JPH0618994B2 - 強靭ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

強靭ポリエステル樹脂組成物

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JPH0618994B2
JPH0618994B2 JP13580587A JP13580587A JPH0618994B2 JP H0618994 B2 JPH0618994 B2 JP H0618994B2 JP 13580587 A JP13580587 A JP 13580587A JP 13580587 A JP13580587 A JP 13580587A JP H0618994 B2 JPH0618994 B2 JP H0618994B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な強靭ポリエステル樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、耐衝撃性の改善された強靭な成形物を
与える熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする問題点] 熱可塑性樹脂製成形物の耐衝撃性を改善する方法とし
て、従来よりゴム系物質をブレンドして改質する方法が
一般に採用されている。
エンジニアリングプラスチックスの1つである熱可塑性
ポリエステルについても、耐衝撃強度を改善する目的で
ゴム系物質をブレンドする方法が一般に採用されてい
る。具体的には、たとえば特公昭58-47419号公報、特公
昭59-28223号公報などに記載の方法があげられる。しか
し、前記方法ではどのようなゴム系物質が耐衝撃強度の
改善に効果があるかについての理論が充分確立しておら
ず、実際に熱可塑性ポリエステルとゴム系物質とを種々
組合わせて実験して効果のある組合わせを捜し出してい
るのが実状である。
また、高性能のエンジニアリングプラスチックスに弾性
率の比較的低いゴム系物質をブレンドすると耐衝撃性は
向上するが、機械的強度、耐熱性、化学的性質など、エ
ンジニアリングプラスチックスとして期待されている優
れた性能を有さなくなることもある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、機械的強度、耐熱性、化学的性質などの優れ
た性能を大きく低下させることなく、熱可塑性ポリエス
テルの耐衝撃強度を改善するためになされたものであ
り、 (a)熱可塑性ポリエステル 100部(重量部、以下同様)
ならびに (b)エポキシ基を1分子中に少なくとも1個有し、室
温における曲げ弾性率が104 kg/cm2以下の樹脂 100
部、 α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との共重
合体であって該共重合体中に含有されるカルボキシル基
の5モル%以上がアルカリ金属塩に中和され、室温にお
ける曲げ弾性率が104 kg/cm2以下の共重合体5〜 100
部および 熱可塑性ポリエステル0〜66部 を溶融混合してなる樹脂混合物5〜 100部を含有する強
靭ポリエステル樹脂組成物に関する。
[実施例] 本明細書にいう熱可塑性ポリエステルとは、酸成分とし
てテレフタル酸またはそのエステル形成能を有する誘導
体を少なくとも90モル%含有したものと、グリコール成
分として炭素数2〜10のグリコールまたはそのエステル
形成能を有する誘導体を少なくとも90モル%含有したも
のとを用いてえられる線状飽和のポリエチレンテレフタ
レート系樹脂や、ポリエチレンテレフタレートを代表例
として含むポリエチレンテレフタレート系樹脂とポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、一般式
(I): (式中 R1はC 2 〜C 4の2価の炭化水素基、Xは、たと
えば-C(CH3)2-、-CH2-、-S-、-SO2-、-CO-などの2価の
結合基または直接結合、mおよびnはそれぞれ5〜20の
整数、(m+n)個のR1は同じである必要はない)で表
わされる単位を有するポリエーテル化合物および該ポリ
エーテル化合物の誘導体の少なくとも1種とのブロック
共重合体、さらにはポリブチレンテレフタレートなどを
含む概念である。
前記10モル%未満の範囲で用いられるテレフタル酸やそ
