JPH06189501A - 回転力増幅装置とその電動機及びその発電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転体が、重錘重心を偏位置に、自在に懸架
保持した重錘体に、回転速度に比例する遠心力・偶力・
復元力・加速度等の諸効果を相乗し集約して、回転力を
増幅する。該、回転力を電気エネルギーに変換して提供
する。 【構成】 回転体１０に、肉厚の円筒体を２分して、腕
７を一端又は、両端に接合した、２個一対の半円筒体の
重錘体３を、直径上でゆるく接触して固定することな
く、自在支点軸６と接触支点軸で重錘重心を偏位置に、
自在に懸架保持して回転力増幅装置を構成する。該回転
力増幅装置の回転軸１に変速機９を介して、駆動電動機
５ａを、他方に誘導電動発電機８ａｂを連結して回転力
増幅装置とその発電装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

（０００１）

【産業上の利用分野】本発明は、回転軸を有する回転体
に、腕を有する半円筒体の重錘体を２個一対として、直
径上に自在に懸架保持して、遠心力・偶力・復元力・加
速度等の諸効果を相乗し集約せしめて、回転力を増幅強
化する回転力増幅装置と、その電動機、及び、該、回転
力を電気エネルギーに変換して提供する発電装置に関す
る。 （０００２）

【従来の技術】従来、はずみ車は一般に普及されて、回
転力の保有蓄積とその放出で、回転速度の変動を抑制制
御して一定する等の特性を有するが、本発明のような回
転力増幅機構の装置は、運動の諸法則・エネルギー保存
の法則等で、実現不可能と認識されて今日に至ってい
る。 （０００３）

【発明が解決しょうとする課題】本発明は、上記の認識
を打破して、従来のはずみ車の特性の上に、肉厚の円筒
体を２分した半円筒体の一端又は、両端に腕を短絡し接
合して重錘体を形成する、該重錘体を２個一対として回
転体の直径上に相互対称にゆるく接触して、回転体に重
錘体を固定しないで、自在支点軸及び接触支点軸で自在
に懸架保持して、回転体が回転速度に比例する重錘体の
遠心力・偶力・復元力・加速度等の諸効果を相乗し集約
して、回転力を強力に増幅する回転力増幅装置の提供
と、この回転力増幅装置に電動機の回転軸を直結して筐
体を一体化した電動機の提供、及び、該、回転力増幅装
置の回転軸に変速機を介して、駆動原動機を接続し、他
方の回転軸に誘導電動発電機を連結して、増幅強化した
該回転力を電気エネルギーに変換する発電装置を提供す
ることを目的とする。 （０００４）

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、回転軸が貫通する円形板又は、回転軸を有する円形
の両側板を保持軸で間隔を緊結保持して回転体を構成す
る。重錘体は、肉厚の円筒体を二分して半円筒体とし、
その一端に腕を接合して形成し、該、重錘体を２個一対
として直径上に相互対称にゆるく接触せしめて、該、重
錘体の取合部に自在支点軸を自在に嵌合し、先端部を抑
止軸で抑止して回転体の円周上に該、軸を固定して、重
錘体を回転体に固定することなく懸架保持する。 （０００５）又、半円筒体の両端に腕を短絡接合して、
重錘体を形成する、該、重錘体を２個一対として直径上
でゆるく接触し、腕の各々取合部を自在支点軸に自在に
嵌合し、該、自在支点軸を回転体の円周上に固定して、
重錘体を回転体に固定することなく懸架保持する。回転
方向の自在支点軸を自在支点とし、他方を接触支点とし
て、正・逆二方向回転を可能とする回転力増幅装置を構
成する。 （０００６）回転力増幅装置の回転軸に電動機の回転軸
を直結し、筐体を一体化して回転力増幅装置の電動機を
構成する。 （０００７）回転力増幅装置の回転軸に変速機を介して
駆動原動機を接続し、他方の回転軸に誘導電動発電機を
連結して、回転力増幅装置の発電装置を構成する。 （０００８）

【作用】上記のように構成された回転力増幅装置は、重
錘体が回転方向にある自在支点軸を自在支点とし、他方
の軸又は、抑止軸が接触支点となって、重錘重心が偏位
置して回転体に固定することなく自在に懸架保持される
ために、重錘体は回転体の回転速度に比例して、遠心力
・偶力・復元力・加速度等の諸効果が相乗し集約され
て、回転力を増幅強化する。 （０００９）駆動原動機は、回転体を連続回転駆動し回
転速度を維持する。誘導電動発電機は、始動のときは電
動機として回転駆動を助長し加速して、高速回転域で回
転速度を飽和して、発電機に転換して回転力を電気エネ
ルギーに変換して提供する。 （００１０）

