JPH06189845A - タイル型カーペットとその製造方法 - Google Patents

タイル型カーペットとその製造方法

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JPH06189845A
JPH06189845A JP34629192A JP34629192A JPH06189845A JP H06189845 A JPH06189845 A JP H06189845A JP 34629192 A JP34629192 A JP 34629192A JP 34629192 A JP34629192 A JP 34629192A JP H06189845 A JPH06189845 A JP H06189845A
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pile
yarn
carpet
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JP34629192A
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Yasunori Matayoshi
康憲 又吉
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Nissin Co Ltd
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Nissin Co Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C15/00Making pile fabrics or articles having similar surface features by inserting loops into a base material
    • D05C15/04Tufting
    • D05C15/08Tufting machines
    • D05C15/16Arrangements or devices for manipulating threads
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C17/00Embroidered or tufted products; Base fabrics specially adapted for embroidered work; Inserts for producing surface irregularities in embroidered products
    • D05C17/02Tufted products
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N7/00Flexible sheet materials not otherwise provided for, e.g. textile threads, filaments, yarns or tow, glued on macromolecular material
    • D06N7/0063Floor covering on textile basis comprising a fibrous top layer being coated at the back with at least one polymer layer, e.g. carpets, rugs, synthetic turf
    • D06N7/0065Floor covering on textile basis comprising a fibrous top layer being coated at the back with at least one polymer layer, e.g. carpets, rugs, synthetic turf characterised by the pile

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 継ぎ目部においても柄ずれが生じることのな
いタイル型カーペットを、仕上げカット作業等を要する
ことなく能率よく製造できるようにする。 【構成】 ゴム、合成樹脂等のバッキング材により予め
タイル型に形成されたベースシート1の表面に、パイル
長に応じて一定長さに切断した多数本のパイル糸pを、
略中央部で折曲して該折曲部p1 で接着により植設し、
タイル型カーペットとする。カーペットにおける縦横1
方向のパイル列を2列1組として各組列毎に、それぞれ
1列に必要な種類および本数のパイル糸pを引き揃え状
態で糸保持部材に保持させておいて、前記パイル列の2
列1組の各組列毎に、各パイル糸を並列状態を保持した
