JPH06192007A - 長期間加熱蒸散用薬剤含有体及びそれを用いた薬剤の加熱蒸散方法 - Google Patents

長期間加熱蒸散用薬剤含有体及びそれを用いた薬剤の加熱蒸散方法

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JPH06192007A
JPH06192007A JP35733292A JP35733292A JPH06192007A JP H06192007 A JPH06192007 A JP H06192007A JP 35733292 A JP35733292 A JP 35733292A JP 35733292 A JP35733292 A JP 35733292A JP H06192007 A JPH06192007 A JP H06192007A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬剤成分のみ、あるいは必要最少限の溶剤を
用いて高濃度の薬剤成分を含有し、加熱使用時に目詰り
が殆ど発生せず、長期間に亘って充分な薬剤を有効かつ
安定して蒸散できる加熱蒸散用薬剤含有体及び加熱蒸散
方法を提供する。 【構成】 無機粉末及び/又は有機粉末を基材とする固
体状薬剤含有体に、1種以上の加熱蒸散性薬剤成分のみ
あるいは必要最少限の溶剤と共に含有させ、かつ、薬剤
の熱に対する安定性を向上させるステアリル−β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート等31種の特定の化合物のうちの少なく
とも1種を薬剤100重量部当り10重量部以下の割合
で含有させた加熱蒸散用薬剤含有体1を用い、これを発
熱体3等により直椄的又は間接的に薬剤含有体表面を5
0〜150℃に加熱して薬剤を蒸散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期間加熱蒸散用薬剤
含有体及びそれを用いた薬剤の加熱蒸散方法に関し、更
に詳しくは、殺虫、殺菌、消臭、芳香等を目的として、
薬剤成分のみあるいは必要最少限の溶剤と共に薬剤を含
有する加熱蒸散用薬剤含有体、及びこの薬剤含有体を直
接的又は間接的に加熱することにより薬剤を長期間に亘
って安定して蒸散させる加熱蒸散方法に関する。ここ
で、”長期間”とは、断続して又は継続して合計約15
0時間以上加熱使用可能な場合を指す。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、加
熱蒸散製剤として、固体、液体又はペースト状の薬剤を
発熱体を用いて加熱蒸散させる方法が知られており、そ
の代表的な例は電気蚊取器である。電気蚊取器は、薬剤
を含有する殺虫マットを電気的に加熱される発熱板上に
載置し、薬剤を蒸散させて殺虫等の目的に用いられるも
のであり、上記殺虫マットとしては、従来よりパルプや
石綿等を主とする繊維板等の基材に薬剤を保持させたも
のが用いられている。
【0003】電気蚊取器に代表されるこの種殺虫マット
の加熱蒸散方法においては、薬剤成分の分解と蒸散速度
をいかに調整して薬剤を安定して蒸散させるかというこ
とが問題になる。薬剤成分の蒸散を調節するための徐放
化剤としては従来種々の化合物が知られており、例えば
ピペロニルブトキサイド、ピレスロイド系殺虫剤、パラ
フィン類、オリーブ油、ピーナッツ油等の油脂類及びそ
れらの水添加油類、あるいはジエチルトルアミド等の忌
避剤やある種の界面活性剤類を添加して徐放化させるこ
と等が考えられている。一方、有効成分の分解を抑制す
る方法としては一般に酸化防止剤の配合が知られてお
り、特開昭53−121927号公報には種々の有効な
酸化防止剤が開示されている。
【0004】しかしながら、これらの方策は、8〜10
時間程度のごく短時間の使用を目的とする殺虫マットの
加熱蒸散に関するものであり、長期間に亘る加熱使用に
おいては充分でない。すなわち、上記のような薬剤成分
の蒸散調節方法は、蒸散させようとする薬剤よりも蒸気
圧の低い界面活性剤や酸化防止剤等の物質を配合するこ
とにより、薬剤の蒸散を抑制させ、蒸散を安定化させよ
うとするものであり、その効果を得るために、多量の界
面活性剤や酸化防止剤等を配合している。そのため、使
用初期においては、適度な蒸散抑制効果が得られ、安定
した薬剤蒸散が得られているが、長時間に亘る加熱使用
においては、薬剤が蒸散して消失するに従い、界面活性
剤や酸化防止剤の濃度が高まり、蒸散抑制効果が強まる
ため、薬剤の蒸散が著しく抑制され、薬剤残存率が上昇
している。また、8〜10時間の使用であるにも拘ら
ず、初期の2時間で約40%もの薬剤が蒸散しており、
残りの6〜8時間で約50%の蒸散を行なっており、後
半にかけては単位時間当たりの薬剤蒸散量が著しく低下
してしまい、安定蒸散していないものであった。
【0005】そして、上記のような問題を回避し、長期
間に亘る安定した薬剤蒸散を得る方策として、薬液中に
加熱蒸散体の一部を浸漬することにより該加熱蒸散体に
薬液を吸液すると共に、その上部を加熱することにより
吸液された薬液を蒸散させる方式、いわゆる薬液吸液式
の加熱蒸散方法が種々提案されている。そして、このよ
うな薬液吸液式の加熱蒸散方法においては、一例として
無機粉体から成形された加熱蒸散体が用いられており、
また、このような加熱蒸散体を製造する方法としては、
無機粉体と澱粉、半合成品のセルロース誘導体、カルボ
キシメチルセルロース(CMC)等のバインダーを水又
は熱水とともに練合し、押出成形する方法が一般に用い
られている(特公昭61−23163号公報参照)。
【0006】しかしながら、前記のような加熱蒸散方法
に用いられる薬液は一般に有機溶剤溶液であり、例えば
殺虫液の場合、一般にピレスロイド系薬剤を一定濃度含
有したn−パラフィン等の炭化水素溶液から成っている
ものが上市されている。しかし、炭化水素系溶剤は非常
に燃焼し易いため火災を招き易いという欠点を有してい
る。また、昨今、フロン及び揮散性有機化合物等により
地球的規模でオゾン層破壊や大気汚染が問題となってい
るが、薬液吸液式の場合、例えば市販品においては、殺
虫目的には本来不要である炭化水素系溶剤等の溶剤が9
割以上も含まれている。従って、この溶剤を削減するこ
とは重要な課題となっている。さらに、薬液吸液式の場
合、気温及び大気圧等の変動により薬液容器内の内圧が
変動し、液漏れを引き起こし、使用時や保管時に薬液に
よる汚染が発生することがある。また、薬液吸液式の加
熱蒸散方法は、溶剤を含有した薬液を蒸散させるため、
熱効率を考慮すると、薬剤だけでなく溶剤の蒸散も行う
ため、不必要な熱量を要していることが言える。さら
に、薬液吸液式の加熱蒸散方法では、使用開始直後は、
