JPH06192099A - 腫瘍壊死因子産生阻害剤 - Google Patents

腫瘍壊死因子産生阻害剤

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JPH06192099A
JPH06192099A JP5276189A JP27618993A JPH06192099A JP H06192099 A JPH06192099 A JP H06192099A JP 5276189 A JP5276189 A JP 5276189A JP 27618993 A JP27618993 A JP 27618993A JP H06192099 A JPH06192099 A JP H06192099A
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JP
Japan
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group
amino
formula
alkyl
necrosis factor
Prior art date
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Application number
JP5276189A
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English (en)
Inventor
Kenji Irie
健二 入江
Yutaka Ueda
豊 上田
Norio Fujiwara
範雄 藤原
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 悪液質、敗血症、多臓器不全、慢性関節リウ
マチ、潰瘍性大腸炎、ベーチェット病、全身性紅斑性狼
瘡(SLE)、骨髄移植時の拒絶反応(GvHD)、多
臓器不全、マラリア、後天性免疫不全症候群(AID
S)、髄膜炎、劇症肝炎、ボウル病等の治療薬となり得
る腫瘍壊死因子産生もしくは分泌阻害剤を提供する。 【構成】 例えば式 【化1】 で表されるキナゾリン化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腫瘍壊死因子産生もし
くは分泌阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor
、以下TNFと略す)はアミノ酸157個からなる分
子量約17,000のペプチドであり、マクロファージをはじ
めとする各種細胞から産生されるサイトカインの一つで
ある。
【0003】TNFは当初腫瘍傷害作用を示すサイトカ
インとして見い出されたが、その後の研究によりその作
用は腫瘍細胞以外にも多くの正常細胞にも及んでおり多
彩な活性を示すことが明らかとなっている。例えば脂肪
球のリポ蛋白質リパーゼ活性の阻害、血管内皮細胞およ
び線維芽細胞のHLA抗原の発現、線維芽細胞またはマ
クロファージのインターロイキン−1産生、腫瘍傷害性
マクロファージの活性化、CFUの抑制、線維芽細胞、
内皮細胞、ある種の腫瘍細胞のコロニー刺激因子の産
生、軟骨のプロテオグリカンの合成抑制と吸収、好中球
の活性化とスーパーオキシドの発生、血管内皮細胞のプ
ロ凝固因子の産生、線維芽細胞の増殖、骨格筋の膜電位
の変化、線維芽細胞のインターフェロン−β2 の産生、
血管内皮細胞の障害などがそれであり、最近では広く炎
症、免疫反応を通し、生体防御に係わっているサイトカ
インとして理解されつつある(Ann. Rev. Immunol., 1
0, 411(1992) )。
【0004】一方、TNFの持続的または過剰産生は逆
に、正常細胞に激しい作用をきたし、種々の病態を引き
起こすことも明らかとなってきている。例えば、TNF
は癌や感染症における悪液質(全身の代謝を異化亢進
し、極度の消耗をもたらす)の誘発因子であるカケクチ
ンと同一物質であることが報告されている(B. Beutle
r, D.Greenwald, JD.Hulmes et al. Nature, 316, 552-
554(1985), 川上正舒、生化学, 59, 1244-1247 (1987))
【0005】また、敗血症に対しても抗TNF抗体を用
いることで抑制効果が認められている(Starnes, H.F.J
r., Pearce, M.K., Tewari, A., Yim, J.H., Zou, J-
C., Abrams, J.S., J. Immunol. 145, 4185-4191(199
0), Beutler, B., Milsark, I.W., Cerami, A.C., Scie
nce, 229, 869-871(1985), Hinshaw, L.B., Tekamp-Ols
on, P., Chang, A.C.K. et al, Circ. Shock, 30, 279-
292(1990) )。
【0006】さらに、慢性関節リウマチについても、患
者関節滑液中や血中でTNFの増加が認められている
(Tetta, C., Camussi, G., Modena, V., Vittorio, C.
