JPH06191419A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH06191419A
JPH06191419A JP4348976A JP34897692A JPH06191419A JP H06191419 A JPH06191419 A JP H06191419A JP 4348976 A JP4348976 A JP 4348976A JP 34897692 A JP34897692 A JP 34897692A JP H06191419 A JPH06191419 A JP H06191419A
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JP
Japan
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pressure
hydraulic
pump
hydraulic pump
control means
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Application number
JP4348976A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Takagi
章 高木
Yasuhiro Horiuchi
康弘 堀内
So Yokoyama
創 横山
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極低温時にも応答遅れなく最適なアシスト圧
を発生することのできるパワーステアリング装置を提供
する。 【構成】 油圧ポンプ6から吐出された油を、高圧配管
19,方向切換弁18を介してパワーシリンダ16に供
給して、操舵アシストを行なうパワーステアリング装置
において、トーションバー14のねじり変位に応じて油
圧ポンプ10の油の吐出圧を調整する油圧調整機構22
を設ける。油圧調整機構22は、高圧配管19に固定絞
り20を介して連通された連通路に設けられ、トーショ
ンバー14のねじり変位に応じた背圧を受けて高圧配管
19側の油圧調整を行なうポペット弁32からなり、そ
の調整油圧に応じて油圧ポンプ4に設けたバイパス弁6
を駆動することにより油圧ポンプ10の吐出圧を調整す
る。この結果、アシスト圧を常にトーションバー14の
ねじれ変位に応じた値に設定できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液圧ポンプから吐出さ
れる油等の流体により駆動される流体式のパワーステア
リング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図6に示す如く、油圧ポンプ
82から吐出された油を反力制御用とアシスト用とに分
流する分流弁84と、トーションバー86を介してステ
アリングホイール88に接続され、トーションバー86
のねじり量に応じて開口面積が変化するロータリバルブ
90とを備え、このロータリバルブ90に分流弁84に
て分流されたアシスト用の油を入力して、ロータリバル
ブ90からパワーシリンダ92に、トーションバー86
のねじり量に応じた油圧を供給させることにより、操舵
アシストを行なうように構成されたパワーステアリング
装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした従来
のパワーステアリング装置は、ロータリバルブ90の開
口面積をトーションバー86のねじり量に応じて変化さ
せることにより、操舵アシストを行なうものであるた
め、そのアシスト圧は、油圧ポンプ82からの油の吐出
流量に応じて変化する。
【0004】従って、こうした従来のパワーステアリン
グ装置においては、油圧ポンプ82からの油の吐出流量
が一定である場合には、トーションバー86のねじり量
に応じてアシスト圧を制御できるものの、例えば極低温
時に油の粘性が高くなって、油圧ポンプ82からの油の
吐出流量が低下したような場合には、アシスト圧も低下
してしまい、ステアリング操舵が重くなるといった問題
があった。
【0005】つまり、こうした従来のパワーステアリン
