JPH06191543A - 低粘度液体用複合容器 - Google Patents

低粘度液体用複合容器

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JPH06191543A
JPH06191543A JP4348252A JP34825292A JPH06191543A JP H06191543 A JPH06191543 A JP H06191543A JP 4348252 A JP4348252 A JP 4348252A JP 34825292 A JP34825292 A JP 34825292A JP H06191543 A JPH06191543 A JP H06191543A
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JP
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container
main member
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nozzle
outer container
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JP4348252A
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English (en)
Inventor
Naomi Okamura
直実 岡村
Takao Hino
孝夫 日野
Akio Futamura
暁男 二村
Masayuki Fukai
正幸 深井
Keiji Shimizu
啓司 清水
Harumi Moriuchi
晴美 森内
Chiaki Namita
千秋 波多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taoka Chemical Co Ltd
Cemedine Co Ltd
Original Assignee
Taoka Chemical Co Ltd
Cemedine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低粘度液体用複合容器に関し、使い勝手、組
み立て作業性および外観上の美観を高め、しかも、内容
物の絞り残しを防止する目的とする。 【構成】 内側容器1の本体6を覆う外套容器2を主部
材11と底部材12とで構成し、底部材12に主部材11の底面
開口を閉塞する底壁18と、底壁18から立ち上げられ、主
部材11の底部に内嵌されるスペーサ19とを設け、スペー
サ19の中央部に内側容器1の底部が位置決め状に挿入さ
れる位置決め溝22を形成する一方、主部材11にこの位置
決め溝22に位置決め状に突入する位置決め突起16を形成
した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば溶剤揮散型接着
剤、薬液、食品、インキなどの低粘度液体を収容する低
粘度液体用複合容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低粘度液体の代表である液状接着剤に
は、溶剤揮散型、湿度硬化型などのタイプの異なるもの
が含まれるが、溶剤揮散型接着剤においてはプラスチッ
クチューブを使用することができず、また、湿気硬化型
接着剤においては、湿気を通すプラスチックチューブは
使用できない。このため、これらのタイプの接着剤はア
ルミニウムチューブ、鉛チューブなどの金属のチューブ
が使用されている。
【0003】しかしながら、金属チューブは、復元力が
ないため、内容物である接着剤を吐出させた後、いわゆ
る液ダレを起こしてしまう。例えば瞬間接着剤のように
内容物が低粘度である場合にはこの現象は一層顕著にな
る。また、金属チューブは復元力がないために使用する
につれて凹みが残され、使いづらくなるうえ、外観上変
形し、見栄えも悪くなる。さらに、金属チューブは立て
ることができず、使用途中で寝かせて置く時に内容物の
流出を防止するため一々キャップをしなければならず、
煩雑に感じられる。加えて、内容物が少量の場合、金属
チューブは小さくて扱いづらいという問題もある。
【0004】これらの問題を解消するため、例えば実公
昭58−8682号公報や実公昭62-44914号公報に開示されて
いるように、金属チューブの外周に円筒形の弾性チュー
ブあるいは管状のプラスチックを嵌着することが提案さ
れている。しかしながら、この方式は弾性チューブある
いは管状のプラスチックの弾性復元力で金属チューブを
復元させ、これにより出口に溜まっていた吐出物を吸引
するものであるので、金属チューブの復元性が充分では
なく、吐出物を吸引する吸引力が弱い。特に使用するに
つれて復元力が弱くなり、充分に目的を達成できなくな
るという問題がある。
【0005】本発明者らは、鋭意研究の結果、この問題
