JPH06191421A - インテグラル型動力舵取装置 - Google Patents

インテグラル型動力舵取装置

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JPH06191421A
JPH06191421A JP4359493A JP35949392A JPH06191421A JP H06191421 A JPH06191421 A JP H06191421A JP 4359493 A JP4359493 A JP 4359493A JP 35949392 A JP35949392 A JP 35949392A JP H06191421 A JPH06191421 A JP H06191421A
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JP
Japan
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piston
cylinder
plunger
rack
power steering
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JP4359493A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Itaya
信明 板谷
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/20Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle specially adapted for particular type of steering gear or particular application
    • B62D5/24Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle specially adapted for particular type of steering gear or particular application for worm type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/26Racks
    • F16H55/28Special devices for taking up backlash

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  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラックとセクタギアとのギアバックラッシュ
が常に零になるようにする。 【構成】 シリンダ4内に摺動自在に嵌合されて、この
シリンダ内を2つの圧力室8,10に区画するピストン
6と、このピストンの側面に形成されたラック12と、
このラックに噛合い、ピストンの往復動に伴って正逆回
動されるセクタギア14とを備えており、舵取ハンドル
の操作によってコントロールバルブ34を切換えて両圧
力室に圧力流体を給排して操舵補助力を得る。上記ピス
トンの内部に穴42を形成してプランジャ44を摺動自
在に嵌合させ、板ばね46によってプランジャを付勢す
る。その先端突部44aがシリンダ内壁の凹部48に圧
接され、シリンダからの反力によってピストンに回転力
を付与する。 【効果】 ハウジング2が大型化することを避け、ま
た、外部への液漏れを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインテグラル型の動力舵
取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インテグラル型の動力舵取装置は、一般
に、ギアハウジングに形成されたシリンダと、このシリ
ンダ内に摺動自在に嵌合されて、シリンダ内を2つの圧
力室に区画するピストンと、このピストンの一側面に形
成されたラックと、ピストンの往復動する方向と直交す
る方向に配置され、リンク機構を介して操向車輪に連結
されたセクタシャフトと、このセクタシャフトに一体的
に設けられて上記ラックに噛合い、上記ピストンの往復
動に伴なって正逆回転するセクタギアとを備えており、
舵取ハンドルの操作によってコントロールバルブを切換
えることにより、作動油をシリンダの一方の圧力室に供
給するとともに、他方の圧力室から排出し、これら両室
