JPH06187349A

JPH06187349A - 作業検査用タッチパネル式携帯型端末器、及び作業管理装置

Info

Publication number: JPH06187349A
Application number: JP21387593A
Authority: JP
Inventors: Yuji Hirabayashi; 裕治平林
Original assignee: Shimizu Construction Co Ltd; Shimizu Corp
Current assignee: Shimizu Construction Co Ltd; Shimizu Corp
Priority date: 1992-09-07
Filing date: 1993-08-30
Publication date: 1994-07-08
Anticipated expiration: 2016-08-20
Also published as: JP3200786B2

Abstract

(57)【要約】【目的】施工の品質検査から、進捗状況、及び安全点検
に迄検査領域を拡げ、さらに、文字データ入力ばかりで
なく、被検対象の立面図等の図面に不具合箇所の存在位
置を記号により図面入力を可能とする端末器を提供す
る。【構成】品質検査、及び進捗管理の被検対象となる立面
図等の図面データと、品質検査、進捗状況の検査に必要
な入力用画面と、及び品質検査、進捗管理、及び安全点
検用の検査入力用データとを端末器１１の画面に表示
し、品質検査の際に入力された検査結果データ、進捗状
況検査の際に入力された各工事項目の進捗状況検査結果
データ、及び安全点検の際に入力された安全点検結果デ
ータを収集処理するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、施工現場等を観察しな
がらタッチパネル式携帯型端末器により、建造物施工段
階の管理事項である品質検査、工事進捗状況の管理、及
び安全点検データを収集する作業用タッチパネル式携帯
型端末器、及び作業管理装置側で各端末器からの収集デ
ータを受信し、一元的な作業管理を行い得る作業管理装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】施工中や、竣工時の建造物の仕上がり状
態の検査を行い、不具合箇所があれば、これを施工業者
に修理を指示するようにしているが、この検査結果を記
録するには、筆記具を用いて手帳に記入して検査データ
を作成した後に現場事務所に戻り、この記入内容を業種
毎に新たに並べ替える整理作業を行って手配書を作成
し、これを施工業者に通知している。しかし、検査内容
事項の表現には個人差によるバラツキがあるので、施工
業者に誤解されるおそれがある上、現場事務所に戻った
後に業種毎に検査結果を分類したり、検査用紙に転記し
たりする際に転記ミスをしがちである。

【０００３】このような問題点を解消するために、本出
願人は特開平５−６１８８３号公報（特願平３−２１９
７３５号）において次のような提案をしている。即ち、
図１３（Ａ）に示すように、データ処理装置を内蔵する
携帯型端末器１０１の表面に設けられた透明樹脂と、ガ
ラスとからなるタッチ・パネル１０２にコーティングし
た導電材の薄膜と、ガラス基板に蒸着したコモン電極と
にキャパシティをもたせて容量式グラフィック・キーボ
ードを形成し、ガラス基板下面の映像表示面に、図１３
（Ｂ）に示すように、棟、階、・・・、業種名の用語を
表示した検査項目画面１０２と、検査内容画面１０３
と、キーボード１０５とを表示させ、建設現場を巡回し
ながら検査項目画面１０２の棟の欄に触れると、検査内
容画面１０３に「Ａ」と表示される。以下同様の手順に
て、階数、戸番号、部屋名や、不具合箇所の存在位置の
部位、位置に「右壁」、「左上」を表示させ、さらに、
傷のある部材名、不具合状態、処理方法、業種名の検査
内容を入力し、コマンドキー、「登録」１０６に触れて
端末器内のメモリに入力する。このデータを転送された
ホストコンピュータは、表計算ソフトにより検査結果デ
ータを並べ換えて品質検査一覧表を印刷させるようにし
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した装
置は、施工中、竣工時の仕上がりの品質検査のみに適用
するだけで、施工管理にとって必要な施工の進捗状況
や、作業者の安全を確保する安全点検をも行えるもので
はなく、多機能化がはかれていない点で不完全であると
いう問題がある。

【０００５】さらに、検査対象である建造物の図面が画
面に表示されない上、不具合位置の存在「部位」や、
「位置」を右壁、左上という文字入力を行う形式である
から、図面による表示とは異なり、検査対象の不具合箇
所の所在位置を目視により感覚的に明確に把握し得ず、
施工管理の状況把握を十分に行えないという問題があ
る。

【０００６】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、施工現場の品質検査
領域だけでなく、進捗状況、及び安全検査の領域にも拡
げる他、品質等の検査の際に文字データ入力ばかりでな
く、被検対象の立面図等の画面に不具合箇所の存在位置
を正の整数記号により図面入力し得る作業検査用タッチ
パネル式携帯型端末器を提供するにある。

【０００７】また、本発明の目的は、単位検査領域毎、
工事項目毎の進捗状況の表示、被検対象の工事項目全体
の進捗状況一覧表を作成したり、進捗状況の数字による
進捗率表示に代え、塗り潰しによる棒グラフデータを形
成し得る作業検査用タッチパネル式携帯型端末器を提供
するにある。

【０００８】さらに、本発明の他の目的は、作業検査用
タッチパネル式携帯型端末器に検査入力用データを編集
して転送するとともに、各端末器から転送されてきた検
査結果データを受信し、品質検査、進捗状況、及び安全
検査データを表示、印刷する作業管理装置を提供するに
ある。

【０００９】さらに、本発明の他の目的は、全体の進捗
管理等のデータを作成するほか、数字による進捗率表示
に代え、塗り潰しによる棒グラフデータを形成する作業
管理装置を提供するにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の作業検査用タッ
チパネル式携帯型端末器は、入力データが表示されてい
る画面上のタッチパネルを入力手段とし、入力手段を介
してデータ上の該当する位置に触れてデータを入力する
形式の作業検査用タッチ・パネル式携帯型端末器であっ
て、端末器は、被検対象の立面図等の図面データと、検
査項目欄及び検査内容入力欄よりなる品質検査、工事項
目欄及び進捗率入力欄よりなる進捗状況、及び安全点検
項目欄及び点検内容入力欄よりなる安全点検に関する入
力用画面と、品質検査、進捗状況、及び安全点検の検査
結果を示す文字データ等との検査入力用データを層構造
形式にて蓄積するとともに、検査結果データを蓄積する
記憶手段と、データ処理手段とを備え、データ処理手段
は、立面図等の図面データと、品質検査、進捗状況、及
び安全点検に関する入力用画面とを端末器の画面に順次
表示し、品質検査の際に、被検対象の不具合箇所の存在
位置を、立面図等の図面データにおける対応位置に、入
力した順序で順次増加する正の整数記号を付されて表示
されるデータ、及び品質検査入力用画面の検査内容入力
欄に検査結果を示す文字データ等が表示される検査結果
データと、進捗状況検査の際に、進捗状況入力用画面の
工事項目欄に進捗率が表示される検査結果データと、安
全検査の際に、安全点検入力用画面の点検内容入力欄に
安全点検結果を示す文字データ等が入力される検査結果
データとを作成し、検査結果データを収集して記憶手段
に蓄積するとともに、検査入力用データを受信し、検査
結果データを送信することを特徴とする。