薬剤の蒸散量が安定しないといった欠点を有している。
【0007】従って、本発明の目的は、前記のような問
題を解消し、溶剤の使用を極力なくし、薬剤成分のみ、
あるいは必要最少限の溶剤を含有した高濃度の薬剤成分
を含有し、加熱使用時に目詰りが殆ど発生せず、長期間
に亘って充分な薬剤を有効に蒸散できる安定した品質の
加熱蒸散用薬剤含有体を提供することにある。さらに本
発明の目的は、薬剤の加熱蒸散に際して、薬剤が塗布含
浸された薬剤含有体を直接的又は間接的に加熱し、薬剤
の熱分解や薬剤含有体の目詰り等の劣化を抑制し、有効
揮散率に優れ、使用初期から長期間に亘って安定して薬
剤を蒸散でき、例えば殺虫剤の場合、加熱開始直後か
ら、すみやかな殺虫効果が得られる方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的を達成するために、耐薬剤性の良好な無機粉末及び/
又は有機粉末を基材とした固体状薬剤含有体に、1種以
上の加熱蒸散性薬剤成分のみあるいは必要最少限の溶剤
と共に、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−
メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6
−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、テトラキ
ス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、
2−メルカプトベンズイミダゾール、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、N−フェニル
−β−ナフチルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フ
ェニレンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,2−
ジヒドロキノリンポリマー、6−エトキシ−2,2,4
−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、2−t−ブ
チル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メ
チルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフ
ォスフォネート−ジエチルエステル、ビス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチ
ル)カルシウム、トリス[2−(3’,5’−ジ−t−
ブチル−4’−ヒドロキシヒドロ−シンナモイルオキシ
ル)エチル]イソシアヌレート、トリス−(4−t−ブ
チル−2,6−ジ−メチル−3−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレート、3,9−ビス[1,1−ジ−メチル
−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオネート、
ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジス
テアリル−3,3’−チオジプロピオネート、トリエチ
レングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、
2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジ
ン、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−イソシアヌレート、2,4−ビス−(n
−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジンから
選ばれた少なくとも1種の化合物を含有させたことを特
徴とする長期間加熱蒸散用薬剤含有体が提供される。さ
らに本発明によれば、前記加熱蒸散用薬剤含有体の表面
を、直接又は間接加熱の方式により、50〜150℃の
温度に加熱することを特徴とする薬剤の加熱蒸散方法が
提供される。
【0009】
【発明の作用】本発明の長期間加熱蒸散用薬剤含有体
は、前記した特定の化合物を含有し、耐薬剤性の良好な
無機粉末及び/又は有機粉末を基材として構成されてお
り、これに薬剤成分をそのまま又は必要最少限の溶剤に
溶解させて添加、塗布、浸漬等適当な方法により含有せ
しめた固体状の薬剤含有体である。従って、本発明の加
熱蒸散用薬剤含有体を用いることにより、薬剤成分を高
濃度で含有せしめることができると共に、発熱体等によ
り間接的にもまた直接的にも加熱でき、いずれの場合に
も高い有効揮散率で長期間に亘って薬剤を蒸散できる。
【0010】ところで、このような固体状の薬剤含有体
を直接的又は間接的に加熱して薬剤を蒸散させる場合、
主として薬剤含有体の被加熱部から薬剤が蒸散し、それ
に伴って薬剤は薬剤含有体の被加熱側以外の部分から被
加熱側部分に向って、即ち薬剤の高濃度域から低濃度域
に移行する。そのため、薬剤の蒸散に過不足のない薬剤
供給が行われ、従来の殺虫マットのように約8時間程度
の短時間ではなく、約150時間以上の長期間に亘って
安定して薬剤を蒸散させるためには、従来の徐放化剤添
加の狙いである薬剤蒸散の抑制という技術的思想を適用
することには困難がある。また、本発明の薬剤含有体
は、従来の薬液吸液式の加熱蒸散方法と異なり、溶剤を
非使用乃至必要最少限の使用に止めるため、加熱初期に
おいても、またその後継続使用した場合においても、常
に薬剤成分が薬剤含有体の被加熱部に存在している。し
かしながら、一般的に薬剤は熱に対して不安定であり、
被加熱部に多量に薬剤が存在していると、長期間に亘る
加熱使用において、目詰りを引き起こし、安定した薬剤
蒸散が得られない要因となっている。
【0011】本発明者らは、前記した固体状薬剤含有体
を用いた薬剤の加熱蒸散方法に特有の現象、問題に関し
て鋭意研究の結果、耐熱性及び耐薬品性の良好な無機粉
末及び/又は有機粉末を基材として選択使用すると共
に、これに含有される薬剤100重量部当り10重量部
以下の割合で前記した特定の化合物を含有させて加熱蒸
散用薬剤含有体を構成し、しかも薬剤成分のみ又は必要
最少限の溶剤と共に含有させ、その表面温度を、使用す
る薬剤の種類によって選択されるが、50〜150℃に
加熱することにより、薬剤の長期(約150時間以上)
に亘る安定蒸散が得られることを見い出し、本発明を完
成するに至ったものである。従って、本発明の第一の特
徴は、約150時間以上もの長期間に亘って加熱使用可
