JP3309919B2 - 低粘度液体用複合容器 - Google Patents

低粘度液体用複合容器

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JP3309919B2 JP19896392A JP19896392A JP3309919B2 JP 3309919 B2 JP3309919 B2 JP 3309919B2 JP 19896392 A JP19896392 A JP 19896392A JP 19896392 A JP19896392 A JP 19896392A JP 3309919 B2 JP3309919 B2 JP 3309919B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接着剤、薬剤、食
品、インキ、その他の低粘度の液体を吐出させた後にお
いても液ダレが生ずることがなく、また、内容物が少量
のものでも扱い易く、最後まで内容物をきれいに吐出さ
せることができる新規な低粘度液体用複合容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、接着剤としては、溶剤揮散
型、湿気硬化型等があるが、溶剤揮散型接着剤において
はプラスチックチューブを使用することができず、ま
た、湿気硬化型の接着剤においては、プラスチックチュ
ーブであると湿気を通してしまうため、アルミあるいは
鉛等からなる金属チューブが使用されている。
【0003】しかしながら、金属チューブは、復元力が
ないため内容物である接着剤を吐出させた後、液ダレを
起こしてしまう。特に内容物が瞬間接着剤等の低粘度の
液体等の場合などにおいてはこの現象は顕著である。ま
た、金属チューブは復元力がないために使用するにつれ
凹んでいき使いづらくなる他、外観上変形し見栄えも悪
くなる。さらに、金属チューブは立てることができず、
寝かせておくため使用途中でも内容物が流れ出さないよ
うに一々キャップをしなければならないという問題もあ
る他、内容物が少量の場合の金属チューブは小さくて扱
いづらいという問題がある。
【0004】この為、従来から金属チューブの外周部に
円筒形の弾性チューブ又は管状のプラスチックを嵌着す
ることが試みられている。 (実公昭58−8682号、実公昭
62−44914号公報) 。しかしながら、この方式は、管状
チューブの復元に連られて金属チューブが復元すること
により、出口に溜まっていた流出物を吸引するものであ
り、ある程度の効果は達成されるが、いわゆる吸引力が
弱く、特に使用するにつれて復元力は弱くなり、充分な
目的は達成できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決するた
め本発明者らは鋭意研究した結果、従来技術と全く異な
る発想により、すなわち、容器を複合化し、その間に圧
力媒体を介在させることにより、いわゆる復元力を一段
と高めることができることを見出し、かくして低粘度の
接着剤等を吐出させた後においても液ダレが生ずること
がなく、また、内容物が少量のものでも扱い易く、最後
まで内容物をきれいに使い切ることができ、容器全体の
形状も最後まで保持することができ、更に、容器を立て
ることもできる等の優れた効果を奏する低粘度液体用複
合容器を完成するに至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、内容物を収容
し変形可能な本体であって、内容物を吐出させる口部と
該口部を閉塞する蓋体とを備えた内側容器本体と、該内
側容器本体を覆う押圧解除時復元可能な外套容器とから
なり、該内側容器本体と該外套容器との間に弾性体から
なる圧力媒体を介在させ、前記外套容器への押圧により
前記圧力媒体を介して内側容器本体を加圧して内容物を
吐出させ、前記外套容器への押圧解除による外套容器の
復元により外套容器内が減圧し、該外套容器内の減圧に
より内側容器本体も減圧となり、内側容器本体内に空気
が流入して内側容器本体が復帰するようにしてなること
を特徴とする低粘度液体用複合容器である。