D., Baglioni, C., Ann.Rheum.Dis., 49, 665-667, (19
90) )。
【0007】その他、川崎病(Matsubara, T., Furukaw
a, S., Yabuta, K., Clin.Immunol.Immunopathol., 5
6, 29-36(1990) )、潰瘍性大腸炎(Murch, S., Walker
-Smith, J.A., Arch. Dis. Child, 66, 561(1991)
)、ベーチェット病(Akoglu, T., Direskeneli, H.,
Yazici, H., Lawrence, R., J.Rheumatol., 17, 1107-
1108 (1990))、全身性紅斑性狼瘡(SLE)(Maury,
C.P.J., Teppo, A-M., Arthritis Rheum., 32, 146-150
(1989))、骨髄移植時の拒絶反応(GvHD)(J.Ex
p. Med., 175, 405-413(1992))、多臓器不全(川上正
舒, 早田邦康, Medical Immunology, 20, 615-620 (199
0))、マラリア(Grau G. E., Fajardo L. F.,Piguet
P. F. et al., Science, 237, 1210-1212(1987) )、後
天性免疫不全症候群(AIDS)(川上正舒, 早田邦
康, Medical Immunology, 20, 615-620 (1990))、髄膜
炎(Waage A., Halstensen A., Espevik T., Lancet I,
335-357(1987))、劇症肝炎(菅野幸三, 肝臓, 33, 21
3-218 (1992))、ボウル病(前田征洋, 消化器と免疫,
22, 111-114 (1989))などに血中TNFレベルの上昇が
報告されている。
【0008】以上のように過剰のTNF産生は、ときと
して生体に悪影響を及ぼすことがわかり、そうした病態
の治療剤となりうるTNF阻害剤の研究開発が望まれて
いる。TNF阻害作用を示す化合物として例えばメチル
キサンチン骨格を有するペントキシフィリンが知られて
いる。この化合物は、エンドトキシンショックモデルマ
ウスにおいても致死防御活性をもつこと、重症肺結核患
者において気分の改善、体重減少抑制を示すこと、癌患
者においても気分の改善、体重減少抑制効果を示すこと
などが報告されている(Zabel, P., Schade, F. U., Sc
hlaak, M., Immunobiol., 187, 447-463(1993), Dezub
e, B. J., Pardee, A. B. et al., Cancer Immund. Imm
unother., 36, 57-60(1993) )。その他TNF阻害作用
を示す化合物、因子としては、従来よりグルココルチコ
イド、プロテアーゼ阻害剤、フォスホリパーゼA2 阻害
剤、リポキシゲナーゼ阻害剤、血小板凝集因子(PA
F)拮抗剤、ラジカルスカベンジャー、プロスタグラン
ジンF2 またはI2 、抗TNF抗体などが知られてい
る。
【0009】今後、TNFと病態の関連についてこうし
た低分子化合物あるいは抗体などを用いてますます明確
にされていくものと思われる。しかし、これらの化合物
は多岐にわたる薬理作用のため副作用を伴う。従って新
しい作用機序によるより安全性の高い化合物の開発が望
まれている。
【0010】本発明はTNF産生もしくは分泌阻害作用
を通じて、上記のようなTNFが発症に関与すると考え
られる疾患、例えば、悪液質、敗血症、多臓器不全、慢
性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、ベーチェット病、全身
性紅斑性狼瘡(SLE)、骨髄移植時の拒絶反応(Gv
HD)、多臓器不全、マラリア、後天性免疫不全症候群
(AIDS)、髄膜炎、劇症肝炎、ボウル病等の治療薬
を提供するものである。
【0011】本発明に含まれる化合物は公知化合物であ
り、例えば文献 Chem. Pharm. Bull., 29(8), 2135-21
56(1981)、Synthetic Communications, 10(11) 805-811
(1980)、Chem. Pharm. Bull., 26(6) 1633-1651(1978)
、特開昭53-23997号公報、同53-12893号公報、同52-71
483号公報、同52-51379号公報、同51-8287 号公報、同5
1-100098 号公報、同47-14183号公報、Arzneim-Forsch,
22(11), 1958-1962(1972) 、米国特許第 3305553号明
細書などに合成法及び消炎、鎮痛作用としての用途が記
載されている。しかし、本発明に係るTNF産生もしく
は分泌阻害作用については、何ら報告はない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、キナゾリ
ン化合物に強いTNF産生もしくは分泌阻害活性がある
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0013】即ち本発明は一般式(1)
【化4】 (式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基、アミノ基、置換アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ア
ルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基、
カルボキシル基またはアルコキシカルボニル基を表わ
し、R2 はフェニル基、置換フェニル基、チエニル基、
フリル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ア
ルキル基、アミノ基または置換アミノ基を表わし、R3
は水素原子、R4 は水素原子もしくはアルキル基を表わ
すか、またはR3 ,R4 は一緒になって結合を表わす。
5 ,R6 ,R7 は、R5 とR6 が一緒になってオキソ
基もしくはチオキソ基を表わし、R7 が水素原子、アル
キル基、ハロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基
又は式−X−Y(式中、Xはアルキレン基を表わし、Y
はシクロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基、カ
ルボキシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノカ
ルボニル基、置換アミノカルボニル基、アルコキシカル
ボニル基、アミノ基または置換アミノ基を表わす。)を
表わすか、またはR 6 とR7 が一緒になって結合を表わ
し、R5 が水素原子、アルキル基、アミノ基、ハロゲン
原子、ハロアルキル基、ヒドロキシアミノ基、ヒドラジ
ノ基、アルキルヒドラジノ基、アシルヒドラジノ基また
はアシルアミノ基を表わす。)もしくは一般式(2)
【化5】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は前記と同じ意味を表
わし、式
【化6】 は窒素原子を2個から4個含む複素環構造を表わす。)
で表わされる化合物またはその塩を有効成分として含有
する腫瘍壊死因子産生もしくは分泌阻害剤に関する。
【0014】本発明における官能基を以下に説明する。
【0015】アルキル基としては例えば低級アルキル基
が、アルコキシ基としては例えば低級アルコキシ基が、
アルキルチオ基としては例えば低級アルキルチオ基が、
アシル基としては例えば低級アルカノイル基もしくはア
ロイル基が、アルコキシカルボニル基としては例えば低
級アルコキシカルボニル基が、シクロアルキル基として
は例えば低級シクロアルキル基が、シクロアルケニル基
としては例えば低級シクロアルケニル基が、ハロアルキ
ル基としては例えばハロ低級アルキル基が、アルキレン
基としては例えば低級アルキレン基が、アルキルヒドラ
ジノ基としては例えば低級アルキルヒドラジノ基が、ア
シルヒドラジノ基としては例えば低級アルカノイルヒド
ラジノ基が、アシルアミノ基としては例えば低級アルカ
ノイルアミノ基が挙げられる。
【0016】ハロゲン原子としては、例えばフッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0017】低級アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、1−メチルエチル基、1−メチルプロピル
基、2−メチルプロピル基、1−エチルプロピル基、2
−エチルプロピル基、1−メチルブチル基、2−メチル
ブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルブチル基、
2−エチルブチル基、3−エチルブチル基、1−メチル
ペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチ
ル基、4−メチルペンチル基等の炭素数1〜6個のアル
キル基が挙げられる。
【0018】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などの炭
素数1〜6個のアルコキシ基が挙げられる。
【0019】低級アルキルチオ基としては、例えばメチ
ルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ
基などの炭素数1〜6個のアルキルチオ基が挙げられ
る。
【0020】低級アルカノイル基としては、例えばホル
ミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基等
の炭素数1〜6のアルカノイル基が挙げられる。
【0021】アロイル基としては、例えば炭素数11個
以下のアロイル基が挙げられ、さらに具体的には例えば
ベンゾイル基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基が
挙げられる。
【0022】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基などの炭
素数1〜6個のアルコキシカルボニル基が挙げられる。
【0023】低級シクロアルキル基としては、例えばシ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基等の炭素数3〜6のシクロアルキル基
が挙げられる。
【0024】低級シクロアルケニル基としては、例えば
1−シクロヘキセニル基、2−シクロヘキセニル基、3
−シクロヘキセニル基等の炭素数3〜6のシクロアルケ
ニル基が挙げられる。
【0025】ハロ低級アルキル基としては、例えばトリ
フルオロメチル基、 1,1,1−トリフルオロエチル基、
1,1,1,2,2−ペンタフルオロエチル基等の前記ハロゲン
原子で置換された炭素数1〜6のハロアルキル基が挙げ