能な固体状の加熱蒸散用薬剤含有体において、薬剤の熱
に対する安定性を向上させることができる前記特定の化
合物を、薬剤の蒸散抑制を生じさせないような量的割合
で用いる点にある。すなわち、本発明においては、前記
した特定の化合物を薬剤含有体に含有させることによ
り、薬剤の熱に対する安定性を向上させ、薬剤含有体の
被加熱部での目詰りを回避し、薬剤の長期間に亘る安定
蒸散を可能にすると共に、前記特定の化合物の配合量を
低く抑えているため、長期間に亘る加熱使用においても
薬剤の蒸散抑制が働くことなく、薬剤含有体の目詰り防
止にのみ効果を発揮するため、長期間に亘る安定蒸散を
可能とするものである。
【0012】また、本発明の加熱蒸散用薬剤含有体及び
それを用いた薬剤の加熱蒸散方法によれば、薬剤成分の
みあるいは必要最少限の溶剤を含有した高濃度の薬剤を
蒸散させるため、従来の薬液吸液式の加熱蒸散方法より
も熱効率が良好である。すなわち、薬液吸液式の加熱蒸
散方法では、薬剤の蒸散だけでなく溶剤の蒸散も必要と
するため、不必要な熱を使用している。それに比べて、
本発明の薬剤含有体は、薬剤の蒸散にのみ熱を必要とす
るため、非常に熱効率が良好である。このため、薬液吸
液式よりもより少ない熱量にて薬剤の蒸散が可能であ
り、その結果、発熱体の消費電力が少なく省エネルギー
化が可能となり、例えば乾電池等の小容量の電源を使用
することが可能となる。さらには低温使用もでき、薬剤
の熱に対する安定性をより確保することもできる。ま
た、低温使用の場合、誤使用に伴う発熱体での火傷の危
険性を回避し、安全性が向上する。
【0013】ところで、従来の薬液吸液式の加熱蒸散方
法においては、通常、使用初期は薬剤蒸散率が低く、所
期の効果、例えば殺虫効果が得られるまで時間を要す
る。すなわち、薬液吸液式の加熱蒸散方法は、加熱蒸散
体内部に吸液された薬液が発熱体により加熱され、薬剤
含有体の被加熱部で蒸散が起こる。そのため、使用初期
においては、薬液中の蒸散しやすい溶剤が過多に蒸散
し、薬剤の蒸散量は低くなっている。その後時間経過と
共に薬剤含有体の被加熱部にて薬剤の濃縮が起こり、薬
剤の蒸散と溶剤の蒸散が安定し、薬剤蒸散率が高くな
る。また、薬剤の蒸散が安定したものでも、通電直後の
薬剤の蒸散の立上がりが悪い。つまり、薬剤だけでなく
溶剤も蒸散させるため、余分な熱を必要とし、安定した
殺虫効果の得られる蒸散量に達するまで時間を要する。
これに対して、本発明の加熱蒸散用薬剤含有体は、溶剤
を全く使用せず又は必要最少限で使用するものであるた
め、加熱時には常に薬剤成分が薬剤含有体の被加熱部に
供給され、かつ、薬剤成分のみを蒸散させるため、使用
初期から安定した薬剤蒸散が得られる。また、溶剤を蒸
散するのに必要な熱を必要としないため、発熱体への通
電直後からすばやく薬剤含有体が加熱され、薬剤蒸散の
立ち上がりが非常に良好となり、例えば殺虫剤において
は、使用初期から安定した殺虫効果が得られる。
【0014】また、本発明の加熱蒸散方法は、従来の薬
液吸液式の加熱蒸散方法とは異なり、薬剤の有機溶剤溶
液を用いないので薬液容器を必要とせず、液漏れを引き
起こすことがなく、非常にコンパクトな設計が可能にな
ると共に、薬剤を含有させた固体状薬剤含有体を加熱す
るだけで薬剤を蒸散させることができるので、火災の危
険性を回避でき、安全性を向上できる。また、本発明の
加熱蒸散用薬剤含有体は、薬剤成分のみ、あるいは溶剤
を用いる場合でも必要最少限でしか使用していないの
で、溶剤を蒸散させることによる大気への悪影響を著し
く低減させることが可能となる。
【0015】
【発明の態様】本発明の加熱蒸散用薬剤含有体は、ステ
アリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート(以下、AA−1と略称す
る)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)(以下、AA−2と略称する)、
2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチル
フェノール)(以下、AA−3と略称する)、4,4’
−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)
(以下、AA−4と略称する)、4,4’−ブチリデン
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(以
下、AA−5と略称する)、4,4’−チオビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)(以下、AA−6
と略称する)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン(以下、AA−7と略称する)、1,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェニル)ブタン(以下、AA−8と略称す
る)、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン(以下、AA−9と略称する)、2−メル
カプトベンズイミダゾール(以下、AA−10と略称す
る)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン(以下、AA−11と略称する)、N−フェニ
ル−β−ナフチルアミン(以下、AA−12と略称す
る)、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン
(以下、AA−13と略称する)、2,2,4−トリメ
チル−1,2−ジヒドロキノリンポリマー(以下、AA
−14と略称する)、6−エトキシ−2,2,4−トリ
メチル−1,2−ジヒドロキノリン(以下、AA−15
と略称する)、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル
−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチル
フェニルアクリレート(以下、AA−16と略称す
る)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベン
ジルフォスフォネート−ジエチルエステル(以下、AA
−17と略称する)、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム
(以下、AA−18と略称する)、トリス[2−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシヒド
ロ−シンナモイルオキシル)エチル]イソシアヌレート