【００１１】また、本発明のデータ処理手段は、収集し
た進捗状況の検査結果データを工事項目毎に、かつ、被
検対象の単位検査領域毎への並べ換え処理により、単位
検査領域における工事項目毎の進捗状況表示と、進捗状
況の検査結果データを単位検査領域毎への並べ換え処理
により単位検査領域における工事項目全ての進捗状況表
示、及び工事項目全ての進捗状況表示を工事項目毎への
並べ換え処理により該単位検査領域における工事項目毎
の進捗状況表示と、進捗状況の検査結果データの一覧表
形式への並べ換え処理により、全ての工事項目の進捗状
況一覧表と、進捗状況の検査結果データを単位検査領域
毎への並べ換え処理により、単位検査領域における工事
項目の進捗状況一覧表との検査結果データを作成するこ
とを特徴とする。

【００１２】さらに、本発明のデータ処理手段は、進捗
状況の検査結果データの工事項目毎の進捗率を塗り潰し
による棒グラフデータに変換し、立面図等の図面データ
に単位検査領域毎に表示させる関連設定処理により、進
捗状況の検査結果データにおける工事項目毎の進捗率
が、塗り潰し棒グラフデータにて立面図等の図面データ
に単位検査領域毎に表示される検査結果データを作成す
ることを特徴とする。

【００１３】また、本発明のデータ処理手段は、端末器
に接続されている表示・印刷出力手段に、被検対象の検
査結果データを出力させることを特徴とする。

【００１４】さらに本発明の作業管理装置は、請求項１
記載の端末器のそれぞれからの検査結果データを受信す
る作業管理装置であって、被検対象の立面図等の図面デ
ータを読み込む読み込み手段と、品質検査、進捗状況、
及び安全点検に関する入力用画面と、品質検査、進捗状
況、及び安全点検の検査結果を示す文字データ等とを作
成する作成手段と、表示・印刷出力手段と、図面デー
タ、入力用画面、及び文字データ等よりなる検査入力用
データと、端末器からの検査結果データとを蓄積する記
憶手段と、検査入力用データを端末器に送信し、端末器
からの検査結果データを受信するデータ送、受信手段
と、データ処理手段とを備え、データ処理手段は、被検
対象の立面図等の図面データ、入力用画面、及び文字デ
ータ等の検査入力用データを層構造形式にて記憶手段に
蓄積し、検査入力用データを端末器に送信するととも
に、端末器からの検査結果データを受信処理し、端末器
から転送されてきた品質検査、進捗状況、及び安全点検
の検査結果データを表示・印刷出力手段に出力すること
を特徴とする。

【００１５】また、本発明の作業管理装置のデータ処理
手段は、受信した進捗状況の検査結果データを全ての工
事項目の一覧表形式への並べ換え処理により工事項目全
ての進捗状況一覧表と、進捗状況の検査結果データを単
位検査領域毎への並べ換え処理により、単位検査領域に
おける全ての工事項目の進捗状況一覧表と、進捗状況の
検査結果データの作成時迄の工事項目毎の並べ換え処理
により、工事項目毎の進捗推移グラフとの検査結果デー
タを作成し、作業管理装置に接続されている表示・印刷
出力手段に出力することを特徴とする。

【００１６】さらに本発明の作業管理装置のデータ処理
手段は、進捗状況の検査結果データにおける工事項目毎
の進捗率を、塗り潰しによる棒グラフデータに変換し、
立面図等の図面データに単位検査領域毎に表示させる関
連設定処理により、進捗状況の検査結果データにおける
工事項目毎の進捗率が、塗り潰しによる棒グラフデータ
にて立面図等の図面データに単位検査領域毎に表示され
る検査結果データを作成し、作業管理装置に接続されて
いる表示・印刷出力手段に出力することを特徴とする。

【００１７】

【作用】端末器を携行し、被検対象を観察し、品質検査
の際に被検対象の検査領域を示す図面の対応位置に、順
次増加する正の整数記号にて検査対象の不具合箇所の存
在位置を図面入力するとともに、品質検査の検査結果デ
ータや、進捗状況、及び安全点検の検査結果データを入
力する。

【００１８】さらに、進捗管理データを並べ代え、単位
検査領域毎における工事項目毎の進捗状況表示や、被
検対象全体の工事項目の進捗状況一覧表、及び単位検査
領域別の進捗状況一覧表を作成する。

【００１９】また、関連設定により、進捗管理状況の数
値による進捗率表示に代え、塗り潰しによる棒グラフデ
ータの作成を行う。

【００２０】さらに、被検対象の検査結果データ、並べ
代えにより作成した各種の進捗状態、もしくは塗り潰し
による棒グラフデータを、端末器に接続した表示・印刷
出力手段に出力する。

【００２１】また、本発明の作業管理装置は、読み込ん
だ被検対象の図面や、作成した入力用画面、文字データ
等のデータを編集、作成した検査入力用データを端末器
に転送し、端末器から転送されてきた検査結果データに
基づいて、品質検査、進捗状況、及び安全検査の検査結
果データを表示、印刷する。

【００２２】さらに、転送されてきた進捗管理データを
並べ換え、各種の進捗状況グラフを作成する。

【００２３】また、関連設定により、被検対象の進捗状
況の数値による進捗率の表示に代え、塗り潰しによる棒
グラフデータを作成する。

【００２４】

【実施例】以下に本発明の詳細を、添付した図面に示す
実施例に基づいて説明する。図１は本発明の施工管理装
置と、携帯型端末器との全体構成図、図２（Ａ）は施工
管理装置の機能ブロック図、同（Ｂ）は携帯型端末器の
ブロック図、図３は施工管理装置のホストコンピュータ
のマスタデータの入力メニューの階層の一半を示す図、
図４は同ホストコンピュータの関連設定、施工管理、及
びデータ送受信等の入力メニューの階層の他半を示す
図、図５は携帯型端末器の入力メニューの階層を示す図
である。