を解決する低粘度液体用複合容器として、内容物を収容
する本体と本体から内容物を吐出させる口部とを有する
内側容器、内側容器の本体を覆う外套容器および内側容
器と外套容器との間に介在させた圧力媒体を備えるもの
を発明した(特願平4−198963号) 。この先行発明によ
れば、圧力媒体によって外套容器の復元力が確実に内側
容器に伝達され、内側容器の復元性が充分に高められ、
液ダレを確実に防止でき、また、最後まで内容物を吐出
させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、研究をさら
に深めるうちに、この先行発明に係る低粘度液体用複合
容器においては、外套容器の復元性が液ダレの防止に大
きな影響を与えることが分かった。そこで、例えば外套
容器を厚肉化したり、外套容器にリブを形成したりして
復元性を高めることを試みたが、これらの方法によれ
ば、同時に外套容器が硬質化し、使い勝手が悪くなるこ
とが分かった。
【0007】そこで、外套容器を内側容器の周囲を覆う
主部材と、主部材の底面開口を覆う底部材とに分割形成
し、底部材を主部材の底部に螺着することにより、底部
材により主部材の底部の形状を保持させることを試み
た。この場合には、外套容器の復元性が底部材の保形力
によって高められるので、主部材を比較的柔軟に形成し
て使い勝手を良くすることができるが、底部材を主部材
の底部に螺合しているので、外套容器の組み立て作業性
が低く、また、主部材の下部を円形に形成しなければな
らないので、外観上の美観を高める上で一定の限界があ
る。
【0008】しかも、内側容器の底部が位置決めできな
いので、内側容器の底部が外套容器内で偏り、外套容器
に外部から加えられる圧力が容器の中心に関して対称的
に内側容器に伝達されず、内側容器が歪に絞られて内容
物の絞り残しが生じるおそれがある。本発明は、上記の
事情を考慮してなされたものであり、使い勝手を高める
ことができるとともに、組み立て作業性を高めることが
できる上、外観上の美観を高めることができ、しかも、
内容物の絞り残しが生じないようにした低粘度液体用複
合容器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、内容物を収容
する本体と本体から内容物を吐出させる口部とを有する
内側容器、内側容器の本体を覆う外套容器、および上記
外套容器が内側容器の本体の周囲を覆う主部材と、主部
材の底面開口を閉塞する底部材とを有する低粘度液体用
複合容器を前提として、上記の目的を達成するため、次
のような手段を講じている。
【0010】すなわち、この底部材に主部材の底面開口
を閉塞する底壁と、底壁から主部材の底部に内嵌される
スペーサとを設けるとともに、スペーサの中央部に内側
容器の底部が位置決め状に挿入される位置決め溝を形成
する一方、主部材の底面開口にこの位置決め溝の両端部
に位置決め状に突入する位置決め突起を形成したことを
特徴とする。
【0011】
【作用】主部材の底面開口に蓋部材を嵌合させることに
より、主部材の底部が蓋部材に受け止められて保形され
る。したがって、主部材を硬質化させることなく、主部
材の復元性を高めることができ、軟質の主部材を用いる
ことにより、弱い力で内容物を押し出せるようになる。
【0012】また、底部材を主部材の底部に嵌合するだ
けで外套容器が組み立てられ、底部材を主部材の底部に
螺合する場合に比べて、組み立て作業性が高くなる。さ
らに、主部材の底面開口に蓋部材を嵌合させることによ
り外套容器が組み立てられるので、主部材の底部の断面
形状を円筒形以外の任意の形状に形成することができ、
外観上の美観を高めることができる。
【0013】しかも、スペーサによって内側容器の底部
が底部材の中央部、すなわち、主部材の底部の中央部に
位置決めされるので、外套容器に加えられる圧力が容器
の中心に関して対称的に内側容器に伝達される。したが
って、内側容器が歪になることなく絞られ、内容物の絞
り残しが生じ無くなる。本発明は、内側容器と外套容器
との間に圧力媒体を介在させた複合容器に好ましく適用
されるが、上記構成からこれに限定されるものではな
い。
【0014】
【実施例】本発明を添付する図面に示す具体的一実施例
に基づいて以下詳細に説明する。図1の半断正面図に示
すように、本発明の一実施例に係る低粘度液体用複合容
器は内側容器1と、外套容器2と、好ましくは圧力媒体
3と、ノズル4と、キャップ5とを備えている。
【0015】上記内側容器1は、図2の正面図に示すよ
うに、内容物を収容する本体6とこの本体6から内容物
を吐出させる口部7とを有し、内容物に対して不活性
で、かつ、浸透あるいは透過性のない素材で形成され
る。例えばα−シアノアクリレートのような瞬間接着剤
を収容する内側容器1を構成する素材としては、例えば
湿気硬化型、溶剤揮発型の内容物の収容に適するアルミ
ニウム、鉛などの金属、あるいはこれらの金属と合成樹