(以下、AA−19と略称する)、トリス−(4−t−
ブチル−2,6−ジ−メチル−3−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート(以下、AA−20と略称す
る)、3,9−ビス[1,1−ジ−メチル−2−{β−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(以下、A
A−21と略称する)、ジトリデシル−3,3’−チオ
ジプロピオネート(以下、AA−22と略称する)、ジ
ミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート(以下、
AA−23と略称する)、ジステアリル−3,3’−チ
オジプロピオネート(以下、AA−24と略称する)、
トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル
−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト](以下、AA−25と略称する)、1,6−ヘキサ
ンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](以下、AA
−26と略称する)、N,N’−ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
ンナマミド)(以下、AA−27と略称する)、2,2
−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](以
下、AA−28と略称する)、N,N’−ビス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニル]ヒドラジン(以下、AA−29と略称す
る)、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)−イソシアヌレート(以下、AA−30
と略称する)、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−
6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリ
ノ)−1,3,5−トリアジン(以下、AA−31と略
称する)から選ばれた特定の化合物の少なくとも一種以
上を薬剤含有体に含有することを特徴とする。前記化合
物(AA−1〜AA−31)は1種を単独で用いてもよ
く、2種以上を併用することもできる。その使用量は、
薬剤100重量部に対して通常10重量部以下、好まし
くは0.1〜8重量部含有されるのがよく、これによ
り、薬剤の蒸散抑制が大きく発現することなく、薬剤含
有体の長期間に亘る目詰り防止効果が得られる。
【0016】前記化合物(AA−1〜AA−31)を薬
剤含有体に含有させる方法は、薬剤含有体成形前の基材
に添加混合する方法等により含有させてもよい。また、
薬剤含有体成形後に、薬剤含有体に滴下、塗布、浸漬等
適当な方法により直接含有させてもよく、また薬剤の薬
剤含有体への浸透性、拡散性等を向上させるため及び特
定化合物の溶解補助剤、分散溶剤的に用いる必要最少限
の溶剤に溶解させ含有させてもよい。そして、溶剤とし
ては、例えば脂肪族飽和炭化水素及び不飽和脂肪族炭化
水素系溶剤を用いることができる。その他、水、アルコ
ール類、エチレングリコールモノブチルエーテル等のグ
ルコールエーテル類やグルコール類、イソプロピルミリ
ステート、ブチルステアレート等のエステル類等も用い
ることが可能である。その場合、溶剤の使用量は、薬剤
100重量部に対して10重量部以下とすることが好ま
しい。一方、蒸散させる薬剤は、上記のように薬剤含有
体成形後に含有させてもよいし、あるいは薬剤含有体成
形前の基材に薬剤を含浸させ、その後に薬剤含有体を成
形しても構わない。
【0017】本発明の加熱蒸散用薬剤含有体の基材とし
て用いる無機粉末及び/又は有機粉末としては、リン酸
水素カルシウム及びその無水物、リン酸カルシウム及び
その無水物、リン酸カルシウム系アパタイト、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム、ヒドロタルシド、水酸化ア
ルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・マグネシウム、
炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシ
ウム、無水ケイ酸、クレ−、ケイソウ土、カオリン、コ
ロイダルシリカ、水ガラス、リン酸アルミニウム、リン
酸マグネシウム、石膏、マグネシアセメント、タングス
テン、酸化亜鉛、べんがら、三酸化タングステン、酸化
ジルコニウム等の無機粉末や、PTFE(四フッ化エチ
レン樹脂)・PVdF(フッ化ビニリデン樹脂)等のフ
ッ素系樹脂、ポリアセタ−ル、ポリアリレ−ト、ポリエ
−テルエ−テルケトン、ポリエチレン、ポリエチレンテ
レフタレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ナイロン6・ナイロ
ン66・ナイロン11・ナイロン12・芳香族ナイロン
やそれらの共重合物等のポリアミド、ポリイミド、ポリ
アミドイミド、ポリサルホン・ポリエ−テルサルホン等
のポリサルホン系樹脂、ポリフエニレンエ−テル、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレ−
ト、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、AES樹
脂、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、結晶セルロー
ス、CMC、MC、澱粉、HPMC、HPC、HPS等
の有機粉末が例示される。
【0018】本発明の加熱蒸散用薬剤含有体は、前記し
た特定の化合物と無機粉末及び/又は有機粉末とを混合
し、圧縮成形、押出成形等の手法により調製することが
できるが、成形方法に関しては特に限定されるものでな
い。また、本発明の加熱蒸散用薬剤含有体の形状は、平
板状、ドーナツ状、円柱状等任意であり、発熱体の加熱
部の形状及び薬剤の蒸散性により選択される。なお、有
機粉末のうち、特に熱可塑性樹脂粉末を用いた場合、薬
剤含有体を成形後、熱可塑性樹脂粉末の融点付近にて加
熱融着させ、薬剤含有体の強度を向上させることもでき
る。すなわち、熱可塑性樹脂粉末が無機粉末及び/又は
有機粉末と密着した状態でその接触部分を融着させるこ
とにより、多孔性を失うことなく、折れ及び割れに対す
る強度の向上が得られる。さらに、熱可塑性樹脂粉末