グ装置においては、油圧ポンプ82からの油の吐出流量
を一定にするために流量制御弁(絞り)が使用されてい
るが、極低温時には、この流量制御弁が抵抗となって吐
出流量が減少するため、アシスト圧が低下してしまうの
である。
【0006】また、こうした従来のパワーステアリング
装置においては、乗員が操舵を行なわない場合にも、油
圧ポンプ82から常に油を一定量吐出させておく必要が
あるため、油圧ポンプ82の駆動のために無駄なエネル
ギを消費してしまい、油圧ポンプ82を駆動するエンジ
ンの燃費悪化を招くといった問題もある。
【0007】なお、図6に示す従来のパワーステアリン
グ装置において、分流弁84にて反力制御用に分流され
た油は、油圧反力機構94により、トーションバー86
のねじり剛性,延いてはステアリングホイール88の操
舵反力を設定するのに使用される。
【0008】つまり、反力制御用の油を、車速等の車両
状態に応じた制御信号Sにより絞り量が調整される可変
オリフィス96を介してリザーバ98に排出することに
より、可変オリフィス96上流の油圧を車両状態に応じ
て設定し、この設定した油圧を油圧反力機構94に入力
することにより、この油圧に応じた操舵反力をトーショ
ンバー86,延いてはステアリングホイール88に加え
るのである。
【0009】また図6において、可変オリフィス96の
上流とロータリバルブ90の上流とは固定オリフィス9
9を介して連結されているが、これはステアリングホイ
ール88に与える操舵反力を、パワーシリンダ92によ
る操舵アシスト力によっても変化させるためである。
【0010】一方、従来より、図7に示す如く、油圧ポ
ンプ102からロータリバルブ,パワーシリンダ等から
なるパワーシリンダ装置104に至る油経路に、エンジ
ン冷却水を冷却するラジエータ106及び空調装置の冷
媒を冷却するコンデンサ108の冷却ファン110を回
転させる油圧モータ112を接続し、油圧モータ112
の上流と下流との差圧によって油圧モータ112を駆動
することにより、パワーシリンダ装置104及び油圧モ
ータ112を一つの油圧ポンプ102で駆動できるよう
にしたパワーステアリング装置と油圧モータ駆動装置と
の複合装置も考えられている。
【0011】しかし、こうした複合装置においては、油
圧ポンプ102を共用することにより部品点数を低減す
ることはできるものの、油圧モータ112の非駆動時或
は低速駆動時に、乗員がステアリング操舵を行なってい
ない場合であっても、パワーシリンダ装置104には常
に一定の油を供給する必要があるため、パワーステアリ
ング装置単体の場合と同様、油圧ポンプ102の駆動に
無駄なエネルギを消費してしまい、油圧ポンプ102を
駆動するエンジンの燃費悪化を招くといった問題があっ
た。
【0012】なお、図7に示す複合装置において、油圧
ポンプ102からの油の吐出流量はソレノイド114に
より電磁駆動される吐出流量調整弁116によって制御
され、油圧モータ112の回転数は、その上流と下流の
差圧を制御する電磁比例差圧制御弁118によって制御
される。またこれら吐出流量調整弁116及び電磁比例
差圧制御弁118は、油圧モータ112をエアコンスイ
ッチ121,水温センサ122,コンプレッサスイッチ
123等からの検出信号に応じた回転速度で駆動するた
めに電子制御装置(ECU)125から出力される制御
信号によって駆動される。また更に、この複合装置に
は、パワーシリンダ装置104の作動圧が高い場合に油
圧モータ112に流れる流量をバイパスさせてパワーシ
リンダ装置104の作動を確保するバイパス弁127
や、パワーシリンダ装置104へ流れる流量を調整する
流量調整弁129も備えられている。
【0013】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、液圧式のパワーステアリング装置において、流体が
流れ難くなる極低温時にも車両乗員の操舵力を応答遅れ
なく最適にアシストできるようにすると共に、流体を吐
出する液圧ポンプの消費エネルギを抑え、更に流体モー
タとの複合装置にあっては、液圧ポンプから吐出された
流体を流体モータ及びパワーシリンダの駆動に有効に利