【0007】以下、図面に基づいて、本発明の構成及び
使用態様例を説明する。図1は本発明の一実施例を示す
低粘度液体用複合容器の概略断面図であり、16は、例
えばアルミニウムチューブの内側容器本体、20は内容
物を吐出させる口部、32は吐出ノズル、36はそれを
閉塞する蓋体(キャップ)であり、12は内側容器本体
を覆う外套容器(例えば弾性ある合成樹脂) であり、1
4は例えばゴム状弾性体からなる圧力媒体であり、26
は密閉状態を保つための外套容器12の蓋(キャップ)
である。
【0008】瞬間接着剤の例で本発明の複合容器の使用
状態を説明すると、閉塞する蓋体(キャップ)36を取
外し、外套容器12を両手で押圧することにより、圧力
媒体14を介して内側容器本体16の例えば中央部18
が押圧され、該内側容器本体16内の瞬間接着剤が口部
20からノズル先端34を経て吐出せられる。
【0009】次に、外套容器12への押圧を解除する
と、圧力媒体14及び外套容器12の相互作用による復
元力により、内側容器本体16が復元しようとして、該
内側容器本体16内が減圧状態となることによりノズル
先端付近34より外の空気を吸い込み、同時に内容物も
吸い込み、かくして内側容器本体(16)の形状も元の
形状に復元しようとして、その吸い込みにより内容物の
液ダレが防止されるのである。
【0010】以上のように、本発明において、内容物を
吐出させる口部20と該口部を閉塞する蓋体36とを備
えた内側容器本体16としては、内容物を密閉保存する
容器であり、従って吐出口とその口部を閉塞する蓋体と
から成り、その材質としては内容物に不活性でかつ、浸
透或いは透過性のない合成樹脂、金属等種々の材料が使
用される。例えばα−シアノアクリレートのような瞬間
接着剤においては、通常はアルミニウム或いは鉛等の金
属チューブ或いは金属と合成樹脂とのラミネートチュー
ブ、ポリチューブ等が好んで用いられている。金属チュ
ーブの場合は湿気硬化型、溶剤揮散型の内容物を密閉保
管するのに適している。
【0011】本発明において、内側容器本体を覆う外套
容器12は、本発明の圧力媒体14を該内側容器本体の
外周に保持する役割を担い、そして外からの押圧により
圧力を該内側容器本体に伝達させ、内容物を吐出させる
弾性機能を必要とし、更には復元力のある弾性樹脂等の
材質であることがより好ましく、従って通常は、ポリエ
チレン系、ポリプロピレン系、ポリエステル系、ポリア
ミド系、塩化ビニル系等の合成樹脂或いはラミネートチ
ューブ等が用いられるが、特に好ましくは復元力の優れ
たポリブタジエン系樹脂が用いられる。
【0012】該外套容器の形状は円筒形、三角、四角と
うの多角形、三角錐、断面楕円形、又はそれらの結合、
その他ライターの形状、化粧品等の種々の形状等種々の
形態が適用され、底辺又は蓋体を平坦にすれば複合容器
を立てる(又は倒立させる)ことができる等、任意に変
形、製作され得る。
【0013】本発明において圧力媒体14とは、外套容
器の押圧を内側容器本体に伝達するための媒体となるも
のであり、これら圧力媒体としては、液体、高粘度液体
等の流動性物質、ゲル状物、発泡体、シーリング剤、ゴ
ム状弾性体等の半固体乃至は固体物質等が用いられる。
なお、圧力媒体が流動性物質の場合には、本発明の目的
を効果的に達成するためには、外套容器内を所定の密閉
状態に保つことが必要となるが、固体の発泡体、シーリ
ング剤、ゴム状弾性体等の固体弾性体を用いる場合に
は、密閉性は必ずしも必要でないことを見出した。
【0014】しかしながら、本発明者らは、圧力媒体の
機能をより高めるために、内側容器本体と外套容器との
間に密閉状態で圧力媒体を介在させることがより好まし
いことを見出した。すなわち、密閉状態に保持すること
により、外からの押圧力の伝達がスムースに行われる。
この場合、本発明において、これら圧力媒体は、流動性
液体及びゴム状弾性体(固体)等が用いられるが、それ
らは単独である必要はなく、気体と液体、気体と固体、
液体と固体等種々の混合形態が適用され、混合系がより
好ましい場合もあることを見出した。
【0015】これら、混合形態を含めて、本発明の圧力