は、耐水性及び耐湿性にも優れているので、高湿時にお
いても強度低下を示さないため、一般的使用の環境下に
おいても一定の強度を保つ安定した品質の加熱蒸散用薬
剤含有体の成形が可能である。また、熱可塑性樹脂粉末
は水に対して安定であるため、本発明の加熱蒸散用薬剤
含有体を用いることによって、水ベースの消臭剤、防菌
防黴剤、殺虫剤、香料等の水溶性や乳化した薬液を蒸散
することが可能となる。
【0019】また、本発明の加熱蒸散用薬剤含有体に
は、圧縮成形時及び押出成形時の粉末の流動性や滑性・
滑沢性を向上させるために、加熱蒸散用薬剤含有体の特
性を損なわぬ範囲で必要に応じて滑剤、滑沢剤として、
タルク、ステアリン酸マグネシウム・ステアリン酸ナト
リウム等のステアリン酸塩、N−ラウリル−DL−アス
パラギン酸−β−ラウリルエステルやN6 −ラウロイル
−L−リジン等のアミノ酸系滑沢剤やホウ酸、流動パラ
フィン、安息香酸ナトリウム、カルボワックス等のワッ
クス類等を添加することもできる。さらに、加熱蒸散用
薬剤含有体の強度向上のために、ガラス繊維、カーボン
繊維等の繊維状粉体を添加することもできる。なお、加
熱蒸散用薬剤含有体には、その特性を損なわない範囲で
必要に応じて顔料、色素、防腐剤、安定剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、誤食防止剤等の添加剤を配合してもよい。
【0020】本発明の加熱蒸散用薬剤含有体は多孔質な
ものであり、その空隙率を通常15〜60%、好ましく
は20〜50%とすることにより、長期間に亘る安定し
た蒸散効果を達成できる。すなわち、15%未満の空隙
率では、加熱蒸散用薬剤含有体内での薬剤移行が円滑に
行われず、そのため、薬剤含有体の被加熱部での薬剤の
蒸散と被加熱部への薬剤の供給のバランスが悪く、安定
した薬剤蒸散が得られ難いので好ましくない。一方、6
0%以上の空隙率では、熱伝導性が悪くなり、低温での
薬剤蒸散が困難となるので好ましくない。
【0021】本発明の加熱蒸散用薬剤含有体は、殺虫、
殺菌、消臭、芳香等を目的として、各種殺虫剤、殺菌
剤、消臭剤、香料等の薬剤を加熱蒸散させる加熱蒸散装
置の加熱蒸散用薬剤含有体として好適に用いることがで
きる。本発明の加熱蒸散用薬剤含有体を用いるのに適し
た装置の一例を図1に示す。図中、1は本発明に係る加
熱蒸散用薬剤含有体であり、加熱装置2の発熱体3上に
載置して用いられる。図2は、加熱蒸散用薬剤含有体の
他の態様を示したものである。この加熱蒸散用薬剤含有
体は、薬剤含有体1とそれを内包する容器4とから成
る。容器4は更に、上部容器5と下部容器6の2部材か
ら成り、その内表面に薬剤含有体担持用の複数のリブ7
が形成されている。また、上部容器5及び下部容器6の
中央部にそれぞれ通気孔8及び9が形成されている。そ
して、上部容器5及び下部容器6の外表面には、発熱体
上に載置した時に容器4と発熱体との間に空隙が形成さ
れて間接的に加熱されるように突部10が突設されてい
る。なお、該突部10を形成せず、容器4を直に発熱体
上に載置し、下部容器6の底壁を介して間接的に加熱さ
れるように構成してもよい。また、前記上部容器5及び
下部容器6の内表面と薬剤含有体1の間には上記リブ7
によって間隙Xが形成されるようにして、加熱により蒸
散した薬剤が開口部11に向かってよりスムーズに流れ
るように構成されている。以上図示したものは本発明の
加熱蒸散用薬剤含有体を用いるのに好適な装置の一例で
あるが、これに限らず各種形状の装置を用いることがで
きることは言うまでもない。また、発熱体に熱伝導性部
材を設置し、この熱伝導性部材に伝導した熱で薬剤含有
体を加熱するような構成としてもよい。
【0022】前記薬剤含有体を保持する容器の材質とし
ては、使用される薬剤に応じ、耐熱性・耐薬剤性を有す
る事が望まれる。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリサルフォン、ポリアセター
ル、メラミン樹脂、ポリ四フッ化エチレン、フェノール
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂、メタアクリル酸樹脂、ポリアリレート、ポリケ
トン、ポリアミドイミド、ポリアリルサルフォン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリフェニルサルフォン、ポ
リエーテルニトリル等が挙げられる。容器の形状は、加
熱蒸散用薬剤含有体の形状により選択される。また、図
1に示す使用態様のように容器を用いなくてもかまわな
い。
【0023】そして、加熱使用時における加熱温度は、
含有される薬剤により選択されるが、容器を用いる、用
いないに拘らず、通常、加熱蒸散用薬剤含有体の被加熱
部表面温度を50℃〜150℃に保持することが好まし
い。より好ましくは70℃〜120℃とする。また、前
記発熱体の発熱方法としては、抵抗ヒーター(ニクロム
線等)・半導体(PTC)を用いたヒーターに通電する
方法、酸化反応(鉄・マグネシウム等の金属の酸化
等)、加水反応(生石灰と水の反応等)、アルコール・
ガス・灯油・ワックス等の燃焼熱、また白金触媒を使用
したアルコール・ガス等の燃焼熱を利用する方法、及び
その他の熱源を直接あるいは間接的に利用する方法が用
いられる。
【0024】本発明の加熱蒸散用薬剤含有体には、使用
目的に応じて種々の加熱蒸散性薬剤を含有させることが
できる。例えば殺虫を目的として使用する場合、殺虫剤
としては、従来より用いられている各種加熱蒸散性殺虫
剤を用いることができ、ピレスロイド系殺虫剤、カーバ
メイト系殺虫剤、有機リン系殺虫剤等を挙げることがで
きる。一般に安全性が高いことからピレスロイド系殺虫
剤が好適に用いられ、例えばアレスリン(以下、AB−
1と略称する)、d1・d−T80−アレスリン(以
下、AB−2と略称する)、d・d−T80−アレスリ
ン(以下、AB−3と略称する)、d・d−T80−プ
ラレトリン(以下、AB−4と略称する)、フタルスリ
ン(以下、AB−5と略称する)、d−T80−レスメ
トリン(以下、AB−6と略称する)、d−T80−フ
ラメトリン(以下、AB−7と略称する)、ペルメトリ
ン(以下、AB−8と略称する)、フェノトリン(以
下、AB−9と略称する)、フェンバレレート(以下、
AB−10と略称する)、シペルメトリン(以下、AB
−11と略称する)、シフェノトリン(以下、AB−1
2と略称する)、エムペントリン(以下、AB−13と
略称する)、テラレスリン(以下、AB−14と略称す
る)、エトフェンプロックス(以下、AB−15と略称
する)、ベンフルスリン(以下、AB−16と略称す
る)等従来公知の各種ピレスロイド系殺虫剤を用いるこ