脂とをラミネートした複合材料などが用いられる。
【0016】この内側容器1の口部7の先端部外周面に
は、ノズル4を螺合させるネジ8が形成され、口部7の
先端に形成される口9は、使用前には、ノズル4によっ
て破口される薄膜10によって閉塞されている。また、底
部は内容物を充填した後に折り返しによって閉塞され
る。外套容器2の形状は、内側容器1の周囲に好ましく
は圧力媒体3を保持できる形状であれば特に限定され
ず、例えば円筒形、楕円形、三角形、四角形などの多角
形などの断面形状を有する等径または異径の筒形状、箱
形状、なつめ形、瓢箪形など任意の形状に形成すること
ができる。
【0017】この実施例では、図3の側面図、図4の縦
断正面図および図5の平面図に示すように、取扱性を高
めるとともに、外観上の美観を高めるために、外套容器
2の外形を、頂部が緩やかなテーパ円筒形で、上端寄り
部分から前後両面を平面的に削り落として底部で楕円筒
形になる形状に形成されている。また、この実施例で
は、複合容器を立てて置くことができるようにするた
め、外套容器2の底端面を平面に形成している。
【0018】上記外套容器2は図1に示すように、主部
材11と底部材12とに分割形成され、主部材11は外部から
の押圧力により容易に弾性変形する合成樹脂で形成され
る。この種の合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリブタジエンなどが代表的であり、これらの中で
は特に復元力に優れたポリブタジエンを用いることが推
奨される。
【0019】図4に示すように、主部材11は周壁13と、
受止壁14と、外周面にラチェット歯が形成されたボス15
と、位置決め突起16とを有し、周壁13は内側容器1の本
体6全体とを口部7の基端部との周囲を取り巻くように
し、さらに周壁13は前記該ボス15を覆うように延長さ
せ、保護カバー100 を形成し、外観上の美観を高めてい
る。また、受止壁14は周壁13の上寄り部の内側に形成さ
れ、この受止壁14の内周部の上側に連続してボス15が形
成される。さらに、外套容器2とノズル4との接合の方
式は特に限定されないが、本実施例においては図5に示
すように、ラチェットによる嵌合を例示しており、この
ためこのボス15の外周面にはラチェット歯17が形成され
ている。
【0020】また、位置決め突起16は主部材11の底部の
内周面の長軸上の互い対向する二ヶ所に内向きに突出さ
せている。これら位置決め突起16の形状は後述する底部
材12の位置決め溝22に嵌合できる形状に形成してあれば
よいが、この実施例では、図4に示すように、主部材11
の底部から上に向かって次第に突出量が小さくなり、上
端で主部材11の底部の内周面に円滑に連続するように形
成されている。
【0021】上記底部材12の素材は特に限定されず、例
えばポリスチレン、オレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、
ポリエステル、ポリアミド樹脂、ポリブタジエン、塩化
ビニール、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂を用いること
ができる。上記底部材12の形状は、外観上の美観を高め
るため、主部材11の底部の形状に対応させてあり、図6
の平面図、図7の正面図および図8の側面図に示すよう
に、楕円形の底壁12-1と、底壁12-1から立ち上げられた
1対のスペーサ19とを備える。各スペーサ19は底壁12-1
の長軸に関して線対称位置に立ち上げられ、その包絡面
21が主部材11の底部に内嵌できるように形成される。こ
の包絡面21の上部は半楕円球状に形成され、主部材11へ
の装着を容易にし、両スペーサ19の間には、上側で傾斜
が緩く、下側で傾斜が急なV字形の位置決め溝22が形成
されている。
【0022】底部材12を主部材11に嵌め込む時に、位置
決め突起16がこの位置決め溝22内に案内されて嵌まり込
んで底部材12の長軸方向が主部材11の長軸方向に一致す
るように底部材12が位置決めされる一方、主部材11に挿
入された内側容器1の底部が位置決め溝22に嵌まり込ん
で、位置決め突起16の間に位置決めされる。この実施例
では、上記位置決め突起16の内側面を上端で周壁13の内
周面に円滑に連続するように形成しているので、内側容
器1の底部の折返し部を主部材11の長軸方向と異なる方
向からスペーサ19に案内させて回転させながら位置決め
突起16の間に位置決めする時に、ほとんど抵抗を受けず
に内側容器1の底部の折返し部 (図1で200)を円滑に位
置決め突起16に乗り上げさせることができ、組み立て作
業性を高めることができる。
【0023】また、各スペーサ19の表面は平滑に形成し
てもよいが、この実施例では、スペーサ19と後述する圧
力媒体3との接着面積を大きくするため、スペーサ19の
表面に多数の凹溝20を形成している。図1に示すよう
に、この実施例では、外套容器2の底側から内側容器1