用して液圧ポンプの消費エネルギを抑えることを目的と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載のパワーステアリング装置
は、車両用エンジンにより駆動されて流体を吐出する液
圧ポンプと、車両乗員により操舵されるステアリングホ
イールと、該ステアリングホイールに入力された操舵力
を前記液圧ポンプから吐出された流体圧により増力して
車輪に伝達するパワーシリンダと、該パワーシリンダと
前記ステアリングホイールとを連結して、前記ステアリ
ングホイールに入力された操舵力を前記パワーシリンダ
に伝達する連結手段と、該連結手段のねじり変位に応じ
て、前記液圧ポンプから前記パワーシリンダへの流体吐
出圧を制御する吐出圧制御手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0015】また、請求項2に記載のパワーステアリン
グ装置は、請求項1に記載のパワーステアリング装置に
おいて、前記液圧ポンプに、ポンプ容量を調整可能な容
量可変機構を設けると共に、該容量可変機構を前記吐出
圧制御手段により制御される流体吐出圧に応じて駆動す
ることにより、前記液圧ポンプの容量を前記流体吐出圧
が前記連結手段のねじり変位に応じて設定されるように
制御するポンプ容量制御手段を設けたことを特徴として
いる。
【0016】また次に、請求項3に記載のパワーステア
リング装置は、請求項2に記載のパワーステアリング装
置において、前記液圧ポンプと前記吐出圧制御手段との
間の流体経路に設けられ、該経路の上流と下流との差圧
によって回転駆動される液圧モータと、該液圧モータの
上流と下流の差圧を制御する差圧制御手段と、前記液圧
モータをバイパスするバイパス通路と、前記吐出圧制御
手段が制御する前記液圧モータの下流圧力が所定圧力以
上のときに前記バイパス通路を連通する常閉型のバイパ
ス弁と、を設け、前記吐出圧制御手段により制御される
流体吐出圧を前記差圧制御弁の背面に導き、前記差圧制
御弁の上流圧により前記ポンプ容量制御手段を制御する
ように構成してなることを特徴としている。
【0017】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載のパワーステアリング装置においては、車両乗
員がステアリングホイールを操舵すると、その操舵力が
連結手段を介してパワーシリンダに伝達される。する
と、パワーシリンダは、その操舵力を液圧ポンプから吐
出された流体圧により増力して車輪に伝達する。また、
吐出圧制御手段が、ステアリングホイールとパワーシリ
ンダとを連結する連結手段のねじり変位に応じて液圧ポ
ンプからパワーシリンダへの流体吐出圧を制御する。従
って、パワーシリンダが車両乗員による操舵力を増力す
る流体圧(アシスト圧)は、吐出圧制御手段が連結手段
のねじり変位に応じて制御した液圧ポンプの流体吐出圧
となる。
【0018】すなわち、請求項1に記載のパワーステア
リング装置においては、液圧ポンプの流体吐出圧を連結
手段のねじり変位に応じて制御することにより、アシス
ト圧を設定するため、液圧ポンプから吐出される流体流
量を流量制御弁を用いて一定に制御する従来装置のよう
に、極低温時の流体の粘性増加等に影響されることな
く、アシスト圧を常に連結手段のねじり変位に応じて設
定することができる。
【0019】次に請求項2に記載のパワーステアリング
装置においては、液圧ポンプが容量可変機構を備え、ポ
ンプ容量制御手段が、容量可変機構を吐出圧制御手段が
制御した流体吐出圧に応じて駆動することにより、流体
吐出圧が連結手段のねじり変位に応じて設定される。
【0020】このため、請求項2に記載のパワーステア
リング装置によれば、ポンプ容量,延いては液圧ポンプ
の消費エネルギを、流体吐出圧に応じて必要最小限に抑
えることができ、液圧ポンプを駆動するエンジンの燃費
を向上することが可能になる。また液圧ポンプからの流
体吐出圧は、ポンプ容量に応じて変化するため、連結手
段のねじり変位に応じて流体吐出圧を制御する吐出圧制
御手段を小型化することもできる。
【0021】また次に、請求項3に記載のパワーステア
リング装置は、請求項2に記載のパワーステアリング装
