JP3475666B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JP3475666B2
JP3475666B2 JP21619296A JP21619296A JP3475666B2 JP 3475666 B2 JP3475666 B2 JP 3475666B2 JP 21619296 A JP21619296 A JP 21619296A JP 21619296 A JP21619296 A JP 21619296A JP 3475666 B2 JP3475666 B2 JP 3475666B2
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etching
refractory metal
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dry etching
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敏治 柳田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドライエッチング方
法に関し、さらに詳しくは、基板の下地層上にブランケ
ットCVD法で形成された高融点金属層をエッチバック
してコンタクトプラグを形成するドライエッチング方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSI(Very Large Scale
Integrated circuit )やULSI(Ultra Large
Scale Integrated circuit )等に見られるよう
に、半導体装置の高集積化および高性能化の進展に伴
い、デバイスチップ上では配線部分の占める割合が増大
する傾向にあり、チップ面積の大幅な増大を抑止しつつ
実現する為に今や多層配線技術は必須のものとなってい
る。従来、配線形成方法としては、アルミニウム等で構
成された金属薄膜をスパッタリング法により形成するこ
とが広く行われてきたが、多層配線化が進展して基板の
表面段差や接続孔のアスペクト比が増大している状況下
では、スパッタリング法におけるステップカバレージの
不足により、上層配線と基板との間の接続不良や配線間
における接続不良が大きな課題の一つとなっている。
【0003】そこで近年、タングステン、モリブデン、
タンタル等の高融点金属、あるいはアルミニウム、銅等
の金属を接続孔内に選択的に成長させることによりアス
ペクト比の高い接続孔を埋め込む技術が提案されてい
る。かかる選択成長の手段としては、金属フッ化物や有
機金属化合物等のガスを下層配線材料により還元して金
属を析出させる選択CVD(Chemical Vapor Depos
ition )法がその代表的なものである。しかしながら、
選択CVD法は研究レベルでは良好な結果を得ているも
のの、連続処理時に次第に選択性が劣化すること、ある
いはネイルヘッドと通称される過剰成長部のエッチバッ
ク除去の際の制御性が悪いこと等の難点があり、量産へ
の導入を困難なものとしている。この選択CVD法に代
わるものとして、基板の全面に金属あるいは合金を堆積
させるブランケットCVD法が注目を集めている。その
代表的なプロセスの一例としては、接続孔が開口された
絶縁膜の全面を被覆し、この接続孔を埋める如くタング
ステン等の高融点金属層を形成するものである。
【0004】ところで、高融点金属層を接続孔内部に埋
め込んで、所謂コンタクトプラグとして使用する場合に
は、高融点金属層のエッチバックが必要となる。このエ
ッチバック工程では、ウェハ面内およびウェハ間の処理
速度の不均一性を考慮して数10%のオーバーエッチン
グが行われるのが一般的である。しかしながら、同じウ
ェハであっても、エッチング装置内のプラズマ密度の疎
密やウェハ面内の温度分布の関係等でエッチング速度の
速い領域では、他の部分と比較して層間絶縁膜の露出に
伴う被エッチング面積の急激な減少が早い時期に生じる
こととなる。エッチング速度の速い領域における被エッ
チング面積の急激な減少は、結合の相手である高融点金
属を失って相対的に過剰となったエッチング種が接続孔
内に集中し、接続孔に埋め込まれた高融点金属層やバリ
アメタル層を大きく侵食するという問題が生じる。
【0005】図2(a)ないし(c)は、従来のコンタ
クトプラグを形成するプロセスを工程順に示したウェハ
の概略断面図であり、ブランケットCVD法により高融
点金属層5やバリアメタル層4が大きく侵食される一例
