JPH06190874A - 棒状化粧品等繰出し容器の成形法及び成形型 - Google Patents

棒状化粧品等繰出し容器の成形法及び成形型

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JPH06190874A
JPH06190874A JP35796892A JP35796892A JPH06190874A JP H06190874 A JPH06190874 A JP H06190874A JP 35796892 A JP35796892 A JP 35796892A JP 35796892 A JP35796892 A JP 35796892A JP H06190874 A JPH06190874 A JP H06190874A
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slide core
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • B29C45/4421Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using expansible or collapsible cores

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】オールプラスチック製でありながら、短鍔状頂
縁部を有するボリューム感や高級感を備えた筒体を簡単
に製造することができる全周アンダーカット付きの棒状
化粧品等繰出し容器の成形法を提供することにある。 【構成】筒内外形成用のキャビティー型とコアに隣接す
る領域に、外周側にアンダーカット成形用の鍔を有する
複数個の第1スライドコアと第2スライドコアを、円周
方向で交互にしかも第1スライドコアが内径側に位置
し、第2スライドコアが背部からの加圧要素による付勢
によって第1スライドコアの外径部両側に常時接するよ
うに配し、前記第1スライドコア中への上コアの挿入に
より加圧要素による押圧力に抗して第1スライドコア及
び第2スライドコアを拡径させて、前記各アンダーカッ
ト成形用の鍔によりキャビティー内に突出する環状鍔を
構成させ、合成樹脂の射出キュア後、上コアの抜き出し
に伴い加圧要素により第2スライドコアおよびこれを介
して第1スライドコアを縮径し、各アンダーカット成形
用の鍔を筒体内径より内方に変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全周アンダーカット付き
の棒状化粧品等繰出し容器の成形法及び成形型に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】棒状化粧品等の繰出
し容器たとえば口紅容器は、口紅を取付ける中皿と、中
皿を納め中皿外周に180度対称で設けた突起を貫通さ
せる縦溝を有する内筒と、縦溝を貫いた突起をガイドす
るらせん溝を有する外筒(ガイド筒)および外筒に着脱さ
れるキャップとからなっており、内筒は通常の場合下端
に「はかま」と称する回動操作部品を一体成形しあるいは
別体に成形したものを固着している。ところで、外筒は
キャップを取り外したときに使用者に目視される部分で
あり、容器の外観、体裁と商品価値のうえで大きなウエ
イトを占める。
【0003】この外筒として、従来一般にプラスチック
筒が用いられているが、高級感に乏しいことが否めな
い。この対策として図25のように金属筒Cをプラスチ
ック製の外筒A’に外嵌したものが知られている。この
場合、金属筒は深絞り成形により半径方向内側に張り出
す短鍔状頂縁部Dが形成され、その短鍔状頂縁部Dによ
りボリューム感が創成され、外筒A’の頂端面Eを覆っ
てこれを上から目視させないようにすることができるた
め、外観や体裁をすぐれたものとすることができ、高級
感を現出することができる。しかし別パーツとして金属
筒を使用するため、製造費、組立て費が嵩み、大きなコ
ストアップを招くことを避けられない。
【0004】この対策として、外筒そのものに短鍔状頂
縁部が形成されていれば好都合である。しかし、この種
の容器において、内筒と外筒とは相対回転自在となって
おり、内筒は少なくとも一方の縦溝が頂縁まで達し、そ
の頂縁には厚肉の外向き鍔が設けられ、その外向き鍔が
