JPH06188225A - ドライエッチング方法 - Google Patents
ドライエッチング方法Info
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- JPH06188225A JPH06188225A JP34072492A JP34072492A JPH06188225A JP H06188225 A JPH06188225 A JP H06188225A JP 34072492 A JP34072492 A JP 34072492A JP 34072492 A JP34072492 A JP 34072492A JP H06188225 A JPH06188225 A JP H06188225A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 TiONバリヤメタル上にブランケットCV
D法により積層されたBブランケットW(Blk−W)
層を、ローディング効果を抑制しながら制御性良くエッ
チバックし、信頼性の高いプラグを形成する。 【構成】 TiONバリヤメタルは元来Cl* に対して
エッチング耐性が高く、それ故にローディング効果の防
止に寄与しているが、このエッチバック時に無機カルボ
ニル化合物を用いてCO* にO原子を引き抜かせること
で、上記耐性を若干低下させ、安定したエッチバック特
性を得る。たとえば、第1の工程でS2 F 2 /H2 混合
ガスを用いてBlk−W層5を高速にエッチバックした
後、第2の工程でCl2 /CO2 混合ガスを用いてTi
/TiON積層バリヤメタル4をエッチバックすると、
接続孔3内に平坦にWプラグ5spを残すことができ
る。
D法により積層されたBブランケットW(Blk−W)
層を、ローディング効果を抑制しながら制御性良くエッ
チバックし、信頼性の高いプラグを形成する。 【構成】 TiONバリヤメタルは元来Cl* に対して
エッチング耐性が高く、それ故にローディング効果の防
止に寄与しているが、このエッチバック時に無機カルボ
ニル化合物を用いてCO* にO原子を引き抜かせること
で、上記耐性を若干低下させ、安定したエッチバック特
性を得る。たとえば、第1の工程でS2 F 2 /H2 混合
ガスを用いてBlk−W層5を高速にエッチバックした
後、第2の工程でCl2 /CO2 混合ガスを用いてTi
/TiON積層バリヤメタル4をエッチバックすると、
接続孔3内に平坦にWプラグ5spを残すことができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造分野等
において適用されるドライエッチング方法に関し、特に
酸窒化チタン(TiON)からなるバリヤメタルと、こ
の上にブランケットCVD(Blk−CVD)法により
積層された高融点金属層とをエッチバックしてプラグを
形成する際に、ローディング効果を抑制し、かつ制御性
を向上させる方法に関する。
において適用されるドライエッチング方法に関し、特に
酸窒化チタン(TiON)からなるバリヤメタルと、こ
の上にブランケットCVD(Blk−CVD)法により
積層された高融点金属層とをエッチバックしてプラグを
形成する際に、ローディング効果を抑制し、かつ制御性
を向上させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSI,ULSI等にみられる
ように半導体装置の高集積化および高性能化が進展する
にしたがい、デバイス・チップ上では配線部分の占める
割合が増大する傾向にある。これに伴うチップ面積の大
幅な拡大を防止するために、多層配線が今や必須の技術
となっている。従来の配線形成方法としては、アルミニ
ウム系の金属薄膜等をスパッタリング法により形成する
のが一般的であった。しかし、上述のように配線の多層
化が進行し、その結果として基体の表面段差や接続孔の
アスペクト比が増大している状況下では、スパッタリン
グ法のステップ・カバレージの不足に起因する上層配線
と下層配線との間の接続不良が、すでに深刻な問題とな
っている。
ように半導体装置の高集積化および高性能化が進展する
にしたがい、デバイス・チップ上では配線部分の占める
割合が増大する傾向にある。これに伴うチップ面積の大
幅な拡大を防止するために、多層配線が今や必須の技術
となっている。従来の配線形成方法としては、アルミニ
ウム系の金属薄膜等をスパッタリング法により形成する
のが一般的であった。しかし、上述のように配線の多層
化が進行し、その結果として基体の表面段差や接続孔の
アスペクト比が増大している状況下では、スパッタリン
グ法のステップ・カバレージの不足に起因する上層配線
と下層配線との間の接続不良が、すでに深刻な問題とな
っている。
【0003】そこで近年、CVD法によりタングステン
(W),モリブデン(Mo),タンタル(Ta)等の高
融点金属で接続孔を埋め込み、接続孔の内部にプラグを
形成する技術が提案されている。このCVD法は、金属
フッ化物や有機金属化合物等のガスを接続孔の底面に露
出した下層配線材料により還元しながら、この接続孔の
内部にのみ選択的に金属層を成長させる選択CVD法、
およびウェハの全面に金属層または合金層を厚く成長さ
せるブランケットCVD(Blk−CVD)法の2方法
に大別される。Blk−CVD法では、成膜後にエッチ
バックを行うことにより最終的に接続孔の内部にのみプ
ラグを残す。
(W),モリブデン(Mo),タンタル(Ta)等の高
融点金属で接続孔を埋め込み、接続孔の内部にプラグを
形成する技術が提案されている。このCVD法は、金属
フッ化物や有機金属化合物等のガスを接続孔の底面に露
出した下層配線材料により還元しながら、この接続孔の
内部にのみ選択的に金属層を成長させる選択CVD法、
およびウェハの全面に金属層または合金層を厚く成長さ
せるブランケットCVD(Blk−CVD)法の2方法
に大別される。Blk−CVD法では、成膜後にエッチ
バックを行うことにより最終的に接続孔の内部にのみプ
ラグを残す。
【0004】これらの方法には、それぞれ一長一短があ
る。しかし、選択CVD法に関しては選択性の安定確
保、ネイルヘッドと呼ばれる過剰成長部のエッチバック
の制御性確保等、製造ラインヘ適用する前に解決しなけ
ればならない問題が多く、現状ではBlk−CVD法の
方が実用化に近いと考えられている。Blk−CVD法
に関して最もよく研究されている金属はタングステン
(W)であり、この方法によるW膜の成膜をブランケッ
ト・タングステン(Blk−W)法と呼ぶこともある。
る。しかし、選択CVD法に関しては選択性の安定確
保、ネイルヘッドと呼ばれる過剰成長部のエッチバック
の制御性確保等、製造ラインヘ適用する前に解決しなけ
ればならない問題が多く、現状ではBlk−CVD法の
方が実用化に近いと考えられている。Blk−CVD法
に関して最もよく研究されている金属はタングステン
(W)であり、この方法によるW膜の成膜をブランケッ
ト・タングステン(Blk−W)法と呼ぶこともある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Blk−W
法により形成されたW層(以下、Blk−W層と称す
る。)をエッチバックする際には、プラズマ密度や温度
の不均一性に起因する局部的なエッチング速度のバラつ
きを考慮して、通常5〜10%程度のオーバーエッチン
グが必要である。しかしこのとき、エッチング速度が相
対的に速く、エッチングすべきBlk−W層が早く消失
した領域では、反応の相手を失ったラジカルが大過剰と
なってしまう。このラジカルが狭い接続孔内に集中する
と、そこに埋め込まれたバリヤメタルやBlk−W層を
大きく浸食するという問題がある。
法により形成されたW層(以下、Blk−W層と称す