を示すものである。同図(a)に示したように、予め不
純物拡散領域2の形成された基板1上には、不純物拡散
領域2に臨んで開口する接続孔6を有する層間絶縁膜3
が形成され、さらにスパッタリング法により基板1全体
を被覆するようにTiN/Ti層を有するバリアメタル
層4が接続孔6を埋め込まないように形成され、さらに
ブランケットCVD法により高融点金属層5が形成され
ている。そして、同図(b)に示したように、フッ素系
ガスを用いて高融点金属層5をエッチバックすると、エ
ッチング速度の速い領域ではバリアメタル層4の表面が
露出した段階の早い時期にF* ラジカルが過剰となる。
この過剰となったF* ラジカルが接続孔6内に埋め込ま
れた高融点金属層5の表面に集中し、オーバーエッチン
グを行っている間に高融点金属侵食部7が形成されるこ
ととなる。さらに条件を変えてバリアメタル層4をエッ
チバックすると、今度は層間絶縁膜3の表面が露出した
時点でラジカルが過剰となり、この過剰となったラジカ
ルが接続孔6内に埋め込まれたバリアメタル層4の僅か
な断面に集中する。この結果、同図(c)に示したよう
に、バリアメタル層侵食部8が形成されることとなる。
【0006】このように、急激にエッチング速度が大と
なる現象はローディング効果と一般的に呼称されてお
り、被エッチング材料層の面積の減少に伴ってラジカル
が相対的に過剰となることは、ブランケットCVD法を
用いて高融点金属層5を形成するものではしばしば発生
する問題となっている。今後の半導体装置の製造分野で
は、デバイスチップの大型化に伴ってウェハが大口径化
され、しかもスループットの低下を招かないように高密
度プラズマを用いて高速エッチングを行う枚葉式プラズ
マエッチング装置が主流になると予想されており、ロー
ディング効果は一層顕著になる虞がある。従って、ロー
ディング効果に対する効果的な解決策の早急な確立が切
望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題はローデ
ィング効果に対する効果的なドライエッチング方法を示
し、微細なデザインルールに基づいて設計され、高集積
度、高性能、高信頼性の何れも満足する半導体装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明のドライエッチング方法では、基板
上に、接続孔を有する層間絶縁膜が形成され、基板全体
を被覆するようにバリアメタル層が接続孔を埋め込まな
いように形成され、バリアメタル層上に形成された高融
点金属層を、アルコール、エーテル、アセトンのうちの
少なくとも一種を有するエッチングガスで除去する、エ
ッチング工程を有するものであることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明のドライエッチング方法で
は、基板上に、接続孔を有する層間絶縁膜が形成され、
基板全体を被覆するようにバリアメタル層が接続孔を埋
め込まないように形成され、バリアメタル層上に形成さ
れた高融点金属層を、SF6等のフッ素系化合物を有す
るエッチングガスで、バリアメタル層上に高融点金属層
の残余部を残して除去する第一のエッチング工程と、フ
ッ素系化合物にアルコール、エーテル、アセトンのうち
の少なくとも一種を添加したエッチングガスで残余部
を除去するとともに、高融点金属層とバリアメタル層
オーバーエッチングする第二のエッチング工程とを有す
るものであることを特徴とする。
【0010】請求項5の発明のドライエッチング方法で
は、基板上に、接続孔を有する層間絶縁膜が形成され、
基板全体を被覆するようにバリアメタル層が接続孔を埋
め込まないように形成され、バリアメタル層上に高融点
金属層が形成されたものを室温以下に制御し、高融点金
属層を、放電解離条件下でプラズマ中に遊離の硫黄を生
成する硫黄系化合物と、アルコール、エーテル、アセト
ンのうちの少なくとも一種とを添加したエッチングガス
で除去する、エッチング工程を有するものであることを
特徴とする。
【0011】上記した請求項1、3および5の発明にお
ける望ましいものとしては、エッチングガスにArガ
ス、Heガスのうちの少なくとも一種を添加するもので
ある。また、エッチング工程におけるプラズマ密度は1
×1011cm-3以上1×1014cm-3以下が望ましい。
【0012】上述した手段による作用を以下に記す。請
求項1のブランケットCVD法により形成された高融点
金属層を、アルコール、エーテル、アセトンのうちの少
なくとも一種を有するエッチングガスで除去するエッチ
ング工程を有するものでは、放電プラズマ中に遊離生成