【００２５】建設現場の管理事務所に設置されているホ
ストコンピュータ１のＣＰＵ２には、既に作成されてい
る被検対象物の立面図、平面図、工区図、及び詳細図の
イメージデータを、イメージスキャナ５により読み込ん
で層形式で格納する大容量のハードディスク４が接続さ
れている。さらに、図示しないマウスや、キーボード９
と、ＣＲＴ３とを用いて、端末器１１に表示させる後述
する初期メニュー画面、検査対象入力画面等のメニュー
画面や、検査対象呼出し入力画面、品質検査入力画面、
進捗管理、即ち、進捗状況入力画面、及び安全点検入力
画面等の検査結果入力用画面データを作成し、階層化し
て蓄積するとともに、キーボード９の操作により、品質
検査入力画面に使用する検査項目、及び検査内容や、進
捗状況入力画面等に使用する工事項目等の用語を標準化
し、統一化して作成された文字データや、後述するデー
タ処理を実行する制御プログラムを登録されたメモリ６
と、ホストコンピュータ１側からＲＳ２３２Ｃケーブル
１０を介して後述する携帯型端末器１１に送信するため
に、イメージデータ等と、文字データとを書き込み、そ
して、端末器１１から送信されてくる検査結果データを
読み込むリーダ／ライタ８とが接続されている。なお、
図中符号７はホストコンピュータ１により帳票処理した
品質検査データや、進捗状況データ等を印刷するプリン
タを示す。

【００２６】他方、検査員が携帯し、施工現場を巡回し
ながら上述した検査対象選択メニュー画面等や、検査対
象呼出し入力画面、品質検査入力画面、進捗状況入力画
面等の各種画面を、上述した容量式の他、感圧式等のタ
ッチパネル１３の下面に表示させ、表示された画面上の
タッチパネル１３の該当する位置にペン等で触れ、この
位置を２次元座標位置信号とし、指定された画面上の入
力データを、内蔵する図示しないＣＰＵからなるデータ
処理装置に入力させるタッチパネル式携帯型端末器１１
には、ホストコンピュータ１から送信されてくるイメー
ジデータ等や、文字データの検査入力用データを記憶す
るＲＡＭと、この端末器１１に後述するデータ処理を実
行させる制御プログラムを記憶させたＲＡＭとを備える
ＩＣカード１２が、点線矢印で示すようにその内部に装
着される。

【００２７】なお、図中符号１６はＩＣカード１２から
出力される検査結果データを、端末器１１に接続された
ＲＳ２３２Ｃケーブル１８、１８を介して送信、表示さ
せるため、出力信号をビデオ信号に変換してビデオ用モ
ニタ１７に入力するビデオ変換器を示し、また、符号１
４はこの信号をプリンタ１５に入力するプリンタアダプ
タを示す。

【００２８】図２（Ａ）はホストコンピュータ１の機能
ブロック図を示し、（１）検査等のデータ編集処理部２
Ａは、図３のホストコンピュータ１のメニューの階層の
一半に示すように、マスタデータ作成メニューのテキス
ト・図面登録画面をＣＲＴ３に表示させ、次いで、図面
登録メニュー（図３、参照）を選択し、イメージスキャ
ナ５から入力される予め作成された配筋や、タイル壁等
の被検対象に関する立面図、平面図、施工現場を細分化
して示す工区図、及び詳細図を次々に読み込み、立面図
乃至詳細図迄を層形式に絞り込んで取り出せるようにフ
ァイル２Ｂにキーコードを付して登録する。

【００２９】また、上述した立面図乃至詳細図による層
形式に代え、グラフィック・エディタの使用により、マ
ウスや、キーボード９と、ＣＲＴ３とを用い、検査対象
が、例えば、マンションであれば、その地区の棟入力欄
７１を有する棟選択用の検査対象呼出入力画面７０（図
８（Ａ））、及び階数入力欄７２を有する階数選択用の
検査対象呼出入力画面７０′（図８（Ｂ））や、選択さ
れた棟、階数における住戸番号入力欄７４を選択入力す
る検査住戸呼出入力画面７３（図８（Ｃ））を作成し、
これら入力画面７０、７０′、７３の順に絞り込んで詳
細図入力画面７５（図９（Ａ））を呼び出せるように、
キーコードを付して層形式にてファイル２Ｂに登録す
る。さらに、品質検査入力画面７５（図９（Ｃ））や、
検査項目の、例えば、部材名の下層の大項目画面８２
（図９（Ｄ））、さらに下層の小項目画面８３（図９
（Ｅ））、及び進捗状況入力画面７６（図９（Ｂ））等
の検査結果入力用画面を、同様に層形式にてキーコード
を付してファイル２Ｂに登録する。また、安全点検入力
画面９０（図１０（Ｄ））や、後述する進捗率の数値に
よる表示に代え、この数値に対応する長さを有する塗り
潰しにより表示する進捗率表示バー８７（図１０
（Ｂ））を複数作成しておき、これらを層構造に絞り込
んで取り出せるようにキーコードを付してファイル２Ｂ
に登録する。

【００３０】さらに、図６（Ａ）に示す工事名称・検査
対象マスタ６２を表示させた後、検査項目マスタを選択
し、詳細図入力画面７５（図９（Ａ））に使用する数
字、品質検査入力画面７９（図９（Ｃ））に使用する検
査項目、及び検査内容や、工事項目マスタを選択して進
捗状況入力画面７６に使用する工事項目、及び安全点検
用入力画面（図１０（Ｄ））等の使用言語を統一化して
作成し、これらにキーコードを付して層形式にてファイ
ル２Ｂに登録する。

【００３１】また、図４のホストコンピュータ１の関連
設定メニュー、マニュアル作成、データ送信、施工管理
等のメニューの階層の他半図において、関連設定メニュ
ーを選択した上、基本図面、工事項目、参照情報の関連
設定の検査対象選択メニュー画面を表示させ、基本図面
関連設定の表示欄を選択し、図６（Ｂ）に示すように、
表示された立面図１乃至立面図５の画面６４、平面図１
乃至平面図５の画面６５にそれぞれ設定したポインティ
ング・マーク６３に触れると、例えば、立面図１に関連
する下層の平面図２を呼び出したり、また、平面図２の
ポインティング・マーク６３に触れると、下層の詳細図
画面６６の詳細図３を呼び出して表示し得るように関連
設定しておく。

【００３２】同様に、工事項目関連設定では、後述の説
明から明かとなるが、進捗率の入力を終えた進捗状況入
力画面に示される工事項目の、例えば、遮音間仕切欄に
設けられた図示しないポインティング・マークに触れる
と、遮音間仕切に関する各階毎の進捗率を塗り潰しによ
る棒グラフにて、また、その画面の或る階のポインティ
ング・マークに触れると、各工区毎の進捗率の数値を塗
り潰しによる棒グラフで表示させるよう関連設定してお
く。