【実施例】図１は、本発明の回転力増幅装置と、その電
動機、及びその発電装置の基本形態を示す平面図であ
る。図２横断面図、図３縦断面図は本発明の一実施例を
示す。回転軸１を有する円形の両側板１１の間隔を、保
持軸１４で緊結保持し外覆板１５を付加して回転体１０
を構成する、重錘体３は、肉厚の円筒体を二分した半円
筒体の一端に、腕７を接合して形成する、該、重錘体３
を２個一対として、腕７を直径上で相互対称にゆるく接
触せしめ、腕７の取合部２０に自在支点軸６を自在に嵌
合し、先端部１９を抑止軸４で抑止して、自在支点軸６
及び、抑止軸４を回転体１０の円周上に固定する。重錘
体３は重錘重心を偏位置して自在支点と、接触支点で回
転体１０に固定されることなく自在に懸架保持される。
自在支点軸６及び抑止軸４は保持軸１４の機能を兼備
し、回転体１０に外覆板１５を施工して回転力増幅装置
を構成する。該、装置の回転軸１に変速機９を介して一
方に駆動原動機５を接続し、他方に誘導電動発電機８ａ
ｂを連結して、回転力増幅装置、とその発電装置を構成
する。次に動作を説明する、駆動原動機５及び、誘導電
動発電機８ａｂを同時に入力する。駆動原動機５は回転
駆動を連続し回転速度を維持する、誘導電動発電機８ａ
ｂは初め電動機８ａとして作動し始動を容易に回転を加
速する、回転体１０は、重錘体３が回転速度に比例して
遠心力・偶力・復元力・加速度等の、諸効果の相乗を集
約して、回転力を増幅強化する。誘導電動発電機８ａｂ
は高速回転域で回転速度を飽和して発電機８ｂに転換
し、増幅した回転力を電気エネルキーに変換して提供す
る。 （００１１）図４は、他の実施例を示す図１、Ａ〜Ａ線
の横断面図である。肉厚の円筒体を２分した半円筒体の
両端を腕７で短絡し接合して重錘体３を形成する、該重
錘体３を２個一対として直径上にゆるく接触せしめて、
各々取合部２０に自在支点軸６を自在に嵌合し、該、自
在支点軸６を回転体１０の円周上に固定して、重錘体３
を固定することなく自在に懸架保持する。回転体１０が
貫通する回転軸１を有するときは、腕７を折り曲げ回避
して接触する。回転方向の自在支点軸６が自在支点とな
り、他方は接触支点となって、回転が正・逆二方向に回
転する。その他は、実施例（００１０）に準拠する。 （００１２）図５、図６は重錘体３を、回転軸１を有す
る円形板２の両面に装着した回転力増幅装置（００１
０）の回転軸１に電動機５ａの回転軸１を直結して筐体
１６を一体化した電動機５ａの説明図である。他の回転
力増幅装置もこれに準拠して構成する。 （００１４）

【発明の効果】以上説明のように、本発明の回転力増幅
装置は、従来の不可能とする認識を打破して、従来のは
ずみ車の機能と、回転速度に比例して、重錘体による遠
心力・偶力・復元力・加速度等の、諸効果の相乗を集約
して、回転力を強力に増幅する、該、回転力をクリーン
で有能な電気エネルギーに変換して提供するものであ
る。発電装置は、誘導電動発電機に特定される性質のも
のではない故に、交流、又は、直流の発電機と駆動電動
機で構成すること等も自由であり、また、駆動原動機
は、回転の駆動と回転速度の維持で、電動機に限定され
るものでもなく、あらゆる原動力の利用が自由であり、
需要・供給の用途は広範域に及ぶ。また、回転力増幅装
置と電動機を直結して一体化することにより、機械装置
の小型、簡素化と、電気エネルギーの節減に大きく貢献
する。特に回転方向が正・逆二方向に回転することによ
り、その用途範囲は数倍に拡大される。その他、有限性
のエネルギー資源を消費しない故に、公害物質の放出が
なく省資源で、環境破壊・環境汚染への配慮も殆ど不要
となり、経費及び、管理費が大幅に削減できる。原理・
構造が単純・簡明で安全管理・維持管理に優れている。
又、規格性・大量生産性にも優れている。さらに送電設
備が省略できる、無公害の電気自動車の普及、電柱のな
い美観都市造り、未開地・山間僻地の開発、資源の有限
性の延長等々に、その効果は文化社会に貢献するところ
大であると確信する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の、回転力増幅装置と、その電動機、及
びその発電装置の、基本構成を示す平面図である。