ままで引き出して一定長さに切断し、この切断した各パ
イル糸pを、中央の折曲部p1 でベースシート1の表面
に接着することにより、タイル型カーペットを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定形状のタイル型カ
ーペット、特に多色の柄パイルを呈するタイル型カーペ
ットとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、従来のカーペットに代えて、数1
0cmの方形をなす所謂タイル型カーペットが出現して
いる。
【0003】この種のタイル型カーペットは、パイル基
布を製織し、これにポリ塩化ビニル樹脂等のバッキング
材により裏打ちを行なった後、前記バッキング材が加熱
され軟化状態にある間に、タイルカーペット形状にカッ
トするが、こうしてカットした後、前記バッキング材が
硬化し、生地が安定するまでに若干の収縮が生じる。そ
のため、通常は、最終製品の寸法より若干(約1〜2c
m程度)大きい寸法で切断し、その後2〜3日おいて生
地が安定したところで周縁部を再度カットして、最終製
品寸法に仕上げ、さらに必要の場合には周縁部を縁取り
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の製造方
法による場合、パイル基布の製織、バッキング材による
裏打ちのほか、2度のカット作業を必要とし、その作業
に手数がかかり生産効率が悪く、また基布に縦横の地糸
を使用していることもあって、コスト高なもものとなっ
ている。
【0005】それのみか、特に異色の複数種のパイル糸
を用いて柄パイルとした場合、前記のカーペット生地自
体の収縮、および周縁部の仕上げカットのために、柄の
一部が欠落したりずれが生じ、複数枚のタイル型カーペ
ットにより連続した柄模様を表現する場合、カーペット
同士の継ぎ目部で柄がずれて連続性が悪くなり、きわめ
て不体裁なものになる。そのため、タイル型カーペット
としては、異色パイル糸により柄出しされたものは市販
されていない。
【0006】なお、無地で製織して仕上げカットした
後、パイル表面にプリント柄を付したものが存するが、
この場合、別にプリント工程を必要としコスト高となる
上、パイル長の長いものになればなるほどプリントが難
かしく、色数も少ない。
【0007】また、従来のタイル型カーペットの場合、
バッキング材が基布に対して塗布手段等により層着され
るのが通常であり、そのために厚みが不均一になり易
く、しかもその厚みをあまり大きくできないために、可
撓性がありすぎて保形性に乏しく、敷設作業等の取り扱
いが容易なものではない。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、バッキング材の厚みを均一化でき、適度に腰があっ
て保形性もよく、特に柄パイルの場合にも、継ぎ目部等
で柄ずれが生じることのない使用上好適なタイル型カー
ペットと、このカーペットを仕上げカット作業等を要す
ることなく、能率よく容易にかつコスト安価に製造でき
る製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明のタイル型カーペットは、ゴム、合成樹脂等のバッ
キン材により形成されたベースシートの表面に、パイル
長に応じた一定長さに切断した多数本のパイル糸を、略
中央部で折曲して該折曲部で接着して植設してなること
を特徴とする。
【0010】また、上記のタイル型カーペットを製造す
る本発明の第1の製造方法においては、製造すべきタイ
ル型カーペットにおける縦横1方向のパイル列を2列1
組として各組列毎に、それぞれその1列分に必要な種類
および本数のパイル糸を、横1列に引き揃えた状態で、
パイル糸を1方向に引き出し可能に保持し得る糸保持部
材に保持させておき、前記パイル列の2列1組の各組列
毎に、これに対応する糸保持部材より各パイル糸を引き
出してパイル長に応じた一定長さに切断し、この切断し
た各パイル糸をその中央部で折曲するとともに、ゴム、
合成樹脂等のバッキング材によりカーペット形状に合せ
て予め形成されたベースシートの表面に、前記折曲部を
接着することによりパイル糸を植設することを特徴とす
る。
【0011】また本発明の第2の製造方法においては、
製造すべきタイル型カーペットの縦横1方向のパイル列
の各パイル植設位置毎に、機械的あるいは電機的に作動
して所定の選択動作を行なう糸保持選択手段を配して、
該カーペットに使用される種類および本数のパイル糸を
前記各糸保持選択手段にそれぞれ保持させておき、前記
パイル列を2列1組としてその各組列毎に、前記各糸保
持選択手段によりそれぞれ任意のパイル糸を選択すると
ともに、選択された各パイル糸を並列状態を保持したま
まで引き出して、上記同様にパイル長に応じた一定長さ
に切断し、この切断した各パイル糸をその中央部で折曲