とができる。また同様に、芳香を目的として使用する場
合には、天然及び人工の各種香料を用いることができ、
例えば動物性、植物性の天然香料、炭化水素、アルコー
ル、フェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキ
シド、エステル類等の人工香料などであり、これらの1
種を単独で使用できる他、2種以上を混合して使用する
こともできる。さらに、目的に応じて消臭剤、殺菌剤、
防バイ剤、防錆剤、殺ダニ剤、忌避剤等の各種薬剤につ
いても、加熱により蒸散する薬剤であれば使用できる。
薬剤の含有量は、薬剤含有体100重量部当り1〜30
重量部含有させることが好ましい。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して、本発明に
ついて具体的に説明する。 実施例1〜24 無水リン酸水素カルシウム95重量部及び結晶セルロー
ス5重量部と下記表1に示す化合物とを混合し、プレス
機にて50kg/cm2 のプレス圧にて平板状の固形薬
剤含有体(サイズ30×18×6.5mm、重量6.0
g)を調製した。これに下記表1に示す薬剤を所定量浸
漬により含有させ、本発明の加熱蒸散用薬剤含有体(実
施例1〜24)を得た。
【0026】比較例1〜3 下記表1に示すように、化合物AA−1〜AA−31を
添加混合しない以外は、実施例1〜24と同様にして比
較例1〜3を得た。
【表 1】
【0027】試験例1(蒸散試験) 実施例1〜24及び比較例1〜3で製造した薬剤含有体
を、それぞれ図1に示す加熱蒸散器にセットした。発熱
体に通電して、薬剤含有体の表面を90℃±5℃となる
ように加熱し、各加熱時間目の薬剤の蒸散量を測定し
た。その結果を表2に示す。なお、蒸散量は次のように
して測定した。 蒸散量:蒸散薬剤を一定時間毎にシリカゲル充填カラム
で1時間トラップした後、アセトンで抽出、濃縮後、ガ
スクロマトグラフで定量分析した。
【表2】
【0028】表2に示す結果から明らかなように、比較
例1〜3のように本発明の特定の化合物を含有しない薬
剤含有体は、加熱時間が経過するに従って徐々に目詰り
が発生し、薬剤蒸散量が低下し、180時間目には初期
蒸散量の半減以下まで落ち込み、240時間目では薬剤
が蒸散しなくなった。しかしながら、実施例1〜24の
ように本発明の特定の化合物を含有した薬剤含有体を用
いた場合、300時間もの長時間に亘る加熱使用におい
て、薬剤の蒸散が抑制されることなく、安定した薬剤蒸
散が得られた。
【0029】実施例25〜30 無水リン酸水素カルシウム90重量部及びナイロン12
パウダー10重量部と下記表3に示す化合物とを混合
し、プレス機にて50kg/cm2 のプレス圧にて平板
状の固形薬剤含有体(サイズ30×18×7mm、重量
6.0g)を調製した。これに下記表3に示す薬剤を所
定量浸漬により含有させ、本発明の加熱蒸散用薬剤含有
体(実施例25〜30)を得た。
【表3】
【0030】比較例4及び5 対照品として、薬剤を炭化水素系溶剤に溶解している比
較例4(dl・d−T80−アレスリン約1200mg
/45ml含有)、比較例5(d・d−T80−プラレ
トリン約300mg/45ml含有)の市販の薬液吸液
式の加熱蒸散剤を用いた。
【0031】試験例2(効力試験) 実施例25〜30にて製造した薬剤含有体を図1に示す
加熱蒸散器にセットした。1日当たり12時間使用と
し、発熱体への通電1日目相当(試験前通電なし)、通
電2日目相当(試験前通電12時間)、通電10日目相
当(試験前通電108時間)、通電20日目相当(試験
前通電228時間)、通電30日目相当(試験前通電3
48時間)の薬剤含有体について、アカイエカ雌成虫に
対するノックダウン効果を調べた。試験前通電は、12
時間通電、12時間未通電を繰り返し、薬剤含有体の表
面を実施例25〜28は90℃±5℃、実施例29〜3
0は80℃±5℃となるように加熱した。所定時間試験
前通電を行った前記サンプルを、8畳の部屋の下面中央
に載置し、通電開始後1時間目にアカイエカ雌成虫を1
00匹放し、時間の経過に伴うノックダウン虫数を確認
し、50%が落下仰転する時間(KT−50)を測定し
た。また、比較例についても同様に実施した。その結果
を表4に示す。
【0032】
【表4】 表4に示す結果から明らかなように、比較例の場合、通
電1日目は、薬剤の蒸散が充分に行われておらず、殺虫
効果が発現するまで8〜9分もの時間を必要とした。こ
れに対して、本発明の薬剤含有体は、通電1日目から2
〜3分の短時間にて殺虫効果が得られた。また、30日
間に亘って安定した殺虫効果が得られており、すべての
経過日数において比較例を上回っており、通電直後から
すばやい殺虫効果が得られることがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明は、特定の化合物
を含有し、無機粉末及び/又は有機粉末を基材とし、加
熱蒸散性薬剤成分のみあるいは必要最少限の溶剤と共に
含有させた薬剤含有体を用い、これを直接的又は間接的
に加熱して薬剤蒸散を行うものであるため、以下のよう
な効果・利点が得られる。 イ)薬剤含有体の目詰り防止効果は発揮するが薬剤蒸散
は抑制しないような量的割合で特定の化合物を含有させ
た基材を用いることにより、溶剤を必要最少限又は全く
使用せずに薬剤を含有させ、目詰りもなく長期間に亘る
有効かつ安定した薬剤蒸散効果が得られる。 ロ)薬剤成分のみを蒸散させるため、熱効率が良好であ
り、また薬剤蒸散の立上りが非常に良好であり、殺虫剤
の場合、発熱体への通電直後からすばやい殺虫効果が得
られる。また、発熱体の消費電力が少なく、省エネルギ
ー化が可能となり、例えば乾電池等の小容量の電源を使
用することが可能となり、加熱装置のコンパクト化や携
帯化を図ることができる。 ハ)溶剤を必要最少限で使用するか又は全く使用しない
ため、火災の危険性を回避し、安全性を向上できると共
に、揮発性有機化合物の大幅な削減ができ、それらの蒸
散による地球環境に与える悪影響を低減できる。また省
資源化の利点も得られる。 ニ)薬剤のみあるいは必要最少限の溶剤と共に含有させ
た固形状の薬剤含有体にて薬剤の蒸散を行うため、従来
の薬液吸液式のように薬液容器を必要としない。そのた
め、液漏れ等の問題もなく、非常にコンパクトな設計が
可能となり、省資源化及び低コスト化が可能となる。 ホ)薬剤のみを蒸散させるため、熱効率が良好であり、
発熱体の低温化が可能となる。このため、火傷の危険性
を回避し安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱蒸散用薬剤含有体を用いるのに適
