JPH06191263A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH06191263A
JPH06191263A JP35933692A JP35933692A JPH06191263A JP H06191263 A JPH06191263 A JP H06191263A JP 35933692 A JP35933692 A JP 35933692A JP 35933692 A JP35933692 A JP 35933692A JP H06191263 A JPH06191263 A JP H06191263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
air
evaporator
dust collecting
air conditioner
Prior art date
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Pending
Application number
JP35933692A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Harada
利雄 原田
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
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Publication of JPH06191263A publication Critical patent/JPH06191263A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オゾンが発生しても風圧を下げずにオゾンの
分解除去を可能にすると共に、出口空気中でのオゾンの
濃度を極力低く抑えること。 【構成】 熱交換器11の熱交換用フィンの表面にオゾ
ン分解触媒を含む親水性皮膜を形成したことにより、発
生したオゾンを含む空気がそこを通過するだけでオゾン
が分解除去されると共に、フィルタが不要になるため風
圧が軽減されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の空調装置等
に用いられる空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和装置に高電圧を用いた集
塵装置を配備している車種においては、集塵装置の荷電
部の放電電極より微量ではあるが、オゾンが生成されて
いる。オゾンは、強酸化性の人体に有害物質であるため
に、実公昭53−42907号公報や特開平4−784
56号公報に示されるように、オゾン分解触媒あるい
は、活性炭などのフィルタを設置して対応していた。ま
た、特開平3−270744号公報に示されるように、
集塵装置の荷電部と集塵部の間にフロート電極を設ける
と同時に、放電電極とこれに対向する放電対極との電気
極性を変えるなどして、オゾン発生を少なく抑えるよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法で
は、オゾンの分解除去は可能であるが、送風風圧が損な
われて車室内に送る風力が弱まってしまう。また、後者
の方法でも出口空気中でオゾン(O3 )の濃度が、0.01
〜0.04p.p.m.検出されるため、オゾンの閾値である0.02
p.p.m.を越えたときは、生臭いオゾン臭が発生し、乗車
員に不快感を与えるという問題が生じる。
【0004】このために、この発明は、オゾンが発生し
ても風圧を下げずにオゾンの分解除去を可能にすると共
に、出口空気中でのオゾンの濃度を極力低く抑えること
ができる空気調和装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明は、
空調ダクト内の熱交換器よりも上流側に少なくとも荷電
部を配置した集塵装置を有する空気調和装置において、
前記熱交換器の熱交換用フィンの表面にオゾン分解触媒
を含む親水性皮膜を形成したことにある。
【0006】
【作用】したがって、この発明においては、空調ダクト
内に配される熱交換器の熱交換用フィンの表面にオゾン
分解触媒を含む親水性皮膜を形成したことにより、そこ
を通過するだけで空気中のオゾンが分解除去され、ま
た、フィルタが不要になるため風圧が軽減されず、その
ため、上記課題が達成できるものである。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
【0008】図1に示す自動車用空気調和装置1は、送
風部2と、冷却部3と、温調部4とを接合して基本的に
構成されている。
【0009】送風部2は、外気吸入口5と内気吸入口6
とを有し、インテーク切替ドア7で選択導入された吸入
口からの空気をモータ8で駆動されるファン9で下流側
に送風するようになっている。なお、ファン9の下流側
には、下流に送られる空気の中に混入する荒いゴミを除
去するためにプレフィルタ10が設けられている。
【0010】冷却部3は、冷房サイクルを構成するエバ
ポレータ(熱交換器)11を配して基本的に構成され、
送風部2からの送風空気を冷却する。
【0011】温調部4は、ヒータコア12とエアミック
スドア13とを有して基本的に構成され、エアミックス
ドア13の開度を適宜に調節することで、冷却部3から
の冷却空気をヒータコア12を通過させて加熱するもの
と、ヒータコア12を単にバイパスさせるものとに分流
し、この分流した空気を下流側のエアミックス室14で
混合し、温調空気を所望される温度に調節する。そして
この温調された空気は、各モードドア15,16,17
を介して選択開放された各吹出口18,19,20から
図示されない車室内に吹き出されるようになっている。
【0012】次に、上記構成の自動車用空気調和装置1
に設けられる集塵装置31の一実施例を説明する。
【0013】集塵装置31は、プレフィルタ10の下流
側で、且つエアバポレータ11の上流側に配され、荷電
部32と、その後方に配される集塵部33とを具備して
基本的に構成されている。
【0014】荷電部32は、直流電源30の正極側に接
続された放電電極34と、それと対峙して成る接地側に
接続された放電対極35とを、交互に複数配置して構成
されている。
【0015】集塵部33は、低電圧側電極36と、それ
と対峙して成る高電圧側電極37とを、交互に複数配置
して構成されている。そして、この高電圧側電極37
は、電源にも大地にも接続されないように配されてい
る。