媒体として用いられる気体としては、空気、窒素等の不
活性ガスが用いられる。また、流動性液体としては、た
とえば水や油などの他、グリス状又はプリン状の粘度の
高いものを使用することが可能である。具体的にはポリ
エチレングリコール、シリコンオイル、パラフィン等が
挙げられる。その他、高粘度液体、液状ゴム(液状B
R、液状SBR、液状NBR)、液状ポリブタジエン、
液状ポリクロロプレン、液状ポリサルファイド、液状ポ
リイソプレン、液状ブチルゴム、その他各種高粘度液状
物質等が用いられる。
【0016】本発明に用いられる圧力媒体としてのゲル
状物としては、ゼラチン、低分子量ポリエチレン、糊等
が挙げられる。また、シーリング剤としては、一液シリ
コーン、一液ウレタン樹脂等があげられる。
【0017】本発明に好ましく用いられる固体弾性体と
しては、各種天然ゴムまたは合成ゴム類、樹脂発泡体等
が挙げられ、具体的には合成ゴム(BR、SBR、NB
R、IR、EPDM等)、ウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、アクリルゴム、エチレンアクリルゴム、ポリエーテ
ル系ゴム、プロピレンオキサイドゴム、各種エラストマ
ー(スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱
可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド
系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エ
ラストマー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱
可塑性エラストマー)、その他、発泡ウレタンフォー
ム、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプ
ロピレン等の発泡樹脂、その他の各種弾性プラスチッ
ク、熱可塑性ゴム、各種エラストマーが用いられる。
【0018】その他、本発明に好ましく用いられる固体
弾性体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、フッ
素樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン等のポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリフェニレ
ンオキシド、ポリウレタン、ポリアセタールなどの熱可
塑性樹脂があげられる。
【0019】更に、本発明に好ましく用いられる固体弾
性体としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体系ホットメ
ルト接着剤(以下EVA系ホットメルト接着剤と略称す
る)、熱可塑性ゴム系ホットメルト接着剤、ポリアミド
系ホットメルト接着剤(代表的にはナイロン)、ポリエ
ステル系ホットメルト接着剤或いは熱硬化性ホットメル
ト接着剤があげられる。
【0020】本発明において、好ましく用いられるゴム
状弾性体は、そのまま圧力媒体として使用することも可
能であるが、実際的にはゴム状弾性体の前駆体である液
状組成物(一液型或いは二液型)を液状の形で内側容器
本体と外套容器の間に注入し、必要により外套の蓋26
をし、硬化処理することによって低粘度液体用複合容器
を製造する方法があり、この方法は本発明の低粘度液体
用複合容器を製造するもっとも好ましい態様であり、後
に詳細に説明する。
【0021】本発明者らは、本発明において、圧力媒体
として適度な弾性を有するゴム状物質、発泡ウレタンフ
ォーム等のような固体弾性体をそのまま用いる場合に
は、適度な復元力が得られるために、圧力媒体を内側容
器本体及び外套容器と接着剤等により接着させることが
より好ましいことを見出した。また、本発明者らは、適
度な弾性を有するゴム状物質、発泡ウレタンフォーム等
のような固体弾性体をそのまま用いる場合には、密閉状
態で介在させることがより好ましいことを見出した。こ