のエステル形成能を有する誘導体以外の酸成分として
は、炭素数6〜14の他の芳香族ジカルボン酸、炭素数4
〜8の脂肪族ジカルボン酸、さらには炭素数8〜12の脂
環式ジカルボン酸などがあげられ、その具体例として
は、たとえばフタル酸、イソフタル酸、2,6-ナフタレン
ジカルボン酸、4,4′ -ジフェニルジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸など
があげられる。
また、前記10モル%未満の範囲で用いられるグリコール
以外のジオール成分としては、炭素数3〜10の脂肪族ジ
オール、炭素数6〜15の脂環式ジオール、さらには炭素
数6〜15の芳香族ジオールなどがあげられ、その具体例
としては、たとえばプロパン-1 ,3-ジオール、ブタン -
1,4-ジオール、ペンタン -1,5-ジオール、ヘキサン -1,
6-ジオール、シクロヘキサン -1,4-ジメタノール、2,2-
ジメチルプロパン -1,3-ジオール、2,2-ビス(4′-ヒド
ロキシシクロヘキシル)プロパン、 2,2-ビス(4′-ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ハイドロキノンなどがあげ
られる。
前記のごとき成分から製造される本発明における熱可塑
性ポリエステルの1つであるポリエチレンテレフタレー
ト系樹脂は、通常 0.35〜1.20 の固有粘度(フェノール
/テトラクロロエタン=50/50 (重量比)、 0.5%(重
量%、以下同様)濃度、25℃、以下同様)を有するもの
であるが、結晶化速度と機械的強度とのバランスがよく
なるという点からすると固有粘度0.40 〜 0.70 のもの
が好ましく、 0.45 〜0.65 のものがとくに好ましい。
本発明における熱可塑性ポリエステルの他の例である前
記ブロック共重合体に含有されるポリエーテル単位と
は、一般式(II): (式中、 R2 は炭素数2〜18の2価の基、lは5〜40の
整数、l個の R2 は同じである必要はない)で表わされ
る単位(末端を除く部分)であり、該単位を含有するこ
とにより前記ブロック共重合体を含有する組成物の結晶
化速度を速くするとともに、耐衝撃性を改善しうる。
前記 R2 の具体例としては、たとえばエチレン、プロピ
レン、イソプロピレン、ブチレン、ビスフェノールA残
基などがあげられ、一般式(II)で表わされる単位を有す
るポリエーテル化合物のうちポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、一般式(I)で表わされる単位を有するポリエーテ
ル化合物から選ばれた1種以上のポリエーテル化合物を
用いたブロック共重合体が、えられる組成物の結晶化速
度が速くなり、射出成形時の熱安定性がよくなるなどの
面から好ましい。
前記ポリエーテル化合物は、これとポリエチレンテレフ
タレート系樹脂とからなるブロック共重合体成分中に2
〜90部、好ましくは5〜60部、とくに好ましくは25〜50
部含有される。該量が2部未満では結晶化速度改善効果
が充分期待できず、また90部をこえると成形品の機械的
強度、耐湿性などが著しく低下し、好ましくなくなりが
ちである。
前記のごとき成分から製造される本発明における可塑性
ポリエステルの1つであるブロック共重合体は、通常
0.35 〜 1.20 の固有粘度を有するものであるが、結晶
化速度と機械的速度とのバランスがよく改善されるとい
う面からは、固有粘度 0.40 〜 1.00 のものが好まし
く、 0.50 〜 0.80 のものがとくに好ましい。
前記ブロック共重合体はポリエステル合成反応容器中で
共重合させて製造してもよく、押出機中で共重合させて
製造してもよい。
前記熱可塑性ポリエステルは単独で用いてもよく、2種
以上併用してもよい。
本発明に用いる分子中にエポキシ基を少なくとも1個有
し、室温における曲げ弾性率が104kg/cm2以下の樹脂
(以下、の樹脂という)とはエポキシ基、グリシジル
エーテル基、グリシジルエステル基、グリシジルアミノ
基、含チッ素ヘテロ環を有する化合物とエピクロルヒド
リンとの反応により合成されるエポキシ基などのエポキ
シ基を少なくとも分子中に1個有する樹脂であり、同時
に曲げ弾性率が104 kg/cm2以下のものである。
の樹脂の具体例としては、たとえばエチレン -グリシ
ジル(メタ)アクリレート共重合体、アクリル酸エチル