られる。
【0026】置換フェニル基としては、例えばアルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、ア
シル基で置換されたフェニル基が挙げられ、さらに具体
的には例えば4−クロロフェニル基、3−クロロフェニ
ル基、2−クロロフェニル基、4−メトキシフェニル
基、2−フルオロフェニル基が挙げられる。
【0027】チエニル基としては、例えば2−チエニル
基、3−チエニル基が挙げられる。
【0028】フリル基としては、例えば2−フリル基、
3−フリル基が挙げられる。
【0029】低級アルキレン基としては、例えばメチレ
ン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、1−メ
チルエチレン、2−メチルエチレン、1,2−ジメチル
エチレン、1−エチルエチレン、2−エチルエチレン、
1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメチレン、3
−メチルトリメチレン等の炭素数1〜4個のアルキレン
基が挙げられる。
【0030】低級アルキルヒドラジノ基としては、例え
ばN−メチルヒドラジノ基、N−エチルヒドラジノ基、
N−プロピルヒドラジノ基、N−ブチルヒドラジノ基、
N−ペンチルヒドラジノ基、N−ヘキシルヒドラジノ
基、N’−メチルヒドラジノ基、N’−エチルヒドラジ
ノ基、N’−プロピルヒドラジノ基、N’−ブチルヒド
ラジノ基、N’−ペンチルヒドラジノ基、N’−ヘキシ
ルヒドラジノ基等の炭素数1〜6のアルキルヒドラジノ
基が挙げられる。
【0031】低級アルカノイルヒドラジノ基としては例
えばN−ホルミルヒドラジノ基、N−アセチルヒドラジ
ノ基、N−プロパノイルヒドラジノ基、N−ブタノイル
ヒドラジノ基、N’−ホルミルヒドラジノ基、N’−ア
セチルヒドラジノ基、N’−プロパノイルヒドラジノ
基、N’−ブタノイルヒドラジノ基等の炭素数1〜6の
低級アルカノイル基を有するアルカノイルヒドラジノ基
が挙げられる。
【0032】置換アミノカルボニル基としては、例えば
アルキル基が1個若しくは2個置換したアミノカルボニ
ル基が挙げられ、置換するアルキル基としては低級アル
キル基が挙げられる。さらに具体的には例えばメチルア
ミノカルボニル基、エチルアミノカルボニル基などの炭
素数1〜6個のアルキル基を有するアルキルアミノカル
ボニル基や、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルア
ミノカルボニル基、エチルメチルアミノカルボニル基な
どの炭素数1〜6個の同じでも互いに異なっていてもよ
い2個のアルキル基を有するジアルキルアミノカルボニ
ル基が挙げられる。さらに、置換アミノカルボニル基と
して環状アミノカルボニル基が挙げられ、環状アミノカ
ルボニル基としては例えば窒素原子を含む環が5員環ま
たは6員環である炭素数5〜6個の環状アミノカルボニ
ル基が挙げられる。さらに具体的には例えば1−ピロリ
ジノカルボニル基、1−ピペリジノカルボニル基等が挙
げられる。
【0033】置換アミノ基としては、例えばアルキル基
が1個若しくは2個置換したアミノ基が挙げられ、置換
するアルキル基としては低級アルキル基が挙げられる。
さらに具体的には例えばメチルアミノ基、エチルアミノ
基などの炭素数1〜6個のアルキル基を有するアルキル
アミノ基や、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エ
チルメチルアミノ基などの炭素数1〜6個の同じでも互
いに異なっていてもよい2個のアルキル基を有するジア
ルキルアミノ基が挙げられる。さらに、置換アミノ基と
して環状アミノ基が挙げられ、環状アミノ基としては例
えば窒素原子を含む環が5員環または6員環である炭素
数4〜5個の環状アミノ基が挙げられる。さらに具体的
には例えば1−ピロリジノ基、1−ピペリジノ基等が挙
げられる。
【0034】低級アルカノイルアミノ基としては、例え
ばホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロパノイル
アミノ基、ブタノイルアミノ基等の炭素数1〜6個のア
ルカノイルアミノ基が挙げられる。
【0035】窒素原子を2個から4個含む複素環構造と
しては、例えば環上にオキソ基もしくはアルキル基を有
する5員環が挙げられ、例えば式
【化7】 (式中、R8 は水素原子またはアルキル基を表わす)な
どが挙げられる。
【0036】本発明に含まれるキナゾリン化合物の塩と
しては、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸もしくはリン
酸などの鉱酸との塩、ギ酸、酢酸、フマル酸、マレイン
酸、リンゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸もしくはグルタ
ミン酸などの有機カルボン酸との塩、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ヒ
ドロキシベンゼンスルホン酸もしくはジヒドロキシベン
ゼンスルホン酸などのスルホン酸との塩、ナトリウムも
しくはカリウムなどのアルカリ金属との塩、カルシウム
もしくはマグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩、
トリメチルアミン、トリエチルアミンもしくはピリジン
などの有機塩基との塩またはアンモニウム塩などが挙げ