のような密閉状態においては、前記固体弾性体を適当な
形に切って、あるいは細かく切り刻んで挿入することに
より、適度な復元力が生まれ、目的とするダレ防止を奏
することができる。
【0022】本発明の低粘度液体用複合容器は、以下に
記載する方法によって工業的、実際的に有利に製造され
る。以下、本発明の複合容器の製造方法について詳しく
説明する。すなわち、例えば、図1において、内容物を
吐出させる口部20と該口部を閉塞する蓋体36とを備
えた内側容器本体16(内容物が充填されている)と、
該内側容器本体を覆う外套容器12とからなり、該内側
容器本体を図1のように外套容器に入れ、圧力媒体とし
て一種又は二種以上からなる硬化性の液状樹脂組成物を
該内側容器本体16と外套容器12の間に注入し、必要
により、好ましくは外套容器の蓋26を閉めて密閉状態
とし、該液状樹脂組成物を硬化処理してゴム状弾性体と
することにより、目的とする低粘度液体用複合容器が製
造される。
【0023】この本発明の方法は、目的とする低粘度液
体用複合容器を工業的に極めて容易に製造することがで
きる利点を伴う。すなわち、本発明にいう圧力媒体は、
内側容器本体とそれを覆う外套容器との間に緊密に(隙
間なく)挿入されることが好ましいが、この点本発明に
よれば、まず取扱い容易な液状樹脂組成物(及び硬化剤
を含む)を該内側容器本体と該外套容器の間に注入し、
必要により該外套容器に蓋をして密閉状態とし、所定時
間(通常数分〜数時間)を経過することにより、液状樹
脂組成物は硬化処理され、固体のゴム状弾性体等となる
のであり、特に内側容器本体と外套容器の間を密閉系に
保つのに極めて好都合である。
【0024】本発明の低粘度液体用複合容器の製造に用
いられる該液状樹脂組成物の硬化処理は、用いるゴム状
弾性体の種類、性質により異なり、特に限定されない
が、例えば常温硬化型、紫外線硬化型、熱硬化型、湿気
硬化型あるいはホットメルト型(これは加熱して液状に
し、注入後冷やして固形の弾性体とする)等があり、内
容物への影響を考慮すると常温硬化型が特に好ましく用
いられる。常温硬化型では、通常主剤と硬化剤を含む組
成物が用いられ、また、これら組成物は、一液型或いは
二液型あるいはそれ以上の混合液状樹脂組成物が用いら
れることは自明である。
【0025】本発明の製造方法によれば、内側容器本体
と外套容器の間は極めて容易に緊密となり、また、密閉
性が容易に保持され、該外套容器の押圧によりゴム状弾
性体が好ましい伝達媒体となり、該内側容器本体の内容
物を都合良く吐出させ、また密閉状態を保てるが故にゴ
ム状弾性体の復元力が高く、いわゆる高いスクイズ性が
得られるのであり、本発明の最も好ましい実施態様であ
る。
【0026】本発明において、かかる弾性樹脂からなる
圧力媒体は、好ましくは内側容器本体及び/又は外套容
器と接着性を有することが、復元力の向上により好まし
いことは前述した。これらは、各容器の材質、圧力媒体
となるゴム弾性体の種類、性質等により異なり、必要に
よって接着剤を介在させることも可能であり、好ましい
場合もあるが、一般には操作が煩雑となるので、各材料
の中から圧力媒体自体が内側容器本体及び/又は外套容
器と接着性を有するようなものを適宜選定し、内側容
器、外套容器及び圧力媒体の材質を決定することが最も
好ましい。
【0027】なお、内側容器本体の内容物が例えば、二
液型の接着剤などの場合は、1つの外套容器に内側容器
本体を2個収納するようにすれば、全体として1つの容
器となり便利である。
【0028】さらに、内側容器本体に較べて外套容器を
大きくするようにすれば、内側容器本体が少量用のもの
であっても扱い易くなり好ましい実施態様である。
【0029】以下、本発明の低粘度液体用複合容器の構
造、実施態様及びその変形について、添付図面により更
に詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明に係る複合容器10の一実
施例を示す断面図であり、該複合容器10は、内側容器
本体16と、該内側容器本体16の一方に形成され内容