置の液圧ポンプと吐出圧制御手段との間の流体経路に液
圧モータを設けた液圧モータとの複合装置であり、液圧
モータの下流圧力が吐出圧制御手段により連結手段のね
じり変位に応じて制御される。
【0022】そしてこの装置には、液圧ポンプの上流と
下流の差圧を制御する差圧制御手段が設けられているた
め、この差圧制御手段により、液圧モータの上流圧力が
吐出圧制御手段が制御した下流圧力に対して所定圧力だ
け高く設定されることとなり、液圧モータの回転速度
は、この差圧制御手段が制御した液圧モータの上流と下
流との差圧により決定される。
【0023】また、この装置では、ポンプ容量制御手段
が、吐出圧制御手段が制御した液圧モータの下流圧力で
はなく、差圧制御手段が下流圧力を基準に設定した液圧
モータの上流圧力に応じてポンプ容量を制御する。従っ
て、液圧ポンプからは、パワーシリンダと差圧モータの
駆動に必要な流体が吐出されることとなり、パワーステ
アリング装置、差圧モータ駆動装置としての機能を両立
することができる。
【0024】また更に、この装置では、液圧モータをバ
イパスするバイパス通路と、液圧モータの下流圧力が高
い場合にこのバイパス通路を連通させるバイパス弁が備
えられているため、パワーシリンダの駆動に高圧の流体
が必要な場合には、液圧モータの駆動を一時的に停止し
て、液圧ポンプからパワーシリンダの駆動に必要な流体
を供給させることができる。
【0025】例えば液圧モータの高速回転中に、車両運
転者がステアリング操舵を行ない、高圧のアシスト圧が
必要になったような場合には、パワーシリンダへの流体
供給を優先して行ない、その要求に応じてアシスト圧を
高めることができるようになるため、パワーステアリン
グと液圧モータの駆動を両立することができる。
【0026】なお、この場合、液圧モータは一時的に停
止されるが、高圧のアシスト圧が要求されるのは極短時
間であるため、車両の運転性能に影響を与えるようなこ
とはない。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は請求項1に記載の発明が適用された第1
実施例のパワーステアリング装置全体の構成を表す概略
構成図である。
【0028】図1に示す如く、本実施例のパワーステア
リング装置は、車両用エンジンにより駆動されてリザー
バ2から流体(本実施例では油)を汲上げて吐出する油
圧ポンプ4,及び油圧ポンプ4の余剰流量をバイパスす
るバイパス弁6からなるポンプ装置10と、車両運転者
が操舵するステアリングホイール12にトーションバー
14を介して接続されたパワーシリンダ16を備えたパ
ワーシリンダ装置30とから構成されている。
【0029】また、パワーシリンダ装置30は、パワー
シリンダ16の他、ステアリングホイール12の操舵方
向に応じてパワーシリンダ16への油の給排方向を切り
換える方向切換弁18、ポンプ装置10から吐出された
油を方向切換弁18に導く高圧配管19に固定オリフィ
ス20を介して接続され、高圧配管19内の油圧をトー
ションバー14のねじり変位に応じた油圧に制御する油
圧調整機構22、トーションバー14のねじり剛性を変
化させてステアリングホイール12に操舵反力を加える
反力ピストン24、及び高圧配管19内の油圧及び外部
から入力される制御信号Sに応じて反力ピストン24が
発生する操舵反力を設定する油圧反力機構26を備えて
いる。
【0030】ここで、油圧調整機構22は、高圧配管1
9と、パワーシリンダ16から方向切換弁18を介して
排出された油をリザーバ2に戻す低圧配管27との間に
接続されたポペット弁32を備え、ポペット弁32の背
圧をトーションバー14のねじり変位に応じて設定し
て、ポペット弁32を介して高圧配管19側の油を低圧
配管27側に溢流させることにより、高圧配管19側の
油圧,延いてはパワーシリンダ16のアシスト圧を調整
するものであり、本実施例では、図2(a)に示す如く
構成されている。
【0031】すなわち、本実施例の油圧調整機構22
は、図2(a)に示す如く、トーションバー14の周囲
に配設されトーションバー14とはステアリングホイー
ル12側先端部分でのみ固定された図示しないコントロ