【００３３】さらに、マニュアル作成メニュー画面（図
４）を呼び出し、工事項目を選択し、例えば、工事項目
の使用言語の技術的意味や、これら言語に関する建築法
規の解釈文言等について作成し、また、参照情報メニュ
ーを選択し、参照情報メニューを作成してこのメニュー
を用いて参照する言語を検索し得るようにして、マスタ
ファイル２Ｂに登録する。このようにしてファイル２Ｂ
に登録したイメージデータ、入力用画面、及び使用文字
等を層形式にて登録し、端末器１１に被検対象の検査に
関連する検査入力用データを転送し得るように編集して
ファイル２Ｂに登録しておく。

【００３４】また、（２）施工管理処理部２Ｃは、タッ
チパネル式携帯型端末器１１から送信されてくる品質検
査データや、進捗状況検査データ、安全点検データの検
査結果データを受信し、そして、品質検査メニュー（図
４）を表示させた後、立面図等で表示される配筋検査結
果、中間検査結果、施工検査結果を、後述の説明から明
かとなるが、被検対象の不具合箇所を端末器１１に表示
された図面データに正の整数で図面入力する表示形式に
て印刷したり、また、パレート図面、即ち、検査内容を
例にとれば、横軸に傷、破損等の不具合状態を、縦軸に
発生数をとり、数値の多い順に不具合状態を表計算ソフ
トによりキーコードに従って並べ換え、その累計折れ線
グラフと共に印刷する。

【００３５】さらに、進捗管理メニューを選択し、表計
算ソフトにより並べ換えて立面図別、平面図別の進捗状
況を表示、印刷したり、工事項目全体の、もしくは平面
図別の工事項目の進捗管理状況一覧表を作成、印刷した
り、進捗状況データ作成時迄に蓄積された進捗状況デー
タを工事項目毎に並べ換えて進捗推移グラフを作成、印
刷したり、安全点検メニューを選択して安全点検結果を
印刷したりする処理を行う。その他、図面による進捗状
況表示・印刷メニューを選択し、例えば、検査項目を遮
音間仕切りに選択すると、図１０（Ａ）に示すように、
マンションの仕上がりの進捗状況入力画面８４が表示さ
れ、上述したように、例えば、遮音間仕切り欄に設けた
図示しないポインティング・マークに触れると、図１０
（Ｂ）に示すように、左側に９階建のマンションの立面
図８６と、数値による進捗率表示に代えその右側に単位
検査領域毎、即ち、各階毎の進捗率が塗り潰しによる棒
グラフ８７にて各階毎の遮音間仕切りの進捗状況表示画
面８５が表示され、例えば、７階部分の図示しないポイ
ンティング・マークに触れると、図１０（Ｃ）に示すよ
うに、７階の遮音間仕切りの各階別の塗り潰しによる棒
グラフにて示された単位検査領域毎、即ち、各工区別進
捗状況表示画面８８が表示され、これを印刷する。な
お、送受信処理部２Ｅは、端末器１１に作成した検査入
力用データを送信し、端末器１１により収集した検査結
果データを受信したりする。また、上述したマニュアル
作成の他、メンテナンス処理も行う。

【００３６】図２（Ｂ）は携帯型端末器１１のＩＣカー
ド１２に記憶させた制御プログラムを実行するデータ処
理手段の機能ブロック図を示すもので、（１）検査デー
タ収集部１１Ａは、端末器１１の電源スイッチ１１をオ
ンにすると、ホストコンピュータ１から送信されてきた
検査に必要な検査入力用データを蓄積しているファイル
１１Ｂから、図７（Ａ）に示す初期メニュー画面６７を
読み出し表示し、次いで、検査データ収集項目を選択す
ると、層形式にて立面図、平面図、工区図の順に、ある
いは、上述した棟選択用の検査対象対象呼出入力画面７
０、階選択用の検査対象呼出入力画面７０′、検査住戸
呼出入力画面７３の順に呼び出して詳細図入力画面７５
（図９（Ａ））を読み出し、表示する。そして、詳細図
入力画面７５において、洋室、和室、浴室、食堂等に不
具合箇所を発見し、画面の該当する位置をペン等で触れ
るとが表示され、以下、順次不具合箇所を入力した順
に、、、・・・の正の整数を順次、画面入力させる
処理を行う。このような不具合箇所の数字による図面入
力は、立面図、平面図、及び工区図においても可能とす
る処理を行う。

【００３７】また、表示された立面図、平面図、工区
図、及び詳細図の図示しないポインティング・マークに
触れると、図５に示す点線で示すように、品質検査入力
画面７９（図９（Ｃ））や、同様に情報参照メニュー画
面を選択、表示し、あるいは、詳細図入力画面７５（図
９（Ａ））に触れると直接、進捗状況入力画面７６（図
９（Ｂ））を選択し得るパス機能が関連設定により設定
されている。

【００３８】従って、詳細図入力画面７５の検査、進捗
のコマンドキーに触れると、品質検査入力画面７９、進
捗状況入力画面７６が直接表示される。そこで、端末器
１１に表示された詳細図入力画面７５（図９（Ａ））の
コマンドキー、進捗に触れると、進捗状況入力画面７６
（図９（Ｂ））が表示され、表示された工事項目欄７７
の右側の進捗率入力欄７８を上から順次触れると、その
位置を２次元座標位置信号として端末器１１の検査デー
タ収集部１１Ａに入力され、査定した進捗率の数字が表
示される迄触れ続け、順次増加する数値と、％とがファ
イル１１Ｂから転送され、表示される。

【００３９】なお、上下方向の矢印コマンドキーはスク
ロール機能を示すもので、現在表示されている１．乃至
８．の工事項目以外のものに入力する場合には、矢印の
コマンドキーに触れてそれ以外の進捗項目を表示させる
ことが可能となる。

【００４０】そして、進捗率の入力を終えた進捗状況入
力画面７６のコマンドキー、戻るに触れると、図９
（Ａ）に示す詳細図入力画面７５が再び表示され、洋
室、和室、浴室、食堂等に不具合箇所を発見し、詳細図
入力画面７５の該当する位置をペン等で触れるとが表
示され、以下、順次不具合箇所を入力した順に、、
、・・の正の整数を順次、画面入力させる処理を行
う。このような不具合箇所の数字による図面入力は、立
面図、平面図、及び工区図においても可能とする処理を
行う。

【００４１】次いで、詳細図入力画面７５のコマンドキ
ー、検査に触れると、品質検査入力画面７９（図９
（Ｃ））が表示され、検査項目欄８０の右側の検査内容
入力欄８１を上から順次指で触れると、各検査項目に適
合した言語、即ち、住戸の欄には検査対象とする住戸番
号が出る迄、位置の欄には不具合位置を入力した順序に
従って順次増加する数値を表示させる。