る。)をエッチバックする際には、プラズマ密度や温度
の不均一性に起因する局部的なエッチング速度のバラつ
きを考慮して、通常5〜10%程度のオーバーエッチン
グが必要である。しかしこのとき、エッチング速度が相
対的に速く、エッチングすべきBlk−W層が早く消失
した領域では、反応の相手を失ったラジカルが大過剰と
なってしまう。このラジカルが狭い接続孔内に集中する
と、そこに埋め込まれたバリヤメタルやBlk−W層を
大きく浸食するという問題がある。
【0006】たとえば図4(a)に示されるように、下
層配線11を被覆するSiO2 層間絶縁膜12に接続孔
13が開口され、少なくともこの接続孔13の内壁面を
被覆して薄いTiNバリヤメタル14が形成され、さら
に、Blk−CVD法によりBlk−W層15が形成さ
れている場合を考える。ここで、フッ素系ガスを用いて
上記Blk−W層15をエッチバックすると、エッチン
グ速度の速い領域ではバリヤメタル14の表面が露出し
た段階で早い時期にF* が過剰となる。これがオーバー
エッチングを行っている間に接続孔13内に埋め込まれ
たBlk−W層15の表面に集中し、図4(b)に示さ
れるように大きく浸食されたWプラグ15ep(添字e
pはeroded plugの意。)が形成されてしま
う。また、このときのTiNバリヤメタル14r(添字
rはroughの意。)の表面には、Blk−W層15
の粗いモホロジーが転写されている。
層配線11を被覆するSiO2 層間絶縁膜12に接続孔
13が開口され、少なくともこの接続孔13の内壁面を
被覆して薄いTiNバリヤメタル14が形成され、さら
に、Blk−CVD法によりBlk−W層15が形成さ
れている場合を考える。ここで、フッ素系ガスを用いて
上記Blk−W層15をエッチバックすると、エッチン
グ速度の速い領域ではバリヤメタル14の表面が露出し
た段階で早い時期にF* が過剰となる。これがオーバー
エッチングを行っている間に接続孔13内に埋め込まれ
たBlk−W層15の表面に集中し、図4(b)に示さ
れるように大きく浸食されたWプラグ15ep(添字e
pはeroded plugの意。)が形成されてしま
う。また、このときのTiNバリヤメタル14r(添字
rはroughの意。)の表面には、Blk−W層15
の粗いモホロジーが転写されている。
【0007】さらに、TiNバリヤメタル14用に最適
化された条件でエッチバックを続けると、今度はSiO
2 層間絶縁膜12の表面が露出した時点でラジカルが過
剰となり、これが接続孔13内に埋め込まれたTiNバ
リヤメタル14のわずかな露出面に集中する。この結
果、図4(c)に示されるように、大きく浸食されたT
iNプラグ14epが形成されてしまう。このときのS
iO2 層間絶縁膜12rの表面には、Blk−W層15
の粗いモホロジーが転写されている。
化された条件でエッチバックを続けると、今度はSiO
2 層間絶縁膜12の表面が露出した時点でラジカルが過
剰となり、これが接続孔13内に埋め込まれたTiNバ
リヤメタル14のわずかな露出面に集中する。この結
果、図4(c)に示されるように、大きく浸食されたT
iNプラグ14epが形成されてしまう。このときのS
iO2 層間絶縁膜12rの表面には、Blk−W層15
の粗いモホロジーが転写されている。
【0008】このように、被エッチング材料層の面積の
減少に伴ってラジカルが相対的に過剰となり、急激にエ
ッチング速度が上昇してしまう現象はローディング効果
と呼ばれており、Blk−CVD法の実用化を事実上妨
げている原因である。今後の半導体装置の製造分野で
は、デバイス・チップの大型化に伴ってウェハが大口径
化され、しかもスループットの低下を招かないように高
密度プラズマを用いて高速エッチングを行う枚葉式プラ
ズマ・エッチング装置が主流となると予想されるため、
ローディング効果は一層顕著になるものと考えられる。
したがって、その早急な解決策が望まれている。
減少に伴ってラジカルが相対的に過剰となり、急激にエ
ッチング速度が上昇してしまう現象はローディング効果
と呼ばれており、Blk−CVD法の実用化を事実上妨
げている原因である。今後の半導体装置の製造分野で
は、デバイス・チップの大型化に伴ってウェハが大口径
化され、しかもスループットの低下を招かないように高
密度プラズマを用いて高速エッチングを行う枚葉式プラ
ズマ・エッチング装置が主流となると予想されるため、
ローディング効果は一層顕著になるものと考えられる。
したがって、その早急な解決策が望まれている。
【0009】かかるローディング効果の解消手段とし
て、市販の装置等においても適用されている公知技術の
ひとつに、エッチバックをジャストエッチング工程とオ
ーバーエッチング工程の2段階に分け、後者においてエ
ッチング速度を低下させる技術がある。この技術により
たとえばBlk−W層のエッチバックを行う場合、ジャ
ストエッチング工程、すなわち実質的に下地が露出する
直前までの工程ではF* を主エッチング種として高速エ
ッチングを行い、オーバーエッチング工程ではCl2 /
O2 混合ガスを用いて低速エッチングを行う。ここで、
オーバーエッチング工程で単にCl2 のみではなく、O
2 を添加したエッチング・ガスを使用するのは、エッチ
ング反応生成物としてWCl4 O(沸点227.4
℃)、WCl2 O2 (沸点266℃)等を生成させるた
めである。これらオキシ塩化物は、WCl6 (沸点34
6.7℃)に比べて蒸気圧が高いため、ガス系へのO2
添加により、低速ながらも円滑なエッチングが進行する
わけである。
て、市販の装置等においても適用されている公知技術の
ひとつに、エッチバックをジャストエッチング工程とオ
ーバーエッチング工程の2段階に分け、後者においてエ
ッチング速度を低下させる技術がある。この技術により
たとえばBlk−W層のエッチバックを行う場合、ジャ
ストエッチング工程、すなわち実質的に下地が露出する
直前までの工程ではF* を主エッチング種として高速エ
ッチングを行い、オーバーエッチング工程ではCl2 /
O2 混合ガスを用いて低速エッチングを行う。ここで、
オーバーエッチング工程で単にCl2 のみではなく、O
2 を添加したエッチング・ガスを使用するのは、エッチ
ング反応生成物としてWCl4 O(沸点227.4
℃)、WCl2 O2 (沸点266℃)等を生成させるた
めである。これらオキシ塩化物は、WCl6 (沸点34
6.7℃)に比べて蒸気圧が高いため、ガス系へのO2
添加により、低速ながらも円滑なエッチングが進行する
わけである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の2段階エッチバ
ックにより、一応、Blk−W層に関してはローディン
グ効果を抑制することが可能となった。しかしこの技術
では、Blk−W層の下層側にTi系のバリヤメタルが
設けられている場合、接続孔内部でバリヤメタルのみが
浸食されるという問題が生ずる。たとえば、先の図4に
示したケースと同様にTiNバリヤメタル14上でBl
k−W層15をエッチバックする場合について考える
と、図5に示されるように、Wプラグ15rp(添字r
pはrough plugの意。)の浸食は抑制される
ものの、TiNプラグ14epは大きく浸食された状態
となる。これは、オーバーエッチング時にプラズマ中の
Cl*がTiと反応し、蒸気圧の高いTiCl4 (沸点
136.4℃)を生成するからである。
ックにより、一応、Blk−W層に関してはローディン
グ効果を抑制することが可能となった。しかしこの技術
では、Blk−W層の下層側にTi系のバリヤメタルが
設けられている場合、接続孔内部でバリヤメタルのみが
浸食されるという問題が生ずる。たとえば、先の図4に