した装置の一例を加熱装置の内部構造を省略して示す概
略断面図である。
【図2】本発明の加熱蒸散用薬剤含有体の他の使用態様
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 加熱蒸散用薬剤含有体、2 加熱装置、3 発熱体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機粉末及び/又は有機粉末を基材とす
    る固体状薬剤含有体に、1種以上の加熱蒸散性薬剤成分
    を含有すると共に、ステアリル−β−(3,5−ジ−t
    −ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、
    2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
    フェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−
    6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス
    (2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブ
    チリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
    ル)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
    ルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6
    −トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル)ベンゼン、1,1,3−トリス−(2−メチル
    −4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
    テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−
    ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
    メタン、2−メルカプトベンズイミダゾール、1,1−
    ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、N−
    フェニル−β−ナフチルアミン、N,N’−ジフェニル
    −p−フェニレンジアミン、2,2,4−トリメチル−
    1,2−ジヒドロキノリンポリマー、6−エトキシ−
    2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
    2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキ
    シ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリ
    レート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベ
    ンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、ビス
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホ
    スホン酸エチル)カルシウム、トリス[2−(3’,
    5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシヒドロ−シン
    ナモイルオキシル)エチル]イソシアヌレート、トリス
    −(4−t−ブチル−2,6−ジ−メチル−3−ヒドロ
    キシベンジル)イソシアヌレート、3,9−ビス[1,
    1−ジ−メチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒ
    ドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}
    エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
    [5.5]ウンデカン、ジトリデシル−3,3’−チオ
    ジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプ
    ロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピ
    オネート、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−
    t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
    ロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3
    −(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
    ル)プロピオネート]、N,N’−ヘキサメチレンビス
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
    ンナマミド)、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
    プロピオネート]、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ
    −t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
    ル]ヒドラジン、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−
    4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート、2,4
    −ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ
    −3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−ト
    リアジンから選ばれた化合物の少なくとも1種以上を加
    熱蒸散性薬剤100重量部に対して10重量部以下の割
    合にて含有させたことを特徴とする長期間加熱蒸散用薬
    剤含有体。
  2. 【請求項2】 加熱蒸散性薬剤成分を、溶剤を用いるこ