して、予め形成されたベースシートの表面に前記折曲部
を接着することによりパイル糸を植設することを特徴と
する。
【0012】
【作用】上記した本発明のタイル型カーペットによれ
ば、ベースシートがパイル糸とは別に形成されたもので
あって、全域に渡って厚みが均一化して寸法が安定して
おり、適度に腰があって、カーペットの全厚をそれほど
大きくしなくても保形性が良好なものとなる。
【0013】また各パイル糸は、前記のベースシートに
接着されているために、糸ずれが生じず、全面に渡って
均一な密度を保ち得る。特に複数種のパイル糸が適当に
配列されて柄出しされたものの場合には、前記ベースシ
ート自体の収縮が生じないこと、周縁をカットする必要
がないこともあって、カーペット同士の継ぎ目部におい
ても、柄ずれが発生しない。
【0014】そして、上記第1の製造方法によれば、縦
横1方向のパイル列の2列1組の各組列毎に、それぞれ
1列分に必要な種類および本数のパイル糸を、横1列に
引き揃えた状態で糸保持部材に引き出し可能に保持させ
ておいて、前記組列毎に、順次、前記糸保持部材より各
パイル糸を並列状態に保持したまま引き出すとともにパ
イル長に応じて一定長さに切断し、この切断した各パイ
ル糸をその中央部で折曲して、予め成形されたバッキン
グ材のベースシートに接着するので、前記糸保持部材の
パイル糸を柄に応じて配列整経しておきさえすれば、柄
出しパイルのタイル型カーペットを得ることができる。
しかもパイル糸を各組2列づつ同時に接着できるため、
その接着作業が能率よく行なえるととも、接着された各
列のパイル糸間隔が揃い、パイル密度が均一化する。ま
たベースシートが予め所定寸法に形成されているため、
パイル糸の接着後に周縁部をカットする必要もない。
【0015】また、上記第2の製造方法によれば、タイ
ル型カーペットの縦横1方向のパイル列の各パイル植設
位置毎に、該カーペットに使用される種類および本数の
パイル糸を、それぞれ糸保持選択手段に保持させておい
て、パイル列の2列1組の組列毎に各糸保持選択手段に
より任意の糸を選択しながら、各パイル糸を並列状態で
引き出して、上記同様にベースシートの表面に接着し植
設するので、各パイル糸を上記方法の場合のように柄に
応じて予備的に整経して保持させておく必要がなく、糸
保持選択手段を柄に応じて選択動作させれば任意の柄の
タイル型カーペットを得ることができる。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0017】図1および図2は、本発明に係るタイル型
カーペット(A)の1実施例を示している。
【0018】図において、(1)はゴムあるいはポリ塩
化ビニル樹脂等の合成樹脂その他のバッキング材よりな
るベースシートであり、予めその素材に応じた適当な成
形手段により方形等の所定の形状、大きさ、厚みで形成
されている。(p)は前記のベースシート(1)の表面
に接着されたパイル糸であり、パイル長(h)に応じ
て、そのパイル長の略2倍の一定長さに切断してその中
央部で折曲し、該折曲部(p1)で前記ベースシート
(1)に特に幅方向の並列状にして接着し、前記折曲し
た両端部分をパイルとして植設している。したがってパ
イル列は2列づつ同じパイル糸が配列されることにな
る。(2)は接着剤層を示す。
【0019】この実施例の場合、ベースシート(1)の
表面が、前記折曲したパイル糸(p)の折曲部(p1)
に相当する間隔毎に波形状に形成され、この波形凹部
(1a)に折曲したパイル糸(p)を接着している。こ
の場合、ベースシートの表面に塗布された接着剤が波形
凹部(1a)に溜るので接着剤が少なくて済み、しかも
接着面が広くなって接着強度が高くなり、またパイルを
起立状態に良好に保持できる。
【0020】図3に示すように、バッキング材によるベ
ースシート(1)の表面を平坦面に形成し、この表面に
前記より接着剤の塗布量を多くして、上記同様に切断し
たパイル糸(p)を折曲して折曲部(p1)で前記同様
に接着することもできる。
【0021】上記いずれの場合にも、切断したパイル糸
(p)としては、多色多数種のパイル糸(p)を用い
て、これを適宜配列させることにより、パイル表面を柄
出しすることもできる。(3)はその柄模様を示す。
【0022】上記のタイル型カーペット(A)は次のよ
うにして製造することができる。
【0023】バッキング材によるベースシート(1)
は、製造対象となるタイル型カーペット(A)の形状に
合せて所定の成形手段等により形成しておく。すなわ
ち、ゴムをバッキンク材として用いる場合は、板状に加
硫成形して、これを所定寸法にカットすることにより形
成する。またポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂等
の合成樹脂をバッキング材として使用する場合には、型
成形により所定の寸法に成形する。
