JPH0619301Y2 - リニアソレノイド - Google Patents

リニアソレノイド

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JPH0619301Y2
JPH0619301Y2 JP1988164391U JP16439188U JPH0619301Y2 JP H0619301 Y2 JPH0619301 Y2 JP H0619301Y2 JP 1988164391 U JP1988164391 U JP 1988164391U JP 16439188 U JP16439188 U JP 16439188U JP H0619301 Y2 JPH0619301 Y2 JP H0619301Y2
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JP
Japan
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yoke
drive shaft
coil
yokes
linear solenoid
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JP1988164391U
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JPH0288465U (ja
Inventor
文夫 礒部
Original Assignee
株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はリニアソレノイドに関する。
[従来の技術] 従来より、往復直線運動を行なう所謂リニアアクチエー
タとしてのリニアソレノイドが周知である。これらの従
来のリニアソレノイドの基本構造は、1個の永久磁石を
ヨークで挟むとともに、ヨークに設けられる摺動軸受に
より、摺動自在にされる駆動軸体にコイルを固定して、
このコイルに正負電流を適宜通電するようにして、駆動
軸体の往復直線運動を行なうようにしている。
[本考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来のリニアソレノイドは上述したよう
に構成されているので、駆動軸体の往復直線運動の距離
すなわちストロークと発生トルクとは、第3図のリニア
ソレノイドの特性図において、破線で図示される特性で
表されるように略直線的な比例関係になつてしまうが、
この特性はコイルへの通電電流、電圧等を如何に変化さ
せても大きく変えることはできない問題点があつた。
さらに、駆動軸体に往復直線運動を行なわせる摺動軸受
の材料には、耐久性や摩擦低減を考慮して含油メタル、
樹脂等を用いていたがこの部分で磁束が損失される問題
点があつた。
したがつて、本考案のリニアソレノイドは上述の問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、駆動軸体の往復直線運動の距離と発生トルクとが比
例関係になることが無く、駆動軸体を往復直線運動の停
止位置に関係なく略一定のトルクで駆動でき、かつ、磁
束の損失が小さいリニアソレノイドを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段]及び[作用] 上述した課題を解決して、目的を達成するために、本考
案になるリニアソレノイドは、厚み方向に異なる極性で
着磁される挿通部を有する1対の永久磁石を、同極が対
向するようにして挿通部を有する磁性材料より成る第1
ヨークを介して設け、前記永久磁石を更に厚み方向から
挟むようにする磁性材料より成る1対の第2ヨークと、
該第2ヨークの夫々に設けられた軸受部により軸方向に
摺動自在にされるとともに前記第1ヨークとの間に形成
される所定の間隙間にコイルが固定された磁性材料より
成る駆動軸体を、前記コイルが前記第1ヨークと対向す
るように前記第1ヨーク並びに前記永久磁石の前記挿通
部に対する挿通状態にするとともに、前記軸受部と前記
駆動軸体との隙間に磁性流体を埋設し、かつ前記永久磁
石、第1ヨーク及び第2ヨークを前記第1ヨークの厚み
方向の中心面を対称面として対称に配設する。
この構成により、永久磁石の磁界は、第1ヨーク、第1
ヨークと駆動軸体との間に形成された所定の間隙、駆動
軸体、磁性流体、第2ヨークという流れで対称な閉磁界
を形成するとともに、前記間隙内をコイルが移動するよ
うになるので、前記コイルに通電すると、磁束の損失が
小さくされて駆動軸体に働くとともに、前記駆動軸体の
往復直線運動の距離と発生トルクとが比例関係では無
く、前記駆動軸体が速やかに停止位置まで駆動されるよ
うに働く。
[実施例] 以下に本考案の実施例について図面に基づいて説明す
る。第1図は実施例のリニアソレノイドの中心断面図で
ある。
第1図に図示されるように、リニアソレノイド10は円
形状の挿通部を有する第1ヨーク4の厚み方向を、同様
の挿通部を有する1対の永久磁石3A、3Bとで挟むよ
うにして設ける一方、これら永久磁石3A、3Bを更に
厚み方向に挟むようにして本体部分を構成している。