を口部7側から挿入し、受止壁14とボス15とにわたって
貫設した挿通孔18に口部7を挿通させた後、内側容器1
と外套容器2との間に圧力媒体3が充填され、さらに、
底部材12が装着される。
【0024】底部材12を主部材11の底面開口に嵌合させ
ると、主部材11の底部が蓋部材2のスペーサ19に受け止
められて保形される。したがって、主部材11を硬質化さ
せることなく、主部材11の復元性を高めることができ、
軟質の主部材11を用いることにより、弱い力で内容物を
押し出せるようになり、使用勝手を高めることができ
る。
【0025】また、底部材12を主部材11の底部に嵌合す
るだけで外套容器2が組み立てられるので、底部材12を
主部材11の底部に螺合する場合に比べて、組み立て作業
性が高くなる。さらに、主部材11の底面開口に蓋部材12
を嵌合させることにより外套容器2が組み立てられるの
で、主部材11の底部の断面形状を円筒形以外の任意の形
状に形成することができ、例えば本例のように、楕円形
に形成して外観上の美観を高めることができる。
【0026】本発明においては、好ましく用いられる圧
力媒体3は、外套容器2に加えられる押圧力を内側容器
1に伝達することができるとともに、内側容器1および
外套容器2の変形に対応して変形できるものであればよ
く、液体であっても、弾性体であっても、液体と弾性体
の中間の粘弾性体であってもよい。また、本発明におい
ては、圧力伝達の効率を高めるため、圧力媒体3として
は、内側容器1と外側容器2との一方または両方と粘着
性ないし接着性を有する素材を用いることが有利であ
る。
【0027】圧力媒体3を構成する液体としては、水、
油などの低粘度の液体や、ポリエチレングリコール、シ
リコンオイル、パラフィン、液状ゴム(液状BR、液状
SBR、液状NBRなど)、液状ポリブタジエン、液状
ポリクロロプレン、液状ポリサルファイド、液状ポリイ
ソプレン、液状ブチルゴムなどの高粘度液体がその例と
して挙げられる。
【0028】粘弾性体としては、コロイドが固化したい
わゆるゲル状物が代表的であり、ゼラチン、低分子量ポ
リエチレン、糊などがその例として挙げることができ
る。弾性体としては、発泡体、シーリング剤、ゴム状弾
性体、弾性を有する合成樹脂、弾性を有する接着剤など
が代表的である。この種の発泡体としてはウレタンフォ
ーム、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリ
プロピレンなどがその例として挙げられる。
【0029】また、シーリング剤としては、一液シリコ
ーン、一液ウレタンなどがその例として挙げられる。さ
らに、ゴム状弾性体には、天然ゴムと合成ゴムとが含ま
れ、合成ゴムの中には、BR、SBR、NBR、IR、
EPDMなどのほかに、ウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、アクリルゴム、エチレンアクリルゴム、ポリエーテ
ル系ゴム、プロピレンオキサイドゴム、各種エラストマ
ーが含まれる。
【0030】ここで、各種エラストマーとしては、スチ
レン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エ
ラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエ
ステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性
エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマ
ー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エ
ラストマーなどがその例として挙げられる。
【0031】弾性を有する合成樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニリデン、フッ素樹脂、ポリメタクリル
酸メチル、ナイロンなどのポリアミド、ポリエステル、
ポリカーボネイト、ポリフェニレンオキシド、ポリウレ
タン、ポリアセタールなどの熱可塑性樹脂が挙げられ、
弾性を有する接着剤としては、エチレン−酢酸ビニル系
(EVA系)ホットメルト接着剤、熱可塑性ゴム系ホッ
トメルト接着剤、ポリアミド系ホットメルト接着剤、ボ
リエステル系ホットメルト接着剤、熱硬化性ホットメル
ト接着剤などのホットメルト接着剤がその例として挙げ
られる。
【0032】この実施例ではこれらの素材の中から、ゴ
ム状弾性体を採用している。なぜならば、ゴム状弾性体
は、前駆体である一液型あるいは二液型の液状組成物を
内側容器1と外套容器2との間に注入し、必要に応じて
底部材12で主部材11の底面開口を閉塞した後、硬化処理
することにより内側容器1と外套容器2との間に隙間無
くゴム状弾性体からなる圧力媒体3を充填することがで
き、製造工程の簡易化を図ることができるうえ、内側容