られる。
【0037】本発明化合物は光学活性体及び互変異性体
を包含するものであり、さらにすべての水和物および結
晶形を包含するものである。
【0038】本発明の化合物は、公知化合物であり、例
えば以下の方法により合成することができる。
【0039】(A)3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ナゾリノン誘導体は、例えば以下の方法で合成できる。
【0040】一般式(5)で表わされる化合物は、例え
ば一般式(3)で表わされる化合物と一般式(4)で表
わされるアルデヒドとを不活性溶媒中、酸存在下、脱水
縮合することにより合成できる(特開昭52-51379号公
報、特公昭49-47759号公報、同48-34598号公報、同47-7
268 号公報、同47-32995号公報)。一般式(3)で表わ
される化合物は、例えば上記刊行物に記載の方法で合成
できる。
【化8】 (式中、R1 ,R7 は前記と同じ意味を表わし、R11
フェニル基、置換フェニル基、チエニル基、フリル基、
シクロアルキル基、シクロアルケニル基またはアルキル
基を表わし、 X1 は酸素原子またはイオウ原子を表わ
す。)
【0041】一般式(17)で表わされる化合物は例え
ば一般式(16)で表わされる化合物を還元することに
よって合成できる(特開昭47-14183号公報、Chem. Phar
m. Bull., 29(8) 2135-2156(1981) )。一般式(16)
で表わされる化合物は、例えば上記刊行物に記載の方法
で合成できる。
【化9】 (式中、R1 ,R7 ,R11は前記と同じ意味を表わし、
10は水素原子またはアルキル基を、X2 はハロゲン原
子を表わす。)
【0042】(B)2(1H)−キナゾリノン誘導体
は、例えば以下の方法で合成できる。
【0043】一般式(6)で表わされる化合物は、例え
ば一般式(5)で表わされる化合物を不活性溶媒中、酸
化剤を用いて酸化する方法により合成することができる
(特開昭 51-8287号公報、同52-71483号公報、特公昭47
-48396号公報)。
【化10】 (式中、R1 ,R7 ,R11,X1 は前記と同じ意味を表
わす。)
【0044】一般式(8)で表わされる化合物は、例え
ば一般式(7)で表わされる化合物を不活性溶媒中、ク
ロロスルホニルイソシアネート、ウレアまたはチオウレ
アと反応させる方法により合成することができる(Synt
hetic Communications, 10(10), 799-804 (1980)、米国
特許第 3305553号明細書) 。一般式(7)で表わされる
化合物は、例えば上記刊行物に記載の方法で合成でき
る。
【化11】 (式中、R1 ,R7 ,R11,X1 は前記と同じ意味を表
わす。)
【0045】一般式(19)で表わされる化合物は、例
えば一般式(18)で表わされる化合物を不活性溶媒
中、フェニルリチウム、フェニルマグネシウムハライ
ド、メチルリチウム、メチルマグネシウムハライド等の
有機金属試薬またはアンモニア、ヒドロキシアミン、ヒ
ドラジン等のアミン試薬等の求核剤と反応させる方法に
より合成することができる(特公昭48-21956号公報) 。
一般式(18)で表わされる化合物は、例えば上記刊行
物に記載の方法で合成できる。
【化12】 (式中、R1 ,R2 ,R7 ,X1 ,X2 は前記と同じ意
味を表わす。)
【0046】(C)2−置換キナゾリン誘導体は例えば
以下の方法で合成することができる。一般式(10)で
表わされる化合物は、例えば一般式(9)で表わされる
化合物を不活性溶媒中、アンモニア、ヒドロキシアミ
ン、ヒドラジン等の求核剤と反応させることにより合成
することができる(米国特許第 3305553号明細書、特開
昭51-100098 号公報、特公昭45-22135号公報)。一般式
(9)で表わされる化合物は、例えば上記刊行物に記載
の方法で合成できる。
【化13】 (式中、R1 ,R2 は前記と同じ意味を表わし、X2
ハロゲン原子、X3 はアミノ基、ヒドラジノ基、アルキ
ルヒドラジノ基、アシルヒドラジノ基、ヒドロキシアミ
ノ基またはアシルアミノ基を表わす。)
【0047】一般式(21)で表わされる化合物は、例
えば一般式(20)で表わされる化合物を不活性溶媒
中、アンモニアと反応させることにより合成することが
できる(Ber. Deut. Chem. Ges., 26, 1384-1399(189
3) 、Chem. Ber. 98, 1049-1059(1965) 、Chem. Phar
m. Bull. 26(6) 1633-1651(1978))。一般式(20)で
表わされる化合物は、例えば上記刊行物に記載の方法で
合成できる。
【化14】 (式中、R1 ,R11は前記と同じ意味を表わし、X4
水素原子、アルキル基またはトリフルオロメチル基を表
わす。)
【0048】(D)テトラゾキナゾリン誘導体(11)
は、例えば一般式(9)で表わされる化合物を不活性溶
媒中、アジ化ナトリウムと反応させることにより合成す
ることができる(特開昭53-12893号公報) 。
【化15】 (式中、R1 ,R2 ,X2 は前記と同じ意味を表わ
す。)
【0049】(E)イミダゾキナゾリン誘導体(12)
は、一般式(22)で表わされる化合物を不活性溶媒
中、酸存在下反応させることにより合成することができ
る(特開昭53-23997号公報) 。一般式(22)で表わさ
れる化合物は、例えば上記刊行物に記載の方法で合成で
きる。
【化16】 (式中、R1 ,R2 は前記と同じ意味を表わし、R9