するH原子がタングステン等で構成された高融点金属層
のエッチャントであるフッ素ラジカルF* を捕捉し、オ
ーバーエッチング時におけるコンタクトプラグ表面への
ラジカルの集中を抑制する。そして、同時に放電プラズ
マ中に遊離生成するO原子が高融点金属層の表面を僅か
に酸化しながらエッチングが進行する為、純粋なフッ化
物以外に反応生成物としてオキシフッ化物も多く生成す
るようになる。タングステン等の高融点金属のオキシフ
ッ化物は、フッ化タングステン等のように高い蒸気圧を
有しない為、反応生成物の脱離にはある程度のエネルギ
ーを有するイオン衝撃が必要となる。従って、従来は殆
どがラジカル反応で占められていたエッチングの形態が
イオンアシスト反応の要素を多く有するものとなる為、
オーバーエッチング時の過剰ラジカルに起因したローデ
ィング効果を大きく低減する作用をする。この結果、異
常な侵食部のない平坦な埋め込み表面を有する良好なコ
ンタクトプラグが形成され、また、オーバーエッチング
時における高融点金属層の下地層である層間絶縁膜の膜
減りも、従来のフッ素系ガスを用いたプロセスと比較し
て大きく軽減される。
【0013】請求項3のブランケットCVD法により形
成された高融点金属層を二段階の工程でエッチングする
ものでは、第一のエッチング工程においてタングステン
等で構成された高融点金属層はF* ラジカル反応を主体
にして高速でエッチングが進行し、エッチングガスにア
ルコール等を添加した第二のエッチング工程においてオ
ーバーエッチング時に過剰となるF* ラジカルが減少
し、且つ反応生成物に占めるオキシフッ化物の生成比率
が大となることによりイオンアシスト反応が主体となる
エッチングが行われる。従って、異常な侵食部のない平
坦な埋め込み表面を有する良好なコンタクトプラグを形
成することができる。
【0014】請求項5の下地層上に高融点金属層が形成
された基板を室温以下に制御し、高融点金属層を放電解
離条件下でプラズマ中に遊離の硫黄を生成する硫黄系化
合物と、アルコール、エーテル、アセトンのうちの少な
くとも一種とを添加したエッチングガスで除去するエッ
チング工程を有するものでは、基板の室温以下の制御に
よるラジカル反応の抑制とエッチングと競合して生じる
硫黄の堆積とにより、オーバーエッチング時におけるロ
ーディング効果が一層軽減し、コンタクトプラグの侵食
は殆ど見られない。また、高融点金属層表面の微細な凹
凸が硫黄の堆積により平滑化されながらエッチングが進
行する為、エッチング後に高融点金属層の下地層である
層間絶縁膜に表面荒れを生じさせる虞がなくなる。これ
等により後工程で形成する配線層の密着性や信頼性も従
来と比較して大きく向上する。なお、高融点金属層表面
の微細な凹凸に堆積した硫黄は、エッチング後にウェハ
温度を90℃以上に昇温すれば昇華除去されるので、残
渣として残ることはなく、パーティクル汚染源となる虞
はない。
【0015】上記したエッチングガスにArガス、He
ガスのうちの少なくとも一種を添加させれば、スパッタ
リング効果、希釈効果、冷却効果を向上させる作用があ
る。また、エッチング工程におけるプラズマ密度を1×
1011cm-3以上1×1014cm-3以下とすることによ
り良好なプロセス条件の設定が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を適用した好ましい具体的な実
施例について、コンタクトプラグを形成するプロセスを
工程順に示したウェハの概略断面図である図1を参照し
て説明する。なお、図中の構成要素で従来の技術と同様
の構造を成しているものについては同一の参照符合を付
すものとする。
【0017】実施例1 本実施例は、ブランケットCVD法により形成された高
融点金属層5をSF6とCH3 OHとの混合ガスを用い
てエッチバックするものである。このプロセスの一例を
図1(a)、(c)および(d)を参照して説明する。
【0018】図1(a)に示したように、予め不純物拡
散領域2が形成された基板1上には、不純物拡散領域2
に臨んで開口する接続孔6を有する層間絶縁膜3が形成
され、さらにスパッタリング法により基板1全体を被覆
するようにTiN/Ti層を有するバリアメタル層4が
接続孔6を埋め込まないように形成され、さらにブラン
ケットCVD法により高融点金属層5が形成されている
ウェハを用意した。ここでのブランケットCVD法とし
ては、例えばWF6 流量25SCCM、SiH4 流量1
0SCCM、ガス圧10665.8Pa、ウェハ温度4
75℃の条件で20秒間の核成長を行った後、ガス供給
条件をWF6 流量60SCCM、H2 流量360SCC