外筒頂部内面に形成した段部に係止されるようになって
いる。したがってプラスチック製の外筒に前記金属筒の
場合のような短鍔状頂縁部を得るには、全周アンダーカ
ット部を形成することが必要となり、成形後の型抜きを
行えなくなる。このため、従来では、プラスチック製の
場合、図26のように、外筒A’は頂部が内方に屈曲さ
れないストレートなものとならざるを得ず、体裁向上の
ため周面に蒸着やスタンプを施しても、上方から外筒
A’の頂端面Eや内筒Fの頂面全体のプラスチックの生
地色がそのまま目視され、ボリューム感や高級感を現出
させることができなかった。
【0005】本発明は前記のような問題点を解消するた
めに創案されたもので、その第1の目的は、オールプラ
スチック製でありながら、短鍔状頂縁部を有するボリュ
ーム感や高級感を備えた筒体を簡単に製造することがで
きる全周アンダーカット付きの棒状化粧品等繰出し容器
の成形法を提供することにある。また本発明の第2の目
的は、前記方法の実施に好適でしかも小型で比較的簡易
な成形型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明は、筒内外形成用のキャビティー型と内コ
アに隣接する領域に、外周側にアンダーカット成形用の
鍔を有する複数個の第1スライドコアと同じく外周側に
アンダーカット成形用の鍔を有する複数個の第2スライ
ドコアを、円周方向で交互にしかも第1スライドコアが
内径側に位置し、第2スライドコアが背部からの加圧要
素による付勢によって第1スライドコアの外径部両側に
常時接するように配し、前記第1スライドコア中への上
コアの挿入により加圧要素による押圧力に抗して第1ス
ライドコア及び第2スライドコアを拡径させて、前記各
アンダーカット成形用の鍔によりキャビティー内に突出
する環状鍔を構成させ、合成樹脂の射出キュア後、上コ
アの抜き出しに伴い加圧要素により第2スライドコアお
よびこれを介して第1スライドコアを縮径し、各アンダ
ーカット成形用の鍔を筒体内径より内方に変位させるよ
うにしたものである。
【0007】また、第2の目的を達成するため本発明
は、キャビティー型を取り付けたキャビティープレート
とキャビティー型中に挿脱される内コアと、前記キャビ
ティー型に接してキャビティープレートに固定されたア
ンダーカット成形用ユニットと、アンダーカット成形用
ユニットに挿脱される上コアを備え、アンダーカット成
形用ユニットが、上コアのテーパー部を遊挿可能な穴
と、穴の縁から放射状に伸びる複数本のガイド溝を有す
る台プレートと、該台プレートを嵌着し囲壁にガイド溝
に対応する位置にスプリング穴を有するケーシングと、
ケーシングの上に接するフランジとケーシング内に嵌合
する突台を有し、突台に上コアのテーパー部を遊挿可能
な穴と、穴の縁から前記台プレートのガイド溝と合致し
ない複数本の放射状のガイド溝を有するカバープレート
と、側面L状をなし前記カバープレートのガイド溝に嵌
まり台プレートのガイド溝間の台面に半径方向移動可能
に配され、穴を貫いて伸びる脚部の先端外面にアンダー
カット形成用の鍔を有し幅方向両側にテーパ面を有し、
反鍔側の脚部に上コアのテーパに合致するテーパ面を有
する複数本の第1スライドコアと、側面L状をなし、前
記台プレートのガイド溝に半径方向移動可能に配され、
穴を貫いて伸びる脚部が前記第1スライドコアよりも幅
が広くかつ脚部先端外面にアンダーカット形成用の鍔を
有し、該反鍔側の面に第1スライドコアのテーパ面が接
し、背部にケーシング側からスプリングで付勢された複
数本の第2スライドコアを有している構成としたもので
ある。本発明は棒状化粧品繰出し容器の成形に好適であ
るが、化粧品以外の筒状繰出し容器の成形にも適用可能
である。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1は本発明を適用して得た口紅容器用全周アン
ダーカット付き外筒射出成形装置の一例を示している。
501は射出ノズルが挿入されるスプールブッシュ50
1aを有する固定側取付け板、502はランナーストリ
ッパープレート、503は上コア1を固着した上コアス
トリッパープレート、504は固定側型板、505はス
トリッパープレート、506は受け板、507は可動側
取付け板、508は受け板506と可動側取付け板50
7の間に固定されたスペーサブロック、509はエゼク