の圧力差によってピストンを作動させることにより操舵
方向の補助力を付与するようになっている。
【0003】上記構成のインテグラル型動力舵取装置で
は、円滑な作動のために、ラックとセクタギアとの間に
バックラッシュが必要であるが、中立位置においてバッ
クラッシュがあると、直進時のハンドルの遊びが大きく
なり車両のふらつきが発生するという問題があるため、
セクタシャフトに取付けたアジャスティングスクリュー
によってセクタシャフトを軸方向に移動させることによ
り、舵取ハンドルの中立位置においてギアバックラッシ
ュを零にして良好な操縦安定性が得られるようにしてい
る。しかしながら、通常の場合、経時変化によりギアバ
ックラッシュが増大することにより、ラックとセクタギ
アとの間にガタが生じてハンドルの遊びが大きくなって
しまうため、高速走行時の操縦安定性が悪化するという
問題を生じている。
【0004】そこで、常にギアバックラッシュを零にし
て操縦安定性を向上させるようにしたインテグラル型動
力舵取装置がすでに知られている。このような従来のイ
ンテグラル型動力舵取装置の一例について図16により
説明する。ギアハウジング100のシリンダ部102内
にピストン104が摺動自在に嵌合している。このピス
トン104の側面にラック106が形成されている。ピ
ストン104の摺動方向と直交する方向にセクタシャフ
ト108が配置されて、このセクタシャフト108に設
けられたセクタギア110が上記ピストン104のラッ
ク106に噛み合っている。ギアハウジング100の側
部壁面には貫通穴112が形成され、この穴112内に
プランジャ114が摺動自在に挿入され、穴112の内
部に配置されたスプリング116によってこのプランジ
ャ114の先端114aをシリンダ102内に突出させ
ている。ピストン104の側面には切欠き118が形成
され、上記プランジャ114の先端114aがこの切欠
き118に弾接されてピストン104に矢印A方向の回
転力を付与している。こうしてピストン104に回転力
を付与することにより、ラック106をセクタギア11
0の小端部110a(図の右側)に圧接させるようにし
て、常にギアバックラッシュが零になるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインテグラ
ル型動力舵取装置では、ピストンに回転力を付与するプ
ランジャおよびこのプランジャを付勢するスプリングを
ギアハウジングの側壁の内部に設けているため、ハウジ
ング全体が大型化するという欠点があり、また、プラン
ジャおよびスプリングが設けられた部分が外側に拡大さ
れるので、車両のレイアウト上好ましくないという問題
があった。しかも、外部漏れを生じるおそれがあるとい
う危険性もあった。さらに、従来のインテグラル型動力
舵取装置では、上記プランジャが金属製の素材から形成
されており、ピストンと金属摺動するためすべり抵抗が
大きいという問題があった。そのため、切込み感が不鮮
明となって、ハンドルを切り過ぎたり切り足りなかった
りするという場合があり、また、ハンドルの戻りが悪い
ため、戻し損ねたり、戻し過ぎたりするという問題もあ
った。
【0006】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、動力舵取装置全体のサイズを大型化することな
く、しかも、外部漏れの発生するおそれのない構造で、
高速走行時の操縦安定性を向上させることができるイン
テグラル型動力舵取装置を提供するものである。さら
に、フリクション感の少ないインテグラル型動力舵取装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインテグラ
ル型動力舵取装置は、シリンダ内に摺動自在に嵌合され
て、このシリンダ内を2つの圧力室に区画するピストン
と、このピストンの側面に形成されたラックと、このラ
ックに噛合い、ピストンの往復動に伴って正逆回動され
るセクタギアとを備えており、舵取ハンドルの操作によ
ってコントロールバルブを切換えて両圧力室に圧力流体
を給排してピストンを作動させることにより操舵補助力
を得るもので、さらに、上記ピストンの内部に、シリン
ダの内壁を押圧する付勢手段を設け、かつ、この付勢手
段によってシリンダを押圧する際のシリンダからの反力
の方向をピストンの回転中心からずらすことによりピス
トンに回転力を付与するようにしたものである。
【0008】
【作用】上記構成のインテグラル型動力舵取装置では、
ピストンの内部に設けた付勢手段によってシリンダの内