Mと変化させた条件で高融点金属層5を堆積することが
できる。
【0019】次に、有磁場マイクロ波プラズマエッチン
グ装置のウェハ載置電極にウェハをセットして高融点金
属層5を下記条件でエッチバックし、図1(c)に示し
たように下地のバリアメタル層4の表面が露出した時点
で停止する。
【0020】 ガス流量 SF6 /CH3 OH=40/10SCCM 圧力 1.3Pa マイクロ波電力 850W(2.45GHz) RFバイアス 200W(2MHz) ウェハ温度 室温
【0021】このエッチバック工程では、SF6 の解離
によりプラズマ中に生成するF* によるラジカル反応
が、SFx + 、O+ 等のイオンにアシストされることに
よりエッチングが進行する。そしてH原子によるF*
ジカルの捕捉や反応生成物としてオキシフッ化物が生じ
るエッチング形態は、従来のようにラジカル反応ではな
くイオンアシスト反応が主体となる為、高融点金属層5
のエッチング速度は低下する。従って、バリアメタル層
4の表面が露出した時点においても、接続孔6の内部へ
エッチャントが過剰に集中して高融点金属層5を侵食す
ることがなく、ローディング効果を防止することができ
た。
【0022】次に、Cl2 流量40SCCM、O2 流量
10SCCM、ガス圧1.3Pa、マイクロ波パワー8
50W(2.45GHz)、RFバイアスパワー200
W(2MHz)の条件でバリアメタル層4をエッチバッ
クし、層間絶縁膜3が露出した時点で停止すれば、図1
(d)に示したように、接続孔6内にバリアメタル層4
と高融点金属層5が層間絶縁膜3と平坦に埋め込まれ、
侵食部が発生しない良好なコンタクトプラグを形成する
ことができた。
【0023】実施例2 本実施例は、ブランケットCVD法により形成された高
融点金属層5を二段階の工程でエッチバックするもので
あり、高融点金属層5をSF6 ガスで下地のバリアメタ
ル層4が露出する手前で停止するバルクエッチング工程
と、バルクエッチング工程後に(CH3 2 Oを添加し
た混合ガスで高融点金属層5の残余部を除去するオーバ
ーエッチング工程とを有するものである。このプロセス
の一例を図1(a)ないし(d)を参照して説明する。
なお、用意したウェハは実施例1において図1(a)を
参照した事例のものと同様であり、説明を省略する。
【0024】有磁場マイクロ波プラズマエッチング装置
のウェハ載置電極にウェハをセットして高融点金属層5
を下記条件でエッチバックし、図1(b)に示したよう
に下地のバリアメタル層4の表面が露出する手前で停止
する。この停止させる時間は予め下記条件によるエッチ
ング速度を測定しておき、その経過時間に基づいて決定
した。
【0025】 ガス流量 SF6 =50SCCM 圧力 1.3Pa マイクロ波電力 850W(2.45GHz) RFバイアス 200W(2MHz) ウェハ温度 室温
【0026】このエッチバック工程では、SF6 の解離
によりプラズマ中に大量に生成するF* によるラジカル
反応が、SFx + イオンにアシストされることによりエ
ッチングが高速に進行する。そして、図1(b)に示し
たように、バリアメタル層4上に僅かな高融点金属層5
の残余部を残した状態でエッチングを停止する。
【0027】次に、高融点金属層5の残余部を下記条件
によりエッチバックし、図1(c)に示したように下地
のバリアメタル層4の表面が露出した時点で停止する。
【0028】 ガス流量 SF6 /(CH3 2 O=35/15SCCM 圧力 1.3Pa マイクロ波電力 850W(2.45GHz) RFバイアス 200W(2MHz) ウェハ温度 室温
【0029】このエッチバック工程では、(CH3 2
Oの添加によりエッチング反応におけるラジカル性が低
減され、効果的にローディング効果を防止することがで
きた。
【0030】次に、必要に応じてCl2 流量40SCC
M、O2 流量10SCCM、ガス圧1.3Pa、マイク
ロ波パワー850W(2.45GHz)、RFバイアス
パワー200W(2MHz)の条件でバリアメタル層4
をエッチバックし、層間絶縁膜3が露出した時点で停止
すれば、図1(d)に示したように、接続孔6内にバリ
アメタル層4と高融点金属層5が層間絶縁膜3と平坦に
埋め込まれ、侵食部が発生しない良好なコンタクトプラ
グを形成することができた。
【0031】本実施例では、ローディング効果による異
常な侵食部の形成を防止するとともに、平坦な埋め込み
表面を有するコンタクトプラグを高速に形成することが
でき、生産性に優れたプロセスとすることができた。
【0032】実施例3 本実施例は、ブランケットCVD法により形成された高