タープレートである。601はスペーサブロックと固定
側取付け板501間を結ぶサポートピン、602は受け
板506から上コアストリッパープレート503に達す
るガイドピン、603はエゼクタレート509から伸び
ストリッパープレート505をリフトするリフターピン
である。前記固定側型板504には上コア1と同軸上に
アンダーカット成形用ユニット2とキャビティ型3が嵌
着固定されており、キャビティ型3内には受け板506
およびストリッパープレート505を貫いて伸びる内コ
ア4が挿入されており、内コア4の中心にはエゼクター
プレート509からエゼクタピン604が内挿されてい
る。内コア4の外面にはらせん溝成形用のらせん突条4
1が設けられている。
【0009】前記アンダーカット成形用ユニット2は、
図2ないし図4に全体が、また、図5ないし図19にユ
ニットの構成部品が示されており、台プレート5と、ケ
ーシング6と、カバープレート7と、第1スライドコア
8と、第2スライドコア9およびスプリング10とを備
えている。ケーシング6は台プレート5を嵌合するリン
グ状の囲壁60を有し、囲壁60の下部には台プレート
5を支える内フランジ61が形成されている。前記台プ
レート5は、図7ないし図9のように中央に前記上コア
1のテーパー部11よりも径が大きな穴50を有し、該
穴50の縁から放射状に複数本のガイド溝51が形成さ
れている。穴50の下面の縁には製品筒体Aの上端縁部
外面を成形するための環状型面52が形成されている。
前記ガイド溝51はこの実施例では4本が全体で十文字
状をなすように形成されている。そして、各ガイド溝5
1に対応するケーシング6の囲壁60にはスプリング1
0を挿入しその後スプリングの支持座を形成するプラグ
100を取り付けるための貫通孔62が配設されてい
る。
【0010】カバープレート7は図16ないし図18に
示されており、下面が前記台プレート5の上面に当接す
るようにケーシング6に嵌合する突台70と下面が囲壁
60の上面に当接するフランジ72とを有し、フランジ
72には囲壁60に設けためねじ穴63と合致するねじ
取付け孔73を有し、ねじ75を捩じ込むことでケーシ
ング6と一体化されるようになっている。そして突台7
0とフランジ72の中央部には前記穴50と同軸上に上
コア1のテーパー部11よりも径が大きな穴74が形成
されると共に、突台70には穴74の縁から放射状に伸
びる複数本のガイド溝71が形成されている。前記ガイ
ド溝71この実施例では4本であり、ガイド溝51より
も幅が狭く、全体で十文字状をなすようにしかも前記台
プレート5のガイド溝51と45°位相がずれるように
形成されている。
【0011】第1スライドコア8と第2スライドコア9
はそれぞれ4本であり、図2のように、前記カバープレ
ート7のガイド溝71と台プレート5の上面とで構成さ
れる穴に摺動自在に配され、第2スライドコア9は台プ
レート5のガイド溝51とカバープレート突台下面とで
構成される穴に摺動自在に配される。第1スライドコア
8は図10ないし図12に、また第2スライドコア9は
図13ないし図15に単体の状態で示されており、それ
ぞれ、摺動部8a,9aとこれの先端から下方に屈曲し
た脚部8b,9bとで側面L状をなしている。いずれの
脚部8b,9bも図2のように台プレート5の穴50を
貫いてキャビテイ型3内に適度に進入し下端面が同一レ
ベルで整合する長さを持っている。第1スライドコア8
と第2スライドコア9は、ともに摺動部8a,9aから
脚部8b,9bにかけての裏面がほぼ直角状に屈曲し、
後退時に台プレート5の穴壁やこれの延長上の台部壁面
50’に当接位置決めされるようになっている。
【0012】前記第1スライドコア8の脚部先端外面に
はアンダーカット形成用の鍔80が形成されており、そ
の鍔80の幅方向両側はカットされ、テーパ面81,8
1となっている。そして、第1スライドコア8の脚部8
bの反鍔側は上コア1のテーパー部11に対応して上方
に向かうほど外方に傾いた勾配面82となっており、そ
の勾配面82は直線状でもよいが図示のものではわん曲
状となっている。第2スライドコア9は、第1スライド
コア8よりも幅が広く、第1スライドコア8の脚部8b
よりも半径方向で外側に位置される。脚部9bは平面か
ら見て割円状をなし、脚部先端外面にはアンダーカット
形成用の鍔90が形成されている。そして、脚部9bの
反鍔側は上端にいたるまで平坦な垂直面92となってお