示したケースと同様にTiNバリヤメタル14上でBl
k−W層15をエッチバックする場合について考える
と、図5に示されるように、Wプラグ15rp(添字r
pはrough plugの意。)の浸食は抑制される
ものの、TiNプラグ14epは大きく浸食された状態
となる。これは、オーバーエッチング時にプラズマ中の
Cl*がTiと反応し、蒸気圧の高いTiCl4 (沸点
136.4℃)を生成するからである。
【0011】このため本願出願人は、塩素系のエッチン
グ・ガスに対するバリヤメタルのエッチング耐性を向上
させることを目的とし、先に特願平4−151004号
明細書においてバリヤメタルをTiONで構成すること
を提案した。この提案は、TiON膜のエッチング耐性
がTiN膜のそれに比べて高いという、本発明者の実験
結果にもとづいている。TiONは、酸素含有量が低い
うちはTiNの結晶粒界にO原子を偏析させた構造をと
るが、酸素含有量の増大と共に原子間結合エネルギーが
Ti−N結合よりも原子間結合エネルギーの大きいTi
−O結合(662kJ/mol;ちなみにTi−N結合
は464kJ/mol)を含むようになると考えられ
る。したがって、十分なエッチング耐性を得るために
は、TiONバリヤメタルの酸素含有量をオーミックコ
ンタクトを保証し得る範囲内で高く設定することが有効
である。
グ・ガスに対するバリヤメタルのエッチング耐性を向上
させることを目的とし、先に特願平4−151004号
明細書においてバリヤメタルをTiONで構成すること
を提案した。この提案は、TiON膜のエッチング耐性
がTiN膜のそれに比べて高いという、本発明者の実験
結果にもとづいている。TiONは、酸素含有量が低い
うちはTiNの結晶粒界にO原子を偏析させた構造をと
るが、酸素含有量の増大と共に原子間結合エネルギーが
Ti−N結合よりも原子間結合エネルギーの大きいTi
−O結合(662kJ/mol;ちなみにTi−N結合
は464kJ/mol)を含むようになると考えられ
る。したがって、十分なエッチング耐性を得るために
は、TiONバリヤメタルの酸素含有量をオーミックコ
ンタクトを保証し得る範囲内で高く設定することが有効
である。
【0012】しかしながら、かかるTiONバリヤメタ
ルのエッチング耐性の高さは、エッチング速度の大幅な
低下や、これに伴う均一性の低下、残渣の発生等につな
がる虞れがある。したがって、プロセス全体としての信
頼性を向上させるためには、このTiONバリヤメタル
のエッチング耐性を期待しながらエッチング特性も改善
するという、微妙な制御が必要となる。
ルのエッチング耐性の高さは、エッチング速度の大幅な
低下や、これに伴う均一性の低下、残渣の発生等につな
がる虞れがある。したがって、プロセス全体としての信
頼性を向上させるためには、このTiONバリヤメタル
のエッチング耐性を期待しながらエッチング特性も改善
するという、微妙な制御が必要となる。
【0013】そこで本発明は、Blk−CVD法により
TiONバリヤメタル上に積層された高融点金属層のエ
ッチバックを、ローディング効果を抑制しながら、均一
で信頼性の高いプロセスにて行う方法を提供することを
目的とする。
TiONバリヤメタル上に積層された高融点金属層のエ
ッチバックを、ローディング効果を抑制しながら、均一
で信頼性の高いプロセスにて行う方法を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のドライエッチン
グ方法は、上述の目的を達成するために提案されるもの
であり、TiONバリヤメタルと高融点金属層との積層
膜を、無機カルボニル化合物を含みハロゲン系エッチン
グ種を生成可能なエッチング・ガスを用いてエッチバッ
クするものである。
グ方法は、上述の目的を達成するために提案されるもの
であり、TiONバリヤメタルと高融点金属層との積層
膜を、無機カルボニル化合物を含みハロゲン系エッチン
グ種を生成可能なエッチング・ガスを用いてエッチバッ
クするものである。
【0015】本発明はまた、上記エッチバックの工程を
2段階に分け、前記高融点金属層を実質的に前記TiO
Nバリヤメタルが露出する直前までエッチバックする第
1の工程ではフッ素系化合物を含むエッチング・ガスを
用い、少なくとも前記TiONバリヤメタルをエッチバ
ックする第2の工程では無機カルボニル化合物を含み、
フッ素系エッチング種以外のハロゲン系エッチング種を
生成可能なエッチング・ガスを用いるものである。
2段階に分け、前記高融点金属層を実質的に前記TiO
Nバリヤメタルが露出する直前までエッチバックする第
1の工程ではフッ素系化合物を含むエッチング・ガスを
用い、少なくとも前記TiONバリヤメタルをエッチバ
ックする第2の工程では無機カルボニル化合物を含み、
フッ素系エッチング種以外のハロゲン系エッチング種を
生成可能なエッチング・ガスを用いるものである。
【0016】本発明はまた、前記第1の工程のエッチバ
ックを、前記エッチング・ガスから解離生成する堆積性
物質を用いて前記高融点金属層の表面を平滑化しながら
行うものである。
ックを、前記エッチング・ガスから解離生成する堆積性
物質を用いて前記高融点金属層の表面を平滑化しながら
行うものである。
【0017】本発明はさらに、前記TiONバリヤメタ
ルの酸素含有量を12〜25原子%とするものである。
ルの酸素含有量を12〜25原子%とするものである。
【0018】
【作用】本発明のドライエッチング方法では、TiON
バリヤメタルと高融点金属層との積層膜をエッチバック
するためのエッチング・ガスとして、無機カルボニル化
合物を含み、かつハロゲン系エッチング種を生成可能な
組成のガスを用いる。ここで、ハロゲン系エッチング種
は、言うまでもなく高融点金属層の主エッチング種とし
て必要な化学種である。このハロゲン系エッチング種
は、次に述べる無機カルボニル化合物から供給されて
も、あるいは別のハロゲン系化合物から供給されても良
い。
バリヤメタルと高融点金属層との積層膜をエッチバック
するためのエッチング・ガスとして、無機カルボニル化
合物を含み、かつハロゲン系エッチング種を生成可能な
組成のガスを用いる。ここで、ハロゲン系エッチング種
は、言うまでもなく高融点金属層の主エッチング種とし
て必要な化学種である。このハロゲン系エッチング種
は、次に述べる無機カルボニル化合物から供給されて
も、あるいは別のハロゲン系化合物から供給されても良
い。
【0019】上記無機カルボニル化合物は、本発明にお
いてユニークな挙動を示すものである。まず、無機カル
ボニル化合物から解離生成するCO* は強力な還元作用
を有し、TiONバリヤメタルからO原子を引き抜くこ
とができる。このことは、原子間結合エネルギーを比較
した場合に、Ti−O結合(662kJ/mol)に比
べてC−O結合(1076kJ/mol)がはるかに大
きいことからも説明できる。O原子引き抜き後に残った
TiNは、たとえばCl系等のハロゲン系エッチング種
により容易にエッチングできる。したがって、無機カル
ボニル化合物はTiONバリヤメタルのエッチング速度
の向上に寄与するわけである。
いてユニークな挙動を示すものである。まず、無機カル
ボニル化合物から解離生成するCO* は強力な還元作用
を有し、TiONバリヤメタルからO原子を引き抜くこ
とができる。このことは、原子間結合エネルギーを比較
した場合に、Ti−O結合(662kJ/mol)に比
べてC−O結合(1076kJ/mol)がはるかに大
きいことからも説明できる。O原子引き抜き後に残った
TiNは、たとえばCl系等のハロゲン系エッチング種
により容易にエッチングできる。したがって、無機カル
ボニル化合物はTiONバリヤメタルのエッチング速度
の向上に寄与するわけである。