【0024】また、パイル糸の準備作業として、製造対
象となるカーペット(A)における縦横1方向のパイル
列を2列1組として各組列毎に、それぞれ1列分に必要
な種類および本数のパイル糸(P)を、適当な配列順で
横1列に引き揃えた状態で、図6に示すようにパイル糸
を1方向に引き出し可能に保持し得る糸保持部(11)
を並設してなる糸保持部材(10)に対し、前記各パイ
ル糸(P)の端部を各糸保持部(11)に保持させてお
く。パイル糸(P)の長さは製造すべきカーペット
(A)の単位数量に応じて適宜設定すればよい。前記糸
保持部(11)の間隔は製造対象のパイル密度に応じて
設定される。
【0025】前記のように、パイル糸(P)を保持した
各組列毎の糸保持部材(10)を、図7のように積み重
ねた状態にして、図4のようにカーペット製造における
パイル糸の引き出し切断工程に配置する。
【0026】そして、このパイル糸の引き出し切断工程
では、前記の糸保持部材(10)を上下一方から1段づ
つ上下動させて、カーペット(A)におけるパイル列の
2列1組の各組列毎に、これに対応する糸保持部材(1
0)を引き出し位置に位置させ、該糸保持部材(10)
より各パイル糸(P)を並列状態を保持したままで引き
出す。(12)はグリッパーを備えた引き出し保持用の
掴持部材であり、この掴持部材(12)により、前記引
き出し位置の糸保持部材(10)より突出しているパイ
ル糸(P)の端部を掴持して、各パイル糸(P)を所定
長さ引き出す。そして前記引き出しと同時に、カッター
(13)によりパイル長(h)に応じた一定長さ(後の
シャーリング加工を考慮してパイル長よりやや長い)に
一斉に切断する。
【0027】こうして切断した各パイル糸(p)を前記
掴持部材(12)により保持したまま、接着工程におけ
る折曲および接着用ガイド(14)の上に各パイル糸
(p)を載置するように位置させる。このガイド(1
4)は、図5のごとく下部側ほど間隔を狭くして横方向
に延在した一対のガイド片(14a)(14b)からな
っている。
【0028】前記のガイド(14)の下方部には、上記
したベースシート(1)が、これに植設されるパイル列
が前記ガイド(14)の延在方向と対応する方向となる
ように供給されている。このベースシート(1)は、表
面に樹脂系等の接着剤(3) が塗布されて、前記パイル列
とは直交する方向に2列分毎に間欠移動させられる。
(15)は上下動可能な押圧部材であり、下動時に前記
ガイド(14)内に嵌入するようになっている。
【0029】そして、前記のようにガイド(14)の上
に各パイル糸(p)を位置させた上で、上方より押圧部
材(15)を降下させて、前記各パイル糸(p)の中央
部を押下して折曲するとともに、そのまま折曲部(p
1)をベースシート(1)表面に押圧して、ベースシー
ト(1)の表面に接着する。この時前記掴持部材(1
2)の保持作用を解除する。
【0030】この後、ベースシート(1)をパイル列の
2列分進めて、上記と同様の作用を繰返してパイル糸
(p)を接着する。
【0031】このように、パイル列の2列1組の各組列
毎に上記した作用を繰返して、ベースシート(1)の表
面全面にパイル糸(p)を接着した後、前記の乾燥工程
を経て接着剤を硬化させ、さらに必要に応じてシャーリ
ング加工を施することにより、周縁をカット仕上げする
ことなく、所定形状、所定寸法をなす図1あるいは図3
図のごときタイル型カーペット(A)を製造することが
できる。
【0032】なお、無地のタイル型カーペット(A)を
製造する場合は、糸保持部材(10)に同一種類のパイ
ル糸(p)を保持させるだけでよいが、パイルにより柄
出しする場合には、複数種の多数本のパイル糸(p)
を、パイル列の2列1組の各組列毎に柄に対応する配列
順にして糸保持部材(10)に保持させておけばよい。
【0033】このように複数種のパイル糸(P)を柄に
応じた配列で糸保持部材(10)に保持させるには、例
えば本出願人の出願に係る「柄パイル織物用パイル糸の
配列整経方法と装置」〔特公平4−53970号公報
(特願平1−34647号)および特公平4−5397
1号(特願平1−34648号)〕等を利用して容易に
行なうことができる。
【0034】すなわち、図8のように、チーズから導か
れる多数種(例えば30種)のパイル糸(P)を、それ
ぞれ、機械的あるいは電気的に作動して所定の選択動作
を行なう糸保持選択手段(20)に引き出し可能に保持
させておく。この糸保持選択手段(20)は、パイル糸
(P)を1方向に引き出し可能に保持する複数の導糸部
(21a)を並設したものからなり、図のように上下に
並設してある場合、ジャカード装置により上下動させて
選択動作を行ない、所定のパイル糸(p)の導糸部(2
1a)を予め設定された選択用位置に移動させる。
【0035】これにより、タイル型カーペット(A)の
