の面とポンプケーシング6との間の空間が
回転子室4及びこれと連接するポンプ室8で、ここに回
転子とこれと一体を成すインペラ9が配置されている。
【0003】そして流体の通路となるポンプ室8は、流
体の出入り口18を除いて気密構造とする為、前記隔壁
5とポンプケーシング6との当接面には例示のOリング
7のようなシール部材が併用されている。
【0004】前記インペラ9から伸長するボス部9−1
の内周面端には軸受13が装着され、該軸受13により
回転子永久磁石10と一体を成す前記インペラ9を回転
自在に支承する軸14は、その両端が前記隔壁5の底面
5−1の中央に形成された軸保持部5−2と、その反対
側では前記ポンプケーシング6の中心部で複数の足6−
1と一体の軸保持部6−2で固着保持さている。
【0005】該例に示すキャンドモータポンプは、ポン
プ室8の内部で流体に曝される回転子をインペラ9と一
体形成する手段として、前記インペラから伸長する円筒
状ボス部の外周面に同心に回転子ヨークを配設し、該回
転子ヨークの外周面に等間隔に複数のセグメント形永久
磁石を配置してこれ等を一体的に樹脂成型しており、回
転部分の外側部分に配置される永久磁石の固着保持を確
実とする為、当該永久磁石の外周面を覆う樹脂で形成さ
れた回転子カバーの厚みを多めにせざるを得なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来の構成
においては、回転子と固定子のとの間の空隙を大きくせ
ざるを得ず効率の低下を回避出来ない他、樹脂成型によ
る回転子カバーの強度的信頼性も充分でないという問題
があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に成るキャンドモ
ータポンプの永久磁石回転子は、インペラから伸長する
円筒状ボス部と、該円筒状ボス部の外周面に同心に配設
された回転子ヨークと、該回転子ヨークの外周面に等間
隔に配置される複数のセグメント形永久磁石と、非磁性
体金属薄肉部材より成り軸心に向かう小突起で前記永久
磁石を押圧しつつその外周面を覆うようにして前記永久
磁石を固着保持するパイプとで構成され、これ等が樹脂
成型で前記インペラと一体形成される如く構成されてい
る。
【0008】
【作 用】上述の如き構成においては、永久磁石の保持
手段を薄い部材として固定子と回転子との間の空隙を小
さく出来るので効率向上を実現すると共に、可撓性を備
える小突起の先端で押圧する事でその寸法誤差を吸収し
ながら確実に永久磁石を押圧保持できる如き作用効果が
ある。
【0009】
【実施例】以下図面によって本発明になる永久磁石回転
子の構造を説明する。図1は本発明になるキャンドポン
プモータの永久磁石回転子の第1の実施例の構造を示す
断面図で、20は複数のセグメント形永久磁石、11は
回転子ヨーク、9−1はインペラーのボス部、21はス
テンレス鋼のパイプ、21−1は前記パイプの内周面に
軸心に向いかつ円周方向に長く設けた複数の小突起であ
る。図2はパイプ21の単体の斜視図で、其の内径部寸
法は、永久磁石20の外径寸法より僅かに大きく形成さ
れ、パイプの内周面に設けた複数の小突起21−1の内
径寸法は、永久磁石20の外径寸法より僅かに小さく形
成されている。
【0010】図1に示した永久磁石回転子は、回転子ヨ
ーク11の外周面に複数(図示の例では4個)のセグメ
ント形永久磁石20を当接し、ステンレス鋼のパイプ2
1の中に前記の回転子ヨーク11と永久磁石20とを当
接した合体物を圧入すると、前記パイプ21の内周面に
突出した複数の小突起21−1の内周面のみが永久磁石
20の外周面に当接し、前記パイプ21の他の部分は全
て永久磁石20の外周面とは離れている。従って焼結品
である永久磁石20の外径寸法の不整は前記パイプの小
突起21−1の有する弾性により吸収されパイプの真円
度を損なう事が無く、前記パイプ21に回転子ヨーク1
1と永久磁石20とを圧入した後に樹脂成形機の金型に
挿入して樹脂を注入すると、インペラ9とインペラのボ
ス部9−1と永久磁石20と回転子ヨーク11とを一体
的に樹脂で成型したキャンドモータポンプの永久磁石回
転子が完成する。尚、図1においては小突起21−1が
パイプの円周方向に長く連続して設けてあるが、断続し
て連なる短い小突起から成るように形成しても良い。
【0011】本発明の第2の実施例について説明する。
図3は第2の実施例に使用するステンレス鋼で形成さ
れたパイプ単体の斜視図で、該パイプ22の内径寸法は
永久磁石20の外径寸法より僅かに大きく形成され、両
端を除く内周面に軸心に向いかつ軸方向に伸びる複数の
小突起22−1を、前記パイプの内周側に設ける複数
(図示の例では4個)のセグメント形永久磁石の接合部
に対向する位置に設けてある。図4は第2の実施例を示
す一部断面図、図5は図4のA−A線に沿った断面図
で、円筒形の回転子ヨーク11の外周に複数のセグレン
ト形永久磁石20を当接し、前記パイプ22に、其の内