ールバルブシャフトに、高圧配管19と低圧配管27と
の連通路を形成し、その連通路に高圧配管19側の油圧
を受けて移動可能な圧力設定用のポペット弁32を設
け、更にその背後にスプリング34を介してピストン3
6を設け、ピストン36の後端にトーションバー14に
固定されたねじり変位伝達部材38を当接することによ
り構成されている。
【0032】従って、本実施例の油圧調整機構22にお
いては、トーションバー14にねじり変位が生じると、
ピストン36が図2(a)において右方向に移動し、こ
の移動に伴いポペット弁32の背圧が高まり、高圧配管
19から低圧配管27に溢流する油量が低下して、高圧
配管19側の油圧を上昇させることとなる。
【0033】またこのように、本実施例では、油圧調整
機構22にポペット弁32を用いているため、高圧配管
19から低圧配管27への油の溢流量は少なく、これだ
けでは高圧配管19内の油圧,つまりポンプ装置10か
らの油の吐出圧を大きく変化させることはできない。そ
こで、本実施例では、図1に示す如く、油圧調整機構2
2による調整油圧をポンプ装置10内のバイパス弁6に
導き、この油圧に応じてバイパス弁6の開度を調整する
ことにより、ポンプ装置10からの油の吐出流量も同時
に制御するようにされている。
【0034】つまり、トーションバー14のねじり量が
少なく、油圧調整機構22により調整された油圧が低下
すれば、バイパス弁6の開度を大きくして、ポンプ装置
10からの油の吐出流量を低下させ、逆に油圧調整機構
22により調整された油圧が増加すれば、バイパス弁6
の開度を小さくして、ポンプ装置10からの油の吐出流
量を増加させることにより、高圧配管19内の油圧をト
ーションバー14のねじり量に応じて速やかに制御でき
るようにしているのである。
【0035】また次に、油圧反力機構26は、図3に示
す如く、反力ピストン24の背圧(反力室圧PR )を、
高圧配管19の油圧(延いてはパワーシリンダ16のア
シスト圧PS )と車速とに応じて漸増・漸減させるため
のもので、図1に示す如く、反力ピストン24に対して
高圧配管19を接続するか低圧配管27を接続するかを
切り換える切換バルブ42と、切換バルブ42の駆動用
の油室と高圧配管19とを接続する固定オリフィス44
と、切換バルブ42の駆動用の油室と低圧配管27とを
接続する制御信号Sにより開度調整可能な可変オリフィ
ス46とから構成されている。なお、この制御信号S
は、図3に示したように、反力室圧PR ,つまり操舵反
力を、車速に応じて設定するための信号であり、車速が
大きいほど可変オリフィス46の開度を小さく設定す
る。
【0036】以上のように構成された本実施例のパワー
ステアリング装置においては、車両運転者がステアリン
グホイール12を操舵すると、その操舵方向に応じて方
向切換弁18が油路の切換を行ない、パワーシリンダ1
6の一方の油室に高圧配管19を、他方の油室に低圧配
管27を夫々接続する。このためパワーシリンダ16の
アシスト圧は高圧配管19の油圧となる。
【0037】また車両運転者がステアリングホイール1
2を操舵すると、トーションバー14がねじれる。する
と、上述した油圧調整機構22及びバイパス弁6の動作
により、高圧配管19内の油圧がトーションバー14の
ねじり変位に応じて増加し、パワーシリンダ16のアシ
スト圧がトーションバー14のねじり変位に応じた値に
設定される。
【0038】このため、本実施例のパワーステアリング
装置によれば、車両運転者がステアリングを操舵する際
の操舵アシストをトーションバー14のねじり変位に応
じて適切に行うことができる。また、本実施例のパワー
ステアリング装置においては、トーションバー14のね
じり変位に応じて、高圧配管19内の油圧(延いてはパ
ワーシリンダ16のアシスト圧)を直接制御するため、
液圧ポンプから吐出される流体流量を流量制御弁を用い
て一定に制御する従来装置のように、極低温時の流体の
粘性増加等に影響されることなく、アシスト圧を常にト
ーションバー14のねじり変位に応じて設定することが
できる。
【0039】また更に、車両運転者がステアリングを操
舵する際の操舵反力は、油圧反力機構26がトーション
バー14のねじり剛性を変化させることにより決定さ