融点金属層5をS2 2 とC2 5 OHとの混合ガスを
用いてウェハを冷却しながらエッチバックするものであ
る。このプロセスの一例を図1(a)、(c)および
(d)を参照して説明する。なお、用意したウェハは実
施例1において図1(a)を参照した事例のものと同様
であり、説明を省略する。
【0033】有磁場マイクロ波プラズマエッチング装置
のウェハ載置電極にウェハをセットして高融点金属層5
を下記条件でエッチバックし、図1(c)に示したよう
に下地のバリアメタル層4の表面が露出した時点で停止
する。
【0034】 ガス流量 S2 2 /C2 5 OH=40/10SCCM 圧力 1.3Pa マイクロ波電力 850W(2.45GHz) RFバイアス 200W(2MHz) ウェハ温度 0℃
【0035】このエッチバック工程では、ウェハの低温
冷却によりラジカルの反応性が抑制されること、オキシ
フッ化物を主反応生成物とすることでエッチング反応に
おけるラジカル性が低減されること、S2 2 ガスの放
電解離により生成する硫黄が高融点金属層5の表面に堆
積する過程とスパッタ除去される過程とが競合すること
等の理由により、極めて効果的にローディング効果を防
止することができた。従って、図1(c)に示したよう
に、接続孔6内は高融点金属層5で平坦に埋め込まれた
状態となった。また、ここでは硫黄の堆積が高融点金属
層5の表面平滑化に有効に作用し、エッチバック後にお
いて下地である層間絶縁膜3に高融点金属層5の表面荒
れが転写されることもなかった。
【0036】次に、必要に応じてCl2 流量40SCC
M、O2 流量10SCCM、ガス圧1.3Pa、マイク
ロ波パワー850W(2.45GHz)、RFバイアス
パワー200W(2MHz)の条件でバリアメタル層4
をエッチバックし、層間絶縁膜3が露出した時点で停止
すれば、図1(d)に示したように、接続孔6内にバリ
アメタル層4と高融点金属層5が層間絶縁膜3と平坦に
埋め込まれ、侵食部が発生しない良好なコンタクトプラ
グを形成することができた。
【0037】本実施例は、ローディング効果を防止する
とともにエッチバックされた表面の平滑性にも優れてお
り、プラグ形成後の層間絶縁膜3や後工程で形成する上
層配線の表面モホロジーの向上にも寄与し、これにより
上層配線材料層との密着性や信頼性が従来の技術と比べ
て大きく改善することができた。
【0038】以上、実施例1ないし3を挙げて説明した
が本発明はこれ等に限定されるものでなく、被エッチン
グ膜種や構造、エッチング装置、エッチング条件等、本
発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜選択可能であること
は言うまでもない。例えば、実施例1ないし3では不純
物拡散領域2に臨む接続孔6内への高融点金属層5の埋
め込みによるコンタクトプラグの形成プロセスを一例と
して説明したが、多層配線基板における下層配線上の層
間絶縁膜3に形成したヴィアホール内への埋め込みプロ
セスに応用することができる。また、接続孔6内に埋め
込まれる高融点金属層5の構成材としてはタングステ
ン、モリブデン、タンタル、チタン等の高融点金属の他
に、アルミニウムや銅等の金属を使用することもでき
る。そして、アルコール、エーテル、ケトンとしては、
エッチングチェンバ内へ気化させた状態で容易に導入で
きる化合物が実用上好ましく、かかる観点からCH3
H、C2 5 OH、(CH3 2 O、(C2 5
2 O、CH3 COCH3等を挙げることができるが、こ
れ等以外の蒸気圧の低いものであってもHeガスバブリ
ング等の手段によって気化させることで使用することが
できる。さらに、フッ素系化合物としてはSF6 以外に
NF3 、CF4 、ClF3 、XeF2 、F2 等を用いる
ことができる。放電解離条件下でプラズマ中に硫黄を放
出し得る硫黄系化合物としてはS2 2 、SF2 、SF
4 、S2 10等のフッ化硫黄、S2Cl2 、S3
2 、SCl2 等の塩化硫黄、H2 S等も使用可能であ
る。さらにまた、エッチングガスにはスパッタリング効
果、希釈効果、冷却効果等が期待できるArやHe等の
希ガスを適宜添加しても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明のドライエッチング方法によれ
ば、オーバーエッチング時におけるローディング効果を
抑制しつつ、ブランケットCVD法により形成された高
融点金属層のエッチングを行うことができ、層間絶縁膜
に開口した接続孔に異常な侵食部を生じさせることな
く、平坦な埋め込み表面を有するコンタクトプラグを形