【００４２】また、部材名の欄に該当する部材名が出る
迄触れても出ない場合は、部材名を多層構造に区分し、
図９（Ｃ）に示す部材名欄８１に図示しないポインティ
ング・マークを設け、これに触れて図９（Ｄ）に示す大
項目メニュー画面８２を表示させ、同様にして仕上げ１
の大項目の図示しないポインティング・マークに触れる
と、図９（Ｅ）に示す小項目の部材名画面８３が表示さ
れ、そして、クロスの欄に触れると品質検査入力画面７
９に戻るとともに、図９（Ｃ）に示す部材名欄に「クロ
ス」が表示される。そして、不具合状態の欄には適合す
る状態名が出る迄、処理方法の欄には該当する処理方法
名が出る迄、業種名の欄には該当する業種名の出る迄触
れ続け、これにより検査内容が完成されると、登録のコ
マンドキーに触れ、ファイル１１Ｂに収集データを登録
する処理を実行する。

【００４３】なお、立面図、平面図、工区図別の層形式
に代え、例えば、マンション工事であれば、検査対象入
力画面６８（図７（Ｂ））を表示し、図示しないマンシ
ョン仕上げ工事の項目を選択すると、図８（Ａ）に示す
棟選択用の検査対象呼出入力画面７０が表示され、その
入力欄７１のＡ棟に触れると棟を選択入力し、次いで、
図８（Ｂ）に示す階選択用の検査対象呼出入力画面７
０′が表示され、その入力欄７２にて階数を選択入力す
ると、図８（Ｃ）に示すように、Ａ棟、２階の検査住戸
呼出入力画面７３が表示され、ここで住戸入力欄７４に
住戸番号を選択入力すると、図９（Ａ）に示す詳細図入
力画面７５を表示する処理を行うよう設定することも出
来る。

【００４４】さらに、（２）進捗状況入力・表示処理部
１１Ｃでは、図５に示すように、検査対象画面を選択
し、工事項目選択、単位検査領域として、例えば、階数
を選択すると、階数における工事項目毎の進捗状況を表
示する。また、検査対象画面を呼び出し、さらに、階数
を選択、特定すると、並べ換えにより、その階数におけ
る全体の進捗状況を表示し、そして、工事項目の選択を
行うと、並べ換えにより選択された階数における工事項
目毎の進捗状況の表示を実行する処理を行う。

【００４５】なお、例えば、全体の仕上がり状態の進捗
状況入力画面８４（図１０（Ａ））を表示させ、工事項
目欄の遮音間仕切り欄のポインティング・マークに触れ
ると、図１０（Ｂ）に示すように、左側に９階建のマン
ションの立面図８６が表示され、右側に各階毎の塗り潰
しによる棒グラフの各階毎の進捗状況表示画面８７が示
され、さらに、７階の図示しないポインティング・マー
クに触れ、図１０（Ｃ）に示すように、７階のエレベー
タ、階段の工区図別進捗表示画面８８が表示され、各工
区８９の図示しないポインティング・マークに触れる
と、各工区毎の遮音間仕切り進捗率を、塗り潰しによる
棒グラフで表示させる処理を行う。

【００４６】さらに、（３）帳票印刷処理部１１Ｄは、
図７（Ａ）に示す画面６７の帳票印刷メニューの欄を選
択し、上述したように検査対象メニュー画面を表示さ
せ、図５に示すように、品質検査メニューを表示させ、
ファイル１１Ｂから検査結果データを呼び出し、立面図
等による配筋検査結果、中間検査結果、竣工検査結果デ
ータを、例えば、図９（Ａ）に示す表示形式にて、端末
器１１を建設現場に設けたプリンタ１５に接続して印刷
させたり、あるいは、進捗管理を選択し、表計算ソフト
により並べ換えて全体進捗状況一覧表や、階別進捗状況
一覧表に印刷したり、さらには、安全点検結果を印刷す
る機能を実行する。

【００４７】また、（４）送受信処理部１１Ｅでは、ホ
ストコンピュータ１からの検査入力用データを受信した
り、ホストコンピュータ１に向けて検査結果データ等を
送信したりする処理を行う。また、これらの端末器の画
面は、ビデオ用モニタ１７に接続することにより、大画
面でモニタリングすることが出来、複数の人と打ち合わ
せするときに用いられる。

【００４８】このように構成された装置の作用を、図１
１、図１２に示すフローチャートを順次、参照しながら
説明する。

【００４９】先ず、ホストコンピュータ１のマスタデー
タの作成について、図１１（Ａ）を参照して説明する。
ＣＲＴ３にマスタデータ作成メニュー画面を呼び出し、
図６（Ａ）に示すテキスト・図面登録画面６１を表示さ
せ、次いで、図面登録（図３）を選択すると、イメージ
スキャナ５により、検査対象がマンションであれば、既
に作成してあるその立面図、平面図、工区図、詳細図等
の図面の読み込みを行う。また、ＣＡＤデータがあれ
ば、直接、読み込みを行う。

【００５０】さらに、グラフィックエディタにより、キ
ーボード９と、マウスを操作し、ＣＲＴ３と対話しなが
ら各種メニュー画面や、検査対象呼出し入力画面、品質
検査、進捗検査、安全点検用の入力画面等を作成する。
また、キーボード９の操作により、品質検査入力画面に
使用する検査項目、及び検査内容に関する文字、進捗状
況入力画面に使用する工事項目、及び進捗率に関する文
字、安全点検に関する文字等を標準化して作成し、これ
らを品質検査入力画面、進捗状況入力画面、安全点検入
力画面等の検査入力用データとして編集する（ステップ
Ｓ１）。なお、上述の品質管理等の入力画面作成の際
に、検査項目、工事項目欄に上述の検査入力用データを
用いることは言う迄もない。

【００５１】次いで、関連設定メニュー画面を呼び出
し、ハードディスク４に登録した立面図等の図面類を順
次呼び出し、図６（Ｂ）に示すように、ポインティング
・マークの設定により適宜の立面図１から平面図２を選
択したり、平面図１から詳細図１等を呼び出したり、端
末器側から入力された進捗率数字データに対応する塗り
潰しによる表示処理が可能となるようにし（ステップＳ
２）、これら関連設定データを含めた検査入力用データ
をハードディスク４、メモリ６のファイルに登録する
（ステップＳ３）。

【００５２】また、データ送信メニュー画面（図４）を
ＣＲＴ３に表示させ、例えば、マンションのＡ棟乃至Ｃ
棟を検査対象とする場合には、これに関連する検査対象
呼出入力画面、検査住戸呼出入力画面等や、品質検査入
力画面７９、進捗状況入力画面７６等や、これらに関連
する用語データの上述した検査入力用データをＲＳ２３
２Ｃケーブル１０を介してタッチパネル式携帯型端末器
１１のＩＣカード１２（データ用）に送信する（ステッ
プＳ４）。