れ、図3に示した如く、車速が大きいほどアシスト圧に
対して反力が大きく設定されるため、車両の高速走行時
におけるステアリングの安定感を増大させることができ
る。
【0040】なお、本実施例では、油圧調整機構22
を、トーションバー14にねじり変位伝達部材38を設
け、この変位伝達部材38の変位をピストン36,スプ
リング34を介してポペット弁32に伝達することによ
り、油圧調整を行なうように構成したが、例えば図2
(b)に示す如く、トーションバー14にねじりトルク
またはねじり変位を検出するセンサ52を設け、ポペッ
ト弁32の背圧をソレノイド54により磁気的に調整で
きるようにし、センサ52からの検出信号を駆動回路5
6で増幅・電流変換してソレノイド54を通電すること
により、油圧調整を行なうように構成することもでき
る。
【0041】次に請求項2に記載の発明が適用された第
2実施例のパワーステアリング装置について図4を用い
て説明する。なお、本実施例のパワーステアリング装置
は、ポンプ装置10の構成が異なる以外は上記第1実施
例のパワーステアリング装置と全く同様であるため、ポ
ンプ装置10以外の構成については、第1実施例と同じ
符号を付し説明は省略する。
【0042】図4に示す如く、本実施例のポンプ装置1
0は、ポンプ容量を調整可能な油圧ポンプ62と、油圧
調整機構22による調整油圧を受けて、その油圧が大き
いほどポンプ容量が大きくなるようにポンプ容量を変更
する容量変更ピストン64とから構成されている。
【0043】すなわち、本実施例では、油圧ポンプ62
が、エンジンにより回転駆動されるシャフト65と、こ
のシャフト65に設けられたロータ66と、ロータ66
に放射状に形成された複数の溝内に、夫々、ロータ66
の半径方向に移動可能に設けられた複数のベーン67
と、ベーン67の周囲に配設され、容量変更ピストン6
4によって揺動されるカムリング68とから構成されて
おり、容量変更ピストン64が、油圧調整機構22によ
る調整油圧を受けてカムリング68の揺動位置を調整す
ることにより、油圧ポンプ62のポンプ容量を変更す
る。なお、図においてスプリング69は、カムリング6
8を容量変更ピストン64側に付勢することにより、カ
ムリング68の初期位置を決定するためのものである。
【0044】このように本実施例のパワーステアリング
装置においては、油圧調整機構22による調整油圧に応
じて、油圧ポンプ62のポンプ容量を調整するため、ポ
ンプ容量,延いては油圧ポンプ62の消費エネルギを、
必要最小限に抑えつつ、油圧調整機構22と協働して高
圧配管19内の油圧を制御することができるようにな
り、油圧ポンプ62を駆動するエンジンの燃費を向上で
きる。
【0045】次に請求項3に記載の発明が適用された第
3実施例のパワーステアリング装置について図5を用い
て説明する。なお、本実施例のパワーステアリング装置
は、上記第2実施例のパワーステアリング装置のポンプ
装置10からパワーシリンダ装置30内の高圧配管19
までの油圧経路に、油圧モータ装置70を設け、ポンプ
装置10内に、油圧モータ装置70の上流と下流の差圧
を制御する差圧制御弁74を設けた、パワーステアリン
グ装置と油圧モータ駆動装置との複合装置であり、油圧
モータ装置70及びポンプ装置10の構成以外は第2実
施例と同じであるため、この同じ部分には第2実施例と
同じ符号を付し、説明は省略する。
【0046】図5に示す如く、油圧モータ装置70は、
エンジンのラジエータや空調装置のコンデンサの冷却フ
ァンを回転させる油圧モータ71と、油圧モータ71を
バイパスするバイパス通路72と、バイパス通路72に
設けられ、パワーシリンダ装置30の高圧配管19側の
油圧が所定圧力を越えるとバイパス通路72を開く常閉
型のバイパス弁73とから構成されている。
【0047】また、ポンプ装置10に設けられた差圧制
御弁74は、パワーシリンダ装置30内の油圧調整機構
22による調整油圧を受けて、この油圧(つまり油圧モ
ータ装置70の下流油圧)に対してポンプ装置10の油
の吐出圧(つまり油圧モータ装置70の上流油圧)を所
定圧力だけ高くするためのもので、ポンプ装置10から