り、第1スライドコア8とのアッセンブリ時に図3と図
4のように垂直面92が前記テーパ面81と接するよう
になっている。第2スライドコア9の摺動部9aにはそ
れぞれ袋穴93が形成されており、この袋穴93に前記
スプリング10が挿入され、ケーシング6の貫通孔62
にねじこんだプラグ101で他端を押圧することにより
各第2スライドコア9は穴50の内方に向かって押圧さ
れ、それにより隣接する2つずつの第2スライドコア
9,9の垂直面92,92で第1スライドコア8の脚部
テーパ面81,81が押圧され、第1スライドコア8と
第2スライドコア9は縮径して図4のように穴内に突出
するようになっている。
【0013】前記台プレート5と、ケーシング6と、カ
バープレート7と、第1スライドコア8と、第2スライ
ドコア9およびスプリング10の組立ては、ケーシング
6に台プレート5を嵌合し適宜固定ボルトなどで固着
し、一方、カバープレート7を突台70が上方に向くよ
うに反転した状態にして、各ガイド溝71,71に第1
スライドコア8,8を嵌める。そして、次にガイド溝間
の突台70上に各第2スライドコア9,9を配置し、各
第1スライドコア8のテーパ面81,81に第2スライ
ドコア9,9の垂直面92,92を接触させて縮径状態
とする。この状態が図19である。そこで次にケーシン
グ6と台プレート5のアッセンブリを反転し、ガイド溝
51,51を第2スライドコア9,9に合致するように
位置を合わせて突台70にケーシング6を外嵌させる。
この時に穴50から両スライドコア8,9の脚部先端が
突出する。あとはねじ75をねじこみ、ケーシング6と
カバープレート7を一体化させ、次いでケーシング6の
貫通孔62から第2スライドコア9にそれぞれスプリン
グ10を挿入し、プラグ101をねじこみ、第2スライ
ドコア9,9を背後から付勢すればよい。
【0014】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではない。すなわち、図22のように台プレート5を長
く形成し、キャビテイ型を兼ねさせてもよい。この構造
によれば型部品が減少し、かつ製品筒体Aの外周面にパ
ーティングラインが現われないため体裁がよくなる。樹
脂のゲートも図1や図2では上コア1の中心にゲート穴
111を穿ち、内コア4に分岐路211を形成して内側
から樹脂を導入するようにしているが、これに代えて、
図22に示すようにユニット外側の固定側型板504に
ゲート穴111と分岐路112を穿ち、キャビティ型
(この例では台プレート5)の肉厚を貫く導入路212に
接続するようにしてもよい。また、第1スライドコア8
と第2スライドコア9の数は3つずつでも、5つずつで
もよい。さらに、台プレート5とケーシング6は別パー
ツを組付けるのでなしに一体に作られていてもよい。
【0015】次に本発明による成形法を説明する。成形
に当たっては、図1と図2のような型締め状態とする。
この状態では上コア1のテーパー部11が成形ユニット
2の穴50,74を貫通し、先端面が内コア4の上面4
0に密接する。4つの第1スライドコア8は、それぞれ
脚部8aの勾配面82がテーパー部11と接触している
ため、前記上コア1のテーパー部11の進入によりくさ
び作用で外径方向に押圧される。4つの第1スライドコ
ア8は脚部8bのテーパ面81,81が背後の第2スラ
イドコア9の脚部垂直面92に弾性的に接しているた
め、第1スライドコア8の移動により第2スライドコア
9も外径方向に移動させられ、図3のように拡開した状
態となる。この状態では脚部8b,9bの先端外側に形
成されている鍔80,90がひとつながりとなり、図3
のように環状鍔が形成される。その環状鍔は図2のよう
にキャビティ型3の内面と内コア4の外面と台プレート
5の型面52とで画成されるキャビティCに張り出す。
【0016】この状態で次に図示しない射出ノズルをス
プールブッシュ501aに挿入し、合成樹脂を射出す
る。合成樹脂はゲート穴111から分岐路211を通っ
てキャビティに射出される。これによりキャビティ型3
の内面と内コア4の外面とで筒部aが、内コア4の外面
の突条41でらせん溝bが作られ、環状鍔によって全周
アンダーカットcが、また環状鍔の張出し段部と台プレ
ート5の型面52とで短鍔状頂縁部dが作られる。かく
して樹脂がキュアしたときには、常法のように固定側取