壁を押圧し、そのシリンダからの反力によってピストン
に回転力を作用させることにより、ピストンの側面に形
成されたラックをセクタギアの端部側に押付けてギアバ
ックラッシュを零にすることができる。しかも、経時変
化によってこのバックラッシュが増加し、高速時の操縦
安定性が悪化してしまうというおそれもない。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係るインテグラル型動
力舵取装置の縦断面図、図2は図1のII−II線に沿
う断面図であり、ギアハウジング2のシリンダ部4内に
は、ピストン6が摺動自在に嵌合され、このピストン6
によってシリンダ4内は2つの圧力室8,10に区画さ
れている。ピストン6の一側面(図1および図2におけ
る下面)にはラック12が形成されており、このラック
12に、図示しない操向車輪に連結されたセクタシャフ
ト13に一体的に設けられたセクタギア14が噛合わさ
れ、ピストン6の往復動に伴なって正逆回動するように
なっている。このセクタギア14の歯は、図2に示すよ
うに、セクタシャフト13の軸線方向に傾斜しており、
セクタシャフト13の端部に設けたアジャスティングス
クリュー15によってこのセクタシャフト13を軸方向
に移動させることにより、ラック12との噛合い状態を
調整し、両者12,14間のバックラッシュをなくし、
あるいは適度のプリロードを付与することができるよう
になっている。
【0010】上記ピストン6の軸芯部の孔16にはボー
ルねじ溝18が螺設され、このボールねじ溝18内に収
容された多数のボール20を介してウオームシャフト2
2が螺合されている。上記ギアハウジング2の一端(図
1の右方)にはバルブハウジング24が固定され、この
バルブハウジング24内に上記ウオームシャフト22と
軸線を一致させてスタブシャフト(入力軸)26が配設
されている。ウオームシャフト22のスタブシャフト2
6側には大径の筒状部22aが形成され、この筒状部2
2a内にスタブシャフト26の端部が嵌合しており、こ
れら両シャフト22,26はそれぞれの軸芯の孔内に挿
通されたトーションバー28によって連結されている。
なお、スタブシャフト26は図示しない舵取ハンドルの
操作によって回転される。
【0011】上記バルブハウジング24内には、スタブ
シャフト26の周囲に嵌合されピン27によって連結さ
れてこのスタブシャフト26と一体回転するインナーバ
ルブ30と、ウオームシャフト22の端部の拡大された
筒状部22aに形成され、上記インナーバルブ30の外
周に嵌合されたアウターバルブ32とから構成されたロ
ータリタイプのコントロールバルブ34が収容されてい
る。
【0012】コントロールバルブ34の構成は従来周知
であるので、その詳細な説明は省略するが、供給通路を
介して図示しないオイルポンプに、そして還流通路を介
して図示しないタンクに連通しており、舵取ハンドルの
操作によってこのコントロールバルブ34が切換作動さ
れると、オイルポンプから吐出された圧力流体は、圧力
室8,10の一方に供給されるとともに、他方の圧力室
がタンクに連通されて両室間に圧力差を生ぜしめ、この
圧力差でピストン6を作動させて操舵方向に補助力を付
与するようになっている。
【0013】上記ピストン6の内部には、シリンダ4の
内壁面を押圧して、その反力によりこのピストン6に回
転力を付与する付勢手段36が設けられている。この付
勢手段36の構成について図1,図2およびその要部を
拡大して示す図3、図4により説明する。ピストン6の
ラック12が形成されている部分(図1および図2の下
面側)の背面側に、ピストン6の軸線方向に沿った貫通
穴40が形成されている。さらに、この軸方向の貫通穴
40の外周面寄りの壁面を貫通する円形の穴42が設け
られている。この円形の穴42の中心を通る線O1 (図
2参照)は、ウオームシャフト22の中心(ピストン6
の回転中心O2 )に対して、セクタギア14の小端部1
4a側にずれている。円形の穴42内には、プランジャ
44が摺動自在に嵌合しており、上記軸方向の貫通穴4
0内に配置された板ばね46によって内部側から押圧さ
れている。
【0014】図5に示すように、プランジャ44は先端
に、後に説明するシリンダ4の内壁を切欠いて形成され
た凹部48に当接するR形状の突部44aを有してい
る。また、この突部44aを有する先端部分を残した内
部側には、両側面を横断するスリット44bが形成さ
れ、さらに、このスリット44bの中央部に凹陥部44
cが形成されている。ピストン6を軸方向に貫通する穴
40内には、断面がほぼ半円形のホルダ50が配置さ