アルキル基を表わす。)
【0050】(F)トリアゾキナゾリン誘導体(14)
は、一般式(13)で表わされる化合物を不活性溶媒
中、酸存在下または非存在下において加熱反応させるこ
とにより合成することができる(特開昭51-100098 号公
報) 。一般式(13)で表わされる化合物は、例えば上
記刊行物に記載の方法で合成できる。
【化17】 (式中、R1 ,R2 ,R8 は前記と同じ意味を表わ
す。)
【0051】以上の反応を行うに際し、置換基R1 また
はR7 がアミノ基、置換アミノ基、ヒドロキシ基などの
官能基を有する場合、それらをあらかじめ保護した後上
記反応を行い、その後に脱保護をして目的化合物を合成
することができる。用い得る保護基としては、アミノ
基、置換アミノ基については例えばアセチル基、ベンゾ
イル基などのアルカノイル基もしくはアロイル基が挙げ
られ、ヒドロキシ基については例えばアセチル基、ベン
ゾイル基などのアルカノイル基もしくはアロイル基、ベ
ンジル基、メチル基、メトキシメチル基またはトリメチ
ルシリル基などが挙げられる(T. W. Greene, "Protect
ive Groups in Organic Synthesis", JohnWiley & Sons
Inc., 1981)。
【0052】本発明の腫瘍壊死因子産生もしくは分泌阻
害剤は経口的または非経口的に投与することができる。
すなわち通常用いられる投与形態、例えば錠剤、カプセ
ル剤、シロップ剤、懸濁液等の型で経口的に投与するこ
とができ、あるいは溶液、乳剤、懸濁液等の液剤の型に
したものを注射剤として投与することができる。坐剤の
型で直腸投与することもできる。このような投与剤型は
通常の担体、賦型剤、結合剤、安定剤などと有効成分を
配合することにより一般的方法に従って製造することが
できる。注射剤型で用いる場合には緩衝剤、溶解補助
剤、等張剤等を添加することもできる。
【0053】投与量、投与回数は症状、年令、体重、投
与形態等によって異なるが、経口投与する場合には、通
常は成人に対し1日あたり10〜500mg、非経口投与
する場合には1〜100mgを1回または数回に分けて投
与することができる。
【0054】
【実施例】
実施例1 マウス腹腔マクロファージに対するTNF産生阻害試験 BALB/cマウス(5週齢、雌、チャールズリバー社)に3
%チオグリコレート培地1mlを腹腔内投与し、4日間飼
育後4mlのヘパリン(最終濃度5U/ml)−牛胎児血清
(FBS、GIBCO 社製、最終濃度1%)を添加した最少
栄養培地(Minimum Essential Medium、以下MEMと略
す、阪大微生物病研究会製)にて腹腔内を洗浄し、腹腔
内浸潤細胞(PEC)を回収した。PECはMEMで3
回洗浄後、FBS(最終濃度10%)を添加したMEM
に懸濁し、トリパンブルー染色で生細胞数を計測した
後、1ml当たり2×106 個になるようにFBS(最終
濃度10%)を添加したMEMで希釈し、96ウェルマ
イクロプレート(コースター社製)に1ウェル当たり2
×105 個になるように100μlずつ加えた。このマ
イクロプレートに分注されたPECを5%CO2 存在下
37℃で1時間培養し、37℃に加温したMEMで2回
洗浄して浮遊細胞を除去したものをマウス腹腔内マクロ
ファージとして使用した。なお、上記洗浄操作の後はF
BS(最終濃度10%)を添加したMEMを各ウェル当
たり50μlずつ加え以下の試験に用いた。次に、本発
明TNF産生阻害剤の粉末を30mMの濃度になるように
ジメチルスルホキシドに溶解し、最終濃度30μM また
は3μM になるようFBS(最終濃度10%)を添加し
たMEMで希釈調製し、上記腹腔内マクロファージ中に
各ウェル50μlずつ加え総量100μlとした。更
に、最終濃度10μg/mlになるようにリポポリサッカラ
イド(以下LPSと略す、E.coli O111B4, DIFCO USA社
製)を各ウェルに100μlずつ加え、37℃、5%C
2 存在下、18時間培養後、各ウェル中の上清25μ
lを採取した。
【0055】採取した上清中のTNF活性は、TNF感
受性マウス繊維芽細胞株L929細胞を用いたバイオア
ッセイにて測定した。即ち、96ウェルマイクロプレー
トにFBS(最終濃度10%)を添加したMEMを各ウ
ェル100μlずつ加え、これを用いて採取した上清2
5μlを5倍系列で希釈し最終濃度(次のL929細胞
液添加後の濃度)が10%、2%、 0.4%、0.08%にな
るようにした。次にL929細胞を1ml当たり4×10
5 個になるようにFBS(最終濃度10%)およびアク
チノマイシンD(Sigma 社製、最終濃度1μg/ml)を添
加したMEMに懸濁し、上記マイクロプレートに1ウェ
ル当たり4×104 個になるように100μlずつ加え
た。5%CO2 存在下37℃で18時間培養後、Monosa
nnらの開発したMTT法(Monosann, T., J.Immunol.Me
thod, 65, 55-63, 1983)を一部改変した方法によって生
細胞数を測定した。即ち、3−(4,5−ジメチルチア
ゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウ
ムブロマイド(以下MTTと略す、Sigma 社製)を1mg
/ml になるようにMEMで溶解し上記マイクロプレート
の各ウェルに50μlずつ加える。更に6時間培養した
後、上清を捨て 0.004N HCl−イソプロピルアルコー
ルを各ウェルに100μl加え、次に、0.01%ラウリル
