JPH06187840A - 浸水検知線入りケーブル - Google Patents

浸水検知線入りケーブル

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Publication number
JPH06187840A
JPH06187840A JP33870092A JP33870092A JPH06187840A JP H06187840 A JPH06187840 A JP H06187840A JP 33870092 A JP33870092 A JP 33870092A JP 33870092 A JP33870092 A JP 33870092A JP H06187840 A JPH06187840 A JP H06187840A
Authority
JP
Japan
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water
cable
wire
tape
conductors
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP33870092A
Other languages
English (en)
Inventor
Takushi Ito
卓志 伊藤
Kazuhiro Ohata
一博 大畠
Hiroshi Sagou
博 佐郷
Kazuya Koo
一也 小尾
Keita Odagiri
啓多 小田切
Toshiaki Katsuya
利明 勝矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Hitachi Cable Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
SWCC Corp
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Hitachi Cable Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd, Hitachi Cable Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp, Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd, Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP33870092A priority Critical patent/JPH06187840A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 万一ケーブルコアに水が浸入した場合に、こ
の水の浸入を速やかかつ信頼性高く検知することができ
る。 【構成】 2本の導体3上にそれぞれ防カビ剤および顔
料配合の水溶性セルロースエーテルからなる絶縁被覆4
を施すとともに、これらを対撚した構造の検知線5が、
ケーブルコア1上に螺旋状に巻回され、その外周に押え
巻テープ6、吸水テープ7、ラミネート金属テープ8が
順に巻回され、さらにその外周にプラスチックシース9
が被覆される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部からの水の浸入を
検知することができる浸水検知線入りケ―ブルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、通信ケ―ブルとして、外部か
らケーブルコアへの水の浸入を防止するために、シ―ス
の内側に遮水層を設けた構造のケ―ブルが知られてい
る。
【0003】しかしながらこのようなケ―ブルにおいて
も、シ―スが外傷を受けた場合などに外部の水がシース
を通って遮水層内側に浸入し、軸方向に走水してケ―ブ
ルの電気特性を低下させるという問題があった。
【0004】そこで、このような万一の浸水を早期に検
出するため、導体上にポリエチレンなどの絶縁被覆を施
すとともに、その絶縁被覆に長さ方向に間隔をおいて多
数の透孔を穿設して導体の一部を所定間隔で露出させた
構造の浸水検知線を、ケーブルコアと遮水層との間に 2
本配置した浸水検知線入りケーブルが実用化されてい
る。
【0005】すなわち、このケーブルは、万一遮水層内
側に水が浸入した場合に、 2本の浸水検知線の導体間の
絶縁抵抗が低下することから、これら 2本の導体間の絶
縁抵抗を常時監視することにより、浸水の発生を検出し
ようとしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
検知システムにおいては、異常時(浸水有)と健全時
(浸水無)で絶縁抵抗が大きく変化すればする程、信頼
性の高い検出を行うことができるが、上述した従来の浸
水検知線入りケーブルでは、異常時と健全時の絶縁抵抗
にあまり大きな差がない場合が多く、異常時と健全時と
を判別する基準となるしきい値の設定が難しく、浸水検
知に対する信頼性を高める上で改善の余地があった。
【0007】本発明は、万一ケーブル内に水が浸入した
場合に、この水の浸入を迅速かつ信頼性高く検知するこ
とができる浸水検知線入りケ―ブルを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の浸水検知線入り
ケ―ブルは、 2本の導体の少なくとも一方に水溶性絶縁
被覆を設けた検知線を、ケーブルコア上に長さ方向に沿
って添設するとともに、これらの外周に所要の被覆を設
けてなることを特徴とする。
【0009】本発明の検知線に使用される水溶性絶縁被
覆材料としては、水溶性セルロースエーテルが好適に使
用される他、部分ケン化ポリビニルアルコールなども使
用される。これらの水溶性セルロースエーテルや部分ケ
ン化ポリビニルアルコールなどは、水に触れると溶解す
るが、溶解後はケーブル特性に悪影響を及ぼすことはな
い。
【0010】これらの水溶性絶縁被覆材料を導体上に被
覆するには、これらの水溶性絶縁被覆材料を適当な溶剤
に溶解した溶液、たとえば水溶性セルロースエーテルを
用いる場合、この水溶性セルロースエーテルを、アルコ
ール/水の混合液に数%、たとえば 2%程度溶解した溶
液中に、軟銅線などの導体を連続的に浸漬し、厚さ数μ
m、たとえば 8μm程度の厚さの水溶性絶縁被覆が形成
されるようにすればよい。
【0011】なお、上記水溶性セルロースエーテルや部
分ケン化ポリビニルアルコールなどは、無色透明で裸導
体と区別がつきにくいため、取扱い時に、被覆が部分的
に剥離したり、水に塗れて溶解するようなことがあって
も、異常を発見することは非常に困難である。したがっ
て、顔料などの着色剤を適宜配合して絶縁被覆を着色す
ることが望ましく、裸導体との区別が明確になり、外傷
や水漏れなどの欠陥の発生を容易に発見することが可能
になる。
【0012】また、上記水溶性セルロースエーテルや部
分ケン化ポリビニルアルコールなどは、使用環境によっ
てはカビの被害を受けやすく、浸水検知の誤動作を招く
おそれがある。したがって、実用上、これを防止するた
めに、防カビ剤を配合することが望ましい。防カビ剤と
しては、大阪化成社製のマルカサイドD(商品名)など
が使用される。
【0013】検知線の添設方法としては、 2本を接触さ
せて並列させるかもしくは対撚りしてケーブルコア上に
添わせる方法が、浸水検知の信頼性の点から望ましい。
すなわち、この場合、浸水によって絶縁被覆が溶けた際
に、 2本の導体が、両者の接触抵抗がほとんど無視でき
るまでに導通することから、浸水検知の信頼性が高くな