れ、上記板ばね46を保持している。板ばね46は中央
部46aが湾曲して突出しており、この湾曲部46aが
プランジャ44の上記凹陥部44c内に嵌入してプラン
ジャ44をピストン6の外方へ向けて押圧している。ホ
ルダ50の上面には、板ばね46を保持する浅い溝50
aが形成されており、板ばね46の両端の水平部46
b,46cがこの溝50a内に配置されている。上記ピ
ストン6の軸方向貫通穴40の一方の端部(図3の左
方)には段部40aが形成されており、ホルダ50が図
3の左方向へ移動した場合のストッパになり、逆に右方
向にはホルダ50の浅い溝50aの左側の係合段部50
bがストッパとして機能するようになっている。また、
プランジャ44の円形穴42の内部側に挿入されている
端部には、鍔部44dが設けられており、この鍔部44
dが円形穴42より奥に設けられた軸方向の貫通穴40
の内面に係合して円形穴42から飛び出さないようにな
っている。なお、上記プランジャ44およびホルダ50
はともに樹脂等の素材からできている。
【0015】一方、上記プランジャ44がピストン6の
往復動に伴なって移動する際にその先端突部44aが当
接する部分のシリンダ4の内壁には、シリンダ4の軸線
方向に延びる凹部48が形成されている。この凹部48
の底面(すなわちプランジャ44の先端突部44aが当
接する面)は、プランジャ44の摺動する方向に対して
直角な平坦面になっている。
【0016】以上の構成に係るインテグラル型動力舵取
装置では、ピストン6の円形穴42内に摺動自在に嵌合
され、その穴42の内部側から板ばね46によってピス
トン6の外方へ向けて付勢されているプランジャ44
が、シリンダ4の内壁に形成された凹部48の平坦面を
押圧しているが、このプランジャ44がシリンダ4の壁
面を押圧する方向、すなわち、円形穴42内でプランジ
ャ44が摺動する方向が、ピストン6の軸芯O2 を通る
線からずれているため、シリンダ4からの反力(図2の
矢印B方向)によって、ピストン6に対して矢印C方向
の回転力を付与する。その結果、ピストン6に形成され
たラック12は、セクタギア14の小端部14a側に圧
接され、ラック12とセクタギア14との間のギアバッ
クラッシュを常に零にすることができる。この動力舵取
装置が、使用により摩耗してバックラッシュが増加して
しまうような場合であっても、ピストン6は上記付勢手
段36によつて常時回転方向(C方向)の力を加えられ
ているので、バックラッシュが増大することなく、高速
走行時における良好な操縦安定性を維持することができ
る。
【0017】図6は、ウオームシャフト22の回転角と
セクタシャフト13の回転角との関係を示すグラフであ
り、バックラッシュがない場合およびバックラッシュが
ある場合はそれぞれ一点鎖線aおよび破線bで示すよう
な特性を示すが、本実施例の場合は実線cに示すよう
に、使用による摩耗等によりバックラッシュが生じる状
態になっても、ピストン6を回転させて、ラック12と
セクタギア14とが常に噛み合う状態に調整するので、
ウオームシャフト22を回転させると同時にセクタシャ
フト13が回転され、ウオームシャフト22に遊びが発
生することがなく、特に高速走行時に良好かつ安全な実
車性能を得ることができる。
【0018】また、プランジャ44およびホルダ50は
全体が樹脂等の素材から形成されているので、従来のイ
ンテグラル型動力舵取装置におけるバックラッシュを零
にする構成のように金属摺動をすることがないので、フ
リクション感が大きくハンドルの戻りが悪い等の欠点を
除くことができる。なお、上記実施例では、ラック12
がセクタギア14の小端部14a(図2の右方)側に圧
接されるように、ピストンに矢印C方向の回転力を与え
たが、逆に、ピストン6を図2の半時計回り方向に回転
させ、ピストン6のラック12をセクタギア14の大端
部14b側に押付けるようにしてもよい。また、プラン
ジャ44は円形の穴42の内面全周に摺接する必要はな
く、例えば、円柱状のプランジャ44の両側面を切断
し、この部分を穴42の内面に摺接しない平坦面として
もよい。さらに、プランジャ44が挿入されて摺動する
穴42および板ばね46とホルダ50が収容された軸方
向の貫通穴40は、必ずしも円形である必要はなく、四
角形断面等その他の形状であってもよい。
【0019】図7ないし図9は第2の実施例を示すもの
で、プランジャ44、板ばね46およびホルダ50は上
記第1実施例と同様の形状を有しており、また、プラン
ジャ44が挿入されて摺動する穴42の構成も同一であ
