JPH06193248A - 玄関袖ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 玄関の柱材を利用して組込み得るようにした
玄関袖ユニットを提供することにある。 【構成】 室内板２の左右に連結部３，４を、室内板と
相対する室外板12の左右にも連結部６，７を設けると共
に、室外板の中間部左右より室内板に向けて内向鈎壁1
6，17を突設し、該内向鈎壁を利用して上部にキャップ
８を、下部に固定アングル９を取付け、室外板の中間部
より室内板に郵便口５を貫通開口し、郵便口に郵便投入
口20を取付け、郵便口の入口側に小扉11を開閉揺動可能
に取付け、室外板の上部に照明器具14を、その下方に表
札15を取付け、室内板の室内側に郵便箱18を取付けたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、建物の出入口を形成
する玄関袖ユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】玄関に郵便受けを設ける手段として、例
えば玄関前壁に郵便投入口を開口し、その室内側に郵便
箱を取付けるものと、サッシ枠内に方立を取付け、サッ
シ枠内を左右に分割し、その一方にドアを開閉揺動可能
に取付け、他方に袖サッシを固定し、袖サッシの中桟に
開口部を設け、該開口部に郵便受けを取付けるものが知
られている。又引戸の中桟に開口部を設け、該開口部に
郵便受けを取付けるものも工夫されている。（例えば実
開昭53-94197号公報）

【０００３】玄関に表札を掲示する手段として、例えば
玄関の前壁に表札の一部を直接埋め込むもの、玄関の柱
材に鈎釘を打付け、該鈎釘の頭部に表札を掛け吊るすも
のが知られている。又上部に欄間を有する玄関サッシに
あっては、欄間の中央部束材に表札を取付ける場合もあ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】コンクリートやタイル
で構築する玄関前壁にあっては、郵便投入口の開口が困
難で手数もかかる問題点がある。又袖サッシや引戸の中
桟に開口部を設け、該開口部に郵便受口を取付ける郵便
受けにあっては、郵便受けが破損しやすく、しかも破損
した場合、修理が困難で、交換しなければならない問題
点があった。そこでこの発明は、玄関の柱材を利用して
組込む玄関袖ユニットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の玄関袖ユニットは、室内外板の左右に連結
部を夫々設け、且つ室外板の中間部左右より室内向きに
内向鈎壁を突設し、該内向鈎壁を利用して上部にキャッ
プを、下部に固定アングルを取付け、室外板の中間部よ
り室内板に郵便口を貫通開口し、郵便口に郵便投入口を
取付け、郵便口の入口側に小扉を開閉揺動可能に取付
け、室外板の上部に照明器具を、その下方に表札を取付
け、室内板の室内側に郵便箱を取付けたものである。

【０００６】

【実施例】先ず玄関袖ユニットを取付ける柱材の構造を
図１に基づき説明すれば、中間柱材Ｐにあっては、主壁
p1の室内外縁に内周向きに突出する室内壁p2と室外壁p3
を設け、内周向きに開口する嵌挿溝ｐを形成する一方、
柱材Ｐの外周部室内側と室外側に室内向爪a1，a2を突設
すると共に、該室内向爪a1，a2の形成位置より内部寄り
に外周向片b1，b2を突設する。

【０００７】隅角柱材Ｐ' にあっては、内周部に嵌挿溝
ｐを設け、外周部の室内側に凹段部Ｄを形成し、凹段部
Ｄの室外側と室内壁p2の中間部に、前記中間柱材Ｐの室
内向爪a1，a2と相対する室内向爪a3，a4を突設すると共
に、室内壁p2の室内向爪a3より内部側と、凹段部Ｄの室
外側に、中間柱材Ｐの外周向片b1，b2と対称の外周向片
b3，b4を突設する。

【０００８】次に本発明による玄関袖ユニットの構造を
実施例に基づき説明すれば、玄関袖ユニットは室内板２
の左右に連結部３，４を設けると共に、室内板２と相対
する室外板12の左右にも連結部６，７を設け、且つ室外
板12の中間部左右より室内板２に向けて内向鈎壁16，17
を突設し、該内向鈎壁16，17を利用して上部にキャップ
８を、下部に固定アングル９を取付け、室外板12の中間
部より室内板２に郵便口５を貫通開口し、郵便口５に郵
便投入口20を、室外板12に郵便箱18を取付け、郵便口５
の入口側に小扉11を開閉揺動可能に取付け、室外板12の
上部に照明器具14を、その下方に表札15を取付けるもの
である。

【０００９】室内板２の左右に設ける連結部３，４は、
柱材Ｐの室内側室内向爪a1に係止する室外向爪3a，4a
と、柱材Ｐの室内寄り外周向片b1に接合する連結片3b，
4bから形成され、連結部３，４の適宜位置に抜孔3c，4c
を穿設し、抜孔3c，4cより連結片3b，4bにビスＢを螺入
し、連結片3b，4bを外周向片b1，b2に固定した後、抜孔
3c，4cをホールプレートＨで後から塞ぐものである。

【００１０】室外板12の左右に設ける連結部６，７は、
柱材Ｐの室外側室内向爪a2に係止する室外向爪6a，7a
と、柱材Ｐの室外寄り外周向片b2に接合係止する連結片
6b，7bから形成され、室外板12の中間部左右に設ける内
向鈎壁16，17は、柱幅Ｓの略半幅まで突出し外周向きに
屈曲し、その先に隅角柱材Ｐ' の室外寄り外周向片b4に
係止接合する係止片6c，7cを対称に設け、係止片6c，7c
より外周向片b4にビスＢを螺入して固定する。