-グリシジル(メタ)アクリレート共重合体やアクリル
酸ブチル- アリルグリシジルエーテル共重合体のように
C1 〜 C24のアルキルアルコールとアクリル酸とのエス
テルとグリシジル(メタ)アクリレートまたはアクリル
グリシジルエーテルとの共重合体、エチレン- アリルグ
リシジルエーテル共重合体、エチレン- グリシジル(メ
タ)アクリレート -酢酸ビニル三元共重合体、エチレン
-グリシジル (メタ)アクリレート共重合体99〜10%
に(メタ)アクリル酸メチル1〜90%をグラフトさせた
共重合体、両末端エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ
化 -1,2-ポリブタジエンなどがあげられる。これらの中
でとくに好ましいものとしては、エチレン、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテンなどやこれらの
2種以上と、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリ
シジル、シクロヘキセン -4-カルボン酸グリシジルなど
やこれらの2種以上との共重合体、前記共重合体成分に
さらに酢酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チルなどを含ませた三元共重合体があげられる。
の樹脂のエポキシ基は分子中に1個以上あれば耐衝撃
性を改良するという本発明の目的を達成することができ
るが、好ましくは該樹脂中に1モル%以上(樹脂を構成
する単量体換算)あるのが熱可塑性樹脂にブレンドした
ときの耐衝撃性改善の点から好ましいが、10モル%をこ
えると本発明の組成物からの成形物の衝撃強度が低下す
る傾向にある。
なおの樹脂の室温における曲げ弾性率が104 kg/cm2
をこえると耐衝撃性改善効果が著しく低くなり、好まし
くない。
本発明におけるα−オレフィンとα,β−不飽和カルボ
ン酸との共重合体であって該共重合体中に含有されるカ
ルボキシル基の5モル%以上、好ましくは30モル%以
上、とくに好ましくは40モル%以上がアルカリ金属塩に
中和され、室温における曲げ弾性率が104 kg/cm2以下
の共重合体(以下、の共重合体という)とは、たとえ
ばエチレン、プロピレン、1-ブテン、1-オクテン、1-ヘ
キセンなどのα−オレフィンの少なくとも1種とアクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸などのα、β−不飽和
カルボン酸の少なくとも1種との共重合体で、該共重合
体中のカルボキシル基の5モル%以上がアルカリ金属塩
に中和されたものであって、α−オレフィンの含量が好
ましくは50%以上のものである。
前記共重合体にはさらに共重合体中に25%までの範囲
で、たとえばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸ブチルなどのほかの共重合可能な成分を共重
合させてもよい。
前記の共重合体におけるアルカリ金属塩を形成する好
ましいアルカリ金属の例としては、ナトリウムおよびカ
リウムがあげられ、該共重合体中のカルボキシル基の5
モル%以上がアルカリ金属塩に中和されていることによ
って、本発明の組成物の強靭性が大きく改善され、とく
にカルボキシル基の30モル%以上がナトリウム塩に中和
されているばあいの効果がとくに顕著である。
の共重合体の室温における曲げ弾性率は本発明の組成
物からの成形物の衝撃強度を改善するためには104 kg/
cm2以下であることが必要である。
本発明においてはの樹脂100 部に対し、の共重合体
5〜100 部、好ましくは40〜80部、とくに好ましくは60
〜75部、さらに要すれば(a)成分の熱可塑性ポリエステ
ルを成分として66部以下の割合で溶融混合して(b)成
分の樹脂混合物が調製される。成分を加えると衝撃強
度が上がる、加工時のゲルの発生が少ないなどの点から
好ましい。
前記のの共重合体の割合が5〜100 部の範囲をはずれ
るとえられる組成物からの成形物の耐衝撃強度が充分改
善されず、好ましくない。また成分の熱可塑性ポリエ
ステルの割合が66部より多くなると衝撃強度が充分に改
善されなくなる。
前記(b)成分の樹脂混合物は各成分を150 ℃〜300 ℃、
好ましくは170 ℃〜280 ℃で溶融混合することにより調
製される。とくにの樹脂との共重合体とを溶融混合