油圧モータ装置70に至る高圧配管75に固定オリフィ
ス76を介して接続された配管77とリザーバ2に至る
低圧配管27との連通路に配管77側の油圧を受けるよ
うに配設され、パワーシリンダ装置30内の油圧調整機
構22による調整油圧を背圧として受けるポペット弁7
8と、このポペット弁78の背圧を更に磁気的に調整す
るソレノイド79とから構成されている。
【0048】つまり、この差圧制御弁74は、ソレノイ
ド79を通電しなければ、油圧モータ装置70の上流と
下流の差圧を0にし、ソレノイド79を通電すれば、そ
の通電電流量iに応じて油圧モータ装置70の上流と下
流の差圧を設定する、所謂電磁比例差圧制御弁であり、
油圧モータ71のコントローラ(図7に示した従来装置
のECU125に相当する。)により通電制御される。
【0049】また本実施例では、油圧ポンプ62の容量
を制御する容量変更ピストン64に、ポンプ装置10か
ら油圧モータ装置70に至る高圧配管75に固定オリフ
ィス76を介して接続された配管77内の油圧が伝達さ
れる。つまり、油圧ポンプ62の容量は、油圧モータ装
置70の上流圧力に応じて制御される。
【0050】このように構成された本実施例のパワース
テアリング装置においては、例えば、油圧モータ71を
駆動する必要がないときには、差圧制御弁74が、配管
77内の油圧をパワーシリンダ装置30内の油圧調整機
構22による調整油圧に制御するため、油圧ポンプ62
の容量は、油圧調整機構22による調整油圧に応じた容
量に制御されることとなる。
【0051】一方、油圧モータ71を駆動する場合に
は、図示しないコントローラによって、油圧モータ71
の目標回転数に応じた電流iが差圧制御弁74のソレノ
イド79に流されるため、油圧モータ装置70の上流圧
力が下流圧力に対して所定圧力だけ高くなり、その差圧
によって、油圧モータ71が回転駆動される。またこの
とき、油圧ポンプ62のポンプ容量は、差圧制御弁74
により設定された油圧モータ装置70の上流圧力に応じ
た容量に制御されることとなる。
【0052】従って、本実施例のパワーステアリング装
置によれば、油圧ポンプ62から、パワーシリンダ装置
30及び油圧モータ装置70を駆動するのに必要な量だ
け油を吐出させることができ、油圧ポンプ62の消費エ
ネルギを最小限に抑えつつ、パワーシリンダ装置30及
び油圧モータ装置70を両立駆動することができるよう
になる。
【0053】また本実施例のパワーステアリング装置に
おいては、油圧モータ71にバイパス弁73が設けられ
ており、油圧モータ装置70の下流圧力(つまりパワー
シリンダ16のアシスト圧)が所定圧力を越えるとバイ
パス通路72を開くようにされている。従って、車両運
転者のステアリング操舵によってトーションバー14の
ねじり変位が大きくなり、パワーシリンダ16に高圧の
油を供給しなければならない場合には、油圧モータ71
の駆動を一時的に停止して、油圧ポンプ62からパワー
シリンダ装置30に直接油を供給することができる。こ
のため、例えば油圧モータ71の高速回転中に、車両運
転者がステアリング操舵を行ない、高圧のアシスト圧が
必要になったような場合にでも、その要求に応じてアシ
スト圧を高めることができ、パワーステアリングと油圧
モータの駆動を両立することができる。
【0054】つまり、例えば油圧モータ71の高速駆動
時に、ステアリングホイール12を操舵すると、配管7
7の圧力が増大して、ポンプ容量、延いては吐出圧が増
大する。しかし、通常、パワーステアリングの使用は極
短時間であるため、操舵中一次的に油圧モータ71を停
止することが許容される被駆動機であれば、油圧の最大
耐圧を上げることなく、パワーステアリングと油圧モー
タの駆動を両立することができ、装置を小型・軽量化す
ることが可能である。そこで本実施例においては、油圧
モータ71にバイパス弁73を設けて、こうした効果を
達成しているのである。
【0055】なお、本実施例では、油圧モータ71が冷
却ファンを駆動するものであるものとして説明したが、
油圧モータ71としては、コンプレッサ、オルタネー
タ、ウォータポンプ等を駆動するものであっても適用で
きるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のパワーステアリング装置の構成を