るが、板ばね46とホルダ50が収容されている穴14
0の構成が異なっている。すなわち、ホルダ50が収容
された穴が、上記実施例ではピストン6を軸方向に貫通
する穴40であったが、この実施例では、ピストン6の
軸線O2 (図2参照)と直交する方向で、かつ、その軸
線O2 に交わらない(軸線を通らない)横穴140にな
っている。この実施例でも、板ばね46によって付勢さ
れたプランジャ44が、シリンダ4の内壁に設けられた
平坦な底面を有する凹部48に係合してシリンダ4を押
圧し、そのシリンダ4からの反力によってピストン6に
回転力を付与するので、ラック12とセクタギア14と
が常にギアバックラッシュがない状態に保持され、良好
な操縦安定性を確保することができる。なお、プランジ
ャ44の形状は円柱状でもよく、また、図9に示すよう
に円柱144の両側144a,144bを切断して平坦
な面としたもの等であってもよい。
【0020】図10は第3の実施例を示すものであり、
この実施例では、上記各実施例で用いた板ばね46に変
えて、コイルスプリング246を使用している。ピスト
ン6には、プランジャ244が嵌合されて摺動する円形
の穴42と、この円形の穴42の内部側に連通し、ピス
トン6の軸方向に延びる貫通穴40とが形成されてい
る。プランジャ244の内部には円孔244aが設けら
れ、この孔244a内にコイルスプリング246が収容
されてプランジャ244をシリンダ4の内壁側へ付勢し
ている。ピストン6の軸方向に延びる貫通穴40内に
は、コイルスプリング246を保持するホルダ250が
配置されている。このホルダ250および上記プランジ
ャ244はともに、上記実施例と同様に樹脂製である。
上記構成における付勢手段236の組立手順は、先ず、
円形の摺動穴42からホルダ250を挿入し、続いて、
コイルスプリング246およびプランジャ244の順に
順次挿入する。この実施例でも、上記各実施例と同様
に、ピストン6に回転力を付与して、ピストン6のラッ
ク12をセクタギア14に圧接させて両者間のギアバッ
クラッシュをなくしているので、同様の効果を奏するこ
とができる。
【0021】上記第1ないし第3の実施例では、ピスト
ン6、プランジャ44,244およびスプリング46,
246等の構成を変更したが、プランジャ44,244
が弾接するシリンダ4の凹部48の形状は、いずれも、
図11に示すように、ピストン6のストローク範囲Sの
全域に亘って同一の平坦面であった。なお、図11およ
び以下に説明する図13ないし図15は、図12のXI
−XI線に沿う断面図である。これらの各図に示すよう
に、シリンダ4側の形状を変えることにより種々の特性
を得ることが可能である。例えば、図13、図14のよ
うにハンドルの戻りを良くする必要のある領域Rでは、
シリンダ4の凹部148の底面にテーパ面148aを形
成し、あるいは、テーパ面248aとその中間に深い平
坦面248bを形成することにより、プランジャ44に
よる押圧力を低下させて戻りを良くするとともに、この
領域Rの両側では、ハンドルの切込時にピストン6に形
成されたラック12とセクタギア14とが強く噛み合う
ようにする。
【0022】また、図15に示すように、ピストン6の
ストローク範囲Sにあるシリンダ4の凹部348の形状
を、中央の直進位置を含む直進領域348aを深く、そ
の両側をテーパ部348bにすることにより、ピストン
6の戻り行程でプランジャ44の押圧力を低下させてハ
ンドルの戻りを良くし、このテーパ部348bの両側に
は最も浅い部分348cを設けて、ピストン6のラック
12とセクタギア14とがより強く噛み合うことができ
るようにする。そして、プリロードが不必要な領域であ
るピストンのストローク範囲Sの両端部には、最も深い
凹部348dを形成する。この最も深い凹部348dで
は、プランジャ44がスプリング(図示せず)に押され
て外方に突出し、内部側に形成されたストッパ(鍔部)
44dによって停止した場合に、プランジャ44の先端
突部44aがシリンダ4の凹部348の底面に当接せず
に間隙δを有するようにする。このようにプランジャ4
4をシリンダ4に接触させない領域348dでは、プリ
ロードを開放することができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ピス
トンの内部にシリンダを押圧する付勢手段を設け、シリ
ンダからの反力の作用によってピストンに回転力を付与
するようにしたので、ラックとセクタギアとを常にギア
バックラッシュのない状態で噛み合わせることができ、