【図２】本発明の、一実施例（００１０）を示す、図
１、Ａ〜Ａ線の、横断面図である。

【図３】本発明の、一実施例（００１０）を示す、図
２、Ｂ〜Ｂ線の、縦断面図である。

【図４】本発明の、他の実施例（００１１）を示す、図
１、Ａ〜Ａ線の横断面図である。

【図５】本発明の、回転力増幅装置と電動機を一体化し
た説明の側面図である。

【図６】図５、に示す、Ｃ〜Ｃ線の、横断面図である。

【符号の説明】

１ 回転軸 ２ 円形板 ３ 重錘体 ４ 抑止軸 ５ 駆動原動機 ５ａ 電動機 ６ 自在支点軸 ７ 腕 ８ａｂ 誘導電動発電機 ８ａ 電動機 ８ｂ 発電機 ９ 変速機 １０ 回転体 １１ 両側板 １２ スリーブ １３ 継手 １４ 保持軸 １５ 外覆板 １６ 筐体 １７ 取付脚 １８ 軸受け １９ 先端部 ２０ 取合部

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１２月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図５】

【図２】

【図３】

【図４】

【図６】

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転軸（１）を有する円形の両側板（１
   １）を、多数の保持軸（１４）で間隔を緊結保持し、外
   覆板（１５）を付加して回転体（１０）を構成する。重
   錘体（３）は、肉厚の円筒体を２分した半円筒体の一端
   に、腕（７）を接合して形成する、該、重錘体（３）を
   ２個一対として直径上で腕（７）を、相互対称にゆるく
   接触せしめ、腕（７）の取合部（２０）を自在支点軸
   （６）に自在に嵌合して、腕（７）の先端部（１９）を
   抑止軸（４）で抑止する、該、自在支点軸（６）及び、
   抑止軸（４）を回転体（１０）の円周上に固定して、回
   転体（１０）に重錘体（３）を固定することなく、自在
   支点と接触支点で、重錘体（３）を自在に懸架保持して
   回転機構を構成する。回転体（１０）が、回転速度に比
   例して重錘体（３）を回転方向に、遠心力・偶力・復元
   力・加速度等の諸効果を相乗して集約し、回転力を増幅
   強化することを特徴とする回転力増幅装置。
2. 【請求項２】肉厚の円筒体を２分した半円筒体の両端
   に、腕（７）を短絡し接合して重錘体（３）を形成す
   る、該、重錘体（３）を２個一対として直径上で腕
   （７）をゆるく接触して、腕（７）の各々取合部（２
   ０）を自在支点軸（６）に自在に嵌合する、該、自在支
   点軸（６）を回転体（１０）の円周上に固定して、重錘
   体（３）を固定することなく自在に懸架保持して回転体
   （１０）を構成する。回転方向の自在支点軸（６）が自
   在支点となり、他方が接触支点となって、回転方向が正
   ・逆に二方向することを特徴とする請求項１、に記載の
   回転力増幅装置。
3. 【請求項３】 重錘体（３）を、回転軸（１）が貫通す
   る円形板（２）である回転体（１０）の片面、又は、両
   面に、装着することを特徴とする請求項１、又は、請求
   項２、に記載の回転力増幅装置。
4. 【請求項４】 回転体（１０）に、更に、円形板（２）
   を付加して重錘体（３）を多段に、装着することを特徴
   とする請求項１、又は、請求項２、に記載の回転力増幅
   装置。
5. 【請求項５】 請求項３に記載の回転力増幅装置の回転
   軸（１）に、電動機（５ａ）の回転軸（１）を直結し
   て、筐体（１６）を一体化したことを特徴とする回転力
   増幅装置の電動機。
6. 【請求項６】 請求項１、〜請求項４、から選ばれる１
   つの項に記載の、回転力増幅装置の回転軸（１）に変速
   機（９）を介して駆動原動機（５）を接続し、他方の回
   転軸（１）に誘導電動発電機（８ａｂ）を連結すること
   を特徴とする、回転力増幅装置とその発電装置。