【0016】また、荷電部32と集塵部33の間には、
フロート電極38が設けられており、このフロート電極
38は、前記高電圧側電極37に電気的に接続されると
共に、高電圧側電極37と同様に電源及び大地からも浮
遊した状態になっているものである。
【0017】エバポレータ11は、集塵装置31の下流
側に配されて、図2に示されるように、チューブエレメ
ント40a,40b間にフィン41を介挿すると共に、
積層途中に配されたチューブエレメント40a,40b
に熱交換媒体の出入口となる出入口部42,42が突出
形成され、この出入口部42,42に熱交換媒体の出入
口通路となる出入口パイプ43,43がろう付けされて
基本的に構成されている。
【0018】エバポレータ11のフィン41は、およそ
4m2 の表面積を有し、その表面に水滴飛散防止用の親
水性処理皮膜が施されており、この親水性処理皮膜には
オゾンを除去するオゾン分解触媒が含有されている。よ
り具体的には、図3及び図4に示されるように、フィン
41の表面にフィン41の材質とそこに形成される皮膜
との整合を持たせるために下地50を形成し、その上に
オゾン分解触媒51を含む親水性処理皮膜52を形成す
る構造となっている。
【0019】親水性処理皮膜52の素材としては、無機
系では、水ガラス,高分子シリカ系等があり、有機系で
は、ポリアミド系,アクリル・エポキシ系等があり、複
合系では、ポリアミド+高分子シリカ等がある。また、
オゾン分解触媒51の素材は、二酸化マンガン(Mn
O2),酸化銅(CuO),Co, Ni, Ag,等の酸化物であるこ
とが望ましい。
【0020】この様な素材の組み合わせで形成されるオ
ゾン分解触媒51と親水性処理皮膜52は、微粒子にさ
れたオゾン分解触媒51を親水性処理皮膜52を形成す
る素材に分散含有させて、エバポレータ11の表面に塗
布すればよいものである。
【0021】上述の構成において、集塵装置31を構成
する荷電部32の放電電極34からは、若干のオゾンの
発生を余儀無くされるが、エバポレータ11を空気が通
過する時に広い表面積を有するフィン41に施されたオ
ゾン分解触媒51により大半のオゾンが下記する化学式
に示されるように分解除去される。
【0022】
【化1】 オゾン(O3 )+触媒(M)→ 酸素(O2 )+O+M O+O3 → 2O2
【0023】したがって、送風部2から送られた空気中
のオゾン濃度が閾値(0.02p.p.m.)より小さくな
り、臭いのしないクリーンな空気が車室内に供給される
ものである。
【0024】実際に、オゾン分解率と風量との関係を調
査すると、図5に示されるように、風量の小さい領域で
は、ほぼ100%のオゾン分解率が得られたが、風量の
大きい例えば400〜450m3/hrの領域(High
レベルの風量域)では、20%程度の低下が見られた。
しかしながら、荷電部32のオゾン発生量は、0.01
〜0.04p.p.m.であり、車室内に供給される未処理オ
ゾンは、最大発生量でも0.04(p.p.m.)×20(%)
=0.008(p.p.m.)程度となり、臭覚閾値0.02
p.p.m.より下回り、臭いを感じることがない。
【0025】尚、本発明においては、エバポレータ11
にオゾン分解触媒51含有の親水性処理皮膜52を塗布
したが、エバポレータ11に限らずヒータコアフィンに
施しても、同様の作用効果が得れるものである。
【0026】また、オゾン分解触媒を含有処理する方法
は塗布に限らず、プラスッチクで形成される部品の形成
時に部品の素材にオゾン分解触媒を予め混合させて成形
しても良い。この場合、プラスチックで形成される部品
としては、例えば、A/Cケース内面,ダクト,吸出し
口のルーバー等が挙げられる。また、発生するオゾンの
量に応じて、一部品に限らず複数の部品に形成しても良
いものである。
【0027】更に、親水性処理皮膜にオゾン分解触媒と
共に抗菌剤を混合し、オゾンの分解除去過程において微
生物を殺菌する付帯効果を持たせるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、熱交換器にオゾン分解触媒を塗布してあるので、そ
こを通過する時に空気中のオゾンが分解除去される。ま
た、フィルタ等を有さないので風圧も損なわれず所定の
風量を車室内に送風することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる自動車用空気清浄装置の概略
図である。
【図2】この発明に係わるエバポレータの概略図であ
る。
【図3】この発明に係わるエバポレータの部分拡大図で
ある。
【図4】この発明に係わるエバポレータの部分拡大図で
ある。
【図5】この発明に係わるオゾン分解率と風量の関係を
示した図である。
【符号の説明】
1 自動車用空気調和装置 11 エバポレータ 12 ヒータコア 31 集塵装置 50 下地 51 オゾン分解触媒 52 親水性処理皮膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ダクト内の熱交換器よりも上流側に
    少なくとも荷電部を配置した集塵装置を有する空気調和
    装置において、 前記熱交換器の熱交換用フィンの表面にオゾン分解触媒
    を含む親水性皮膜を形成したことを特徴とする空気調和
    装置。
JP35933692A 1992-12-25 1992-12-25 空気調和装置 Pending JPH06191263A (ja)

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JP35933692A JPH06191263A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 空気調和装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040044768A (ko) * 2002-11-22 2004-05-31 상록코리아 (주) 비열플라즈마를 이용한 자동차용 실내공기 정화장치
JP2010149536A (ja) * 2008-12-23 2010-07-08 Calsonic Kansei Corp 空気清浄装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040044768A (ko) * 2002-11-22 2004-05-31 상록코리아 (주) 비열플라즈마를 이용한 자동차용 실내공기 정화장치
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