硫酸ナトリウム水溶液を10μl加えた。96ウェルプ
レートを数分間振盪した後、各ウェルの吸光度をマイク
ロプレートリーダ(コロナ社製)により測定した(吸収
波長550nm)。吸光度は、L929細胞の生細胞数
と相関し培養上清中のTNF活性を表している。TNF
活性は、マウスリコンビナントTNFα(TNF−M, G
enzyme社製)を標準物質として得られたTNF活性に対
する吸光度の検量線よりユニット(U)/mlとして求めた。
各化合物のTNF産生阻害活性は、以下の式に従って求
めた。
【0056】TNF産生阻害活性(%)=(1−化合物
添加群の培養上清中のTNF活性/化合物非添加群の培
養上清中のTNF活性)×100 結果を表1〜表11に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
【表9】
【0066】
【表10】
【0067】
【表11】
【0068】実施例2 ガラクトサミン負荷マウスエンドトキシンショックモデ
ル致死抑制試験 D−ガラクトサミン塩酸塩(ナカライテスク社製、以下
D−galNと略す)及びLPSを最終濃度がそれぞれ
75mg/ml 、0.1 または0.2 μg/mlとなるように水に溶
解した。また実施例1の化合物番号33の化合物の塩酸
塩を5%ジメチルスルホキシド−10%ニッコール(日
本サーファクタント工業社製)水溶液に最終濃度0、
0.25、0.5、1mg/ml になるように溶解した。
【0069】次に、10匹/群のBALB/cマウス(5週
齢、雌、チャールズリバー社)に上記D-gal/N とLPS
を含有する水溶液を体重20g 当たり200 μl 静脈内投与
し、その直後、上記の各濃度に調製した実施例1化合物
番号33の化合物の塩酸塩溶液を体重20g 当たり200 μ
l 静脈内投与した。
【0070】化合物のガラクトサミン負荷エンドトキシ
ンショック致死抑制活性は、マウスの7日後の生残率に
よって示した(3回の実験の平均値)。
【0071】図1に示すように実施例1化合物番号33
の化合物の塩酸塩は、5mg/kg以上の投与量でガラクトサ
ミン負荷マウスのエンドトキシンショック致死を有意に
抑制した(Student t testによる優位差検定)。
【0072】実施例3 ガラクトサミン負荷マウスエンドトキシンショックモデ
ルにおけるTNF産生阻害試験 D−galN及びLPSを最終濃度がそれぞれ75mg/m
l 、0.2 μg/mlとなるように水に溶解した。また実施例
1の化合物番号33の化合物の塩酸塩を5%ジメチルス
ルホキシド−10%ニッコール水溶液に最終濃度0.5 、
1 、 2.5mg/mlになるように溶解した。
【0073】BALB/cマウス、63匹を18、15、15、15匹の
4群(順にA、B、C、D群とする)に分け、全群に上
記D−galNとLPSを含有する水溶液を体重20g
当たり200μl静脈内に投与し、その直後A群には対
照として5%ジメチルスルホキシド-10%ニッコール溶液
を、B、C、D群にはそれぞれ上記の実施例1の化合物
番号33の化合物の塩酸塩0.5 、1 、2.5mg/ml溶液を体
重20g 当たり200 μl 静脈内に投与した。
【0074】次にA群は5%ジメチルスルホキシド-10%ニ
ッコール溶液投与直後、および0.5、1 、1.5 、3 、5
時間後の各時点で、それぞれ3 匹のマウスから心臓採血
により血液を採取し血清を分離した。B、C、D群につ
いてもA群と同様に化合物投与後0.5 、1 、1.5 、3 、
5 時間後の各時点で血液を採取し血清を得た。全ての血
清は濾過滅菌後、以下の操作を行うまで-20 ℃に保存し
た。
【0075】採取した血清中のTNF活性は、実施例1
と同様の方法によりL929細胞を用いたバイオアッセ
イにて測定した。即ち、試験管内にてFBS(最終濃度
10%)を添加したMEMを用いて、上記血清を3倍希
釈系列で希釈し最終濃度(次のL929細胞液添加後の
濃度)が5%、1.7%、0.6%、0.2%になるよ
うにした。希釈した血清は、96ウェルマイクロプレー
トに1ウェル当り100μlずつ加えた。次にL929
細胞を1ml当たり4×105 個になるようにFBS(最
終濃度10%)およびアクチノマイシンD(Sigma 社
製、最終濃度1μg/ml)を添加したMEMに懸濁し、上
記マイクロプレートに1ウェル当たり4×104 個にな
るように100μlずつ加えた。5%CO2 存在下37
℃で18時間培養後、前記のMTT法を一部改変した方
法によって生細胞数を測定し、マウスリコンビナントT
NFαを標準物質としてTNF活性を定量した。
【0076】図2に示すように、対照群ではD−gal
N/LPS投与後一過性の血中TNFレベルの上昇が認
められた。実施例1化合物番号33の化合物の塩酸塩
は、1mg/kg以上の投与量で投与量依存的に血中TNFレ
ベルの上昇を有意に阻害した(Student T testによる有
意差検定)。
【0077】
【製剤例】
製剤例1 錠剤は例えば以下の方法により製造できる。 量(mg/錠剤) 実施例1化合物番号33の化合物の塩酸塩 10 乳糖 72.5 コーンスターチ 30 カルボキシメチルセルロースカルシウム 5 ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L) 2 ステアリン酸マグネシウム 0.5 合計 120mg 各成分を混合し、打錠することにより120mgの錠剤
に成形することができる。