付け板501をランナーストリッパープレート502と
離間させ、次いで上コアストリッパープレート503を
固定側型板504から離間させ、固定側型板504をス
トリッパープレート505から離間させる。図20のよ
うに上コアストリッパープレート503を上昇させれ
ば、上コア1は成形ユニット2の穴50から4つの第1
スライドコア8の勾配面82をガイドとして抜き出され
る。このようなテーパー部11の移動に伴い、第1スラ
イドコア8に対するくさび作用は弱化するため、各スプ
リング10の押圧力で4つの第2スライドコア9は内径
方向に押し出され、その第2スライドコア9の垂直面9
2に第1スライドコア8のテーパ面81,81が接して
いるため、4つの第1スライドコア8も内径方向に押圧
移動される。これにより図20と図4のように脚部8
a,9bのアンダーカット形成用の鍔80,90は環状
状態から分解されてすぼまり、全部の鍔80,90は製
品筒体Aの筒部内面より内方にずれ、台プレート5の穴
50内に位置する。
【0017】これで全周アンダーカットからコアが離型
されるので、次に固定側型板504をストリッパープレ
ート505から離せば、図21のように製品筒体Aは内
コア4の外周にはまった状態で残される。このとき、ア
ンダーカット形成用の鍔80,90は台プレート5の穴
50内に位置しているため、製品筒体Aの短鍔状頂縁部
dが損傷されることはない。あとは、エゼクタープレー
ト509を上昇させれば製品筒体Aは脱型される。以上
により短鍔状頂縁部dの下に全周アンダーカットcを有
する構成樹脂製の棒状化粧品容器としての筒体Aが一工
程で得られる。あとは製品筒体Aの外面に真空蒸着など
により金属色の被膜を施し透明樹脂のコートを施せばよ
い。得られた製品は図24のようになり、あたかも金属
筒で加飾したような外観を呈し、短鍔状頂縁部dによっ
てボリューム感が創成され、高級感を現出することがで
きる。
【0018】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、全周アンダーカット付きの筒体を後加工の要な
く一工程で射出成形することができ、棒状化粧品等繰出
し容器の外筒に適用した場合には、高価な金属筒を使用
せずに低コストで金属筒使用と同等な装飾性と高級感を
現出することができるという優れた効果が得られる。ま
た、本発明の請求項2によるときには、第1スライドコ
アと第2スライドコアをスプリング作用で全周をすぼ
め、コアのテーパー部で拡径するようにしているため、
小型で簡単な構造とすることができ、多数個取りの場合
にも金型全体を小さくすることができ、厚さも少なくて
すむため、金型の厚さもほとんど増さずにすみ、台プレ
ートとケーシングとカバープレートとによってユニット
となつているため組替えも容易であると共に、故障時に
もワンタッチで交換可能であるなどのすぐれた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による成形法と成形型を例示する断面図
である。
【図2】図1における成形型部分を図3のX−X線に沿
つた断面で示す部分的拡大図である。
【図3】図2における成形ユニットの部分切欠底面図で
ある。
【図4】図2のコアを抜いた状態を示す部分切欠底面図
である。
【図5】本発明におけるケーシングの平面図である。
【図6】本発明におけるケーシングの断面図である。
【図7】本発明における台プレートの平面図である。
【図8】図7のA−A線に沿う断面図である。
【図9】図7のA−B線に沿う断面図である。
【図10】本発明における第1スライドコアの平面図で
ある。
【図11】第1スライドコアの断面図である。
【図12】第1スライドコアの斜視図である。
【図13】本発明における第2スライドコアの平面図で
ある。
【図14】第2スライドコアの断面図である。
【図15】第2スライドコアの斜視図である。
【図16】本発明におけるカバープレートの平面図であ
る。
【図17】図16のC−C線に沿う断面図である。
【図18】図16のC−D線に沿う断面図である。
【図19】本発明における成形ユニットの組立て途中の
状態を示す斜視図である。
【図20】本発明の成形法おける離型段階を示す断面図
である。
【図21】離型完了状態を示す断面図である。
【図22】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図23】本発明における上コアと第1、第2スライド