【0020】また、無機カルボニル化合物から解離生成
するO* は、高融点金属層をオキシハロゲン化物の形で
除去することに寄与する。たとえば、Wのオキシ塩化物
と塩化物を例として前述したように、一般に高融点金属
のオキシハロゲン化物の蒸気圧は、ハロゲン化物の蒸気
圧をよりも高い。したがって、高融点金属層のエッチバ
ック速度も上昇するわけである。
するO* は、高融点金属層をオキシハロゲン化物の形で
除去することに寄与する。たとえば、Wのオキシ塩化物
と塩化物を例として前述したように、一般に高融点金属
のオキシハロゲン化物の蒸気圧は、ハロゲン化物の蒸気
圧をよりも高い。したがって、高融点金属層のエッチバ
ック速度も上昇するわけである。
【0021】以上が本発明の基本的な考え方であるが、
さらにエッチバック工程を2段階化することにより高速
化や表面平滑化を実現する方法も提案する。まず、高速
化を実現する方法として、高融点金属層を実質的に前記
バリヤメタルが露出する直前までエッチバックする第1
の工程ではフッ素系化合物を含むエッチング・ガスを用
い、少なくとも前記バリヤメタルをエッチバックする第
2の工程では無機カルボニル化合物を含み、フッ素系エ
ッチング種以外のハロゲン系エッチング種を生成可能な
エッチング・ガスを用いる方法を提案する。この方法
は、特に高融点金属層が蒸気圧の高いフッ化物を生成し
得る場合に有効であり、Wはその代表例である。
さらにエッチバック工程を2段階化することにより高速
化や表面平滑化を実現する方法も提案する。まず、高速
化を実現する方法として、高融点金属層を実質的に前記
バリヤメタルが露出する直前までエッチバックする第1
の工程ではフッ素系化合物を含むエッチング・ガスを用
い、少なくとも前記バリヤメタルをエッチバックする第
2の工程では無機カルボニル化合物を含み、フッ素系エ
ッチング種以外のハロゲン系エッチング種を生成可能な
エッチング・ガスを用いる方法を提案する。この方法
は、特に高融点金属層が蒸気圧の高いフッ化物を生成し
得る場合に有効であり、Wはその代表例である。
【0022】この方法によれば、エッチバック・プロセ
スの大部分を占める第1の工程においてエッチバック速
度が上昇することにより、プロセス全体の所要時間が短
縮される。また、第2の工程ではTiONバリヤメタル
のエッチバックがプロセスの主体となるため、フッ素系
化学種の以外のハロゲン系化学種を主エッチング種とす
るエッチバックを行う。このとき、高融点金属層の残余
部が存在していれば、これも同時にエッチング除去され
る。第2の工程でフッ素系化学種を除外しているのは、
蒸気圧の低いTiFx (フッ化チタン)の生成によりエ
ッチング速度が極端に低下するのを避けるためである。
スの大部分を占める第1の工程においてエッチバック速
度が上昇することにより、プロセス全体の所要時間が短
縮される。また、第2の工程ではTiONバリヤメタル
のエッチバックがプロセスの主体となるため、フッ素系
化学種の以外のハロゲン系化学種を主エッチング種とす
るエッチバックを行う。このとき、高融点金属層の残余
部が存在していれば、これも同時にエッチング除去され
る。第2の工程でフッ素系化学種を除外しているのは、
蒸気圧の低いTiFx (フッ化チタン)の生成によりエ
ッチング速度が極端に低下するのを避けるためである。
【0023】ここで、前記第1の工程において堆積性物
質を生成し得るエッチング・ガスを用いれば、エッチバ
ックと同時に前記高融点金属層の表面を平滑化を行うこ
とが可能となる。つまり、堆積性物質が高融点金属層の
微細な凹凸面に堆積すると、凸部のエッチングが進行す
る間の凹部のエッチング速度を相対的に低く保つことが
できるので、表面凹凸が徐々に解消されてゆくわけであ
る。このように、エッチバック途中で高融点金属層が一
旦平坦化されれば、TiONバリヤメタル、さらには層
間絶縁膜への表面モホロジー転写が起こらなくなる。こ
のことは、後工程において上層配線を形成する場合の密
着性、信頼性の改善につながる。
質を生成し得るエッチング・ガスを用いれば、エッチバ
ックと同時に前記高融点金属層の表面を平滑化を行うこ
とが可能となる。つまり、堆積性物質が高融点金属層の
微細な凹凸面に堆積すると、凸部のエッチングが進行す
る間の凹部のエッチング速度を相対的に低く保つことが
できるので、表面凹凸が徐々に解消されてゆくわけであ
る。このように、エッチバック途中で高融点金属層が一
旦平坦化されれば、TiONバリヤメタル、さらには層
間絶縁膜への表面モホロジー転写が起こらなくなる。こ
のことは、後工程において上層配線を形成する場合の密
着性、信頼性の改善につながる。
【0024】なお、本発明で用いられるTiONバリヤ
メタルは、その酸素含有量が12〜25原子%である場
合に、特に優れた実用性能を得ることができる。すなわ
ち、本願出願人が先に特願平4−151004号明細書
でも明らかにしたように、12原子%未満ではリーク電
流が増大し、25原子%より多い場合には抵抗が上昇し
てしまう。
メタルは、その酸素含有量が12〜25原子%である場
合に、特に優れた実用性能を得ることができる。すなわ
ち、本願出願人が先に特願平4−151004号明細書
でも明らかにしたように、12原子%未満ではリーク電
流が増大し、25原子%より多い場合には抵抗が上昇し
てしまう。
【0025】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
する。
【0026】実施例1 本実施例は、Ti/TiON積層バリヤメタルとBlk
−W層とを、Cl2 /CO2 混合ガスを用いてエッチバ
ックした例である。このプロセスを、図1を参照しなが
ら説明する。本実施例でエッチング・サンプルとして用
いたウェハを、図1(a)に示す。ここまでの工程の概
略は、以下のとおりである。まず、下層配線1上にたと
えばCVD法によりSiO2 層間絶縁膜2を形成し、こ
のSiO2 層間絶縁膜2に接続孔3を開口し、さらにた
とえばウェハの全面に薄くTi/TiON積層バリヤメ
タル4を形成した後、シラン還元法によるBlk−CV
Dを行って全面にBlk−W層5を成長させた。ここ
で、下層配線1は、Si基板中に形成された不純物拡散
領域であっても、あるいはAlやポリサイド膜のような
他の配線材料層であっても良い。
−W層とを、Cl2 /CO2 混合ガスを用いてエッチバ
ックした例である。このプロセスを、図1を参照しなが
ら説明する。本実施例でエッチング・サンプルとして用
いたウェハを、図1(a)に示す。ここまでの工程の概
略は、以下のとおりである。まず、下層配線1上にたと
えばCVD法によりSiO2 層間絶縁膜2を形成し、こ
のSiO2 層間絶縁膜2に接続孔3を開口し、さらにた
とえばウェハの全面に薄くTi/TiON積層バリヤメ
タル4を形成した後、シラン還元法によるBlk−CV
Dを行って全面にBlk−W層5を成長させた。ここ
で、下層配線1は、Si基板中に形成された不純物拡散
領域であっても、あるいはAlやポリサイド膜のような
他の配線材料層であっても良い。
【0027】上記Ti/TiON積層バリヤメタル4
は、図面では単層膜として描かれているが、膜厚約30
nmのTi層と膜厚約70nmのTiON層とがこの順
に積層され、全体として約100nmの厚さに形成され
たものである。このTi層は、オーミック性と密着性を
改善するために設けられている。DCマグネトロン・ス
パッタリングによる成膜条件の一例を、以下に示す。
は、図面では単層膜として描かれているが、膜厚約30
nmのTi層と膜厚約70nmのTiON層とがこの順
に積層され、全体として約100nmの厚さに形成され
たものである。このTi層は、オーミック性と密着性を
改善するために設けられている。DCマグネトロン・ス