成することが可能となる。従って、微細なデザインルー
ルに基づいて設計され、高集積度、高性能、高信頼性の
何れも満足する半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプロセスを工程順に示したウェハの
概略断面図であり、(a)はブランケットCVD法によ
り高融点金属層が形成された状態を示し、(b)は高融
点金属層のエッチングをバリアメタル層の表面が露出す
る手前で停止した状態を示し、(c)は高融点金属層の
残余部をエッチングで除去した状態を示し、(d)はバ
リアメタル層をエッチングで除去した状態を示す。
【図2】 従来のプロセスを工程順に示したウェハの概
略断面図であり、(a)はブランケットCVD法により
高融点金属層が形成された状態を示し、(b)は高融点
金属層がエッチングで侵食された状態を示し、(c)は
高融点金属層とバリアメタル層がエッチングで侵食され
たを示す。
【符号の説明】
1…基板、2…不純物拡散領域、3…層間絶縁膜、4…
バリアメタル層、5…高融点金属層、6…接続孔、7…
高融点金属層侵食部、8…バリアメタル層侵食部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00 H01L 21/3213

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、接続孔を有する層間絶縁膜が
    形成され、前記基板全体を被覆するようにバリアメタル
    層が前記接続孔を埋め込まないように形成され、前記バ
    リアメタル層上に形成された高融点金属層を、 アルコール、エーテル、アセトンのうちの少なくとも一
    種を有するエッチングガスで除去する、エッチング工程
    を有するものであることを特徴とするドライエッチング
    方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチングガスに、Arガス、He
    ガスのうちの少なくとも一種が添加されているものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のドライエッチング
    方法。
  3. 【請求項3】 基板上に、接続孔を有する層間絶縁膜が
    形成され、前記基板全体を被覆するようにバリアメタル
    層が前記接続孔を埋め込まないように形成され、前記バ
    リアメタル層上に形成された高融点金属層を、 フッ素系化合物を有するエッチングガスで、前記バリア
    メタル層上に前記高融点金属層の残余部を残して除去す
    る第一のエッチング工程と、 前記フッ素系化合物にアルコール、エーテル、アセトン
    のうちの少なくとも一種を添加したエッチングガスで、 前記残余部を除去するとともに、 前記高融点金属層と前記バリアメタル層をオーバーエッ
    チングする第二のエッチング工程とを有するものである
    ことを特徴とするドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチングガスに、Arガス、He
    ガスのうちの少なくとも一種が添加されているものであ
    ることを特徴とする請求項3に記載のドライエッチング
    方法。
  5. 【請求項5】 基板上に、接続孔を有する層間絶縁膜が
    形成され、前記基板全体を被覆するようにバリアメタル
    層が前記接続孔を埋め込まないように形成され、前記バ
    リアメタル層上に高融点金属層が形成されたものを室温
    以下に制御し、 前記高融点金属層を、 放電解離条件下でプラズマ中に遊離の硫黄を生成する硫
    黄系化合物と、 アルコール、エーテル、アセトンのうちの少なくとも一
    種とを添加したエッチングガスで除去する、エッチング
    工程を有するものであることを特徴とするドライエッチ
    ング方法。
  6. 【請求項6】 前記エッチングガスに、Arガス、He
    ガスのうちの少なくとも一種が添加されているものであ
    ることを特徴とする請求項5に記載のドライエッチング
    方法。
  7. 【請求項7】 前記エッチング工程におけるプラズマ密
    度が1×1011cm-3以上1×1014cm-3以下である
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載のド
    ライエッチング方法。
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