物を吐出させる口部20と先端周辺34に吐出口を有す
る吐出ノズル32及びそれを閉塞する蓋体36及び吐出
口を塞ぐための突起36aとからなる内側容器本体16
を、外套容器12内に圧力媒体14を、好ましくは密封
介在させて成るものである。
【0031】また、28は外套容器12の形状を保持す
るための補強片である。30は外套容器12の密閉用蓋
26が緩まないようにするための締付けナットである。
【0032】この複合容器10を実際に使用するには、
キャップ36を外し、図5に示されるように外套容器1
2を押圧するかあるいは図2〜3に示されるように押圧
部22を押圧することにより、圧力媒体14を介して内
側容器本体16の中央部18が押圧され、該内側容器本
体16内の内容物である低粘度液体が吐出口先端周辺3
4から吐出させられる。
【0033】次に、外套容器12への押圧を解除する
と、圧力媒体14を介して外套容器12あるいはその押
圧部22が相互作用により復元されることにより、内側
容器本体16も復元し、該内側容器本体16内が減圧状
態となることによりノズル32の先端部34より外の空
気を吸い込み、内容物の液ダレが防止される。また、こ
のとき内側容器本体16の形状も元の形状に復元され
る。
【0034】図6及び図7は、他の実施例を示すもの
で、例えば二液型の接着剤用の複合容器を示している。
形状としては種々のものが考えられるが、図6のように
内側容器本体16は垂直となるように構成されていても
よく、また図7に示されるように内側容器本体16がそ
れぞれ傾斜して保持されるようにしてもよい。この場
合、2つの内側容器本体16が独立して吐出できるよう
に隔壁体38により外套容器12は2つの室に分割され
ていてもよく、この場合は各室内の圧力媒体14が独立
に介在されている。なお、図7のような形状では隔壁体
38を有しない場合も圧力媒体14により、目的を達成
することが可能である。
【0035】また、外套容器12は、全体が復元可能な
弾性材料であってもよく、また図2又は図3に示される
ように一部が復元可能な押圧部22を有するようにして
もよい。すなわち、図2において外套容器12を硬質の
材料、例えば硬質プラスチックで作り、その一部を薄く
するなりして復元可能な押圧部22を形成するようにし
てもよく、又は図3に示されるように一部を外套容器1
2とは異なった材質、例えばゴム材等の復元可能なもの
を押圧部22とするようにしてもよい。
【0036】また、前記外套容器12をボトル状とすれ
ば、底部24を下にして本発明の複合容器10を立てる
こともでき、又は図4に示されるように蓋体21に平坦
部を形成するようにすれば、蓋体21を下にして逆さに
倒立させることもでき、この場合少し粘性を有する内容
物に対して適したものとなる。
【0037】圧力媒体14によっては、外套容器12の
蓋26により空気等が入らないように密封状態にして封
入されている。該密閉蓋26は、図4に示されるように
外套容器12の底部側に位置するようにしてもよく、ま
た外套容器12と一体的に成形するようにして形成して
もよい。
【0038】内側容器本体16はアルミチューブを用い
た。金属チューブに限定されずラミネートチューブ、ポ
リチューブであってもよい。例えば、圧力媒体14とし
て油液を使用すれば、内容物が湿気硬化型の接着剤であ
っても湿気が油液により遮断されるのでプラスチックチ
ューブであってもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、以上のようにして内側
容器本体と外套容器の間に弾性体からなる圧力媒体を介
在させた複合容器とすることにより、該圧力媒体と外套
容器との相互作用によって高い復元力が生まれ、内容物
の液ダレが生ずることがなく、また内容物が少量のもの
であっても外套容器を大きくすることにより扱い易くな
り、最後まで内容物を使い切ることができるとともに、
最後まで容器の外観を保持することができ、また、容器
の外観を適宜の形に成形することができ、更には容器を
立てることもできる等本発明特有の効果を発揮するもの
である。特に、湿気硬化型、溶剤揮発型の接着剤などに