【0078】製剤例2 注射剤は例えば次のようにして製造できる。 実施例1化合物番号36の化合物の塩酸塩 1mg 生理食塩液 10ml 上記成分の溶液を濾過滅菌し、洗浄、滅菌したバイアル
瓶に充填し、洗浄、滅菌したゴム栓にて密封し、フリッ
プオフキャップにて巻き締めすることにより注射剤を製
造することができる。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例2におけるガラクトサミン負荷
マウスエンドトキシンショックモデル致死抑制試験結果
を示すグラフである。
【0080】
【図2】本発明の実施例3におけるガラクトサミン負荷
マウスエンドトキシンショックモデルでのTNF産生阻
害試験結果を示すグラフである。
【0081】横軸はLPS、D−galNおよび5%ジメ
チルスルホキシド-10%ニッコール溶液(対照群)もしく
はLPS、D−galNおよび3種類の濃度の実施例1
化合物番号33の化合物の溶液を投与した後の経過時間
を示している。また縦軸は各経過時間において採取した
マウス(それぞれ3匹)の血清中のTNF活性を示して
いる。TNF活性(U/ml)は3匹のマウス血清の測定値
の平均値および標準偏差(s.d.)で表した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/505 ACS ADZ AEB AGZ C07D 239/70 8615−4C 239/78 8615−4C 239/80 8615−4C 239/82 8615−4C 239/94 8615−4C 405/04 239 7602−4C 409/04 239 7602−4C 487/04 140 7019−4C 144 7019−4C 146 7019−4C //(C07D 405/04 239:00 307:00) (C07D 409/04 239:00 333:00) (C07D 487/04 233:00 239:00) (C07D 487/04 239:00 249:00) (C07D 487/04 239:00 257:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ
    基、アミノ基、置換アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ア
    ルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基、
    カルボキシル基またはアルコキシカルボニル基を表わ
    し、R2 はフェニル基、置換フェニル基、チエニル基、
    フリル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ア
    ルキル基、アミノ基または置換アミノ基を表わし、R3
    は水素原子、R4 は水素原子もしくはアルキル基を表わ
    すか、またはR3 ,R4 は一緒になって結合を表わす。
    5 ,R6 ,R7 は、R5 とR6 が一緒になってオキソ
    基もしくはチオキソ基を表わし、R7 が水素原子、アル
    キル基、ハロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基
    又は式−X−Y(式中、Xはアルキレン基を表わし、Y
    はシクロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基、カ
    ルボキシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノカ
    ルボニル基、置換アミノカルボニル基、アルコキシカル
    ボニル基、アミノ基または置換アミノ基を表わす。)を
    表わすか、またはR6 とR7 が一緒になって結合を表わ
    し、R5 が水素原子、アルキル基、アミノ基、ハロゲン
    原子、ハロアルキル基、ヒドロキシアミノ基、ヒドラジ
    ノ基、アルキルヒドラジノ基、アシルヒドラジノ基また
    はアシルアミノ基を表わす。)もしくは一般式(2) 【化2】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は前記と同じ意味を表
    わし、式 【化3】 は窒素原子を2個から4個含む複素環構造を表わす。)
    で表わされる化合物またはその塩を有効成分として含有
    する腫瘍壊死因子産生もしくは分泌阻害剤。
  2. 【請求項2】R3 とR4 が一緒になって結合を表わし、
    2 がフェニル基、置換フェニル基、チエニル基、フリ
    ル基、シクロアルキル基もしくはシクロアルケニル基で
    ある請求項1記載の化合物またはその塩を有効成分とし
    て含有する腫瘍壊死因子産生もしくは分泌阻害剤。
  3. 【請求項3】一般式(1)において、R6 とR7 が一緒
    になって結合を表わし、R5 がアミノ基、ヒドロキシア
    ミノ基、ヒドラジノ基、アルキルヒドラジノ基、アシル
    ヒドラジノ基もしくはアシルアミノ基である請求項2記
    載の化合物またはその塩を有効成分として含有する腫瘍
    壊死因子産生もしくは分泌阻害剤。
  4. 【請求項4】2−アミノ−6−クロロ−4−フェニルキ
    ナゾリンである請求項1記載の化合物またはその塩を有
    効成分として含有する腫瘍壊死因子産生もしくは分泌阻
    害剤。
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