【００５３】次に、端末器１１の作用を図１１（Ｂ）の
フローチャートを参照しながら説明する。上述した検査
入力用データ等を受信した端末器１１を携帯する現場作
業員が建築現場を巡回し、目標とする検査対象地区の、
例えば、マンションの検査現場に来ると、タッチパネル
式携帯型端末器１１の電源スイッチをオンにすると、図
７（Ａ）に示す検査データ収集等のメニュー画面６７が
表示され、検査データ収集表示欄のパネル上部にタッチ
すると、図７（Ｂ）に示す検査対象入力画面６８が表示
される。そこで、例えば、図示しないマンション仕上げ
工事項目に触れると、図８（Ａ）に示す棟指定用の検査
対象呼出入力画面７０が表示され、棟選択欄７１のＡ棟
表示面上に触れる。次いで表示された図８（Ｂ）に示す
階選択用の検査対象呼出入力画面７０′の階数入力欄７
２の下から２番目の枠の２階に触れて図面入力する。次
いで、検査のコマンドキー上に触れると図８（Ｃ）に示
す被検対象であるＡ棟、２階全体の検査住戸呼び出し入
力画面７３が表示され、被検対象とする２０１号室の入
力画面７４の表示面に触れて図面入力し、コマンドキ
ー、検査に触れると、図９（Ａ）に示すように、Ａ棟、
２０１室の詳細図入力画面７５が表示される（ステップ
Ｓ２１）。

【００５４】そこで、検査員が２０１号室に立ち入り検
査し、例えば、洋室部分にクロスの破損を、和室の襖部
分に一部破れを、浴室にタイルのひび割れを、食堂の壁
部分に汚れの不具合位置を認識し、その該当位置に触れ
た順序で、乃至の数値が順次、図面入力される（ス
テップＳ２２）。

【００５５】そして、上述したように、詳細図入力画面
７５から進捗、検査段階にステップするパス機能を関連
設定により設定してあるから、コマンドキーの進捗に触
れると、図９（Ｂ）に示す進捗状況入力画面７６が表示
される。そこで、１．耐火間仕切、２．遮音間仕切り、
３．ＵＢ（ユニット・バス）、４．ＵＢ配管、５．ＵＢ
仕切り壁、６．柱・腰壁ＬＧ（ボード）、７．天井、ボ
ード、８．塗装の各項目の進捗欄７８に、１００％、７
５％、５０％、０％等の予め設定した増加率（例えば、
２５％）だけ、進捗率が増加、表示される迄触れ続けて
文字入力した後（ステップＳ２３）、コマンドキー、戻
るに触れると図９（Ａ）の詳細図入力画面７５が再び表
示され、コマンドキー、検査に触れると、図９（Ｃ）に
示す品質検査入力画面７９が表示される。

【００５６】そこで、検査項目欄８０の住戸の検査内容
欄８１にはＡ−２０１号室が表示される迄タッチパネル
に触れ、位置の欄に触れてを表示させる。そして、部
材名の該当する文字が表示されない場合には、その欄の
図示しないポインティング・マークに触れ、図９（Ｄ）
に示す部材名の大項目の画面８２を表示させ、この画面
の仕上げ１に触れると、図９（Ｅ）に示す部材名の小項
目の画面８３が表示され、そこで、クロスに触れると、
図９（Ｃ）の部材名欄８１にクロスが表示される。そし
て、不具合状態の欄には傷が、処理方法の欄には張り替
えが、業種名の欄にはクロスが表示される迄、触れ続け
る（ステップＳ２４）。そして、コマンドキー、登録に
触れると、進捗状況の検査結果、品質検査内容の検査結
果データが端末器１１のデータ用ＲＡＭに登録される。

【００５７】また、施工中の工事現場を巡回し、図７
（Ａ）に示す初期メニュー画面６７の図示しない安全点
検の項目に触れ、図１０（Ｄ）に示す安全点検入力画面
９０を表示させ、１．作業主任者を選任しているか、
２．関係者以外立ち入り禁止してるか、等の項目を順次
確認し、それぞれ括弧欄に遵守されていれば合、守られ
ていなければ否が表示される迄触れ、コマンドキー、登
録に触れると、登録される（ステップＳ２５）。このよ
うにして、マンション全体各室の仕上がり状態等の検査
や、安全チェック検査を行って各検査を終了する。

【００５８】そして、端末器１１において、図７（Ａ）
に示す画面６７の進捗状況入力・表示項目に触れ、例え
ば、工事項目の遮音間仕切の進捗状況を見たければ、図
７（Ｂ）に示す検査対象入力画面６８の図示しないマン
ション仕上げ工事の項目を選択した上、図１０（Ａ）に
示す全体の進捗状況表示画面８４を表示させ、工事項目
の遮音間仕切り欄の図示しないポインティング・マーク
に触れると、図１０（Ｂ）に示すように、９階建のマン
ションの立面図８６、及び各階毎の進捗率を塗り潰しに
よる棒グラフ８７で表示した各階毎の進捗状況表示画面
８５を表示させる。さらに、例えば、７階の図示しない
ポインティング・マークに触れて図１０（Ｃ）に示す７
階のエレベータ、階段等の各工区図画面８８を表示さ
せ、さらに、各工区図８９の図示しないポインティング
・マークに触れると、工区別に塗り潰しによる棒グラフ
が表示され、工区毎の進捗率の分析が行える。そして、
図５に示すように、階数選択、進捗状況表示、工事項目
を選択すると、その階数における工事項目毎の進捗状況
が表示される（ステップＳ２６）。

【００５９】さらに、プリンタ１５に接続し、図７
（Ａ）の画面６７の帳票印刷を選択し、検査対象を品質
検査に選択すると、図５に示すように、配筋検査結果、
中間検査結果、竣工検査結果が印刷され、また、進捗管
理を選択し、全体進捗状況一覧表の項目を選択すると、
一覧表形式で全体の進捗結果データの並べ換えが行われ
て印刷され、また、階別進捗状況一覧表を選択すると、
階毎に並べ換えが行われて印刷され、さらに、安全点検
を選択すると、安全点検結果が印刷される（ステップＳ
２７）。そして、ＲＳ２３２Ｃケーブル１０を介してＩ
Ｃカード１２（データ用）の収集した検査結果データを
ホストコンピュータ１に送信する（ステップＳ２８）。