表す概略構成図である。
【図2】油圧調整機構22の構成を表す説明図である。
【図3】油圧反力機構26による操舵反力の制御特性を
説明する説明図である。
【図4】第2実施例のパワーステアリング装置の構成を
表す概略構成図である。
【図5】第3実施例のパワーステアリング装置の構成を
表す概略構成図である。
【図6】従来のパワーステアリング装置の構成を表す概
略構成図である。
【図7】従来のパワーステアリング装置と油圧モータ駆
動装置との複合装置の構成を表す概略構成図である。
【符号の説明】
4,62…油圧ポンプ 12…ステアリングホイー
ル 14…トーションバー 16…パワーシリンダ
18…方向切換弁 22…油圧調整機構 24…反力ピストン
26…油圧反力機構 64…容量変更ピストン 71…油圧モータ
73…バイパス弁 74…差圧制御弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用エンジンにより駆動されて流体を
    吐出する液圧ポンプと、 車両乗員により操舵されるステアリングホイールと、 該ステアリングホイールに入力された操舵力を前記液圧
    ポンプから吐出された流体圧により増力して車輪に伝達
    するパワーシリンダと、 該パワーシリンダと前記ステアリングホイールとを連結
    して、前記ステアリングホイールに入力された操舵力を
    前記パワーシリンダに伝達する連結手段と、 該連結手段のねじり変位に応じて、前記液圧ポンプから
    前記パワーシリンダへの流体吐出圧を制御する吐出圧制
    御手段と、 を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパワーステアリング装
    置において、 前記液圧ポンプに、ポンプ容量を調整可能な容量可変機
    構を設けると共に、 該容量可変機構を前記吐出圧制御手段により制御される
    流体吐出圧に応じて駆動することにより、前記液圧ポン
    プの容量を前記流体吐出圧が前記連結手段のねじり変位
    に応じて設定されるように制御するポンプ容量制御手段
    を設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のパワーステアリング装
    置において、 前記液圧ポンプと前記吐出圧制御手段との間の流体経路
    に設けられ、該経路の上流と下流との差圧によって回転
    駆動される液圧モータと、 該液圧モータの上流と下流の差圧を制御する差圧制御手
    段と、 前記液圧モータをバイパスするバイパス通路と、 前記吐出圧制御手段が制御する前記液圧モータの下流圧
    力が所定圧力以上のときに前記バイパス通路を連通する
    常閉型のバイパス弁と、 を設け、前記吐出圧制御手段により制御される流体吐出
    圧を前記差圧制御弁の背面に導き、前記差圧制御弁の上
    流圧により前記ポンプ容量制御手段を制御するように構
    成してなることを特徴とするパワーステアリング装置。
JP4348976A 1992-12-28 1992-12-28 パワーステアリング装置 Pending JPH06191419A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5178532A (en) * 1990-11-07 1993-01-12 Societe Anonyme Cricket Electrical igniter for gas lighter
JP2013099986A (ja) * 2011-11-07 2013-05-23 Jtekt Corp 車両用操舵装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5178532A (en) * 1990-11-07 1993-01-12 Societe Anonyme Cricket Electrical igniter for gas lighter
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