【００１１】キャップ８は柱幅Ｓと同幅で、少なくとも
室内板２と室外板12の左連結部３，６から右連結部４，
７まで達する天板8aに、室外板12の内向鈎壁16，17に内
接する垂下壁8bを設け、該垂下壁8bを内向鈎壁16，17に
ビスＢ止めして固定する。固定アングル９は柱幅Ｓと同
幅で、少なくとも室外板内向鈎壁16，17の間に嵌挿する
底板9aに、室外板12の内向鈎壁16，17に内接する起立壁
9bを設け、該起立壁9bを内向鈎壁16，17にビスＢ止めし
て固定する。

【００１２】郵便口５は室外板12の中間部より室内板２
に向けて開口するもので、郵便口５の入口5aは室外板12
の内向鈎壁16，17間に開口され、出口5bは室内板２に開
口され、且つ入口5aより下に向けて広く開口する。郵便
口５の入口に取付ける小扉11は、室外板12の内向鈎壁1
6，17の一方に蝶板を用いて取付け、室内側に向けて開
閉揺動する。

【００１３】郵便口５に取付ける郵便投入口20は、室内
板２より室外板12まで達する水平上壁21と、室外板12よ
り室内板２に向けて下降傾斜する傾斜下壁22、及び室内
板２より室外板12の内向鈎壁16，17まで達する半幅の側
壁23，24より構成され、水平上壁21と傾斜下壁22の室内
側に取付片26，27を突設し、両側壁23，24の室内側に係
止片28，29を突設している。

【００１４】本発明による玄関袖ユニットは上記構造で
あるから、これを用いて玄関を構成する場合、予め側方
に柱材Ｐを直立し、室内板２と室外板12に郵便口５を貫
通開口しておき、先ず柱材Ｐの室外側に室外板12を嵌挿
し、これをビスＢで固定した後、室外板12にキャップ８
と固定アングル９を取付け、柱材Ｐの室内側に室内板２
を嵌挿し、これをビスＢで固定する。

【００１５】次に郵便投入口20を室内側より郵便口５に
嵌挿し、これをビスＢで取付けると共に、室外板12の上
部に照明器具14と表札15を取付ける。郵便口５の入口5a
取付ける小扉11は、郵便投入口20を取付ける前に、或
いは郵便口５を開口した室外板12に予め取付けておく。

【００１６】尚、本発明による玄関袖ユニットの構造は
上記実施例に限定されるものではなく、例えば柱材Ｐに
設ける室内向爪a1,a2,a3,a4 を室外向きにし、室内外板
連結部３，４，６，７の室外向爪3a,4a,6a,7a を室内向
きにしても同様の目的を達成する。又室内板２と室外板
12の取付け手順、及び小扉11と郵便投入口20の取付け手
順は前記実施例に限定されるものではい。

【００１７】

【発明の効果】本発明の玄関袖ユニットは上記構造のと
おりであるから、次に記載する効果を奏する。玄関の柱
材を利用して取付けるものであるから、新築住宅の玄関
は勿論、改造住宅の玄関にも容易に取付けることができ
る。しかも左右の柱材間に室外板と室内板を順次嵌挿
し、これを固定し、郵便口に郵便投入口を取付け、室内
側に郵便箱を取付けるだけで構成し得るため、取付けが
すこぶる簡単容易である。

【００１８】本発明の袖ユニットは玄関の柱材間に組込
まれ、前壁の一部を構成するものであるから、体裁がよ
く、外観も向上する。しかも袖ユニットの室外板に照明
器具と表札を取付け得るため、前壁に対する表札の埋め
込みも不要になるし、柱材に対する鈎釘の打込みも不要
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による玄関袖ユニットの使用例を示す横
断面図である。

【図２】他の使用例を示す横断面図である。

【図３】の（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）室内外板の取付例を示す
一部切欠平面図である。

【図４】の（Ａ）（Ｂ）柱材と室外板の取付例を示す要
部平面図である。

【図５】の（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）玄関袖ユニットの使用例
を示す正面図と側面図である。

【図６】の（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）玄関袖ユニットと
キャップ、小扉、及び固定アングルの縦断面図である。

【図７】の（Ａ）（Ｂ）郵便投入口の側面図とその縦断
面図である。

【図８】郵便投入口の横断面図である。

【符号の説明】

２ 室内板 ３，４，６，７ 連結部 3a,4a,6a,7a 室外向爪、3b,4b,6b,7b 連結片 ５ 郵便口 ８ キャップ ９ 固定アングル 16，17 内向鈎壁、6c，7c 係止片 11 小扉、12 室外板、14 照明器具、15 表札、18
郵便箱 20 郵便投入口 Ｐ，Ｐ' 柱材、ｐ 嵌挿溝 Ｄ 凹段部、a1,a2,a3,a4 室内向爪、b1,b2,b3,b4
外周向片 Ｂ ビス、Ｈ ホールプレート Ｓ 柱幅

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内板（２）の左右に連結部（３，４）
   を設け、室内板と相対する室外板（12）の左右にも連結
   部（６，７）を設けると共に、室外板の中間部左右より
   室内板に向けて内向鈎壁（16，17）を突設し、該内向鈎
   壁を利用して上部にキャップ（８）を、下部に固定アン
   グル（９）を取付け、室外板の中間部より室内板に郵便
   口（５）を貫通開口し、郵便口に郵便投入口(20)を取付
   け、郵便口の入口側に小扉(11)を開閉揺動可能に取付け
   た玄関袖ユニット。
2. 【請求項２】 室外板（12）の上部に照明器具(14)を、
   その下方に表札(15)を取付け、室内板（２）の室内側に
   郵便箱(18)を取付けた請求項１記載の玄関袖ユニット。