パイル列の2列1組の各組列毎に、パイル柄に応じた配
列順に、所定のパイル糸(P)を順次選択し、この選択
作用に対応して前記選択位置に対し遠近方向に往復移動
可能なグリッパ付き引き出し手段(22)により、前記
選択されたパイル糸(P)の端部を掴持して所要長さ引
き出す。
【0036】こうして引き出されるパイル糸(P)のや
や下方に、引き出し方向と直交する方向に糸保持部材
(10)を給送させておき、引き出されたパイル糸
(P)が一つの糸保持部(11)に対応して横ぎった状
態において、上方にある挿入手段(23)を作動させ、
引き出されたパイル糸(P)の端部を押し下げて、糸保
持部(11)に引き出し可能に順次保持させる。また前
記の挿入保持作用と同時に、切断手段(24)が切断動
作を行なって、前記パイル糸(P)を選択用位置近傍に
おいて切断する。
【0037】このように糸保持選択手段(20)による
パイル糸(P)の選択作用と、引き出し手段(22)に
よるパイル糸(P)の引き出し作用とを順次繰返し、ま
たこれに対応して糸保持部材(10)を糸保持部(1
1)の寸法づつ前記引き出し方向と直交する方向に移動
させて、引き出されたパイル糸(P)の端部を各糸保持
部(11)に順次挿入して保持することにより、2列1
組分に使用される各パイル糸(P)を、パイル表面の柄
模様に対応する配列順に引き揃えて糸保持部材(10)
に保持させることができる。
【0038】したがって、上記のようにして、パイル列
の2列1組の各組列毎に、複数種のパイル糸(P)を、
それぞれ所定の配列順で糸保持部材(10)に保持させ
ておくことにより、パイルにより柄出ししたタイル型カ
ーペット(A)を製造することができる。
【0039】なお、タイル型カーペット(A)の形状と
しては、上記した実施例のように方形のものに限らず、
異形平面形状をなすものであっても、これに対応するよ
うにベースシート(1)を形成しておくとともに、縦横
1方向のパイル列の2列を1組とする各組の1列のパイ
ル糸に相当する本数と種類のパイル糸(P)を、その形
状に応じた配列位置にして糸保持部材(10)の所定の
糸保持部(11)に保持させておくことにより、上記と
同様に製造することができる。
【0040】また前記のベースシート(1)の厚みは、
タイル型カーペット(A)の大きさ、パイル長、使用場
所等に応じて適宜設定できる。
【0041】また、本発明の他の製造方法として、カー
ペット製造におけるパイル糸の引き出し切断工程におい
て、図9に示すように、上記した機械的あるいは電機的
に作動して所定の選択動作を行なう糸保持選択手段(2
0)を、製造対象のタイル型カーペット(A)の縦横1
方向のパイル列の各パイル植設位置毎に縦方向にして並
列配置して実施することができる。
【0042】この場合においても、該カーペット(A)
に使用される種類および本数のパイル糸(P)を前記各
糸保持選択手段(20)にそれぞれ保持させておく。そ
して前記パイル列を2列1組としてその各組列毎に、前
記各糸保持選択手段(20)によりそれぞれ柄に対応す
る任意のパイル糸(P)を選択するとともに、選択され
た各パイル糸(P)を並列状態を保持したまま引き出し
て、上記同様にカッター(13)によりパイル長に応じ
た一定長さに切断し、この切断した各パイル糸(p)を
その中央部で折曲して、予め形成されたベースシート
(1)の表面に前記折曲部(p1)を接着することによ
りパイル糸(p)を植設すればよい。
【0043】この方法によれば、各パイル糸(P)を上
記方法の場合のように柄に応じて予備的に整経して糸保
持部材(10)に保持させておく必要がなく、作業工程
が少なくて済み、糸保持選択手段(20)を柄に応じて
選択動作させれば、任意の柄のタイル型カーペット
(A)を得ることができる。
【0044】上記いずれの方法による場合も、製造され
る本発明のタイル型カーペット(A)は、ベースシート
(1)が予めバッキング材により形成されたものであ
り、したがってその厚みが全域に渡って均一で寸法精度
もよく、適度に腰が強くて保形性がよく、敷設作業等の
取り扱いが容易で、かつ多数枚のカーペットをずれなく
並列させて敷設使用することできる。また各パイル糸
(p)が折曲部(p1)でベースシート(1)に接着さ
れているために、その植設位置がずれたり密度が不均一
になることがない。
【0045】特に、上記したように柄パイルにしても柄
がずれず、並列して敷設される複数のタイル型カーペッ
トが連続性のある柄を呈する場合において、カーペット
同士の継ぎ目部において柄ずれが生じず、連続性がよ
く、体裁良好なものとなる。
【0046】
【発明の効果】上記したように、本発明のタイル型カー
ペットは、バッキング材であるベースシートが予め所定
形状、寸法に形成されたものであって、これに各パイル
糸が接着されたものであるために、カーペット単体とし
て適度に腰があってかつ保形性がよく、敷設作業等の取
