JPH06191223A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JPH06191223A
JPH06191223A JP43A JP34719692A JPH06191223A JP H06191223 A JPH06191223 A JP H06191223A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 34719692 A JP34719692 A JP 34719692A JP H06191223 A JPH06191223 A JP H06191223A
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curvature
tread
shoulder
center
tire
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Atsushi Arakawa
淳 荒川
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレッド展開幅が300mm以上の広幅タイ
ヤにおいて、トレッド表面の形状を適切に設定すること
により、操縦安定性と高速耐久性を共に向上させること
を可能にした空気入りラジアルタイヤを提供する。 【構成】 トレッド1の表面をセンター部からショルダ
ー部にかけて連接する4種以上の円弧から構成し、互い
に隣接する円弧のセンター側の曲率半径Rnとショルダ
ー側の曲率半径Rn+1 とを1<Rn /Rn+1 ≦4の関係
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレッド展開幅が30
0mmを超えるレーシング用スリックタイヤとして好適
な空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、操縦
安定性と高速耐久性を共に向上させるようにした空気入
りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りラジアルタイヤでは、ト
レッド表面がセンター部からショルダー部にかけて1種
又は2種の円弧から構成されている。特に、レーシング
用スリックタイヤのようにトレッド展開幅が300mm
を超える広幅タイヤの場合は、トレッド表面が2種の円
弧から構成され、その2種の円弧のショルダー側の曲率
半径に対するセンター側の曲率半径の比は5〜10の範
囲で与えられている。
【0003】しかしながら、上述のようにトレッド展開
幅が300mm以上の広幅タイヤにおいて、そのトレッ
ド表面を2種の円弧から構成し、かつ円弧の曲率半径の
比を5〜10の範囲にすると、トレッド表面の変曲点付
近における曲率半径の変化が大きくなるため、その変曲
点付近でバックリングが生じ、接地性が阻害されて操縦
安定性が低下するという問題があった。一方、上記曲率
半径の比を5未満にすると、接地圧の分布がトレッドの
センター側又はショルダー側に偏ってしまい、耐偏摩耗
性や高速耐久性が悪化してしまう。従って、トレッド表
面の形状によって操縦安定性と高速耐久性とを同時に向
上させることは極めて困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トレ
ッド展開幅が300mm以上の広幅タイヤにおいて、ト
レッド表面の形状を適切に設定することにより、操縦安
定性と高速耐久性を共に向上させることを可能にした空
気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド展開幅
が300mm以上の空気入りラジアルタイヤにおいて、
トレッド表面をセンター部からショルダー部にかけて連
接する4種以上の円弧から構成し、互いに隣接する前記
円弧のセンター側の曲率半径Rn とショルダー側の曲率
半径Rn+1 とを1<Rn /Rn+1 ≦4の関係にしたこと
を特徴とするものである。
【0006】このようにトレッド表面をセンター部から
ショルダー部にかけて連接する4種以上の円弧から構成