する際の温度が250℃をこえるとゲル化する傾向が生ず
るが、ゲル化した物を用いて組成物を製造しても耐衝撃
強度の改善された成形物がえられる。
このようにしてえられた(b)成分を5〜100 部、好まし
くは10〜60部を(a)成分100 部と、(b)成分を調製するの
と同様の条件で公知の種々の方法、たとえば押出機によ
り溶融混合することにより本発明の組成物がえられる。
前記(b)成分の配合量が(a)成分100 部に対して5部未満
になると衝撃強度改善効果が充分えられなくなり、100
部をこえると機械的強度、耐熱性の低下が大きくなる。
本発明の組成物には樹脂組成物に一般的に用いられる添
加物、たとえば安定剤、着色剤、帯電防止剤、難燃剤、
加工性改良剤などや、さらにはガラス繊維、炭素繊維な
どの強化材、タルク、マイカ、ガラスビーズ、炭酸カル
シウムなどの充填材などを適宜配合してもよい。
本発明の組成物からの成形物は耐衝撃性が良好なため、
弱電機器のハウジング、自動車部品、電動工具ボディな
どに好適に使用されうる。
次に実施例および比較例に基づき本発明の組成物をさら
に具体的に説明する。
なお、実施例および比較例で使用する記号の意味は下記
のとおりである。
PET:フェノール/1,1,2,2- テトラクロロエタン=50/50
(重量比)の混合溶媒中、0.5 %濃度、25℃で測定した固
有粘度が0.60のポリエチレンテレフタレート。
PBT:東レPBT 1401-X07 (東レ(株)製)。
MPET-1:平均分子量1000のビスフェノールAのエチレン
オキシド付加重合物30%とポリエチレンテレフタレート
オリゴマー70%とを減圧下で溶融混練してビスフェノー
ルAのエチレンオキシド付加重合物を共重合させたフェ
ノール/1,1,2,2- テトラクロロエタン=50/50(重量比)
の混合溶媒中、25℃で測定した固有粘度が0.80の改質ポ
リエチレンテレフタレート。
MPET-2:75%のポリプロピレングリコールの両末端に25
%のポリエチレングリコールがエーテル結合で結合して
いる平均分子量1300のブロック共重合体20%とポリエチ
レンテレフタレートオリゴマー80%とを減圧下で溶融混
練して共重合させたフェノール/1,1,2,2- テトラクロロ
エタン=50/50(重量比)の混合溶媒中、25℃で測定した
固有粘度が0.60の改質ポリエチレンテレフタレート。
EGMA:ASTM D-1238Eによるフローレート 3.0g/10min
、グリシジルメタクリレート単位含有率10%のエチレ
ン -グリシジルメタクリレート共重合体。
BAAGE:ムーニー粘度30、アリルグリシジルエーテル単
位含有率 4.5%のアクリル酸ブチル -アリルグリシジル
エーテル共重合体。
EGMAVA:エチレン単位含有率85%、グリシジルメタクリ
レート単位含有率10%、酢酸ビニル単位含有率5%でAS
TM D-1238 によるMI 7g/10min の三元共重合体。
EGMAGP:エチレン単位含有率85%、グリシジルメタクリ
レート単位含有率15%の共重合体70部にメタクリル酸メ
チル30部をグラフト共重合させた樹脂。
EMANa-1:エチレン単位含有率87%、メタクリル酸単位含
有率 6.5%、メタクリル酸ナトリウム単位含有率 6.5%
で ASTM D-1238 によるMI 1.0g/10minのランダム共重
合体。
EMANa-2:エチレン単位含有率86%、メタクリル酸単位含
有率10%、メタクリル酸ナトリウム単位含有率4%でAS
TM D-1238 によるMI 2.8g/10min のランダム共重合体。
EAA:エチレン単位含有率94%、アクリル酸単位含有率
6%、でASTM D-1238によるMI 5.0g/10min のランダム共
重合体。
実施例1〜5および比較例1〜3 水分率 0.02 %以下に乾燥させた第1表に示す(b)成分
の合計部数にテトラキス[メチレン -3(3′,5′ -ジ-t
- ブチル-4′-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタン 0.2部、トリス(2,4- ジ-t- ブチルフェニル)フ
ォスファイト0.2部、ペンタエリスリトールテトラキス
(β−ラウリルチオプロピオネート) 0.4部を添加混
合し、池貝鉄工(株)製の押出機(PCM-45)を用いて 280
℃で混練押出を行なった。
えられた樹脂混合物(第1表の(b)成分の合計部数+ 0.