パッタリングによる成膜条件の一例を、以下に示す。
【0028】 Ti層 :Ar流量 40 SCCM ガス圧 0.67 Pa DCパワー 4 kW ウェハ温度 150 ℃ TiON層:Ar-60% N2-4% O2 流量 50 SCCM ガス圧 0.67 Pa DCパワー 8 kW ウェハ温度 150 ℃ 上記の条件により成膜されたTiON層の酸素含有量
は、約14原子%であった。
は、約14原子%であった。
【0029】また、上記Blk−W層5は、一例として
下記の条件で成膜した。 核成長過程:WF6 流量 25 SCCM SiH4 流量 10 SCCM ガス圧 10.6×103 Pa ウェハ温度 475 ℃ 処理時間 20 秒 膜成長過程:WF6 流量 60 SCCM H2 流量 360 SCCM ガス圧 10.6×103 Pa ウェハ温度 475 ℃ このようにして成膜されたBlk−W層5は、図1
(a)に模式的に示されるように、粗い表面モホロジー
を有していた。
下記の条件で成膜した。 核成長過程:WF6 流量 25 SCCM SiH4 流量 10 SCCM ガス圧 10.6×103 Pa ウェハ温度 475 ℃ 処理時間 20 秒 膜成長過程:WF6 流量 60 SCCM H2 流量 360 SCCM ガス圧 10.6×103 Pa ウェハ温度 475 ℃ このようにして成膜されたBlk−W層5は、図1
(a)に模式的に示されるように、粗い表面モホロジー
を有していた。
【0030】次に、上記ウェハをRFバイアス印加型の
有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセット
し、上記Blk−W層5およびTi/TiON積層バリ
ヤメタル4を一例として下記の条件でエッチバックし
た。 Cl2 流量 50 SCCM CO2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 150 W ウェハ温度 室温
有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセット
し、上記Blk−W層5およびTi/TiON積層バリ
ヤメタル4を一例として下記の条件でエッチバックし
た。 Cl2 流量 50 SCCM CO2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 150 W ウェハ温度 室温
【0031】この過程では、まずCl* とO* の寄与に
よりWClx Oy が形成され、このオキシ塩化物の脱離
がClx + ,CO+ 等のイオンの入射エネルギーにアシ
ストされる機構でBlk−W層5のエッチバックが進行
した。このガス組成によるエッチバックは、イオン・ア
シスト機構により一定レベルの速度を得てはいるもの
の、F* を主エッチング種として用いた場合のように高
速には進行しない。したがって、Blk−W層5が概ね
エッチングされても、接続孔3の内部まで急激に浸食が
進むことはなかった。
よりWClx Oy が形成され、このオキシ塩化物の脱離
がClx + ,CO+ 等のイオンの入射エネルギーにアシ
ストされる機構でBlk−W層5のエッチバックが進行
した。このガス組成によるエッチバックは、イオン・ア
シスト機構により一定レベルの速度を得てはいるもの
の、F* を主エッチング種として用いた場合のように高
速には進行しない。したがって、Blk−W層5が概ね
エッチングされても、接続孔3の内部まで急激に浸食が
進むことはなかった。
【0032】エッチバックが進行してTi/TiON積
層バリヤメタル4が露出すると、CO* により上層側の
TiON層からO原子が引き抜かれ、Ti原子は主とし
てTiClx Oy の形で除去された。ただし、TiON
層はCl* に対してある程度エッチング耐性を持つの
で、Ti/TiON積層バリヤメタル4が概ね消失して
も接続孔3の内部まで急激に浸食が進むことはなかっ
た。
層バリヤメタル4が露出すると、CO* により上層側の
TiON層からO原子が引き抜かれ、Ti原子は主とし
てTiClx Oy の形で除去された。ただし、TiON
層はCl* に対してある程度エッチング耐性を持つの
で、Ti/TiON積層バリヤメタル4が概ね消失して
も接続孔3の内部まで急激に浸食が進むことはなかっ
た。
【0033】この結果、図1(b)に示されるように、
ローディング効果を抑制しながら接続孔3をWプラグ5
rp(添字rpはrough plugの意。)および
バリヤメタル・プラグ4rpで埋め込むことができた。
ローディング効果を抑制しながら接続孔3をWプラグ5
rp(添字rpはrough plugの意。)および
バリヤメタル・プラグ4rpで埋め込むことができた。
【0034】実施例2 本実施例では、同じBlk−W層5およびTi/TiO
N積層バリヤメタル4のエッチバックを2段階化し、第
1の工程ではS2 F2 /H2 混合ガスを用いてBlk−
W層5をほぼエッチバックし、第2の工程ではCl2 /
CO2 混合ガスを用いてBlk−W層5の残余部とTi
/TiON積層バリヤメタル4をエッチバッグした。こ
のプロセスを、図2を参照しながら説明する。なお、図
2の参照符号は、図1と一部共通である。
N積層バリヤメタル4のエッチバックを2段階化し、第
1の工程ではS2 F2 /H2 混合ガスを用いてBlk−
W層5をほぼエッチバックし、第2の工程ではCl2 /
CO2 混合ガスを用いてBlk−W層5の残余部とTi
/TiON積層バリヤメタル4をエッチバッグした。こ
のプロセスを、図2を参照しながら説明する。なお、図
2の参照符号は、図1と一部共通である。
【0035】図2(a)に、本実施例でエッチング・サ
ンプルとして用いたウェハを示す。これは、図1(a)
に示したものと同じである。第1の工程におけるBlk
−W層5のエッチバック条件の一例を以下に示す。 S2 F2 流量 50 SCCM H2 流量 30 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 100 W(2 MHz) ウェハ温度 10 ℃
ンプルとして用いたウェハを示す。これは、図1(a)
に示したものと同じである。第1の工程におけるBlk
−W層5のエッチバック条件の一例を以下に示す。 S2 F2 流量 50 SCCM H2 流量 30 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 100 W(2 MHz) ウェハ温度 10 ℃
【0036】このエッチバック工程では、F* を主エッ
チング種とするラジカル反応がSF x + 等のイオンの入
射エネルギーにアシストされる機構でエッチングが進行
した。また、この工程では、S2 F2 から解離生成する
遊離のSがBlk−W層5の表面に付着し、微細な表面
凹凸の解消に寄与した。Sによる表面平坦化は、本願出
願人が先に特開平4−250623号公報において提案
した技術である。すなわち、微細な凹部にSが堆積する
過程と、微細な凸部がF* の作用により除去される過程
とが競合することを利用するプロセスである。なお、上
記H2 は、S2F2 から生成するF* の一部を捕捉し、
エッチング反応系のS/F比(S原子数とF原子数の
比)を上昇させてSの堆積を促進させるために添加され
ている。
チング種とするラジカル反応がSF x + 等のイオンの入
射エネルギーにアシストされる機構でエッチングが進行
した。また、この工程では、S2 F2 から解離生成する
遊離のSがBlk−W層5の表面に付着し、微細な表面
凹凸の解消に寄与した。Sによる表面平坦化は、本願出
願人が先に特開平4−250623号公報において提案
した技術である。すなわち、微細な凹部にSが堆積する