【００６０】ホストコンピュータ１では、図１２のフロ
ーチャートに示すように、各端末器から送信されてきた
検査結果データを受信し（ステップＳ３１）、施工管理
メニュー画面をＣＲＴ３に表示させ、図４に示すよう
に、検査対象を選択し、品質検査メニューを選択し、配
筋検査結果、中間検査結果、竣工検査結果等や、パレー
ト図面を印刷したりする（ステップＳ３２）。なお、そ
の際、品質検査の結果、その入力画面７９に入力して作
成されたデータを、表計算ソフトによりキーコードを用
いて並べ換え、業種別、部位別等の仕分けデータを作成
する。

【００６１】進捗管理メニューを選択し、図面による進
捗状況表示・印刷メニューを選択すると、図面による進
捗状況が立面図別、平面図別に表示、印刷され、さら
に、上述したように、数値による進捗率表示に代え、塗
り潰しによる棒グラフ表示、印刷が行える。また、進捗
状況一覧表印刷メニューを選択すると、表計算ソフトに
より全体の進捗管理状態や、キーコードを用いて検索し
た平面図別進捗状況管理状態を印刷、表示したり、進捗
推移グラフメニューを選択し、進捗推移グラフを作成し
て表示、印刷させたり（ステップＳ３３）、安全点検を
選択すると、安全チェックリストの点検結果を印刷する
ことができる（ステップＳ３４）。

【００６２】なお、端末器に使用するデータ処理装置の
制御プログラムも、ホストコンピュータ側で作成したも
のを、端末器のメモリに転送、記憶させることも随意で
ある。また、ホストコンピュータのメモリが大容量であ
れば、これに複数の検査対象の図面データと、文字デー
タ等を蓄積させることは勿論である。また、本実施例で
は、マンション工事の仕上がり状態の検査について述べ
たが、事務所ビル等の品質検査、及び進捗状況検査、接
合部等の躯体工事の検査は勿論のこと、鉄骨や、ＰＣ
版、カーテンウオール等の検査に適用し得ることは言う
迄もない。さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々変形を行ってその他の作業に関する検査分野
に適用することが出来る。例えば、造船・自動車等の生
産ラインにおける品質管理や、進捗管理等に適用可能で
ある。

【００６３】

【発明の効果】以上述べたように本発明の端末器によれ
ば、タッチパネル式携帯型端末器に、品質検査、進捗状
況、安全点検の検査結果入力用画面を表示させ、品質検
査については検査項目の検査内容を入力して品質検査デ
ータを、進捗管理については各工事項目の進捗率を入力
した進捗管理データを、安全点検については安全点検結
果を入力した安全点検データを作成、収集するよう構成
してあるので、施工管理領域を施工状態の品質検査ばか
りでなく、進捗管理や、安全点検の領域迄拡張すること
が出来、このため、その利用面を大幅に拡げることが可
能になる。さらに、品質検査の際に、被検対象の不具合
箇所の存在位置を、被検対象図面に正の整数記号にて図
面入力することが出来るため、図面画面の目視により不
具合箇所の存在位置を即座に認識可能となり、この種の
検査の管理作業にとって一層、利便性を与えるものであ
る。

【００６４】さらに、本発明の端末器によれば、検査の
結果得られた進捗管理データを並べ換え、単位検査領域
毎、工事項目毎の進捗状況や、被検対象の工事項目全体
の進捗状況一覧表、及び単位検査領域別進捗状況一覧表
を作成、出力することが可能であるため、同時進行する
複数の工事の進捗状況を明確に把握することが出来る。

【００６５】また、本発明の端末器によれば、関連設定
により進捗管理状況の数字による進捗率の表示を、塗り
潰しによる棒グラフデータで作成するよう構成してある
ので、進捗率を塗り潰しの度合から感覚的に即座に検知
することが出来る。

【００６６】また、本発明の作業管理装置によれば、立
面図等の図面データ、入力用画面等や、検査等に使用す
る文字データ等を編集して検査入力用データを作成し、
これをタッチパネル式携帯型端末器に転送する一方、各
端末器により収集した検査結果データを受信し、これら
のデータに基づいて品質検査や、進捗状況、及び安全点
検の検査結果データを印刷、表示するよう構成してある
ため、各所で同時進行する複数工事についての品質検査
状態、進捗状況や、安全点検状況を明確に把握すること
が出来る。

【００６７】さらに、本発明の作業管理装置によれば、
工事項目全体の進捗状況一覧表、単位検査領域における
工事項目別の進捗状況一覧表や、進捗推移グラフの作成
が可能であるため、工事の進捗状況を多角的に分析する
ことが出来る。また、進捗状況の進捗率を、棒グラフデ
ータで作成することが出来るため、一瞥の下で状況の把
握が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のタッチパネル式携帯型端末器と、施
工管理装置との全体構成図である。

【図２】（Ａ）は本発明の施工管理装置におけるホス
トコンピュータの機能ブロック図、（Ｂ）はタッチパネ
ル式携帯型端末器の機能ブロック図である。

【図３】本発明の施工管理装置のメニューの階層の一
半を示す図である。

【図４】本発明の施工管理装置のメニューの階層の他
半を示す図である。

【図５】本発明のタッチパネル式携帯型端末器のメニ
ューの階層図である。

【図６】（Ａ）は施工管理装置側のテキスト・図面登
録画面、及びテキストデータ作成画面、（Ｂ）はポイン
ティング・マークにより立面図から特定の平面図、及び
平面図から特定の詳細図を呼び出す関連設定態様を説明
する図である。

【図７】（Ａ）はタッチパネル式携帯型端末器の初期
メニュー画面、（Ｂ）は検査対象入力画面である。

【図８】（Ａ）は被検対象となる棟を選択する検査対
象呼出入力画面、（Ｂ）は階を選択する検査対象呼出入
力画面、（Ｃ）は選択された棟、階から住戸を選択する
検査住戸呼出入力画面である。

【図９】（Ａ）は詳細図入力画面、（Ｂ）は進捗状況
入力画面、（Ｃ）は品質検査入力画面、（Ｄ）は部材の
仕上げの検査内容の大項目入力画面、（Ｅ）は部材の検
査内容の小項目入力画面である。

【図１０】（Ａ）は進捗状況入力画面、（Ｂ）は各階
毎の進捗率を塗り潰し棒グラフで進捗状況を示す各階毎
の進捗状況表示画面、（Ｃ）は７階における各工区の進
捗率を塗り潰しの棒グラフで示す各工区別進捗状況表示
画面、（Ｄ）は安全点検入力画面である。

【図１１】（Ａ）はマスタデータ等を作成するホスト
コンピュータのフローチャート、（Ｂ）はタッチパネル
型携帯型端末器により検査データ収集等を行う端末器の
フローチャートである。