すると共に、互いに隣接する前記円弧のセンター側の曲
率半径Rn とショルダー側の曲率半径Rn+1 とを1<R
n /Rn+1 ≦4の関係にし、前記4種以上の円弧の曲率
半径をセンター部からショルダー部にかけて漸次的に小
さく変化させることにより、接地形状が楕円形に近い形
となり、トレッド全面にわたって均一な接地圧分布を得
ることが可能となるので、トレッド展開幅が300mm
以上の広幅タイヤであっても高速耐久性を向上させるこ
とができる。また、互いに隣接する円弧の曲率半径の比
n /Rn+1 を上記のように小さく設定することによ
り、トレッド表面の変曲点付近でバックリングが生じな
くなるので、操縦安定性を向上させることができる。
【0007】以下、本発明の構成について添付の図面を
参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例からな
るレーシング用スリックタイヤを示すものである。図に
おいて、1はトレッド、2はビードコア、3はビードフ
ィラー、4はカーカス層、5はベルト層、6はベルトカ
バー層であり、トレッド展開幅TDWが300mm以上
となるように設定されている。
【0008】トレッド1の表面は、センター部からショ
ルダー部にかけて連接する4種の円弧から構成されてい
る。これら4種の円弧の曲率半径はセンター側からショ
ルダー側にR1 〜R4 と徐々に変化しており、また円弧
長はK1 〜K4 と徐々に変化している。互いに隣接する
円弧のセンター側の曲率半径Rn とショルダー側の曲率
半径Rn+1 とは、1<Rn /Rn+1 ≦4の関係を満足す
るようになっている。従って、曲率半径R1 〜R4 は、
上記関係に基づいてセンター部からショルダー部にかけ
て漸次的に小さく変化している。
【0009】上述のようにトレッド1の表面をセンター
部からショルダー部にかけて連接する4種以上の円弧か
ら構成し、その曲率半径R1 〜R4 をセンター部からシ
ョルダー部にかけて漸次的に小さく変化させることによ
り、タイヤの接地形状がほぼ楕円形になり、トレッド全
面にわたって接地圧分布がほぼ均一になるので、高速走
行時にトレッド1に応力集中が生じにくくなり、高速耐
久性が向上する。
【0010】また、互いに隣接する円弧のセンター側の
曲率半径Rn とショルダー側の曲率半径Rn+1 とを1<
n /Rn+1 ≦4の関係にし、隣接する円弧における曲
率半径の変化量を小さくすることにより、トレッド1の
表面の変曲点付近でバックリングが生じなくなるので、
操縦安定性が向上する。本発明において、トレッド1の
表面を4種以上の多段の円弧から構成することにより上
記のような効果を得られるが、これを7種以上にしても
接地性に関してそれ以上の効果は得られず無駄である。
そのため、トレッド1の表面はセンター部からショルダ
ー部にかけて4種〜6種の円弧から構成することが好ま
しい。
【0011】また、互いに隣接する円弧のセンター側の
曲率半径Rn とショルダー側の曲率半径Rn+1 とを1<
n /Rn+1 ≦4の関係にするが、これは比Rn /R
n+1 が4よりも大きくなると、従来と同様にトレッド1
の表面の変曲点付近でバックリングが生じて接地性が阻
害されるため操縦安定性が低下するからである。なお、
比Rn /Rn+1 の下限は2にすることが好ましい。
【0012】本発明では、上記構成に加えて、互いに隣
接する円弧のセンター側の円弧長Kn とショルダー側の
円弧長Kn+1 とをKn ≧Kn+1 の関係にすることが好ま
しい。これは、センター側の円弧長Kn がショルダー側
の円弧長Kn+1 より小さくなると、トレッド1の表面の
変曲点付近での曲率半径の変化量が大きくなり、バック
リングが生じて接地性が阻害されるため操縦安定性が低
下するからである。
【0013】また、トレッド1のセンター部を形成する
円弧については、トレッド展開幅TDWに対して、その
曲率半径R1 が6.20≦R1 /TDW≦7.20の関
係になるように設定することが好ましく、その円弧長K
1 が0.35≦2K1 /TDW≦0.55の関係になる
ように設定することが好ましい。比R1 /TDWが6.