周面に設けた小突起22−1の位置に前記複数のセグメ
ント形永久磁石20を其の隣接した接合部の面取り面の
位置を合わせて圧入し、前記セグメント形永久磁石20
と回転子ヨーク11とを圧接固着した後に樹脂成形機の
金型に挿入して樹脂を注入すると、インペラ9とインペ
ラのボス部9−1と永久磁石20と回転子ヨーク11と
を一体的に樹脂で成型したキャンドモータポンプの永久
磁石回転子が完成する。
【0012】図3に示した小突起22−1はパイプの軸
方向に長く連続して設けてあるが、図6に示すように断
続して連なる短い小突起22−2から成るように形成し
ても良い。
【0013】
【発明の効果】本発明に成るキャンドモータポンプの永
久磁石回転子は、上記のような構成で回転子の永久磁石
の外周面を非磁性体金属の薄肉部材で覆ってあるから、
固定子と回転子との間の空隙の長さを短くすることによ
りモータの効率を高くし、かつ信頼度の高い永久磁石回
転子を得る事が出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に成るキャンドモータポンプの永久磁石
回転子の第1の例を示す一部断面図である。
【図2】図1に示す例のパイプ単体の斜視図である。
【図3】本発明になるキャンドモータポンプの永久磁石
回転子の第2の例のパイプ単体の斜視図である。
【図4】本発明に成るキャンドモータポンプの永久磁石
回転子の第2の例を示す一部断面図である。
【図5】図4のA−A’線に沿った断面図である。
【図6】本発明になるキャンドモータポンプの永久磁石
回転子の第2の例のパイプ単体の別の例の斜視図であ
る。
【図7】従来より実施されているキャンドモータポンプ
の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 :固定子 2 :モータケーシング 3 :固定子室 4 :回転子室 5 :隔壁 5ー1:底面 5ー2:一方の軸保持部 5ー3:円筒部 6 :ポンプケーシング 6ー1:複数の足 6ー2:もう一方の軸保持部 7 :Oリング 8 :ポンプ室 9 :インペラ 9ー1:インペラのボス部 10 :永久磁石 11 :回転子ヨーク 12 :回転子カバー 13 :軸受 14 :軸 18 :温水の出入り口 20 :セグメント形永久磁石 21 :ステンレス鋼のパイプ 21−1:パイプ20の内周面に設けた円周方向に伸び
る小突起 22 :ステンレス鋼のパイプ 22−1:パイプ22の内周面に設けた軸方向に伸びる
小突起 22−2:断続して設けられた軸方向に伸びる小突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータの固定子収納用固定子室を形
    成するモータケーシング及びカップ状隔壁と、該カップ
    状隔壁と共に、インペラと一体を成す前記モータの回転
    子収納用回転子室及び該回転子室に連接する前記インペ
    ラを収納するポンプ室を形成するポンプケーシングとを
    備えるキャンドモータポンプに使用される永久磁石回転
    子において、前記インペラから伸長する円筒状ボス部
    と、該円筒状ボス部外周に同心に配設される回転子ヨー
    クと、該回転子ヨークの外周面に等間隔に配置される複
    数のセグメント形永久磁石と、非磁性体金属薄肉部材よ
    り成りその外周面を覆うように前記永久磁石を固着保持
    するパイプとで構成され、これ等が樹脂成形で前記イン
    ペラと一体形成されていることを特徴とするキャンドモ
    ータポンプの永久磁石回転子。
  2. 【請求項2】 前記パイプの内周径は前記永久磁石の外
    周径より僅かに大きく、且つ前記パイプの両端部を除く
    部分に、軸心方向に突出する複数の小突起を形成して、
    該小突起の先端が前記永久磁石の外周面に当接するよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載のキャンドモー
    タポンプの永久磁石回転子。
  3. 【請求項3】 前記パイプに形成される小突起は、円周
    方向に長い小突起であることを特徴とする請求項2に記
    載のキャンドモータポンプの永久磁石回転子。
  4. 【請求項4】 前記パイプに形成される小突起は、円周
    方向に断続して連なる複数の短い小突起から成ることを
    特徴とする請求項2に記載のキャンドモータポンプの永
    久磁石回転子。
  5. 【請求項5】 前記パイプに形成される小突起は、軸方
    向に長い小突起であることを特徴とする請求項2に記載
    のキャンドモータポンプの永久磁石回転子。
  6. 【請求項6】 前記パイプに形成される小突起は、軸方
    向に断続して連なる複数の短い小突起から成ることを特
    徴とする請求項2に記載のキャンドポンプモータの永久
    磁石回転子。
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