8部)を水分率 0.02%以下に乾燥させたものに、水分率
0.02 %以下に乾燥させた第1表の(a)成分の合計部数
を加えて混合し、押出機(PCM-45)を用いて 270℃で溶融
混練して樹脂組成物をえた。このときガラス繊維(直径
9.5μm、長さ3mm)を押出機の途中から30.0部加え
た。
えられた樹脂組成物を水分率 0.02%以下に乾燥させ、
射出成形によって 120× 120× 3mmのテストピースを
作製し、落錘強度(荷重500g、先端R3/8インチ、半数破
壊高さ)を測定した。
結果を第1表に示す。
比較例4〜8 実施例1〜5における(b)成分を予め溶融混合させず
に、別々に(a)成分と一括混合させたほかは実施例1〜
5と同様にして樹脂組成物を調製し、テストピースを作
製し、落錘強度を測定した。結果を第2表に示す。
以上のように、(b)成分を予め溶融混合させずに、別々
に(a)成分と一括混合させた比較例4〜8のばあいの落
錘強度は低く、比較例4〜8の落錘強度に対する実施例
1〜5の落錘強度は、それぞれ134 %、136%、126
%、115 %および114 %と著しく高いものとなる。
[発明の効果] 本発明の組成物からの成形物は耐衝撃性に優れる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)熱可塑性ポリエステル 100重量部なら
    びに (b)エポキシ基を1分子中に少なくとも1個有し、室
    温における曲げ弾性率が104 kg/cm2以下の樹脂 100重
    量部、 α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との共重
    合体であって該共重合体中に含有されるカルボキシル基
    の5モル%以上がアルカリ金属塩に中和され、室温にお
    ける曲げ弾性率が104 kg/cm2以下の共重合体5〜 100
    重量部および 熱可塑性ポリエステル0〜66重量部 を溶融混合してなる樹脂混合物5〜 100重量部 を含有する強靭ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(a)成分の熱可塑性ポリエステルがポリエ
    チレンテレフタレート系樹脂である特許請求の範囲第1
    項記載の組成物。
  3. 【請求項3】(a)成分の熱可塑性ポリエステルが、ポリ
    エチレンテレフタレートとポリエチレングリコール、ポ
    リプロピレングリコール、一般式(I): (式中、RはC〜Cの2価の炭化水素基、Xは2
    価の結合基または直接結合、mおよびnはそれぞれ5〜
    20の整数、(m+n)個のRは同じである必要はな
    い)で表わされる単位を有するポリエーテル化合物およ
    び該ポリエーテル化合物の誘導体の少なくとも1種との
    ブロック共重合体である特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
  4. 【請求項4】(b)成分の熱可塑性ポリエステルがポリ
    エチレンテレフタレート系樹脂である特許請求の範囲第
    1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】(b)成分の熱可塑性ポリエステルが、ポ
    リエチレンテレフタレートとポリエチレングリコール、
    ポリプロピレングリコール、一般式(I): (式中、RはC〜Cの2価の炭化水素基、Xは2
    価の結合基または直接結合、mおよびnはそれぞれ5〜
    20の整数、(m+n)個のRは同じである必要はな
    い)で表わされる単位を有するポリエーテル化合物およ
    び該ポリエーテル化合物の誘導体の少なくとも1種との
    ブロック共重合体である特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】前記2価の結合基が-C(CH3)2-、-CH2-、-S
    -、-SO2-、-CO-である特許請求の範囲第3項または第5
    項記載の組成物。
  7. 【請求項7】エポキシ基を1分子中に少なくとも1個有
    し、室温における曲げ弾性率が104 kg/cm2以下の樹脂
    が、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート共重合
    体、アクリル酸エステル−グリシジル(メタ)アクリレ
    ート共重合体またはアクリル酸エステル−アリルグリシ
    ジルエーテル共重合体である特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】エポキシ基を1分子中に少なくとも1個有
    し、室温における曲げ弾性率が104 kg/cm2以下の樹脂
    が、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート−酢酸
    ビニル三元共重合体である特許請求の範囲第1項記載の
    組成物。
  9. 【請求項9】エポキシ基を1分子中に少なくとも1個有
    し、室温における曲げ弾性率が104 kg/cm2以下の樹脂
    が、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート共重合
    体99〜10重量%に(メタ)アクリル酸メチル1〜90重量
    %をグラフト共重合させたものである特許請求の範囲第
    1項記載の組成物。
  10. 【請求項10】α−オレフィンとα,β−不飽和カルボ
    ン酸との共重合体であって該共重合体中に含有されるカ
    ルボキシル基の5モル%以上がアルカリ金属塩に中和さ
    れ、室温における曲げ弾性率が104 kg/cm2以下の共重
    合体が、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体である
    特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  11. 【請求項11】前記アルカリ金属塩がナトリウム塩また
    はカリウム塩である特許請求の範囲第10項記載の組成
    物。
JP13580587A 1986-11-20 1987-05-30 強靭ポリエステル樹脂組成物 Expired - Fee Related JPH0618994B2 (ja)

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