これらの永久磁石3A、3Bは厚さ方向に異方向極性
(N、S極)になるように着磁されており、発生する磁
界の方向を第1ヨーク4の厚み方向の中心面を対称面と
して対称となるようにしており、図中の破線図示の閉磁
界ΦA、ΦBが作用するようになつている。
次に、第2図(a)は第1図の要部拡大断面図を表した
ものであるが、1対の第2ヨーク2A、2Bの夫々には
軸受部が穿設されており、この軸受部には磁性流体7が
埋設されており、永久磁石3A、3Bの発生する磁界に
より、図示のように駆動軸体1の外周面に留まるように
されてるとともに、矢印で示される磁界が磁性流体7を
介して駆動軸体1の内部から第2ヨーク2A、2Bに伝
達するようにしている。
一方、再度第1図において、第2ヨーク2A、2Bの軸
受部において磁性流体7を介在するようにして軸長手方
向に摺動自在に軸支される駆動軸体1には、図示のよう
に樹脂材料からなるボビン5がインサート成型されてお
り、このボビン5には銅線等から成るコイル6が捲かれ
て設けられている。
次に、第2図(b)は第1図の第1ヨーク4部の斜視図
を示したものである。
第2図(b)図において、上記のコイル6の両捲端は夫
々、正電極6P、負電極6Mとされて外部に取り出され
るようにされるが、この為に、上記の第1ヨーク4には
図示のような挿通溝4Aが加工形成されており、正電極
6P、負電極6Mとは挿通溝4Aを貫通するようにされ
て外部に取り出されるようになつている。
ここで、コイル6の両捲端には、動作時にかなりの屈曲
応力が作用することから、耐屈曲応力性に優れる材料が
選ばれる。
以上の構成のリニアソレノイド10の動作は、第3図の
特性図において、電流I、I、Iと電流値が段階
的に大きくされるにしたがつて、発生トルクF
、Fが段階的に大きくなるようにされて、図中の
矢印X方向に直線運動をするが、この矢印X方向の動作
は距離Sと発生トルクFとが従来のリニアソレノイドと
は異なり比例関係では無くなる。
また、この直線運動の際に軸受部と駆動軸体1との隙間
に埋設された磁性流体7が潤滑体として働き、磁束の損
失が小さくされて駆動軸体1に働くように作用する。
以上のように駆動される駆動軸体1を元の位置に戻すに
は正電極6P、負電極6Mに逆極性の電流を作用させ
る。
尚、以上の説明においては、第1ヨーク4と永久磁石3
A、3Bとに形成される挿通部は円形の場合のみ説明し
たが、コイル6を挿通、摺動自在状態にできる構造であ
れば、挿通部は円形に限定されない。例えば、駆動軸体
1を回り止めして軸支して、挿通部を正方形にしてもよ
い。
以上説明したように本実施例のリニアソレノイドは電流
値の大小に応じて発生トルクが略一定にされることか
ら、例えば活字に衝撃力を作用させて印字動作をさせる
印字装置に使用した場合には、簡単な構成により活字の
画数に応じた最適圧力を得ることの可能な印字装置が提
供される。
また、この他にも種々の産業機器、家電機器に本実施例
のリニアソレノイドは適用可能である。
[考案の効果] 本考案に係るリニアソレノイドは以上説明したように、
直線運動の距離と発生トルクとが比例関係になることが
無く、駆動軸体を往復直線運動の停止位置に関係なく略
一定のトルクで駆動でき、かつ、磁束の損失が小さいリ
ニアソレノイドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例のリニアソレノイドの中心断面図、 第2図(a)は、第1図の要部拡大断面図、 第2図(b)は、第1図の第1ヨーク4の斜視図、 第3図は、リニアソレノイドの動作特性図である。 図中、1……駆動軸体、2A、2B……第2ヨーク、3
A、3B……永久磁石、4……第1ヨーク、5……ボビ
ン、6……コイル、6P……正電極、6M……負電極、
7……磁性流体、ΦA、ΦB……閉磁界である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み方向に異なる極性で着磁される挿通部
    を有する1対の永久磁石を、同極が対向するようにして
    挿通部を有する磁性材料より成る第1ヨークを介して設
    け、前記永久磁石を更に厚み方向から挟むようにする磁
    性材料より成る1対の第2ヨークと、該第2ヨークの夫
    々に設けられた軸受部により軸方向に摺動自在にされる
    とともに前記第1ヨークとの間に形成される所定の間隙
    間にコイルが固定された磁性材料より成る駆動軸体を、
    前記コイルが前記第1ヨークと対向するように前記第1
    ヨーク並びに前記永久磁石の前記挿通部に対する挿通状
    態にするとともに、前記軸受部と前記駆動軸体との隙間
    に磁性流体を埋設し、かつ前記永久磁石、第1ヨーク及
    び第2ヨークを前記第1ヨークの厚み方向の中心面を対
    称面として対称に配設することを特徴とするリニアソレ
    ノイド。
JP1988164391U 1988-12-21 1988-12-21 リニアソレノイド Expired - Lifetime JPH0619301Y2 (ja)

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