器1と外套容器2とに圧力媒体3を密着させて圧力伝達
能力を高くすることができる点で有利だからである。
【0033】図9の半断正面図および図10の底面図に示
すように、上記ノズル4は、ノズル本体23と、接続部24
と、破口部25とを備えており、接続部24は下側が大径の
段付円筒状に形成され、その小径部26の内周面に内側容
器1の口部7に形成されたネジ8に対応する雌ネジ27が
形成され、大径部28の内周面に外套容器2のラチェット
歯17に対応するラチェット内歯29が形成される。
【0034】上記ノズル本体23は小径部26の上端壁30か
ら上方に突設され、その周面は先細りの緩テーパ周面に
形成されている。また、上記破口部25は小径部26の上端
壁30から下方に突設され、その周面は先細りのテーパ周
面に形成されている。そして、破口部25の下端からノズ
ル本体23の上端にわたって直円孔状の吐出路31を貫通さ
せてある。
【0035】上記大径部28の周壁には、大径部28の外周
面から内周面にわたって切り込まれ、かつ、大径部28の
全高にわたって切り込まれたスリット32が周方向に適当
な間隔を置いた4箇所に形成されている。上記小径部26
の外周面には、上記キャップ5を螺合させるためのネジ
33が形成され、2条のネジ33の何れにも下終端寄りに大
径部28との間に後記のキャップ5のネジ37のネジ途切れ
溝部46と係合する係合片47を膨出させ、キャップ5のノ
ズル4へのネジ込み過ぎを防止する停止片48をネジ33の
終端より若干離して膨出させる。上端壁30の外周囲部に
は、ノズル本体23の外周面を伝って流れ落ちた吐出物が
小径部26の外周面に伝わることを防止するための液止堤
34が全周にわたって上方に突設される。
【0036】上記キャップ5は、図11の半断正面図に示
すように、半球状の頭部35と、これの周縁部に連続する
上細りテーパ状のスカート部36とを有し、このスカート
部36の下部内周面にノズル4のネジ33に対応するネジ37
が形成される。2条のネジ37の各下端寄りに前記ノズル
4の係合片47を受け入れるネジ途切れ溝部46を設け、こ
のネジ途切れ溝部46と係合片47とを係合させて、キャッ
プ5が容易に螺解しないようにし、キャップ5の封止部
38と吐出路31開口との間から吐出物が流れ落ちないよう
にする。また、半球状の頭部35の下面にはキャップ5を
ノズル4に充分に螺締した時にスカート部36内でノズル
4の上端に当接して吐出路31を密閉する封止部38が形成
される。
【0037】この封止部38とネジ部37との間のキャップ
5の内周面に液ダレ防止用ひだ39が封止部38の上方まで
上下多段に形成される。各ひだ39の断面形状は、図12の
拡大断面図に示すように、直角三角形ないし下面が内側
に下降傾斜する鋭角三角形に形成され、各ひだ39の内周
縁にキャップ5の内周面に付着し、下方に流れ落ちよう
とする吐出物が滴状になって溜められるようにしてい
る。
【0038】また、キャップ5の内周面には、キャップ
5がノズル4に所定の深さまで螺締された時にノズル4
の液止堤34の外周面に受け止められる制限部40が形成さ
れる。このキャップ5をノズル4に螺合させ、キャップ
4をノズル4に所定の深さまで螺締すると、制限部40が
ノズル4の液止堤34の外周面に受け止められ、ノズル4
に対するキャップ4のねじ込みが制限される。このよう
にキャップ5をノズル4に所定の深さまで螺締した状態
で、ノズル4の雌ネジ27を内側容器1の口部7に形成さ
れたネジ8に螺合させてねじ込むと、ノズル4の破口部
25が内側容器1の口9に突入して薄膜10を破り、内側容
器1の内部とノズル4の吐出路31とが連通し、ノズル4
の破口部25が内側容器1の口部7に受け止められて内側
容器1に対するノズル4のねじ込みが制限されるととも
に、ノズル4と内側容器1の口部7との間が封止され
る。
【0039】さらにキャップ5がねじ回されると、ラチ
ェット内歯29がラチェット歯17に当たり、外周方向に押
し出される。ノズル4の大径部28が周方向に連続する場
合にはノズル4の大径部28の弾性に抗して大径部28を周
方向に伸長させなければ、ラチェット内歯29を外周方向
に押し出すことができないが、この実施例では、大径部
28の外周面から内周面にわたって切り込まれ、かつ、大
径部28の全高にわたって切り込まれたスリット32が形成
されているので、簡単に大径部28が拡径され、ラチェッ
ト内歯29を外周方向に押し出させることができる。した
がって、比較的弱い一定以上の力でキャップ5をねじ込
むことにより、ラチェット内歯29が外周方向に押し出さ
れてラチェット歯17を乗り越え、外套容器2に対してノ
ズル4およびキャップ5が空回りし、キャップ5が一定
以上の力でノズル4に締め込まれることが防止されるこ
とになる。
【0040】この後、キャップ5を螺解方向に回転させ
ると、ラチェット内歯29がラチェット歯17に係止される
ので、ノズル4が外套容器2に対して螺解方向に回転す
ることができなくなり、ノズル4がキャップ5に連れ回