コアとの関係を示す斜視図である。
【図24】本発明により得られた筒体の使用状態を例示
する部分切欠側面図である。
【図25】従来の棒状化粧品繰出し容器の部分切欠側面
図である。
【図26】従来の棒状化粧品繰出し容器の部分切欠側面
図である。
【符号の説明】
1 上コア 2 成形ユニット 3 キャビティ型 4 内コア 5 台プレート 6 ケーシング 7 カバープレート 8 第1スライドコア 8b,9b 脚部 9 第2スライドコア 10 スプリング 11 テーパー部 50 穴 51,71 ガイド溝 60 囲壁 70 突台 72 フランジ 80,90 アンダーカット成形用の鍔 81,81テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 45/00 7344−4F B29L 22:00 4F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒内外形成用のキャビティー型とコアに隣
    接する領域に、外周側にアンダーカット成形用の鍔を有
    する複数個の第1スライドコアと同じく外周側にアンダ
    ーカット成形用の鍔を有する複数個の第2スライドコア
    を、円周方向で交互にしかも第1スライドコアが内径側
    に位置し、第2スライドコアが背部からの加圧要素によ
    る付勢によって第1スライドコアの外径部両側に常時接
    するように配し、前記第1スライドコア中への上コアの
    挿入により加圧要素による押圧力に抗して第1スライド
    コア及び第2スライドコアを拡径させて、前記各アンダ
    ーカット成形用の鍔によりキャビティー内に突出する環
    状鍔を構成させ、合成樹脂の射出キュア後、上コアの抜
    き出しに伴い加圧要素により第2スライドコアおよびこ
    れを介して第1スライドコアを縮径し、各アンダーカッ
    ト成形用の鍔を筒体内径より内方に変位させるようにし
    たことを特徴とする棒状化粧品等繰出し容器の成形法。
  2. 【請求項2】キャビティー型を取り付けたキャビティー
    プレートとキャビティー型中に挿脱される内コアと、前
    記キャビティー型に接してキャビティープレートに固定
    されたアンダーカット成形用ユニットと、アンダーカッ
    ト成形用ユニットに挿脱される上コアを備え、アンダー
    カット成形用ユニットが、 上コアのテーパー部を遊挿可能な穴と、穴の縁から放射
    状に伸びる複数本のガイド溝を有する台プレートと、 該台プレートを嵌着し囲壁にガイド溝に対応する位置に
    スプリング挿入用の穴を有するケーシングと、 ケーシングの上に接するフランジとケーシング内に嵌合
    する突台を有し、突台に上コアのテーパー部を遊挿可能
    な穴と、穴の縁から前記台プレートのガイド溝と合致し
    ない複数本の放射状のガイド溝を設けたカバープレート
    と、 側面L状をなし前記カバープレートのガイド溝に嵌まり
    台プレートのガイド溝間の台面に半径方向移動可能に配
    され、穴を貫いて伸びる脚部の先端外面にアンダーカッ
    ト形成用の鍔を有し幅方向両側にテーパ面を有し、反鍔
    側の脚部に上コアのテーパに合致するテーパ面を有する
    複数本の第1スライドコアと、 側面L状をなし、前記台プレートのガイド溝に半径方向
    移動可能に配され、穴を貫いて伸びる脚部が前記第1ス
    ライドコアよりも幅が広くかつ脚部先端外面にアンダー
    カット形成用の鍔を有し、該反鍔側の面に第1スライド
    コアのテーパ面が接し、背部にケーシング側からスプリ
    ングで付勢された複数本の第2スライドコアを有してい
    ることを特徴とすることを特徴とする棒状化粧品等繰出
    し容器の成形型。
  3. 【請求項3】第1スライドコアと第2スライドコアが4
    本ずつである請求項2に記載の棒状化粧品等繰出し容器
    の成形型。
  4. 【請求項4】台プレートがケーシングを貫通しキャビテ
    ィー型をも兼ねているものを含む請求項1または請求項
    2に記載の棒状化粧品等繰出し容器の成形型。
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