    となく、あるいは必要最少限の溶剤と共に含有させたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の長期間加熱蒸散用薬剤
    含有体。
  3. 【請求項3】 無機粉末及び/又は有機粉末を基材とす
    る固体状薬剤含有体に、1種以上の加熱蒸散性薬剤のみ
    あるいは必要最少限の溶剤と共に、ステアリル−β−
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
    プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル
    −6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビ
    ス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
    4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノー
    ル)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t
    −ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチ
    ル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメ
    チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
    4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,1,3−トリ
    ス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフ
    ェニル)ブタン、テトラキス−[メチレン−3−
    (3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
    ニル)プロピオネート]メタン、2−メルカプトベンズ
    イミダゾール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
    ル)シクロヘキサン、N−フェニル−β−ナフチルアミ
    ン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、
    2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンポ
    リマー、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,
    2−ジヒドロキノリン、2−t−ブチル−6−(3−t
    −ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4
    −メチルフェニルアクリレート、3,5−ジ−t−ブチ
    ル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジエ
    チルエステル、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
    ドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、トリ
    ス[2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロ
    キシヒドロ−シンナモイルオキシル)エチル]イソシア
    ヌレート、トリス−(4−t−ブチル−2,6−ジ−メ
    チル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
    3,9−ビス[1,1−ジ−メチル−2−{β−(3−
    t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
    ロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テト
    ラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、ジトリデシル−
    3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,
    3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’
    −チオジプロピオネート、トリエチレングリコール−ビ
    ス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキ
    シフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオ
    ール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
    ロキシフェニル)プロピオネート]、N,N’−ヘキサ
    メチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
    シ−ヒドロシンナマミド)、2,2−チオ−ジエチレン
    ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
    フェニル)プロピオネート]、N,N’−ビス[3−
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
    プロピオニル]ヒドラジン、トリス−(3,5−ジ−t
    −ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレー
    ト、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−
    ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,
    3,5−トリアジンから選ばれた化合物の少なくとも1
    種以上を加熱蒸散性薬剤100重量部に対して10重量
    部以下の割合にて含有する加熱蒸散用薬剤含有体の表面
    を50〜150℃にて加熱し、薬剤を蒸散させることを
    特徴とする薬剤の加熱蒸散方法。
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