って内側容器1から螺解されることを確実に防止でき、
確実にキャップ5だけを取り外せる。キャップ5を外し
た状態で外套容器2の周壁13を指で挟んで押さえると、
外套容器2の周壁13が凹み、その押圧力が圧力媒体3を
介して内側容器1の本体6に伝達されて内側容器1が凹
み、内容物がノズル4の吐出路31を介して外部に吐出さ
れる。
【0041】ここで、スペーサ19によって内側容器1の
底部が底部材12の中央部、すなわち、主部材11内底部の
中央部に位置決めされるので、外套容器2に加えられる
圧力が容器の中心に関して対称的に内側容器1に伝達さ
れる。したがって、内側容器1が歪になることなく絞ら
れ、内容物の絞り残しが生じ無くなる。吐出物のうちの
一部分はノズル本体23の先端部に付着するが、外套容器
2を押圧する力を取り除くと、外套容器2および圧力媒
体3が弾性復元し、これに伴って内側容器1の形状が復
元されてノズル本体23の先端部に付着した吐出物の大部
分が吐出路31ないし内側容器1内に吸い戻され、これに
より、液ダレが発生し難くなる。
【0042】何らかの理由によりノズル本体23の先端部
の外周面に付着した吐出物は吐出路31ないし内側容器1
内に吸い戻され難く、ノズル本体23の外周面を伝って接
続部24に流れ落ちることがある。しかしながら、接続部
24に流れ落ちた吐出物はノズル本体23の基端部と液止堤
34との間に形成される円環状の空間に溜められ、接続部
23の外周面まで流れ落ちることはない。これにより、ノ
ズル4のネジ33に吐出物が付着してノズル4へのキャッ
プ5のねじ込みが妨害されたり、ノズル4とこれに螺締
されたキャップ5とが接着されたりすることを確実に防
止することができ、キャップ5のねじ回しの操作性が高
められる。
【0043】また、使用後にキャップ5を螺着する際に
ノズル本体23の先端部がキャップ5の内周面に接触し、
ノズル本体23の先端部から僅かながら吐出物がキャップ
5の内周面に付着することがあるが、キャップ5の内周
面に付着し、キャップ5の内周面に沿って流れ落ちよう
とする吐出物は液ダレ防止用ひだ39に捕らえられ、ネジ
37まで流れ落ちることはない。したがって、吐出物がキ
ャップ5のネジ37に付着し、凝固してキャップ5のねじ
込みを妨害したり、ノズル4とこれに螺締されたキャッ
プ5とを接着したりすることを確実に防止することがで
き、キャップ5のねじ回しの操作性を高めることができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の低粘度
液体用複合容器によれば、底部材に主部材の底面開口を
閉塞する底壁と、底壁から主部材の底部に内嵌されるス
ペーサとを設けているので、底部材のスペーサを主部材
の底部に内嵌させることにより主部材の底部をスペーサ
に受けて保形させることができる。これにより、主部材
を硬質化させることなく主部材の復元性を高めることが
でき、主部材を軟質部材で形成して弱い力で内容物を押
し出せるようにでき、使い勝手を良くすることができ
る。
【0045】また、底部材を主部材の底部に内嵌させる
だけで外套容器を組み立てることができ、底部材を主部
材の底部に螺合する場合に比べて外套容器の組み立て作
業性を高めることができる。さらに、主部材の底面開口
に蓋部材を嵌合させることにより外套容器が組み立てら
れるので、主部材の底部の断面形状を円筒形以外の任意
の形状に形成することができ、外観上の美観を高めるこ
とができる。
【0046】加えて、底壁から主部材の底部に内嵌され
るスペーサとを設けるとともに、スペーサの中央部に内
側容器の底部が位置決め状に挿入される位置決め溝を形
成する一方、主部材の底面開口にこの位置決め溝の両端
部に位置決め状に突入する位置決め突起を形成している
ので、底部材を主部材の底部に内嵌することにより、ス
ペーサによって内側容器の底部が底部材の中央部、すな
わち、主部材の底部の中央部に位置決めされる。これに
より、使用時に外套容器に加えられる圧力が容器の中心
に関して対称的に内側容器に伝達され、内側容器が歪に
なることが防止され、内容物の絞り残しが生じなくな
る。
【0047】本発明において、特に上記スペーサの包絡
面の上部を内側に傾斜させた場合には、底部材の主部材
への嵌め込みが容易になり、外套容器の組み立て作業性
を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半断正面図である。
【図2】本発明の内側容器の正面図である。
【図3】本発明の外套容器の主部材の側面図である。
【図4】本発明の外套容器の主部材の縦断正面図であ
る。
【図5】本発明の外套容器の主部材の平面図である。
【図6】本発明の外套容器の底部材の平面図である。
【図7】本発明の外套容器の底部材の正面図である。
【図8】本発明の外套容器の底部材の側面図である。
【図9】本発明のノズルの半断正面図である。
【図10】本発明のノズルの底面図である。