るうえ、各導体の既知の単位長あたり抵抗値から浸水位
置を特定することが可能になる。なかでも対撚り構造と
することがより望ましく、その場合のピッチは50〜70mm
程度が適当である。
【0014】
【作用】本発明の浸水検知線入りケ―ブルにおいては、
万一外側の被覆を通って内部に水が浸入した場合に、ケ
ーブルコア上に添設した検知線の絶縁被覆が溶解して導
体がむきだしになり、導体間の絶縁抵抗が健全時に比べ
て大きく低下する。したがって、誤動作のない信頼性の
高い浸水検知を行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0016】図1は本発明の一実施例の浸水検知線入り
通信ケ―ブルを示す断面図である。図1において、1
は、導体上にポリエチレンなどのプラスチック絶縁被覆
を施した絶縁線心を複数本撚合せてなる多心のケーブル
コアを示している。このケーブルコア1上には、浸水検
知線2として、銅、アルミなどからなる 2本の各導体3
上に防カビ剤および顔料配合の水溶性セルロースエーテ
ルからなる絶縁被覆4を施すとともに、これらを対撚し
た構造の検知線が所定のピッチで螺旋状に巻回されてい
る。これらはその外側に巻回されたポリエステルテープ
などの押え巻テープ6により断面形状がほぼ円形に保た
れている。
【0017】そして、この押え巻テープ6の巻回層上に
は、吸水テープ7、ラミネートアルミテープのようなラ
ミネート金属テープ8が順に巻回もしくは縦添えされて
おり、さらにその上にはポリ塩化ビニル樹脂などのプラ
スチックシース9が押出被覆されている。
【0018】このように構成された浸水検知線入り通信
ケ―ブルにおいては、ケーブルコア1上に長さ方向に沿
って、 2本の導体3上に水溶性の絶縁被覆4を施した検
知線5が添設されているので、何らかの原因で万一吸水
テープ7内部に浸水した場合に、検知線5の絶縁被覆4
が溶解して導体3がむきだしとなって互いに接触して導
通、もしくは導体3、3間に水が介在して導体3、3間
の絶縁抵抗が大きく低下することになる。
【0019】したがって、図示は省略するが、検知線5
の一端に、たとえばこれら検知線5間の絶縁抵抗の低下
を監視する監視装置を接続して、検知線5間の絶縁抵抗
の低下を常時監視できるようにしておけば、信頼性の高
い浸水検知が可能である。
【0020】また、検知線5の一端に、絶縁抵抗の低下
を監視するだけでなく抵抗値も測定できるような抵抗測
定回路を接続するようにすれば、測定抵抗値と導体の単
位長さ当たりの抵抗値から浸水箇所を推定することがで
き、ケーブルの保守管理が容易となる。
【0021】なお、上記実施例は、本発明を一般的なメ
タル線心を用いた通信ケーブルに適用した例であるが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
光ファイバを用いた光ファイバケーブル、光ファイバと
メタル線心を複合化した光ファイバ複合ケーブル、さら
に光ファイバに電力線を複合化した光ファイバ電力線複
合ケーブルなどにも適用することができ、同様の効果を
得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の浸水検知
線入りケ―ブルにおいては、万一外側の被覆を通って内
部に水が浸入した場合に、ケーブルコア上に添設した検
知線の絶縁被覆が水に溶解して導体がむきだしになり、
導体間の絶縁抵抗が健全時に比べて大きく低下するた
め、誤動作のない信頼性の高い浸水検知を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の浸水検知線入りケ―ブルの
構成を示す横断面図。
【符号の説明】
1………ケーブルコア 2………浸水検知線 3………導体 5………検知線 6………押え巻テープ 7………吸水テープ 8………ラミネート金属テープ 9………プラスチックシ−ス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000108742 タツタ電線株式会社 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 (71)出願人 000004226 日本電信電話株式会社 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 (72)発明者 伊藤 卓志 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 大畠 一博 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 佐郷 博 茨城県日立市日高町5−1−1 日立電線 株式会社日高工場内 (72)発明者 小尾 一也 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 三 菱電線工業株式会社内 (72)発明者 小田切 啓多 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 勝矢 利明 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の導体の少なくとも一方に水溶性絶
    縁被覆を設けた検知線を、ケーブルコア上に長さ方向に
    沿って添設するとともに、これらの外周に所要の被覆を
    設けてなることを特徴とする浸水検知線入りケ―ブル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の浸水検知線入りケ―ブル
    において、水溶性絶縁被覆が水溶性セルロースエーテル
    を主体とするものからなることを特徴とする浸水検知線
    入りケ―ブル。
JP33870092A 1992-12-18 1992-12-18 浸水検知線入りケーブル Withdrawn JPH06187840A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33870092A JPH06187840A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 浸水検知線入りケーブル

Applications Claiming Priority (1)

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JP33870092A JPH06187840A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 浸水検知線入りケーブル

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JPH06187840A true JPH06187840A (ja) 1994-07-08

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ID=18320643

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33870092A Withdrawn JPH06187840A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 浸水検知線入りケーブル

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JP (1) JPH06187840A (ja)

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