高速走行時の操縦安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインテグラル型動力舵
取装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】上記実施例の要部(付勢手段)の縦断面図であ
る。
【図4】上記実施例の要部(付勢手段)の横断面図であ
る。
【図5】付勢手段を構成するプランジャの縦断面図であ
る。
【図6】上記実施例に係るインテグラル型動力舵取装置
におけるウオームシャフトの回転角とセクタシャフトの
回転角との関係を示すグラフである。
【図7】第2の実施例の要部(付勢手段)の横断面図で
ある。
【図8】第2の実施例の要部(付勢手段)の縦断面図で
ある。
【図9】第2の実施例の付勢手段を構成するプランジャ
の平面図である。
【図10】第3の実施例の要部(付勢手段)の縦断面図
である。
【図11】ピストンの凹部の一例を示すもので図12の
XI−XI線に沿う縦断面図である。
【図12】ピストンの凹部の形状を説明する横断面図で
ある。
【図13】ピストンの凹部の一例を示す縦断面図であ
る。
【図14】ピストンの凹部の他の一例を示す縦断面図で
ある。
【図15】ピストンの凹部の他の一例を示す縦断面図で
ある。
【図16】従来のインテグラル型動力舵取装置のバック
ラッシュをなくす機構の図2に対応する図である。
【符号の説明】
4 シリンダ 6 ピストン 8 シリンダの圧力室 10 シリンダの圧力室 12 ラック 14 セクタギア 34 コントロールバルブ 36 付勢手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に摺動自在に嵌合されて、こ
    のシリンダ内を2つの圧力室に区画するピストンと、こ
    のピストンの側面に形成されたラックと、このラックに
    噛合い、ピストンの往復動に伴って正逆回動されるセク
    タギアとを備え、舵取ハンドルの操作によってコントロ
    ールバルブを切換えて両圧力室に圧力流体を給排するイ
    ンテグラル型動力舵取装置において、上記ピストンの内
    部に、シリンダの内壁を押圧する付勢手段を設け、か
    つ、この付勢手段によってシリンダを押圧する際のシリ
    ンダからの反力の方向をピストンの回転中心からずらす
    ことによりピストンに回転力を付与することを特徴とす
    るインテグラル型動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 シリンダ内に摺動自在に嵌合されて、こ
    のシリンダ内を2つの圧力室に区画するピストンと、こ
    のピストンの側面に形成されたラックと、このラックに
    噛合い、ピストンの往復動に伴って正逆回動されるセク
    タギアとを備え、舵取ハンドルの操作によってコントロ
    ールバルブを切換えて両圧力室に圧力流体を給排するイ
    ンテグラル型動力舵取装置において、上記ピストンの、
    ラックが形成された部分の背面側に、ピストンの軸心に
    対して偏心した方向を向いた摺動穴を形成し、この摺動
    穴内にプランジャを摺動自在に嵌合させ、摺動穴の内部
    側に配置したスプリングによって上記プランジャをシリ
    ンダの内壁に弾接させることにより、ピストンに回転力
    を付与することを特徴とするインテグラル型動力舵取装
    置。
  3. 【請求項3】 プランジャのシリンダ内壁との当接部
    を、樹脂製の素材から構成したことを特徴とする請求項
    2に記載のインテグラル型動力舵取装置。
  4. 【請求項4】 ピストンの内部に、上記プランジャが嵌
    合された摺動穴と直交する方向の穴を設け、この直交す
    る穴内に、ホルダに保持された板ばねを収容し、この板
    ばねによってプランジャをシリンダ側へ付勢することを
    特徴とする請求項2に記載のインテグラル型動力舵取装
    置。
  5. 【請求項5】 ホルダに、板ばねの脱落を防止する係合
    突起が設けられていることを特徴とする請求項4に記載
    のインテグラル型動力舵取装置。
  6. 【請求項6】 プランジャの内部側端部に鍔部を形成
    し、この鍔部を上記直交穴の内面に係合させて摺動穴か
    らのプランジャからの抜止めを行なうことを特徴とする
    請求項2に記載のインテグラル型動力舵取装置。
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