おいて有効なものである。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0041】実施例1 Sumiphen 3900(住友バイエルウレタン社
製、ウレタン樹脂)100gに、硬化促進剤を0.03
%加え、良く混合する。更にその中に、住友バイエルウ
レタン社製のSumidur PF 12.6gを加
え、よく混合し、液状組成物を調製した。液状組成物の
粘度は25℃で約800cpsであった。
【0042】この液状組成物の約4.6gを、図1に示
す内側容器本体16(大きさ;径12.9mm、長さ43
mm)がセットされた外套容器12(大きさ;径24mm、
長さ45mm)の隙間に流入した。これに密閉蓋26を
し、可使時間約20〜30分であり、12〜24時間で
復元力のある好適な弾性体となり、復元力のある複合容
器が得られた。
【0043】実施例2 プラクセル 230L(ダイセル化学工業社製、ウレタ
ン樹脂)145.8gに硬化促進剤を0.03%加え、
良く混合する。更にその中に、住友バイエルウレタン社
製のSumidur 44V20 8.0gを加え、よ
く混合し、液状組成物を調製した。液状組成物の粘度は
25℃で約1700cpsであった。
【0044】この液状組成物の約4.6gを、図1に示
す内側容器本体16(大きさ;径12.9mm、長さ43
mm)がセットされた外套容器12(大きさ;径24mm、
長さ45mm)の隙間に流入した。これに密閉蓋26を
し、可使時間約10〜20分であり、12〜24時間で
好適なゴム状弾性体となり、すぐれた復元力のある複合
容器が得られた。
【0045】実施例3 エポール PW−90(出光石油化学社製、ウレタン樹
脂)1054gに硬化促進剤を0.03%加え、良く混
合する。更にその中に、住友バイエルウレタン社製のS
umidur 44V20 142gを加え、よく混合
し、液状組成物を調製した。液状組成物の粘度は25℃
で約6000cpsであった。
【0046】この液状組成物の約4.6gを、図1に示
す内側容器本体16(大きさ;径12.9mm、長さ43
mm)がセットされた外套容器12(大きさ;径24mm、
長さ45mm)の隙間に流入した。これに密閉蓋26を
し、可使時間約2〜3分であり、6〜12時間で好適な
ゴム状弾性体となり、すぐれた復元力のある複合容器が
得られた。
【0047】実施例4 Craft Resin(発泡ウレタン.国際ケミカル
社登録商標名)主剤及び硬化剤を重量比100:36で
手早く、よく混合し、発泡体を得る。この発泡体を図1
に示す内側容器本体16(大きさ;径20mmm、長さ5
0mm)がセットされた外套容器12(大きさ;径 40
mm、長さ60mm)の隙間に素早く流入した。この場合は
外套容器の密閉蓋26をせず、可使時間約数十秒であ
り、約5分で好適なゴム状弾性体となり、すぐれた復元
力のある複合容器が得られた。
【0048】実施例5 市販のシート状発泡ウレタンフォームを径約2mmの大
きさに切り刻み、ゴム状弾性体を得た。これを図1に示
す内側容器本体16(大きさ;径30mm、長さ50mm)
がセットされた外套容器12(大きさ;径45mm.長さ
55mm)の隙間に、殆ど隙間がなくなるように充分に詰
め込んだ。この場合は外套容器の蓋26をし、密閉状態
とすることにより、適度な復元力のある複合容器が得ら
れた。
【0049】実施例6 市販のチップ状ウレタンラバーを径約2mmの大きさに
切り刻み、ゴム状弾性体を得た。これを実施例5と同様
にして外套容器に詰め込むことにより、適度な復元力の
ある複合容器が得られた。
【0050】実施例7 図2に示すように内側容器本体16(大きさ;径12.
0mm、長さ40mm)を、押圧部22を有する外套容器1
2(大きさ;径24mm、長さ60mmの円筒状)にセット
し、この隙間に、圧力媒体として水を完全密閉状態で充
填した。密閉は蓋の嵌着又は溶融密封によった。かくし
て、押圧部22より押圧すると目的とする復元性が得ら
れ、液ダレがなく、本発明の効果を奏した。
【0051】実施例8 図3に示すように内側容器本体16(大きさ;径12.