過程と、微細な凸部がF* の作用により除去される過程
とが競合することを利用するプロセスである。なお、上
記H2 は、S2F2 から生成するF* の一部を捕捉し、
エッチング反応系のS/F比(S原子数とF原子数の
比)を上昇させてSの堆積を促進させるために添加され
ている。
【0037】このエッチバックは、図2(b)に示され
るように下地のTi/TiON積層バリヤメタル4が露
出する直前で停止し、平滑な表面を有するBlk−W層
5s(添字sはsmoothの意。)を得た。
るように下地のTi/TiON積層バリヤメタル4が露
出する直前で停止し、平滑な表面を有するBlk−W層
5s(添字sはsmoothの意。)を得た。
【0038】続く第2の工程では、エッチバック条件を
一例として下記のように変更し、Blk−W層5sの残
余部とTi/TiON積層バリヤメタル4をエッチバッ
クした。 Cl2 流量 50 SCCM CO2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 50 W(2 MHz) ウェハ温度 室温 この工程では、ほぼ実施例1で上述した機構にしたがっ
てエッチバックが進行した。ただし、RFバイアス・パ
ワーを大幅に低下させたため、ローディング効果が一層
抑制され、プロセスの制御性も向上した。この結果、接
続孔3は平滑なWプラグ5sp(添字spはsmoot
h plugの意。)およびバリヤメタル・プラグ4s
pで平坦に埋め込まれた。
一例として下記のように変更し、Blk−W層5sの残
余部とTi/TiON積層バリヤメタル4をエッチバッ
クした。 Cl2 流量 50 SCCM CO2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 50 W(2 MHz) ウェハ温度 室温 この工程では、ほぼ実施例1で上述した機構にしたがっ
てエッチバックが進行した。ただし、RFバイアス・パ
ワーを大幅に低下させたため、ローディング効果が一層
抑制され、プロセスの制御性も向上した。この結果、接
続孔3は平滑なWプラグ5sp(添字spはsmoot
h plugの意。)およびバリヤメタル・プラグ4s
pで平坦に埋め込まれた。
【0039】実施例3 本実施例では、酸素含有量のやや高いTiON層を含む
バリヤメタルを形成し、第2の工程でCOCl2 (塩化
カルボニル)/O2 混合ガスを用いた。本実施例で用い
たウェハの構成は、先の各実施例で用いたものとほぼ同
様であるが、TiON層の成膜時に供給する混合ガスの
組成をAr−60%N2 −10%O2 と変更することに
より、成膜されたTiON層の酸素含有量を22原子%
に高めた。
バリヤメタルを形成し、第2の工程でCOCl2 (塩化
カルボニル)/O2 混合ガスを用いた。本実施例で用い
たウェハの構成は、先の各実施例で用いたものとほぼ同
様であるが、TiON層の成膜時に供給する混合ガスの
組成をAr−60%N2 −10%O2 と変更することに
より、成膜されたTiON層の酸素含有量を22原子%
に高めた。
【0040】まず、第1の工程では、上記ウェハを有磁
場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、B
lk−W層5をS2 F2 /H2 混合ガスを用いて実施例
2と同じ条件でエッチバックした。この過程では、気相
中から堆積するSの効果により、図2(b)に示される
ように平滑な表面を有するBlk−W層5sが得られ
た。
場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、B
lk−W層5をS2 F2 /H2 混合ガスを用いて実施例
2と同じ条件でエッチバックした。この過程では、気相
中から堆積するSの効果により、図2(b)に示される
ように平滑な表面を有するBlk−W層5sが得られ
た。
【0041】続く第2の工程では、エッチバック条件を
一例として下記のように変更し、Blk−W層5sの残
余部とTi/TiON積層バリヤメタル4をエッチバッ
クした。 COCl2 流量 50 SCCM CO2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 20 W(2 MHz) ウェハ温度 室温 この工程では、CO2 の他にCOCl2 もCO* の供給
源となるため、プラズマ中のCO* 生成量は実施例2の
Cl2 /CO2 系を用いた場合よりも多くなる。このた
め、化学的作用、すなわちCO* によるTiON層から
のO原子の引き抜きが促進され、実施例2の第2の工程
に比べて入射イオン・エネルギーを下げたにもかかわら
ず、円滑にエッチバックを行うことができた。
一例として下記のように変更し、Blk−W層5sの残
余部とTi/TiON積層バリヤメタル4をエッチバッ
クした。 COCl2 流量 50 SCCM CO2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 20 W(2 MHz) ウェハ温度 室温 この工程では、CO2 の他にCOCl2 もCO* の供給
源となるため、プラズマ中のCO* 生成量は実施例2の
Cl2 /CO2 系を用いた場合よりも多くなる。このた
め、化学的作用、すなわちCO* によるTiON層から
のO原子の引き抜きが促進され、実施例2の第2の工程
に比べて入射イオン・エネルギーを下げたにもかかわら
ず、円滑にエッチバックを行うことができた。
【0042】実施例4 本実施例では、第1の工程でSF6 ガス、第2の工程で
HCl/CO/O2 混合ガスを用いてエッチバックを行
った。このプロセスを、図3を参照しながら説明する。
なお、図3の参照符号は、図1および図2と一部共通で
ある。エッチング前のサンプル・ウェハの構成を図3
(a)に示す。このウェハは、図1(a)に示したもの
と同じである。
HCl/CO/O2 混合ガスを用いてエッチバックを行
った。このプロセスを、図3を参照しながら説明する。
なお、図3の参照符号は、図1および図2と一部共通で
ある。エッチング前のサンプル・ウェハの構成を図3
(a)に示す。このウェハは、図1(a)に示したもの
と同じである。
【0043】第1の工程におけるBlk−W層5のエッ
チバックは、一例として下記の条件で行った。 SF6 流量 50 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 100 W(2 MHz) ウェハ温度 室温 ここで用いられているSF6 は、S2 F2 とは異なり分
子のS/F比が小さく、放電解離効率の比較的高いEC
Rプラズマ中でも遊離のSをほとんど生成することはな
い。したがって、この工程ではエッチバック途中でBl
k−W層5の表面を平滑化することはできない。第1の
工程の終了時付近では、図3(b)に示されるように、
Ti/TiON積層バリヤメタル4上に粗い表面モホロ
ジーを有するBlk−W層5rが残る。
チバックは、一例として下記の条件で行った。 SF6 流量 50 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 100 W(2 MHz) ウェハ温度 室温 ここで用いられているSF6 は、S2 F2 とは異なり分
子のS/F比が小さく、放電解離効率の比較的高いEC
Rプラズマ中でも遊離のSをほとんど生成することはな
い。したがって、この工程ではエッチバック途中でBl
k−W層5の表面を平滑化することはできない。第1の
工程の終了時付近では、図3(b)に示されるように、
Ti/TiON積層バリヤメタル4上に粗い表面モホロ
ジーを有するBlk−W層5rが残る。
【0044】しかし、Ti/TiON積層バリヤメタル
4の表層部を構成するTiON層は、上記のようにF*