【図11】本発明のキャップの半断正面図である。
【図12】本発明のキャップの要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…内側容器 2…外套容器 3…圧力媒体 4…ノズル 5…キャップ 6…本体 7…口部 11…主部材 12…底部材 16…位置決め突起 19…スペーサ 21…包絡面 22…位置決め溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二村 暁男 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セ メダイン株式会社内 (72)発明者 深井 正幸 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セ メダイン株式会社内 (72)発明者 清水 啓司 大阪市淀川区西三国4丁目2番11号 田岡 化学工業株式会社内 (72)発明者 森内 晴美 大阪市淀川区西三国4丁目2番11号 田岡 化学工業株式会社内 (72)発明者 波多 千秋 大阪市淀川区西三国4丁目2番11号 田岡 化学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を収容する本体と本体から内容物
    を吐出させる口部とを有する内側容器、内側容器の本体
    を覆う外套容器、および上記外套容器が内側容器の本体
    の周囲を覆う主部材と、主部材の底面開口を閉塞する底
    部材とを有する低粘度液体用複合容器において、この底
    部材に主部材の底面開口を閉塞する底壁と、底壁から主
    部材の底部に内嵌されるスペーサとを設けるとともに、
    スペーサの中央部に内側容器の底部が位置決め状に挿入
    される位置決め溝を形成する一方、主部材の底面開口に
    この位置決め溝の両端部に位置決め状に突入する位置決
    め突起を形成したことを特徴とする低粘度液体用複合容
    器。
  2. 【請求項2】 上記スペーサの包絡面の上部を内側に傾
    斜させた請求項1に記載の低粘度液体用複合容器。
  3. 【請求項3】 内側容器と外套容器との間に圧力媒体を
    介在させた請求項1〜請求項2に記載の低粘度液体用複
    合容器。
  4. 【請求項4】 スペーサの表面に多数の凹溝を設けた請
    求項3に記載の低粘度液体用複合容器。
JP4348252A 1992-07-03 1992-12-28 低粘度液体用複合容器 Pending JPH06191543A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4348252A JPH06191543A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 低粘度液体用複合容器
KR1019930003999A KR940002140A (ko) 1992-07-03 1993-03-16 저점도 액체용 복합용기와 그 제조방법
AU35401/93A AU667705B2 (en) 1992-07-03 1993-03-23 Composite container for low viscosity liquids and a method of manufacturing the same
DE69308079T DE69308079T2 (de) 1992-07-03 1993-04-22 Kombinationsbehälter für leicht viskose Flüssigkeiten und Verfahren zu seiner Herstellung
EP93106568A EP0579906B1 (en) 1992-07-03 1993-04-22 Composite container for low viscosity liquids and method of manufacturing the same
US08/357,992 US5505342A (en) 1992-07-03 1994-12-16 Composite container for low viscosity liquids and a method of manufacturing the same

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0858814A (ja) * 1994-08-24 1996-03-05 Taoka Chem Co Ltd ノズル付吐出容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0858814A (ja) * 1994-08-24 1996-03-05 Taoka Chem Co Ltd ノズル付吐出容器

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