0mm、長さ40mm)を、押圧部22を有する外套容器1
2(大きさ;径24mm、長さ60mmの円筒状)にセット
し、この隙間に、圧力媒体としてシリコンオイルを完全
密閉状態で充填した。密閉は蓋の嵌着又は溶融密封によ
った。かくして、押圧部22より押圧すると目的とする
復元性が得られ、液ダレがなく、本発明の効果を奏し
た。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例を示す低粘度液体用複合
容器の概略断面図である。
【0053】
【図2】外套容器の他の例を示すもので、外套容器の一
部を薄くして復元可能にした低粘度液体用複合容器の概
略断面図である。
【0054】
【図3】外套容器のさらに他の例を示すもので、外套容
器の一部をゴムにより形成して復元可能にした低粘度液
体用複合容器の概略断面図である。
【0055】
【図4】外套容器の密閉蓋を底部に取付けるようにした
例を示す低粘度液体用複合容器の概略断面図である。
【0056】
【図5】外套容器への押圧による内容物の吐出する作用
機構を示した低粘度液体用複合容器の概略断面図であ
る。
【0057】
【図6】二液型接着剤を収納する場合を示した低粘度液
体用複合容器の概略断面図である。
【0058】
【図7】図6の外套容器の他の例を示した低粘度液体用
複合容器の概略断面図である。
【0059】
【符号の説明】
10 低粘度液体用複合容器 12 外套容器 14 弾性体からなる圧力媒体 16 内側容器本体 18 内側容器本体中央部
【0060】 20 内容物吐出口 22 押圧部 26 外套容器の蓋(キャップ) 32 内側容器吐出ノズル 34 ノズル先端部 36 内側容器の蓋(キャップ) 以 上
フロントページの続き (72)発明者 郷田 章三 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セメダイン株式会社内 (72)発明者 清水 啓司 東京都中央区京橋1丁目6番13号 田岡 化学工業株式会社内 (72)発明者 森内 晴美 大阪市淀川区西三国4丁目2番11号 田 岡化学工業株式会社内 審査官 田村 嘉章 (56)参考文献 特開 平1−254561(JP,A) 特開 平3−133748(JP,A) 実開 昭56−150786(JP,U) 実開 昭60−136939(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 35/20 B65D 35/22 B65D 35/56 B65D 77/04 B65D 77/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を収容し変形可能な本体であっ
    て、内容物を吐出させる口部と該口部を閉塞する蓋体と
    を備えた内側容器本体と、該内側容器本体を覆う押圧解
    除時復元可能な外套容器とからなり、該内側容器本体と
    該外套容器の間に弾性体からなる圧力媒体を介在さ
    、前記外套容器への押圧により前記圧力媒体を介して
    内側容器本体を加圧して内容物を吐出させ、前記外套容
    器への押圧解除による外套容器の復元により外套容器内
    が減圧し、該外套容器内の減圧により内側容器本体も減
    圧となり、内側容器本体内に空気が流入して内側容器本
    体が復帰するようにしてなることを特徴とする低粘度液
    体用複合容器。
  2. 【請求項2】 弾性体からなる圧力媒体が固体弾性体で
    ある請求項1に記載の低粘度液体用複合容器。
  3. 【請求項3】 固体弾性体がゴム状弾性体である請求項
    に記載の低粘度液体用複合容器。
  4. 【請求項4】 ゴム状弾性体がウレタン弾性樹脂である
    請求項に記載の低粘度液体用複合容器。
  5. 【請求項5】 圧力媒体を、内側容器本体と外套容器の
    間に密閉状態で介在させことを特徴とする請求項1〜
    請求項のいずれかに記載の低粘度液体用複合容器。
  6. 【請求項6】 内側容器本体が金属製のチューブからな
    る請求項1〜請求5のいずれかに記載の低粘度液体用
    複合容器。
  7. 【請求項7】 金属製のチューブがアルミニウムチュー
    ブである請求項に記載の低粘度液体用複合容器。
  8. 【請求項8】 外套容器が合成樹脂からなる請求項1〜
    請求項のいずれかに記載の低粘度液体用複合容器。
  9. 【請求項9】 合成樹脂が弾性樹脂からなる請求項
    記載の低粘度液体用複合容器。
  10. 【請求項10】 弾性樹脂がポリブタジエンからなる請
    求項に記載の低粘度液体用複合容器。
  11. 【請求項11】 外套容器に押圧部を有することを特徴
    とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の低粘度
    液体用複合容器。
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