含有量の多いプラズマに対してエッチング耐性を示す。
これは、Ti原子とF* の反応生成物であるTiFx の
蒸気圧が低いからである。したがって、ある程度のオー
バーエッチングを行えば、図3(c)に示されるように
Ti/TiON積層バリヤメタル4上ではBlk−W層
5rがほぼ除去され、この部分におけるBlk−W層5
の表面モホロジーの転写が防止される。ただし接続孔3
の内部には、表面モホロジーの粗いWプラグ5rpが残
される。
4の表層部を構成するTiON層は、上記のようにF*
含有量の多いプラズマに対してエッチング耐性を示す。
これは、Ti原子とF* の反応生成物であるTiFx の
蒸気圧が低いからである。したがって、ある程度のオー
バーエッチングを行えば、図3(c)に示されるように
Ti/TiON積層バリヤメタル4上ではBlk−W層
5rがほぼ除去され、この部分におけるBlk−W層5
の表面モホロジーの転写が防止される。ただし接続孔3
の内部には、表面モホロジーの粗いWプラグ5rpが残
される。
【0045】続く第2の工程では、一例として下記の条
件でTi/TiON積層バリヤメタル4をエッチバッグ
した。 HCl流量 50 SCCM CO流量 10 SCCM O2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 50 W(2 MHz) ウェハ温度 室温 この工程では、Ti/TiON積層バリヤメタル4がT
iClx Oy の形で除去され、またこれより低速にてW
プラグ5rpの表層部も若干WClx Oy の形で除去さ
れた。この結果、図3(d)に示されるように、接続孔
3の内部はWプラグ5rpと平滑なバリヤメタル・プラ
グ4spで埋め込まれた。
件でTi/TiON積層バリヤメタル4をエッチバッグ
した。 HCl流量 50 SCCM CO流量 10 SCCM O2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 50 W(2 MHz) ウェハ温度 室温 この工程では、Ti/TiON積層バリヤメタル4がT
iClx Oy の形で除去され、またこれより低速にてW
プラグ5rpの表層部も若干WClx Oy の形で除去さ
れた。この結果、図3(d)に示されるように、接続孔
3の内部はWプラグ5rpと平滑なバリヤメタル・プラ
グ4spで埋め込まれた。
【0046】以上、本発明を4例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれら各実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、高融点金属層は、上述のBl
k−W層の他、Mo層,Ta層等であっても良い。本発
明で用いられる無機カルボニル化合物としては、上述の
CO,CO2 ,COCl2 の他、COF2 (フッ化カル
ボニル),COBr2 (臭化カルボニル),(COF)
2 (フッ化オキサリル),(COCl)2 (塩化オキサ
リル),(COBr)2 (臭化オキサリル),COS
(硫化カルボニル)等を用いることができる。ただし、
COS以外の化合物については、エッチバックすべき高
融点金属層の種類に応じて蒸気圧の極端に低い反応生成
物が生成しないよう、分子内に含まれるハロゲン原子の
種類を選択することが肝要である。
説明したが、本発明はこれら各実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、高融点金属層は、上述のBl
k−W層の他、Mo層,Ta層等であっても良い。本発
明で用いられる無機カルボニル化合物としては、上述の
CO,CO2 ,COCl2 の他、COF2 (フッ化カル
ボニル),COBr2 (臭化カルボニル),(COF)
2 (フッ化オキサリル),(COCl)2 (塩化オキサ
リル),(COBr)2 (臭化オキサリル),COS
(硫化カルボニル)等を用いることができる。ただし、
COS以外の化合物については、エッチバックすべき高
融点金属層の種類に応じて蒸気圧の極端に低い反応生成
物が生成しないよう、分子内に含まれるハロゲン原子の
種類を選択することが肝要である。
【0047】F* の供給源としては、上述のS2 F2 や
SF6 の他、SF2 ,SF4 ,S2F10等のフッ化イオ
ウ、あるいはClF3 ,NF3 等を用いることができ
る。このうち、フッ化イオウはS供給源を兼ねる。高融
点金属層の表面を平滑化する堆積性物質としてはSを例
示したが、遊離のSを生成し得るガス系にさらに窒素系
化合物を添加すれば、ポリチアジル(SN)x に代表さ
れる窒化イオウ系化合物を生成させることもできる。
SF6 の他、SF2 ,SF4 ,S2F10等のフッ化イオ
ウ、あるいはClF3 ,NF3 等を用いることができ
る。このうち、フッ化イオウはS供給源を兼ねる。高融
点金属層の表面を平滑化する堆積性物質としてはSを例
示したが、遊離のSを生成し得るガス系にさらに窒素系
化合物を添加すれば、ポリチアジル(SN)x に代表さ
れる窒化イオウ系化合物を生成させることもできる。
【0048】また、エッチング・ガスにはスパッタリン
グ効果,冷却効果,希釈効果を得る目的でHe,Ar等
の希ガスを適宜添加しても良い。さらに、サンプル・ウ
ェハの構成、各材料層の成膜条件、エッチバック条件、
使用するエッチング装置等が適宜変更可能であることは
言うまでもない。
グ効果,冷却効果,希釈効果を得る目的でHe,Ar等
の希ガスを適宜添加しても良い。さらに、サンプル・ウ
ェハの構成、各材料層の成膜条件、エッチバック条件、
使用するエッチング装置等が適宜変更可能であることは
言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のドライエッチング方法によれば、TiONバリヤメ
タルとブランケットCVD(Blk−CVD)法により
形成された高融点金属層との積層膜を、ローディング効
果を抑制しながら、良好な制御性をもってエッチバック
することができる。これにより、層間絶縁膜に開口され
た接続孔に信頼性の高いプラグを形成することができ
る。さらに上記エッチバック過程において堆積性物質を
利用した平滑化を行った場合には、後工程で形成される
上層配線の密着性や信頼性を向上させることも可能とな
る。
明のドライエッチング方法によれば、TiONバリヤメ
タルとブランケットCVD(Blk−CVD)法により
形成された高融点金属層との積層膜を、ローディング効
果を抑制しながら、良好な制御性をもってエッチバック
することができる。これにより、層間絶縁膜に開口され
た接続孔に信頼性の高いプラグを形成することができ
る。さらに上記エッチバック過程において堆積性物質を
利用した平滑化を行った場合には、後工程で形成される
上層配線の密着性や信頼性を向上させることも可能とな
る。
【0050】したがって本発明は、多層配線の信頼性を
大きく向上させ、これにより3次元半導体デバイスの実
用化を推進する上で、極めて産業上の価値の高いもので
ある。
大きく向上させ、これにより3次元半導体デバイスの実
用化を推進する上で、極めて産業上の価値の高いもので
ある。
【図1】本発明のドライエッチング方法を適用したプロ
セス例をその工程順にしたがって示す模式的断面図であ
り、(a)は接続孔を被覆してTi/TiON積層バリ
ヤメタルおよびBlk−W層が形成されたエッチバック
前のウェハの状態、(b)はエッチバック後の状態をそ
れぞれ表す。
セス例をその工程順にしたがって示す模式的断面図であ
り、(a)は接続孔を被覆してTi/TiON積層バリ
ヤメタルおよびBlk−W層が形成されたエッチバック
前のウェハの状態、(b)はエッチバック後の状態をそ
れぞれ表す。
【図2】本発明のドライエッチング方法を適用した他の