20未満であると、全体として曲率半径R1 〜R4 が小
さくなり過ぎ、センター部における接地圧が高くなって
均一な接地圧分布を得られなくなるため高速耐久性が低
下し、逆に7.20を超えると、ショルダー部における
接地圧が高くなってしまい、センター部でのバックリン
グが生じるため操縦安定性が低下する。一方、比2K1
/TDWが0.35未満であると、ショルダーポイント
Pの落ち込み量P1 が大きくなり、ショルダー部が十分
に接地しなくなるため、センター部での接地圧が高くな
ってしまい、逆に0.55を超えると、ショルダー部で
の接地圧が高くなってしまう。
【0014】
【実施例】タイヤサイズ340/40R13とし、トレ
ッド表面の形状だけを異ならせた2種類のスリックタイ
ヤをそれぞれ製作した。本発明タイヤ 図1のように、トレッド表面をセンター部からショルダ
ー部にかけて連接する4種の円弧から構成し、その曲率
半径R1 〜R4 、円弧長K1 〜K4 及びトレッド展開幅
TDWを下記のように設定した。
【0015】R1 =2200mm K1 =84mm R2 =670mm K2 =33mm R3 =190mm K3 =30mm R4 =55mm K4 =23mm TDW=340mm従来タイヤ 図2のように、トレッド表面をセンター部からショルダ
ー部にかけて連接する2種の円弧から構成し、その曲率
半径R1 ,R2 、円弧長K1 ,K2 及びトレッド展開幅
TDWを下記のように設定した。
【0016】 R1 =2600mm K1 =106mm R2 =400mm K2 =64mm TDW=340mm なお、上述の本発明タイヤ及び従来タイヤにおいて、セ
ンター部からショルダー部までのトレッド位置と曲率半
径との関係は図3のようになっている。この図3は、セ
ンター部を形成する円弧の曲率半径R1 を100とする
指数により示したものである。
【0017】これら2種類のタイヤについて接地形状及
び面圧を測定したところ、図4のような結果が得られ
た。この図4から判るように、本発明タイヤは楕円形に
近い接地形状を形成し、その面圧がトレッド全面にわた
ってほぼ均一になっていた。これに対して、従来タイヤ
は接地形状が歪んでおり、その面圧が不均一になってい
た。
【0018】また、上記2種類のタイヤについて、下記
の方法により高速耐久性及び操縦安定性を評価し、その
結果を表1に示した。 高速耐久性:試験体に高速で単体ドラム試験を行って故
障が発生するまでの距離を測定した。評価結果は、従来
タイヤを100とする指数により示した。この指数値が
大きいほど高速耐久性が優れている。
【0019】操縦安定性:一定間隔でパイロンが立てら
れているスラローム試験路を実車走行し、その平均速度
を測定した。評価結果は、従来タイヤを100とする指
数により示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が
優れている。 この表1から明らかなように、本発明タイヤは、トレッ
ド表面を2種の円弧から構成した従来タイヤに比べて高
速耐久性と操縦安定性が共に向上していた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッド表面をセンター部からショルダー部にかけて連接
する4種以上の円弧から構成し、互いに隣接する前記円
弧のセンター側の曲率半径Rn とショルダー側の曲率半
径Rn+1 とを1<Rn /Rn+1≦4の関係にし、前記4
種以上の円弧の曲率半径をセンター部からショルダー部
にかけて漸次的に小さく変化させることにより、トレッ
ド展開幅300mm以上の広幅タイヤであってもバック
リングの発生を抑制し、高速耐久性と操縦安定性を同時
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなるレーシング用スリック
タイヤを示す断面図である。
【図2】従来のレーシング用スリックタイヤを示す断面
図である。
【図3】本発明タイヤ及び従来タイヤにおけるトレッド
位置と曲率半径との関係を示す図である。
【図4】本発明タイヤ及び従来タイヤの接地形状及び面
圧を示す図である。
【符合の説明】
1 トレッド R1 ,R2 ,R3 ,R4 曲率半径 K1 ,K2 ,K3 ,K4 円弧長 TDW トレッド展開幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド展開幅が300mm以上の空気
    入りラジアルタイヤにおいて、トレッド表面をセンター
    部からショルダー部にかけて連接する4種以上の円弧か
    ら構成し、互いに隣接する前記円弧のセンター側の曲率
    半径Rn とショルダー側の曲率半径Rn+1 とを1<Rn
    /Rn+1 ≦4の関係にした空気入りラジアルタイヤ。
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