【図１２】端末器から収集した検査データ等を受信
し、検査結果データ等の印刷等を行うホストコンピュー
タのフローチャートである。

【図１３】（Ａ）は従来のタッチパネル式携帯型端末
器の外観斜視図、（Ｂ）は（Ａ）に示す表示面に表示さ
れた検査結果データ入力画面を示す図である。

【符号の説明】

１ホストコンピュータ、２ＣＰＵ、３ＣＲＴ、４
ハードディスク、５イメージスキャナ、６メモリ、
７プリンタ、８リーダ／ライタ、１０ＲＳ２３２Ｃ
ケーブル、１１タッチパネル式携帯型端末器、１２
端末器装着用のＩＣカード、１３タッチパネル式表示
画面、１４プリンタアダプタ、１５プリンタ、１６
ビデオ変換器、１７ビデオ用モニタ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入力データが表示されている画面上のタ
ッチパネルを入力手段とし、該入力手段を介して上記デ
ータ上の該当する位置に触れて上記データを入力する形
式の作業検査用タッチパネル式携帯型端末器であって、
上記端末器は、被検対象の立面図等の図面データと、検
査項目欄及び検査内容入力欄よりなる品質検査、工事項
目欄及び進捗率入力欄よりなる進捗状況、及び安全点検
項目欄及び点検内容入力欄よりなる安全点検に関する入
力用画面と、品質検査、進捗状況、及び安全点検の検査
結果を示す文字データ等との検査入力用データを層構造
形式にて蓄積するとともに、検査結果データを蓄積する
記憶手段と、データ処理手段とを備え、上記データ処理
手段は、上記立面図等の図面データと、品質検査、進捗
状況、及び安全点検に関する入力用画面とを上記端末器
の画面に順次表示し、品質検査の際に、被検対象の不具
合箇所の存在位置を、上記立面図等の図面データにおけ
る対応位置に、入力した順序で順次増加する正の整数記
号を付されて表示されるデータ、及び品質検査入力用画
面の検査内容入力欄に検査結果を示す文字データ等が表
示される検査結果データと、進捗状況検査の際に、進捗
状況入力用画面の工事項目欄に進捗率が表示される検査
結果データと、安全検査の際に、安全点検入力用画面の
点検内容入力欄に安全点検結果を示す文字データ等が入
力される検査結果データとを作成し、上記検査結果デー
タを収集して上記記憶手段に蓄積するとともに、上記検
査入力用データを受信し、上記検査結果データを送信す
ることを特徴とする作業検査用タッチパネル式携帯型端
末器。
【請求項２】上記データ処理手段は、収集した上記進
捗状況の検査結果データを工事項目毎に、かつ、被検対
象の単位検査領域毎への並べ換え処理により、該単位検
査領域における工事項目毎の進捗状況表示と、上記進捗
状況の検査結果データを単位検査領域毎への並べ換え処
理により該単位検査領域における工事項目全ての進捗状
況表示、及び該工事項目全ての進捗状況表示を工事項目
毎への並べ換え処理により該単位検査領域における工事
項目毎の進捗状況表示と、上記進捗状況の検査結果デー
タの一覧表形式への並べ換え処理により、全ての工事項
目の進捗状況一覧表と、上記進捗状況の検査結果データ
を単位検査領域毎への並べ換え処理により、単位検査領
域における工事項目の進捗状況一覧表との検査結果デー
タを作成することを特徴とする「請求項１」記載の作業
検査用タッチパネル式携帯型端末器。
【請求項３】上記データ処理手段は、上記進捗状況の
検査結果データの工事項目毎の進捗率を、塗り潰しによ
る棒グラフデータに変換し、上記立面図等の図面データ
に単位検査領域毎に表示させる関連設定処理により、上
記進捗状況の検査結果データにおける工事項目毎の進捗
率が、塗り潰し棒グラフデータにて立面図等の図面デー
タに単位検査領域毎に表示される検査結果データを作成
することを特徴とする「請求項１」記載の作業検査用タ
ッチパネル式携帯型端末器。
【請求項４】上記データ処理手段は、上記端末器に接
続されている表示・印刷出力手段に、上記被検対象の検
査結果データを出力させることを特徴とする「請求項
１」、「請求項２」、もしくは「請求項３」記載の作業
検査用タッチパネル式携帯型端末器。
【請求項５】上記「請求項１」記載の端末器のそれぞ
れからの検査結果データを受信する作業管理装置であっ
て、被検対象の立面図等の図面データを読み込む読み込
み手段と、品質検査、進捗状況、及び安全点検に関する
入力用画面と、品質検査、進捗状況、及び安全点検の検
査結果を示す文字データ等とを作成する作成手段と、表
示・印刷出力手段と、上記図面データ、入力用画面、及
び文字データ等よりなる検査入力用データと、上記端末
器からの検査結果データとを蓄積する記憶手段と、上記
検査入力用データを上記端末器に送信し、上記端末器か
らの検査結果データを受信するデータ送、受信手段と、
データ処理手段とを備え、上記データ処理手段は、被検
対象の立面図等の図面データ、入力用画面、及び上記文
字データ等の検査入力用データを層構造形式にて上記記
憶手段に蓄積し、上記検査入力用データを上記端末器に
送信するとともに、該端末器からの検査結果データを受
信処理し、上記端末器から転送されてきた品質検査、進
捗状況、及び安全点検の検査結果データを上記表示・印
刷出力手段に出力することを特徴とする作業管理装置。
【請求項６】上記データ処理手段は、受信した上記進
捗状況の検査結果データを全ての工事項目の一覧表形式
への並べ換え処理により工事項目全ての進捗状況一覧表
と、上記進捗状況の検査結果データを単位検査領域毎へ
の並べ換え処理により、単位検査領域における全ての工
事項目の進捗状況一覧表と、上記進捗状況の検査結果デ
ータの作成時迄の工事項目毎の並べ換え処理により、工
事項目毎の進捗推移グラフとの検査結果データを作成
し、上記作業管理装置に接続されている表示・印刷出力
手段に出力することを特徴とする「請求項５」記載の作
業管理装置。
【請求項７】上記データ処理手段は、上記進捗状況の
検査結果データにおける工事項目毎の進捗率を、塗り潰
しによる棒グラフデータに変換し、立面図等の図面デー
タに単位検査領域毎に表示させる関連設定処理により、
上記進捗状況の検査結果データにおける工事項目毎の進
捗率が、塗り潰しによる棒グラフデータにて立面図等の
図面データに単位検査領域毎に表示される検査結果デー
タを作成し、上記作業管理装置に接続されている表示・
印刷出力手段に出力することを特徴とする「請求項５」
記載の作業管理装置。