プロセス例をその工程順にしたがって示す模式的断面図
であり、(a)はエッチバック前のウェハの状態、
(b)はBlk−W層のエッチバック途中でその表面が
平滑化された状態、(c)はTi/TiON積層バリヤ
メタルがエッチバッグされた状態をそれぞれ表す。
プロセス例をその工程順にしたがって示す模式的断面図
であり、(a)はエッチバック前のウェハの状態、
(b)はBlk−W層のエッチバック途中でその表面が
平滑化された状態、(c)はTi/TiON積層バリヤ
メタルがエッチバッグされた状態をそれぞれ表す。
【図3】本発明のドライエッチング方法を適用したさら
に他のプロセス例をその工程順にしたがって示す模式的
断面図であり、(a)はエッチバック前のウェハの状
態、(b)はBlk−W層のエッチバックの終点付近の
状態、(c)はBlk−W層のエッチバッグが終了した
状態、(d)はTi/TiON積層バリヤメタルがエッ
チバッグされた状態をそれぞれ表す。
に他のプロセス例をその工程順にしたがって示す模式的
断面図であり、(a)はエッチバック前のウェハの状
態、(b)はBlk−W層のエッチバックの終点付近の
状態、(c)はBlk−W層のエッチバッグが終了した
状態、(d)はTi/TiON積層バリヤメタルがエッ
チバッグされた状態をそれぞれ表す。
【図4】従来のBlk−W層のエッチバックの問題点を
説明するための模式的断面図であり、(a)はエッチバ
ック前のウェハの状態、(b)はバリヤメタルの表面モ
ホロジーが劣化し、ローディング効果によりBlk−W
層が浸食された状態、(c)はSiO2 層間絶縁膜の表
面モホロジーが劣化し、ローディング効果によりバリヤ
メタルが浸食された状態をそれぞれ表す。
説明するための模式的断面図であり、(a)はエッチバ
ック前のウェハの状態、(b)はバリヤメタルの表面モ
ホロジーが劣化し、ローディング効果によりBlk−W
層が浸食された状態、(c)はSiO2 層間絶縁膜の表
面モホロジーが劣化し、ローディング効果によりバリヤ
メタルが浸食された状態をそれぞれ表す。
【図5】従来のBlk−W層のエッチバックにおける他
の問題点を説明するための模式的断面図であり、ローデ
ィング効果がBlk−W層についてのみ抑制され、バリ
ヤメタルについては抑制されなかった状態を示す。
の問題点を説明するための模式的断面図であり、ローデ
ィング効果がBlk−W層についてのみ抑制され、バリ
ヤメタルについては抑制されなかった状態を示す。
1 ・・・下層配線 2 ・・・SiO2 層間絶縁膜 2r ・・・(表面モホロジーの粗い)SiO2 層間絶
縁膜 3 ・・・接続孔 4 ・・・Ti/TiON積層バリヤメタル 4rp・・・(表面モホロジーの粗い)バリヤメタル・
プラグ 4sp・・・(平滑な)バリヤメタル・プラグ 5 ・・・Blk−W層 5r ・・・(エッチバック途中の表面モホロジーの粗
い)Blk−W層 5s ・・・(エッチバック途中の平滑な)Blk−W
層 5rp・・・(表面モホロジーの粗い)Wプラグ 5sp・・・(平滑な)Wプラグ
縁膜 3 ・・・接続孔 4 ・・・Ti/TiON積層バリヤメタル 4rp・・・(表面モホロジーの粗い)バリヤメタル・
プラグ 4sp・・・(平滑な)バリヤメタル・プラグ 5 ・・・Blk−W層 5r ・・・(エッチバック途中の表面モホロジーの粗
い)Blk−W層 5s ・・・(エッチバック途中の平滑な)Blk−W
層 5rp・・・(表面モホロジーの粗い)Wプラグ 5sp・・・(平滑な)Wプラグ
Claims (4)
- 【請求項1】 酸窒化チタンからなるバリヤメタルと高
融点金属層との積層膜を、無機カルボニル化合物を含み
ハロゲン系エッチング種を生成可能なエッチング・ガス
を用いてエッチバックすることを特徴とするドライエッ
チング方法。 - 【請求項2】 酸窒化チタンからなるバリヤメタルと高
融点金属層との積層膜をエッチバックするドライエッチ
ング方法において、 フッ素系化合物を含むエッチング・ガスを用いて前記高
融点金属層を実質的に前記バリヤメタルが露出する直前
までエッチバックする第1の工程と、 無機カルボニル化合物を含み、フッ素系エッチング種以
外のハロゲン系エッチング種を生成可能なエッチング・
ガスを用いて少なくとも前記バリヤメタルをエッチバッ
クする第2の工程とを有することを特徴とするドライエ
ッチング方法。 - 【請求項3】 前記第1の工程では、前記エッチング・
ガスから解離生成する堆積性物質を用いて前記高融点金
属層の表面を平滑化しながらエッチバックすることを特
徴とする請求項2記載のドライエッチング方法。 - 【請求項4】 前記バリヤメタルを構成する酸窒化チタ
ンの酸素含有量が12〜25原子%であることを特徴と
する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のド
ライエッチング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34072492A JPH06188225A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ドライエッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34072492A JPH06188225A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ドライエッチング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06188225A true JPH06188225A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=18339710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34072492A Withdrawn JPH06188225A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ドライエッチング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06188225A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006126520A1 (ja) * | 2005-05-24 | 2006-11-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ドライエッチング方法、微細構造形成方法、モールド及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34072492A patent/JPH06188225A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006126520A1 (ja) * | 2005-05-24 | 2006-11-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ドライエッチング方法、微細構造形成方法、モールド及びその製造方法 |
US7919005B2 (en) | 2005-05-24 | 2011-04-05 | Panasonic Corporation | Dry etching method, fine structure formation method, mold and mold fabrication method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000307 |