り扱いが容易である。しかも各パイル糸は折曲されて該
折曲部でベースシートに接着されているため、基布が存
在しないにも拘らず、パイル糸自体のずれや密度ムラが
生じることがない。
【0047】特に複数種のパイル糸を使用して、パイル
表面に柄模様を表現した場合には、その柄のずれが生じ
ず、特に隣接するタイル型カーペットとの間の柄の連続
性がよく、継ぎ目部分が目立たず体裁良好となる。
【0048】また本発明の第1の製造方法によれば、パ
イル列の2列1組の各組列毎に、その1列に使用する種
類および本数のパイル糸を、配列整経して所定の糸保持
部材に保持しておいて、この各パイル糸を2列1組毎に
接着するので、その接着作業が機械的に効率よく行な
え、しかも接着による植設後に縁取りしたり、周縁をカ
ットしたりする必要もなく、また柄パイルとすることも
容易であり、上記したタイル型カーペットを容易かつコ
スト安価に製造できる。
【0049】また、本発明の第2の製造方法によれば、
各パイル糸を柄に応じて予備的に整経して糸保持部材に
保持させておく必要がないため、作業工程が少なくて、
糸保持選択手段を柄に応じて選択動作させることによ
り、種々の柄のタイル型カーペットを容易かつ能率よく
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイル型カーペットの1実施例を
示す斜視図である。
【図2】前図II−II線における一部の拡大断面図であ
る。
【図3】他の実施例のタイル型カーペットを示す一部の
断面図である。
【図4】本発明のタイル型カーペットの製造状態を説明
するためのパイル糸カット部分の斜視図である。
【図5】本発明のタイル型カーペットの製造状態を説明
するためのパイル糸接着部分の斜視図である。
【図6】糸保持部材にパイル糸を保持させた状態の斜視
図である。
【図7】前図の糸保持部材をカセット状に段積みした状
態の略示斜視図である。
【図8】糸保持部材に各パイル糸を配列整経して保持さ
せる方法を例示する部分概略正面図である。
【図9】他の製造方法の実施例を示す一部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
(P) パイル糸 (p) 切断したパイル糸 (p1) 折曲部 (1) ベースシート (2) 接着剤層 (10) 糸保持部材 (11) 糸保持部 (12) 掴持部材 (13) カッター (14) 折曲および接着用のガイド (15) 押圧部材 (20) 糸保持選択手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム、合成樹脂等のバッキング材により形
    成されたベースシートの表面に、パイル長に応じて一定
    長さに切断した多数本のパイル糸を、略中央部で折曲し
    て該折曲部で接着し植設してなることを特徴とするタイ
    ル型カーペット。
  2. 【請求項2】製造すべきタイル型カーペットにおける縦
    横1方向のパイル列を2列1組として各組列毎に、それ
    ぞれ1列に必要な種類および本数のパイル糸を、横1列
    に引き揃えた状態で、パイル糸を1方向に引き出し可能
    に保持し得る糸保持部材に保持させておき、 前記パイル列の2列1組の各組列毎に、これに対応する
    糸保持部材より各パイル糸を並列状態を保持したままで
    引き出すとともにパイル長に応じた一定長さに切断し、
    この切断した各パイル糸をその中央部で折曲するととも
    に、ゴム、合成樹脂等のバッキング材によりカーペット
    形状に合せて予め形成されたベースシートの表面に、前
    記折曲部を接着することによりパイル糸を植設すること
    を特徴とするタイル型カーペットの製造方法。
  3. 【請求項3】製造すべきタイル型カーペットの縦横1方
    向のパイル列の各パイル植設位置毎に、機械的あるいは
    電機的に作動して所定の選択動作を行なう糸保持選択手
    段を配して、該カーペットに使用される種類および本数
    のパイル糸を前記各糸保持選択手段にそれぞれ保持させ
    ておき、 前記パイル列を2列1組としてその各組列毎に、前記各
    糸保持選択手段によりそれぞれ任意のパイル糸を選択す
    るとともに、選択された各パイル糸を並列状態を保持し
    たままで引き出して、パイル長に応じた一定長さに切断
    し、この切断した各パイル糸をその中央部で折曲すると
    ともに、ゴム、合成樹脂等のバッキング材によりカーペ
    ット形状に合せて予め形成されたベースシートの表面
    に、前記折曲部を接着することによりパイル糸を植設す
    ることを特徴とするタイル型カーペットの製造方法。
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