JPH0618984B2 - アミノ樹脂成形材料およびアミノ樹脂成形品 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は配線器具、電気器具、厨房器具、家庭用品等に
用いられるアミノ樹脂成形材料およびそれから得られる
アミノ樹脂成形品に関するものである。

〔背景技術〕

従来、アミノ樹脂成形材料はその優れた耐アーク性、耐
トラッキング性、電気絶縁性、耐熱性、着色性、表面硬
度、耐溶剤性等により電気器具、配線器具、家庭用品等
に広く使用されているが基材としてパルプを用いている
ため透明性成形品を得ることはできなかった。

〔発明の目的〕

本発明の目的とするところは、透明性成形品が得られる
アミノ樹脂成形材料を提供することにある。

〔発明の開示〕

本発明はアミノ樹脂に基材、硬化剤、離型剤、着色剤等
を添加してなるアミノ樹脂成形材料において、基材とし
てセロハンを用いたことを特徴とするもので、かくして
得られた成形材料を加熱加圧成形することによって透明
性アミノ樹脂成形品を得ることができるもので、以下本
発明を詳細に説明する。

本発明に用いるアミノ樹脂としてはユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、グアナミン樹脂等のアミノ樹脂の単独、混合
物、変性物を用いることができる。基材としては人絹製
造の最後の工程を変化させて製造される透明で薄いフイ
ルム乃至シート状のセロハンを用いるものである。セロ
ハンは無色透明状で用いてもよく、又、予じめ着色した
着色透明状で用いてもよく特に限定するものではない。
セロハンの量は好ましくはアミノ樹脂50〜80重量部（以
下単に部と記す）に対し20〜50部であることがアミノ樹
脂成形品としての性能バランス上望ましいことである。
即ちセロハンの量が20部未満では成形性、強度が低下
し、50部をこえると透明性が低下する傾向にあるからで
ある。硬化剤、離型剤、着色剤或は必要に応じて添加さ
れる界面活性剤等については特に限定するものではなく
通常用いられているものをそのまま用いることができ
る。かくして得られたアミノ樹脂成形材料を圧縮成形、
押出成形、トランスフアー成形、射出成形等により加熱
加圧成形し透明性成形品を得ることができるものであ
る。加熱加圧成形の条件は成形方法により異なり特に限
定するものではないが、好ましくは金型温度 130〜 180
℃、成形圧力 100〜 400kg/cm² であることが望ましい
ことである。

以下本発明を実施例にもとづいて説明する。

実施例１乃至３ 第１表の配合表にもとづいて各材料をニーダーで混練
後、粉砕してメラミン樹脂成形材料を得、該成形材料を
金型温度150℃、成形圧力250kg/cm²で加熱加圧成形して
厚さ１mmのアミノ樹脂成形品を得た。

比較例 樹脂量50重量％のメラミン樹脂含浸パルプ100部に対し
無水フタル酸1.5部、ステアリン酸１部、着色剤0.5部を
添加しボールミルで混合、粉砕、着色してメラミン樹脂
成形材料を得た。

〔発明の効果〕

実施例１乃至３と比較例のメラミン樹脂成形品の光透過
率は第２表で明白なように本発明のものの光透過率はよ
く、本発明のアミノ樹脂成形材料およびアミノ樹脂成形
品の優れていることを確認した。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】アミノ樹脂に基材、硬化剤、離型剤、着色
   剤等を添加してなるアミノ樹脂成形材料において、基材
   としてセロハンを用いたことを特徴とするアミノ樹脂成
   形材料。
2. 【請求項２】セロハンの量がアミノ樹脂50〜80重量部に
   対し20〜50重量部であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載のアミノ樹脂成形材料。
3. 【請求項３】アミノ樹脂に基材、硬化剤、離型剤、着色
   剤等を添加してなるアミノ樹脂成形材料において、基材
   としてセロハンを用いた成形材料を加熱加圧成形し透明
   性成形品にしたことを特徴とするアミノ樹脂成形品。